JPH0546345B2 - - Google Patents

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JPH0546345B2
JPH0546345B2 JP16608785A JP16608785A JPH0546345B2 JP H0546345 B2 JPH0546345 B2 JP H0546345B2 JP 16608785 A JP16608785 A JP 16608785A JP 16608785 A JP16608785 A JP 16608785A JP H0546345 B2 JPH0546345 B2 JP H0546345B2
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JP
Japan
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general formula
epoxy
reaction
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palladium
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Juichi Kobayashi
Fumie Sato
Shigeaki Suzuki
Yoshiji Fujita
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Kuraray Co Ltd
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Kuraray Co Ltd
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    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K8/00Cosmetics or similar toiletry preparations
    • A61K8/18Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
    • A61K8/30Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds
    • A61K8/49Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds containing heterocyclic compounds
    • A61K8/4973Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds containing heterocyclic compounds with oxygen as the only hetero atom
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61QSPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
    • A61Q19/00Preparations for care of the skin
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61QSPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
    • A61Q5/00Preparations for care of the hair

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  • Birds (AREA)
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  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Cosmetics (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は一般式 (式中、Rは低級アルキル基で置換されていても
よいフエニル基を表わす。) で示されるエポキシアセタールおよびその製造方
法に関する。
本発明により提供される一般式()で示され
るエポキシアセタールは文献未載の新規化合物で
あり、皮膚および毛髪を養護する作用を有するこ
とから化粧品または軟膏などの医薬部外品の基剤
成分として有用な3,7,11,15−テトラメチル
−1,2,3−ヘキサデカントリオール、3,7
−ジメチル−1,2,3−オクタントリオール、
3,7,11−トリメチル−1,2,3,7−ドデ
カンテトラオール、3,7−ジメチル−1,2,
3,7−オクタンテトラオールなどの水和ポリプ
レノールを製造するための合成中間体として有用
である。
〔従来の技術〕
従来、水和ポリプレノールが対応するテルペン
系アリルアルコールをギ酸ついで過酸化水素で処
理し、その反応生成物を濃アンモニア水でケン化
することにより製造されることが知られている
(特公昭38−13859号公報参照)。
(式中nは1〜3の整数を表わす。) 〔発明が解決しようとする問題点〕 上記の従来の合成法は激しい発熱を伴う酸化反
応を利用するものであり、爆発の危険性があるな
ど工業的に水和ポリプレノールを多量に製造する
方法としては適用し難い。
しかして、本発明の目的の1つは安価にかつ容
易に入手できる工業原料から好収率でかつ容易に
製造でき、しかも水和ポリプレノールに好収率で
かつ容易に誘導される新規なエポキシアセタール
を提供することにある。本発明の他の目的はその
新規なエポキシアセタールを製造する方法を提供
することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明によれば、上記の目的は、前記一般式
()で示されるエポキシアセタールを提供する
ことによつて達成され、また1,2−エポキシ−
3−メチル−3−ブテンと一般式 R−CHO ……() (式中、Rは前記定義のとおりである。) で示されるアルデヒドとをパラジウム−ホスフイ
ン錯体の存在下に反応させ、得られる一般式 (式中、Rは前記定義のとおりである。) で示される不飽和アセタールを有機過酸と反応さ
せるかまたはモリブデンの誘導体からなる触媒の
存在下にヒドロペルオキシドもしくは過酸化水素
と反応させることを特徴とする一般式()で示
されるエポキシアセタールを製造する方法を提供
することによつて達成される。
上記の一般式におけるRはメチル基、エチル
基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチ
ル基、イソブチル基、第2級ブチル基、第3級ブ
チル基などの低級アルキル基によつて置換されて
いてもよいフエニル基を表わし、かかるRによつ
て表わされる低級アルキル基で置換されていても
よいフエニル基としては、フエニル基、p−トリ
ル基、m−トリル基、p−エチルフエニル基、p
−n−ブチルフエニル基、3,5−キシリル基な
どが例示される。
本発明によつて提供される一般式()で示さ
れるエポキシアセタールとしては、例えば4−
(1,2−エポキシ−1−メチルエチル)−2−フ
エニル−1,3−ジオキソラン、4−(1,2−
エポキシ−1−メチルエチル)−2−(p−トリ
ル)−1,3−ジオキソラン、4−(1,2−エポ
キシ−1−メチルエチル)−2−(p−エチルフエ
ニル)−1,3−ジオキソラン、2−(p−n−ブ
チルフエニル)−4−(1,2−エポキシ−1−メ
チルエチル)−1,3−ジオキソラン、4−(1,
2−エポキシ−1−メチルエチル)−2−(3,5
−キシリル)−1,3−ジオキソランなどを挙げ
ることができる。
本発明に従う方法において原料として使用する
一般式()で示されるアルデヒドとしては、ベ
ンズアルデヒド、p−メチルベンズアルデヒド、
m−メチルベンズアルデヒド、p−エチルベンズ
アルデヒド、p−n−ブチルベンズアルデヒド、
3,5−ジメチルベンズアルデヒドなどが例示さ
れる。一般式()で示されるアルデヒドの使用
量は、1,2−エポキシ−3−メチル−3−ブテ
ンの1モルに対して約1〜2モルが好適である。
1,2−エポキシ−3−メチル−3−ブテンと一
般式()で示されるアルデヒドとの反応におい
て反応系内に存在させるパラジウム−ホスフイン
錯体としては、例えばテトラキス(トリフエニル
ホスフイン)パラジウム、テトラキス(ジメチル
フエニルホスフイン)パラジウム、テトラキス
〔トリス(p−メトキシフエニル)ホスフイン〕
パラジウムなどが挙げられる。パラジウム−ホス
フイン錯体の使用量は1,2−エポキシ−3−メ
チル−3−ブテンの1モルに対して約0.001〜0.1
モルが好ましい。また、パラジウム−ホスフイン
錯体は反応系内で酢酸パラジウム、トリス(ジベ
ンジリデンアセトン)パラジウムなどのパラジウ
ム化合物とトリフエニルホスフイン、ジメチルフ
エニルホスフイン、トリ−o−トリルホスフイン
などのホスフイン類とから生成させて使用するこ
とができる。反応系内でパラジウム−ホスフイン
錯体を生成させる場合には、パラジウム化合物を
1,2−エポキシ−3−メチル−3−ブテンの1
モルに対して約0.001〜0.1モルの割合で、またホ
スフイン類を該パラジウム化合物の1モルに対し
て約2〜8モルの割合でそれぞれ反応系内に加え
て反応させるのが好ましい。1,2−エポキシ−
3−メチル−3−ブテンと一般式()で示され
るアルデヒドとの反応は有機溶媒中で行なうこと
が好ましい。有機溶媒としては、ベンゼン、トル
エンなどの芳香族炭化水素類;テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン、ジエチルエーテルなどのエーテ
ル類;第3級ブチルアルコール、第3級アミルア
ルコールなどのアルコール類;アセトニトリル、
プロピオニトリルなどのニトリル類;ジクロロメ
タン、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化
炭化水素類などが使用される。有機溶媒の使用量
は該有機溶媒中の1,2−エポキシ−3−メチル
−3−ブテンの濃度が約0.1〜10モル/となる
程度がよい。反応温度は約0〜50℃の範囲内が好
適である。
上記の反応により得られた前記一般式()で
示される不飽和アセタールは、例えば、反応混合
物から必要に応じ有機溶媒を減圧下に留去したの
ち、その残渣を蒸留またはカラムクロマトグラフ
イーに付することにより分離取得される。しかし
ながら、次のエポキシ化反応に供する一般式
()で示される不飽和アセタールは必ずしも分
離精製されたものである必要はなく、1,2−エ
ポキシ−3−メチル−3−ブテンと一般式()
で示されるアルデヒドとの反応によつて得られた
反応混合物から有機溶媒を留去したのちの残渣ま
たはそれから分離された一般式()で示される
不飽和アセタールの粗製物であつてもよい。
一般式()で示される不飽和アセタールを有
機過酸と反応させるかまたはモリブデンの誘導体
からなる触媒の存在下にヒドロペルオキシドもし
くは過酸化水素と反応させることにより、一般式
()で示されるエポキシアセタールを得ること
ができる。
上記の反応において使用される有機過酸として
は、過安息香酸、m−クロロ過安息香酸、過酢酸
などが例示される。有機過酸の使用量は一般式
()で示される不飽和アセタールの1モルに対
して通常約1〜5モルであり、好ましくは約1〜
2モルである。一般式()で示される不飽和ア
セタールと有機過酸との反応は有機溶媒中で中和
剤の存在下に行なうことが好ましい。有機溶媒と
してはジクロロメタン、1,2−ジクロロエタ
ン、クロロホルムなどのハロゲン化炭化水素類な
どが使用される。有機溶媒の使用量は有機過酸の
1モルに対して約1〜10が好ましい。また、こ
の反応に好適な中和剤としては炭酸ナトリウム、
炭酸水素ナトリウム、リン酸二ナトリウム、炭酸
カリウムなどが例示できる。中和剤の使用量は有
機過酸の1モルに対して約1〜3モルが好まし
い。なお、反応温度は約0〜70℃の範囲が好適で
ある。
一般式()で示される不飽和アセタールとヒ
ドロペルオキシドまたは過酸化水素との反応にお
いて反応系中に存在させるモリブデンの誘導体と
してはモリブデンヘキサカルボニル、モリブデン
アセチルアセトナートなどの錯体;モリブデン酸
アンモニウムなどのモリブデン酸塩;三酸化モリ
ブデンなどの酸化物;酢酸モリブデンなどのカル
ボン酸塩などが挙げられる。モリブデンの誘導体
の使用量は一般式()で示される不飽和アセタ
ールの1モルに対して約0.001〜0.1モルが好適で
ある。ヒドロペルオキシドとしては第3級ブチル
ヒドロペルオキシド、p−メンタンヒドロペルオ
キシド、クメンヒドロペルオキシド、ジイソプロ
ピルベンゼンヒドロペルオキシドなどが使用され
る。また、過酸化水素はその水溶液を使用するこ
とができ、例えば30%水溶液として市販されてい
るものをそのまま使用するのが簡便である。ヒド
ロペルオキシドまたは過酸化水素の使用量は一般
式()で示される不飽和アセタールの1モルに
対して通常約1〜10モルであり、好ましくは約
1.2〜3モルである。一般式()で示される不
飽和アセタールとヒドロペルオキシドとの反応は
ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタンなどの
ハロゲン化炭化水素類;ベンゼン、トルエンなど
の芳香族炭化水素類などの有機溶媒中で行なうの
が好ましい。また、一般式()で示される不飽
和アセタールと過酸化水素との反応はN,N−ジ
メチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトア
ミドなどのアミド類;テトラヒドロフラン、ジオ
キサンなどの環状エーテル類などの水と混和性の
有機溶液中で行なうことが好ましい。いずれの場
合においても、有機溶媒の使用量は一般式()
で示される不飽和アセタールの1モルに対して約
1〜10が好適である。なお、過酸化水素を反応
剤として使用する場合には、塩化テトラエチルア
ンモニウム、臭化テトラ−n−ブチルアンモニウ
ム、硫酸水素テトラ−n−ブチルアンモニウム、
塩化ベンジルトリメチルアンモニウムなどの第4
級アンモニウム塩の触媒量を反応系に添加するこ
とによつてモリブデンの誘導体の有機溶媒に対す
る溶解性を向上させ、反応を促進することができ
る。反応温度は約10〜100℃の範囲が好適である。
上記の反応により得られた一般式()で示さ
れるエポキシアセタールは、例えば反応混合物に
水または亜硫酸ナトリウム水溶液を加え、ついで
ジクロロメタン、トルエン、ジエチルエーテルな
どで抽出し、抽出液を亜硫酸ナトリウム水溶液、
炭酸水素ナトリウム水溶液などで洗滌し、乾燥し
たのち該抽出液から溶媒を留去し、その残渣を蒸
留またはカラムクロマトグラフイーに付すること
により分離取得される。
原料として使用する1,2−エポキシ−3−メ
チル−3−ブテンは、例えば1−アシロキシ−3
−メチル−2−ブテンを(i)シリカゲルの存在下に
次亜塩素酸第3級アルキルと反応させるかまたは
(ii)水とは非混和性の有機溶媒と水との二相系にお
いて次亜塩素酸と反応させるかまたは(iii)塩素化イ
ソシアヌール酸と反応させることにより1−アシ
ロキシ−2−クロロ−3−メチル−3−ブテンと
し、ついで該1−アシロキシ−2−クロロ−3−
メチル−3−ブテンをアルカリ金属の水酸化物ま
たは炭酸塩と反応させることによつて容易に製造
することができる。
(式中、R′は低級アルキル基またはフエニル基
を表わす。) 一般式()で示されるエポキシアセタール
は、例えば次の方法により水和ポリプレノールに
誘導される。
〔式中、Rは前記定義のとおりであり、Mはリチ
ウム原子または−Al(CH32を表わす。〕 すなわち、一般式()で示されるエポキシア
セタールを必要に応じて銅触媒の存在下に有機金
属化合物と反応させ、その生成物を加水分解して
一般式(−1)で示される化合物、一般式(
−2)で示される化合物または一般式(−3)
で示される化合物〔以下、これらの化合物を一般
式()で示される化合物と総称する〕を得、つ
いでこれらの化合物を水素添加反応に付すること
により、水和ポリプレノールを得ることができ
る。有機金属化合物としては、3,7,11−トリ
メチルドデシルマグネシウムブロミド、3,7−
ジメチルオクチルマグネシウムクロリドなどのア
ルキルグリニヤール試薬;プレニルマグネシウム
クロリド、ゲラニルマグネシウムクロリドなどの
アルケニルグリニヤール試薬;リチウム 4−リ
チオ−2−メチル−3−ブチン−2−オラートな
どのアルキニルリチウム化合物;リチウム 4−
ジメチルアルミニウム−2−メチル−3−ブチン
−2−オラート、リチウム 4−ジエチルアルミ
ニウム−2−メチル−3−ブチン−2−オラー
ト、リチウム 1−ジメチルアルミニウム−3,
7−ジメチル−1−オクチン−3−オラートなど
のアルキニルアルミニウム化合物などを挙げるこ
とができる。これらの有機金属化合物の使用量は
一般式()で示されるエポキシアセタールの1
モルに対して約1〜3モルが好ましい。アルキル
グリニヤール試薬またはアルケニルグリニヤール
試薬と一般式()で示されるエポキシアセター
ルとの反応は銅触媒の存在下に行なうことが好ま
しい。銅触媒としては、臭化第一銅、ヨウ化第一
銅、塩化第二銅、ジリチオテトラクロロクプラー
トなどが使用される。銅触媒の使用量は一般式
()で示されるエポキシアセタールの1モルに
対して約0.001〜0.3モルが好ましい。上記の有機
金属化合物と一般式()で示されるエポキシア
セタールとの反応は有機溶媒中で行なうことが好
ましく、有機溶媒としては、例えばジエチルエー
テル、テトラヒドロフランなどのエーテル類;ヘ
キサン、トルエンなどの炭化水素類などが単独ま
たは混合物で使用される。有機溶媒の使用量は該
有機溶媒中の一般式()で示されるエポキシア
セタールの濃度が約0.05〜5モル/となる程度
がよい。反応温度は使用する有機金属化合物の種
類によつて異なり、有機金属化合物としてアルキ
ルグリニヤール試薬またはアルケニルグリニヤー
ル試薬を用いる場合には約−50〜+10℃が好まし
く、またアルキニルリチウム化合物またはアルキ
ニルアルミニウム化合物を用いる場合には約10〜
80℃が好ましい。
上記の方法により得られた一般式()で示さ
れるエポキシアセタールと有機金属化合物との反
応混合物に水、飽和塩化アンモニウム水溶液、水
酸化ナトリウム水溶液、水酸化カリウム水溶液な
どを添加することにより、生成物が容易に加水分
解され、一般式()で示される化合物が生成す
る。一般式()で示される化合物を含む反応混
合物をジエチルエーテル、ジクロロメタン、酢酸
エチルなどで抽出し、該抽出液を飽和塩化アンモ
ニウム水溶液、飽和塩化ナトリウム水溶液などで
洗滌し、乾燥したのち溶媒を留去し、その残渣を
蒸留またはカラムクロマトグラフイーに付するこ
とにより、前記一般式()で示される化合物を
得ることができる。
一般式()で示される化合物の水素添加反応
はパラジウム黒、パラジウム・カーボンなどのパ
ラジウム触媒の存在下に行なうのが好ましい。パ
ラジウム触媒の使用量は一般式()で示される
化合物に対して、パラジウム原子として約0.01〜
50重量%になるような量が好ましい。この反応は
メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロ
ピルアルコールなどのアルコール類;酢酸メチ
ル、酢酸エチルなどのエステル類などの溶媒中で
行なうことが好ましい。溶媒の使用量は一般式
()で示される化合物の1gに対して約10〜100
mlが適当である。水素圧は常圧以上、約50Kg/cm2
以下が好適である。反応温度は約10〜50℃が好ま
しい。またこの反応系に酸触媒を存在させること
によつて水和ポリプレノールの生成速度を上げる
ことができる。酸触媒としては、p−トルエンス
ルホン酸、硫酸、p−トルエンスルホン酸のピリ
ジン塩などが使用される。酸触媒の使用量は一般
式()で示される化合物に対して約0.1〜10モ
ル%になるような量が好ましい。
このようにして得られた水和ポリプレノール
は、例えば反応混合物に必要に応じて炭酸水素ナ
トリウム、炭酸ナトリウム、トリエチルアミンな
どを加えたのち反応混合物から触媒を濾別し、濾
液から溶媒を留去し、その残渣を蒸留、分子蒸
留、カラムクロマトグラフイー、再結晶などの精
製操作に付することにより分離取得される。
〔実施例〕
以下、実施例により本発明を説明するが、本発
明はこれらの実施例により限定されるものではな
い。
参考例 1 1容3つ口フラスコに酢酸プレニル51.2g
(0.4mol)、シリカゲル(メルク社製、Art.7734)
38.6gおよびヘキサン400mlを入れ、マグネチツ
ク・スターラーで撹拌しながら、この懸濁液に11
℃で55分間を要して次亜塩素酸第3級ブチル64ml
(0.56mol)を滴下した。7℃で10分間、さらに
室温で9時間撹拌した。反応混合物からシリカゲ
ルを濾別したのち、その濾液を飽和亜硫酸ナトリ
ウム水溶液にあけ、ジエチルエーテルで抽出し
た。抽出液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗
滌し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。この抽
出液から溶媒を留去し、その残渣を減圧下に蒸留
することにより、沸点60〜64℃/19torrの留分と
して無色透明の油状物38.10gを得た。この油状
物の機器分析データを以下に示す。これらのデー
タより、該油状物を1−アセトキシ−2−クロロ
−3−メチル−3−ブテンと同定した。収率59
%。
NMRδCDCl3 (CH33SiOSi(CH33: 1.78(d、3H);2.03(s、3H);4.18〜4.69(m,
3H); 4.94(m、1H);5.05(s、1H) IR(フイルム)ν(cm-1):1750(C=O)、915
(CH2=C) Mass m/e(相対強度):43(100)、67(10)、102
(8)、127(2) 上記の反応においてヘキサン400mlの代りにク
ロロホルム400mlを用いる以外は同様の操作によ
り反応および分離を行なうことにより、1−アセ
トキシ−2−クロロ−3−メチル−3−ブテンを
34.9g得た。収率54%。
500ml容3つ口フラスコに水酸化ナトリウム
16.28g(0.407mol)、メタノール110mlおよび水
30mlを入れ、撹拌を開始して水酸化ナトリウムを
溶解させた。この溶液に1−アセトキシ−2−ク
ロロ−3−メチル−3−ブテン30.0g
(0.185mol)を7〜9℃で加えた。同温度にて30
分間撹拌したのち水60mlを加え、さらに30分間撹
拌を続けた。得られた反応混合物に水100mlを加
え、ついで水相を塩化ナトリウムで飽和させたの
ち、ペンタンで2回抽出した。抽出液を飽和塩化
アンモニウム水溶液で2回洗滌し、無水塩化カル
シウムで乾燥した。得られたペンタン溶液を常圧
にて蒸留し、沸点91〜93℃の留分として無色透明
の油状物12.06gを得た。以下に示す機器分析デ
ータより該油状物を1,2−エポキシ−3−メチ
ル−3−ブテンと同定した。収率78%。
NMRδCDCl3 (CH33SiOSi(CH33: 1.58(d、3H);2.58〜2.85(m、2H);3.30(m、
1H); 4.96(m、1H);5.13(s、1H) IR(フイルム)ν(cm-1):3100、3070(C−O−
C);905(CH2=C);890、810(C−O−C) 実施例 1 100ml容なす形フラスコに1,2−エポキシ−
3−メチル−3−ブテン4.67g(55.5mmol)、ベ
ンズアルデヒド7.07g(66.6mmol)、テトラキス
(トリフエニルホスフイン)パラジウム0.32g
(0.28mmol)およびテトラヒドロフラン50mlを
入れ、室温にて5日間撹拌した。反応混合物から
溶媒を留去して得られた残渣を減圧下に蒸留する
ことにより、沸点84〜88℃/0.7torrの留分とし
て無色透明の油状物7.77gを得た。以下に示す機
器分析データより該油状物を4−イソプロペニル
−2−フエニル−1,3−ジオキソランと同定し
た。収率74%。
NMRδCDCl3 (CH33SiOSi(CH33: 1.75(s、3H);3.73(m、1H);41.5(m、
1H); 4.59(t、J=7.2Hz、1H);4.88(m、1H); 5.07(s、1H);5.80、5.96(s、1H); 7.37(m、5H) IR(フイルム)ν(cm-1):1095、1075(C−O−
C);915(CH2=C);700(C6H5 500ml容なす形フラスコに4−イソプロペニル
−2−フエニル−1,3−ジオキソラン7.77g
(40.9mmol)、無水炭酸ナトリウム10.72g(101
mmol)およびジクロロメタン250mlを入れた。
混合物を氷水浴による冷却下に撹拌しながらこれ
にm−クロロ過安息香酸(純度:80重量%)
14.11g(65.3mmol)を加え、水浴中でさらに19
時間撹拌した。反応混合物に水100mlを加えて有
機層を分離し、水層をジクロロメタンで抽出し
た。有機層と抽出液とを合わせたものを10重量%
亜硫酸ナトリウム水溶液、飽和炭酸水素ナトリウ
ム水溶液で順次洗滌し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥した。この溶液から溶媒を留去して得られた
残渣を減圧下に蒸留することにより、沸点113〜
118℃/0.9torrの留分として無色透明の油状物
6.44gを得た。以下に示す機器分析データより該
油状物を4−(1,2−エポキシ−1−メチルエ
チル)−2−フエニル−1,3−ジオキソランと
同定した。収率77%。
NMRδCDCl3 (CH33SiOSi(CH33: 1.31、1.34、1.39(s、3H);2.56〜3.00(m、
2H); 3.81〜4.33(m、3H);5.74、5.83、5.93(s、
1H); 7.39(m、5H) IR(フイルム)ν(cm-1):1095、1075(C−O−
C);705(C6H5) 実施例 2 50ml容をなす形フラスコに1,2−エポキシ−
3−メチル−3−ブテン1.68g(20mmol)、p
−メチルベンズアルデヒド2.88g(24mmol)、
トリス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム
0.0912g(0.10mmol)、トリフエニルホスフイン
0.1048g(0.400mmol)およびテトラヒドロフラ
ン20mlを入れ、室温にて5日間撹拌した。反応混
合物から溶媒を留去して得られた残渣をクーゲ
ル・ロール蒸留器を用いて減圧下(0.5torr)に
蒸留することにより、留出時の浴温が100〜150℃
の留分として無色透明の油状物を2.95g得た。以
下に示す機器分析データより該油状物を4−イソ
プロペニル−2−(p−トリル)−1,3−ジオキ
ソランと同定した。収率72%。
NMRδCDCl3 (CH33SiOSi(CH33: 1.74(s、3H);2.35(s、3H);3.72(m、
1H); 4.15(m、1H);4.59(t、J=7.2Hz、1H); 4.87(m、1H);5.06(s、1H);5.68、5.81(s、
1H); 7.24(m、4H) IR(フイルム)ν(cm-1):1095、1075(C−O−
C);915(CH2=C);800(C6H4 100ml容三つ口フラスコに4−イソプロペニル
−2−(p−トリル)−1,3−ジオキソラン2.04
g(10mmol)、モリブデンヘキサカルボニル
0.0262g(0.10mmol)、リン酸ニナトリウム
0.0396g(0.28mmol)および1,2−ジクロロ
エタン20mlを入れた。混合物を加熱還流しながら
これに第3級ブチルヒドロペルオキシドの1,2
−ジクロロエタン溶液(第3級ブチルヒドロペル
オキシドの濃度3.9mol/)5.1ml(第3級ブチ
ルヒドロペルオキシドの含有量20mmol)を滴下
した。混合物をさらに10時間加熱還流したのち氷
水浴で冷却した。反応混合物に10重量%亜硫酸ナ
トリウム水溶液を加え、混合液を室温で1時間撹
拌した。これから水層と有機層とを分離し、水層
をジクロロメタンで抽出した。有機層と抽出液と
を合わせたものを2回水洗し、さらに飽和塩化ナ
トリウム水溶液で洗滌し、無水硫酸ナトリウムで
乾燥した。この溶液から溶媒を留去して得られた
残渣をクーゲル・ロール蒸発器を用いて減圧下
(0.5torr)に蒸留することにより、留出時の浴温
が140〜170℃の留分として無色透明の油状物1.44
gを得た。以下に示す機器分析データより該油状
物を4−(1,2−エポキシ−1−メチルエチル)
−2−(p−トリル)−1,3−ジオキソランと同
定した。収率65%。
NMRδCDCl3 (CH33SiOSi(CH33: 1.30〜1.40(m、3H);2.33〜3.00(m、5H); 3.81〜4.33(m、3H);5.67〜5.83(m、1H); 7.24(m、4H) IR(フイルム)ν(cm-1):1095、1075(C−O−
C);800(C6H4) 第3級ブチルヒドロペルオキシドの1,2−ジ
クロロエタン溶液にかえて、クメンヒドロペルオ
キシドの1,2−ジクロロエタン溶液(クメンヒ
ドロペルオキシドの濃度3.4mol/)5.9ml(ク
メンヒドロペルオキシドの含有量20mmol)を用
いる以外は、上記と同様な操作により反応および
分離を行なうことにより、4−(1,2−エポキ
シ−1−メチルエチル)−2−(p−トリル)−1,
3−ジオキソラン1.23gを得た。収率56%。
参考例 2 内部の雰囲気をアルゴンで置換した50ml容三つ
口フラスコにマグネシウム0.19g(8.0mmol)、
1,2−ジブロモエタン0.03ml(0.4mmol)およ
びテトラヒドロフラン2mlを入れ、還流するまで
加熱した。加熱還流下において混合物に1−ブロ
モ−3,7,11−トリメチルドデカン1.17g
(4.02mmol)とテトラヒドロフラン8mlとの混
合液を滴下したのち加熱還流下でさらに30分間反
応させ、3,7,11−トリメチルドデシルマグネ
シウムプロミドのテトラヒドロフラン溶液を得
た。
内部の雰囲気をアルゴンで置換した別の50ml容
三つ口フラスコに4−(1,2−エポキシ−1−
メチルエチル)−2−フエニル−1,3−ジオキ
ソラン0.4077g(1.98mmol)、ジリチオテトラク
ロロクプラートのテトラヒドロフラン溶液(ジリ
チオテトラクロロクプラートの濃度0.1mol/)
0.8ml(ジリチオテトラクロロクプラートの含有
量0.08mmol)およびテトラヒドロフラン10mlを
入れ、−25℃に冷却した。この混合物に同温度に
て、先に調製した3,7,11−トリメチルドデシ
ルマグネシウムブロミドのテトラヒドロフラン溶
液を徐々に滴下した。滴下終了後−20℃で12時
間、0℃で1.5時間反応させた。
反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を加
え、有機層と水層とを分離し、水層をジエチルエ
ーテルで2回抽出した。有機層と抽出液とを合わ
せたものを飽和塩化アンモニウム水溶液で洗滌
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。この溶液
から溶媒を留去し、残渣をシリカゲルを用いたカ
ラムクロマトグラフイー〔溶出液:ヘキサン/酢
酸エチル(容量比)=9/1〜4/1〕により精
製し、無色透明の油状物0.7859gを得た。以下に
示す機器分析データより、該油状物を4−(1−
ヒドロキシ−1,5,9,13−テトラメチルテト
ラデシル)−2−フエニル−1,3−ジオキソラ
ンと同定した。収率95%。
NMRδCDCl3 (CH33SiOSi(CH33: 0.79(d、J=6.0Hz、12H);1.00〜1.65(m、
25H);3.53〜4.10(m、3H);5.75〜5.93(m、
1H); 7.37(m、5H) IR(フイルム)ν(cm-1):3450(OH)、1095(C−
O−C)、705(C6H5 20ml容オートクレーブに4−(1−ヒドロキシ
−1,5,9,13−テトラメチルテトラデシル)
−2−フエニル−1,3−ジオキソラン0.4241g
(1.01mmol)、パラジウム黒0.21g、p−トルエ
ンスルホン酸0.0106g(0.056mmol)およびエタ
ノール10mlを入れ、水素を10Kg/cm2の圧力で圧入
したのち、混合物を室温で4.5時間撹拌した。
反応混合物からパラジウム黒を濾別し、濾液を
無水硫酸マグネシウムおよび無水炭酸ナトリウム
で乾燥した。この溶液から溶媒を留去し、残渣を
シリカゲルを用いたカラムクロマトグラフイー
〔溶出液:ヘキサン/酢酸エチル(容量比)=8/
1〜1/2〕により精製し、無色透明の油状物
0.2615gを得た。以下に示す機器分析データよ
り、該油状物を3,7,11,15−テトラメチル−
1,2,3−ヘキサデカントリオールと同定し
た。収率78%。
NMRδCDCl3 (CH33SiOSi(CH33: 0.80(d、J=6.0Hz、12H);1.00〜1.67(m、
24H); 2.64(s、3H);3.43(m、1H);3.70(d、J=
4.8Hz、2H) IR(フイルム)ν(cm-1):3350(OH) 参考例 3 内部の雰囲気をアルゴンで置換した50ml容三つ
口フラスコにマグネシウム0.29g(12mmol)、
1,2−ジブロモエタン0.05ml(0.6mmol)およ
びテトラヒドロフラン4mlを入れ、還流するまで
加熱した。これに、氷水浴で冷却しながら塩化プ
レニル0.63g(6.0mmol)とテトラヒドロフラン
6mlとの混合液を滴下し、滴下終了後、室温にて
1時間反応させることによつてプレニルマグネシ
ウムクロリドのテトラヒドロフラン溶液を得た。
内部の雰囲気をアルゴンで置換した別の50ml容
三つ口フラスコに4−(1,2−エポキシ−1−
メチルエチル)−2−フエニル−1,3−ジオキ
ソラン0.4113g(1.99mmol)、ジリチオテトラク
ロロクプラートのテトラヒドロフラン溶液(ジリ
チオテトラクロロクプラートの濃度0.1mol/)
0.8ml(ジリチオテトラクロロクプラートの含有
量0.08mmol)およびテトラヒドロフラン10mlを
入れ、−25℃に冷却した。この混合物に同温度に
て、先に調製したプレニルマグネシウムクロリド
のテトラヒドロフラン溶液を滴下した。滴下終了
後、−20℃で12時間、10℃で2.5時間反応させた。
反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を加
え、ジエチルエーテルで2回抽出した。抽出液を
飽和塩化アンモニウム水溶液で洗滌し、無水硫酸
マグネシウムで乾燥した。この溶液から溶媒を留
去し、残渣をシリカゲルを用いたカラムクロマト
グラフイー〔溶出液:ヘキサン/酢酸エチル(容
量比)=19/1〜9/1〕で精製し、無色透明の
油状物0.4566gを得た。以下に示す機器分析デー
タより、該油状物を4−(1−ヒドロキシ−1,
5−ジメチル−4−ヘキセニル)−2−フエニル
−1,3−ジオキソランと同定した。収率83%。
NMRδCDCl3 (CH33SiOSi(CH33: 1.03〜2.25(m、14H);3.67〜4.11(m、3H); 5.07(m、1H);5.75〜5.92(m、1H); 7.34(m、5H) IR(フイルム)ν(cm-1):3480(OH)、1100(C−
O−C)、705(C6H5 50ml容なす形フラスコに4−(1−ヒドロキシ
−1,5−ジメチル−4−ヘキセニル)−2−フ
エニル−1,3−ジオキソラン0.2946g(1.07m
mol)、パラジウム黒0.0823g、p−トルエンス
ルホン酸0.0135g(0.071mmol)およびエタノー
ル10mlを入れ、水素雰囲気下、室温および常圧で
1.5時間撹拌した。
反応混合物からパラジウム黒を濾別し、濾液に
トリエチルアミン0.1mlを加え、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥した。この溶液から溶媒を留去し、残
渣をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフイ
ー〔溶出液:ヘキサン/酢酸エチル(容量比)=
2/1〜0/1〕で精製し、白色ワツクス状物
0.1751gを得た。以下に示す機器分析データより
該ワツクス状物を3,7−ジメチル−1,2,3
−オクタントリオールと同定した。収率86%。
NMRδCDCl3 (CH33SiOSi(CH33: 0.81(d、J=6.3Hz、6H);1.08〜1.63(m、
10H); 2.78(s、3H);3.43(m、1H);3.69(d、J=
5.1Hz、2H) IR(フイルム)ν(cm-1):3400(OH) 参考例 4 内部の雰囲気をアルゴンで置換した50ml容三つ
口フラスコに3−メチル−1−ブチン−3−オー
ル0.67g(8.0mmol)およびテトラヒドロフラン
10mlを入れ、−60℃に冷却した。これに同温度で
n−ブチルリチウムのヘキサン溶液(n−ブチル
リチウムの濃度1.6mol/)10ml(n−ブチル
リチウムの含有量16mmol)を滴下し、滴下終了
後−20℃で30分間反応させた。生成した黄色の溶
液にジメチルアルミニウムクロリドのヘキサン溶
液(ジメチルアルミニウムクロリドの濃度
2.5mol/)3.3ml(ジメチルアルミニウムクロ
リドの含有量8.0mmol)を−50℃で滴下し、滴
下終了後さらに−20℃で30分間反応させた。つい
で、4−(1,2−エポキシ−1−メチルエチル)
−2−フエニル−1,3−ジオキソラン0.8112g
(3.93mmol)とテトラヒドロフラン10mlとの混
合液を−20℃で加え、室温で15時間、さらに50℃
で9時間反応させた。
反応混合物へ0.1規定の水酸化ナトリウム水溶
液を加えたのち、混合物をジエチルエーテルで2
回抽出した。抽出液を飽和塩化ナトリウム水溶液
で2回洗滌し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。この溶液から溶媒を留去し、その残渣をシリ
カゲルを用いたカラムクロマトグラフイー〔溶出
液:ヘキサン/酢酸エチル(容量比)=5/1〜
1/1〕で精製することにより黄色の油状物
0.8606gを得た。以下に示す機器分析データよ
り、該油状物を4−(1,5−ジヒドロキシ−1,
5−ジメチル−3−ヘキシニル)−2−フエニル
−1,3−ジオキソランと同定した。収率75%。
NMRδCDCl3 (CH33SiOSi(CH33: 1.16〜1.30(m、3H);1.45(s、6H); 2.24(br、2H);2.44(m、2H);3.93〜4.24(m、
3H);5.74〜5.93(m、1H);7.34(m、5H) IR(フイルム)ν(cm-1):3400(OH)、1100(C−
O−C)、700(C6H5 ジメチルアルミニウムクロリドを使用しない以
外は上記参考例4の(a)と同様な操作により反応お
よび分離を行ない、4−(1,5−ジヒドロキシ
−1,5−ジメチル−3−ヘキシニル)−2−フ
エニル−1,3−ジオキソラン0.5501gを得た。
また未反応の4−(1,2−エポキシ−1−メチ
ルエチル)−2−フエニル−1,3−ジオキソラ
ン0.3587gを回収した。消費された4−(1,2
−エポキシ−1−メチルエチル)−2−フエニル
−1,3−ジオキソランを基準とした収率は83%
であつた。
20ml容のオートクレーブに4−(1,5−ジヒ
ドロキシ−1,5−ジメチル−3−ヘキシニル)
−2−フエニル−1,3−ジオキソラン0.3673g
(1.27mmol)、パラジウム・カーボン(パラジウ
ム含有率5重量%)0.0344g、炭酸水素ナトリウ
ム0.0262gおよび酢酸エチル10mlを入れ、水素を
10Kg/cm2の圧力で圧入したのち、室温で1.7日間
撹拌した。
反応混合物から沈殿物を濾別したのち、濾液か
ら酢酸エチルを留去し、残渣をエタノール10mlに
溶かした。この溶液をp−トルエンスルホン酸
0.0256gおよびパラジウム黒0.0975gと共に20ml
容のオートクレーブに入れた。これに水素を10
Kg/cm2の圧力で圧入し、混合物を室温で16時間撹
拌した。
反応混合物へ無水炭酸ナトリウム0.72gを入
れ、室温で1時間撹拌した。得られた混合物から
沈澱物を濾別したのちエタノールを留去し、残渣
をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフイー
〔溶出液:酢酸エチル/エタノール(容量比)=
10/0〜9/1〕により精製し、無色透明の油状
物0.2321gを得た。以下に示す機器分析データよ
り該油状物を3,7−ジメチル−1,2,3,7
−オクタンテトラオールと同定した。収率89%。
NMRδCD3CD (CH33SiOSi(CH33: 1.09、1.15(s、9H);1.41(br.s、6H); 3.41〜3.83(m、3H);4.75(s、4H) IR(フイルム)ν(cm-1):3300(OH) 〔発明の効果〕 本発明によれば、上記の実施例から明らかなと
おり、容易に入手できる1,2−エポキシ−3−
メチル−3−ブテンおよび一般式()で示され
るアルデヒドから好収率でかつ容易に一般式
()で示されるエポキシアセタールが製造され
る。また、該一般式()で示されるエポキシア
セタールから好収率でかつ容易に水和ポリプレノ
ールが誘導される。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 (式中、Rは低級アルキル基で置換されていても
    よいフエニル基を表わす。) で示されるエポキシアセタール。 2 1,2−エポキシ−3−メチル−3−ブテン
    と一般式 R−CHO (式中、Rは低級アルキル基で置換されていても
    よいフエニル基を表わす。) で示されるアルデヒドとをパラジウム−ホスフイ
    ン錯体の存在下に反応させ、得られる一般式 (式中、Rは前記定義のとおりである。) で示される不飽和アセタールを有機過酸と反応さ
    せるかまたはモリブデンの誘導体からなる触媒の
    存在下にヒドロペルオキシドもしくは過酸化水素
    と反応させることを特徴とする一般式 (式中、Rは前記定義のとおりである。) で示されるエポキシアセタールの製造方法。
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