JPS6210497B2 - - Google Patents

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JPS6210497B2
JPS6210497B2 JP11130679A JP11130679A JPS6210497B2 JP S6210497 B2 JPS6210497 B2 JP S6210497B2 JP 11130679 A JP11130679 A JP 11130679A JP 11130679 A JP11130679 A JP 11130679A JP S6210497 B2 JPS6210497 B2 JP S6210497B2
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JP
Japan
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reaction
ether
allyl
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product
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JP11130679A
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JPS5634651A (en
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Takeshi Nakai
Koichi Mikami
Yoshiji Fujita
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Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明はカルボニル基に対してα−位にアリル
型基を有し、δε−位が炭素−炭素二重結合であ
る下記式()で示される不飽和アルデヒドに関
する。 式()中R1は水素原子または4−ペンテン
−1−イル基を表わし、R2およびR3はそれぞれ
水素原子または低級アルキル基を表わす。 本発明による上記不飽和アルデヒドはそれ自体
香料として有用であるとともに、たとえば酸性触
媒により環化してジヤスモンもしくはプロスタグ
ランデイン骨格を有するシクロペンテノンに誘導
することができるものであり、したがつて香料お
よびプロスタグランデイン類の合成中間体として
も有用である。 前記式()中のR2およびR3がそれぞれ表わ
す低級アルキル基としては、例えばメチル基、エ
チル基、プロピル基等が挙げられる。 本発明のα−アリル置換δε−不飽和アルデヒ
ドに包含される具体的な化合物を以下に例示す
る。 本発明の化合物()は次式のアリル型エーテ
ル類()を加熱して転位反応させることにより
容易に製造しうる。 上記転位反応は液相もしくは気相にて行なうこ
とができる。150〜400℃の範囲の反応温度が使用
可能であるが、反応速度および選択率の面から液
相反応については150〜250℃、とくに170〜220
℃、気相反応については滞留時間によつて異なる
が、300〜400℃の範囲が好ましい。反応は大気中
で行なうこともできるが、生成アルデヒドの安定
性を考慮して窒素、ヘリウム等の不活性ガス雰囲
気下で行なうのが望ましい。液相での反応におい
て溶媒の使用は必須ではないが、転位反応条件下
で安定かつ反応に関与しないものは用いてもよ
い。反応時間は反応温度、所望の転化率等によつ
て変化するが、通常は液相で3〜6時間、気相で
30分以内である。アリル型エーテル類の例として
は前記化合物()に対応する次のものを言及し
うる。 上記式()で示されるアリル型エーテル類
は、下記式()で示される対応する1・5−ヘ
キサジエン−3−オール類 〔式()中R1およびR2は前記定義のとおりであ
る〕またはその反応性誘導体を常法に従つて下記
式()で示される対応するアリル型ハライド 〔式()中R3は前記定義のとおりであり、Xは
塩素、臭素の如きハロゲン原子である〕と反応さ
せることにより得ることができる。具体的には、
たとえば1・5−ヘキサジエン−3−オール類
()およびこれと等モル量の水素化ナトリウム
の反応により調製した化合物()のアルコラー
トに、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミ
ド、ヘキサメチルホスホリツクトリアミド等の極
性溶媒中0〜100℃、好ましくは室温〜70℃の温
度でアリル型ハライド()を添加することによ
り、ほぼ定量的にアリル型エーテル類()を得
ることができる。上記の如き段階的反応のほか
に、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアル
カリ縮合剤およびトリメチルステアリルアンモニ
ウムクロライド、トリメチルベンジルアンモニウ
ムクロライド、メチルトリシクロヘキシルホスホ
ニウムクロライド等の相間移動触媒の存在下に
1・5−ヘキサジエン−3−オール類()とア
リル型ハライド()とを反応させてアリル型エ
ーテル類()を得ることもできる。 次に実施例により本発明を具体的に説明する。 実施例 1 (1) 2・7−オクタジエニルアリルエーテル29.9
g(0.18モル)をテトラヒドロフラン300ml中
に溶解した。この溶液にn−ブチルリチウムの
15%ヘキサン溶液100ml(n−ブチルリチウム
の0.2モル)を−70℃、窒素雰囲気下、撹拌し
ながら約30分間で滴下した。溶液は黄色を経て
深赤色となつた。反応混合物を−70℃に一夜保
ち希塩酸を加えてアニオンを消去したのち常法
により油状物(淡黄色)を得た。該油状物を蒸
留して29.3gの4−ビニル−1・8−ノナジエ
ン−3−オールを得た(収率98%)。生成物の
構造は次により確認した。 13C−NMR(CDCl3) δ26.1(C1) 30(C2) 33.5(C3) 49.8(C4) 75(C5) 113.1(calc.113.8、C6) 115(calc.115.7、C7) 116.5(calc.116.7、C8) 138.1(C9) 138.7(C10) (2) 4−ビニル−1・8−ノナジエン−3−オー
ル3.32g(20ミリモル)をテトラヒドロフラン
(50ml)/ヘキサメチルホスホリツクトリアミ
ド(50ml)の混合溶媒中に溶解した。この溶液
に50%油性水素化ナトリウム0.98g(20ミリモ
ル)を加えて還流下に1時間反応させ、次いで
反応混合物に臭化アリル30ミリモルを滴下し、
50℃で2時間反応させた。反応後反応混合物
に、少量のエタノールを添加したのち水にあけ
てエーテルで抽出した。エーテル抽出物をガス
クロマトグラフイー分析(PEG−20M、2m、
140℃)に付したところ、未反応物(原料)約
5%のほかには目的とする4−ビニル−1・8
−ノナジエン−3−オールのアリルエーテルで
あつた。シリカゲルカラムクロマトグラフイー
(ジオキサン/ヘキサン=5/95)にて生成物
を精製し、3.0g(収率73%)のアリルエーテ
ルを得た。構造確認は次のとおり。 赤外線吸収スペクトル(neat) 3000、2940、2850、1640、1420、1075、
990、915cm-1 マススペクトル、m/e(rel.intensity) 97(2.9)、79(6.4)、77(7.7)、67(29.8)、
55(90.0)、41(100) (3) 4−ビニル−1・8−ノナジエン−3−オー
ルのアリルエーテル2.0gを窒素雰囲気下200℃
に4時間加熱して転位反応させた。反応液をガ
スクロマトグラフイー分析(PEG−20M、160
℃)したところ、保持時間1分の筒所の原料エ
ーテルが約10%残存し、保持時間3分および
5.5分の筒所に新たなピークが生じていた(比
率約4対1)。このものをシリカゲルカラムク
ロマトグラヒイー(ジオキサン/ヘキサン=
5/95)にて精製し、目的とするα−アリル−
5・10−ウンデカジエン−1−アールを0.92g
(収率46%)およびこれがene−反応を起した
と考えられる2−(1・5−ヘキサジエン−1
−イル)−5−アリルシクロペンタノールを
0.25g(収率12.5%)それぞれ得た。また原料
アリルエーテル0.2g(10%)が回収された。
生成物の構造は以下により確認した。 赤外線吸収スペクトル(neat) 3090、2940、1725、1640、1440、990、970、
915cm-1 マススペクトル、m/e(rel.intensity) 165(0.5)、151(1.3)、147(1.5)、138
(3.4)、122(12.1)、107(28.7)、93
(33.7)、80(78.1、67(100)、55(71.1)、41
(99.7) NMR δppm(in CDCl3):9.60にて−CHO
シグナル(s)1ケ分あり 赤外線吸収スペクトル 3450、3080、2925、1640、1440、995、970、
910cm-1 NMR δppm(in CDCl3):ca.3.60〜3.70にて
【式】 シグナル(m)1ケ分あり 実施例 2 (1) 4−ビニル−1・8−ノナジエン−3−オー
ル3.75g(22.6ミリモル)をテトラヒドロフラ
ン(60ml)/ヘキサメチルホスホリツクトリア
ミド(60ml)の混合溶媒中に溶解した。この溶
液に50%油性水素化ナトリウム1.1g(22.6ミ
リモル)を加えて還流下に反応させたのちトラ
ンス−1−クロル−2−ブテン4mlを添加して
50℃で2時間反応させた。少量のエタノールを
添加したのち反応混合物を水にあけてジエチル
エーテルで抽出した。エーテル層から溶媒を除
去して粗生成物4.77gを得た。ガスクロマトグ
ラフイー分析(PEG−20M、2m、140℃)によ
れば未反応アルコール約10%を含有している上
記粗生成物をカラムクロマトグラフイー(ジオ
キサン/ヘキサン=5/95)にて精製し、目的
とするトランス−クロチルエーテルを3.17g得
た(収率82.5%)。生成物は以下により確認し
た。 赤外線吸収スペクトル(neat) 3075、2925、2850、1640、1440、990、965、
910cm-1 マススペクトル、m/e(rel.intensity) 111(21.4)、93(17.3)、81(8.3)、79
(12.7)、67(38.5)、57(44.7)、55(100) (2) 4−ビニル−1・8−ノナジエン−3−オー
ルのトランス−クロチルエーテル2.0gを窒素
雰囲気下200℃に4時間加熱して転位反応させ
た。反応液をガスクロマトグラフイー分析
(PEG−20M、2m、140℃)したところ、保持
時間1.5分の筒所の原料エーテルが約10%残存
し、保持時間7.5分の筒所に新たなピークが生
じていた。このものをシリカゲルカラムクロマ
トグラフイー(ジオキサン/ヘキサン=5/
95)にて精製し、2−(1−メチル−2−プロ
ペン−1−イル)−5・10−ウンデカジエン−
1−アール0.9g(収率45%)を得た。なお原
料エーテル0.25g(12.5%)が回収された。生
成物の構造は以下により確認した。 赤外線吸収スペクトル(neat) 3075、2925、2850、1725、1640、1440、1445
cm-1 マススペクトル、m/e(rel.intensity) 165(1.0)、163(0.5)、147(1.4)、123
(9.4)、122(10.2)、107(24.8)、93
(33.1)、81(62.4)、67(77.8)、55(100) 実施例 3 (1) 1−メチル−2−プロペニルアリルエーテル
11.2g(0.1モル)をテトラヒドロフラン100ml
中に溶解した。この溶液に1.5Nn−ブチルリチ
ウムのヘキサン溶液80ml(n−ブチルリチウム
0.12モル)を−78℃、窒素雰囲気下に撹拌しな
がら約30分間で滴下した。溶液は黄色を経て深
赤色となつた。反応混合物を−78℃に6時間保
つた後一夜撹拌し、室温にまで上げた。飽和の
塩化アンモニウム水溶液を加えた後、更に希塩
酸を加えて反応液を酸性とし、次いで常法によ
り油状物(淡黄色)を得た。該油状物を蒸留し
て9.84gの1・5−ヘプタジエン−3−オール
を得た(収率88%)。沸点50−51℃/10mmHg。
生成物の構造は次により確認した。 赤外線吸収スペクトル(film) 3320、2900、1425、990、960、910cm-1 シス二置換オレフインの存在を示す730〜675cm
-1の吸収が見られないことからトランス体のみ
であるとした。 NMR(CCl4) δ1.67(d、J=51Hz、3H)、2.00(s、
1H)、2.03〜2.23(m、2H)、3.83〜4.12
(d、t、J=6Hz、1H)、4.90〜6.00(m、
5H) (2) 1・5−ヘプタジエン−3−オール4.49g
(40ミリモル)をジメチルホルムアミド(80
ml)中に溶解した。この溶液に50%油性水素化
ナトリウム1.96g(40ミリモル)を加えて50℃
で16時間反応させ、次いで反応混合物に臭化ア
リル60ミリモルを滴下し、50℃で16時間反応さ
せた。反応後反応混合物を水にあけてエーテル
で抽出し、油状物を得た。該油状物を蒸留して
4.38gのアリルエーテルを得た(収率72%)。
沸点69−70℃/8mmHg。構造確認は次のとお
り。 赤外線吸収スペクトル(film) 3000、2920、2850、1640、1420、1085、
990、965、920cm-1 NMR(CCl4) δ1.63(m、3H)、2.03〜2.23(m、2H)、
3.50〜4.12(m、3H)、4.90〜6.10(m、
8H) (3) 1・5−ヘプタジエン−3−オールのアリル
エーテル0.900g(5.9ミリモル)を窒素雰囲気
下250℃で10時間加熱して転位反応させた。反
応液をガスクロマトグラフイー分析(DC550、
190℃)したところ、保持時間5.6分の箇所の原
料エーテルが残存し、保持時間7.6分の箇所に
新たなピークが生じていた。保持時間20分まで
他の生成物の確認を試みたが、他の生成物は確
認されなかつた。 このものをシリカゲルカラムクロマトグラフ
イ−(ヘキサン/エーテル)にて精製したとこ
ろ原料アリルエーテル0.21g(23%)が回収さ
れ、次いで目的とするα−アリル−4−メチル
−5−ヘキセン−1−アールが0.37g(収率41
%)得られた。生成物の構造は以下により確認
した。 赤外線吸収スペクトル(film) 3070、2930、1725、1640、1440、990、915cm
-1 NMR(CCl4) δ1.00(d、J=6.3Hz、3H)、1.30〜2.70
(m、6H)、4.70〜6.00(m、6H)、9.57
(m、1H)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記式()で示されるα−アリル置換δε
    −不飽和アルデヒド。 〔式()中R1は水素原子または4−ペンテン−
    1−イル基を表わし、R2およびR3はそれぞれ水
    素原子または低級アルキル基を表わす〕
JP11130679A 1979-08-28 1979-08-28 Alpha-allyl-substituted deltaepsilon-unsaturated aldehyde Granted JPS5634651A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11130679A JPS5634651A (en) 1979-08-28 1979-08-28 Alpha-allyl-substituted deltaepsilon-unsaturated aldehyde

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JP11130679A JPS5634651A (en) 1979-08-28 1979-08-28 Alpha-allyl-substituted deltaepsilon-unsaturated aldehyde

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JPS5634651A JPS5634651A (en) 1981-04-06
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ID=14557873

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JP11130679A Granted JPS5634651A (en) 1979-08-28 1979-08-28 Alpha-allyl-substituted deltaepsilon-unsaturated aldehyde

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JPH0171486U (ja) * 1987-10-31 1989-05-12

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JPH0526814U (ja) * 1991-03-15 1993-04-06 石塚株式会社 収納ケース

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