JP4103277B2 - 内燃機関の可変バルブタイミング制御装置 - Google Patents
内燃機関の可変バルブタイミング制御装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4103277B2 JP4103277B2 JP34563899A JP34563899A JP4103277B2 JP 4103277 B2 JP4103277 B2 JP 4103277B2 JP 34563899 A JP34563899 A JP 34563899A JP 34563899 A JP34563899 A JP 34563899A JP 4103277 B2 JP4103277 B2 JP 4103277B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- valve timing
- lock
- variable valve
- phase
- internal combustion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/10—Internal combustion engine [ICE] based vehicles
- Y02T10/12—Improving ICE efficiencies
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、可変バルブタイミング装置を備えた内燃機関において、クランク軸に対するカム軸の回転位相(以下「カム軸位相」という)をその調整可能範囲の略中間のロック位置でロックするロック機構を備えた内燃機関の可変バルブタイミング制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、車両に搭載される内燃機関においては、出力向上、燃費節減、排気エミッション低減を目的として、可変バルブタイミング制御装置を採用したものが増加しつつある。例えば、ベーン方式の可変バルブタイミング制御装置の基本的な構成は、図12に示すように、エンジンのクランク軸に同期して回転するハウジング1と、吸気(又は排気)バルブのカム軸に連結されたロータ2とを同軸状に配置し、ハウジング1に形成された流体室3をロータ2に設けられたベーン4で進角室5と遅角室6とに区画する。そして、進角室5と遅角室6の油圧を油圧制御弁で制御してハウジング1とロータ2(ベーン4)とを相対回動させることで、クランク軸に対するカム軸の回転位相(カム軸位相)を変化させて、バルブタイミングを可変制御するようにしている。
【0003】
従来のベーン方式の可変バルブタイミング制御装置は、始動時のベーン4の振動による騒音を防止するために、エンジン停止時(油圧低下時)に、カム軸位相を最も遅角させた最遅角位相で、ハウジング1とロータ2(ベーン4)との相対回動をロックピン7でロックするようにしている。従って、始動時には、最遅角位相で始動することになるため、最遅角位相は、始動に適した位相に設定されている。
【0004】
しかしながら、この構成では、最遅角位相が始動時の位相(ロック位置)で制限されてしまうため、バルブタイミング(カム軸位相)の調整可能範囲がロック位置で制限されてしまい、バルブタイミングの調整可能範囲が狭いという欠点がある。
【0005】
そこで、特開平9−324613号公報に示すように、エンジン停止時のロック位置をカム軸位相の調整可能範囲の略中間位置に設定することで、バルブタイミング(カム軸位相)の調整可能範囲を拡大することが提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、カム軸位相をロック位置でロックするロックピン7は、スプリングでロック方向に付勢され、エンジン運転中は、油圧でロック解除位置に保持される。この油圧は、エンジンの動力で駆動されるオイルポンプで昇圧されるため、エンジンが停止すると、油圧が低下して、スプリングによりロックピン7がロック穴に嵌り込んで、カム軸位相がロック位置でロックされるようになる。但し、ロックピン7がロック穴に嵌り込むには、両者の位置が合致している必要があるため、本発明者らは、特願平11−222031号の明細書に示すように、エンジンを停止する際に、カム軸位相をロック位置へ移動させるように油圧を制御する発明を出願している。
【0007】
しかし、エンジンが停止する際は、オイルポンプの回転速度も低下して油圧が低下するため、可変バルブタイミング装置の動きが悪い状態であると、エンジン停止までにカム軸位相をロック位置まで移動させることができず、ロックできないおそれがある。もし、エンジン停止時にカム軸位相をロック位置でロックできないと、次回の始動時に、エンジン回転速度(オイルポンプ回転速度)が上昇して油圧が上昇するまでは、バルブタイミング(カム軸位相)を目標値(ロック位置付近)に制御することができず、その結果、目標値から外れたバルブタイミングで始動することになるため、始動性が悪くなり、エンジン始動時間が長くなってしまう。しかも、カム軸位相をロックしない状態で始動すると、油圧が上昇するまでベーン4の位置が固定されないため、ベーン4がハウジング1に衝突して騒音が発生するという問題も生じる。
【0008】
本発明はこのような事情を考慮してなされたものであり、従ってその目的は、内燃機関の停止時にカム軸位相をロック位置でロックできない事態を未然に回避することができ、ロック不良による始動性悪化、騒音等の問題を回避することができる内燃機関の可変バルブタイミング制御装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1の内燃機関の可変バルブタイミング制御装置は、可変バルブタイミング装置の動きが悪い状態の時にロック不良防止制御手段によって油圧制御弁を制御することで、カム軸位相をロック位置又はその付近に位置させるように制御しながらカム軸位相をロック位置でロックさせないようにロック機構をロック解除状態に保持する。このようにすれば、可変バルブタイミング装置の動きが悪い状態の時には、カム軸位相がロック位置又はその付近にとどまり続けるため、内燃機関を停止する際に、可変バルブタイミング装置の動きが悪くても、確実にカム軸位相をロック位置に合致させてロックさせることができる。これにより、次回の始動時に、確実にカム軸位相をロックした状態で始動することができ、ロック不良による始動性悪化、騒音等の問題を回避することができる。
【0011】
この場合、可変バルブタイミング装置の動きは、油圧回路中のオイルの粘度によって変化し、例えば、オイルの油温が適正温度範囲より低いと、オイルの粘度が適正粘度範囲より大きくなって油圧が上昇するのが遅くなるため、可変バルブタイミング装置の動きが悪くなる。また、油温が適正温度範囲より高いと、オイルの粘度が適正粘度範囲より小さくなって、可変バルブタイミング装置内部の微小隙間から油圧が漏れやすくなるため、有効に作用する油圧が低下して可変バルブタイミング装置の動きが悪くなる。
【0012】
このような特性を考慮して、請求項2のように、可変バルブタイミング装置の動きが悪い状態であるか否かを油温に基づいて判定するようにしても良い。これにより、可変バルブタイミング装置の動きが悪い状態であるか否かを精度良く判定することができる。
【0013】
或は、請求項3のように、可変バルブタイミング装置の動きが悪い状態であるか否かを、油温と相関関係のある冷却水温、機関温度等の温度情報に基づいて判定するようにしても良い。このようにすれば、上述した油温に基づいて判定する場合と同じく、可変バルブタイミング装置の動きが悪い状態であるか否かを精度良く判定することができる。しかも、内燃機関の運転制御のために一般的に設けられている冷却水温センサ等の出力を油温の代用情報として利用できるため、油温センサを新たに設ける必要がなく、部品点数削減、コストダウンの要求も満たすことができる。
【0014】
また、請求項4のように、可変バルブタイミング装置の動きが悪い状態であるか否かを実カム軸位相と目標カム軸位相との偏差に基づいて判定するようにしても良い。このようにすれば、可変バルブタイミング装置の動きを実際に監視しながら、動きが悪い状態であるか否かを判定できるため、油温(オイルの粘度)以外の原因(例えば異物の噛み込み等)によって可変バルブタイミング装置の動きが悪くなった場合でも、それを精度良く検出することができる利点がある。
【0015】
【発明の実施の形態】
[実施形態(1)]
以下、本発明を吸気バルブの可変バルブタイミング制御装置に適用した実施形態(1)を図1乃至図9に基づいて説明する。図1に示すように、内燃機関であるDOHCエンジン11は、クランク軸12からの動力がタイミングチェーン13により各スプロケット14,15を介して吸気側カム軸16と排気側カム軸17とに伝達されるようになっている。但し、吸気側カム軸16には、クランク軸12に対する吸気側カム軸16の進角量を調整する可変バルブタイミング装置18が設けられている。
【0016】
また、吸気側カム軸16の外周側には、気筒判別のために複数のカム角でカム角信号を出力するカム角センサ19が設置され、一方、クランク軸12の外周側には、所定のクランク角毎にクランク角信号を出力するクランク角センサ20が設置されている。これらカム角センサ19及びクランク角センサ20の出力信号は、エンジン制御回路21に入力され、このエンジン制御回路21によって吸気バルブの実バルブタイミングが演算されると共に、クランク角センサ20の出力パルスの周波数からエンジン回転速度が演算される。また、エンジン運転状態を検出する各種センサ(吸気圧センサ22、水温センサ23、スロットルセンサ24等)の出力信号がエンジン制御回路21に入力される。
【0017】
このエンジン制御回路21は、これら各種の入力信号に基づいて燃料噴射制御や点火制御を行うと共に、可変バルブタイミング制御を行い、吸気バルブの実バルブタイミング(吸気側カム軸16の実カム軸位相)を目標バルブタイミング(目標カム軸位相)に一致させるように可変バルブタイミング装置18をフィードバック制御する。この可変バルブタイミング装置18の油圧制御回路には、オイルパン27内のオイルがオイルポンプ28により油圧制御弁29を介して供給され、その油圧を油圧制御弁29によって制御することで、吸気バルブの実バルブタイミングが制御される。
【0018】
次に、図2乃至図7に基づいて中間ロック機構付きの可変バルブタイミング装置18の構成を説明する。可変バルブタイミング装置18のハウジング31は、吸気側カム軸16の外周に回動自在に支持されたスプロケット14にボルト32で締め付け固定されている。これにより、クランク軸12の回転がタイミングチェーン13を介してスプロケット14とハウジング31に伝達され、スプロケット14とハウジング31がクランク軸12と同期して回転する。
【0019】
一方、吸気側カム軸16は、シリンダヘッド33とベアリングキャップ34により回転可能に支持され、この吸気側カム軸16の一端部に、ロータ35がストッパ36を介してボルト37で締め付け固定されている。このロータ35は、ハウジング31内に相対回動自在に収納されている。
【0020】
図3及び図4に示すように、ハウジング31の内部には、複数の流体室40が形成され、各流体室40が、ロータ35の外周部に形成されたベーン41によって進角室42と遅角室43とに区画されている。そして、ロータ35の外周部とベーン41の外周部には、それぞれシール部材44が装着され、各シール部材44が板ばね45(図2参照)によって外周方向に付勢されている。これにより、ロータ35の外周面とハウジング31の内周面との隙間及びベーン41の外周面と流体室40の内周面との隙間がシール部材44でシールされている。
【0021】
図2に示すように、吸気側カム軸16の外周部に形成された環状の進角溝46と遅角溝47が、それぞれ油圧制御弁29の所定ポートに接続され、エンジン11の動力でオイルポンプ28が駆動されることにより、オイルパン27から汲み上げたオイルが油圧制御弁29を介して進角溝46や遅角溝47に供給される。進角溝46に接続された進角油路48は、吸気側カム軸16の内部を貫通してロータ35の左側面に形成された円弧状進角油路49(図3参照)に連通するように形成され、この円弧状進角油路49が各進角室42に連通している。一方、遅角溝47に接続された遅角油路50は、吸気側カム軸16の内部を貫通してロータ35の右側面に形成された円弧状遅角油路51(図4参照)に連通するように形成され、この円弧状遅角油路51が各遅角室43に連通している。
【0022】
油圧制御弁29は、ソレノイド53とスプリング54で弁体を駆動する4ポート3位置切換弁であり、弁体の位置を、進角室42に油圧を供給する位置と、遅角室43に油圧を供給する位置と、進角室42と遅角室43のいずれにも油圧を供給しない位置との間で切り換えるようになっている。ソレノイド53の通電停止時には、スプリング54によって弁体が進角室42に油圧を供給する位置に自動的に切り換えられ、カム軸位相を進角させる方向に油圧が働くようになっている。
【0023】
進角室42と遅角室43に所定圧以上の油圧が供給された状態では、進角室42と遅角室43の油圧でベーン41が固定されて、クランク軸12の回転によるハウジング31の回転がオイルを介してロータ35(ベーン41)に伝達され、ロータ35と一体的に吸気側カム軸16が回転駆動される。エンジン運転中は、進角室42と遅角室43の油圧を油圧制御弁29で制御してハウジング31とロータ35(ベーン41)とを相対回動させることで、クランク軸12に対する吸気側カム軸16の回転位相(以下「カム軸位相」という)を制御して吸気バルブのバルブタイミングを可変する。尚、スプロケット14には、進角制御時にロータ35を進角方向に相対回動させる油圧力をばね力で補助するねじりコイルばね55(図2参照)が収容されている。
【0024】
また、図3及び図4に示すように、いずれか1つのベーン41の両側部には、ハウジング31に対するロータ35(ベーン41)の相対回動範囲を規制するストッパ部56が形成され、このストッパ部56によってカム軸位相の最遅角位相と最進角位相が規制されている。更に、他のベーン41に形成されたロックピン収容孔57には、ハウジング31とロータ35(ベーン41)との相対回動をロックするためのロックピン58が収容され、このロックピン58がハウジング31に設けられたロック穴59(図2参照)に嵌り込むことで、カム軸位相がその調整可能範囲の略中間位置(ロック位置)でロックされる。このロック位置は、始動に適した位置に設定されている。
【0025】
図6及び図7に示すように、ロックピン58は、ロックピン収容孔57の内周に嵌合された円筒部材61内に摺動可能に挿入され、スプリング62によってロック方向(突出方向)に付勢されている。また、ロックピン58の中央外周部に形成された弁部63によって、円筒部材61とロックピン58との隙間が、ロック油圧室64とロック解除保持用の油圧室65とに区画されている。そして、ロック油圧室64とロック解除保持用の油圧室65に進角室42から油圧を供給するために、ベーン41には、進角室42に連通するロック油路66とロック解除保持用の油路67が形成されている。また、ハウジング31には、ロック穴59と遅角室43とを連通するロック解除油路68が形成されている。
【0026】
図6に示すように、ロックピン58のロック時には、ロックピン58の弁部63がロック解除保持用の油路67を塞いで、ロック油路66をロック油圧室64に連通させた状態となる。これにより、進角室42からロック油圧室64に油圧が供給され、この油圧とスプリング62によってロックピン58がロック穴59に嵌まり込んだ状態に保持され、カム軸位相がロック位置でロックされる。
【0027】
エンジン停止中は、ロック油圧室64の油圧(進角室42の油圧)が低下するが、スプリング62によってロックピン58がロック位置に保持される。従って、エンジン始動は、ロックピン58がロック位置に保持された状態で行われ、エンジン始動後に、オイルポンプ28の吐出圧がある程度上昇した時点で、ロック解除制御が行われる。このロック解除制御により、ロック穴59の油圧(遅角室43の油圧)が高くなると、その油圧によって次のようにしてロックピン58のロックが解除される。エンジン始動後のロック解除制御により、遅角室43からロック解除油路68を通してロック穴59に供給される油圧(ロック解除方向の力)が、ロック油圧室64の油圧(進角室42の油圧)とスプリング62のばね力との合力(ロック方向の力)よりも大きくなると、ロック穴59の油圧によってロックピン58がロック穴59から押し出されて図7のロック解除位置に移動し、ロックピン58のロックが解除される。
【0028】
このロック解除状態では、図7に示すように、ロックピン58の弁部63がロック油路66を塞いで、ロック解除保持用の油路67をロック解除保持用の油圧室65に連通させた状態となる。これにより、進角室42からロック解除保持用の油圧室65に油圧が供給され、このロック解除保持用の油圧室65の油圧(進角室42の油圧)とロック穴59の油圧(遅角室43の油圧)とによってロックピン58がスプリング62に抗してロック解除位置に保持される。
【0029】
エンジン運転中は、進角室42と遅角室43のいずれかの油圧が高くなっているため、その油圧でロックピン58がロック解除位置に保持され、ハウジング31とロータ35とが相対回動可能な状態(つまり可変バルブタイミング制御が可能な状態)に保持される。
【0030】
エンジン運転中は、エンジン制御回路21は、クランク角センサ20及びカム角センサ19の出力信号に基づいて吸気バルブの実バルブタイミング(吸気側カム軸16の実カム軸位相)を演算すると共に、吸気圧センサ22、水温センサ23等のエンジン運転状態を検出する各種センサの出力に基づいて吸気バルブの目標バルブタイミング(吸気側カム軸17の目標カム軸位相)を演算する。そして、吸気バルブの実バルブタイミングを目標バルブタイミングに一致させるように可変バルブタイミング装置18の油圧制御弁29をフィードバック制御する。これにより、進角室42と遅角室43の油圧を制御してハウジング31とロータ35とを相対回動させることで、カム軸位相を変化させて吸気バルブの実バルブタイミングを目標バルブタイミングに一致させる。
【0031】
その後、エンジン11を停止させる際に、エンジン回転速度が低下すると、オイルポンプ28の吐出圧が低下するため、進角室42や遅角室43の油圧が低下してくる。これにより、ロック解除保持用の油圧室65の油圧(進角室42の油圧)とロック穴59の油圧(遅角室43の油圧)が低下して、スプリング62のばね力がこれらの油圧に打ち勝つようになると、スプリング62のばね力によってロックピン58が突出してロック穴59に嵌まり込むようになる。但し、ロックピン58がロック穴59に嵌まり込むには、両者の位置が一致していること、つまり、カム軸位相がロック位置に一致していることが条件となる。
【0032】
エンジン11が停止する際には、エンジン回転速度(オイルポンプ28の回転速度)が低下して油圧が低下するため、カム軸16の負荷トルクによりカム軸位相が自然に遅角側に変化していき、その過程で、図6に示すように、ロックピン58をロック穴59に嵌まり込ませて、カム軸位相をロック位置でロックする。しかし、エンジン11が停止する際に、既にカム軸位相がロック位置よりも遅角側にあると、油圧低下によりカム軸位相が遅角側に変化していっても、ロックピン58がロック穴59に到達しないため、カム軸位相をロック位置でロックできない。
【0033】
そこで、エンジン制御回路21は、エンジン停止時等、カム軸位相をロック位置でロックさせる必要がある時に、カム軸位相をロックのために進角させるように油圧制御弁29を制御する(以下、この制御を「ロック制御」という)。ロック制御中は、油圧制御弁29のソレノイド53の通電を停止して、油圧制御弁29のスプリング54によって弁体を進角室42に油圧を供給する位置に切り換え、カム軸位相を進角させる方向に油圧を作用させると同時に、遅角室43の油圧をドレインに排出させる。この際、エンジン停止指令後は、燃料噴射が停止されるため、エンジン回転速度(オイルポンプ回転速度)が低下して油圧が低下していくが、アイドリング可能なエンジン回転速度であれば、前述したねじりコイルばね55の進角方向のばね力を補助として油圧によりカム軸位相の進角制御が可能となる。尚、ロック制御開始時に、既にカム軸位相がロック位置よりも進角側にある場合は、上述したカム軸位相の進角制御を行わないようにしても良い。
【0034】
しかし、エンジンが停止する際に、可変バルブタイミング装置18の動きが悪い状態であると、エンジン停止までにカム軸位相がロック位置に到達せずに停止してロックできないおそれがあり、ロック不良による始動性悪化、騒音等の問題が発生する。
【0035】
この対策として、エンジン制御回路21は、ROM(記憶媒体)に記憶された図8に示すロック不良防止制御プログラムを所定時間毎又は所定クランク角毎に実行することで、ロック不良を未然に防止するロック不良防止制御手段としての役割を果たす。本プログラムが起動されると、まずステップ101で、まずステップ101で、油温の代用温度情報である冷却水温が所定温度範囲内(T1<冷却水温<T2)であるか否かによって、可変バルブタイミング装置18の動きが良いか悪いかを判定する。ここで、所定温度範囲は、可変バルブタイミング装置18の動きが良い温度範囲に設定されている。
【0036】
従って、冷却水温が所定温度範囲内であれば、可変バルブタイミング装置18の動きが良いと判断して、そのまま本プログラムを終了するが、冷却水温が所定温度範囲の下限値T1以下又は上限値T2以上である場合には、可変バルブタイミング装置18の動きが悪いと判断して、ステップ102に進み、目標カム軸位相をロック位置付近(ロック位置+所定値α又はロック位置−所定値α)に設定してカム軸位相をロック位置付近に位置させるロック不良防止制御を実行する。ここで、目標カム軸位相の設定に用いるロック位置は、学習値又は設計中央値のいずれであっても良く、また、ロック位置付近(ロック位置±所定値α)に設定する場合に、所定値αを一定値としても良いが、冷却水温(油温)に応じて変化させるようにしても良い。
【0037】
以上説明したロック不良防止制御プログラムによるロック不良防止制御の一例を図9のタイムチャートを用いて説明する。図9の例では、運転状態に応じてカム軸位相を目標カム軸位相にフィードバック制御している時に、冷却水温が上昇し、所定温度範囲の上限値T2を越えた時点で、ロック不良防止制御を開始して目標カム軸位相をロック位置付近(ロック位置±α)に設定してカム軸位相をロック位置付近にフィードバック制御する。このようにすれば、可変バルブタイミング装置18の動きが悪い状態の時には、カム軸位相がロック位置付近にとどまり続けるため、エンジンを停止する際に、可変バルブタイミング装置18の動きが悪くても、ロック制御によりカム軸位相を確実にロック位置に合致させてロックさせることができる。これにより、次回の始動時に、確実にカム軸位相をロックした状態で始動することができ、ロック不良による始動性悪化、騒音等の問題を回避することができる。
【0038】
尚、本実施形態(1)では、可変バルブタイミング装置18の動きが悪い状態の時にカム軸位相をロック位置付近に制御するようにしたが、カム軸位相をロック位置に合致させるように制御するようにしても良い。この場合、ロック不良防止制御中は、進角室42と遅角室43のいずれかの油圧が高くなっているため、ロックピン58(カム軸位相)がロック穴59(ロック位置)に合致しても、油圧でロックピン58がロック解除位置に保持される。
【0039】
[実施形態(2)]
本発明の実施形態(2)では、図10に示すロック不良防止制御プログラムを所定周期で繰り返し実行して、可変バルブタイミング装置18の動きが悪い状態と判断した場合(冷却水温が所定温度範囲から外れている場合)には、ステップ201からステップ202に進み、ロック制御を実行する。このロック制御では、カム軸位相(ロックピン58)をロック位置(ロック穴59)に合致させて進角室42と遅角室43の油圧を低下させることで、スプリング62のばね力によりロックピン58をロック穴59に嵌まり込ませて、カム軸位相をロック位置でロックする。
【0040】
このようにすれば、可変バルブタイミング装置18の動きが悪い状態の時には、カム軸位相がロック位置でロックされる(又は始動後にロック解除されずにロック状態のまま運転が続けられる)ので、可変バルブタイミング装置18の動きが悪くても、エンジン停止時にカム軸位相を確実にロックした状態で停止させることができる。これにより、次回の始動時に、確実にカム軸位相をロックした状態で始動することができ、ロック不良による始動性悪化、騒音等の問題を回避することができる。
【0041】
以上説明した実施形態(1),(2)では、可変バルブタイミング装置の動きが悪い状態であるか否かを判断するデータとして、冷却水温を用いたが、エンジン温度等を用いても良く、要は、油温と相関関係のある温度情報を用いれば良く、勿論、油温を油温センサで検出して可変バルブタイミング装置18の動きが悪い状態であるか否かを判断するようにしても良い。上記各実施形態(1),(2)のように、油温と相関関係のある冷却水温等の温度情報を用いれば、エンジン制御のために一般に設けられている冷却水温センサ等の出力を油温の代用情報として利用できるため、油温センサを新たに設ける必要がなく、部品点数削減、コストダウンの要求も満たすことができる利点がある。
【0042】
尚、上記各実施形態(1),(2)では、冷却水温(油温)が所定温度T1以下、所定温度T2以上の場合に、いずれも、可変バルブタイミング装置18の動きが悪いと判断するようにしたが、所定温度T1以下の時(つまりオイルの粘度が大きい時)だけ、可変バルブタイミング装置18の動きが悪いと判断するようにしても良い。
【0043】
[実施形態(3)]
本発明の実施形態(3)では、図11に示すロック不良防止制御プログラムを所定周期で繰り返し実行して、可変バルブタイミング装置18の動きが悪い状態であるか否かを目標カム軸位相VTTと実カム軸位相VTとの偏差ΔVTに基づいて判定する(ステップ301〜305)。具体的には、まず、ステップ301で、目標カム軸位相VTTと実カム軸位相VTとの偏差(カム軸位相のずれ)ΔVTを次式により算出する。
ΔVT=VTT−VT
【0044】
この後、ステップ302で、カム軸位相のずれΔVTを判定値Aと比較し、もし、カム軸位相のずれΔVTが判定値Aよりも大きければ、可変バルブタイミング装置18の動きが悪い可能性があるため、ステップ303に進み、ΔVT>Aの継続時間をカウントするタイムカウンタCTをカウントアップするが、カム軸位相のずれΔVTが判定値A以下であれば、正常であると判断して、ステップ304に進み、タイムカウンタCTの値をクリアする。
【0045】
そして、次のステップ305で、タイムカウンタCTの値が所定時間Bを越えたか否かを判定し、この時間CTが所定時間B以下であれば、正常と判断して、本プログラムを終了するが、タイムカウンタCTの値が所定時間Bを越えていれば、可変バルブタイミング装置18の動きが悪いと判断する。
【0046】
要するに、カム軸位相のずれΔVTが判定値Aよりも大きい状態が連続して所定時間B以上継続すれば、可変バルブタイミング装置18の動きが悪いと判断するが、それ以外の場合は正常と判定する。尚、判定値Aをある程度大きい値に設定して、カム軸位相のずれΔVTが判定値Aを越えた時点で、直ちに、可変バルブタイミング装置18の動きが悪いと判断するようにしても良い。
【0047】
本実施形態(3)においても、可変バルブタイミング装置18の動きが悪いと判断した場合のロック不良防止制御(ステップ306)は、前記実施形態(1)又は(2)と同じで良い。
【0048】
以上説明した本実施形態(3)では、可変バルブタイミング装置18の動きを実際に監視しながら、動きが悪い状態であるか否かを判定できるため、油温(オイルの粘度)以外の原因(例えば異物の噛み込み等)によって可変バルブタイミング装置18の動きが悪くなった場合でも、それを精度良く検出することができる利点がある。
【0049】
尚、本発明は、上記各実施形態(1)〜(3)に限定されず、可変バルブタイミング装置の構成やロック機構の構成を適宜変更しても良く、更には、排気バルブの可変バルブタイミング装置にも本発明を適用できる等、要旨を逸脱しない範囲内で、種々変更して実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態(1)を示す制御システム全体の概略構成図
【図2】可変バルブタイミング装置の縦断面図
【図3】図2のA−A線に沿って示す断面図
【図4】図2のB−B線に沿って示す断面図
【図5】図4のC−C線に沿って示す断面図
【図6】ロックピンのロック状態を示す部分拡大断面図
【図7】ロックピンのロック解除状態を示す部分拡大断面図
【図8】本発明の実施形態(1)のロック不良防止制御プログラムの処理の流れを示すフローチャート
【図9】実施形態(1)のロック不良防止制御の挙動を示すタイムチャート
【図10】本発明の実施形態(2)のロック不良防止制御プログラムの処理の流れを示すフローチャート
【図11】本発明の実施形態(3)のロック不良防止制御プログラムの処理の流れを示すフローチャート
【図12】従来の可変バルブタイミング装置の断面図
【符号の説明】
11…エンジン(内燃機関)、12…クランク軸、13…タイミングチェーン、14,15…スプロケット、16…吸気カム軸、17…排気カム軸、18…可変バルブタイミング装置、19…カム角センサ、20…クランク角センサ、21…エンジン制御回路(ロック不良防止制御手段)、28…オイルポンプ、29…油圧制御弁、31…ハウジング、35…ロータ、40…流体室、41…ベーン、42…進角室、43…遅角室、53…ソレノイド、54…スプリング、58…ロックピン(ロック機構)、59…ロック穴(ロック機構)、62…スプリング(ロック機構)。
Claims (4)
- 内燃機関のクランク軸に対するカム軸の回転位相(以下「カム軸位相」という)を変化させてバルブタイミングを可変する可変バルブタイミング装置を設け、この可変バルブタイミング装置には、可変バルブタイミング制御を行わない時に前記カム軸位相をその調整可能範囲の略中間のロック位置でロックするロック機構を設け、このロック機構及び前記可変バルブタイミング装置を駆動する油圧を油圧制御弁で制御する内燃機関の可変バルブタイミング制御装置において、
前記可変バルブタイミング装置の動きが悪い状態の時に前記油圧制御弁を制御することで、前記カム軸位相を前記ロック位置又はその付近に位置させるように制御しながら前記カム軸位相を前記ロック位置でロックさせないように前記ロック機構をロック解除状態に保持するロック不良防止制御手段を備えていることを特徴とする内燃機関の可変バルブタイミング制御装置。 - 前記ロック不良防止制御手段は、前記可変バルブタイミング装置の動きが悪い状態であるか否かを油温に基づいて判定することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の可変バルブタイミング制御装置。
- 前記ロック不良防止制御手段は、前記可変バルブタイミング装置の動きが悪い状態であるか否かを、油温と相関関係のある冷却水温、機関温度等の温度情報に基づいて判定することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の可変バルブタイミング制御装置。
- 前記ロック不良防止制御手段は、前記可変バルブタイミング装置の動きが悪い状態であるか否かを実カム軸位相と目標カム軸位相との偏差に基づいて判定することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の可変バルブタイミング制御装置。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34563899A JP4103277B2 (ja) | 1999-12-06 | 1999-12-06 | 内燃機関の可変バルブタイミング制御装置 |
KR10-2000-0046970A KR100406777B1 (ko) | 1999-08-17 | 2000-08-14 | 가변밸브 타이밍 제어장치 |
DE10039921A DE10039921A1 (de) | 1999-08-17 | 2000-08-16 | Variables Ventileinstell-Regelsystem für eine Brennkraftmaschine |
US09/639,235 US6330870B1 (en) | 1999-08-17 | 2000-08-16 | Variable valve timing control system |
GB0313741A GB2385889B (en) | 1999-08-17 | 2000-08-17 | Variable valve timing control system |
GB0020325A GB2353823B (en) | 1999-08-17 | 2000-08-17 | Variable valve timing control system |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34563899A JP4103277B2 (ja) | 1999-12-06 | 1999-12-06 | 内燃機関の可変バルブタイミング制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001164908A JP2001164908A (ja) | 2001-06-19 |
JP4103277B2 true JP4103277B2 (ja) | 2008-06-18 |
Family
ID=18377967
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34563899A Expired - Fee Related JP4103277B2 (ja) | 1999-08-17 | 1999-12-06 | 内燃機関の可変バルブタイミング制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4103277B2 (ja) |
Families Citing this family (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102004049123A1 (de) * | 2004-10-07 | 2006-04-13 | Ina-Schaeffler Kg | Vorrichtung zur Veränderung der Steuerzeiten von Gaswechselventilen einer Brennkraftmaschine |
JP5120635B2 (ja) * | 2008-07-09 | 2013-01-16 | アイシン精機株式会社 | 弁開閉時期制御装置 |
JP4743287B2 (ja) * | 2009-02-04 | 2011-08-10 | トヨタ自動車株式会社 | 可変動弁装置の制御装置 |
JP5375317B2 (ja) * | 2009-05-07 | 2013-12-25 | トヨタ自動車株式会社 | 内燃機関の可変動弁装置 |
JP5240674B2 (ja) * | 2009-05-12 | 2013-07-17 | 株式会社デンソー | 内燃機関の可変バルブタイミング制御装置 |
JP5426984B2 (ja) * | 2009-09-30 | 2014-02-26 | 富士重工業株式会社 | エンジンのバルブタイミング制御装置 |
JP2013024089A (ja) | 2011-07-19 | 2013-02-04 | Toyota Motor Corp | 可変動弁装置の制御装置 |
JP6398636B2 (ja) * | 2014-11-13 | 2018-10-03 | 株式会社デンソー | 内燃機関の可変バルブタイミング制御装置 |
JP6505579B2 (ja) * | 2015-10-29 | 2019-04-24 | 株式会社Soken | 可変バルブタイミング装置 |
DE102016206322A1 (de) * | 2016-04-14 | 2017-10-19 | Continental Automotive Gmbh | Verfahren zum Entriegeln eines hydraulischen Nockenwellenverstellers und Kraftfahrzeug |
JP7131496B2 (ja) * | 2019-06-27 | 2022-09-06 | トヨタ自動車株式会社 | 内燃機関の制御装置 |
SE2250720A1 (en) * | 2022-06-16 | 2023-12-17 | Scania Cv Ab | Method and Control Arrangement for Controlling Four-Stroke Internal Combustion Engine |
-
1999
- 1999-12-06 JP JP34563899A patent/JP4103277B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001164908A (ja) | 2001-06-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6505586B1 (en) | Variable valve timing control apparatus and method for engines | |
KR100406777B1 (ko) | 가변밸브 타이밍 제어장치 | |
JP4264983B2 (ja) | 内燃機関の可変バルブタイミング制御装置 | |
JP3791658B2 (ja) | 内燃機関の可変バルブタイミング制御装置 | |
KR100427434B1 (ko) | 내연기관의 밸브타이밍 제어장치 및 그 제어방법 | |
US6397803B1 (en) | Valve timing control system for internal combustion engine | |
JP2002295275A (ja) | バルブタイミング調整装置 | |
JPH07127407A (ja) | 内燃機関のバルブタイミング制御装置 | |
JP5257629B2 (ja) | 内燃機関の可変バルブタイミング制御装置 | |
JP5321911B2 (ja) | 弁開閉時期制御装置 | |
JP4103277B2 (ja) | 内燃機関の可変バルブタイミング制御装置 | |
JP4609455B2 (ja) | 内燃機関の可変バルブ機構制御装置 | |
JP2011001888A (ja) | 内燃機関の制御装置 | |
JP3856077B2 (ja) | 内燃機関の可変バルブタイミング制御装置 | |
US6915769B2 (en) | Variable valve system for internal combustion engine | |
JP3692848B2 (ja) | 内燃機関の可変バルブタイミング制御装置 | |
JP2001050063A (ja) | 内燃機関の可変バルブタイミング制御装置 | |
JP4329274B2 (ja) | バルブタイミング調整装置 | |
JP3674026B2 (ja) | 内燃機関の可変バルブタイミング制御装置 | |
JP2001055935A (ja) | 内燃機関の可変バルブタイミング制御装置 | |
JP5447338B2 (ja) | 可変バルブタイミング制御システムの異常診断装置 | |
JP4228170B2 (ja) | 内燃機関の可変バルブタイミング制御装置 | |
JP3761018B2 (ja) | 内燃機関の制御装置 | |
JP4478855B2 (ja) | 弁開閉時期制御装置 | |
JP2019019721A (ja) | 内燃機関の制御装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20051128 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070824 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070828 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20071015 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080304 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080317 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110404 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120404 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120404 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130404 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130404 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140404 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |