JP4101537B2 - 弁当用容器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、簡単に組み立てることができると同時に、組み立て後の仕上がり形状が良好で安価な使い捨ての弁当用容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、松花堂弁当、幕の内弁当等の各種弁当の販売に用いられる容器として、種々の形態や構造を有するものが提案されているが、材質的には、合成樹脂の成形品や紙製の箱型の容器が多用されている。
【0003】
ところで、弁当の販売に用いられる容器は、弁当を食べたあと使用済みとなると廃棄されるので、商品的価値の点から外観的に見た目が良好でありながらコスト的に安く、しかも地球環境に優しい材質の選択が要求される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、合成樹脂製の成形容器は、量産できるのでコスト的に安いという利点はあるが、外観的に見た目の商品的価値が低く、廃棄時に公害が発生するという問題がある。
【0005】
また、紙箱型の容器は、廃棄時の公害発生がないという利点はあるが、外観的に見た目の商品的価値が低いものである。
【0006】
そこで、この発明の課題は、簡単に組み立てができると同時に、組み立て後の仕上がりが外観的に見た目が良好でありながらコスト的に安く、しかも、廃棄時の公害発生がない組み立て式の弁当用容器を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記のような課題を解決するため、この発明は、輪状の胴枠と、この胴枠内の底部に張設する底板とからなり、上記胴枠は、可曲性の帯状シートの一面側に底板の嵌合溝を長さ方向の全長にわたって設け、この帯状シートを嵌合溝が内側になるよう輪状に湾曲させた状態で両端を結合して形成され、前記底板の外周縁を輪状にした胴枠の嵌合溝に嵌め込むことで、胴枠内の底部に底板を張設した弁当用容器において、前記胴枠になる帯状シートが、一方端部に差込み片と他方端部に差込み片の差込み孔とを設けて形成され、この差込み片は、帯状シートの一方端部から帯状シートの長さ方向に突出し、先端が広幅となる形状に形成され、前記差込み孔は、端部側が差込み片の先端が通過し得る高さ寸法で内側寄りの部分がそれよりも少し狭くなる台形に形成し、前記胴枠が、帯状シートの両端部を嵌合溝が内側になるよう輪状に湾曲させた状態で、前記差込み片を差込み孔へ帯状シートの外面側から挿入することにより輪状に組み立てられている構成を採用したものである。
【0008】
上記帯状シートと底板が腰のある厚紙を用いて形成され、帯状シートの嵌合溝を設けた内面側と、底板の内面側に耐水層が設けられている構造とすることができる。
【0009】
ここで、帯状シートを輪状に湾曲させた状態で、差込み片を差込み孔へ帯状シートの外面側から挿入して両端部を接続すると、帯状シートの互いに重なり合う両端部の外方への張り出しを抑えることができ、胴枠を真円に近い輪状に保形できるので、外観的に見た目が良好となると共に、胴枠内の底部に張設する底板の周囲と嵌合溝の嵌め合わせが確実に行える。
【0010】
上記帯状シートと底板の形成に用いる厚紙は、紙製心材の一面側に紙製木目形成シートと他面側に紙製耐水シートを積層した断面構造を有し、紙製耐水シートには薄紙の表面を耐水材でコーティングして耐水層を形成したものを用いている。これらの各紙材は、再生紙を使用することにより資源の有効利用とコスト低減が図れる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図示例と共に説明する。
【0012】
図示のように、この発明の弁当用容器1は、輪状の胴枠2と、この胴枠2内の底部に張設した底板3とからなり、上記胴枠2は、図5のように、一面側に耐水層4を設けた厚紙のような腰のふる可曲性の帯状シート5を用い、この帯状シート5は、一面側に底板3の嵌合溝6を長さ方向の全長にわたって設け、一方端部の端縁に差込み片7と他方端部の端縁寄りの位置に差込み片7の差込み孔8とを設けて形成されている。
【0013】
上記帯状シート5は、胴枠2を形成する前は、図5で示したように、偏平な展張状態となっているので、輸送や格納時が嵩低くなって有利となる。
【0014】
上記差込み片7は、帯状シート5の一方端部の端縁から帯状シート5の長さ方向に突出し、図示の場合、先端が広幅となる形状に形成され、この差込み片7を差し込む差込み孔8は、端部側が差込み片7の先端が通過し得る高さ寸法で内側寄りの部分がそれよりも少し狭くなる台形に形成し、差込み孔8に差込み片7を差し込んだ状態で差込み片7が抜けにくくなるような形状を採用した例を示しているが、差込み片7の形状は単に四角い舌片や先端側が幅の狭い舌片とし、差込み孔8を上下に長い長方形に形成してもよい。
【0015】
また、底板3は、帯状シート5と同様の材料を用い、輪状にした胴枠2の嵌合溝6に周縁が嵌合する直径の円板状に形成されている。
【0016】
上記帯状シート5と底板3の形成に用いる厚紙は、図4に帯状シート5の例で示すように、紙製芯材9の一面側に紙製木目形成シート10と他面側に耐水層4の形成用となる紙製の耐水シート11を積層した断面構造を有し、紙製耐水シート11には薄紙の表面を耐水材でコーティングして耐水層4を形成したものものを用い、上記したこれらの各紙材には再生紙を使用すると、資源の有効利用とコスト低減が図れる。
【0017】
なお、帯状シート5は耐水層4が内側となるよう輪状にして胴枠2を形成し、また、底板3は、耐水層4が内側になるよう胴枠2内に張設する。
【0018】
次に、弁当用容器の組み立て方法を説明する。
【0019】
帯状シート5の両端を手で持ち、この帯状シート5を耐水層4が内側となるよう湾曲させ、その両端を近づけて差込み片7を帯状シート5の外面側から差込み孔8に挿入しすれば、帯状シート5の両端が重なり合って輪状の胴枠2が形成される。このとき、帯状シート5の両端が重なり合う部分には接着剤を塗布し、これが乾燥するまで置いておくようにしてもよい。
【0020】
ところで、偏平な展張状態となっている帯状シート5を輪状に曲げて胴枠2を形成するとき、帯状シート5は腰があるので復元弾性を有し、このため、両端の接続部分に外方へ広がる方向の力が発生する。
【0021】
この両端の接続部分の処理を、例えば、帯状シート5の両端を単に重ねて接着剤で接合しようとした場合、両端部が常時外方へ張り出そうとしているので接着しにくく、接着剤が乾燥するまで加圧保持しておかなければならないので、弁当用容器の組み立てに時間がかかるという問題がある。
【0022】
このため、従来は、帯状シート5の両端を重ねて、この重なり部分を、針金状の金具で結合したり、紐等を通して縛るようにすることも行われているが、このような接続部分の処理方法は、専用の機械が必要になるので設備コストがかかるだけでなく、接続作業に手間がかかることになる。
【0023】
また、この発明の帯状シート5を用い、帯状シート5の一端側に設けた差込み片7を他端側に設けた差込み孔8に、帯状シート5の内面側から挿入するようにした場合、両端を互いに押さえ合う部分がないので、帯状シート5の両端が互いに外方へ張り出し、このため、胴枠2は両端の接続部分が尖った形状の輪状になり、しかも、外方へ張り出した差込み片7及び差込み孔8を設けた他端側端部と帯状シート5の重なり面を接着剤で接合しなければならないので、接着剤が乾燥するまで、上記の重なり面を加圧保持しなければならず、この場合も弁当用容器の組み立てに時間がかかることになる。
【0024】
これらの方法に対し、この発明における帯状シート5の両端接続部分の処理構造は以下の如く行っている。
【0025】
上記した差込み孔8に対する差込み片7の挿入は、図1と図3に示すように、差込み片7を差込み孔8に対して帯状シート5の外面側から挿入して両端部を重なり状に接続する。
【0026】
このように、差込み片7を差込み孔8に対して帯状シート5の外面側から内側面に向けて挿入すると、帯状シート5の差込み孔8を設けた側の端部は、帯状シート5の差込み片7を設けた側の端部内面で押され、また、差込み片7を設けた側の端部は、差込み孔8に挿入した差込み片7が帯状シート5の差込み孔8を設けた側の端部内面に当接することにより、帯状シート5の両端部の外方への張り出しが抑えられることになり、これにより、胴枠2を真円に近い輪状に保形できるので、外観的に見た目が良好となる。
【0027】
また、帯状シート5の両端部の外方への張り出しが抑えられることで、胴枠2を真円に近い輪状に保形できるので、両端部の接着剤による固定は必ずしも必要ではないが、両端部の重なり部分を接着剤で固定する場合も、外方への張り出し力で重なり合った接着面は互いに圧接しているので、接着剤の乾燥まではそのまま置いておけばよく、接着した部分を外部から加圧保持したり、針金で閉じたり紐で縛る必要がなくなるので、胴枠2の組み立て作業の簡略化が図れることになる。
【0028】
上記のように、胴枠2の組み立ては、差込み片7を差込み孔8に対して帯状シート5の外面側から挿入するだけでよく、また、両端の重なり部分に接着剤を塗布した場合も乾燥まで放置しておけばよく、帯状シート5の両端を重ねて、この重なり部分を、針金状の金具で結合したり、紐等を通して縛るようなことが不要となり、接続部分の処理に機械の使用が省けるので設備コストがかかることがない。
【0029】
このようにして組み立てた胴枠2に対して、その内側に底板3を嵌め込んで押し込めば、胴枠2を少し押し広げるようにして移動する底板3が嵌合溝6に臨むと、胴枠2の復元力で底板3の外周縁が胴枠2の内周で環状となる嵌合溝6が嵌まり込み、胴枠2の底部に底板3が張設された図1のような弁当用容器1が組み上がることになる。
【0030】
【発明の効果】
以上のように、この発明によると、輪状の胴枠と、この胴枠内の底部に張設する底板とからなり、上記胴枠の形成に用いる帯状シートの一方端部に差込み片と他方端部に差込み片の差込み孔とを設け、輪状に湾曲させた状態で、上記差込み片を差込み孔へ帯状シートの外面側から挿入することにより胴枠を組み立てるようにしたので、帯状シートの両端部の重なり部分は外方への張り出しが抑えられ、これにより、胴枠を真円に近い輪状に保形できるので、外観的に見た目が良好となると共に、胴枠内の底部に張設する底板の周囲と嵌合溝の嵌め合わせが確実に行え、胴枠の接続部分の処理に金具や紐等を用いる必要がなくなり、機械の使用が省けるので、コスト的に安価な弁当用容器を提供することができることになる。
【0031】
また、差込み片を差込み孔に挿入するだけで胴枠を形成できるので、弁当用容器の組み立て作業が簡単に行えると共に、胴枠と底板の材料に厚紙を用いることにより、コスト的に安いだけでなく、廃棄時に公害を発生させることがなく、使い捨て弁当用容器として最適なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る弁当用容器の組み立て状態を示す一部切り欠き斜視図
【図2】同上における胴枠の両端接続部分の構造を示す分解斜視図
【図3】同上における胴枠の両端接続部分の構造を示す接続状態の横断平面図
【図4】胴枠の形成に用いる帯状シートの拡大断面図
【図5】胴枠の形成に用いる帯状シートの展開した正面図
【符号の説明】
1 弁当用容器
2 胴枠
3 底板
4 耐水層
5 帯状シート
6 嵌合溝
7 差込み片
8 差込み孔
9 紙製芯材
10 紙製木目形成シート
11 耐水シート
Claims (1)
- 輪状の胴枠と、この胴枠内の底部に張設する底板とからなり、上記胴枠は、可曲性の帯状シートの一面側に底板の嵌合溝を長さ方向の全長にわたって設け、この帯状シートを嵌合溝が内側になるよう輪状に湾曲させた状態で両端を結合して形成され、前記底板の外周縁を輪状にした胴枠の嵌合溝に嵌め込むことで、胴枠内の底部に底板を張設した弁当用容器において、
前記胴枠になる帯状シートが、一方端部に差込み片と他方端部に差込み片の差込み孔とを設けて形成され、この差込み片は、帯状シートの一方端部から帯状シートの長さ方向に突出し、先端が広幅となる形状に形成され、前記差込み孔は、端部側が差込み片の先端が通過し得る高さ寸法で内側寄りの部分がそれよりも少し狭くなる台形に形成し、前記胴枠が、帯状シートの両端部を嵌合溝が内側になるよう輪状に湾曲させた状態で、前記差込み片を差込み孔へ帯状シートの外面側から挿入することにより輪状に組み立てられていることを特徴とする弁当用容器。
Priority Applications (1)
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JP2002060194A JP4101537B2 (ja) | 2002-03-06 | 2002-03-06 | 弁当用容器 |
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2002
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