JP3099748U - 紙製容器 - Google Patents

紙製容器 Download PDF

Info

Publication number
JP3099748U
JP3099748U JP2003270461U JP2003270461U JP3099748U JP 3099748 U JP3099748 U JP 3099748U JP 2003270461 U JP2003270461 U JP 2003270461U JP 2003270461 U JP2003270461 U JP 2003270461U JP 3099748 U JP3099748 U JP 3099748U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paper container
adhesive
paper
small
bonding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2003270461U
Other languages
English (en)
Inventor
細渕 秀明
Original Assignee
株式会社サンエコーエンジニアリング
株式会社スマイル
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社サンエコーエンジニアリング, 株式会社スマイル filed Critical 株式会社サンエコーエンジニアリング
Priority to JP2003270461U priority Critical patent/JP3099748U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3099748U publication Critical patent/JP3099748U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Cartons (AREA)

Abstract

【課題】隣り合う側面部間において、重なり合った接着面部による液漏れ防止機能を有するよう組み立てられる紙製容器であって、前記接着面部同士の接着を省いても、両接着面部間に隙間が生じたり、側面部が容器内側へ倒れ込むような虞れを低減し得る新規な紙製容器を提供する。
【解決手段】側面部(2)に対して貼り着け面(6)を貼り着ければ、大小の接着面部(4a,4b)が重ね合わさる状態が保持されて液漏れ防止部(5)による液漏れ防止機能が確実に得られる。貼り着け面(6)が大きな接着面部(4b)のみからなる一枚の紙材部分であり、その押圧力は両接着面部(4a,4b)を側面部(2)に貼り着けた場合に比べ小さなものであり、側面部(2)が内側へ倒れ込む虞れが低減される。
【選択図】 図1

Description

 本考案は、紙製基材の要所の折り曲げと貼り着けにより組み立てられる紙製容器に関する。
 従来から、紙製基材の要所の折り曲げと貼り着けにより組み立てられる紙製容器が知られている(例えば特許文献1参照)
 この種紙製容器は、例えば図8に示すように、底面部101と、この底面部101の各辺から折線102を介して一連に設けられている側面部103と、隣り合わせる側面部103,103間に亘るよう備えられ、中心にある折線104によって区分された一対の三角形状をなす接着面部105,106とを有し、これら接着面部105,106を中心の折線104において折り曲げて外方へ突き出して、両接着面部105,106が重なり合う液漏れ防止部107を形成し、且つ各側面部103を夫々隣り合う側縁が接するように折線102に沿って折り曲げると共に、両接着面部105,106を重ね合わせの状態で折線108,109に沿って折り曲げて側面部103に貼り着けることで組み立てられ、隣り合う側面部103,103間に、重なり合う接着面部105,106からなる液漏れ防止部107が形成されるので、収納物が液体や半固形物である場合に好適に用いることができる。
特開2000−33934号公報(図1、図3など参照)
 しかし、上記したような従来の紙製容器は、重ね合わせた接着面部105,106同士を貼り着けると共に、裏側になる接着面部106を側面部103に貼り着けており、工程及び製造コストの削減などを目的として、接着面部105,106同士を貼り着けない場合、図示するように、紙製基材の復元性や使用者が容器を持った際等に、側面部103が容器内側へ倒れ込んで両接着面部105,106間に隙間Sが生じ、見栄えが悪いばかりか、この隙間Sに収納物が入り込んで液漏れが発生する虞れがあった。
 また、接着面部105,106同士を貼り着けると共に裏側になる接着面部106を側面部103に貼り着けた場合でも、重ね合わせた接着面部105,106による押圧力が側面部103を容器内側へ倒れ込ませる虞れがある。このような場合、自動成形機により、先に組み立て成形されている容器に対し、次に組み立て成形される容器が順次重ね合わさるよう送り出す際の障害となり、自動成形機による円滑な作業を困難なものとする虞れがあった。
 また、紙製基材における容器内側になる面110が、撥水処理や合成樹脂コーティングなどの、それ同士では接着剤による貼り着けが困難な表面処理がなされている場合、重ね合わせた接着面部105,106同士の貼り着け面(対向面)が前記表面処理面になる。よって、接着面部105,106同士の接着が困難で前記したような不具合が生じる虞れがあるので、例えばホチキス止めなどの接着以外の貼り着け手段を用いる必要があるが、この場合、自動成形機による成形が困難になるばかりか、食品収納用としては不適であり、用途が限られるという新たな問題が生じる。
 本考案はこのような従来事情に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、紙製基材の要所の折り曲げと貼り着けにより、隣り合う側面部間に、重なり合った接着面部による液漏れ防止機能を有するよう組み立てられる紙製容器において、前記重なり合う接着面部同士の接着を省いても、両接着面部間に隙間が生じたり、側面部が容器内側へ倒れ込むような虞れを低減し得る新規な紙製容器を提供することにある。
 以上の目的を達成するために、本考案に係る紙製容器は請求項1記載のように、紙製基材(a)の要所の折り曲げと貼り着けにより組み立てられる紙製容器であって、少なくとも、底面部(1)と、該底面部(1)を囲むよう該底面部から一連に延設されている三枚以上の側面部(2)と、該側面部(2)から折線(3a,3b)を介して隣り合わせる側面部間に亘るよう備えられ、中心にある折線(3c)によって区分された一対の三角形状をなす大小の接着面部(4a,4b)とを有し、
 これら大小の接着面部(4a,4b)を前記中心の折線(3c)において折り曲げて外方又は内方へ突き出して、両接着面部(4a,4b)が重なり合う液漏れ防止部(5)と、大きな接着面部(4b)における小さな接着面部(4a)と重ならない部分からなる貼り着け面(6)を形成し、
 且つ前記各側面部(2)を夫々隣り合う側縁が接するように折り曲げると共に、前記対をなす大小の接着面部(4a,4b)を重ね合わせの状態で前記折線(3a,3b)に沿って折り曲げ、前記貼り着け面(6)を前記側面部(2)の外面に貼り着けてなることを特徴とする。
 このような構成によれば、側面部(2)に対して貼り着け面(6)のみを貼り着ければ、両接着面部(4a,4b)が重ね合わさる状態が維持されて、両接着面部間に隙間が生じることなく、液漏れ防止部(5)による液漏れ防止機能が確実に得られ、且つ、貼り着け面(6)が大きな接着面部(4b)のみからなる一枚の紙材部分であり、その押圧力は両接着面部(4a,4b)を貼り着けた場合に比べ小さなものであるため、側面部(2)が容器内側へ倒れ込むような虞れを低減することができる。
 また、本考案の請求項1では、前記小さな接着面部(4a)が、前記折線(3a)及び折線(3c)と、切線(7)とで囲まれた三角形状を呈し、前記切線(7)で該接着面部(4a)から分断された部分(8)が前記大きな接着面部(4b)と連なって前記貼り着け面(6)が拡張されていることを特徴とする。
 このような構成によれば、紙製基材(a)の面積の範囲内において、貼り着け面(6)を最大限の大きさに形成することができ、前述の作用をより向上させることができる。
 請求項2では、前記紙製基材(a)における容器内側になる面(a)又は外側になる面(a)の何れか一方に、撥水処理や合成樹脂コーティングなどの、それ同士では接着剤による貼り着けが困難な表面処理がなされていることを特徴とする。
 この場合、重ね合わせた接着面部(4a,4b)の対向面同士が前記表面処理がなされた面であったとしても、貼り着け面(6)と側面部(2)の対向面同士は、何れか一方が前記表面処理がなされた面、他方が未処理面(紙の面)になるので、接着剤による貼り着けは可能である。よって、自動成形機により容易に成形ができ、接着面部(4a,4b)間に隙間が生じるようなこともなく、食品収納用にも好適に用いることができる紙製容器とし得る。
 請求項3は、前記各側面部(2)が、前記底面部(1)を囲む折線(9)を介して該底面部から一連に延設され、該折線(9)に沿って折り曲げるよう形成されていることを特徴とする。
 すなわち、本考案の請求項1,2では、前記各側面部(2)が底面部(1)に対し折線を介さずに一連に延設されたものであり、その場合、各側面部(2)を夫々隣り合う側縁が接するように折り曲げた際、各側面部(2)は折線(9)で底面部(1)と区画されるものではなく底面部(1)から湾曲状に曲がるため、各側面部(2)に外側へ向けて反り出す向きの力が生じて、各側面部(2)が容器内側へ倒れ込むような虞れをより確実に低減し得るという補助的な効果を発揮する。
 しかし、請求項3のように、前記各側面部(2)が、前記底面部(1)を囲む折線(9)を介して該底面部から一連に延設され、該折線(9)に沿って折り曲げるよう形成した場合でも、所期の目的を達成し得ることは言うまでもない。
 請求項4では、前記底面部(1)が五角形以上の多角形であると共に、前記各側面部(2)の高さ寸法(h)が比較的小寸であって、隣り合わせる側面部間に亘るよう備えられた一対の接着面部(4a,4b)の面積が大きく取れないものであることを特徴とする。
 このような場合、紙製基材(a)において、一対の接着面部(4a,4b)の面積が大きく取れないが、請求項1,2の項で述べたように、貼り着け面(6)又は拡張された貼り着け面(6)により側面部(2)に対する貼り着け代が確保され、所定の貼り着け強度を維持することができる。
 また、本考案の紙製容器は、請求項5記載のように、前記側面部(2)に一連に延設されている蓋面部(11)により開閉自在な容器として形成しても、前述した各効果を得ることができる。尚、請求項1〜4では蓋面部(11)の有無については限定されず、任意であることは言うまでもない。
 本考案に係る紙製容器は以上説明したように構成したので、以下に記載されるような効果を奏する。
 (請求項1)
 貼り着け面(6)のみを側面部(2)に貼り着ければ、大小の接着面部(4a,4b)が重なった液漏れ防止部(5)により液漏れ防止機能が確実に得られると共に、貼り着け面(6)は大きな接着面部(4b)のみからなる一枚の紙材部分であるため、接着面部(4a,4b)同士の接着を省いても、両接着面部間に隙間が生じたり、側面部が容器内側へ倒れ込むような虞れを低減することができる。
 よって、自動成形機により容易に成形し得ると共に、接着面部(4a,4b)間に隙間が生じないので見栄えも良く、例えば食品やその他の液状物、半固形物などの収納に幅広く対応でき、使い捨ても可能で且つ使用後の処理、再利用も容易な紙製容器として提供できた。
 また、紙製基材(a)の面積の範囲内において、貼り着け面(6)を最大限の大きさに拡張して形成することができ、前述の効果をより向上させることができた。
 (請求項2)
 紙製基材(a)における容器内側になる面(a)又は外側になる面(a)の何れか一方に、それ同士では接着剤による貼り着けが困難な表面処理がなされていたとしても、側面部(2)に対する貼り着け面(6)の接着が可能であり、前述した各効果を得ることができた。
 (請求項3)
 各側面部(2)が、底面部(1)を囲む折線(9)を介して該底面部から一連に延設され、該折線(9)に沿って折り曲げるよう形成した紙製容器においても、前述の効果を得ることができる。
 尚、各側面部(2)が底面部(1)に対し折線を介さずに一連に延設された構成である請求項1,2においては、各側面部(2)に外側へ向けて反り出す向きの力が生じて、各側面部(2)が容器内側へ倒れ込むような虞れをより確実に低減し得ることが期待できる。
 (請求項4)
 底面部(1)が五角形以上の多角形状である場合、紙製基材(a)において、一対の接着面部(4a,4b)の面積が大きく取ることが困難になるが、貼り着け面(6)又は拡張された貼り着け面(6)により側面部(2)に対する貼り着け代が確保されるので、所定の貼り着け強度が維持された信頼性の高い紙製容器として提供することができた。
 (請求項5)
 側面部(2)に一連に延設されている蓋面部(11)により開閉自在な容器として形成しても、前述した各効果を得ることができる。
 以下、本考案に係る紙製容器の実施形態例について、図1〜図7を参照して説明する。
 本例の紙製容器Aは、図1(ロ)に示すように、例えばたこ焼きなどの食品を収納するための略舟形の容器で、紙製基材aの要所の折り曲げと貼り着けにより組み立てられている。
 紙製基材aは、厚紙、板紙、段ボール等の基材の表裏両面に、必要に応じて耐水処理、撥水処理などの各種処理を施したもので、本例では、容器外側になる面(a)に、合成樹脂(PP)フィルムがラミネートされた紙製基材aを用いている。
 この紙製基材aは、図1(イ)に示すように、長方形状の底面部1の各辺に、折線9を介して側面部2−1,2−2が延設されると共に、隣り合わせる側面部2−1,2−2の間に亘るよう大小の接着面部4a,4bが形成されている。
 大小の接着面部4a,4bは、各側面部2−1,2−2の側縁に、折線3a,3bを介して延設されると共に、両接着面部4a,4bの中心にある折線3cによって区分され、一対の三角形状をなすよう形成されている。
 小さな接着面部4aは、折線3a、折線3c、切線7で囲まれた三角形状を呈し、その切線7で該接着面部4aから分断された部分8が大きな接着面部4bと連なって、貼り着け面6が拡張されるよう形成されている。
 そうして、本例の紙製容器Aは、図2に示すように、大小の接着面部4a,4bを、中心の折線3cにおいて折り曲げ外方へ突き出して、両接着面部4a,4bが重なり合う液漏れ防止部5と、大きな接着面部4bにおける小さな接着面部4aと重ならない部分からなる貼り着け面6を形成し(図2(ロ)参照)、且つ各側面部2−1,2−2を夫々隣り合う側縁が接するように折線9に沿って折り曲げると共に、大小の接着面部4a,4bを重ね合わせの状態で折線3a,3bに沿って折り曲げ、貼り着け面6を側面部2−2の外面に貼り着けて組み立てられている(図2(ハ)参照)。
 このような構成になる本例の紙製容器Aは、側面部2−2の外面(容器外側になる面a)に貼り着け面6を貼り着ければ、大小の接着面部4a,4bが重ね合わさる状態が保持されて液漏れ防止部5による液漏れ防止機能が確実に得られ、且つ、貼り着け面6が大きな接着面部4bのみからなる一枚の紙材部分であり、その押圧力は両方の接着面部4a,4bを貼り着けた場合に比べ小さくなり、側面部2−2が容器内側へ倒れ込むような虞れがない。
 また、紙製基材aの面積の範囲内において、小さな接着面部4aから分断された部分8を有効に利用し貼り着け面6を最大限の大きさに形成することができ、その接着強度を高めることができる。
 また、貼り着け面6は合成樹脂フィルムがラミネートされた容器外側面aに貼り着けられるが、貼り着け面6の裏側は紙の面であり、この種分野で通常用いられる接着剤により容易に貼り着けることができる。
 尚、重なり合う大小の接着面部4a,4bにおける裏側になる接着面部4aと、側面部2−2の対向面同士は合成樹脂フィルムがラミネートされた容器外側面aになり、両者の接着は困難であるが、貼り着け面6を側面部2−2に貼り着けてあるので両者の接着は不要である。
 図3には、実施例1の一部変更例を示し、前述の紙製容器Aと同様の構成部分には図中に同一の符号を付して重複する説明、図示を一部省略し、相違点のみ以下に述べる。
 すなわち、この例では、各側面部2−1,2−2が、底面部1に対し折線9を介さずに一連に延設されている。
 よって、この例の紙製容器Aは、各側面部2−1,2−2を夫々隣り合う側縁が接するように折り曲げた際、各側面部2−1,2−2が底面部1から湾曲状に曲がるため、各側面部2−1,2−2に外側へ向けて反り出す向きの力が生じ、各側面部2−1,2−2が容器内側へ倒れ込むような虞れをより確実に低減し得るという補助的な効果を発揮する。それ以外の作用、効果は前述の紙製容器Aと同様であることは言うまでもない。
 図4には、底面部1が六角形状で、且つ各側面部2−3の高さ寸法hが比較的小寸であって、隣り合わせる側面部2−3,2−3間に亘るよう備えられた一対の接着面部4a,4bの面積が大きく取れない紙製容器Aを示す。
 尚、これ以降の各実施例でも、実施例1,2の紙製容器Aと同様の構成部分には図中に同一の符号を付して重複する説明、図示を一部省略し、作用、効果も含めて相違点のみ以下に述べる。
 この例における紙製基材aは、図4(イ)に示すように、正六角形状の底面部1の各辺に、折線9を介して側面部2−3が延設されると共に、隣り合わせる側面部2−3,2−3の間に亘るよう大小の接着面部4a,4bが形成されている。
 大小の接着面部4a,4bは、各側面部2−3,2−3の側縁に、折線3a,3bを介して延設されると共に、両接着面部4a,4bの中心にある折線3cによって区分され、一対の三角形状をなすよう形成されている。
 小さな接着面部4aは、折線3a、折線3c、切線7で囲まれた三角形状を呈し、その切線7で該接着面部4aから分断された部分8が大きな接着面部4bと連なって、貼り着け面6が拡張されている。
 そうして、本例の紙製容器Aは、図5に示すように、大小の接着面部4a,4bを、中心の折線3cにおいて折り曲げ外方へ突き出して、両接着面部4a,4bが重なり合う液漏れ防止部5と、大きな接着面部4bにおける小さな接着面部4aと重ならない部分からなる貼り着け面6を形成し(図5(ロ)参照)、且つ各側面部2−3を夫々隣り合う側縁が接するように折線9に沿って折り曲げると共に、大小の接着面部4a,4bを重ね合わせの状態で折線3a,3bに沿って折り曲げ、貼り着け面6を側面部2−3の外面に貼り着けて組み立てられる(図5(ハ)参照)。
 このようにして、底面部1が多角形状で、且つ各側面部2−3の高さ寸法hが比較的小寸であって、隣り合わせる側面部2−3,2−3間に亘るよう備えられた一対の接着面部4a,4bの面積が大きく取れない場合でも、大小の接着面部4a,4b、貼り着け面6とその拡張された部分8を有するので、実施例1と同様の効果を得ることができる。
 図6には、例えば紙製の植木蜂や花瓶としての使用に好適な紙製容器Aを示す。
 すなわち、この例の紙製容器Aを形成する紙製基材aは、図6(イ)に示すように、正方形状の底面部1の各辺に、折線9を介して側面部2−4が延設されると共に、隣り合わせる側面部2−4,2−4の間に亘るよう大小の接着面部4a,4bが形成されている。
 そうして、この例の紙製容器Aも、図示のように、大小の接着面部4a,4bを、中心の折線3cにおいて折り曲げ外方へ突き出して、両接着面部4a,4bが重なり合う液漏れ防止部5と、大きな接着面部4bにおける小さな接着面部4aと重ならない部分からなる貼り着け面6を形成し(図6(ハ)参照)、且つ各側面部2−4を夫々隣り合う側縁が接するように折線9に沿って折り曲げると共に、大小の接着面部4a,4bを重ね合わせの状態で折線3a,3bに沿って折り曲げ、貼り着け面6を側面部2−4の外面に貼り着けて組み立てられる(図6(ロ)参照)。
 図7には、実施例4の紙製容器に蓋機能を付加した例を示す。
 この例では、図7(イ)に示すように、正方形状の底面部1の各辺に、折線9を介して側面部2−5,2−6が延設されると共に、隣り合わせる側面部2−5,2−6の間に亘るよう前述した大小の接着面部4a,4bが形成され、さらに、各側面部2−5,2−6の上辺に、折線10を介して蓋面部11−1,11−2が連設された紙製基材aを用い、開閉自在な紙製容器Aを形成している。
 すなわち、この例の紙製容器Aは、実施例6と同様に組み立てた後、折線10に沿って蓋面部11−1を内側へ折り曲げ、さらに折線12に沿って係止部13を立ち上げた後、折線10に沿って内側へ折り曲げた蓋面部11−2の係止孔14に係止部13両端のストッパー片15を差し込んで、閉蓋状態を解除可能に維持し得るようになっている。
 それ以外は実施例4と同様のため、重複する説明は省略する。
 以上、本考案の実施形態の数例を図面に基づいて説明したが、本考案に係る紙製容器は各実施例に限定されるものではなく、実用新案登録請求の範囲の各請求項に記載された技術的思想の範疇において各種の変更が可能であることは言うまでもない。
本考案に係る紙製容器の実施形態の一例を示し、(イ)は紙製基材の展開斜視図、(ロ)は組み立て状態の斜視図である。 側面部に対する接着面部の貼り着け手順を示す斜視図である。 本考案に係る紙製容器の実施形態の他例を示し、(イ)は紙製基材の展開斜視図、(ロ)は組み立て状態の斜視図である。 本考案に係る紙製容器の実施形態のさらに他例を示し、(イ)は紙製基材の展開斜視図、(ロ)は組み立て途中状態の斜視図、(ハ)は組み立て状態の斜視図である。 側面部に対する接着面部の貼り着け手順を示す斜視図である。 本考案に係る紙製容器の実施形態のさらに他例を示し、(イ)は紙製基材の展開斜視図、(ロ)は組み立て状態の斜視図、(ハ)は側面部に対する接着面部の貼り着け手順を示す斜視図である。 本考案に係る紙製容器の実施形態のさらに他例を示し、(イ)は紙製基材の展開斜視図、(ロ)は組み立て状態の斜視図、(ハ)は側面部に対する接着面部の貼り着け手順を示す斜視図である。 従来の紙製容器の斜視図である。
符号の説明
  A:紙製容器
  a:紙製基材
  1:底面部
  2(2−1,2−2,2−3,2−4,2−5,2−6):側面部
  3a,3b,3c:折線
  4a:小さな接着面部
  4b:大きな接着面部
  5:液漏れ防止部
  6:貼り着け面
  7:切線
  8:貼り着け面における拡張された部分
  9:折線
  11(11−1,11−2):蓋面部

Claims (5)

  1.  紙製基材(a)の要所の折り曲げと貼り着けにより組み立てられる紙製容器であって、
     少なくとも、底面部(1)と、該底面部(1)を囲むよう該底面部から一連に延設されている三枚以上の側面部(2)と、該側面部(2)から折線(3a,3b)を介して隣り合わせる側面部(2,2)間に亘るよう備えられ、中心にある折線(3c)によって区分された一対の三角形状をなす大小の接着面部(4a,4b)とを有し、
     これら大小の接着面部(4a,4b)を前記中心の折線(3c)において折り曲げ外方へ突き出して、両接着面部(4a,4b)が重なり合う液漏れ防止部(5)と、大きな接着面部(4b)における小さな接着面部(4a)と重ならない部分からなる貼り着け面(6)を形成し、
     且つ、前記小さな接着面部(4a)が、前記折線(3a)及び折線(3c)と、切線(7)とで囲まれた三角形状を呈し、前記切線(7)で該接着面部(4a)から分断された部分(8)が前記大きな接着面部(4b)と連なって前記貼り着け面(6)が拡張されており、
     前記各側面部(2)を夫々隣り合う側縁が接するように折り曲げると共に、前記対をなす大小の接着面部(4a,4b)を重ね合わせの状態で前記折線(3a,3b)に沿って折り曲げ、前記部分(8)を含む貼り着け面(6)を前記側面部(2)の外面に貼り着けてなる紙製容器。
  2.  前記紙製基材(a)における容器内側になる面(a)又は外側になる面(a)の何れか一方に、撥水処理や合成樹脂コーティングなどの、それ同士では接着剤による貼り着けが困難な表面処理がなされている請求項1記載の紙製容器。
  3.  前記各側面部(2)が、前記底面部(1)を囲む折線(9)を介して該底面部から一連に延設され、該折線(9)に沿って折り曲げるよう形成されている請求項1又は2記載の紙製容器。
  4.  前記底面部(1)が五角形以上の多角形であると共に、前記各側面部(2)の高さ寸法(h)が比較的小寸であって、隣り合わせる側面部(2,2)間に亘るよう備えられた一対の接着面部(4a,4b)の面積が大きく取れないものである請求項1〜3の何れか1項記載の紙製容器。
  5.  前記側面部(2)に一連に延設されている蓋面部(11)により開閉自在な容器として形成されている請求項1〜4の何れか1項記載の紙製容器。
JP2003270461U 2003-08-07 2003-08-07 紙製容器 Expired - Lifetime JP3099748U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003270461U JP3099748U (ja) 2003-08-07 2003-08-07 紙製容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003270461U JP3099748U (ja) 2003-08-07 2003-08-07 紙製容器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3099748U true JP3099748U (ja) 2004-04-15

Family

ID=43253430

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003270461U Expired - Lifetime JP3099748U (ja) 2003-08-07 2003-08-07 紙製容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3099748U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR20220002230A (ko) 접착테이프 없이 봉인이 가능한 포장용 상자
CA2246457A1 (en) Pop-up box for pop-up greeting cards and blank therefor
JP3099748U (ja) 紙製容器
JP3208918U (ja) 段ボール箱用シート
JP2006199371A (ja) 段ボール製包装箱
JP3235381U (ja) 箱用シート
JP3126783U (ja) 組み立て式貼箱
JPS6129619Y2 (ja)
JP3137683U (ja) 組立函
JP3820571B2 (ja) 組立式箱
JP3234703U (ja) 包装箱
JP3133835U (ja) 通気性木質容器
JPH0426331Y2 (ja)
JP4062762B2 (ja) 把手付箱体
JP4893713B2 (ja) 包装容器
JP3976748B2 (ja) 箸および箸袋
JPH0627538U (ja) 紙製組立箱
JP4108839B2 (ja) 収納ケース
JPS6014699Y2 (ja) 小袋付袋
JPH024640Y2 (ja)
JP2004189237A (ja) 容器
JP4170790B2 (ja) 蓋付きカートン
JP2023150927A (ja) 物品収容材
JP2003118730A (ja) 組立式箱
JPH0115648Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R323531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071126

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081126

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081126

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091126

Year of fee payment: 6

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091126

Year of fee payment: 6