JP3099748U - 紙製容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】側面部(2)に対して貼り着け面(6)を貼り着ければ、大小の接着面部(4a,4b)が重ね合わさる状態が保持されて液漏れ防止部(5)による液漏れ防止機能が確実に得られる。貼り着け面(6)が大きな接着面部(4b)のみからなる一枚の紙材部分であり、その押圧力は両接着面部(4a,4b)を側面部(2)に貼り着けた場合に比べ小さなものであり、側面部(2)が内側へ倒れ込む虞れが低減される。
【選択図】 図1
Description
この種紙製容器は、例えば図8に示すように、底面部101と、この底面部101の各辺から折線102を介して一連に設けられている側面部103と、隣り合わせる側面部103,103間に亘るよう備えられ、中心にある折線104によって区分された一対の三角形状をなす接着面部105,106とを有し、これら接着面部105,106を中心の折線104において折り曲げて外方へ突き出して、両接着面部105,106が重なり合う液漏れ防止部107を形成し、且つ各側面部103を夫々隣り合う側縁が接するように折線102に沿って折り曲げると共に、両接着面部105,106を重ね合わせの状態で折線108,109に沿って折り曲げて側面部103に貼り着けることで組み立てられ、隣り合う側面部103,103間に、重なり合う接着面部105,106からなる液漏れ防止部107が形成されるので、収納物が液体や半固形物である場合に好適に用いることができる。
これら大小の接着面部(4a,4b)を前記中心の折線(3c)において折り曲げて外方又は内方へ突き出して、両接着面部(4a,4b)が重なり合う液漏れ防止部(5)と、大きな接着面部(4b)における小さな接着面部(4a)と重ならない部分からなる貼り着け面(6)を形成し、
且つ前記各側面部(2)を夫々隣り合う側縁が接するように折り曲げると共に、前記対をなす大小の接着面部(4a,4b)を重ね合わせの状態で前記折線(3a,3b)に沿って折り曲げ、前記貼り着け面(6)を前記側面部(2)の外面に貼り着けてなることを特徴とする。
すなわち、本考案の請求項1,2では、前記各側面部(2)が底面部(1)に対し折線を介さずに一連に延設されたものであり、その場合、各側面部(2)を夫々隣り合う側縁が接するように折り曲げた際、各側面部(2)は折線(9)で底面部(1)と区画されるものではなく底面部(1)から湾曲状に曲がるため、各側面部(2)に外側へ向けて反り出す向きの力が生じて、各側面部(2)が容器内側へ倒れ込むような虞れをより確実に低減し得るという補助的な効果を発揮する。
しかし、請求項3のように、前記各側面部(2)が、前記底面部(1)を囲む折線(9)を介して該底面部から一連に延設され、該折線(9)に沿って折り曲げるよう形成した場合でも、所期の目的を達成し得ることは言うまでもない。
このような場合、紙製基材(a)において、一対の接着面部(4a,4b)の面積が大きく取れないが、請求項1,2の項で述べたように、貼り着け面(6)又は拡張された貼り着け面(6)により側面部(2)に対する貼り着け代が確保され、所定の貼り着け強度を維持することができる。
貼り着け面(6)のみを側面部(2)に貼り着ければ、大小の接着面部(4a,4b)が重なった液漏れ防止部(5)により液漏れ防止機能が確実に得られると共に、貼り着け面(6)は大きな接着面部(4b)のみからなる一枚の紙材部分であるため、接着面部(4a,4b)同士の接着を省いても、両接着面部間に隙間が生じたり、側面部が容器内側へ倒れ込むような虞れを低減することができる。
よって、自動成形機により容易に成形し得ると共に、接着面部(4a,4b)間に隙間が生じないので見栄えも良く、例えば食品やその他の液状物、半固形物などの収納に幅広く対応でき、使い捨ても可能で且つ使用後の処理、再利用も容易な紙製容器として提供できた。
また、紙製基材(a)の面積の範囲内において、貼り着け面(6)を最大限の大きさに拡張して形成することができ、前述の効果をより向上させることができた。
紙製基材(a)における容器内側になる面(a1)又は外側になる面(a2)の何れか一方に、それ同士では接着剤による貼り着けが困難な表面処理がなされていたとしても、側面部(2)に対する貼り着け面(6)の接着が可能であり、前述した各効果を得ることができた。
各側面部(2)が、底面部(1)を囲む折線(9)を介して該底面部から一連に延設され、該折線(9)に沿って折り曲げるよう形成した紙製容器においても、前述の効果を得ることができる。
尚、各側面部(2)が底面部(1)に対し折線を介さずに一連に延設された構成である請求項1,2においては、各側面部(2)に外側へ向けて反り出す向きの力が生じて、各側面部(2)が容器内側へ倒れ込むような虞れをより確実に低減し得ることが期待できる。
底面部(1)が五角形以上の多角形状である場合、紙製基材(a)において、一対の接着面部(4a,4b)の面積が大きく取ることが困難になるが、貼り着け面(6)又は拡張された貼り着け面(6)により側面部(2)に対する貼り着け代が確保されるので、所定の貼り着け強度が維持された信頼性の高い紙製容器として提供することができた。
側面部(2)に一連に延設されている蓋面部(11)により開閉自在な容器として形成しても、前述した各効果を得ることができる。
尚、重なり合う大小の接着面部4a,4bにおける裏側になる接着面部4aと、側面部2−2の対向面同士は合成樹脂フィルムがラミネートされた容器外側面a2になり、両者の接着は困難であるが、貼り着け面6を側面部2−2に貼り着けてあるので両者の接着は不要である。
よって、この例の紙製容器Aは、各側面部2−1,2−2を夫々隣り合う側縁が接するように折り曲げた際、各側面部2−1,2−2が底面部1から湾曲状に曲がるため、各側面部2−1,2−2に外側へ向けて反り出す向きの力が生じ、各側面部2−1,2−2が容器内側へ倒れ込むような虞れをより確実に低減し得るという補助的な効果を発揮する。それ以外の作用、効果は前述の紙製容器Aと同様であることは言うまでもない。
尚、これ以降の各実施例でも、実施例1,2の紙製容器Aと同様の構成部分には図中に同一の符号を付して重複する説明、図示を一部省略し、作用、効果も含めて相違点のみ以下に述べる。
すなわち、この例の紙製容器Aを形成する紙製基材aは、図6(イ)に示すように、正方形状の底面部1の各辺に、折線9を介して側面部2−4が延設されると共に、隣り合わせる側面部2−4,2−4の間に亘るよう大小の接着面部4a,4bが形成されている。
この例では、図7(イ)に示すように、正方形状の底面部1の各辺に、折線9を介して側面部2−5,2−6が延設されると共に、隣り合わせる側面部2−5,2−6の間に亘るよう前述した大小の接着面部4a,4bが形成され、さらに、各側面部2−5,2−6の上辺に、折線10を介して蓋面部11−1,11−2が連設された紙製基材aを用い、開閉自在な紙製容器Aを形成している。
それ以外は実施例4と同様のため、重複する説明は省略する。
a:紙製基材
1:底面部
2(2−1,2−2,2−3,2−4,2−5,2−6):側面部
3a,3b,3c:折線
4a:小さな接着面部
4b:大きな接着面部
5:液漏れ防止部
6:貼り着け面
7:切線
8:貼り着け面における拡張された部分
9:折線
11(11−1,11−2):蓋面部
Claims (5)
- 紙製基材(a)の要所の折り曲げと貼り着けにより組み立てられる紙製容器であって、
少なくとも、底面部(1)と、該底面部(1)を囲むよう該底面部から一連に延設されている三枚以上の側面部(2)と、該側面部(2)から折線(3a,3b)を介して隣り合わせる側面部(2,2)間に亘るよう備えられ、中心にある折線(3c)によって区分された一対の三角形状をなす大小の接着面部(4a,4b)とを有し、
これら大小の接着面部(4a,4b)を前記中心の折線(3c)において折り曲げ外方へ突き出して、両接着面部(4a,4b)が重なり合う液漏れ防止部(5)と、大きな接着面部(4b)における小さな接着面部(4a)と重ならない部分からなる貼り着け面(6)を形成し、
且つ、前記小さな接着面部(4a)が、前記折線(3a)及び折線(3c)と、切線(7)とで囲まれた三角形状を呈し、前記切線(7)で該接着面部(4a)から分断された部分(8)が前記大きな接着面部(4b)と連なって前記貼り着け面(6)が拡張されており、
前記各側面部(2)を夫々隣り合う側縁が接するように折り曲げると共に、前記対をなす大小の接着面部(4a,4b)を重ね合わせの状態で前記折線(3a,3b)に沿って折り曲げ、前記部分(8)を含む貼り着け面(6)を前記側面部(2)の外面に貼り着けてなる紙製容器。 - 前記紙製基材(a)における容器内側になる面(a1)又は外側になる面(a2)の何れか一方に、撥水処理や合成樹脂コーティングなどの、それ同士では接着剤による貼り着けが困難な表面処理がなされている請求項1記載の紙製容器。
- 前記各側面部(2)が、前記底面部(1)を囲む折線(9)を介して該底面部から一連に延設され、該折線(9)に沿って折り曲げるよう形成されている請求項1又は2記載の紙製容器。
- 前記底面部(1)が五角形以上の多角形であると共に、前記各側面部(2)の高さ寸法(h)が比較的小寸であって、隣り合わせる側面部(2,2)間に亘るよう備えられた一対の接着面部(4a,4b)の面積が大きく取れないものである請求項1〜3の何れか1項記載の紙製容器。
- 前記側面部(2)に一連に延設されている蓋面部(11)により開閉自在な容器として形成されている請求項1〜4の何れか1項記載の紙製容器。
Priority Applications (1)
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JP2003270461U JP3099748U (ja) | 2003-08-07 | 2003-08-07 | 紙製容器 |
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JP2003270461U JP3099748U (ja) | 2003-08-07 | 2003-08-07 | 紙製容器 |
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JP3099748U true JP3099748U (ja) | 2004-04-15 |
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Family Applications (1)
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JP (1) | JP3099748U (ja) |
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2003
- 2003-08-07 JP JP2003270461U patent/JP3099748U/ja not_active Expired - Lifetime
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