JP3133835U - 通気性木質容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】組立が容易で、強度と耐久性に優れ、収納された食品等の物品を完全に保護することができる通気性木質容器を提供すること。
【解決手段】底部203と、底部203の周縁から上方に折り曲げた複数の側面部202,204,205,206と、複数組の組立部とを備え、組立部は、間隔をあけて配置された二つの側面部202,204の側端からそれぞれ延出して、互いに嵌合される凹部2072及び凸部2071から成り、組立部が二つの側面部202,204の間に配置された少なくとも1つの側面部205に接着されている。
【選択図】図3

Description

本考案は、食品等を収納するのに好適な通気性木質容器に関する。
ギフトボックスのような包装容器に用いられる材料は、紙、プラスチック、竹等の多種類があり、内容物に応じて使い分けられている。特に、紙類は、軽くて成形が容易であり、印刷に便利であるため、最も多く使用されている。
図1に示すように、従来の箱体10は、適宜厚さの紙を裁断した後、箱状に組み立ててある。このような箱体10は、食品を入れる場合、プラスティックフィルムをラミネートして防水性を高めてあることが多い。多くの食品は水分や油分を含んでいるため、防水性が無い紙製の箱体10に収納すると、湿気で箱体10が断裂する虞がある。
しかし、箱体10の表面に積層されるプラスティックフィルムは、食器用基準を満たしているとはいえ、長期間摂取すると人体に蓄積されて健康に悪影響を与える心配が有る。
また、木片を組み立てて成る箱体も従来公知である。木片そのものは天然物であるため、人工添加物の悪影響は比較的少なく、木片は湿気によって変形する心配も無い。
しかし、従来の木製箱体は、多数の木片を接着して箱状に組み立ててあるので、接着個所が外力によって破断し易く、強度と耐久性が不足しているため、ギフトボックス等として大量に使用するのが難しかった。
本考案が解決しようとする課題は、組立が容易で、強度と耐久性に優れ、収納された食品等の物品を完全に保護することができる通気性木質容器を提供することにある。
本考案の通気性木質容器は、底部と、該底部の周縁から上方に折り曲げた複数の側面部と、複数組の組立部とを備え、該組立部は、間隔をあけて配置された二つの側面部の側端からそれぞれ延出して、互いに嵌合される凹部及び凸部から成り、前記組立部が前記二つの側面部の間に配置された少なくとも1つの側面部に接着されている。
少なくとも1つの側面部の上縁に上蓋部を連設しても良い。
前記組立部を側面部の外面に接着剤を介して接着することがある。
前記底部を四辺形としても良い。
複数の横方向仕切り板と複数の縦方向仕切り板とを組み立ててなる仕切り部材が前記底部の上面に設置することもある。
或いは、本考案の通気性木質容器は、底部と、側面部と、組立部とを備え、該組立部は、前記側面部の両端にそれぞれ形成されて互いに嵌合する凹部及び凸部から成り、前記側面部は前記底部の周縁を囲み、前記側面部の下縁を内側へ折り曲げて接続部が形成され、該接続部と前記底部とが接着剤を介して接合されている。
前記底部は、円形、楕円形、角取りした三角形、或いは正多角形とすることができる。
本考案によれば、木質素材を用いているため、湿気や油分によって破損しにくく、しかも、木質素材でありながら、所定箇所を折り曲げ、凹部と凸部とを嵌合して簡単に組み立てることができ、強度と耐久性を高めることができる。
図2〜図4は、本考案の実施例1を示す。
本考案の通気性木質容器20は、薄い木片をナイフ金型により展開した形状に裁断してから、箱状に組み立てて成る(図4)。
木質容器を展開した形状は、図2に示すように、四辺形(長方形)の底部203の4辺に、破線で示す折り線209を介して第1側面部202、第2側面部204、第3側面部205及び第4側面部206をそれぞれ一体に連設し、互いに対向する第1側面部202及び第2側面部204の一側端からそれぞれ折り線209を介して凹部2072と凸部2071を延出し、第1側面部202及び第2側面部204の他側端からそれぞれ折り線209を介して凹部2082と凸部2081を延出し、第1側面部202の先端縁(上縁)には折り線209を介して上蓋部201を一体に連設してある。
上蓋部201は底部203と同形に形成してある。
凹部2072及び凸部2071の先端部、並びに、凹部2082及び凸部2081の先端部は、鳩尾状の陥没部と突出部のような簡単に嵌合できて外れ難い形状となっている。
そして、凹部2072と凸部2071とは互いに嵌合して第1組立部207を構成し、凹部2082と凸部2081とは互いに嵌合して第2組立部208を構成する。
また、凹部2072と凸部2071の長さ、及び、凹部2072と凸部2071の長さは、第3側面部205及び第4側面部206の両側端間の寸法の約半分となっている。
通気性木質容器20を組み立てるには、図3に示すように、第1側面部202、第2側面部204、第3側面部205及び第4側面部206を底部203の周縁に沿った折り線209からそれぞれ上方へ折り曲げる。
また、第1側面部202及び第2側面部204の両側端間に配置された第3側面部205及び第4側面部206の外面に接着剤2051を塗布する。
さらに、図4に示すように、第1側面部202及び第2側面部204の両側端に形成した折り線209に沿って、第1組立部207の凹部2072と凸部2071を互いに接近するよう折り曲げて嵌合すると共に、第2組立部208の凹部2082と凸部2081を互いに接近するよう折り曲げて嵌合する。
そして、嵌合した第1組立部207及び第2組立部208を、それぞれ接着剤2051を介して第3側面部205及び第4側面部206の外面に接着する。
第1組立部207及び第2組立部208は簡単に嵌合することができ、しかも、第3側面部205及び第4側面部206に接着することによって、強度と耐久性が向上する。
図5は、本考案の実施例2を示す。
本実施例では、複数の横方向仕切り板301と複数の縦方向仕切り板302とを組み立てて成る仕切り部材300を底部303の上面に載置することにより、通気性木質容器30の内部を複数の空間に区画し、複数の点心類などの食品や物品を接触しないように収納できるようになっている。
その他の構成は、実施例1と同様である。
図6は、本考案の実施例3を示す。
本実施例の通気性木質容器40は、薄い木片を素材とし、底部402と、底部402の周縁を囲む側面部401と、側面部401の両端にそれぞれ形成されて互いに嵌合する凹部4012及び凸部4011から成る組立部とを備える。
底部402は円形であり、側面部401は、細長い帯片を湾曲させて凹部4012と凸部4011を嵌合することにより、円環状に形成される。また、側面部401の下縁部を予め形成してある折り線に沿って内側に折り曲げ、底部402を支持する鍔状の接続部4013が形成される。
次いで、接続部4013の上面に接着剤を塗布し、側面部401の上方から底部402をはめ込んで、接続部4013と底部402の周縁部とを接合する。
なお、凹部4012と凸部4011の嵌合部分を接着剤で補強しても良い。
また、底部402及び側面部401の平面形状は、楕円形、角取りした三角形、或いは、正多角形とすることもできる。
図7は、本考案の実施例4を示す。
この通気性木質容器50は、円環状に湾曲した側面部501の直径が、底部502側において小さく、上面開口部側で大きくなるよう傾斜している。従って、使用しないときは、複数の通気性木質容器50を重ねて小型化し、収納時に嵩張らないようにすることができる。
その他の構成は、実施例3と変わるところは無い。
従来の箱体の斜視図。 本考案の実施例1に係る通気性木質容器の展開図。 本考案の実施例1を示す通気性木質容器の組立途中における斜視図。 本考案の実施例1を示す通気性木質容器の斜視図。 本考案の実施例2を示す通気性木質容器の斜視図。 本考案の実施例3を示す通気性木質容器の斜視図。 本考案の実施例4を示す通気性木質容器の斜視図。
符号の説明
20 通気性木質容器
201 上蓋部
202 第1側面部
203 底部
204 第2側面部
205 第3側面部
2051 接着剤
206 第4側面部
207 第1組立部
2071 凸部
2072 凹部
208 第2組立部
2081 凸部
2082 凹部
209 折り線
30 通気性木質容器
300 仕切り部材
301 横方向仕切り板
302 縦方向仕切り板
303 底部
40 通気性木質容器
401 側面部
4011 凸部
4012 凹部
4013 接続部
402 底部
50 通気性木質容器
501 側面部
502 底部

Claims (10)

  1. 底部と、該底部の周縁から上方に折り曲げた複数の側面部と、複数組の組立部とを備え、該組立部は、間隔をあけて配置された二つの側面部の側端からそれぞれ延出して、互いに嵌合される凹部及び凸部から成り、前記組立部が前記二つの側面部の間に配置された少なくとも1つの側面部に接着されていることを特徴とする通気性木質容器。
  2. 少なくとも1つの側面部の上縁に上蓋部が連設されている請求項1に記載の通気性木質容器。
  3. 前記組立部が側面部の外面に接着剤を介して接着されている請求項1又は2に記載の通気性木質容器。
  4. 前記底部が四辺形である請求項1〜3のいずれかに記載の通気性木質容器。
  5. 複数の横方向仕切り板と複数の縦方向仕切り板とを組み立ててなる仕切り部材が前記底部の上面に設置されている請求項1〜3のいずれかに記載の通気性木質容器。
  6. 底部と、側面部と、組立部とを備え、該組立部は、前記側面部の両端にそれぞれ形成されて互いに嵌合する凹部及び凸部から成り、前記側面部は前記底部の周縁を囲み、前記側面部の下縁を内側へ折り曲げて接続部が形成され、該接続部と前記底部とが接着剤を介して接合されていることを特徴とする通気性木質容器。
  7. 前記底部が円形である請求項6に記載の通気性木質容器。
  8. 前記底部が楕円形である請求項6に記載の通気性木質容器。
  9. 前記底部が角取りした三角形である請求項6に記載の通気性木質容器。
  10. 前記底部が正多角形である請求項6に記載の通気性木質容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022113681A1 (ja) 2020-11-30 2022-06-02 カユーパッケージ株式会社 食品用容器

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