JP3199167U - 箱用シート - Google Patents
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Abstract
【課題】蓋内フラップの内側への垂れ下がりを防止できる封函作業が比較的簡単な箱用シートを提供する。【解決手段】箱用シートは、箱型に組み立て可能な一枚のシート材から構成され、組み立て状態でそれぞれ対向する一対の長辺壁板1、2及び一対の短辺壁板3、4を有する四角筒状部5と、長辺壁板の上縁からそれぞれ延出する一対の蓋外フラップ6、7と、短辺壁板の上縁からそれぞれ延出する一対の蓋内フラップ8、9とを備え、長辺壁板が、その上縁に沿って形成される上部切り込み16と、上部切り込みの両端から下方に延出する一対の側部切り込み17、18とを有し、上部切り込み及び一対の側部切り込みによって画定される舌片15が、組み立て状態で内側に傾動して蓋内フラップの下面に当接する。【選択図】図1
Description
本考案は、箱用シートに関する。
包装箱として、例えば段ボールシートから形成され、それぞれ対向する一対の長辺壁板及び一対の短辺壁板を有する四角筒状部と、上記長辺壁板の上縁からそれぞれ延出する一対の蓋外フラップと、上記短辺壁板の上縁からそれぞれ延出する一対の蓋内フラップと、上記長辺壁板の下縁からそれぞれ延出する一対の底外フラップと、上記短辺壁板の下縁からそれぞれ延出する一対の底内フラップとを備える段ボール箱用が広く使用されている。
このような段ボール箱では、蓋内フラップを四角筒状部の上端開口部内側に張り出させるよう折り込み、この蓋内フラップの上に蓋外フラップを折り重ねることで、箱体の上部開口が封止される。
一般に、蓋内フラップは、封函当初は段ボールシートの弾性によって蓋外フラップの下面に接する状態となるが、この段ボール箱を封函した状態で箱体の内部に空間がある場合、段ボール箱の輸送時の振動等に起因して、蓋内フラップが次第に箱体の内部に垂れ下がってくる可能性がある。
この段ボール箱に収容されている品物が傷付き易い場合、垂れ下がってきた蓋内フラップの延出側の端縁より品物が傷つけられるおそれがある。
そこで、蓋外フラップにその基端縁の二点間を結ぶような切り込みを設けることによって蓋外フラップから内側に折り曲げられる舌片を設け、この舌片の上に蓋内フラップを載置することで、蓋内フラップの垂れ下がりを防止することが提案されている(例えば実用新案登録第3182472号公報参照)。
しかしながら、上記公報に記載の構成では、各舌片を内側に折り曲げた状態で蓋内フラップを舌片の上に折り重ねる必要があり、封函作業が煩雑であり、一般的な封函機を用いて封函することもできない。
上記不都合に鑑みて、本考案は、蓋内フラップの内側への垂れ下がりを防止できる封函作業が比較的簡単な箱用シートを提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた考案は、箱型に組み立て可能な一枚のシート材から構成され、組み立て状態でそれぞれ対向する一対の長辺壁板及び一対の短辺壁板を有する四角筒状部と、上記長辺壁板の上縁からそれぞれ延出する一対の蓋外フラップと、上記短辺壁板の上縁からそれぞれ延出する一対の蓋内フラップとを備える箱用シートであって、上記長辺壁板が、その上縁に沿って形成される上部切り込みと、この上部切り込みの両端から下方に延出する一対の側部切り込みとを有し、この上部切り込み及び一対の側部切り込みによって画定される舌片が、組み立て状態で内側に傾動されることにより上記蓋内フラップの下面に当接することを特徴とする箱用シートである。
当該箱用シートは、長辺壁板に画定される舌片が組み立て状態で内側に傾動されることで蓋内フラップの下面に当接することによって、蓋内フラップが内側に垂れ下がることを防止できる。また、当該箱用シートは、通常の箱体と同様に蓋内フラップ及び蓋外フラップを折り重ねて封函した後、長辺壁板に画定される舌片を内側に傾動させればよいので、封函作業が比較的簡単である。
上記各長辺壁板に、一対の蓋内フラップの一方側の下面に当接する一対の舌片がそれぞれ画定されるとよい。このように、上記各長辺壁板に、一対の蓋内フラップの一方側の下面に当接する一対の舌片がそれぞれ画定されることによって、各蓋内フラップをそれぞれ両側から支持して、蓋内フラップの垂れ下がりをより確実に防止できる。
上記長辺壁板に、上記舌片の下縁を画定するよう一対の側部切り込みの下端を結ぶ折り曲げ容易線が形成されているとよい。このように、上記長辺壁板に、上記舌片の下縁を画定するよう一対の側部切り込みの下端を結ぶ折り曲げ容易線が形成されていることによって、舌片を箱体の内側に傾動させることが容易となる。
上記一対の側部切り込みの下端を結ぶ折り曲げ容易線が二重罫線であるとよい。このように、上記一対の側部切り込みの下端を結ぶ折り曲げ容易線が二重罫線であることによって、当該箱用シートを組み立ててなる箱体の内側に傾動させた舌片がシートの弾性により起き上がり、蓋内フラップを支持できなくなることを防止できる。
上記一対の側部切り込みの平均間隔としては15mm以上50mm以下が好ましく、上記一対の側部切り込みの平均長さとしては15mm以上50mm以下が好ましい。上記一対の側部切り込みの平均間隔及び平均長さがそれぞれ上記範囲内であることによって、蓋内フラップの内側への垂れ下がりを確実に防止すると共に、当該箱用シートを組み立ててなる箱体の隙間を不必要に増大させない。
本考案の箱用シートは、蓋内フラップの内側への垂れ下がりを防止でき、かつ封函作業が比較的簡単である。
以下、適宜図面を参照しつつ、本考案の実施の形態を詳説する。
[第一実施形態]
図1乃至図3に示す本考案の一実施形態の箱用シートは、箱型に組み立て可能であり、一枚のシート材から構成される。なお、図において太い線はシートを切断した切断線を示し、細い線はシート内面側に型押しして形成した罫線(折り曲げ容易線)を示す。
図1乃至図3に示す本考案の一実施形態の箱用シートは、箱型に組み立て可能であり、一枚のシート材から構成される。なお、図において太い線はシートを切断した切断線を示し、細い線はシート内面側に型押しして形成した罫線(折り曲げ容易線)を示す。
当該箱用シートを構成するシート材としては、例えば段ボールシート、プラスチックボード、ボール紙等を用いることができ、中でも段ボールシートが好適に用いられる。
上記段ボールシートとしては、一枚の中芯の両側を一対のライナーで挟み込んだものだけでなく、3枚のライナーの間にそれぞれ中芯が挟み込まれたいわゆるダブルフルートであってもよく、中芯の片側にのみライナーが貼着されたいわゆる片面段ボールであってもよい。
当該箱用シートは、組み立て状態でそれぞれ対向する一対の長辺壁板1,2及び一対の短辺壁板3,4を有する四角筒状部5と、上記長辺壁板1,2の上縁からそれぞれ延出する一対の蓋外フラップ6,7と、上記短辺壁板3,4の上縁からそれぞれ延出する一対の蓋内フラップ8,9と、上記長辺壁板1,2の下縁からそれぞれ延出する一対の底外フラップ10,11と、上記短辺壁板3,4の下縁からそれぞれ延出する一対の底内フラップ12,13とを備える。
一対の長辺壁板1,2及び一対の短辺壁板3,4は、それぞれ互いに等しい方形状に形成される。
四角筒状部5は、第1の長辺壁板1、第1の短辺壁板3、第2の長辺壁板2及び第2の短辺壁板4がこの順番に左右方向に連設され、第1の長辺壁板1の第1の短辺壁板3と反対側の側縁に連設される継しろ14が第2の短辺壁板4の第2の長辺壁板2と反対側の側縁近傍の内面側に貼着されることによって四角筒状に形成される。
継しろ14の第2の短辺壁板4への貼着は、接着剤を用いる方法の他、ステープラーを用いる方法としてもよい。
当該箱用シートは、第1の長辺壁板1を第1の短辺壁板3の内面側に折り重ね、第2の短辺壁板4を第2の長辺壁板2の内面側に折り重ねるようにして、継しろ14を第2の短辺壁板4内面側に貼り合わせた状態(折り畳み状態)でユーザーに提供されることが企図される。上記折り畳み状態とすることで、複数の当該箱用シートを積み重ねることができ、かつ容易に箱型に組み立てることができる。
一対の長辺壁板1,2の左右方向の幅は、一対の短辺壁板3,4の左右方向の幅以上とされる。一対の長辺壁板1,2及び一対の短辺壁板3,4の上下方向の高さ及び左右方向の幅は、当該箱用シートを組み立ててなる箱体に収容する品物に合わせて選択することができる。
当該箱用シートを組み立ててなる箱体に収容される品物としては、シート材のエッジによって傷付き易いものが想定される。具体的な品物としては、例えば生花、葉物野菜等が挙げられる。
一対の蓋外フラップ6,7と一対の底外フラップ10,11とは、当該箱用シートを組み立ててなる箱体を封函した状態で対向する。これらの蓋外フラップ6,7及び底外フラップ10,11は、等しい大きさの方形状に形成される。
同様に、一対の蓋内フラップ8,9と一対の底内フラップ12,13とは、当該箱用シートを組み立ててなる箱体を封函した状態で対向する。これらの蓋内フラップ8,9及び底内フラップ12,13は、等しい大きさの方形状に形成される。
一対の蓋外フラップ6,7及び一対の底外フラップ10,11の延出長さは、短辺壁板3,4の左右方向の幅の約1/2とされる。つまり、当該箱用シートを組み立ててなる箱体は、上部開口が一対の蓋外フラップ6,7の先端縁を突き合わせることで封止され、下部開口が一対の底外フラップ10,11の先端縁を突き合わせることで封止される。
一対の蓋内フラップ8,9及び一対の底内フラップ12,13の延出長さとしては、一対の蓋外フラップ6,7及び一対の底外フラップ10,11の延出長さと同じ長さとされることが好ましい。これにより、当該箱用シートを例えば段ボールシートの原板から効率よく切り出すことができる。
一対の長辺壁板1,2には、上部にそれぞれ一対、当該箱用シート全体では合計二対(4つ)の舌片15が画定されている。これらの舌片15は、蓋内フラップ8,9の下面に当接することによって、蓋内フラップ8,9が当該箱用シートを組み立ててなる箱体の内側に垂れ下がることを防止する支持体又はストッパーとして機能する。
<舌片>
各舌片15は、長辺壁板1,2の上縁に沿って形成される上部切り込み16と、この上部切り込み16の両端から下方に延出する一対の側部切り込み17,18とによって画定される。また、長辺壁板1,2は、上記舌片15の下縁を画定するよう一対の側部切り込み17,18の下端を結ぶ折り曲げ容易線19を有することが好ましい。
各舌片15は、長辺壁板1,2の上縁に沿って形成される上部切り込み16と、この上部切り込み16の両端から下方に延出する一対の側部切り込み17,18とによって画定される。また、長辺壁板1,2は、上記舌片15の下縁を画定するよう一対の側部切り込み17,18の下端を結ぶ折り曲げ容易線19を有することが好ましい。
上部切り込み16は、長辺壁板1,2の上縁に形成することができる。これにより、舌片15の位置を高くして、舌片15と蓋外フラップ6,7との間の隙間を小さくすることで、蓋内フラップ8,9の遊びを小さくすることができる。
上記一対の側部切り込み17,18の平均間隔の下限としては、15mmが好ましく、20mmがより好ましい。一方、上記一対の側部切り込み17,18の平均間隔の上限としては、50mmが好ましく、40mmがより好ましい。上記一対の側部切り込み17,18の平均間隔が上記下限に満たない場合、舌片15を指で傾動させることが容易ではなくなるおそれがある。一方、上記一対の側部切り込み17,18の平均間隔が上記上限を超える場合、当該箱用シートを組み立ててなる箱体において舌片15を傾動させることにより形成される開口が不必要に大きくなり、収容される品物の保護が不十分となるおそれや、当該箱用シートを組み立ててなる箱体の強度が不十分となるがある。
上記一対の側部切り込み17,18の平均長さの下限としては、15mmが好ましく、20mmがより好ましい。一方、上記一対の側部切り込み17,18の平均長さの上限としては、50mmが好ましく、40mmがより好ましい。上記一対の側部切り込み17,18の平均長さが上記下限に満たない場合、舌片15による蓋内フラップ8,9の支持が不確実となるおそれや、舌片15を指で傾動させることが容易ではなくなるおそれがある。一方、上記一対の側部切り込み17,18の平均長さが上記上限を超える場合、蓋内フラップ8,9を支持する位置が低くなり、蓋内フラップ8,9の垂れ下がり防止効果が不十分となるおそれや、当該箱用シートを組み立ててなる箱体に舌片15の傾動により形成される開口が不必要に大きくなったり、当該箱用シートを組み立ててなる箱体の強度が不十分となったりするおそれがある。
長辺壁板1,2の左右の側縁から舌片15(側縁に近い側の側部切込み17,18)までの距離の下限としては、蓋内フラップ8,9の延出長さの40%が好ましく、50%がより好ましい。逆に、長辺壁板1,2の左右の側縁から舌片15までの距離の上限としては、蓋内フラップ8,9の延出長さの95%が好ましく、90%がより好ましい。長辺壁板1,2の左右の側縁から舌片15までの距離が上記下限に満たない場合、蓋内フラップ8,9の延出側の端縁が舌片15よりも下方に垂れ下がり、蓋内フラップ8,9の垂れ下がり防止効果が不十分となるおそれがある。逆に、長辺壁板1,2の左右の側縁から舌片15までの距離が上記上限を超える場合、実質的に蓋内フラップ8,9を支持する部分の左右方向の幅が小さくなり、蓋内フラップ8,9の垂れ下がり防止が不確実となるおそれがある。
舌片15の下縁を画定する折り曲げ容易線19は、図示するようにシートを型押しして形成される罫線で構成することができる他、例えばシートを断続的に切断したミシン目、シートの表層(段ボールシートにおけるライナー)だけを切断したハーフカット等で構成することもできる。
さらに、この折り曲げ容易線19は、平行に延在する二本の罫線からなる二重罫線であることが好ましい。このように折り曲げ容易線19を二重罫線で形成することによって、シートの強度を大きく低下させることなく、シートの腰(弾性)を十分に低減することができる。これにより、舌片15は、当該箱用シートを組み立ててなる箱体の内側に傾動した状態からシートの弾性によって立ち上がり、蓋内フラップ8,9を支持不能となることを防止できる。
一対の側部切り込み17,18の下縁を結ぶ折り曲げ容易線19を構成する二重罫線の間隔の下限としては、1mmが好ましく、1.5mmがより好ましい。一方、折り曲げ容易線19を構成する二重罫線の間隔の上限としては、5mmが好ましく、3mmがより好ましい。折り曲げ容易線19を構成する二重罫線の間隔が上記下限に満たない場合、シートの腰を十分低減できず、舌片15の立ち上がりを防止できないおそれがある。逆に、折り曲げ容易線19を構成する二重罫線の間隔が上記上限を超える場合、舌片15が不必要に大型化して当該箱用シートを組み立ててなる箱体の隙間が不必要に大きくなるおそれがある。
[第二実施形態]
図4に示す本考案の図1とは異なる実施形態の箱用シートは、箱型に組み立て可能であり、一枚のシート材から構成さる。図4の箱用シートを構成するシート材としては、図1の箱用シートを構成するシート材と同様のものを用いることができる。
図4に示す本考案の図1とは異なる実施形態の箱用シートは、箱型に組み立て可能であり、一枚のシート材から構成さる。図4の箱用シートを構成するシート材としては、図1の箱用シートを構成するシート材と同様のものを用いることができる。
当該箱用シートは、組み立て状態でそれぞれ対向する一対の長辺壁板1,2及び一対の短辺壁板3,4を有する四角筒状部5と、上記長辺壁板1,2の上縁からそれぞれ延出する一対の蓋外フラップ6,7と、上記短辺壁板3,4の上縁からそれぞれ延出する一対の蓋内フラップ8,9と、上記長辺壁板1,2の下縁からそれぞれ延出する一対の底外フラップ10,11と、上記短辺壁板3,4の下縁からそれぞれ延出する一対の底内フラップ12,13と、第1の長辺壁板1と第2の短辺壁板4とを接続する継しろ14とを備えている。
当該箱用シートにおいて、一対の長辺壁板1,2には、上部にそれぞれ一対、当該箱用シート全体では合計二対(4つ)の舌片15が画定されている。これらの舌片15は、蓋内フラップ8,9の下面に当接することによって、蓋内フラップ8,9が当該箱用シートを組み立ててなる箱体の内側に垂れ下がることを防止する支持体又はストッパーとして機能する。
図4の箱用シートにおける長辺壁板1,2、短辺壁板3,4、蓋内フラップ8,9、底外フラップ10,11、底内フラップ12,13及び継しろ14は、舌片15の形成される位置が異なる以外は、図1の箱用シートにおける長辺壁板1,2、短辺壁板3,4、蓋内フラップ8,9、底外フラップ10,11、底内フラップ12,13及び継しろ14と同様である。このため、図4の箱用シートについて、図1の箱用シートと重複する説明は省略する。
<舌片>
各舌片15は、長辺壁板1,2の上縁と略平行に形成される上部切り込み16と、この上部切り込み16の両端から下方に延出する一対の側部切り込み17,18とによって画定される。また、長辺壁板1,2は、上記舌片15の下縁を画定するよう一対の側部切り込み17,18の下端を結ぶ折り曲げ容易線19を有する。
各舌片15は、長辺壁板1,2の上縁と略平行に形成される上部切り込み16と、この上部切り込み16の両端から下方に延出する一対の側部切り込み17,18とによって画定される。また、長辺壁板1,2は、上記舌片15の下縁を画定するよう一対の側部切り込み17,18の下端を結ぶ折り曲げ容易線19を有する。
図4の箱用シートにおける舌片15は、図1の箱用シートにおける舌片15よりも下方に形成されている以外は、図1の箱用シートにおける舌片15と同様である。
当該箱用シートでは、各舌片15の上部切り込み16を長辺壁板1,2の上縁から離間して形成したので、当該箱用シートを組み立ててなる箱体を封函した状態において、長辺壁板1,2と蓋外フラップ6,7との間の折り曲げによりシート材にシワ等が生じても、このシワ等に干渉することなく舌片15が内側に傾動することができる。
上記上部切り込み16と長辺壁板1,2の上縁(蓋外フラップとの間の罫線)との平均間隔の下限としては、1mmが好ましく、1.5mmがより好ましい。一方、上部切り込み16と長辺壁板1,2の上縁との平均間隔の上限としては、5mmが好ましく、3mmがより好ましい。上部切り込み16と長辺壁板1,2の上縁との平均間隔が上記下限に満たない場合、長辺壁板1,2と蓋外フラップ6,7との間の折り曲げにより生じたシワ等によって舌片15の内側への傾動が容易でなくなるおそれがある。逆に、上部切り込み16と長辺壁板1,2の上縁との平均間隔が上記上限を超える場合、蓋内フラップ8,9を支持する位置が低くなり、蓋内フラップ8,9の垂れ下がり防止効果が不十分となるおそれがある。
<利点>
当該箱用シートは、箱型に組み立てて封函した状態で、長辺壁板1,2に画定される舌片15を箱体の内側に傾動させて蓋内フラップ8,9の下面に当接させることによって、蓋内フラップ8,9を支持して、箱体の内側への垂れ下がりを防止することができる。
当該箱用シートは、箱型に組み立てて封函した状態で、長辺壁板1,2に画定される舌片15を箱体の内側に傾動させて蓋内フラップ8,9の下面に当接させることによって、蓋内フラップ8,9を支持して、箱体の内側への垂れ下がりを防止することができる。
また、当該箱用シートを組み立ててなる箱体は、いわゆるA式の箱体と同様に蓋内フラップ8,9及び蓋外フラップ6,7を折り重ねて封函した後から、長辺壁板1,2に画定される舌片15を内側に傾動さることによって、蓋内フラップ8,9の内側への垂れ下がりを防止できるので、封函作業が比較的簡単である。
[第三実施形態]
図5に示す本考案の図1及び図4とは異なる実施形態の箱用シートは、箱型に組み立て可能であり、一枚のシート材から構成さる。図5の箱用シートを構成するシート材としては、図1に箱用シートを構成するシート材と同様のものを用いることができる。
図5に示す本考案の図1及び図4とは異なる実施形態の箱用シートは、箱型に組み立て可能であり、一枚のシート材から構成さる。図5の箱用シートを構成するシート材としては、図1に箱用シートを構成するシート材と同様のものを用いることができる。
当該箱用シートは、組み立て状態でそれぞれ対向する一対の長辺壁板1,2及び一対の短辺壁板3,4を有し四角筒状部5と、上記長辺壁板1,2の上縁からそれぞれ延出する一対の蓋外フラップ6,7と、上記短辺壁板3,4の上縁からそれぞれ延出する一対の蓋内フラップ8,9と、上記長辺壁板1,2の下縁からそれぞれ延出する一対の底外フラップ10,11と、上記短辺壁板3,4の下縁からそれぞれ延出する一対の底内フラップ12,13と、第1の長辺壁板1と第2の短辺壁板4とを接続する継しろ14とを備える。
当該箱用シートにおいて、一対の長辺壁板1,2には、上部にそれぞれ1つ、当該箱用シート全体では合計2つの舌片15が画定されている。これらの舌片15は、それぞれ蓋内フラップ8,9の両方の下面に当接することによって、蓋内フラップ8,9が当該箱用シートを組み立ててなる箱体の内側に垂れ下がることを防止する支持体又はストッパーとして機能する。
図5の箱用シートにおける長辺壁板1,2、短辺壁板3,4、蓋内フラップ8,9、底外フラップ10,11、底内フラップ12,13及び継しろ14は、舌片15の形状及び位置が異なる以外は、図1の箱用シートにおける長辺壁板1,2、短辺壁板3,4、蓋内フラップ8,9、底外フラップ10,11、底内フラップ12,13及び継しろ14と同様である。このため、図5の箱用シートについて、図1の箱用シートと重複する説明は省略する。
<舌片>
各舌片15は、長辺壁板1,2の上縁に形成される上部切り込み16と、この上部切り込み16の両端から下方に延出する一対の側部切り込み17,18とによって画定される。また、長辺壁板1,2は、上記舌片15の下縁を画定するよう一対の側部切り込み17,18の下端を結ぶ折り曲げ容易線19を有する。
各舌片15は、長辺壁板1,2の上縁に形成される上部切り込み16と、この上部切り込み16の両端から下方に延出する一対の側部切り込み17,18とによって画定される。また、長辺壁板1,2は、上記舌片15の下縁を画定するよう一対の側部切り込み17,18の下端を結ぶ折り曲げ容易線19を有する。
図5の箱用シートにおける舌片15は、図1の箱用シートにおける舌片15よりも、一対の側部切り込み17,18の間隔が大きく図示されているが、一対の側部切り込み17,18の平均間隔としては、図1の箱用シートにおける舌片15の一対の側部切り込み17,18の間隔と同様の範囲内とすることが好ましい。
当該箱用シートを組み立ててなる箱体では、1つの舌片15によって、一対の蓋内フラップ8,9の両方の一側の側縁近傍を支持することができる。このため、当該箱用シートを組み立ててなる箱体の封函時に、箱体の内側に傾動させるべき舌片の数が少なく、封函作業が容易である。
[その他の実施形態]
上記実施形態は、本考案の構成を限定するものではない。従って、上記実施形態は、本明細書の記載及び技術常識に基づいて上記実施形態各部の構成要素の省略、置換又は追加が可能であり、それらは全て本考案の範囲に属するものと解釈されるべきである。
上記実施形態は、本考案の構成を限定するものではない。従って、上記実施形態は、本明細書の記載及び技術常識に基づいて上記実施形態各部の構成要素の省略、置換又は追加が可能であり、それらは全て本考案の範囲に属するものと解釈されるべきである。
当該箱用シートにおいて、舌片は、各蓋内フラップに対して1以上設けられればよい。つまり、当該箱用シートは、蓋内フラップを一方の側縁のみを舌片で支持するものであってもよい。
本考案に係る箱用シートは、包装箱として広く利用することができる。
1,2 長辺壁板
3,4 短辺壁板
5 四角筒状部
6,7 蓋外フラップ
8,9 蓋内フラップ
10,11 底外フラップ
12,13 底内フラップ
14 継しろ
15 舌片
16 上部切り込み
17,18 側部切り込み
19 折り曲げ容易線
3,4 短辺壁板
5 四角筒状部
6,7 蓋外フラップ
8,9 蓋内フラップ
10,11 底外フラップ
12,13 底内フラップ
14 継しろ
15 舌片
16 上部切り込み
17,18 側部切り込み
19 折り曲げ容易線
Claims (5)
- 箱型に組み立て可能な一枚のシート材から構成され、組み立て状態でそれぞれ対向する一対の長辺壁板及び一対の短辺壁板を有する四角筒状部と、上記長辺壁板の上縁からそれぞれ延出する一対の蓋外フラップと、上記短辺壁板の上縁からそれぞれ延出する一対の蓋内フラップとを備える箱用シートであって、
上記長辺壁板が、その上縁に沿って形成される上部切り込みと、この上部切り込みの両端から下方に延出する一対の側部切り込みとを有し、この上部切り込み及び一対の側部切り込みによって画定される舌片が、組み立て状態で内側に傾動されることにより上記蓋内フラップの下面に当接することを特徴とする箱用シート。 - 上記各長辺壁板に、一対の蓋内フラップの一方側の下面に当接する一対の舌片がそれぞれ画定される請求項1に記載の箱用シート。
- 上記長辺壁板に、上記舌片の下縁を画定するよう一対の側部切り込みの下端を結ぶ折り曲げ容易線が形成されている請求項1又は請求項2に記載の箱用シート。
- 上記一対の側部切り込みの下端を結ぶ折り曲げ容易線が二重罫線である請求項3に記載の箱用シート。
- 上記一対の側部切り込みの平均間隔が15mm以上50mm以下、かつ上記一対の側部切り込みの平均長さが15mm以上50mm以下である請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の箱用シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015002695U JP3199167U (ja) | 2015-05-29 | 2015-05-29 | 箱用シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015002695U JP3199167U (ja) | 2015-05-29 | 2015-05-29 | 箱用シート |
Publications (1)
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Family Applications (1)
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JP (1) | JP3199167U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019182476A (ja) * | 2018-04-09 | 2019-10-24 | 王子ホールディングス株式会社 | 箱およびそのボックスブランク |
-
2015
- 2015-05-29 JP JP2015002695U patent/JP3199167U/ja active Active
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2019182476A (ja) * | 2018-04-09 | 2019-10-24 | 王子ホールディングス株式会社 | 箱およびそのボックスブランク |
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