JP5508065B2 - 紙製容器 - Google Patents

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Description

本発明は、所定形状に裁断された1枚の板紙の各部を折り曲げることによって形成された組立式の紙製容器に関する。
法事などの慶弔事の際や、祭りや花見などのイベントの際に出される弁当を詰める弁当箱として、近年、所定形状に裁断された1枚の板紙の各部を折り曲げることによって形成された組立式の紙製容器と、紙製容器に収容された樹脂製トレーとからなるものが採用されることが多くなっている。この種の弁当箱は、製造コストが安いことに加えて、使用後にそのまま廃棄することができるので、仕出し屋の回収コストや洗浄コストを削減することができるからである。また、焼却処分が容易であり、環境に対する負荷を最小限に留めることができることも、この種の弁当箱が普及してきた要因である。
ところが、従来の組立式の紙製容器は、1枚の板紙の各部を折り曲げて形成するという制約から、上面が解放された単純な箱状(矩形の底面部と、底面部の各辺部から起立する4つの側面部とからなる形状)のものが殆どであり、見た目の豪華さや、弁当箱としての機能性に難があるものが多かった。このため、弁当の見た目の豪華さや、弁当箱としての機能性を向上させるため、弁当箱に使用される紙製容器に様々な工夫が施されるようになってきている。
例えば、紙製容器の各側面部を外側に傾斜させ、紙製容器の開口部を底面部よりも広く形成したものが提案されている(例えば、特許文献1)。これにより、弁当箱を大きく見えるようにして、それに入れられた食べ物の量を実際よりも多く豪華に見せることが可能になる。また、紙製容器の側面部の上縁から内側下向きに折り返した部分で側面部の内側に内壁を形成し、該内壁に設けた段に樹脂製トレーの縁を掛けることができるようにしたものも提案されている(例えば、特許文献2)。これにより、紙製容器の内部における高い位置で樹脂製トレーを支持する(弁当箱を上げ底する)ことができるので、やはり、それに入れられた食べ物の量を実際よりも多く豪華に見せることが可能になる。
しかし、特許文献1や特許文献2の紙製容器は、底面部を載置面に直接設置するものであったため、底面部の下に指を入れにくく、持ち運びしにくいという欠点があった。紙製容器の持ち運びを容易とするためには、紙製容器の側面部に把手や指掛け穴を設けるなどの工夫を施すこともできるが、紙製容器の見た目が悪くなる上、側面部の強度を維持しながら1枚の板紙で把手や指掛け穴を設けることは困難である。また、特許文献1や特許文献2の紙製容器は、底面部の前面が載置面と接触しているため、載置面に汁などがこぼれたような場合には、紙製容器の底面部が濡れるなどの欠点があった。紙製容器は、水に濡れるとふやけて破れるおそれがある。
このような実状に鑑みてか、これまでには、紙製容器の底面部に切込みを設け、紙製容器の側面部の上縁から内側下向きに折り返した部分の先端を前記切込みから底面部の下方に突出させ、その突出した部分を紙製容器の脚部として利用できるようにしたものも提案されている(例えば、特許文献3)。これにより、弁当箱の載置面に汁などがこぼれたような場合であっても、紙製容器の底面部が濡れないようにすることが可能になる。また、紙製容器の底面部をその載置面よりも浮かせることができるので、弁当箱の下に指を入れやすく、弁当箱が持ち運びしやすくなるという利点もある。
しかし、特許文献3の紙製容器は、底面部に切込みを設けなければならないため、底面部の強度を維持することが困難である。また、特許文献3の紙製容器は、底面部に切込みを設ける関係上、脚部を局所的にしか形成することができないことに加えて、板紙の1枚分の厚さでしか脚部を形成することができないため、脚部自身の強度を高めることも困難である。さらに、特許文献3の紙製容器は、脚部が紙製容器の見た目を損なわせるという欠点もある。仕出し弁当など、比較的高級な弁当を詰めるための弁当箱には、紙製容器を使用したものであっても、高級感が要求される。
特開平10−016940号公報(図7) 特開2000−238779号公報(図4) 特開平07−291255号公報(図1)
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、仕出し弁当など比較的高級な弁当を詰める弁当箱として好適に使用することのできる紙製容器を提供するものである。具体的には、それに入れられた食べ物の量を実際よりも多く豪華に見せることができる紙製容器を提供することを目的とする。また、その底面部の下方に設けられた脚部によって底面部を載置面から浮かせて支持することができ、底面部の下側に指を入れて容易に持ち運びできるとともに、載置面に汁などがこぼれても底面部が濡れることのない紙製容器を提供することも本発明の目的である。さらに、見た目に優れ、高級感を醸し出すことも容易な紙製容器を提供することも本発明の目的である。さらにまた、紙製容器の本体の強度だけでなく、脚部自身の強度を高く維持することのできる紙製容器を提供することも本発明の目的である。
上記課題は、
互いに対向する2組の辺部(第一辺部と第二辺部とが対向し、第三辺部と第四辺部とが対向する。)を有する略方形の底面部と、底面部の第一辺部から上方へ起立した第一側面部と、底面部の第二辺部から上方へ起立した第二側面部と、底面部の第三辺部から上方へ起立した第三側面部と、底面部の第四辺部から上方へ起立した第四側面部とが、所定形状に裁断された1枚の板紙を折り曲げることによって形成された組立式の紙製容器であって、
前記板紙の展開時における底面部と第一側面部との間に、底面部の第一辺部に沿った第一下側折曲部が設けられ、
前記板紙の展開時における底面部と第二側面部との間に、底面部の第二辺部に沿った第二下側折曲部が設けられ、
前記板紙の展開時における底面部と第三側面部との境界線における少なくとも1つの区間が底面部側へ凹んで形成されることにより、底面部にその内側に凹んだ第三下側凹部が形成されるとともに、第三側面部に底面部の第三下側凹部側へ突出した第三下側凸部が形成され、底面部と第三側面部との境界線のうち第三下側凹部を形成する区間で底面部と第三側面部とが切り離され、
前記板紙の展開時における底面部と第四側面部との境界線における少なくとも1つの区間が底面部側へ凹んで形成されることにより、底面部にその内側に凹んだ第四下側凹部が形成されるとともに、第四側面部に底面部の第四下側凹部側へ突出した第四下側凸部が形成され、底面部と第四側面部との境界線のうち第四下側凹部を形成する区間で底面部と第四側面部とが切り離され、
組立後においては、
第一下側折曲部が、底面部と第一下側折曲部との境界線を折り線として下向きに折り曲げられて底面部から下向きに突出されるとともに、第一側面部が、第一側面部と第一下側折曲部との境界線を折り線として上向きに折り返されて、第一側面部の上部が底面部から上方に突出するよう起立され、底面部よりも下方となる第一側面部と第一下側折曲部との重なり部分が、底面部の下方へ突き出た第一脚部とされ、
第二下側折曲部が、底面部と第二下側折曲部との境界線を折り線として下向きに折り曲げられて底面部から下向きに突出されるとともに、第二側面部が、第二側面部と第二下側折曲部との境界線を折り線として上向きに折り返されて、第二側面部の上部が底面部から上方に突出するよう起立され、底面部よりも下方となる第二側面部と第二下側折曲部との重なり部分が、底面部の下方へ突き出た第二脚部とされ、
第三側面部が、底面部と第三側面部との境界線における底面部側へ凹んで形成されていない区間を折り線として上向きに折り曲げられて起立されるとともに、第三側面部における第三下側凸部が底面部の下方へ突き出た第三脚部とされ、
第四側面部が、底面部と第四側面部との境界線における底面部側へ凹んで形成されていない区間を折り線として上向きに折り曲げられて起立されるとともに、第四側面部における第四下側凸部が底面部の下方へ突き出た第四脚部とされた、
ことを特徴とする紙製容器
を提供することによって解決される。
本発明の紙製容器において、組立後における、第一側面部、第二側面部、第三側面部及び第四側面部は、それぞれ、底面部に対して垂直に設けてもよいし(図9を参照。)、下広がりとなるように底面部に対して内側に傾斜させてもよい(図10を参照。)。しかし、本発明の紙製容器を、弁当箱としてより好適に採用できるものとするためには、組立後における、第一側面部、第二側面部、第三側面部及び第四側面部を、それぞれ、底面部に対して垂直となる位置から外側に傾けて形成すると好ましい(図8を参照。)。これにより、紙製容器を、見た目が豪華なだけでなく、樹脂製トレーなどを容易に収容することもできるなど、機能性に優れたものとすることが可能となる。
また、本発明の紙製容器においては、
前記板紙の展開時における第一側面部の外側に、第一側面部に沿った第一上側折返部を設け、第一上側折返部の両脇を形成する1対の側縁のそれぞれに、第一上側折返部の内側に凹んで形成された第一上側凹部を設け、
前記板紙の展開時における第二側面部の外側に、第二側面部に沿った第二上側折返部を設け、第二上側折返部の両脇を形成する1対の側縁のそれぞれに、第二上側折返部の内側に凹んで形成された第二上側凹部を設け、
前記板紙の展開時における第三側面部の外側に、第三側面部に沿った第三上側折返部を設け、第三上側折返部の両脇を形成する1対の側縁のそれぞれに、第三上側折返部の外側に突出して形成された第三上側凸部を設け、
前記板紙の展開時における第四側面部の外側に、第四側面部に沿った第四上側折返部を設け、第四上側折返部の両脇を形成する1対の側縁のそれぞれに、第四上側折返部の外側に突出して形成された第四上側凸部を設け、
組立後において、
第一上側折返部が、第一側面部と第一上側折返部との境界線を折り線として下向きに折り返されて第一側面部の内面に重ねられ、
第二上側折返部が、第二側面部と第二上側折返部との境界線を折り線として下向きに折り返されて第二側面部の内面に重ねられ、
第三上側折返部が、第三側面部と第三上側折返部との境界線を折り線として下向きに折り返されて第三側面部の内面に重ねられるとともに、第三側面部の両脇に設けられた1対の第三上側凸部が、第三上側折返部と第三上側凸部との境界線を折り線としてそれぞれ第一側面部及び第二側面部の内面に沿うよう折り曲げられて第一上側凹部及び第二上側凹部に嵌め込まれ、
第四上側折返部が、第四側面部と第四上側折返部との境界線を折り線として下向きに折り返されて第四側面部の内面に重ねられるとともに、第四側面部の両脇に設けられた1対の第四上側凸部が、第四上側折返部と第四上側凸部との境界線を折り線としてそれぞれ第一側面部及び第二側面部の内面に沿うよう折り曲げられて第一上側凹部及び第二上側凹部に嵌め込まれる
ようにすることが好ましい。これにより、組立後に第三上側折返部や第四上側折返部が元の状態へ戻ろうとするのを防ぐことが可能になる。この構成は、図8に示すように、第一側面部と第二側面部を、底面部に対して垂直となる位置から外側に傾けて形成した場合に、特に好適に採用することができる。その理由については、後で詳しく説明する。
さらに、本発明の紙製容器においては、第一側面部の下部と第一下側折曲部との重なり部分において、第一側面部と第一下側折曲部とを、第一下側折曲部の両端部近傍のみで接着し、第二側面部の下部と第二下側折曲部との重なり部分において、第二側面部と第二下側折曲部とを、第二下側折曲部の両端部近傍のみで接着することも好ましい。これにより、第一側面部や第二側面部が内側へ倒れて紙製容器の形が崩れるのを防止することが可能になる。その理由については、後で詳しく説明する。
さらにまた、上記の本発明の紙製容器を複数段に重ねて構成した重箱式の紙製容器であって、上の段に配された紙製容器における第一脚部と第二脚部と第三脚部と第四脚部の内側に、下の段に配された紙製容器における第一側面部と第二側面部と第三側面部と第四側面部の上縁が挿入されて、上の段に配された紙製容器が下の段に配された紙製容器に対して嵌合されるようにした重箱式の紙製容器を提供することも好ましい。これにより、本発明の紙製容器を、おせち料理などの高級料理を入れるものとしてより好適なものとすることも可能になる。本発明の紙製容器は、側面部(第一側面部、第二側面部、第三側面部及び第四側面部)の下側が脚部(第一脚部、第二脚部、第三脚部及び第四脚部)となる形態のものであるために、重箱式の紙製容器として好適に使用することができる。この構成は、図10に示すように、組立後における第一側面部、第二側面部、第三側面部及び第四側面部が、それぞれ底面部に対して垂直となる位置から内側に傾いて形成された紙製容器を使用する場合において、特に好適に採用することができる。
以上のように、本発明によって、仕出し弁当など比較的高級な弁当を詰める弁当箱として好適に使用することのできる紙製容器を提供することが可能になる。具体的には、それに入れられた食べ物の量を実際よりも多く豪華に見せることができる紙製容器を提供することが可能になる。また、その底面部の下方に設けられた脚部によって底面部を載置面から浮かせて支持することができ、底面部の下側に指を入れて容易に持ち運びできるとともに、載置面に汁などがこぼれても底面部が濡れることのない紙製容器を提供することも可能になる。さらに、見た目に優れ、高級感を醸し出すことも容易な紙製容器を提供することも可能になる。さらにまた、紙製容器の本体の強度だけでなく、脚部自身の強度を高く維持することのできる紙製容器を提供することも可能になる。
第一実施態様の紙製容器を1枚の板紙に展開した状態を上方から見た平面図である。 図1の状態から、第一上側折返部及び第二上側折返部を折り返した状態を示した平面図である。 図2の状態から、第一側面部及び第二側面部を折り返した状態を示した平面図である。 図3の状態から、第一側面部、第二側面部、第三側面部及び第四側面部を起立させた状態を示した斜視図である。 図4の状態から、第三上側折返部及び第四上側折返部を折り返して完成させた組立後の紙製容器を示した斜視図である。 図5の組立後の紙製容器を前方から見た正面図である。 図5の組立後の紙製容器を側方から見た側面図である。 図5の組立後の紙製容器を第一側面部に垂直な面で切断した状態を示した断面図である。 第五実施態様の紙製容器を第一側面部に垂直な面で切断した状態を示した断面図である。 第三実施態様の紙製容器を第一側面部に垂直な面で切断した状態を示した断面図である。 第二実施態様の紙製容器を第一側面部に垂直な面で切断した状態を示した断面図である。 第三実施態様の紙製容器を示した斜視図である。 第三実施態様の紙製容器を1枚の板紙に展開した状態を上方から見た平面図である。 第四実施態様の紙製容器を第一側面部に垂直な面で切断した状態を示した断面図である。
1.紙製容器の概要
本発明の紙製容器の好適な実施態様について、図面を用いてより具体的に説明する。まず、第一実施態様の紙製容器について説明する。図1は、第一実施態様の紙製容器を1枚の板紙に展開した状態を上方から見た平面図である。図2は、図1の状態から、第一上側折返部120及び第二上側折返部220を折り返した状態を示した平面図である。図3は、図2の状態から、第一側面部100及び第二側面部200を折り返した状態を示した平面図である。図4は、図3の状態から、第一側面部100、第二側面部200、第三側面部300及び第四側面部400を起立させた状態を示した斜視図である。図5は、図4の状態から、第三上側折返部310及び第四上側折返部410を折り返して完成させた組立後の紙製容器を示した斜視図である。図6は、図5の組立後の紙製容器を前方から見た正面図である。図7は、図5の組立後の紙製容器を側方から見た側面図である。図8は、図5の組立後の紙製容器を第一側面部100に垂直な面で切断した状態を示した断面図である。
第一実施態様の紙製容器は、図5に示すように、略方形の底面部50と、底面部50の各辺部から上方へ起立した第一側面部100、第二側面部200、第三側面部300(図4を参照。)及び第四側面部400とが、所定形状に裁断された1枚の板紙(図1を参照。)の各部を折り曲げることによって形成された組立式のものとなっている。以下においては、説明の便宜上、図1における底面部50と符号110で示される領域(後述する第一下側折曲部)との境界線(図1においては破線で表されている。)を「底面部50の第一辺部」と呼び、底面部50と符号210で示される領域(後述する第二下側折曲部)との境界線(図1においては破線で表されている。)を「底面部50の第二辺部」と呼び、底面部50と第三側面部300との境界線(図1においては実線−破線−実線で表されている。)を「底面部50の第三辺部」と呼び、底面部50と第四側面部400との境界線(図1においては実線−破線−実線で表されている。)を「底面部50の第四辺部」と呼ぶことがある。
2.紙製容器の展開図
まず、第一実施態様の紙製容器の展開図について説明する。第一実施態様の紙製容器は、図1に示すように、板紙の展開時においては、底面部50と第一側面部100との間に、底面部50の第一辺部に沿った帯状の第一下側折曲部110が設けられており、底面部50と第二側面部200との間に、底面部50の第二辺部に沿った帯状の第二下側折曲部210が設けられた形態となっている。第一側面部100の外側(図1の板紙の中心から見て外側の意。この場合は図1の紙面に向かって下側)には、第一側面部100の長手方向に沿った第一上側折返部120が設けられており、第二側面部200の外側(図1の紙面に向かって上側)には、第二側面部200の長手方向に沿った第二上側折返部220が設けられている。
紙製容器の側壁を形成できるのであれば、第一側面部100、第二側面部200、第三側面部300及び第四側面部400の形状は、特に限定されない。しかし、第一実施態様の紙製容器においては、図1に示すように、いずれも外広がり(組立後においては上広がり)の略台形状としている。このため、組立後においては、図5〜7に示すように、第一側面部100、第二側面部200、第三側面部300及び第四側面部400は、略テーパー状に上広がりとなるようになっている。第一上側折返部120及び第二上側折返部220は、第一側面部100及び第二側面部200と同様、組立後に上広がりとなるように、内広がりの略台形状とされている。
また、板紙の展開時においては、図1に示すように、第三側面部300の外側(図1の紙面に向かって左側)には、第三側面部300と略線対称な略台形状を有する第三上側折返部310が第三側面部300の長手方向に沿って設けられており、第四側面部400の外側(図1の紙面に向かって右側)には、第四側面部400と略線対称な略台形状を有する第四上側折返部410が第四側面部400の長手方向に沿って設けられている。第三上側折返部310のさらに外側(図1の紙面に向かって左側)には、第三上側折返部310の長手方向に沿った帯状の第三上側折曲部320が設けられており、第四上側折返部410のさらに外側(図1の紙面に向かって右側)には、第四上側折返部410の長手方向に沿った帯状の第四上側折曲部420が設けられている。
さらに、板紙の展開時においては、図1に示すように、第一側面部100の両脇には、それぞれ、略三角形状の第一連結部130,140を介して、略三角形状の第一固定部150,160が設けられており、第二側面部200の両脇には、それぞれ、略三角形状の第二連結部230,240を介して、略三角形状の第二固定部250,260が設けられている。第一上側折返部120の両脇には、それぞれ、略四角形状の第一補強部170,180が設けられており、第二上側折返部220の両脇には、それぞれ、略四角形状の第二補強部270,280が設けられている。第三上側折返部310の両脇を形成する1対の側縁のそれぞれには、第三上側折返部310の外側に突出して形成された第三上側凸部330,340が設けられており、第四上側折返部410の両脇を形成する1対の側縁のそれぞれには、第四上側折返部410の外側に突出して形成された第四上側凸部430,440が設けられている。
さらにまた、板紙の展開時においては、図1に示すように、第一上側折返部120の両脇を形成する1対の側縁のそれぞれには、第一上側折返部120の内側に凹んで形成された第一上側凹部122,123が設けられ、第二上側折返部220の両脇を形成する1対の側縁のそれぞれには、第二上側折返部220の内側に凹んで形成された第二上側凹部222,223が設けられている。第一実施態様の紙製容器において、第一上側凹部122は、組立後にその内部へ第三上側凸部340がぴったりと嵌り込む形状とされ、第一上側凹部123は、組立後にその内部へ第四上側凸部440がぴったりと嵌り込む形状とされ、第二上側凹部222は、組立後にその内部へ第三上側凸部330がぴったりと嵌り込む形状とされ(図5における符号330,222を参照)、第二上側凹部223は、組立後にその内部へ第四上側凸部430がぴったりと嵌り込む形状とされている。このような構造とした理由については、後述する。
そして、板紙の展開時においては、図1に示すように、底面部50と第三側面部300との境界線の両端部における2つの区間(当該境界線における実線で示した2つの区間)
が、底面部50側へ凹んで形成されている。このため、底面部50には、その内側に凹んだ第三下側凹部51,52が形成されるとともに、第三側面部300には、底面部50の第三下側凹部51,52側へ突出した第三下側凸部303,304が形成されている。底面部50と第三側面部300との境界線のうち第三下側凹部51,52を形成する前記2つの区間では、底面部50と第三側面部300とが切り離されている。一方、底面部50と第三側面部300との境界線における中央部の区間(当該境界線における破線で示した区間)では、底面部50と第三側面部300とが繋がっている。
同様に、板紙の展開時においては、図1に示すように、底面部50と第四側面部400との境界線の両端部における2つの区間(当該境界線における実線で示した2つの区間)
が、底面部50側へ凹んで形成されている。このため、底面部50には、その内側に凹んだ第四下側凹部53,54が形成されるとともに、第四側面部400には、底面部50の第四下側凹部53,54側へ突出した第四下側凸部403,404が形成されている。底面部50と第四側面部400との境界線のうち第四下側凹部53,54を形成する前記2つの区間では、底面部50と第四側面部400とが切り離されている。一方、底面部50と第四側面部400との境界線における中央部の区間(当該境界線における破線で示した区間)では、底面部50と第四側面部400とが繋がっている。
3.紙製容器の組立方法
続いて、第一実施態様の紙製容器の組立方法について説明する。以下において述べる組立方法は、あくまで一例であり、本発明の紙製容器を組み立てる順番を制限するものではない。組立後の紙製容器が本例と同じであるならば、板紙の各部を折り曲げたり、折り返したり、接着したりする順番は、適宜変更してもよいものとする。また、第一実施態様の紙製容器においては、その素材に使用する板紙として、片面に光沢加工が施されたボール紙を採用している。図1〜7において、板紙における黒塗りで示した面は、板紙の光沢面を表しており、それ以外の白色で示した面は、板紙の非光沢面を表している。紙製容器は、図5に示すように、外側から見える部分が光沢面となるように形成することによって、その高級感を増すことができる。
まず、図1に示す状態から、第一側面部100と第一上側折返部120との境界線を折り線として、第一上側折返部120を第一側面部100の上面(非光沢面)側に折り返すとともに、第二側面部200と第二上側折返部220との境界線を折り線として、第二上側折返部220を第二側面部200の上面(非光沢面)側に折り返す。このとき、第一上側折返部120及び第二上側折返部220が、それぞれ第一側面部100及び第二側面部200から浮き上がるのを防ぐため、第一上側折返部120の上面(非光沢面)側に設けた接着部121を、第一側面部100の上面(非光沢面)側に設けた被接着部101に接着するとともに、第二上側折返部220の上面(非光沢面)側に設けた接着部221を、第二側面部200の上面(非光沢面)側に設けた被接着部201に接着する。これにより、板紙は、図2に示す状態となる。
次に、図2に示す状態から、第一側面部100と第一下側折曲部110との境界線を折り線として、第一側面部100を、第一上側折返部120と一緒に、底面部50及び第一下側折曲部110の上面(非光沢面)側に折り返すとともに、第二側面部200と第二下側折曲部210との境界線を折り線として、第二側面部200を、第二上側折返部220と一緒に、底面部50及び第二下側折曲部210の上面(非光沢面)側に折り返す(図3)。このとき、第一側面部100及び第二側面部200が、それぞれ第一下側折曲部110及び第二下側折曲部210から離れるのを防ぐため、第一側面部100の上面(非光沢面)側に設けた接着部102,103を、それぞれ第一下側折曲部110の上面(非光沢面)側に設けた被接着部111,112に接着するとともに、第二側面部200の上面(非光沢面)側に設けた接着部202,203を、それぞれ第一下側折曲部210の上面(非光沢面)側に設けた被接着部211,212に接着する。また、第一側面部100及び第二側面部200の端部をそれぞれ第三側面部300及び第四側面部400の端部に固定するため、第一固定部150,160の上面(非光沢面)側に設けられた接着部151,161を、それぞれ第三側面部300及び第四側面部400の上面(非光沢面)側に設けられた被接着部302,402に接着するとともに、第二固定部250,260の上面(非光沢面)側に設けられた接着部251,261を、それぞれ第三側面部300及び第四側面部400の上面(非光沢面)側に設けられた被接着部301,401に接着する。これにより、板紙は、図3に示す状態となる。
このとき、第一側面部100の下部(第一脚部を形成する部分)や、第二側面部200の下部(第二脚部を形成する部分)は、それぞれ第一下側折曲部110や第二下側折曲部210の長手方向全体に亘って接着してもよい。しかし、第一実施態様の紙製容器においては、第一側面部100及び第二側面部200の下部における両端部近傍(第一側面部100における接着部102,103、第二側面部200における接着部202,203)のみを、第一下側折曲部110及び第二下側折曲部210の両端部近傍(第一下側折曲部110における被接着部111,112、第二下側折曲部210における被接着部211,212)に対して接着している。このため、第一実施態様の紙製容器においては、第一側面部100の下部中央部と第一下側折曲部110の中央部、及び第二側面部200の下部中央部と第二下側折曲部210の中央部は、互いに接着されていない。というのも、第一側面部100の下部中央部と第一下側折曲部110の中央部とを接着し、第二側面部200の下部中央部と第二下側折曲部210の中央部とを接着すると、組立後の紙製容器(図5を参照。)において、第一側面部100と第二側面部200とが自然に内側に倒れるようになり、組立後の紙製容器の形が崩れやすくなるからである。
次に、図3に示す状態から、底面部50と第一下側折曲部110(図1)との境界線を折り線として、第一下側折曲部110のみを下向き(図1の紙面に向かって奥側)に折り曲げることにより、第一側面部100の全体を第一下側折曲部110の下縁から上向きに起立させる(図4)。このとき、第一側面部100の上部は、図8に示すように、底面部50よりも上方へ突出され、底面部50よりも下方となった第一側面部100と第一下側折曲部110との重なり部分は、底面部50の下方へ突き出た第一脚部となる。これと同時に、底面部50と第二下側折曲部210(図1)との境界線を折り線として、第二下側折曲部210のみを下向き(図1の紙面に向かって奥側)に折り曲げることにより、第二側面部200の全体を第二下側折曲部210の下縁から上向きに起立させる(図4)。このとき、第二側面部200の上部は、図8に示すように、底面部50よりも上方へ突出され、底面部50よりも下方となった第二側面部200と第二下側折曲部210との重なり部分は、底面部50の下方へ突き出た第二脚部となる。
ところで、上述したように、第一側面部100と第三側面部300、第一側面部100と第四側面部400、第二側面部200と第三側面部300、第二側面部200と第四側面部400は、それぞれ、第一連結部130と第一固定部150、第一連結部140と第一固定部160、第二連結部230と第二固定部250、第二連結部240と第二個底部260とを介して連結されているため、第一側面部100及び第二側面部200をそれぞれ底面部50に対して起立させようとすると、それに連動して、第三側面部300及び第四側面部400も起立させなければならない。したがって、第一側面部100及び第二側面部200を起立させる際には、同時に、第三側面部300及び第四側面部400も起立させる。
具体的には、図3に示す状態から、底面部50と第三側面部300との境界線における底面部50側へ凹んで形成されていない区間(図3の当該境界線における破線で示された区間)を折り線として、第三側面部300を上向きに起立させるとともに、底面部50と第四側面部400との境界線における底面部50側へ凹んで形成されていない区間(図3の当該境界線における破線で示された区間)を折り線として、第四側面部400を上向きに起立させる。このとき、第三側面部300における第三下側凸部303,304は、底面部50の下方へ突き出て第三脚部となり、第四側面部400における第四下側凸部403,404は、底面部50の下方へ突き出て第四脚部となる。
このとき、第一連結部130は、第一側面部100と第一連結部130との境界線を折り線として、第一補強部170(図2を参照。)とともに、第一側面部100の非光沢面側に折り曲げられ、第一固定部150は、第一連結部130と第一固定部150との境界線を折り線として、第一連結部130の光沢面側に折り返される。また、第一連結部140は、第一側面部100と第一連結部140との境界線を折り線として、第一補強部180(図2を参照。)とともに、第一側面部100の非光沢面側に折り曲げられ、第一固定部160は、第一連結部140と第一固定部160との境界線を折り線として、第一連結部140の光沢面側に折り返される。さらに、第二連結部230は、第二側面部200と第二連結部230との境界線を折り線として、第二補強部270(図2を参照。)とともに、第二側面部200の非光沢面側に折り曲げられ、第二固定部250は、第二連結部230と第二固定部250との境界線を折り線として、第二連結部130の光沢面側に折り返される。さらにまた、第二連結部240は、第二側面部200と第二連結部240との境界線を折り線として、第二補強部280(図2を参照。)とともに、第二側面部200の非光沢面側に折り曲げられ、第二固定部260は、第二連結部240と第二固定部260との境界線を折り線として、第二連結部240の光沢面側に折り返される。このとき、板紙は、図4に示す状態となっている。
次に、図4に示す状態から、第三上側折返部310を、その非光沢面が第三側面部300の非光沢面と接触するように、第三側面部300と第三上側折返部310との境界線を折り線として、第三側面部300の内側(非光沢面側)に折り返す。このとき、第三上側折返部310の上縁に設けられている第三上側折曲部320を、その非光沢面が底面部50の非光沢面と接触するように、第三上側折返部310と第三上側折曲部320との境界線を折り線として、第三上側折返部310の光沢面側へ折り曲げる。この第三上側折曲部320によって、底面部50の縁部に形成されていた第三下側凹部51,52が塞がれる。また、第三上側折返部310の両脇に設けられている第三上側凸部330,340を、その非光沢面がそれぞれ第二側面部200及び第一側面部100の内面(非光沢面)と接触するように、第三上側折返部310と第三上側凸部330,340との境界線を折り線として、それぞれ第三上側折返部310の光沢面側へ折り曲げる。第三上側凸部330は、第二上側折返部220に設けられた第二上側凹部222に嵌め込み、第三上側凸部340は、第一上側折返部120(図2を参照。)に設けられた第一上側凹部122(図2を参照。)に嵌め込む。
同様に、図4に示す状態から、第四上側折返部410を、その非光沢面が第四側面部400の非光沢面と接触するように、第四側面部400と第四上側折返部410との境界線を折り線として、第四側面部400の内側(非光沢面側)に折り返す。このとき、第四上側折返部410の上縁に設けられている第四上側折曲部420を、その非光沢面が底面部50の非光沢面と接触するように、第四上側折返部410と第四上側折曲部420との境界線を折り線として、第四上側折返部410の光沢面側へ折り曲げる。この第四上側折曲部420によって、底面部50の縁部に形成されていた第四下側凹部53,54が塞がれる。また、第四上側折返部410の両脇に設けられている第四上側凸部430,440を、その非光沢面がそれぞれ第二側面部200及び第一側面部100の内面(非光沢面)と接触するように、第四上側折返部410と第四上側凸部430,440との境界線を折り線として、それぞれ第四上側折返部410の光沢面側へ折り曲げる。第四上側凸部430は、第二上側折返部220に設けられた第二上側凹部223に嵌め込み、第四上側凸部440は、第一上側折返部120(図2を参照。)に設けられた第一上側凹部123(図2を参照。)に嵌め込む。これにより、板紙は、図5に示す状態となり、紙製容器が完成する。
4.組立後の紙製容器
続いて、組立後の紙製容器についてより詳しく説明する。第一実施態様の紙製容器は、図5〜8に示すように、組立後における第一側面部100、第二側面部200、第三側面部300及び第四側面部400が、それぞれ底面部50に対して垂直となる位置から外側に傾いて形成されている(図6における角度φ、図7における角度θを参照。)。このため、第一実施態様の紙製容器は、その開口部(開放上面)が底面部50よりも広くなっている。したがって、第一実施態様の紙製容器を弁当箱に用いた場合には、弁当箱を大きく見えるようにして、それに入れられた食べ物の量を実際よりも多く豪華に見せることができるようになっている。
第一側面部100及び第二側面部200の傾斜角度θ(図7を参照。)や、第三側面部300及び第四側面部400の傾斜角度φ(図6を参照。)の大きさは、特に限定されない。しかし、傾斜角度θ,φを小さくしすぎると、上述した視覚的効果が奏されにくくなるおそれがある。このため、傾斜角度θ,φは、通常、1°以上とされる。傾斜角度θ,φは、3°以上であると好ましく、5°以上であるとさらに好ましい。一方、傾斜角度θ,φを大きくしすぎると、紙製容器の強度に難が生じたり、紙製容器の寸法が大きくなりすぎるおそれがある。このため、傾斜角度θ,φは、通常、30°以下とされる。傾斜角度θ,φは、20°以下であると好ましく、15°以下であるとより好ましく、10°以下であるとさらに好ましい。第一実施態様の紙製容器において、傾斜角度θは約7°、傾斜角度φは約6°となっている。
また、第一実施態様の紙製容器は、図8に示すように、脚部(上述した第一脚部、第二脚部、第三脚部及び第四脚部のこと。以下同じ。)によって、底面部50が紙製容器の載置面よりも高くなっている。したがって、第一実施態様の紙製容器を弁当箱に用いた場合には、弁当箱をさらに大きく見えるようにして、それに入れられた食べ物の量を実際よりもさらに多く豪華に見せることができるようになっている。また、紙製容器の載置面に汁がこぼれたような場合であっても、底面部50が濡れるのを防ぐこともできる。紙製容器における脚部は、第三側面部300と第四側面部400における一部の区間を除いて、紙製容器の全周部に亘って設けられている。このため、第一実施態様の紙製容器は、上げ底されていることが分かり難い構造となっている。
紙製容器における脚部の高さ(載置面から底面部50までの高さ)は、紙製容器の用途などによっても異なり、特に限定されないが、低くしすぎると、上述した視覚的効果が奏されにくくなることに加えて、後述する第三指掛け部及び第四指掛け部405(図7を参照。)に指を入れにくくなるおそれもある。このため、紙製容器を弁当箱として使用する場合には、脚部の高さは、通常、5mm以上とされる。脚部の高さは、8mm以上であると好ましく、10mm以上であるとより好ましい。一方、脚部を高くしすぎると、紙製容器の設置安定性が低下することに加えて、紙製容器の寸法が大きくなりすぎるおそれもある。このため、紙製容器を弁当箱として使用する場合には、脚部の高さは、通常、30mm以下とされる。脚部の高さは、25mm以下であると好ましく、20mm以下であるとより好ましく、15mm以下であるとさらに好ましい。第一実施態様の紙製容器において、脚部の高さは、約12mmとなっている。
さらに、第一実施態様の紙製容器において、第一脚部(第一側面部100の下部)は、図8に示すように、第一側面部100と第一下側折曲部110との2重構造となっていることに加えて、第一側面部100と第一下側折曲部110との折り目によって、当該部分の断面係数が高められている。同様に、第二脚部(第二側面部200の下部)も、第二側面部200と第二下側折曲部210との2重構造となっていることに加えて、第二側面部200と第二下側折曲部210との折り目によって、当該部分の断面係数が高められている。このため、第一実施態様の紙製容器は、第一脚部や第二脚部の強度だけでなく、紙製容器全体の強度も非常に優れたものとなっている。第一脚部や第二脚部は、第一側面部100や第二側面部200の下部における一部の区間のみに設けてもよいが、紙製容器の強度や外観を考慮すると、第一実施態様の紙製容器のように、第一側面部100や第二側面部200の下部における全区間に亘って連続した帯状に設けることが好ましい。
一方、第三脚部(第三側面部300の下部。第三下側凸部303,304に相当する部分。)や第四脚部(第四側面部400の下部。第四下側凸部403,404に相当する部分。)は、2重構造にしたり、全区間に亘って連続した帯状に設けたりする必要性が高くない。紙製容器を弁当箱として使用する場合には、通常、第一側面部100が手前側になるように配されるため、第三側面部300や第四側面部400は、弁当を食べる人から死角となり、その部分に開口部が形成されていても気にならず、見た目の高級感を損なわないからである。また、第三脚部や第四脚部は、第一脚部(第一側面部100の下部)や第二脚部(第二側面部200の下部)と比較して、長さが短く、その部分が1重構造であったとしても、紙製容器全体の強度には特に影響を及ぼさないことも、その理由の1つである。
さらにまた、第一実施態様の紙製容器においては、組立後において、第三側面部300における第三下側凸部303(図1を参照。)と第三下側凸部304(図1を参照。)との間に第三指掛け部(図示省略)が形成され、第四側面部400における第四下側凸部403(図7を参照。)と第四下側凸部404(図7を参照。)との間に第四指掛け部405(図7を参照。)が形成されるようになっている。この第三指掛け部と第四指掛け部405からは、底面部50の下側へ指を入れることができるようになっており、紙製容器を運搬する際などに利用することができるものとなっている。第三指掛け部や第四指掛け分405の横幅は、特に限定されないが、通常、5〜20cmとされ、好ましくは、人差し指から小指までの4本の指が入るのに必要十分な程度の、8〜12cmとされる。第一実施態様の紙製容器において、第三指掛け部及び第四指掛け部405の横幅は、約10cmとなっている。
そして、第一実施態様の紙製容器においては、第三上側折返部310及び第四上側折返部410は、それぞれ第三側面部300及び第四側面部400に対して折り返しただけであり、第三側面部300及び第四側面部400に対して接着されていない。これは、板紙に設ける接着部の数を減らして、製造工程の数を減らすなど、紙製容器の製造コストを考慮してのものである。このため、第三上側折返部310及び第四上側折返部410は、板紙自身の弾性によって、折り返される前の元の状態に(図5の状態から図4の状態へと)戻ろうとする。加えて、第一側面部100及び第二側面部200は、図8に示すように、上広がりとなるように傾斜しており、元の状態に戻ろうとする第三上側折返部310及び第四上側折返部410を阻害しない。このため、何ら工夫を施していないと、組立後の紙製容器における第三上側折返部310及び第四上側折返部410が、起き上がってしまい、紙製容器の形が崩れるおそれがある。
この点、第一実施態様の紙製容器においては、上述した通り、第三上側折返部310の両脇に設けられた第三上側凸部330,340が、第二上側折返部220に設けられた第二上側凹部222と第一上側折返部120に設けられた第一上側凹部122とにそれぞれ嵌め込まれるとともに、第四上側折返部410の両脇に設けられた第四上側凸部430,440が、第二上側折返部220に設けられた第二上側凹部223と第一上側折返部120に設けられた第一上側凹部123とにそれぞれ嵌め込まれるようになっている(図5における符号222,330を参照。)。このため、第三上側折返部310は、第三上側凸部330が第二上側凹部222から外れ、かつ第三上側凸部340が第一上側凹部122から外れない限りは、起き上がらないようになっている。一方、第四上側折返部410は、第四上側凸部430が第二上側凹部223から外れ、かつ第四上側凸部440が第一上側凹部123から外れない限りは、起き上がらないようになっている。
ところで、図5の状態において、第三上側凸部330,340及び第四上側凸部430,440は、板紙自身の弾性によって、折り返される前の元の状態に戻ろう(第三上側凸部330,340は、第三上側折返部310と真っ直ぐになろうとし、第四上側凸部430,440は、第四上側折返部410と真っ直ぐになろう)とする。しかし、第三上側凸部330及び第四上側凸部430は、第二側面部200側に押し付けられ、第三上側凸部340及び第四上側凸部440は、第一側面部100側に押し付けられるようになるため、第二上側凹部222,223及び第一上側凹部122,123から脱落することなく、嵌め込まれたままの状態を維持できるようになっている。第一実施態様の紙製容器は、このような工夫により、第三上側折返部310及び第四上側折返部410が起き上がるのを防止している。この構成は、第一実施態様の紙製容器のように、第一側面部100と第二側面部200とが上広がりに傾斜している場合に、特に好適に採用することができる。
5.第二実施態様の紙製容器
続いて、第二実施態様の紙製容器について説明する。図11は、第二実施態様の紙製容器Cを第一側面部100に垂直な面で切断した状態を示した断面図である。第二実施態様の紙製容器Cは、図11に示すように、紙製容器Cと紙製容器Cとを重ねて構成した重箱式のものとなっている。第二実施態様の紙製容器Cにおいては、2段に積重ねているが、3段以上としてもよい。第二実施態様の紙製容器は、おせち料理などの高級料理を入れるものとして好適に採用することができる。
第二実施態様の紙製容器Cにおいて、紙製容器Cと紙製容器Cはいずれも、上述した第一実施態様の紙製容器と同様、組立後における第一側面部100と第二側面部200と第三側面部300(図示省略)と第四側面部400(図示省略)が、それぞれ底面部50に対して垂直となる位置から外側に傾いて形成されたものとなっている。下段の紙製容器Cは、上段の紙製容器Cよりも寸法が一回り小さくされている。上段の紙製容器Cにおける脚部の内側には、下段の紙製容器Cにおける側面部(第一側面部100と第二側面部200と第三側面部300と第四側面部400のそれぞれにおける底面部50よりも上側となる部分のこと。以下同じ。)の上縁が挿入されており、上段の紙製容器Cが下段の紙製容器Cに対して嵌合された状態となっている。
既に述べたように、紙製容器Cと紙製容器Cはいずれも、下側の幅よりも上側の幅の方が広い上広がりの形態となっていることに加えて、紙製容器Cと紙製容器Cとを嵌合した際には、下段の紙製容器Cにおける側面部の外面上部は、それぞれ、上段の紙製容器Cにおける脚部の内面と密着するようにしている。このため、紙製容器Cと紙製容器Cとを嵌合する際には、上段の紙製容器Cの脚部は、下段の紙製容器Cの側面部によって僅かに押し広げられるようになっており、紙製容器Cの側面部の上端が紙製容器Cの底面部50の下面に突き当たる位置まで嵌合すると、押し広げられていた上段の紙製容器Cの脚部が元の状態に復帰するようになっている。したがって、下段の紙製容器Cは、上段の紙製容器Cの板紙が有する弾性力によって紙製容器Cに保持された状態とすることもできる。よって、第二実施態様の紙製容器Cでは、上段の紙製容器Cのみを手で持ってゆっくり持ち上げた際に、下段の紙製容器Cも一緒に持ち上げられる程度に、紙製容器Cと紙製容器Cとを連結した状態とすることも可能である。
第二実施態様の紙製容器Cにおける他の構成については、第一実施態様の紙製容器と同様であるが、傾斜角度θ,φ(第一実施態様の紙製容器についての図6,8を参照。)の好適な範囲は、第一実施態様の紙製容器と第二実施態様の紙製容器とで若干異なる。というのも、重箱式の第二実施態様の紙製容器Cにおいて、傾斜角度θ,φを大きくしすぎると、下段の紙製容器Cを上段の紙製容器Cよりもかなり小さくしなければならなくなり、紙製容器Cと紙製容器Cとを積み重ねた際の安定性が悪くなるからである。このため、第二実施態様の紙製容器Cにおいて、傾斜角度θ,φは、通常、20°以下とされる。傾斜角度θ,φは、15°以下であると好ましく、10°以下であるとより好ましく、7°以下であるとさらに好ましい。傾斜角度θ,φの下限については、第一実施態様の紙製容器と同様である。第二実施態様の紙製容器Cにおける他の構成については、第一実施態様の紙製容器と同様であるため、詳しい説明を割愛する。
6.第三実施態様の紙製容器
続いて、第三実施態様の紙製容器について説明する。図10は、第三実施態様の紙製容器を第一側面部100に垂直な面で切断した状態を示した断面図である。図12は、第三実施態様の紙製容器を示した斜視図である。図13は、第三実施態様の紙製容器を1枚の板紙に展開した状態を上方から見た平面図である。第三実施態様の紙製容器は、図10に示すように、組立後における第一側面部100、第二側面部200、第三側面部300(図示省略)及び第四側面部400(図示省略)が、それぞれ底面部50に対して垂直となる位置から内側に傾いて形成されたものとなっている(図10における角度θを参照。)。
第三実施態様の紙製容器において、第一側面部100及び第二側面部200の傾斜角度θ(図10を参照。)や、第三側面部300及び第四側面部400の傾斜角度φ(図10では図示せず。第一実施態様の紙製容器についての図6を参照。)の大きさは、特に限定されない。しかし、第三実施態様の紙製容器において、傾斜角度θ,φを小さくしすぎると、側面部を内側に傾斜させる意義が低下してしまう。このため、傾斜角度θ,φは、通常、0.5°以上とされる。傾斜角度θ,φは、1°以上であると好ましく、1.5°以上であるとより好ましい。一方、第三実施態様の紙製容器において、傾斜角度θ,φを大きくしすぎると、脚部が外側に大きく広がるようになり、脚部の強度を維持しにくくなる。また、紙製容器の開口部が狭くなりすぎるおそれもある。このため、傾斜角度θ,φは、通常、15°以下とされる。傾斜角度θ,φは、10°以下であると好ましく、5°以下であるとより好ましい。第三実施態様の紙製容器において、傾斜角度θ,φは、概して、第一実施態様の紙製容器よりも小さめに設定される。第三実施態様の紙製容器において、傾斜角度θ,φは、約2°となっている。
ところで、第三実施態様の紙製容器は、第三上側折返部310や第四上側折返部410の形状が第一実施態様の紙製容器とは上下逆になっている(第三上側折返部310又は第四上側折返部410における組立後に下側となる縁部が上側となる縁部よりも長くなっている)ため、第三上側折返部310や第四上側折返部410が起き上がりにくくなっている。しかし、傾斜角度θ,φの大きさによっては、第三実施態様の紙製容器においても、第三上側折返部310や第四上側折返部410が起き上がるおそれがある。このため、第三実施態様の紙製容器においても、第一実施態様の紙製容器と同様、第三上側凸部330,340や第四上側凸部430,440などの構成を採用している。第三実施態様の紙製容器における他の構成については、第一実施態様の紙製容器と同様であるため、詳しい説明を割愛する。
7.第四実施態様の紙製容器
続いて、第四実施態様の紙製容器について説明する。図14は、第四実施態様の紙製容器Cを第一側面部100に垂直な面で切断した状態を示した断面図である。第四実施態様の紙製容器Cは、図14に示すように、紙製容器Cと紙製容器Cとを重ねて構成した重箱式のものとなっている。紙製容器Cと紙製容器Cはいずれも、上述した第三実施態様の紙製容器と同様、組立後における第一側面部100と第二側面部200と第三側面部300(図示省略)と第四側面部400(図示省略)が、それぞれ底面部50に対して垂直となる位置から内側に傾いて形成されたものとなっている。第四実施態様の紙製容器Cも、第二実施態様の紙製容器Cと同様、おせち料理などの高級料理を入れるものとして好適に採用することができる。
ところで、第二実施態様の紙製容器Cにおいては、図11に示すように、紙製容器Cと紙製容器Cとがいずれも上広がりに形成されていたため、下段の紙製容器Cは上段の紙製容器Cよりも寸法を小さくする必要があったが、第四実施態様の紙製容器Cにおいては、図14に示すように、紙製容器Cと紙製容器Cがいずれも上狭まり(下広がり)となっているため、下段の紙製容器Cと上段の紙製容器Cとを同じ寸法とすることができるようになっている。したがって、第四実施態様の紙製容器Cは、第二実施態様の紙製容器Cと比較して紙製容器を多段に積み重ねることができるだけでなく、積み重ねた際の安定性を高めることもできるものとなっている。また、下段の紙製容器Cと上段の紙製容器Cとで、その内部に収容する仕切材なども同一寸法とすることができるので、仕切材の裁断に用いる刃を使いまわすなど、コストを削減することも可能になる。
第四実施態様の紙製容器Cにおいては、第一側面部100及び第二側面部200の傾斜角度θ(図14では図示せず。第三実施態様の紙製容器についての図10を参照。)や、第三側面部300及び第四側面部400の傾斜角度φ(図14では図示せず。第一実施態様の紙製容器についての図6を参照。)の好適な範囲は、同じく上狭まり(下広がり)の第三実施態様の紙製容器と同じか、小さめとなる。というのも、第四実施態様の紙製容器Cにおいて、傾斜角度θ,φを大きくしすぎると、上述したように、下段の紙製容器Cと上段の紙製容器Cとを同じ寸法にできなくなるからである。第四実施態様の紙製容器Cにおいて、傾斜角度θ,φの値は、紙製容器C,Cの脚部又は側面部の高さや、これらを形成する板紙の厚さなどを考慮して適宜決定する。第四実施態様の紙製容器Cにおいて、傾斜角度θ,φの好適な範囲は、第三実施態様の紙製容器と同じか小さめとなる。第四実施態様の紙製容器Cにおいて、傾斜角度θ,φは、約2°としている。第四実施態様の紙製容器Cにおける他の構成については、第一実施態様の紙製容器、又は第四実施態様の紙製容器Cと同様であるため、詳しい説明を割愛する。
8.第五実施態様の紙製容器
最後に、第五実施態様の紙製容器について説明する。図9は、第五実施態様の紙製容器を第一側面部100に垂直な面で切断した状態を示した断面図である。第五実施態様の紙製容器は、図9に示すように、組立後における第一側面部100、第二側面部200、第三側面部300(図示省略)及び第四側面部400(図示省略)が、それぞれ底面部50に対して垂直となる位置から内側に傾いて形成されたものとなっている。すなわち、第一側面部100及び第二側面部200の傾斜角度θ(図9を参照。)や、第三側面部300及び第四側面部400の傾斜角度φ(図9では図示せず。図6を参照。)が0°となっている。角度θ,φが0°となっていること以外は、既に述べた第一実施態様の紙製容器などと同様であるため、説明を割愛する。
9.紙製容器の用途
本発明の紙製容器は、略箱状の各種容器として用いることができるが、特に、弁当箱として好適に採用することができる。なかでも、本発明の紙製容器は、それに詰める内容物の量を実際よりも多く豪華に見せることができることに加えて、見た目が良く、高級感を醸し出すことも容易であるために、仕出し弁当など、比較的高級な弁当を詰める弁当箱として好適に採用することができる。
50 底面部
51 第三下側凹部
52 第三下側凹部
53 第四下側凹部
54 第四下側凹部
100 第一側面部
101 被接着部
102 接着部
103 接着部
110 第一下側折曲部
111 被接着部
112 被接着部
120 第一上側折返部
121 接着部
122 第一上側凹部
123 第一上側凹部
130 第一連結部
140 第一連結部
150 第一固定部
151 接着部
160 第一固定部
161 接着部
170 第一補強部
180 第一補強部
200 第二側面部
201 被接着部
202 接着部
203 接着部
210 第二下側折曲部
211 被接着部
212 被接着部
220 第二上側折返部
221 接着部
222 第二上側凹部
223 第二上側凹部
230 第二連結部
240 第二連結部
250 第二固定部
251 接着部
260 第二固定部
261 接着部
270 第二補強部
280 第二補強部
300 第三側面部
301 被接着部
302 被接着部
303 第三下側凸部
304 第三下側凸部
310 第三上側折返部
320 第三上側折曲部
330 第三上側凸部
340 第三上側凸部
400 第四側面部
401 被接着部
402 被接着部
403 第四下側凸部
404 第四下側凸部
405 第四指掛け部
410 第四上側折返部
420 第四上側折曲部
430 第四上側凸部
440 第四上側凸部

Claims (5)

  1. 互いに対向する2組の辺部(第一辺部と第二辺部とが対向し、第三辺部と第四辺部とが対向する。)を有する略方形の底面部と、底面部の第一辺部から上方へ起立した第一側面部と、底面部の第二辺部から上方へ起立した第二側面部と、底面部の第三辺部から上方へ起立した第三側面部と、底面部の第四辺部から上方へ起立した第四側面部とが、所定形状に裁断された1枚の板紙を折り曲げることによって形成され組立式の紙製容器であって、
    前記板紙の展開時において、
    底面部と第一側面部との間に配されて、底面部の第一辺部に沿った第一下側折曲部
    面部と第二側面部との間に配されて、底面部の第二辺部に沿った第二下側折曲部と、
    第一側面部の両脇に配されて、略三角形状を為す1対の第一連結部と、
    第三側面部及び第四側面部のいずれにも連続しない状態で1対の第一連結部のさらに外側に設けられた1対の第一固定部と、
    第二側面部の両脇に配されて、略三角形状を為す1対の第二連結部と、
    第三側面部及び第四側面部のいずれにも連続しない状態で1対の第二連結部のさらに外側に設けられた1対の第二固定部と
    が設けられ、
    面部と第三側面部との境界線における少なくとも1つの区間が底面部側へ凹んで形成されることにより、底面部にその内側に凹んだ第三下側凹部が形成されるとともに、第三側面部に底面部の第三下側凹部側へ突出した第三下側凸部が形成され、底面部と第三側面部との境界線のうち第三下側凹部を形成する区間で底面部と第三側面部とが切り離され、
    面部と第四側面部との境界線における少なくとも1つの区間が底面部側へ凹んで形成されることにより、底面部にその内側に凹んだ第四下側凹部が形成されるとともに、第四側面部に底面部の第四下側凹部側へ突出した第四下側凸部が形成され、底面部と第四側面部との境界線のうち第四下側凹部を形成する区間で底面部と第四側面部とが切り離された状態とされ、
    組み立てる際には、
    第一側面部を底面部及び第一下側折曲部の上面側に折り返して、第二側面部を底面部及び第二下側折曲部の上面側に折り返すとともに、第一側面部を第一下側折曲部に、第二側面部を第二下側折曲部に、1対の第一固定部及び第二固定部をその下側に位置する第三側面部又は第四側面部にそれぞれ接着する側面部折返工程と、
    第一下側折曲部及び第二下側折曲部のみを下向きに折り曲げることにより、第一側面部及び第二側面部の全体をそれぞれ第一下側折曲部及び第二下側折曲部の下縁から上向きに起立させるとともに、第三側面部及び第四側面部も連動して起立させる側面部起立工程と
    を経て行い、
    組立後においては
    面部よりも下方となる第一側面部と第一下側折曲部との重なり部分が、底面部の下方へ突き出た第一脚部とされ
    面部よりも下方となる第二側面部と第二下側折曲部との重なり部分が、底面部の下方へ突き出た第二脚部とされ
    三側面部における第三下側凸部が底面部の下方へ突き出た第三脚部とされ
    四側面部における第四下側凸部が底面部の下方へ突き出た第四脚部とされ
    ことを特徴とする紙製容器。
  2. 前記板紙の展開時において、
    第一側面部の外側に、第一側面部に沿った第一上側折返部が設けられ、第一上側折返部の両脇を形成する1対の側縁のそれぞれに、第一上側折返部の内側に凹んで形成された第一上側凹部が設けられ
    二側面部の外側に、第二側面部に沿った第二上側折返部が設けられ、第二上側折返部の両脇を形成する1対の側縁のそれぞれに、第二上側折返部の内側に凹んで形成された第二上側凹部が設けられ
    三側面部の外側に、第三側面部に沿った第三上側折返部が設けられ、第三上側折返部の両脇を形成する1対の側縁のそれぞれに、第三上側折返部の外側に突出して形成された第三上側凸部が設けられ
    四側面部の外側に、第四側面部に沿った第四上側折返部が設けられ、第四上側折返部の両脇を形成する1対の側縁のそれぞれに、第四上側折返部の外側に突出して形成された第四上側凸部が設けられ、
    組み立てる際には、
    第一上側折返部を第一側面部の上面側に折り返して、第二上側折返部を第二側面部の上面側に折り返すとともに、第一上側折返部を第一側面部に、第二上側折返部を第二側面部にそれぞれ接着する上側折返部折返工程を、側面部折返工程の前に設け、
    側面部折返工程で第一側面部を底面部及び第一下側折曲部の上面側に折り返す際には、第一側面部を第一上側折返部と一緒に折り返し、
    側面部折返工程で第二側面部を底面部及び第二下側折曲部の上面側に折り返す際には、第二側面部を第二上側折返部と一緒に折り返すようにし、
    組立後においては、
    第一上側折返部が、第一側面部と第一上側折返部との境界線を折り線として下向きに折り返されて第一側面部の内面に重ねられ、
    第二上側折返部が、第二側面部と第二上側折返部との境界線を折り線として下向きに折り返されて第二側面部の内面に重ねられ、
    第三上側折返部が、第三側面部と第三上側折返部との境界線を折り線として下向きに折り返されて第三側面部の内面に重ねられるとともに、第三側面部の両脇に設けられた1対の第三上側凸部が、第三上側折返部と第三上側凸部との境界線を折り線としてそれぞれ第一側面部及び第二側面部の内面に沿うよう折り曲げられて第一上側凹部及び第二上側凹部に嵌め込まれ、
    第四上側折返部が、第四側面部と第四上側折返部との境界線を折り線として下向きに折り返されて第四側面部の内面に重ねられるとともに、第四側面部の両脇に設けられた1対の第四上側凸部が、第四上側折返部と第四上側凸部との境界線を折り線としてそれぞれ第一側面部及び第二側面部の内面に沿うよう折り曲げられて第一上側凹部及び第二上側凹部に嵌め込まれる
    請求項1記載の紙製容器。
  3. 側面部折返工程において、第一側面部と第一下側折曲部と第一下側折曲部の両端部近傍のみで接着し、第二側面部と第二下側折曲部と第二下側折曲部の両端部近傍のみで接着する請求項1又は2記載の紙製容器。
  4. 組立後において、第一側面部、第二側面部、第三側面部及び第四側面部が、それぞれ底面部に対して垂直となる位置から外側に傾いて形成され請求項1〜3いずれか記載の紙製容器。
  5. 組立後において、第一側面部、第二側面部、第三側面部及び第四側面部が、それぞれ底面部に対して垂直となる位置から内側に傾いて形成され請求項1〜3いずれか記載の紙製容器。
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