JP4097622B2 - 侵入規制装置 - Google Patents
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Description
特許文献1では、地中に埋設された筒状部と、この筒状部に挿嵌されて昇降自在となされた柱状表示部を有し、使用時には、表示部が露出状態にて保持される侵入規制装置が開示されている。この侵入規制装置によれば、ボルトを緩める等の面倒な作業を行うことなく、表示部を地中に収納することによって容易に侵入規制装置の一時的な撤去作業を行うことができる。
そこで、本発明は、構造を複雑化させることなく、一時的な撤去作業を容易に行い得ると共に最初の設置作業を容易に行い得る侵入規制装置を提供することを目的とする。
また、侵入規制装置を簡素な構造とすることができる。
また、侵入規制装置を手動にて収納状態にして、人や車が店、駐車場の内部に侵入するのを防止することができる。
図1は本発明の実施の一形態を示す侵入規制装置を説明するための斜視図である。図3及び図4は、侵入規制装置の断面正面図であり、図5は、その拡大断面側面図である。
本発明に係る侵入規制装置は、地面A0 に形成した凹溝40に設置されるものであり、凹溝40は新たに形成する場合と、既に存在する場合とがありえる。この侵入規制装置は、図1の実施の形態では、歩行者用道路Bと自動車用道路Cとを有する道路Aの既設の側溝30の既設溝蓋31(図2参照)に替えて設置されるものである。そして、本発明に係る侵入規制装置は、店の建物、駐車場等へ通じる通行路Dに不審者や外部の車両が侵入するのを防止するために設けられる。
なお、図1に於て、道路Aは、歩行者用道路Bと自動車用道路Cの両方があり、かつ、側溝30は、歩行者用道路Bに設けられている場合を例示したが、本発明はこれに限らず、道路Aは、歩行者用道路Bのみや自動車用道路Cのみであってもよい。また、本発明に係る侵入規制装置を設置するための側溝30は、歩行者用道路Bと自動車用道路Cとの間に位置するものを利用するも自由である。
溝蓋4は、上方開口状かつ矩形状の収納空間4aを有している。この収納空間4aは、図5に示すように、側面視で溝蓋4の中央に形成され、側溝30の一部の領域を占めている。
この平行リンク機構3は、左右方向に等間隔で並んだ複数の同形状の揺動柱1…と、揺動柱1…の前後に水平状に配設される2枚の同形状の横桁2, 2と、により形成されている。揺動柱1…は、例えば金属製であり、円筒状に形成されている。なお、揺動柱1…は、金属製に限るものではなく、樹脂製や、ゴム製とするも自由である。また、揺動柱1の形状は、円筒状に限るのではなく、角筒状としたり、板形状とするも好ましい。
なお、揺動柱1と2枚の横桁2, 2との枢結にボルト・ナットを使用する場合、ボルトに予め切欠を形成するのも好ましい。このようにすれば、自動車やバイクが誤って横桁2, 2に衝突した場合に、横桁2, 2に過度の外力が加わる前にボルトが破壊される。これにより、自動車やバイクに乗車している人に過度の衝撃が加わることを防止することができる。
また、各々の基端側揺動軸部10には、揺動柱1を起立方向へ弾発付勢するための弾発部材5が配設されている。この弾発部材5は、ねじりバネから成る。
なお、弾発部材5は、先端側揺動軸部11に設けるも自由である。また、弾発部材5は、ねじりバネに限るのではなく、他の弾性体を使用するも自由である。例えば、弾発部材として揺動柱1の基端部にコイルスプリング13を取り付けることによって、揺動柱1を起立方向へ弾発付勢する構造とするも好ましい( 図3の2点鎖線参照)。
本発明に係る侵入規制装置は、正面左端に位置する揺動柱1に、ロック機構7が設けられている。このロック機構7は、係合片6、及び、係合片6と連動する連動軸9を有する。そして、ロック機構7は、揺動柱1側から横桁2, 2側へ係合片6を係合させて、道路Aの面に対する揺動柱1の揺動を抑制するように構成されている。より具体的には、ロック機構7は、連動軸9を回転させることにより係合片6を横桁2, 2の切欠部8に係合させて、揺動柱1の揺動を抑制するように構成されている。なお、凹溝40(側溝30)内への折畳状態を、このロック機構7にて保持するのも望ましい。
また、図5の侵入規制装置に於ては、側溝30の幅が狭く、平行リンク機構3が収納される収納空間4aが側面視で溝蓋4の中央に形成されている場合を例示したが、側溝30の幅が広い場合には、図8に示すように、収納空間4aを溝蓋4の一方側に偏るように形成するも自由である。
また、地面A0 (道路A)の凹溝40に侵入規制装置を設置することによって、収納時には、地面A0 (道路A)の面に対して容易に略面一状とすることができる。
また、溝蓋4に平行リンク機構3を設けることによって、既設の側溝30の機能を全て使用不能とすることなく、側溝30の本来の機能と侵入規制装置の機能とを同時に使用することができる。これにより、侵入規制装置の設置の際に従来の側溝30に代えて新たに別の溝を設ける必要がなくなるので、侵入規制装置の最初の設置の際に必要なコストを低減することができる。
また、揺動柱1を起立方向へ弾発付勢するための弾発部材5を設けることによって、侵入規制装置を収納状態から起立状態に切り換える際、空圧シリンダ、油圧シリンダ等を利用することなく容易に平行リンク機構3の揺動柱1を起立させることができる。これにより、侵入規制装置を簡素な構造とすることができる。
2 横桁
2a 表示部
3 平行リンク機構
4 溝蓋
4a 収納空間
6 係合片
7 ロック機構
8 切欠部
9 連結軸
40 凹溝
A 0 地面
Claims (1)
- 地面(A0 )に形成した凹溝(40)としての道路側溝(30)の上に載置される溝蓋(4)を備え、
上記溝蓋(4)は上方開口状の長手方向の収納空間(4a)を有し、
起立状態と、上記地面(A0 )の面に対して略一面状に上記溝蓋(4)の上記収納空間(4a)に収納される収納状態とに、切換自在となるように、複数の揺動柱(1)の先端側と水平状に配設される横桁(2)とを枢結して平行リンク機構(3)を形成し、
上記揺動柱(1)の基端側は上記溝蓋(4)の内部に枢結され、
上記横桁(2)は板状に形成されると共に表示部(2a)を有し、
さらに、係合片(6)と、該係合片(6)と連動する連動軸(9)と、を有するロック機構(7)を、備え、
上記連動軸(9)を回転させ、上記揺動柱(1)側から上記横桁(2)側の切欠部(8)へ上記係合片(6)を係合させることによって、上記地面(A 0 )の面に対する複数の該揺動柱(1)の揺動が抑制するように構成されている侵入規制装置。
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