JP4322088B2 - 防音壁の取付構造 - Google Patents

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本発明は、高速道路等に沿って設置される防音壁の取付構造に関し、特に、追突事故等により支柱の落下防止策が講じられた防音壁の復旧作業を手早くかつ低コストで行えるようにした防音壁取付構造の改良に関する。
高速道路沿いに連設される防音壁は、とくに衝突事故等によってなぎ倒された支柱が高架下に落下して二次災害を発生させないように、落下防止策を講じたものがある(従来例1)。
図5は、この落下防止策を講じた従来例1の防音壁の取付構造を示しており、図中1は高速道路の隔壁(高欄)であり、Fが車道側(騒音発生側)、Bが反車道側である。また、2a、2bは前記道路隔壁1に植設されたアンカーボルト、3は該アンカーボルト2a、2bでベースプレート4が固定された支柱であって、本体はH形鋼で形成されており、このH形鋼のフランジ3a、3aを車道側Fと反車道側Bに向けて立設されている。
また、5は前記支柱3におけるウエブ3bの下端に開設された穴であり、例えば、距離100mを1スパンとする範囲内にある全支柱3、3・・の穴5、5・・に一本のワイヤロープ6を次々と差し通して両端部を固定することにより、車両の追突事故により支柱3が道路隔壁から倒されても、前記ワイヤロープ6が支持することによって、高架下に落下することを阻止し、これにより、二次災害に発展するのを防止するようになっている。
また、7は前記ワイヤロープ6を保護するカバーであって、下段パネルと称されている。この下段パネル7は、図示の通り、一枚の薄い鋼板を使用し、車道側側面板7aと、上面板7bと、反車道側側面板7cから成り、下面を開口した断面矩形状となるように折り曲げて形成されており、その長さは前記支柱3−3間の長さに設けられている。なお、8は下段パネル7の両端に配置された支持部であり、ベースプレート4に接地してこの下段パネル7を安定させるものである。
また、9は吸音板であり、この吸音板9は、支柱3、3同士の上端から両支柱3、3共に両フランジ3a、3a間に形成された溝の間に挿入し、その下面を前記下段パネル7の上面板7bに載置することによって装着状態としている。この吸音板9は丈が低いため例えば3段とか4段に段積みすることにより良好な防音高架を得るようになっている。
しかしながら、従来例1にあっては、以下に述べるような問題点があった。
即ち、事故等によって特定の支柱3はワイヤロープ6を交換しなければならなくなった場合、まず、落下事故を阻止するために差し通していたワイヤロープ6を1スパン分の支柱3、3・・から抜き取り、壊れた支柱3や吸音板9、隔壁1等の取り換えや補修を行った後、新しいワイヤロープ6を再び支柱3、3・・の穴5、5・・に次々と挿入して行かなければならない。
ところが、前記ワイヤロープ6を覆った従来の下段パネル7は、一枚の薄鋼板を使用し断面矩形状となるように折り曲げて一体に形成されたものであったため、この下段パネル7全体を除去する必要があるが、この下段パネル7の上部には吸音板9が載置された状態となっているため、この吸音板9までも抜き取らなくてはならず、然る後、下段パネル7を取り外してワイヤロープ6を露出させることができるわけであるが、この下段パネル7は各支柱3−3相互間全てに設けられているものであるため、1スパン(例えば、100m)分全て取り外す大作業が必要となってしまい、このように事故後の復旧作業には多大な人手と費用、時間がかかるという問題点があった。
そこで、本件出願の発明者は、このような問題点の解決策として、図6に示すように、前記ワイヤロープ6の上面および両側面を隠蔽する従来の下段パネル7を、ワイヤロープ6に沿ってその上面を覆うと共に該覆った上に吸音板9が配置される上面部71と同ワイヤロープ6の一方の側面を覆う側面部72と同ワイヤロープ6のもう一方の側面を開放する開口部73から成っていて支柱3側部材に対し固定された下段パネル7Aと、該下段パネル7Aの前記開口部73を開閉自在に閉塞する目隠しパネル7Bとに2分割形成された構造とした改良発明をなした(特許文献1(従来例2)参照。)。
特願平2002−063977
ところが、前記従来例2の発明(特許文献1)では、下段パネル7Aを支柱3側に位置決め固定するための手段として、少なくとも、上面部71の開口部73側と、側面部72の下端側との2点を固定する必要があるため、支柱3側と、ベースプレート4側にそれぞれ道路隔壁1の長手方向全長に亙って胴縁12およびL形金具18を配置固定させておく必要があり、このため、部品点数の増加により材料コストが高くつくと共に、下段パネル7Aをこの胴縁12とL形金具18にそれぞれ取付固定する作業が必要になるため、防音壁の新規設置に多大な手間と時間がかかることはもちろん、事故後の修復作業においても同様に多大な手間と時間、およびコストがかかるという問題があった。
本発明は、上述の従来例1、2の問題点に着目してなされたもので、部品点数および作業工数の減少により、防音壁の新規設置および事故後の修復作業における工期の短縮とコストの低減が可能になる防音壁の取付構造を提供することを目的とするものである。
上述の目的を達成するために、本発明請求項1記載の防音壁の取付構造は、H形鋼から成る支柱の下端には該H形鋼における両フランジの長手方向に向けてそれぞれ突出する状態で逆T字状にベースプレートが固定され、前記ベースプレートの両端突出部をそれぞれ複数本のアンカーボルト・ナットで隔壁の上部に締結固定することにより該隔壁の長手方向に沿って所定間隔のもとに支柱が立設され、前記H形鋼における前記隔壁の長手方向とは直交する状態に配置されるウエブの下端部には支柱落下防止用ワイヤロープを挿通させる貫通穴が形成され、一定スパン毎にそのスパン内配置の前記支柱の貫通穴内に支柱落下防止用ワイヤロープを貫通させてその両端部が固定され、前記H形鋼における前記隔壁の長手方向両端部で前記貫通穴より上部の位置が受け面となる水平リブがそれぞれ設けられ、前記両支柱間においてその長手方向両端部が前記両水平リブの受け面に載置される上面部と一方の側面部とから成りもう一方の側面が開口された略L字形に形成された固定側パネルと、該固定側パネルの開口縁部側に着脱可能に取り付けられることにより前記固定側パネルの開口部を閉塞する目隠しパネルとで構成されたカバーが備えられ、前記固定側パネルと前記支柱との間には互いに係合することにより固定側パネルの幅方向移動を阻止する位置決め手段が設けられ、隣接する前記両支柱におけるH形鋼の両フランジ間に形成される溝内に吸音板の両端縁部を挿入係止させて該吸音板が前記両水平リブの受け面上に載置された固定側パネルにおける上面部の上に載置させた状態で組み付けられることにより、前記固定側パネルの上下方向移動が阻止された状態で固定されていることを特徴とする手段とした。
請求項2記載の防音壁の取付構造は、請求項1に記載の防音壁の取付構造において、前記位置決め手段が、前記支柱におけるH形鋼の両フランジ部と、前記固定側パネルにおける上面部の長手方向両端部に形成された前記両フランジ部に係合可能なスリットとで構成されていることを特徴とする手段とした。
請求項3記載の防音壁の取付構造は、請求項1または2に記載の防音壁の取付構造において、前記支柱におけるH形鋼の両フランジ部の先端縁部に固定された幅方向リブと、該幅方向リブと直交する状態で該幅方向リブとベースプレートとの間に立設された平行な2本の長手方向リブとで支柱とベースプレートとの間の補強リブが設けられ、該補強リブにおける幅方向リブと両長手方向リブの上面を同一水平面に形成することにより、該補強リブの上面を受け面として前記水平リブが形成されていることを特徴とする手段とした。
請求項4記載の防音壁の取付構造は、請求項3に記載の防音壁の取付構造において、前記位置決め手段が、前記平行な両長手方向リブと、前記固定側パネルにおける上面部の裏面に突出形成されていて前記両長手方向リブの両内面または両外面に夫々係止可能な一対の係止突起とで構成されていることを特徴とする手段とした。
この発明請求項1記載の防音壁の取付構造では、上述のように、両支柱間においてその長手方向両端部が両水平リブの受け面に載置される上面部と一方の側面部とから成りもう一方の側面が開口された略L字形に形成された固定側パネルと、該固定側パネルの開口縁部側に着脱可能に取り付けられることにより固定側パネルの開口部を閉塞する目隠しパネルとで構成されたカバーが備えられ、固定側パネルと支柱との間には互いに係合することにより固定側パネルの幅方向移動を阻止する位置決め手段が設けられ、隣接する両支柱におけるH形鋼の両フランジ間に形成される溝内に吸音板の両端縁部を挿入係止させて該吸音板が前記両水平リブの受け面上に載置された固定側パネルにおける上面部の上に載置させた状態で組み付けられることにより、固定側パネルの上下方向移動が阻止された状態で固定されている構成としたことにより、固定側パネルを固定するために支柱側とベースプレート側に隔壁の長手方向全長に亙って胴縁やL形金具等の部材を配置固定させる必要がなくなる。
従って、部品点数および作業工数の減少により、防音壁の新規設置および事故後の修復作業における工期の短縮とコストの低減が可能になるという効果が得られる。
請求項2記載の防音壁の取付構造では、上述のように、前記位置決め手段が、支柱におけるH形鋼の両フランジ部と、固定側パネルにおける上面部の長手方向両端部に形成された両フランジ部に係合可能なスリットとで構成されることにより、H形鋼の両フランジ部の形状を有効利用し、固定側パネルにおける上面部に単にスリットを形成するという極めて簡単な加工のみで位置決めを行うことができるようになる。
請求項3記載の防音壁の取付構造では、上述のように、前記支柱におけるH形鋼の両フランジ部の先端縁部に固定された幅方向リブと、該幅方向リブと直交する状態で該幅方向リブとベースプレートとの間に立設された平行な2本の長手方向リブとで支柱とベースプレートとの間の補強リブが設けられ、該補強リブにおける幅方向リブと両長手方向リブの上面を同一水平面に形成することにより、該補強リブの上面を受け面として水平リブが形成されている構成とすることにより、補強リブを固定側パネルを載置する水平リブとして有効利用し、これにより、固定側パネルを広範囲の支持面積で安定よく支持することができるようになる。
請求項4記載の防音壁の取付構造では、上述にように、前記位置決め手段が、平行な両長手方向リブと、固定側パネルにおける上面部の裏面に突出形成されていて両長手方向リブの両内面または両外面に夫々係止可能な一対の係止突起とで構成されることにより、補強リブを有効利用し、固定側パネルにおける上面部の裏面に単に係止突起を形成するという極めて簡単な加工のみで位置決めを行うことができるようになる。
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、この発明の実施の形態は請求項1〜4に記載の発明に対応するものである。また、この発明の実施の形態の説明にあたっては、図5、6を用いて説明した従来例と同様の構成部分には、同一の符号を用いて説明し、もしくはその説明の一部を省略する。
図1は発明の実施の形態の防音壁の取付構造を示す要部の縦断側面図、図2は支柱の平面図、図3はカバーの平面図、図4は目隠しパネルを取り外した状態の正面図を示し、これらの図において、1は高速道路の縁に沿って立設された隔壁(高欄)、2a、2bはアンカーボルト・ナット、3は支柱、4はベースプレート、5は穴、6はワイヤロープ、9は吸音板、10はカバー、13は補強リブを示す。
さらに詳述すると、前記支柱3はH形鋼で構成され、その下端には該H形鋼における両フランジ3a、3aの長手方向に向けてそれぞれ突出する状態で逆T字状にベースプレート4が固定されている。
そして、前記支柱3を構成するH形鋼の両フランジ3a、3aを車道側Fと反車道側Bに向け、ベースプレート4の両端突出部をそれぞれ2本のアンカーボルト・ナット2a、2bで隔壁1の上部に締結固定することにより該隔壁1の長手方向に沿って所定間隔のもとに支柱3、3・・が立設されている。なお、15は隔壁1とベースプレート4との間の隙間を埋めるモルタルである。
前記補強リブ13は支柱3とベースプレート4との間を補強する役目をなすもので、支柱3におけるH形鋼の下端で両フランジ3a、3a部の両先端縁部にそれぞれ固定された幅方向リブ13aと、該幅方向リブ13aと直交する状態で該幅方向リブ13aとベースプレート4との間に立設固定された平行な2本の長手方向リブ13b、13bとで構成されている。
そして、前記幅方向リブ13aと両長手方向リブ13b、13bの上面を同一水平面に形成することにより、補強リブ13の上面を前記カバー10の長手方向両端部を載置するための受け面とする水平リブが構成されている。
前記支柱3を構成するH形鋼における隔壁1の長手方向とは直交する状態に配置されるウエブ3bの下端部と、前記両幅方向リブ13a、13aには支柱落下防止用のワイヤロープ6を挿通させる貫通穴5がそれぞれ形成されることにより、貫通孔5より上部位置がカバー10の受け面となるようになっている。なお、前記貫通孔5は、後述するワイヤロープ6の終端部(アイ、シンブル、ワイヤクリップ等)を容易に挿通可能な大きさを有している。
前記ワイヤロープ6は、数百m〜数kmという防音壁長さに対し、例えば2m間隔で立設されされた多数の支柱3、3・・の内、何れの支柱3おも落下させないようにするが、全長を複数に分割し、例えば1スパンを100mとしてその分の支柱3、3・・をひとまとめにして落下防止を行うもので、100m+αの長さを有し、両端部には固定金具を取り付け、またはアイ加工がなされている。
前記カバー10は、両支柱3、3間においてその長手方向両端部が補強リブ13の上面で構成される受け面上に載置される上面部10aと反車道側Bの側面部10bとから成りもう一方の側面が開口10cされた略L字形に形成された固定側パネル10Aと、該固定側パネル10Aの開口10c側縁部に対しボルト・ナット14で着脱自在に取り付けられることにより固定側パネル10Aの開口10c部を閉塞する目隠しパネル10Bとで構成されている。
また、前記カバー10における上面部10aの長手方向両端部には、支柱3を構成するH形鋼の両フランジ部3a、3aを挿入した状態で係合可能な2本のスリット10d、10dがそれぞれ形成されている。即ち、H形鋼の両フランジ部3a、3aと両スリット10d、10dとで固定側パネル10Aの幅方向移動を阻止する位置決め手段が構成されている。
さらに、前記カバー10における上面部10aの長手方向両端部裏面には、両長手方向リブ13b、13bの両内面にそれぞれ係止可能な一対の係止突起10e、10eが突出形成されている。即ち、両長手方向リブ13b、13bと両係止突起10e、10eとで固定側パネル10Aの幅方向移動を阻止する位置決め手段が構成されている。
前記吸音板9は、隣接する両支柱3−3におけるH形鋼の両フランジ3a、3a間に形成される溝内に吸音板9の両端縁部を挿入し、その固定側パネル10Aにおける上面部10aの上面に載置させることにより装着され、この吸音板9が載置されることで、固定側パネル10Aの上下方向移動が阻止された状態で固定される。なお、この吸音板9は丈が低いため、例えば4段に段積みして任意の高さを確保するようになっている。
次に、この発明の実施の形態の作用・効果を説明する。
この発明の実施の形態の防音壁の取付構造では、例えば、支柱間隔を2mとするとことにより、1スパン100mに対し支柱3が51本立設され、全支柱3、3・・および両幅方向リブ13a、13aに一本のワイヤロープ6を次々と挿通し、その両端部(アイ)を固定した構造となっている。
そして、事故発生により、1スパン途中の支柱3が倒された場合、まず、ボルト・ナット14を取り外すことにより、1スパン全長に亙って目隠しパネル10Bを固定側パネル10Aから取り外し、この状態で、固定側パネル10Aの開口10c部が1スパン全長に亙って開かれ、ワイヤロープ6およびこのワイヤロープ6が挿通された支柱3の下部が車道側Fに露出した状態となる。
そこで、復旧作業においては、この開口10c部を介して全ての支柱3および両幅方向リブ13a、13aの貫通穴5から次々とワイヤロープ6を引き抜くことができる。このワイヤロープ6が引き抜かれることにより、破損した任意の個所のみの撤去が可能となるもので、まず、破損した吸音板9を撤去してから、破損した支柱3を撤去する。
このようにすることにより、隔壁1の上部は全て解放された状態となるため、隔壁1やアンカーボルト・ナット2a、2b等支柱取り付け部分に破損個所があれば修復する。その後、撤去した部分の支柱3を取り付け、固定側パネル10Aおよび吸音板9を装着し、開口10c部を介して全ての支柱3および両幅方向リブ13a、13aの貫通穴5に挿通させてその両端部(アイ)を固定した後、固定側パネル10Aに対しボルト・ナット14で目隠しパネル10Bを取り付けることにより、完全な防音壁を再生させることができる。
以上詳細に説明してきたように、この発明の実施の形態の防音壁の取付構造によれば、カバー10が両支柱3、3間においてその長手方向両端部が補強リブ13の上面で構成される受け面上に載置される上面部10aと反車道側Bの側面部10bとから成りもう一方の側面が開口10cされた略L字形に形成された固定側パネル10Aと、該固定側パネル10Aの開口10c側縁部に対しボルト・ナット14で着脱自在に取り付けられることにより固定側パネル10Aの開口10c部を閉塞する目隠しパネル10Bとに2分割形成した構成としたことにより、支柱落下防止用として全ての支柱3、3・・にワイヤロープ6を貫通させていても従来のように全ての吸音板9、支柱3、カバー10を撤去しなくても開口10c部を介してワイヤロープ6を撤去できるため、復旧作業を手早く低コストで行うことができる。
また、固定側パネル10Aと支柱3との間には互いに係合することにより固定側パネル10Aの幅方向移動を阻止する位置決め手段が設けられ、隣接する両支柱3−3間におけるH形鋼の両フランジ3a、3a間に形成される溝内に吸音板9の両端縁部を挿入係止させて該吸音板9が両補強リブ13、13の受け面上に載置された固定側パネル10Aにおける上面部10aの上に載置させた状態で組み付けられることにより、固定側パネル10Aの上下方向移動が阻止された状態で固定される構成としたことにより、固定側パネル10Aを固定するために支柱3側とベースプレート4側に隔壁1の長手方向全長に亙って胴縁やL形金具等の部材を配置固定させる必要がなくなる。
従って、部品点数および作業工数の減少により、防音壁の新規設置および事故後の修復作業における工期の短縮とコストの低減が可能になるという効果が得られる。
また、前記固定側パネル10Aの幅方向移動を阻止する前記位置決め手段が、支柱3におけるH形鋼の両フランジ3a、3a部と、固定側パネル10Aにおける上面部10aの長手方向両端部に形成された両フランジ3a、3a部に係合可能なスリット10d、10dとで構成されることにより、H形鋼の両フランジ3a、3a部の形状を有効利用し、固定側パネル10Aにおける上面部10aに単にスリット10d、10dを形成するという極めて簡単な加工のみで位置決めを行うことができるようになる。
さらに、前記固定側パネル10Aの幅方向移動を阻止するもう一方の位置決め手段が、平行な両長手方向リブ13b、13bと、固定側パネル10Aにおける上面部10aの裏面に突出形成されていて両長手方向リブ13b、13bの両内面にそれぞれ係止可能な一対の係止突起10e、10eとで構成されることにより、補強リブ13における両長手方向リブ13b、13bを有効利用し、固定側パネル10Aにおける上面部10aの裏面に単に係止突起10e、10eを形成するという極めて簡単な加工のみで位置決めを行うことができるようになる。
また、前記支柱3におけるH形鋼の両フランジ3a、3a部の先端縁部に固定された幅方向リブ13aと、該幅方向リブ13aと直交する状態で該幅方向リブ13aとベースプレート4との間に立設された平行な2本の長手方向リブ13b、13bとで支柱3とベースプレート4との間の補強リブ13が設けられ、該補強リブ13における幅方向リブ13aと両長手方向リブ13b、13bの上面を同一水平面に形成することにより、該補強リブ13の上面を受け面として水平リブが形成されている構成とすることにより、補強リブ13を固定側パネル10Aを載置する水平リブとして有効利用し、これにより、固定側パネル10Aを広範囲の支持面積で安定よく支持することができるようになる。
以上発明の実施の形態を図面により説明したが、具体的な構成はこれらの発明の実施の形態に限られるものではない。
例えば、発明の実施の形態では、2種類の位置決め手段を設けたが、何れか一方のみであってもよい。
また、発明の実施の形態では、ベースプレート4の両端突出部をそれぞれ2本のアンカーボルト・ナット2a、2bで固定するようにしたが、本数を増やすようにしてもよい。
発明の実施の形態の防音壁の取付構造を示す縦断側面図である。 発明の実施の形態の防音壁の取付構造における支柱の平面図である。 発明の実施の形態の防音壁の取付構造におけるカバーの平面図である。 発明の実施の形態の防音壁の取付構造における目隠しパネルを取り外した状態の正面図である。 従来例1の防音壁の取付構造を示す縦断側面図である。 従来例2の防音壁の取付構造を示す縦断側面図である。
符号の説明
1 隔壁
2a アンカーボルト・ナット
2b アンカーボルト・ナット
3 支柱
3a フランジ
3b ウエブ
4 ベースプレート
5 穴
6 ワイヤロープ
9 防音板
10 カバー
10A 固定側パネル
10B 目隠しパネル
10a 上面部
10b 側面部
10c 開口
10d スリット
10e 係止突起
13 補強リブ
13a 幅方向リブ
13b 長手方向リブ
14 ボルト・ナット
15 モルタル

Claims (4)

  1. H形鋼から成る支柱の下端には該H形鋼における両フランジの長手方向に向けてそれぞれ突出する状態で逆T字状にベースプレートが固定され、
    前記ベースプレートの両端突出部をそれぞれ複数本のアンカーボルト・ナットで隔壁の上部に締結固定することにより該隔壁の長手方向に沿って所定間隔のもとに支柱が立設され、
    前記H形鋼における前記隔壁の長手方向とは直交する状態に配置されるウエブの下端部には支柱落下防止用ワイヤロープを挿通させる貫通穴が形成され、
    一定スパン毎にそのスパン内配置の前記支柱の貫通穴内に支柱落下防止用ワイヤロープを貫通させてその両端部が固定され、
    前記H形鋼における前記隔壁の長手方向両端部で前記貫通穴より上部の位置が受け面となる水平リブがそれぞれ設けられ、
    前記両支柱間においてその長手方向両端部が前記両水平リブの受け面に載置される上面部と一方の側面部とから成りもう一方の側面が開口された略L字形に形成された固定側パネルと、該固定側パネルの開口縁部側に着脱可能に取り付けられることにより前記固定側パネルの開口部を閉塞する目隠しパネルとで構成されたカバーが備えられ
    前記固定側パネルと前記支柱との間には互いに係合することにより固定側パネルの幅方向移動を阻止する位置決め手段が設けられ、
    隣接する前記両支柱におけるH形鋼の両フランジ間に形成される溝内に吸音板の両端縁部を挿入係止させて該吸音板が前記両水平リブの受け面上に載置された固定側パネルにおける上面部の上に載置させた状態で組み付けられることにより、前記固定側パネルの上下方向移動が阻止された状態で固定されていることを特徴とする防音壁の取付構造。
  2. 前記位置決め手段が、前記支柱におけるH形鋼の両フランジ部と、前記固定側パネルにおける上面部の長手方向両端部に形成された前記両フランジ部に係合可能なスリットとで構成されていることを特徴とする請求項1に記載の防音壁の取付構造。
  3. 前記支柱におけるH形鋼の両フランジ部の先端縁部に固定された幅方向リブと、該幅方向リブと直交する状態で該幅方向リブとベースプレートとの間に立設された平行な2本の長手方向リブとで支柱とベースプレートとの間の補強リブが設けられ、
    該補強リブにおける幅方向リブと両長手方向リブの上面を同一水平面に形成することにより、該補強リブの上面を受け面として前記水平リブが形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の防音壁の取付構造。
  4. 前記位置決め手段が、前記平行な両長手方向リブと、前記固定側パネルにおける上面部の裏面に突出形成されていて前記両長手方向リブの両内面または両外面に夫々係止可能な一対の係止突起とで構成されていることを特徴とする請求項3に記載の防音壁の取付構造。
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