JP4089303B2 - 写真処理システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、感光材に露光及び現像処理を施して写真をプリントする写真処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、露光されたフィルムを現像し、フィルム上に形成された画像を用いて感光材(印画紙)を露光し、露光された感光材を現像処理して写真のプリント処理を自動的に行う写真処理システムが知られている。
【0003】
このような写真処理システムでは、顧客が持ち込んだ未現像のフィルムを現像処理し、プリント可能な全てのコマについて予め指定されている枚数ずつ指定されたサイズにプリントする「同時プリント」のほか、現像済みフィルム上のコマの中から顧客が指定したコマについて、指定された枚数だけ指定されたサイズにプリントする「焼き増しプリント」も可能である。さらに、フィルムサイズも、一般的な135タイプフィルムの他、APSフィルムや120タイプフィルムなどの処理が可能である。
【0004】
これら様々なプリント処理のうち、大きいサイズへの焼き増しプリントや120タイプフィルムなどの大きいフィルムサイズからのプリントは、顧客にとって重要な写真であると共に、写真取扱店や現像所(小型の写真処理装置を備えた写真店などは写真取扱店と現像所が1つにまとまった形と考えられる)にとっても顧客から高額の料金をいただける重要な仕事である。そのため、プリント処理された写真の画質に対しても特に厳しい条件が要求され、プリント処理のやり直しを行う場合も少なくない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
写真処理システムのうち現像処理されたフィルム上の画像を用いて感光材上に写真をプリントする写真処理装置では、感光材上に潜像を露光し、露光された感光材を順次現像液、漂白液、定着液及び安定化処理液に反応させて現像処理を行い、現像処理された感光材を乾燥させている。そのため、露光条件、すなわちプリント処理された写真の画質、特に色調が適正であったか否かを判断するまでに一定の時間を要する。
【0006】
ある顧客Aのオーダーの中で、特定のコマの写真について色調不良(NG)と判定された場合、そのコマの写真をプリントし直す必要があるが、感光材の露光からプリント処理の完了までに一定の時間を要することから、上記写真処理装置ではすでに他の顧客Bのオーダーを処理している可能性が高い。その場合、従来の写真処理装置では、顧客Aの写真が顧客Bの写真中に混じることを防止するため、顧客Bのオーダーを中断してまで顧客AのNGのコマの写真をプリントし直すことは行わず、顧客Bのオーダーが完了するまで顧客Aのオーダーを中断し、顧客Bのオーダーが完了した後、顧客AのNGと判定されたコマの写真をプリントし直していた。そのため、顧客Aのオーダーの完了が結果的に後回しにされることになり、各顧客のオーダーが受け付けた順番に処理されなくなり、現像所から各DPE取扱店にプリント処理された写真を返却する際に、オーダー確認作業が煩雑になるという問題点を有していた。
【0007】
また、仮に従来の写真処理システムにおいて、顧客Bのオーダーを中断して顧客AのNGのコマの写真をプリントし直すと、顧客Bのオーダーが2つ又は中断の回数に応じて複数のオーダーに分割されてしまう。従来の写真処理システムでは、オーダー毎にプリント枚数を集計して料金などを計算しているため、同じ顧客のオーダーが複数に分割されると、プリント処理された写真を顧客に返却する際、写真取り扱店などでは、各オーダーごとの料金を手計算で集計し直さなければならず、非常に煩わしいという問題が生じる。
【0008】
本発明は、上記従来例の問題点を解決するためになされたものであり、ある顧客のオーダーを分割することなく他の顧客のオーダーの割り込みが可能な写真処理システムを提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の写真処理システムは、顧客のオーダーに基づいて、順次感光材を露光し、露光された感光材を現像処理することにより写真をプリントする写真処理システムにおいて、現在実行されているオーダーを中断して新たなオーダーを受け付けるための割り込み命令入力手段と、前記割り込み命令入力手段からの割り込み命令があった場合に、その時点で感光材片を露光中の場合はその感光材片の露光が完了した後に又は感光材片を露光中でない場合は直ちに現在実行中のオーダーを中断するオーダー中断手段と、前記露光中の感光材片又は割り込み命令直前に露光を終えた感光材片が所定の搬送経路を通って現像処理され排出されるまでの間、新たなオーダーの受け付け及び新たなオーダーに含まれる画像について所定の設定の入力を可能とする入力手段とを具備することを特徴とする。
【0010】
上記構成において、前記割り込み命令入力手段からの割り込み命令があった場合に、現在実行中のオーダーの処理が開始されてから中断されるまでの間における処理内容を記憶する処理内容記憶手段をさらに具備することが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態における写真処理システムについて説明するが、はじめに本実施形態の説明における「オーダー」について説明する。
【0012】
例えば顧客Bが、DPE取扱店にフィルム10本の同時プリントと、それらのインデックスプリントと、画像をディジタル化してCD−Rに記録する注文を行ったとする。DPE取扱店では、フィルム1本毎に1つの袋を用意し、フィルムを収納した全ての袋をステープルなどで1つに綴じるとともに、一番上の袋に「10本口」、「同時プリント」、「インデックスプリント要」、「CD−R記録」などの注文内容を記載する。DPE取扱店からこれらの袋を受け取った現像所では、1つに綴じられた10本のフィルムを顧客Bの「オーダー」として取り扱い、例えば注文内容が記載された袋に記載されているシリアルナンバーを顧客Bのオーダー番号として認識する。また、各袋に記載されているシリアルナンバーをそれぞれ顧客Bのオーダーに含まれる各フィルムの番号として認識する。
【0013】
なお、顧客Bが、ディジタルカメラで撮影した画像データが記憶されているメモリカードなどの記録媒体を持ち込んだ場合も同様である。
【0014】
本実施形態において、顧客Bのオーダーを中断して顧客AのNGのコマの写真をプリントし直す場合、オーダーの中断はフィルム単位又は記録媒体で行われ、フィルム1本分又は記録媒体1枚分のプリント処理が完了した時点で割り込み処理が行われる。従って、顧客CがDPE取扱店にフィルム1本又は記録媒体1枚だけのプリントを注文したとすると、顧客Cのオーダーに対しては割り込み処理は行われず、顧客Cのオーダーが完了した後に顧客AのNGのコマの写真がプリントし直される。現像処理済みのフィルムからの焼き増しプリントの場合も同様に、オーダーはフィルム単位又は袋単位で認識され、処理される。
【0015】
なお、フィルム1本又は記録媒体1枚を1つのオーダー単位とせず、顧客をオーダー単位とする理由としては、フィルムの現像本数やプリント枚数などから自動的に料金を計算し、請求書を発行できるシステムが構築されたこと、及び1枚のCD−Rにフィルム複数本分の画像データを記録し得ることなどがあげられる。
【0016】
次に、本実施形態における写真処理システムの構成を図1に示す。図1に示す写真処理システムは、顧客から持ち込まれた未現像フィルムを現像処理するフィルム現像装置300と、現像されたフィルムからフィルム上に形成された画像をスキャナで読み取ったり、記録媒体から直接画像データを読み出し、ディジタル画像データとして出力する画像入力装置200と、画像入力装置200から出力される画像データを用いて感光材(印画紙)を露光し、露光された感光材を現像処理するディジタルプリンタ100と、画像入力装置200から出力される画像データをCD−R等の記録媒体に記録する画像データ記録装置310と、プリント処理された写真の枚数や料金などを納品書などに印字するための印字装置320などで構成されている。
【0017】
画像入力装置200は、メモリカードやCD−ROM等の記憶媒体に記憶された画像データを読み込むためのディスクドライブ装置201と、フィルムや感光材上に形成された画像を直接読み込むためのスキャナ202と、読み込んだ画像をモニタ表示するためのディスプレイ203と、所定の画像処理やプリント処理の指示を入力するためのキーボード204と、プリントする画像データに所定の処理を施し、露光ユニットを制御するための制御データに変換し、ディジタルプリンタ100に出力するための制御回路(図示せず)等で構成されている。キーボード204には、後述する割り込み操作キーが割り当てられているものとする。
【0018】
ディジタルプリンタ100は、外部接続された画像入力装置200から画像データを読み込み、レーザビーム露光ユニット(図示せず)を用いて感光材上に銀塩写真を形成するものである。レーザビーム露光ユニットは、所定サイズの感光材片を全体として見たときにカラー画像が形成されているように、ディジタルカメラやスキャナの撮像素子の各画素に対応する感光材上の微小領域をR(赤)、G(緑)及びB(青)又はY(黄)、M(マゼンタ)及びC(シアン)の三原色の光で露光するように構成されている。それら微小領域が感光材上で連続して露光されることにより、感光材上に画像(潜像)が形成される。
【0019】
ディジタルプリンタ100は、それぞれ幅の異なる複数種類(例えば2種類)の長尺感光材を巻回収納したマガジン101,102と、マガジン101又は102から引き出した感光材を所定サイズに切断し、切断された感光材片上に画像入力装置200から出力された画像データを用いて画像を露光する露光部(上記レーザビーム露光ユニットを含む)103と、露光された感光材片を現像、漂白、定着及び安定化処理する現像処理部104と、現像された感光材片を乾燥する乾燥部105と、乾燥された感光材片を例えばフィルム単位に仕分けるソータ部106などで構成されている。
【0020】
次に、本実施形態の写真処理システムの機能ブロック構成を図2に示す。フィルム現像装置300は、現時点では画像入力装置200とはオフラインである。従って、フィルム現像装置300により現像処理されたフィルムをオペレータが手作業で画像入力装置200のスキャナ202に装填することにより、フィルム上の画像がディジタル画像データとして読み取られることになる。なお、将来フィルムの現像処理中に直接フィルム上の画像をディジタル画像データとして読み取ることができる装置、すなわちフィルム現像装置300と画像入力装置200が合体したような装置が実用化されれば、フィルム現像装置300から画像データがオンラインで入力されることになる。また、記録媒体から直接画像データを読み出す場合には、記録媒体を画像入力装置200のディスクドライブ装置に装填することにより行う。
【0021】
画像入力装置200側の第1制御部210は、所定の制御プログラムを記憶したROMやハードディスクなどの不揮発性メモリと、所定の制御プログラムを実行するためのCPUと、CPUにより演算されたデータなどを一時的に記憶するためのRAMなどで構成されており、画像入力装置200全体の制御を行う。
【0022】
画像データ読み取り部211は、上記ディスクドライブ装置201やスキャナ202及びこれらの装置を制御するためのCPU、ROM、RAMなどを含み、これらの装置を制御してフィルムやメモリカードなどの記録媒体から画像データを読み取り、第1制御部210に出力する。
【0023】
画像データ記憶部212は、RAM又はハードディスクなどの大容量メモリで構成され、画像データ読み取り部211から入力された全ての画像データを一定時間記憶する。
【0024】
画像データ補正部213はCPU、ROM、RAMなどで構成され、画像データ読み取り部211から入力された画像データにガンマ補正などの所定の補正を行う。
【0025】
画像データ送信部214は、例えば入出力インタフェース及び入出力インタフェースを制御するためのCPU、ROM、RAMなどを含み、画像データ補正部213により補正された画像データをディジタルプリンタ100や画像データ記録装置310に出力する。
【0026】
表示部215は、上記ディスプレイ203及びディスプレイ203を制御するためのCPU、ROM、RAMなどを含み、ディスプレイ203上に所定のメッセージや画像などを表示する。
【0027】
操作部216は、上記キーボード204及びキーボード204からの入力信号を所定の制御命令に変換するためのCPU、ROM、RAMなどを含み、変換した制御命令を第1制御部210に出力する。
【0028】
処理内容記憶部217は、CPU、ROM、RAMなどで構成され、ある顧客のオーダーが処理されている場合に、そのオーダーの開始から現在までの処理内容を累積的に記憶する。
【0029】
なお、画像入力装置200の各部におけるCPU、ROM、RAMやハードディスクなどのメモリは、同一のものを兼用して使用してもよいし、それぞれ個別に用意されたものを使用してもよい。
【0030】
ディジタルプリンタ100側の第2制御部110は、所定の制御プログラムを記憶したROMやハードディスクなどの不揮発性メモリと、所定の制御プログラムを実行するためのCPUと、CPUにより演算されたデータなどを一時的に記憶するためのRAMなどで構成されており、ディジタルプリンタ100全体の制御を行う。
【0031】
画像データ受信部111は、例えば入出力インタフェース及び入出力インタフェースを制御するためのCPU、ROM、RAMなどを含み、画像入力装置200側の画像データ送信部214から出力された補正された画像データを受信し、第2制御部110に入力する。
【0032】
一時記憶部112は、例えばRAMなどの大容量メモリである。画像データ送信部214と画像データ受信部111との間でのデータの送受信は、露光部103による感光材の露光に要する時間よりも遙かに短時間に行われるため、画像データを一時的に記憶するためのバッファメモリが必要となる。そのため、一時記憶部112は、画像データ受信部111により受信した画像データを一時的に記憶する。
【0033】
次に、本実施形態の写真処理システムにおける割り込み処理ついて、図3及び図4に示すフローチャートを参照しつつ説明する。ここでは、顧客Aから現像処理済みのフィルムを用いた引き延ばしプリントのオーダーがあり、顧客Bから複数本のフィルムの同時プリントのオーダーがあった場合を例にして説明する。オペレータはオーダーがあった順に顧客Aのオーダーを処理し、次に顧客Bのオーダーを処理する。なお、記録媒体からのプリントオーダーの場合も同様である。
【0034】
本実施形態の写真処理システムでは、画像入力装置200のスキャナ202によりフィルムから画像を読み取り、ディジタル画像データに対してガンマ補正やその他の画像データ補正を行い、ディジタルプリンタ100に補正後の画像データを出力している。そして、ディジタルプリンタ100では、露光部103により補正後の画像データを用いて感光材片を露光し、現像処理部104により露光された感光材片を現像処理している。そのため、画像入力装置200によるディジタル画像データの補正条件、換言すればディジタルプリンタ100の露光部103における露光条件が適正であるか否かが判明するまでに一定の時間(例えば数分)を要する。
【0035】
従って、顧客Aのオーダーによる写真がプリント処理され、ディジタルプリンタ100のソータ部106に排出された時点では、画像入力装置200やディジタルプリンタの露光部103などでは、次の顧客Bのオーダーの処理が開始されている可能性が高い。そこで、顧客Aのオーダーの写真の中に画質が不適正(NG)と判定される写真が含まれている場合、オペレータは画像入力装置200のキーボード204に割り当てられている割り込み操作キーをオンし、顧客Bのオーダー処理を中断して、顧客AのNG写真について露光条件を変更してプリント処理のやり直しを行う。
【0036】
キーボード204に割り当てられている割り込み操作キーがオンされると(ステップS1)、画像入力装置200側の第1制御部210及びディジタルプリンタ100側の第2制御部110は、それぞれオーダーの処理中か否かを判断する(ステップS3)。ここで、顧客Bのオーダー処理中でない場合は、直ちに顧客AのNG写真について露光条件を変更してプリント処理のやり直しを行う(ステップS5)。なお、顧客AのNG写真の画像データは画像データ記憶部212に記憶されているため、改めてフィルムをスキャンする必要はない。換言すれば、画像データ記憶部212は、少なくともプリント処理のやり直しの可能性がなくなるまでは、すでにプリント処理を終えた画像データであっても記憶している。
【0037】
ステップS3で現在顧客Bのオーダー処理中の場合、画像入力装置200側の第1制御部210及びディジタルプリンタ100側の第2制御部110は、現在処理中のフィルムが顧客Bのオーダーの最終フィルムであるか否かを判断する(ステップS7)。具体的には、顧客Bのオーダーがフィルム1本だけの処理である場合、及び顧客Bのオーダーには複数のフィルムが含まれているが、すでに処理を終えてそのフィルムが最終である場合のいずれかである。
【0038】
ステップS7で現在処理中のフィルムが最終である場合、そのままそのフィルムについての処理、すなわち顧客Bのオーダー処理の完了を待ち(ステップS9)、顧客AのNG写真について露光条件を変更してプリント処理のやり直しを行う(ステップS5)。
【0039】
一方、ステップS7で現在処理中のフィルムが最終でない場合、そのフィルムについての処理の完了を待ち(ステップS11)、現在処理を行っている顧客Bのオーダーを中断する(ステップS13)。このとき、処理内容記憶部217には、中断された顧客Bのオーダーに関して、そのオーダーの処理が開始されてから中断されるまでの間における処理内容が記憶されているので、その処理内容を消去せずに、そのまま記憶しておく(ステップS15)。そして、顧客AのNG写真について露光条件を変更してプリント処理のやり直しを行う(ステップS17)。このとき、プリントし直した顧客Aの写真が顧客Bの写真に混じることがないようにするため、ディジタルプリンタ100の第2制御部110は、ソータ部106を制御して、プリントし直された写真を、顧客Bのオーダーによる写真とは別のソータ又はトレイに排出するか、あるいは顧客Aのオーダーによる写真が排出されたソータ又はトレイに排出する。
【0040】
顧客AのNG写真について露光条件を変更してプリント処理のやり直しが完了すると、オペレータは画像入力装置200のキーボード204に割り当てられている割り込み操作キーを再度オンする。割り込む操作キーの2度目のオンにより、操作部216は割り込み解除命令を第1制御部210に入力し、顧客Bのオーダー処理の中断を解除する(ステップS19)。
【0041】
顧客Bのオーダー処理の中断が解除されると、画像入力装置200側の第1制御部210及びディジタルプリンタ100側の第2制御部110は、顧客Bのオーダーのうち未処理のフィルムについて、画像データの読み取り、画像データの補正、補正された画像データの送受信、補正された画像データによる感光材の露光及び露光された感光材の現像処理を再開する(ステップS21)。
【0042】
顧客Bのオーダー処理が再開されると、画像入力装置200の第1制御部210は、再開された顧客Bのオーダーの処理内容を、処理内容記憶部217に記憶されている中断までの処理内容の上に累積的に加算していく(ステップS23)。
【0043】
顧客Bのオーダー処理が完了すると(ステップS25)、画像入力装置200の第1制御部210は、処理内容記憶部217に記憶されている顧客Bのオーダーの最終的な処理内容、例えば総プリント枚数、各プリントサイズ毎のプリント枚数、各プリントサイズ毎のプリント枚数に単価を乗じた小計金額及び各プリントサイズ毎の小計金額を合算した合計金額などを読み出し(ステップS27)、印字装置320に出力する(ステップS29)。印字装置320からは、顧客Bのオーダー処理が途中で中断されているにもかかわらず、オーダー処理が途中で中断されなかった場合と同様に、オーダー処理内容が一括して印字されて出力される。
【0044】
なお、顧客Bのオーダーが、さらに画像データをCD−Rなどの記録媒体に記録することを含んでいる場合、画像データ記憶部212に記憶されている顧客Bのオーダーに含まれる全画像データが画像データ記憶装置310に送信され、記録媒体に記憶される。また、顧客Bのオーダーが、1枚の感光紙片上にインデックスプリントを作成することを含んでいる場合、第1制御部210及び画像データ補正部は、読み出した各画像毎の画像データを間引き処理してサムネイル画像の一覧表示用の画像データを形成し、画像データ送信部214を介して一覧表示用の画像データをディジタルプリンタ100の画像データ受信部111に送信する。ディジタルプリンタ100の露光部103では、一覧表示用の画像データを用いて感光材片を露光し、露光された感光材片を現像処理してインデックスプリントを作成する。処理内容記憶で217ではこれらCD−Rやインデックスプリントの作成も処理内容の1つとして記憶し、印字装置320を介して出力する。
【0045】
また、上記実施形態では、フィルム上に形成されている画像を一旦スキャナで読み取り、ディジタル画像データに変換した上で、レーザビームなどを走査して感光材片を露光するディジタル式の写真処理システムについて説明したが、本発明はこれに限定されず、フィルム上に形成された画像を感光材上に拡大投影することによって露光する従来からの写真処理システムにも適用できることはいうまでもない。
【0046】
さらに、上記実施形態の説明では、顧客Bのオーダー処理中に顧客AのNG写真のプリントし直しを割り込ませる場合について説明したが、顧客Aのオーダーに含まれる写真のプリント枚数が非常に多い場合、特定のコマの写真がNGと判定され、割り込み走査キーがオンされた時点で、顧客Aのオーダー処理が完了していないこともあり得る。その場合、顧客Aのオーダー処理を中断してNG写真をプリントし直すことはいうまでもない。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の写真処理システムによれば、顧客のオーダーに基づいて、順次感光材を露光し、露光された感光材を現像処理することにより写真をプリントする写真処理システムにおいて、現在実行されているオーダーを中断して新たなオーダーを受け付けるための割り込み命令入力手段と、前記割り込み命令入力手段からの割り込み命令があった場合に、その時点で感光材片を露光中の場合はその感光材片の露光が完了した後に又は感光材片を露光中でない場合は直ちに現在実行中のオーダーを中断するオーダー中断手段と、前記露光中の感光材片又は割り込み命令直前に露光を終えた感光材片が所定の搬送経路を通って現像処理され排出されるまでの間、新たなオーダーの受け付け及び新たなオーダーに含まれる画像について所定の設定の入力を可能とする入力手段とを具備するので、割り込み命令を入力した後、その時点で処理中の全ての写真の現像処理が終わるのを待つことなく、割り込みによる新たなオーダーの受付や、新たなオーダーに含まれる画像について所定の設定の入力を可能となり、待ち時間を有効に利用することができる。特に、写真処理システムでは、複写機やレーザビームプリンタなどと異なり、露光から現像や定着などの処理に時間を要するため、特に効果が大きい。
【0048】
また、前記割り込み命令入力手段からの割り込み命令があった場合に、現在実行中のオーダーの処理が開始されてから中断されるまでの間における処理内容を記憶する処理内容記憶手段をさらに具備することにより、割り込み処理の完了後に、中断したオーダーを再開しても、どの時点でオーダーの処理が中断されたかが分かっているので、中断されたオーダーが2つに分断されることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態における写真処理システムの構成を示す図である。
【図2】 上記一実施形態の写真処理システムの機能ブロック構成を示す図である。
【図3】 上記一本実施形態の写真処理システムにおける割り込み処理を示すフローチャートである。
【図4】 図3のフローチャートの続きである。
【符号の説明】
100:ディジタルプリンタ
103:露光部
104:現像処理部
106:ソータ部
110:第2制御部
111:画像データ受信部
112:一時記憶部
200:画像入力装置
210:第1制御部
211:画像データ読み取り部
212:画像データ記憶部
213:画像データ補正部
214:画像データ送信部
215:表示部
216:操作部
217:処理内容記憶部
300:フィルム現像装置
310:画像データ記録装置
320:印字装置
Claims (2)
- 顧客のオーダーに基づいて、順次感光材を露光し、露光された感光材を現像処理することにより写真をプリントする写真処理システムにおいて、
現在実行されているオーダーを中断して新たなオーダーを受け付けるための割り込み命令入力手段と、
前記割り込み命令入力手段からの割り込み命令があった場合に、その時点で感光材片を露光中の場合はその感光材片の露光が完了した後に又は感光材片を露光中でない場合は直ちに現在実行中のオーダーを中断するオーダー中断手段と、
前記露光中の感光材片又は割り込み命令直前に露光を終えた感光材片が所定の搬送経路を通って現像処理され排出されるまでの間、新たなオーダーの受け付け及び新たなオーダーに含まれる画像について所定の設定の入力を可能とする入力手段とを具備することを特徴とする写真処理システム。 - 前記割り込み命令入力手段からの割り込み命令があった場合に、現在実行中のオーダーの処理が開始されてから中断されるまでの間における処理内容を記憶する処理内容記憶手段をさらに具備することを特徴とする請求項1記載の写真処理システム。
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