JP4739892B2 - 写真処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、任意のオーダーの写真プリント作成中に、そのオーダーよりも優先度の高いオーダーを割り込ませて処理させる割り込み処理可能な写真処理装置に関する。
写真処理装置は、通常、オーダー単位に写真プリントを作成するように構成されている。しかし、オーダーによっては、100枚以上のプリント枚数や、10数枚といった少ない枚数のオーダーも存在する。さらには、オーダーによって、顧客に引き渡す時間がまちまちであり、急なオーダーが入る可能性もある。これらは、近年のデジタルカメラの普及によって、より顕著に現れてきている。
そして、例えば、総プリント枚数が100枚以上のオーダーをプリント処理している最中に、突然に特急仕上げのオーダー(例えば、10分後に引き渡さなければならないようなオーダー)を受注した場合、今まで処理中のオーダーを中断して、特急仕上げオーダーを優先して処理することが行われていた。
ところで、急ぎのプリント注文を処理した場合において、その急ぎのオーダーの写真プリントが集積されたトレイを簡単に識別するために、以下の構成の写真処理装置が公知である。すなわち、急ぎのプリント依頼などの特定オーダー分の出来上がったプリントを他のオーダーの出来上がったプリント中から簡単に識別することが出来るように、特定オーダーのプリントが収容される受け皿(集積トレイに相当する)に対応したランプを点灯させ、又は、その受け皿に対応した識別番号を表示部に表示させるように構成されている(特許文献1参照)。
特開2003−330157号公報
しかしながら、従来の写真処理装置では、中断されたオーダーの画像データ及び/又はその補正データ等は、削除されてしまい、格納手段に記憶されていなかったため、オペレータは、中断されたオーダーを再開する場合には、新たに画像データを取得し(例えば、ネガフィルムから再度スキャンして読み取って)、プレジャッジを行う必要があった。
このことは、中断したオーダーが上述したように大量のプリント枚数であればあるほど、写真プリント作成の処理効率が悪いものとなっていた。
例えば、中断されたオーダーを再開した場合、プリント処理部では、新しいオーダーとして処理するので全ての画像データに対してプリント処理を実行することになる。かかる場合に、処理済みのプリント枚数が多く、未処理のプリント枚数が少ないと、全て新たにプリント処理することは時間的、資源的にみても無駄であると考えられる。
そこで、全ての画像データに対してプリント処理を行わないようにするために、オペレータは、プレジャッジ中に、処理済みのコマ画像のプリント枚数を「0枚」に設定して、未処理のコマ画像に対して、プレジャッジ、すなわち、色・濃度の補正値、プリント枚数等の設定を行い、未処理分の画像データのみをプリント処理するようにしていた。しかし、未処理分のコマ画像のプレジャッジを再度行うことに変わりなく、オペレータの処理効率を低下させるものであった。
さらに、中断後再開されたオーダーは、その処理済みの写真プリントとは、異なるオーダーとして認識されてプリント処理される。例えば、コマNo2のプリント要求枚数が100枚であり、プリント処理済枚数が70枚の時にプリント処理が中断され、再開した場合を考える。プレジャッジでコマNo2のプリント枚数を30枚(未処理分の枚数)に設定してプリント処理を実行すると、プリント処理部側では、コマNo2のプリント要求枚数が30枚として認識するため、裏面に「コマNo2=1/30」と印字される。つまり、中断されていなければ、「コマNo2=71/100」と印字されていたものが、「コマNo2=1/30」と印字されるため、中断されたオーダーの写真プリント群とその再開されたオーダーの写真プリント群とでは、コマNo2において、異なる内容の印字となっていた。このことは、注文枚数(プリント要求枚数)を誤認させたり、注文者に誤解を招く要因になっており、さらに、中断されたオーダーの照合上の問題、又は本来同一のオーダーであることを認識できないという問題を起こさせるものとなっていた。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、その課題は、中断・再開されたオーダーを処理する場合に、新たにプレジャッジを行わず、さらには、中断・再開オーダーの写真プリントの照合上の問題も生じない写真処理装置を提供することにある。
上記課題を解決するため本発明に係る写真処理装置は、
写真プリントを作成するための画像データを含むオーダーデータをオーダー単位で保存するオーダーデータ保存部と、
オーダーデータ保存部に保存されているオーダーデータに基づいて写真プリントをオーダー単位で作成するプリント処理部と、
写真プリント作成の際に、オーダーデータに基づいてプリント処理を指令すると共に、プリント要求枚数を送信するプリント処理制御部と、
プリント処理制御部からのプリント要求枚数に従って、写真プリントが作成される毎にその処理が完了した旨の完了通知をプリント処理制御部に送信するプリント作成制御部と、
プリント処理制御部で指令されたプリント処理を中断して、優先度の高いオーダーのプリント処理を実行する優先処理手段と、
優先処理手段によって中断された場合に、受信した完了通知に基づいて生成された、当該中断されたオーダーのプリント処理済枚数に関する情報を保存する情報保存制御部と、を備え、
中断されたオーダーを再開する場合に、プリント処理制御部は、保存されたオーダーデータに基づいてプリント処理の指令を行うと共に、保存されたプリント処理済枚数に関する情報をプリント作成制御部に送信し、当該プリント作成制御部は、当該プリント処理済枚数に関する情報に基づいてプリント処理を再開するようにプリント処理部を制御することを特徴とする。
かかる写真処理装置の作用・効果は次の通りである。すなわち、オーダー単位で画像データを取得し、画像データのプレジャッジ後に、画像データ及び補正データをオーダーデータとしてオーダーデータ保存部に保存する。オーダーデータは、順次蓄積され、予め定められた処理順番に従って、プリント処理を実行する。プリント処理実行の際に、プリント処理制御部は、オーダーデータと共に、プリント要求枚数を、プリント作成制御部に送信する。プリント要求枚数は、コマ画像のコマナンバー毎に設定された値であり、プレジャッジで設定される。若しくは、受付端末から画像データと共にプリント枚数も設定されてあれば、その値をそのまま採用してもよい。
プリント作成制御部は、プリント処理部の動作を制御しており、プリント処理部がオーダーデータに基づいて写真プリントを一枚づつ作成完了(例えば、表面の露光処理の終了)するごとに、その完了通知をプリント処理制御部に送信する。
優先処理手段は、上述のプリント処理中のオーダーを中断して、優先度の高いオーダー(例えば、特急仕上げオーダー等)を割り込ませるように機能する。この機能によって中断された場合、情報保存制御部は、完了通知に基づいて作成されたプリント処理済枚数に関する情報(例えば、コマナンバー及びそのコマナンバーのプリント処理済枚数のデータ)をオーダーデータに関連付けて保存する。
中断されたオーダーを再開する場合に、プリント処理制御部は、中断されたオーダーを選択し、オーダーデータに基づくプリント処理指令をプリント作成制御部に行うと共に、そのプリント処理済枚数に関する情報をプリント作成制御部に送信する。そして、プリント作成制御部は、プリント処理済枚数に関する情報に基づいて、未処理分の画像データのコマナンバー及びプリント処理済枚数を判定する。そして、プリント作成制御部は、未処理分の画像データからプリント処理が開始されるようにプリント処理部を制御する。
かかる構成によって、中断されたオーダーを再開する場合に、プレジャッジを新たに行う必要がなく、さらに、未処理分の画像データからプリント処理を開始することができ、オペレータのプレジャッジ処理効率を向上し、さらに、プリント処理効率の向上を図ることができる。
また、本発明において、プリント作成制御部は、
中断されたオーダーのプリント処理を再開する場合に、プリント処理済枚数に関する情報に基づいて写真プリントの識別情報を写真プリントの裏面に印字するように裏印字手段を制御することを特徴とする。
かかる構成によれば、再開されたオーダーの写真プリントの裏面には、中断されて処理済みのオーダーの写真プリントの連続した識別情報を裏面に印字することができ、中断されたオーダーの照合の問題が生じないし、同一オーダーであることを識別することができる。識別情報は、例えば、オーダー識別ID、コマナンバー、プリント処理済枚数、プリント要求枚数等の情報である。
また、本発明において、プリント処理制御部は、
優先処理されたオーダーのプリント処理が終了した場合に、中断されたオーダーが自動的に再開されるように構成することが好ましい。
かかる構成によれば、優先処理されたオーダーのプリント処理が終了した場合に、自動的に、中断されたオーダーが再開される。よって、オペレータが、中断されたオーダーを選択する操作を省略できる。さらに、中断されたオーダーがそのまま長時間処理されずに中断された状態になっていることを未然に防止できるので好ましい。
また、本発明において、写真処理装置は、
オーダー単位に集積可能な集積手段をさらに備え、中断されたオーダーは分割されて集積されるように構成され、
プリント作成制御部は、
中断されて割り込まれたオーダーのうち、割り込み前に処理された最後の写真プリントの次に、及び/又は、割り込み後に処理された写真プリントの先頭に、割り込み識別プリントを作成するようにプリント処理部を制御するように構成したことを特徴とする。
かかる構成によれば、集積手段は、優先処理のオーダーのために中断されたオーダーを、例えば、第1集積トレイに集積し、次いで優先処理のオーダーを第2集積トレイに集積し、そして再開されたオーダーを第3集積トレイに集積する。かかる場合において、プリント作成制御部は、第1集積トレイに集積された写真プリント群の最後に割り込み識別プリントを集積するようにプリント処理部を制御する。及び/又は、第3集積トレイに集積された写真プリント群の先頭に割り込み識別プリントを集積するようにプリント処理部を制御する。
従って、オペレータは、割り込み識別プリントによって、中断されたオーダーであることを簡単に認識でき、中断されたオーダーの照合を簡単に行える。なお、第1集積トレイと第3集積トレイの両方に割り込み識別プリントを集積させるようにしたほうが、照合をより簡単に行える。
また、本発明において、割り込み識別プリントは、
割り込まれたオーダー及び/又は優先処理されたオーダーに関する情報がプリントされるように構成されることが好ましい。
かかる構成によれば、割り込み識別プリントに、割り込まれたオーダーに関する情報(例えば、オーダー識別ID、プリント処理済枚数等)がプリントされるので、オペレータは、かかるプリント内容から簡単に割り込まれたオーダーを識別することができる。さらに、割り込み識別プリントに優先処理されたオーダーに関する情報(例えば、オーダーID等)がプリントされるので、オペレータは、かかるプリント内容から簡単に優先処理されたオーダーを識別することができる。なお、割り込まれたオーダー及び優先処理されたオーダーに関する情報の両方をプリントすることで、より詳細に割り込まれたオーダーや優先処理されたオーダーについて知ることができる。
また、本発明において、割り込み識別プリントの仕上がりプリントサイズが、他の写真プリントサイズより大きいことは、より好ましい実施態様である。
かかる構成によれば、中断されたオーダー内で最大送り長さのプリントサイズよりも長い送り長さの割り込み識別プリントを作成することにより、中断されて割り込まれたオーダーであることを簡単に識別することができる。
また、本発明において、プリント作成制御部は、
中断されて割り込まれたオーダーのうち、割り込み前に処理された最後の写真プリント、及び/又は、割り込み後に処理された最初の写真プリントの裏面に、割り込まれたことを示す割り込み情報を裏印字手段を用いて印字するように構成することは好ましい。
かかる構成によれば、中断されて割り込まれたオーダーのうち、割り込み前に処理された最後の写真プリントの裏面に、割り込み情報(例えば、中断されたオーダーであることを示す情報、未処理の画像データがあることを示す情報等)を印字できる。また、割り込み後に処理された最初の写真プリントの裏面に、割り込み情報を印字できる。さらに、それらの両方に割り込み情報を印字できる。
従って、オペレータは、かかる裏印字の内容を見ることで、中断されて割り込まれたオーダーであること、又は、中断されて再開されたオーダーであることを、簡単に識別することができ、照合作業の時間短縮に寄与するものとなる。
本発明において、「オーダー」は、写真プリントを作成する場合の注文単位である。「1オーダー」は、フィルム1本分あるいは記録メディア1個分についてのプリント注文に係る画像データ群を指すものであるが、これに限定されるものではなく、1オーダーの概念はオペレータにより適宜設定することができる。以下、同様である。
また、「プレジャッジ」は、画像データに基づいて写真プリントを作成する前に、適切な画質の写真プリントが作成されるか否かを判定する作業であり、より具体的には、プレジャッジ画面上で、コマ画像ごとに、色、濃度の補正値、シャープネス補正、赤目補正等の設定、プリント枚数の設定、プリントサイズの設定等を適宜設定するものである。以下、同様である。
本発明に係る写真処理装置の好適な実施形態を図面を用いて説明する。図1は、写真処理装置を含む写真処理システム全体の構成を示す模式図である。
<システムの全体構成>
図1において、写真処理装置100は、取得されたデジタルの画像データに基づいて、写真プリントを作成する機能を有する。画像データは、写真処理装置100に設けられるフィルムスキャナー(画像入力手段の一つに相当する)から取得される現像済みネガフィルムのコマ画像の画像データや、ネットワーク経由で送信されてくる画像データなどがあげられる。
受付端末20は、店頭に設置され、デジタルカメラの記録メディアやその他の記録メディアに格納された画像データを受け付けることができる。記録メディアの種類としては、コンパクトフラッシュ(登録商標)、スマートメディア(登録商標)、メモリスティック(登録商標)、CD−R、DVD−Rなどが例としてあげられる。受付端末20は、主として顧客により操作されるものであり、顧客が自分で持参した記録メディアを挿入し、プリント処理の対象となる画像データの選択、プリント枚数、プリントサイズの設定などを行うことができる。もちろん、店員が受付端末20を操作するようにしてもよい。
記録装置40は、写真処理装置100が取得した画像データをCD−R、DVD−R等の記録メディアに書き込む機能及び記録メディアから画像データを読み出す機能を有する。ネット受付端末50(パソコンにより構成)は、インターネット経由でのプリント注文に係る画像データを受け付ける機能を有する。写真処理装置100、受付端末20、記録装置40、ネット受付端末50は、ネットワーク(例えば、LAN)により接続されている。また、写真処理装置100、受付端末20、記録装置40、ネット受付端末50の設置台数は1台に限定されるものではなく、必要に応じて複数台を設置することができる。
インターネット上に設置されるサーバー60は、オンラインでのプリント注文を受け付ける機能を提供する。プリント注文を行なう場合は、インターネットに接続されるパソコン70から、プリント処理に係る画像データをアップロードすると、サーバー60に画像データが保存される。ネット受付端末50から、当該画像データをサーバー60からダウンロードすることで、プリント処理を行なうことができる。オンラインでプリント処理を受け付けるシステムについては、公知のシステムを利用することができる。
<写真処理システムの機能ブロック構成>
図2は、写真処理システムの中心をなす写真処理装置100の機能を示すブロック図である。フィルムスキャナー1は、現像済みネガフィルム(写真フィルム)に形成されているコマ画像をスキャニングしてデジタルの画像データを取得する。画像取得部2は、主としてネットワーク経由で送信されてくる画像データを取得する。ネットワークを介して通信を行なうために通信制御部3が設けられる。画像取得部2が取得する画像データは、デジタルカメラの記録メディアに格納されていた画像データや、インターネットサーバー60に保存されていた画像データである。なお、写真処理装置100自身に記録メディアを装着することができるようにし、直接記録メディアから画像データを取得できるように構成してもよい。
<画像判定部の構成>
画像判定部4は、取得した画像データに対する判定をオペレータが行なうための機能を提供し、かかる機能は主としてソフトウェアにより提供される。これは、画像データに基づいて写真プリントを作成する前に、適切な画質の写真プリントが作成されるか否かを判定するものであり、かかる作業をプレジャッジと称することとする。画像判定部4には、補正データ設定部4a、プリントデータ設定部4b、サムネイル画像設定部4cが主たる機能として設けられており、これを図2を参照しながら説明する。なお、プレジャッジは必ず行なわなければならないものではなく、プレジャッジを省略してプリント処理を行うことも可能である。
図3は、プレジャッジを行なうためのモニター画面の構成例を示す図である。画面には、プリント処理の対象となるコマ画像が6コマごとに表示される。プレジャッジの対象となっているコマ画像は、画像選択枠30で囲まれた状態となっている。コマ画像のコマ番号はコマ番号表示欄31に表示される。写真プリントのプリントサイズについては、プリントサイズ表示欄32に表示される。プリント枚数は、プリント枚数設定欄33にて設定することができる。色補正データ設定欄34と、濃度補正データ設定欄35には、色や濃度の補正データを入力することができる。補正データ設定部4aは、上記のような色や濃度を補正するための補正データを入力する機能を提供するものであり、かかる補正データの入力は必要に応じて設定される。その他の補正データの設定としては、赤目補正、逆光補正などの特殊補正の設定が例としてあげられる。
プリント枚数の設定としては、フィルムスキャナー1から取得した画像データに関してはデフォルトで1が設定されているが、オペレータの入力操作により変更することができる。また、ネットワーク経由で取得した画像データについては、顧客により注文にかかるプリント枚数が既に設定されているため、オペレータにより設定変更できないようにすることが好ましい。このプリント枚数の設定データは、プリントデータに含まれるものであり、プリントデータ設定部4bの機能により提供される。プリントデータには、プリント枚数の他にプリントサイズ、ペーパー面質(光沢面や絹目など)、縁有りプリントか否かについても含まれるものとする。
図3に示されるコマ画像は、サムネイル画像であり、取得した画像データを縮小処理することで得られるものである。画像取得部2が取得した画像データの場合は、取得したオリジナルの画像データに基づいてサムネイル画像を作成することができる。これは、サムネイル画像作成部4cの機能により提供される。フィルムスキャナー1からネガフィルムの画像データを取得する場合は、ネガフィルムをプレスキャンした画像データに基づいて、サムネイル画像を作成することができる。
ここで、ネガフィルムのスキャニング態様であるプレスキャンと本スキャンについて説明する。プレスキャンとは、現像済みネガフィルムの画像を粗い画素数で読み取る処理のことであり、前述のサムネイル画像を表示させるために行われる。プレジャッジを行う場合は、高解像度の画像データが不要であり、読み取り処理時間を短縮化するために、粗い画素数でスキャニングする。
本スキャンとは、ネガフィルムの各コマ画像を高解像度で読み取るための処理であり、実際に写真プリントを作成するために用いられる画像データである。画質のよい写真プリントを作成するために高解像度でコマ画像を読み取る。また、本スキャンの際には、プリント枚数が0と設定されたコマ画像については、読み取りを行わない。
<オーダー制御部の構成>
オーダー制御部5は、プリント処理すべき画像データをオーダー単位に管理する機能を提供する。オーダー登録部5aは、画像判定部4によりプレジャッジの終了したオーダーデータを記憶装置6(オーダーデータ保存部に相当する)に登録・保存する機能を有する。記憶装置6は概念的に、スプーラ6aと呼ばれる部分と、その他の記憶部6bとで構成される。プリント処理すべきオーダーデータは、すべてスプーラ6aに保存される。従って、スプーラ6aにオーダーデータを保存することでオーダーの管理を行なうことができ、プリント処理の順番や割り込みなどの制御を行なうことができる。スプーラ6aと、記憶部6bは、いずれもハードディスクのような大容量記憶装置により構成することができるが、スプーラ6aと記憶部6bは、ハードウェア的に別々のハードディスクにより構成してもよいし、1つのハードディスクの記憶領域を分割して、スプーラ6aとして機能する領域と、それ以外の領域を形成してもよい。
なお、オーダーデータとは1オーダー分のデータのことを指すが、1オーダーに含まれる画像データ群と、プレジャッジにより設定された補正データやプリント枚数などのプリントデータ、オーダーを特定するデータ(オーダー識別ID、顧客の氏名、住所、会員IDなどのデータ)により構成される。なお、ネガフィルムから取得した画像データの場合には、本スキャンの画像データのみならずプレスキャンの画像データも合わせてオーダーデータとして保存しておくことが好ましい。
プリント処理制御部5bは、プリント処理の対象となるオーダーのオーダーデータをプリント処理するように指令を与える。図4は、オーダー管理画面の構成例を示す図であり、処理待ちオーダーのリストと、完了済みオーダーのリストが表示されている。処理待ちオーダーのリストには、基本的にはプリント処理が行なわれる順番にオーダーのリストが表示されている。状態表示欄には、オーダーの処理状態が示されており、1番上のオーダーがプリント処理中であること、その他のオーダーについてはプリント処理待ちの状態であることが示されている。プリント処理が完了すると、完了済みオーダーの表示欄へと移行し、状態表示もプリント処理完了に変わる。なお、通常、受付Noに従った順番でプリント処理が行なわれる。
また、プリント処理制御部5bは、プリント処理指令と共に、プリント要求枚数を後述するプリント作成制御部19に送信する。そして、このプリント要求枚数に従って、写真プリントが作成される毎にその処理が完了した旨の完了通知をプリント作成制御部から受信する。この受信した完了通知に基づいて、プリント処理制御部5bは、コマナンバーとそのプリント処理済枚数の情報を情報ファイル(プリント処理済枚数に関する情報に相当する)に記憶し、完了通知を受信するたびに情報ファイルを更新する。
優先処理手段5dは、プリント処理制御部5bで指令されたプリント処理を中断して、優先度の高いオーダーのプリント処理を実行する機能を提供する。具体的処理手順は後述する。
そして、優先処理手段5dによって中断された場合に、情報保存制御部5eは、プリント処理制御部5bによって更新された最新の情報ファイルを中断されたオーダーデータと関連付けて記憶装置6に保存する。
そして、中断されたオーダーを再開する場合に、プリント処理制御部5bは、中断されたオーダーデータに基づいてプリント処理の指令を行うと共に、情報ファイルのデータをプリント作成制御部19に送信する。
そして、プリント作成制御部19は、情報ファイルのデータに基づいてプリント処理を再開するようにプリント処理部を制御する。より具体的には、例えば、中断されたオーダーのプリント処理を再開する場合に、情報ファイルのデータに基づいて写真プリントの識別情報を写真プリントの裏面に印字するように後述する裏印字手段12bを制御する。
オーダーデータ削除部5cは、プリント処理が完了したオーダーデータをスプーラ6aから削除する。これにより、スプーラ6aの保存容量を確保できるようにする。データを削除する場合、スプーラ6aのオーダーデータを完全に削除するようにしても良いし、後日の焼き増し処理の依頼に備えて、記憶部6bやその他の外部記憶装置にオーダーデータを移動するようにしてもよい。
図2に戻り、モニター7は、プレジャッジを行なうための画面(図3参照)やオーダー管理画面等を表示させるものであり、プリント処理等を行うために必要な画面を提供する。入力操作部8は、キーボードやマウス等により構成され、プリント処理に必要なデータ入力や設定、各種指令を行う。
画像処理基板9は、スプーラ6aから画像データと補正データを受け取り、補正データに基づいて画像データに対する画像処理を行い、写真プリントを作成するために用いられるプリント用画像データを生成する。画像処理基板9は、受信メモリ、処理回路部、展開メモリにより構成され、処理回路部において指定された画像処理が行なわれる。具体的には、補正データに基づく色・濃度の補正、設定されたプリントサイズに従ったデータの拡縮処理などである。
次に、図2においてプリント処理部の構成を簡単に説明する。ペーパーマガジン10には、写真感光材料であるペーパーがロール状に収容されている。ペーパーマガジン10は、2台を設置することができ、例えば、ペーパー幅の異なるペーパーを予めセットしておくことができる。ペーパーカッター11は、ペーパーマガジン10から引き出された長尺状のペーパーを設定されたプリントサイズになるように切断する。
露光エンジン12aは、画像処理基板9の展開メモリから送信されてくるプリント用画像データを受け取り、このプリント用画像データに基づいて、ペーパーの乳剤面に画像を焼付露光する。露光エンジン12aとしては、特定の方式のものに限定されるものではなく、例えば、レーザーエンジン、CRTエンジン、PLZTエンジンなどを用いることができる。
裏印字手段12bは、ペーパーの裏面に、オーダー識別ID、コマナンバー、プリント処理済枚数、プリント要求枚数、補正テータ等をプリントする機能を有する。裏印字手段12bは、例えば、ドットインパクトプリンタ、熱転写式プリンタ、インクジェットプリンタ等で実現される。
現像処理部13は、画像が焼付露光されたペーパーの現像処理を行い、乾燥処理部14は、現像処理されたペーパーの乾燥処理を行なう。ペーパー排出部15から仕上がりの写真プリントが装置本体外部に排出され、所定の集積装置(不図示)によりオーダー単位で集積される。
ペーパーセンサー16は、ペーパー排出部15から排出されるペーパーを検出し、あるオーダーの写真プリントが全て排出されたか否かを検出する。センサー制御部17は、ペーパーセンサー16の駆動制御を行なうと共に、ペーパーセンサー16からの信号を受信して解析する。オーダー制御部5のオーダーデータ削除部5cは、あるオーダーについての写真プリントが全て排出されたとセンサー制御部17により検出された場合、そのオーダーについてのオーダーデータをスプーラ6aから削除するようにする。
集積手段18は、ベルトコンベア式集積装置、或いは、複数の集積トレイで構成されるトレイ式集積装置で構成される。集積手段18の駆動は、プリント作成制御部19によって制御される。図2に示すトレイ式集積装置は、複数の集積トレイと、その集積トレイを循環駆動する駆動手段等で構成され、オーダーが切り換わるタイミングで駆動手段が駆動され、集積トレイを所定距離だけ移動させる。排出口から排出された写真プリントは、横送りコンベアに送られ、横送りコンベアから、集積トレイに搬送され、1個の集積トレイに、オーダー分又は最大集積枚数分だけ集積される。
オーダー登録部5a、プリント処理制御部5b、優先処理手段5d、情報保存制御部5e、プリント作成制御部19は、通常、ソフトウェアで構成され、CPU、メモリ等のハードウェア資源と協働して動作するものであるが、専用回路、ファームウエア等を組み合わせて構成してもよい。当該ソフトウエアプログラムは、ROM等のメモリに予め格納されている。
<本発明の処理の手順>
以下に、図面を用いて、処理の具体的内容について説明する。図5は、処理手順を示すフローチャートである。図4に示すように、プリント処理制御部5bは、オーダーの登録順序に従って、自動的に、オーダーを選択し、プリント処理指令をプリント作成制御部19に行う(図5、S1)。今、受付ナンバー「21」のオーダーの状態が「プリント処理中」となっており、このオーダーがプリント処理されていることが分かる。
このプリント処理指令と共に、コマ毎のプリント処理済枚数及びプリント要求枚数も送信される。図8は、スプーラ6aに蓄積されているオーダーデータの一例を示す。受付ナンバー「21」についていうと、そのオーダー識別IDが「17/0920/021」、コマ毎のプリント要求枚数が「コマNo1=1、コマNo2=100、・・・、コマNo36=1」であることが分かる。すなわち、このコマ毎のプリント要求枚数が、オーダーデータと共にプリント作成制御部19に送信されることになる。なお、コマ毎のプリント処理済枚数は、初期値の「0」となる。例えば、「コマNo1=0/1、コマNo2=0/100、・・」が送信される。
次に、プリント作成制御部19は、プリント作成指令をプリント処理部に行う(S2)。この指令により、オーダーデータ(画像データ及び補正データ等)がスプーラ6aから読み出され、読み出された画像データ及び補正データに基づいて、画像処理基板9によって画像処理され、プリント用画像データが作成される。そして、このプリント用画像データにしたがって、露光処理、現像処理、乾燥処理を順次行ってコマナンバーの順序に、写真プリントを一枚づつ作成し、装置外の集積手段18にオーダー単位で集積する(S3)。図12(a)に示すように第1トレイ81に写真プリントが順次集積されることがわかる。
かかる場合において、露光処理が終了した際に、露光エンジン12aが、露光処理終了を示す終了信号をプリント作成制御部19に送信する。なお、ペーパーカッター11が、プリントサイズにカットした後に、或いは、裏印字手段12bが印字をした後に、終了信号を送信するように構成してよく、ペーパーセンサー16で検知された信号を受信したセンサー制御部17によって、終了信号を送信するように構成してもよい。
また、図10(a)に示すように、裏印字手段12bは、写真プリントの裏面に、オーダー識別ID「17/0920/021」61、コマナンバー「コマNo1」、プリント処理済枚数「1」62、プリント要求枚数「1」63を印字する。
プリント作成制御部19は、その終了信号を受信すると、コマナンバー毎に対応する処理済枚数を算出し、完了通知を作成する。処理済枚数は、終了信号の累積回数と同じ値であり、コマNoが切り換わったら、その累積回数を0に初期化して、新たに累積回数を算出する。例えば、「コマNo1」の場合(そのプリント要求枚数が「1」の場合)、終了信号を1回受信したら、プリント処理済枚数が「1」となり、完了通知のデータは、「1」となる。また、「コマNo2」の場合、終了信号を受信した累積回数がそのままプリント処理済枚数となり、完了通知もプリント処理済枚数となる。
その完了通知は、終了信号受信のたびに作成され、プリント処理制御部5bに送信される(S4)。
プリント処理制御部5bは、完了通知を受信すると、オーダー識別ID毎に情報ファイルを作成する(S5)。図9に情報ファイルの一例を示す。図9(a)に示すように、情報ファイルは、オーダー識別ID、コマ毎のプリント処理済枚数、コマ毎のプリント要求枚数等で構成される。そして、写真プリントが一枚づつ作成されるたびに、上述したように終了信号がプリント作成制御部19に送信され、それによって、完了通知が作成され、プリント処理制御部5bに送信されて、情報ファイルが更新される(S6)。通常は、これらの処理が、オーダー内の全画像データに対して写真プリントが作成される際に繰り返し実行される。
次に優先処理させたいオーダーが入ってきたら、以下の処理が行われる。図6に示すように、受付ナンバー25のオーダーを選択し(反転表示させる)、「割り込み」ボタン41をクリックする。これによって、優先処理のオーダーが選択される。(S7)。そして、図6に示すように、受付ナンバー25の状態が「プリント処理中」に切り換わり、さらに、受付ナンバー21の状態が「中断中」に切り換わる。これらの処理は、優先処理手段5dの機能によって提供されている。
そして、プリント処理制御部5bは、プリント作成制御部19に、プリント処理の中断を指令する(S8)。プリント作成制御部19は、中断指令に従い、プリント処理部に停止指令を行う(S9)。停止指令を受信したら、その受信した際に、仕上がりプリントサイズにカット済みのペーパーに対しては、写真プリントの作成を行うように構成される。または、画像処理基板9で画像処理済みの画像データまでを写真プリント作成するように構成してもよい。ここでは、「コマNo2」の「70」枚目までがプリント処理されている(図10(b)、処理済枚数「70」65、プリント要求枚数「100」66を参照)。そして、かかる停止指令された際の最後の写真プリントの裏面には、割り込み情報を印字する。図10(b)に示すように、割り込み情報「!!!」64が印字されることが分かる。また、図9(b)に示すように、情報ファイルは、「コマNo2」の処理済枚数が「70」に更新されるのが分かる。
この最後の写真プリントの作成終了後に、割り込み識別プリントを作成する(S10)。この割り込み識別プリントは、中断されたオーダーの仕上がりプリントサイズより、送り長さの長いプリントサイズにカットされ、さらに、裏面もしくは表面に、中断されたオーダーのオーダー識別ID及び/又は優先処理されるオーダーのオーダー識別IDをプリントするように構成される。図11(a)に示すように、中断オーダー識別ID「17/0920/021」71、「コマNo」、処理済枚数「70」72、プリント要求枚数「100」73、優先処理オーダーを示す情報及び優先処理オーダー識別ID「→<17/0920/025>」75が印字されていることが分かる。
図12(b)に示すように、この割り込み識別プリントは、中断されたオーダーの写真プリント群の最後に集積される。この割り込み識別プリントの送り長さは、中断されたオーダーの最大送り長さよりも5mm以上長いことが望ましい。あまり長いと資源的に無駄であるため、中断されたオーダーの最大送り長さよりも20mm以下が望ましい。
割り込み識別プリントの作成が終了したら、終了信号がプリント作成制御部19に送信される。そして、プリント作成制御部19からプリント処理制御部5bに、停止信号が送信される。さらに、プリント処理制御部5bから、最新の情報ファイルのデータが情報保存制御部5eに送信される。この最新の情報ファイルは、最後の写真プリントの完了通知によって更新されている(図9(b)参照)。
情報保存制御部5eは、情報ファイルのデータを中断されたオーダーデータに関連付けてスプーラ6aに保存する(S11)。
そして、ステップS7で選択された優先処理オーダー(オーダー識別ID「17/0920/025」)のプリント処理が実行される(S12)。新しいオーダーに切り換わるため、集積手段18の集積トレイは所定距離だけ移動し、優先処理のオーダーの写真プリント群は、中断オーダーの写真プリント群と異なる第2集積トレイ82に集積される(図12(b)参照)。なお、上述したように優先処理オーダーの処理に対しても情報ファイルが作成され更新処理される(図9(c)参照)。
次に、優先処理オーダー(オーダー識別ID「17/0920/025」)のプリント処理が終了した場合、プリント処理制御部5bは、再開指令をプリント作成制御部19に行う(S13)。かかる再開処理は、自動的に行われることが好ましいが、オペレータが中断されたオーダーを選択してプリント処理を実行するように構成してもよい。この再開指令と共に、情報ファイルのデータも送信される。
プリント作成制御部19は、情報ファイルのデータから、未処理の画像データを判定し、その未処理の画像データをプリント処理するように、プリント作成指令をプリント処理部に行う(S14)。例えば、情報ファイルのデータが「コマNo1=1/1、コマNo2=70/100、コマNo3=0/1、・・・」であれば、未処理分の画像データは、「コマNo2=71/100、コマNo3=0/1、・・・」と判定される。
プリント処理部は、割り込み識別プリントを作成する。そして、集積トレイが移動して、新しい第3集積トレイ83(図12(b)参照)に集積される(S15)。図11(b)に示すように、中断・再開オーダー識別ID「17/0920/21」71、「コマNo」、次の処理済枚数「71」74、プリント要求枚数「100」73、優先処理オーダーを示す情報及び優先処理オーダー識別ID「←<17/0920/25>」76が印字されていることが分かる。
ついで、スプーラ6aに保存されている中断されたオーダーデータを読み出し、未処理の画像データ(コマNo2)に対して、画像処理を行い、露光、現像、乾燥処理を順次、実行して写真プリントを一枚づつ作成し、割り込み識別プリントと同じ第3集積トレイ83に集積する(S16)。
図10(c)に示すように、写真プリントの裏面には、中断されたオーダーと同じオーダー識別ID「17/0920/021」61、続きの「コマNo2」、続きのプリント処理済枚数「71」67、プリント要求枚数「100」66が印字される。これは、情報ファイルのデータを判定することにより、中断されたオーダーと連続したコマNo、プリント処理枚数、プリント要求枚数が印字可能となっている。さらに、最初の写真プリントの裏面に、割り込み情報64が印字されるようにしてもよい。
上述したように、写真プリントが一枚づつ作成されるたびに、終了信号がプリント作成制御部19に送信され、完了通知が作成されてプリント処理制御部5bに送信される(S17)。そして、プリント処理制御部5bは、完了通知に基づき情報ファイルを更新する(S18)。そして、かかるオーダーのプリント処理が完了するまで上述の処理が繰り返される。そして、オーダーの全ての画像データに対してプリント処理が終了したら、オーダーデータ削除部5cによって、そのオーダーデータはスプーラ6aから削除される。
(別実施形態)
以上の説明において、集積手段18は、集積トレイ式の集積装置であったが、集積手段18は、コンベア式集積装置でもよく、かかる場合、コンベアが移動することで、オーダー内で分割された写真プリントを集積できる(図13参照)。
写真処理システムの構成を示す概念図 写真処理装置の機能を示すブロック図 プレジャッジ画面の構成例を示す図 オーダー管理画面の構成例を示す図 発明の処理手順を示すフローチャート オーダー管理画面の構成例を示す図 オーダー管理画面の構成例を示す図 オーダーデータの一例を示す図 情報ファイルの例を示す図 写真プリントの裏面印字の例を示す図 割り込み識別プリントの例を示す図 集積トレイに集積された写真プリントの模式図 コンベヤ式集積装置の模式図
符号の説明
1 フィルムスキャナー
2 画像取得部
3 画像通信部
4 画像判定部
5 オーダー制御部
5a オーダー登録部
5b プリント処理制御部
5c オーダーデータ削除部
5d 優先処理手段
5e 情報保存制御部
6 記憶装置
6a スプーラ
6b 記憶部
12a 露光エンジン
12b 裏印字手段
16 ペーパーセンサー
17 センサー制御部
18 集積手段
19 プリント作成制御部
20 受付端末
40 記録装置
100 写真処理装置

Claims (6)

  1. 写真プリントを作成するための画像データを含むオーダーデータをオーダー単位で保存するオーダーデータ保存部と、
    前記オーダーデータ保存部に保存されているオーダーデータに基づいて写真プリントをオーダー単位で作成するプリント処理部と、
    写真プリントの識別情報を写真プリントの裏面に印字する裏印字手段と、
    前記写真プリント作成の際に、オーダーデータに基づいてプリント処理を指令すると共に、プリント要求枚数を送信するプリント処理制御部と、
    前記プリント処理制御部からのプリント要求枚数に従って、写真プリントが作成される毎にその処理が完了した旨の完了通知を前記プリント処理制御部に送信するプリント作成制御部と、
    前記プリント処理制御部で指令されたプリント処理を中断して、優先度の高いオーダーのプリント処理を実行する優先処理手段と、
    前記優先処理手段によって中断された場合に、前記受信した完了通知に基づいて生成された、当該中断されたオーダーのプリント処理済枚数に関する情報を保存する情報保存制御部と、を備え、
    前記中断されたオーダーを再開する場合に、前記プリント処理制御部は、前記保存されたオーダーデータに基づいてプリント処理の指令を行うと共に、前記保存されたプリント処理済枚数に関する情報をプリント作成制御部に送信し、当該プリント作成制御部は、当該プリント処理済枚数に関する情報に基づいてプリント処理を再開するように前記プリント処理部を制御し、かつ、前記プリント処理済枚数に関する情報に基づいて写真プリントの識別情報を写真プリントの裏面に印字するように前記裏印字手段を制御することを特徴とする写真処理装置。
  2. 前記プリント処理制御部は、前記優先処理されたオーダーのプリント処理が終了した場合に、前記中断されたオーダーが自動的に再開されるように構成したことを特徴とする請求項に記載の写真処理装置。
  3. 前記写真処理装置は、オーダー単位に集積可能な集積手段をさらに備え、中断されたオーダーは分割されて集積されるように構成され、
    前記プリント作成制御部は、前記中断されて割り込まれたオーダーのうち、割り込み前に処理された最後の写真プリントの次に、及び/又は、割り込み後に処理された写真プリントの先頭に、割り込み識別プリントを作成するようにプリント処理部を制御するように構成したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の写真処理装置。
  4. 前記割り込み識別プリントは、割り込まれたオーダー及び/又は優先処理されたオーダーに関する情報がプリントされるように構成したことを特徴とする請求項に記載の写真処理装置。
  5. 前記割り込み識別プリントの仕上がりプリントサイズが、他の写真プリントサイズより大きいことを特徴とする請求項又は請求項に記載の写真処理装置。
  6. 前記プリント作成制御部は、前記中断されて割り込まれたオーダーのうち、割り込み前に処理された最後の写真プリント、及び/又は、割り込み後に処理された最初の写真プリントの裏面に、割り込まれたことを示す割り込み情報を前記裏印字手段を用いて印字するように構成したことを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載の写真処理装置。
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