JP4079551B2 - 撮像装置及び撮像光学系 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮像装置及び撮像光学系に関し、特に、CCD等の電子撮像素子を用いた撮像装置及び撮像光学系に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の電子撮像素子を用いた電子撮像装置では、電子撮像素子の受光量を確保するため、400nm以下の波長に対する感度を確保している。また、電子撮像素子で受光した光量が弱い場合等、ガンマ特性をコントロールすることで、画像再生時に光電変換素子への入力の比率以上の出力を得る場合もある。この場合、被写体の分光状態が略一定であれば特に問題ないが、400nm付近の波長のエネルギーが、例えば450nmに対して大きい場合、再生像の色味が実際の人間の目で見た色味に対して例えば青くなるという問題が出てくる。これは、人間の目の感度は可視域の短波長側に対してはかなり小さいにもかかわらず、電子撮像素子の感度が短波長域でも高いため、これを人間の見えやすい色に再生してしまうからである。
【0003】
一方、近年のデジタルカメラの高画素化と低価格化と小型化が進み、撮像光学系も、高性能化、小型化、ズーム等の高機能化、低コスト化の要求が高まっている。高性能化を達成するには、系の受光感度の持つ波長域全体での結像性能を高くする必要がある。ここでは、波長による結像性能の変化を色収差と呼ぶ。色収差は、一般に材質毎に波長に対する屈折率の変化の割合(分散)が異なることを利用して補正される。例えば正の焦点距離を持つ光学系の場合、正の屈折力を持つ光学素子に分散の小さい材質を、負の屈折力を持つ光学素子に分散の大きい材質を用いて色収差を補正する。
【0004】
また、前述のように光学素子を組み合わせて色収差を補正する場合、色収差だけではなく像面全体の結像性能をも考慮しなければならず、光学素子の枚数を増やす等の対応をとる。正の焦点距離を有するレンズ群と負の焦点距離を有するレンズ群を含む複数のレンズ群の間隔を変化させて全系の焦点距離を変化させるズームレンズ系では、さらに複雑な光学素子の組み合わせが必要となる。このとき、ガラスやプラスチックの材質で屈折型光学素子(レンズ)を形成するとき、材質により差があるが、長波長から短波長に波長が変化するにつれて屈折率が高くなり、さらにその変化の程度が激しくなる。
【0005】
図21は、550nmの波長で屈折力(焦点距離の逆数)が1となる単レンズを代表的な硝子材料と超低分散ガラスと呼ばれる材質で構成したときの、波長による屈折力の変化を示す図である。また、図22は、500nmを基準にしたとき、一般的な屈折型光学素子のみからなる光学系の波長に対する後側焦点位置のずれ量を示す図で、横軸が波長で縦軸がずれ量である。図21から分かるように、屈折型光学素子は、普通の材質も超低分散の材質も波長に対するパワーの変化は同じような傾向であるので、実用的な範囲の材質よりなる屈折型光学素子で構成された撮像光学系の軸上色収差は、図22に示すようにV字型になり、2つの波長でのみ同じ点に結像し短波長側と長波長側で色収差が大になる。特に短波長側での色収差の変化は激しい。この色収差の変化を緩和するために螢石や超低分散ガラス等のような特殊なガラスを用いることが提案されているが、これらの特殊なガラスも図21で示したような特性を持っており、短波長側の色収差の変化を十分少なくすることは困難である。よって、電子撮像素子を用いた場合、短波長での色が色収差と共に現れ、不自然な色にじみとして認識されてしまうといった問題が生じる。
【0006】
先行技術として、回折型光学素子を用いてこの短波長側の色収差の変化を十分少なくした提案が特開平10−170822号で提案されている。この公報では、回折光学素子の逆分散特性を利用することで使用次数光での色収差を補正している。しかしながら、回折光学素子は、使用次数光以外の次数の回折光が不要次数光として現われ、ゴースト、フレアーの原因となる。この公報では、回折光学素子の不要次数光の影響を低減するために波長帯域を制限することで解決している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この不要次数光は、使用次数光とは非連続的(独立的)に結像面に到達する。また、分光波長特性も不要次数光と使用次数とは非連続的である。この公報は、全く正規(使用次数光による)の結像と無関係な不要次数光をその波長特性の差に着目して低減するものである。そのため、良像を得るためには、不要次数光による像の強度を大幅に低減させる必要が生じる。この公報では、具体的には、420nmでほとんど感度のない系を具体例として提案している。
【0008】
しかしながら、420nmは、人間の視覚において特に色の認知に対して影響を有しており、この波長域を低減するのは、色再現の観点からみると必要以上に短波長成分を低減させてしまうことになり、自然な色の再現を損なう可能性が高い。よって、この公報に示される技術では、不要次数光による影響を目立たなくするために、人間の視覚に影響を与える短波長域を大幅にカットしなければならないために、高水準での色再現性と、フレア除去との両立が難しいという問題点があった。
【0009】
本発明は従来技術のこのような問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、簡易な構成で、幅広い自然の被写体に対して、色を含め良好な像の再現を可能とする光学系を提供することである。言い換えると、
イ)本発明の目的は、被写体の色を自然に再現するため、人間の視覚でほとんど考慮していない波長の再生像の色の決定への関与を低減若しくは削除することである。
【0010】
ロ)本発明の別の目的は、人間の視覚でほとんど考慮していない波長による再生像の劣化を低減若しくはなくすことである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の撮像装置は、少なくとも撮像光学系とカラー画像を得るための3つ以上の異なる分光特性を有する電子撮像素子と該電子撮像素子からの出力を基に信号処理や画像処理を行うコントローラとを有する撮像装置において、
前記撮像光学系中の焦点距離の決定に関わる光学素子は、屈折現象のみを用いた光学素子から構成され、
同一物点から発し該撮像光学系に入射する入射光束の光量を入力光量とし、その入射光束に対応してコントローラから出力する信号の強さを出力信号強度とするとき、波長400nm〜700nmで入力光量に対する出力信号強度の比が最も高い波長の入出力比に対して、波長400nmの入出力比が10%以下であることを特徴とするものである。
【0012】
第1の撮像装置の作用を説明する。撮像光学系中の焦点距離の決定に関わる光学素子が屈折現象のみを用いた光学素子から構成される点について、回折光学素子を焦点距離の決定に関わる光学素子として用いると、有効次数の色収差は良好に補正することができるが、人の視覚特性に近い波長域での撮影では、不要次数光による長波長側、短波長側に別の結像がなされ、総合的な激しい像の劣化が生じる。そこで、屈折素子のみを用い、回折光学素子を用いないので、簡易に構成できると共に、使用する波長域での像の性質をなだらかに変化させることができる(ただし、ローパスフィルター等、回折現象による複数の次数の光束を積極的に用いる光学素子を含むものは、この第1の撮像装置に含まれる。)。
【0013】
また、波長400nm〜700nmで入力光量に対する出力信号強度の比が最も高い波長の入出力比に対して、波長400nmの入出力比が10%以下である点について、400nm以下の比視感度に占めるウエイトは約0.01%であり、また、CIE1964XYZ表色系10°視野の等色関数zの占めるウエイトは約0. 6%である。CIE1964XYZ表色系10°視野の等色関数xの占めるウエイトは約0. 1%である。すなわち、この点の構成を満足しないと、特に400nm以下の波長のエネルギーが他に比べ比較的高い場合、人が直接物体を見て感じる色と撮像装置を通じて再生された物体のを見て感じる色との間に乖離が発生し、不自然な色になる場合がある。より好ましくは、波長400nmの入出力比が5%以下であることが望ましく、さらに好ましくは、波長400nmの入出力比が2%以下であることが望ましい。なお、色と波長の関係、CIE1964XYZ表色系10°視野の等色関数は、例えば「色彩工学の基礎」池田光男、朝倉書店等を参照。
【0014】
なお、第1の撮像装置で言う「カラー画像を得るための3つ以上の異なる分光特性を有する電子撮像素子」とは、像を形成することを目的とした画像素子であり、直接は画像を形成しないAE(自動露出調節)やAF(オートフォーカス)のための画像素子を指すものではない。当然、像を形成することを目的とした画像素子にAEやAFの機能が付加されたものは、この第1の撮像装置に含まれる。
【0015】
本発明の第2の撮像装置は、第1の撮像装置において、波長400nm〜700nmで入力光量に対する出力信号強度の比が最も高い波長の入出力比に対して、波長420nmの入出力比が10%以上であることを特徴とするものである。
【0016】
第2の撮像装置の作用を説明する。波長420nm付近(415nmから425nm)の比視感度に占めるウエイトは約1. 6%であり、また、CIE1964XYZ表色系10°視野の等色関数zの占めるウエイトは約12%である。CIE1964XYZ表色系10°視野の等色関数xの占めるウエイトは約2. 6%である。比視感度における影響度は低いものの、色味を決定する要素としては十分影響を及ぼす波長域である。波長420nmの入出力比が10%を下回って少ないと、自然な色の再現ができない。より好ましくは、波長420nmの入出力比が15%以上であることが望ましく、さらに好ましくは、波長420nmの入出力比が20%以上であることが望ましい。
【0017】
本発明の第3の撮像装置は、少なくとも撮像光学系とカラー画像を得るための3つ以上の異なる分光特性を有する電子撮像素子とを有する撮像装置において、前記撮像光学系中の焦点距離の決定に関わる光学素子は、屈折現象のみを用いた光学素子から構成され、
同一物点から発し該撮像光学系に入射する入射光束の光量を入力光量とし、その入射光束に対応して撮像素子から出力する信号の強さを出力信号強度とするとき、波長400nm〜700nmで入力光量に対する出力信号強度の比が最も高い波長の入出力比に対して、波長400nmの入出力比が6%以下であることを特徴とするものである。
【0018】
第3の撮像装置の作用を説明する。コントローラでは、撮像素子から出力される信号が弱いとき、ガンマー補正等で入出力比を変えることを行う場合がある。コントローラでの信号処理や画像処理は必要に応じてソフト的に変更することができる。この第3の撮像装置では、この変更されることを考慮し、撮影光学系から撮像素子までの出力において、色の再現性を良好にする構成としている。なお、より好ましくは、波長400nmの入出力比が3%以下であることが望ましく、さらに好ましくは、波長400nmの入出力比が1.2%以下であることが望ましい。
【0019】
本発明の第4の撮像装置は、第3の撮像装置において、波長400nm〜700nmで入力光量に対して出力信号強度の比が高い波長の入出力比に対して、波長420nmの入出力比が6%以上であることを特徴とするものである。
【0020】
この第4の撮像装置の作用は第2の撮像装置のと同じである。より好ましくは、波長420nmの入出力比が9%以上であることが望ましく、さらに好ましくは、波長420nmの入出力比が12%以上であることが望ましい。
【0021】
本発明の第5の撮像装置は、少なくとも撮像光学系とカラー画像を得るための3つ以上の異なる分光特性を有する電子撮像素子とを有する撮像装置において、
前記撮像光学系中の焦点距離の決定に関わる光学素子は、屈折現象のみを用いた光学素子から構成され、
該撮像光学系の入射部から該電子撮像素子の入射部までの分光透過率が、波長400nm〜700nmで透過率が最も高い波長の透過率に対する400nmの波長の透過率の比が15%以下であることを特徴とするものである。
【0022】
第5の撮像装置の作用を説明する。撮像素子は、そのコストにおいて量産効果の大きい構成部材である。室内等400nm付近の光束がほとんどない被写体を撮影する撮像装置や、ディスプレーやプリント時等に画面部位毎に色の補正を行うことを前提とする等色の再現性の自然さを余り要求しない撮像装置に搭載する撮像素子を共通の撮像素子として使うことは、コスト上、また、生産上好ましいことである。これら両用途の撮像装置では、色の再現性等より光量の確保の方が優先される。第5の撮像装置では、例えば太陽光線下等の短波長を多く含む光源下でこのような撮像素子を用いた場合であっても、撮像光学系の入射部から電子撮像素子の入射部までの分光透過率について、波長400nmの透過率を限定することにより、色再現性の良好な画像が得られる撮像装置を提供することが可能となる。なお、より好ましくは、波長400nmの透過率の比が8%以下であることが望ましく、さらに好ましくは、波長400nmの透過率の比が3%以下であることが望ましい。
【0023】
本発明の第6の撮像装置は、第5の撮像装置において、波長400nm〜700nmで透過率が最も高い波長の透過率に対する420nmの波長の透過率の比が15%以上であることを特徴とするものである。
【0024】
この第6の撮像装置の作用は第2の撮像装置のと同じである。より好ましくは、420nmの波長の透過率の比が20%以上であることが望ましく、さらに好ましくは、420nmの波長の透過率の比が25%以上であることが望ましい。
【0025】
本発明の第7の撮像装置は、第5又は第6の撮像装置において、カラー画像を得るための3つ以上の異なる分光特性を有する電子撮像素子の内、少なくとも一つの分光特性は、2つの高い感度を持つピーク波長を持ち、その2つのピーク波長の間に、2つのピーク波長の感度の双方に対して50%以下の感度の波長を有することを特徴とするものである。
【0026】
第7の撮像装置の作用を説明する。第7の撮像装置の撮像素子はいわゆる補色フィルターによるカラー対応撮像装置である。補色フィルターは原色フィルターに対して、光量を確保しやすいという利点があるが、2つの高い感度を持つピーク波長を有するフィルターを少なくとも1種類配置する必要がある。フィルターに求められるのは、ピークとピークの間の谷の底ができるだけ一定でかつ急激立ちあがりでピーク感度になるものである。これにさらに短波長側のピーク感度から400nm付近の感度を落とすことは、フィルター構成上複雑になり、さらに420nmの感度をある程度確保するとさらに複雑となり好ましくない。第7の撮像装置では、撮像素子に入射する前に400nm又は400nmと420nmの透過率を限定した撮像装置とすることにより、光量が確保しやすく汎用性のある撮像装置を提供するものである。
【0027】
本発明の第8の撮像光学系は、カラー画像を得るための3つ以上の異なる分光特性を有する電子撮像素子を有する撮像装置に装着可能な撮像光学系において、前記撮像光学系中の焦点距離の決定に関わる光学素子は、屈折現象のみを用いた光学素子から構成され、
該撮像光学系の分光透過率が、波長400nm〜700nmで透過率が最も高い波長の透過率に対する400nmの波長の透過率の比が15%以下であることを特徴とするものである。
【0028】
第8の撮像光学系の作用を説明する。このような撮像光学系を異なる撮像装置に装着しても、良い色再現を得ることができる。なお、より好ましくは、波長400nmの透過率の比が8%以下であることが望ましく、さらに好ましくは、波長400nmの透過率の比が3%以下であることが望ましい。
【0029】
本発明の第9の撮像光学系は、第8の撮像光学系において、波長400nm〜700nmで透過率が最も高い波長の透過率に対して、波長420nm透過率の比が15%以上であることを特徴とするものである。
【0030】
なお、より好ましくは、波長420nm透過率の比が20%以上であることが望ましく、さらに好ましくは、波長420nm透過率の比が25%以上であることが望ましい。
【0031】
本発明の第10の撮像装置は、カラー画像を得るための3つ以上の異なる分光特性を有する電子撮像素子と該電子撮像素子からの出力を基に信号処理や画像処理を行うコントローラと前記電子撮像素子に外界の像を導く撮像光学系を着脱可能にするマウント部とを有する撮像装置において、
入射光束の光量を入力光量とし、その入射光束に対応してコントローラから出力する信号の強さを出力信号強度とするとき、波長400nm〜700nmで入力光量に対する出力信号強度の比が最も高い波長の入出力比に対して、波長400nmの入出力比が10%以下とする波長域調整手段を有することを特徴とするものである。
【0032】
第10の撮像装置の作用を説明する。この第10の撮像装置に異なる撮像光学系を装着しても、良い色再現を得ることができる。なお、より好ましくは、波長400nmの入出力比が5%以下であることが望ましく、さらに好ましくは、波長400nmの入出力比が2%以下であることが望ましい。
【0033】
本発明の第11の撮像装置は、その波長域調整手段により波長400nm〜700nmで入力光量に対する出力信号強度の比が最も高い波長の入出力比に対して、波長420nmの入出力比が20%以上としたことを特徴とするものである。
【0034】
本発明の第12の撮像装置は、第10又は第11の撮像装置において、波長域調整手段が、電子撮像素子とマウント部の間に配されたフィルターであることを特徴とするものである。
【0035】
第12の撮像装置の作用を説明する。撮像素子のモザイクフィルターや、撮像素子の入射面に他のフィルターを配することで、信号処理を複雑化させることなく色再現の良好な像を得ることができる。
【0036】
本発明の第13の撮像装置は、第1から第7の撮像装置の何れかにおいて、撮像光学系の有効画面の70%で無限遠物点に合焦したときの波長400nmの子午断面での色収差が4画素以上であることを特徴とするものである。
【0037】
第13の撮像装置の作用を説明する。撮像光学系に用いる光学素子の屈折力は波長の変化と共に変化する。所謂ガラスやプラスチックの材質は、波長が短くなると屈折力が高くなる性質を持つ。すなわち、波長の変化によって結像性能が変化する。波長による屈折力の変化の急激さを示す指標としてアッべ数がある。アッべ数の異なる材質を正レンズ、負レンズにて配置し、波長の変化による結像性能の変化を低減することが行われている。顕微鏡等と異なり、一般的なデジタルカメラ等画角の比較的広い撮像装置においては、画面全体の結像性能を維持しつつ広い範囲の波長の変化による結像性能の変化を維持することは、撮像光学系の構成を複雑にし、また、高価で加工性の良くない材質を必要とし、また、製作精度の要求レベルが高くなることにつながる。
【0038】
この第13の撮像装置によれば、有効画面の70%の範囲で無限遠物点に合焦したときの波長400nmの子午断面での色収差が4画素以上になるように光学系を構成することにより、画像形成にかかわる波長域の結像性能を高くする光学系を簡易な構成で提供できる。
【0039】
ここで、子午断面での色収差が4画素とは、撮像装置で無限遠物点に合焦させた状態(つまり、オートフォーカス機構により略無限遠物点に対して合焦を行った状態、あるいは、マニアルフォーカスにて無限遠メモリに合わせて略無限遠物点に対して合焦を行った状態あるいは光軸上にある無限遠物点に対し光軸上でd線(587.6nm)のPSF(Point Spread Function )強度のピークを最大にした状態)にて、特定波長におけるPSFの強度の最大値に対しその最大値の1.6%以上となる範囲の子午断面上の寸法δを色収差と定義し、波長400nmにおけるその寸法δ(400)が4画素以上となる構成にすることを意味する。
【0040】
また、有効画面の70%の範囲とは、撮像面の中心から最大有効像高までを1としたとき、撮像面中心から最大有効像高の0.7倍を半径とする円の内側を言う。
【0041】
本発明の第14の撮像装置は、第13の撮像装置において、波長435nmから600nmの色収差が、有効画面の70%の範囲で3画素以内であることを特徴とするものである。
【0042】
第14の撮像装置の作用を説明する。この構成により、波長による結像性能変化が実用上問題ない撮像光学系が提供できる。なお、撮像光学系が撮像装置から着脱可能であっても、撮像光学系がその撮像装置に着けて使用することを前提とするものは本発明に含まれる。
【0043】
また、上記構成に代えて、電子撮像素子の有効対角長をD、上記定義による有効画面の70%の範囲での波長400nmでの色収差をδ(400)、波長420nmでの色収差をδ(420)と定義したとき、
δ(400)/D>2.0×10-3
を満たすとよい。
【0044】
さらに、
δ(420)/D<1.5×10-3
を満たすとよい。
【0045】
また、色収差について、波長400nmと420nmについて論じたが、波長400nmの色収差に代えてh線(404.7nm)の色収差、波長420nmの色収差に代えてg線(435.8nm)の色収差に置き換えても同様の効果を得ることができる。
【0046】
また、倍率の色収差に注目すると、d線の中心ベストにて、d線スポットのピークとg線スポットのピークの距離が電子撮像素子の有効な全画面にわたり7画素以下とするとよく、さらに、d線とh線との距離が10画素以上のところを含む構成とするとよい。
【0047】
又は、先のd線とh線のピーク間の距離をΔdh、d線とg線のピーク間の距離をΔdg、電子撮像素子の有効対角長をDと定義したとき、画面の少なくとも一部で、
Δdh/D>6.0×10-3
を満たすとよい。
【0048】
さらに、全画面にわたり、
Δdg/D<4.5×10-3
を満たすとよい。
【0049】
なお、上記第13の撮像装置、第14の撮像装置等に記載の撮像光学系は以下のような光学素子の配置をすると好ましい。
【0050】
本発明の第15の撮像装置は、第1から第14の撮像装置の何れかにおいて、撮像光学系は、開口絞りを有し、前記開口絞りより撮像素子側の光学系は全体に正の屈折力を持ち、さらに少なくとも1枚の負レンズを含むことを特徴とするものである。
【0051】
第15の撮像装置の作用を説明する。開口絞りより撮像素子側の光学系が全体に正の屈折力を持つ点は、撮像素子への入射光束の光電変換の効率を上げるための条件(テレセントリックに近づける)である。また、さらに少なくとも1枚の負レンズを含むことは、球面収差、軸上・倍率の色収差を補正するための条件である。この条件を満たすことにより、波長400nmの色収差は大きくなるが、必要な波長域の結像性能を良好にできる簡易な構成の撮像光学系が提供できる。
【0052】
本発明の第16の撮像装置は、第15の撮像装置において、撮像光学系は、開口絞りと、それよりも撮像素子側の構成が、物体側から順に、正レンズ・負レンズと正レンズ群又は正レンズ・正レンズ・負レンズと正レンズ群であることを特徴とするものである。
【0053】
第16の撮像装置の作用を説明する。このような配置により、絞りより撮像素子側の全長を短くする作用がある。負レンズのパワーを大きくすることによりこの作用を高めることができるが、同時に波長400nm付近の収差が大きくなる。
【0054】
本発明の第17の撮像装置は、第15の撮像装置において、撮像光学系は、絞りより撮像素子側に、広角端から望遠端に変倍する際、像側から物体側に単調に移動しかつ負レンズをを含む群を有することを特徴とするものである。
【0055】
第17の撮像装置の作用を説明する。この構成は、全長短縮・ 変倍比・ 大口径比化に効果があることが知られている。この構成は、絞りよりも後ろの群も変倍に寄与している。また、負先行タイプでは絞りより後ろの群のみが変倍に寄与している。また、含まれる負レンズは像面湾曲等の収差の補正と色収差の補正の機能を有している。この負レンズは、基準波長の収差の補正のためにパワーや形状に制約を受け、適切なアッベ数の材質で構成することにより色収差を補正する。しかし、短波長に行く程屈折率の変化が大きくなるという特性のため、波長400nmの色収差まで補正することは困難である。
【0056】
本発明の第18の撮像装置は、第17の撮像装置において、撮像光学系の移動群は絞りの直後に位置することを特徴とするものである。
【0057】
第18の撮像装置の作用を説明する。この構成にすることにより、さらに全長短縮・ 変倍比・ 大口径比化に効果があることが知られているが、この負レンズでは近軸光線高が高く、波長400nm付近の色収差が大きくなりやすい。特にF値が明るいと色収差は大きくなり、第18の撮像装置の効果は大きくなる。
【0058】
本発明の第19の撮像装置は、第15から第17の撮像装置の何れかにおいて、前記負レンズが以下の条件を満たすことを特徴とするものである。
【0059】
(3) 0.2< SRN/D<2
(4) 1.7<nRN<1.95
(5) 20<νRN<30
(6) 0.004<ΔθRN<0.05
ただし、 SRNは前記負レンズの小さい方の曲率半径の絶対値、Dは撮像素子の有効撮像面の対角長、nRNは前記負レンズの屈折率、νRNは前記負レンズのアッベ数、ΔθRNは硝材のθg-F とνd をプロットした内のガラスコード511605((株)オハラの商品名NSL7。θg-F の値は0.5436、νd の値は60.49)とガラスコード620363((株)オハラの商品名PBM2。θg-F の値は0.5828、νd の値は36.26)の間の直線上を基準にしたときの前記負レンズの硝材のθg-F 方向への変位量で、異常分散性を数値的に表したものである。
【0060】
条件式(3)は、撮像光学系の必要なfバックを確保するためのものである。上限の2を越えると、必要なfバックが確保するのが困難になり、下限の0.2を越えると、(4)から(6)の条件式を満足しても、必要な波長における色収差が大きくなりすぎる。条件式(4)、(5)、(6)に規定される硝材を選択することにより、必要な波長における色収差を良好にコントロールすることができる。ただし、これらは部分分散比の異常さが大きいので、短波長になる程色収差が急速に出るようになり、波長400nmの色収差を補正するのは困難である。なお、この条件式(3)の左辺は、好ましくは0.3であることが望ましく、さらに好ましくは0.5であることがより望ましい。また、条件式(6)の左辺は、好ましくは0.007であることが望ましく、さらに好ましくは0.01であることがより望ましい。
【0061】
本発明の第20の撮像装置は、第15から第18の撮像装置の何れかにおいて、撮像光学系の最も物体側の屈折力を有する光学素子は正レンズであることを特徴とするものである。
【0062】
このような構成にすることにより、全長を小さくできることが知られているが、この正レンズの色収差がこれより撮像素子側の光学系で拡大されることになる。波長400nmの色収差は例えば波長435nmの色収差より大きく、この差が拡大されることになる。特に倍率の色収差への影響が大きい。
【0063】
本発明の第21の撮像装置は、第20の撮像装置において、その正レンズと隣りのレンズとの空気間隔が変倍に際して変化することを特徴とするものである。
【0064】
このように構成すると、ズーム時の群の移動量が少なくなり好ましい。
【0065】
本発明の第22の撮像装置は、第15から第21の撮像装置の何れかにおいて、撮像光学系が、物体側から順に、正の屈折力を有する第1群、負の屈折力を有する第2群、正の屈折力を有する第3群、正の屈折力を有する第4群を含む変倍系より構成されていることを特徴とするものである。
【0066】
このように構成すると、ズーム時の群の移動量が少なくなり好ましい。また、全長を短くすることやF値を明るくすることが容易である。
【0067】
本発明の第23の撮像装置又は撮像光学系は、第1から第9、第13、第14の撮像装置又は撮像光学系の何れかにおいて、撮像光学系中に反射率が波長400nmで50%以上、波長420nmで10%以下である反射面を有することを特徴とするものである。
【0068】
第23の撮像装置の作用を説明する。波長420nmでは反射防止、波長400nmでは反射増加の作用を持つ反射面を配置することにより、クリアな画像を得ることができる。
【0069】
本発明の第24の撮像装置又は撮像光学系は、第23の撮像装置又は撮像光学系において、その反射面は、少なくとも2つの異なる屈折率を有する複数の薄膜を積層させた面からなることを特徴とするものである。
【0070】
第24の撮像装置の作用を説明する。その反射面は光学素子面に多層膜を積層することにより構成することが望ましい。
【0071】
本発明の第25の撮像装置は、少なくとも撮像光学系とフィルタ又はプリズムとカラー画像を得るための3つ以上の異なる分光特性を有する電子撮像素子とを有する撮像装置において、
前記撮像光学系中の焦点距離の決定に関わる光学素子は、屈折現象のみを用いた光学素子から構成され、
少なくとも1枚のフィルター又はプリズムの透過率が、最大透過率波長の透過率に対して波長400nmで10%以下であることを特徴とするものである。
【0072】
第25の撮像装置の作用を説明する。撮像装置では、赤外線カットフィルター、ローパスフィルター、光路分割プリズムを配置することが求められることが多い。このフィルター又はプリズムの材質を、透過率が、最大透過率に対して波長400nmで10%以下にすることにより、新たな波長400nmの光束を制限する部材を追加する必要がなく、好ましい。なお、波長420nmの透過率は最大透過率波長に対して40%以上であることが望ましい。
【0073】
本発明の第26の撮像装置は、少なくとも撮像光学系と前記撮像光学系の光路中に設けられ、一方をファインダー系光路とし、他方を撮影系光路とすべく光路を分割する光路分割手段とカラー画像を得るための3つ以上の異なる分光特性を有する電子撮像素子とを有する撮像装置において、
前記撮像光学系中の焦点距離の決定に関わる光学素子は、屈折現象のみを用いた光学素子から構成され、
該光路分割手段での入射光束に対する電子撮像素子側への射出光束の割合が、使用波長域の最長波長の射出率に対する波長400nmの射出率が1未満であることを特徴とするものである。
【0074】
第26の撮像装置の作用を説明する。その量がファイダーを外して眺めても問題ない被写体からの入射光に対して、ファインダー系に波長400nm以下の光束が多く入射しても、人間の視覚での色の認識や像の認識への影響は少ない。一方、撮像素子では、波長400nmの光束は、波長435nmの光束と同様に扱われるので、色の認識への影響がある。すなわち、波長400nmの光束をよりファインダー系に分割する構成を許す第26の撮像装置は好ましい。
【0075】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の撮像装置の発明の実施形態と実施例について図面を参照にして説明する。
【0076】
図1は、所謂デジタルカメラ10の構成図である。物点を発した光束は、屈折現象のみを用いた光学素子から構成される撮影レンズ系1で結像作用を受け、CCD等の撮像素子3に像を形成する。このとき、撮像素子3が規則正しい光電変換素子の集まりであることから生じる所謂モワレ現象を防ぐため、ローパス効果を持つフィルター2を撮像面3より物体側に配置する。また、赤外光をカットするIRカットの効果を持つフィルターを配置することもある。撮像素子3に入射した光束は、その光電変換素子で電気信号となり、コントローラ4に入力される。コントローラ4でガンマー補正や画像圧縮処理等の信号処理がなされ、内蔵メモリー5やインターフェース7を介し、パソコン8等に出力される。また、コントローラ4から液晶モニター6へ通信され、撮影しようとする画像や撮像された画像を撮影者が確認するができるようにもできる。また、内蔵メモリー5から所謂スマートメディア(商標)等の補助メモリー9へ画像データを通信することができるようにもできる。このとき、撮影光学系1に入射する波長400nm〜700nmで入力光量に対して出力信号強度の比が高い波長の入出力比(入力光量に対する出力信号強度比)に対して、波長400nmの入出力比が10%以下、より好ましくは5%以下、さらに好ましくは2%以下であるようにシステム構成している。
【0077】
また、波長400nm〜700nmで入力光量に対して出力信号強度の比が高い波長の入出力比(入力光量に対する出力信号強度比)に対して、波長420nmの入出力比が10%以上、より好ましくは15%以上、さらに好ましくは20%以上であるようにシステム構成してもよい。
【0078】
ところで、カラー画像を得るには、3つ以上の異なる波長特性の光電変換素子を有するよう、撮像素子に図2や図3に示したようなフィルター配置のカラーフィルターを配置する。図2は、原色フィルターと呼ばれるタイプで、赤(R)、緑(G)、青(B)のフィルターからなる。それぞれの波長特性を図4に示す。図3は、補色フィルターと呼ばれるタイプで、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Ye )のフィルターからなる。それぞれの波長特性を図5に示す。補色フィルターの場合、コントローラ4で、次のような処理を行い、
輝度信号
Y=|G+M+Ye +C|*1/4
色信号
R−Y=|(M+Ye )−(G+C)|
B−Y=|(M+C)−(G+Ye )|
R,G,Bに変換される。原色フィルターは、色を再現するための処理が容易であり、補色フィルターは、光電変換面への光量を増やすことができる。
【0079】
また、カラー画像を得るには、撮影レンズ系1の像側に色分解フィルターを配置し、3つ以上の撮像素子の上に像を形成するようにしてもよい。図6は、R,G,Bに分解した例である。すなわち、物点を発した光束は、屈折現象のみを用いた光学素子から構成される撮影レンズ系1で結像作用を受け、第1プリズム111 、第2プリズム112 、第3プリズム113 からなり、界面にダイクロイックミラーを施してなる色分解プリズム11によりR,G,Bに分解され、色分解されたR,G,Bの結像光束はそれぞれR,G,B用撮像素子3R 、3G 、3B に像を形成する。
【0080】
また、図7に示すように、図1と異なる形態として、撮像素子3より物体側で、ハーフミラープリズム12で光束を分割し、その分割された光束をファインダー光学系13に導く所謂TTLファインダー形式もある。このタイプは、電力の消費を少なくし、被写体を観察することができる特徴がある。ファインダー系と撮影系との光路分割手段12での入射光束に対する撮像素子3側への射出光束の割合が、最大波長に対して、波長400nmで1未満であるように構成してもよい。なお、図7では、透過側に撮像素子3を、反射側にファインダー光学系13を配置しているが、反射側に撮像素子、透過側にファインダー光学系を配置するようにしてもよい。
【0081】
これらの実施の形態において、その入射光束の対応して撮像素子から出力する信号の強さを出力信号強度比とするとき、何れの画像形成を行う分光感度特性を持つ撮像素子においても、波長400nm〜700nmで入力光量に対して出力信号強度の比が高い波長の入出力比(入力光量に対する出力信号強度比)に対して、波長400nmの入出力比が10%以下、より好ましくは5%以下、さらに好ましくは2%以下であるように構成してもよい。
【0082】
そのとき、カラーフィルターの特性を図8や図9のようにして実施してもよい。図9の場合、図5の特性のフィルターと図10のような特性のフィルターを重ねることにより実現してもよい。これにより、マゼンタの特性を容易に実現することができる。
【0083】
また、撮像レンズの透過率を図11のように波長420nmの感度を保ちながら波長400nmの感度を下げるようにしてしてもよい。また、このとき、図12に示すように、透過率をコントロールするためのフィルター14を撮像素子3より物体側に配置してもよいし、このフィルター14の作用を他のフィルターに持たせてもよい。また、撮影レンズ系を構成するレンズ素子上に、図13のような特性を持つ反射防止コートを配置してもよい。このコートは、MgF2 とSiO2 等の材質を適宜重ねて蒸着することによって構成してもよい。
【0084】
実施の別の形態として、図14に示すように、撮影レンズ系1と撮像素子3を含む本体を着脱可能にしてもよい。マウント部15としては、スクリュータイプやバヨネットタイプ等を用いる。また、このとき、撮影レンズ系1で波長400nmと420nmの透過率をコントロールしてもよいし、撮像素子3を含む本体で波長400nmと420nmの入射光に対する出力信号をコントロールしてもよい。例えば、撮影レンズ系1で波長400nmと420nmの透過率をコントロールすることにより、前述のように撮像素子3の量産性を上げることができる。また、色の再現性より特に短波長側の光量を必要とする用途については、別の撮影レンズ系を用意することで対応できる。また、撮像素子3を含む本体で波長400nmと420nmの入射光に対する出力信号をコントロールすることにより、従来通りの撮影レンズ系を装着しても、良い色再現や結像性能を得ることができる。
【0085】
さて、次に以上のような本発明の実施の形態に適した光学系の実施例A〜Fを示す。これらの実施例には、フィルターが含まれているものとないものがあるが、適宜必要に応じて配置してよい。
【0086】
図15〜図17にそれぞれ実施例A〜Cの光軸を含む断面図を示す。また、図18〜図20にそれぞれ実施例D〜Fの広角端での光軸を含む断面図を示す。実施例A〜Cは固定焦点距離のレンズ系であり、実施例D〜Fは可変焦点距離のズームレンズ系である。図中、Fはフィルター、プリズム類、Iは像面を示す。実施例Bは、撮像光学系内に反射部材Rが配置され、カメラの薄型化に適しているが、この反射部材Rの反射特性を波長420nmでは反射率を確保し、波長400nmでは反射率を落とすようにしてもよい。実施例Dは、所謂TTLファインダー形式や色分解プリズムを用いた3板式に適している。
【0087】
以下、各実施例のレンズ構成を説明する。
【0088】
実施例Aは、図15に示すように、物体側へ凸面を向けた正メニスカスレンズと、物体側へ凸面を向けた負メニスカスレンズと、絞りと、両凹レンズを両凸レンズの接合レンズと、両凸レンズの4群5枚構成である。また、非球面は、最も像面側の両凸レンズの物体側の面1面に用いている。
【0089】
実施例Bは、図16に示すように、物体側へ凸面を向けた負メニスカスレンズと、光路を折り曲げるための反射面Rと、絞りと、両凸レンズと、両凸レンズを両凹レンズの接合レンズと、像面側に強い凸面を向けた正レンズの4群5枚構成である。また、非球面は、絞りの後の両凸レンズに1面と、最も像面側の正レンズの1面の合計2面に用いている。
【0090】
実施例Cは、図17に示すように、物体側へ凸面を向けた2枚の負メニスカスレンズと、凸レンズと、絞りと、両凹レンズを両凸レンズの接合レンズと、両凸レンズの5群6枚構成である。また、非球面は、2番目の負メニスカスレンズの1面、最も像面側の両凸レンズの1面の合計2面に用いている。
【0091】
実施例Dは、図18に示すように、第1群G1は、物体側へ凸面を向けた負メニスカスレンズと物体側へ凸面を向けた正メニスカスレンズの接合レンズと、物体側へ凸面を向けた正メニスカスレンズとの3枚からなり、第2群G2は、物体側へ凸面を向けた負メニスカスレンズと、両凹レンズと、両凹レンズと物体側へ凸面を向けた正メニスカスレンズの接合レンズとの4枚からなり、その後に絞りSが位置し、第3群G3は、物体側へ凸面を向けた正メニスカスレンズと、両凸レンズと、物体側へ凸面を向けた負メニスカスレンズとの3枚からなり、第4群G4は、像面側に凸面を向けた負メニスカスレンズと像面側に凸面を向けた正メニスカスレンズの接合レンズと、両凸レンズ2枚との4枚からなる。また、非球面は、第3群G3の両凸レンズの物体側の面と、第4群G4の最も像面側レンズに1面の合計2面に用いている。広角端から望遠端への変倍の際、図に矢印で示すように、第1群G1と絞りSは固定で、第2群G2は物体側から像面側に移動し、第3群G3と第4群G4は像面側から物体側に移動する。
【0092】
実施例Eは、図19に示すように、第1群G1は、凸レンズ1枚からなり、第2群G2は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズと、両凹レンズと物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズとの接合レンズからなり、その後に絞りSが位置し、第3群G3は、両凸レンズと、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズと物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズの接合レンズからなり、第4群G4は、両凸レンズ1枚からなる。また、非球面は、第3群G3の最も物体側のレンズに1面と、第4群G4の最も物体側の面の2面に用いている。広角端から望遠端への変倍の際、図に矢印で示すように、第1群G1と絞りSは固定で、第2群G2は物体側から像面側に移動し、第3群G3と第4群G4は相互の間隔を広げながら像面側から物体側に移動する。
【0093】
実施例Fは、図20に示すように、第1群G1は、物体側に凸面を向けた正レンズ1枚からなり、第2群G2は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズと、両凹レンズと、物体側に強い凸面を向けた正レンズからなり、その後に絞りSが位置し、第3群G3は、両凸レンズと、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズからなり、第4群G4は、像面側に強い凸面を向けた正レンズ1枚からなる。また、非球面は、第4群G4の物体側の面1面に用いている。広角端から望遠端への変倍の際、図に矢印で示すように、第1群G1と絞りSは固定で、第2群G2は物体側から像面側に移動し、第3群G3と第4群G4は像面側から物体側に移動する。
【0094】
以下に、上記各実施例の数値データを示すが、記号は上記の他、fは全系焦点距離、FNOはFナンバー、2ωは画角、pは画素ピッチ、r1 、r2 …は各レンズ面の曲率半径、d1 、d2 …は各レンズ面間の間隔、nd1、nd2…は各レンズのd線の屈折率、ng1、ng2…は各レンズのg線の屈折率、nh1、nh2…は各レンズのh線の屈折率、ΔθRN1 、ΔθRN2 …は各レンズのΔθRNの値、νd1、νd2…は各レンズのd線のアッベ数である。曲率半径、間隔の単位はmmである。なお、非球面形状は、xを光の進行方向を正とした光軸とし、yを光軸と直行する方向にとると、下記の式にて表される。
【0095】
x=(y2 /r)/[1+{1−(K+1)(y/r)2 1/2
+A44 +A66 +A88 + A1010+ A1212
ただし、rは近軸曲率半径、Kは円錐係数、A4、A6、A8、A10 、A12 はそれぞれ4次、6次、8次、10次、12次の非球面係数である。
Figure 0004079551
Figure 0004079551
【0096】
Figure 0004079551
Figure 0004079551
【0097】
Figure 0004079551
Figure 0004079551
【0098】
Figure 0004079551
Figure 0004079551
Figure 0004079551
【0099】
Figure 0004079551
Figure 0004079551
Figure 0004079551
【0100】
Figure 0004079551
Figure 0004079551
Figure 0004079551
【0101】
以上の本発明の撮像装置及び撮像光学系は例えば次のように構成することができる。
【0102】
〔1〕 少なくとも撮像光学系とカラー画像を得るための3つ以上の異なる分光特性を有する電子撮像素子と該電子撮像素子からの出力を基に信号処理や画像処理を行うコントローラとを有する撮像装置において、
前記撮像光学系中の焦点距離の決定に関わる光学素子は、屈折現象のみを用いた光学素子から構成され、
同一物点から発し該撮像光学系に入射する入射光束の光量を入力光量とし、その入射光束に対応してコントローラから出力する信号の強さを出力信号強度とするとき、波長400nm〜700nmで入力光量に対する出力信号強度の比が最も高い波長の入出力比に対して、波長400nmの入出力比が10%以下であることを特徴とする撮像装置。
【0103】
〔2〕 波長400nm〜700nmで入力光量に対する出力信号強度の比が最も高い波長の入出力比に対して、波長420nmの入出力比が10%以上であることを特徴とする上記1記載の撮像装置。
【0104】
〔3〕 少なくとも撮像光学系とカラー画像を得るための3つ以上の異なる分光特性を有する電子撮像素子とを有する撮像装置において、
前記撮像光学系中の焦点距離の決定に関わる光学素子は、屈折現象のみを用いた光学素子から構成され、
同一物点から発し該撮像光学系に入射する入射光束の光量を入力光量とし、その入射光束に対応してコントローラから出力する信号の強さを出力信号強度とするとき、波長400nm〜700nmで入力光量に対する出力信号強度の比が最も高い波長の入出力比に対して、波長400nmの入出力比が6%以下であることを特徴とする撮像装置。
【0105】
〔4〕 波長400nm〜700nmで入力光量に対して出力信号強度の比が高い波長の入出力比に対して、波長420nmの入出力比が6%以上であることを特徴とする上記3記載の撮像装置。
【0106】
〔5〕 少なくとも撮像光学系とカラー画像を得るための3つ以上の異なる分光特性を有する電子撮像素子とを有する撮像装置において、
前記撮像光学系中の焦点距離の決定に関わる光学素子は、屈折現象のみを用いた光学素子から構成され、
該撮像光学系の入射部から該電子撮像素子の入射部までの分光透過率が、波長400nm〜700nmで透過率が最も高い波長の透過率に対する400nmの波長の透過率の比が15%以下であることを特徴とする撮像装置。
【0107】
〔6〕 波長400nm〜700nmで透過率が最も高い波長の透過率に対する420nmの波長の透過率の比が15%以上であることを特徴とする上記5記載の撮像装置。
【0108】
〔7〕 上記5又は6において、カラー画像を得るための3つ以上の異なる分光特性を有する電子撮像素子の内、少なくとも一つの分光特性は、2つの高い感度を持つピーク波長を持ち、その2つのピーク波長の間に、2つのピーク波長の感度の双方に対して50%以下の感度の波長を有することを特徴とする撮像装置。
【0109】
〔8〕 カラー画像を得るための3つ以上の異なる分光特性を有する電子撮像素子を有する撮像装置に装着可能な撮像光学系において、
前記撮像光学系中の焦点距離の決定に関わる光学素子は、屈折現象のみを用いた光学素子から構成され、
該撮像光学系の分光透過率が、波長400nm〜700nmで透過率が最も高い波長の透過率に対する400nmの波長の透過率の比が15%以下であることを特徴とする撮像光学系。
【0110】
〔9〕 波長400nm〜700nmで透過率が最も高い波長の透過率に対して、波長420nm透過率の比が15%以上であることを特徴とする上記8記載の撮像光学系。
【0111】
〔10〕 カラー画像を得るための3つ以上の異なる分光特性を有する電子撮像素子と該電子撮像素子からの出力を基に信号処理や画像処理を行うコントローラと前記電子撮像素子に外界の像を導く撮像光学系を着脱可能にするマウント部とを有する撮像装置において、
入射光束の光量を入力光量とし、その入射光束に対応してコントローラから出力する信号の強さを出力信号強度とするとき、波長400nm〜700nmで入力光量に対する出力信号強度の比が最も高い波長の入出力比に対して、波長400nmの入出力比が10%以下とする波長域調整手段を有することを特徴とする撮像装置。
【0112】
〔11〕 前記波長域調整手段により波長400nm〜700nmで入力光量に対する出力信号強度の比が最も高い波長の入出力比に対して、波長420nmの入出力比が20%以上としたことを特徴とする上記10記載の撮像装置。
【0113】
〔12〕 前記波長域調整手段が、前記電子撮像素子と前記マウント部の間に配されたフィルターであることを特徴とする上記10又は11記載の撮像装置。
【0114】
〔13〕 該撮像光学系の有効画面の70%で無限遠物点に合焦したときの波長400nmの子午断面での色収差が4画素以上であることを特徴とする上記1から7の何れか1項記載の撮像装置。
【0115】
〔14〕 波長435nmから600nmの色収差が、有効画面の70%の範囲で3画素以内であることを特徴とする上記13記載の撮像装置。
【0116】
〔15〕 前記撮像光学系は、開口絞りを有し、前記開口絞りより撮像素子側の光学系は全体に正の屈折力を持ち、さらに少なくとも1枚の負レンズを含むことを特徴とする上記1から14の何れか1項記載の撮像装置。
【0117】
〔16〕 前記撮像光学系は、開口絞りと、それよりも撮像素子側の構成が、物体側から順に、正レンズ・負レンズと正レンズ群又は正レンズ・正レンズ・負レンズと正レンズ群であることを特徴とする上記15記載の撮像装置。
【0118】
〔17〕 前記撮像光学系は、絞りより撮像素子側に、広角端から望遠端に変倍する際、像側から物体側に単調に移動しかつ負レンズをを含む群を有することを特徴とする上記15記載の撮像装置。
【0119】
〔18〕 前記撮像光学系の移動群は絞りの直後に位置することを特徴とする上記17記載の撮像装置。
【0120】
〔19〕 前記負レンズが以下の条件を満たすことを特徴とする上記15から17の何れか1項記載の撮像装置。
【0121】
(3) 0.2< SRN/D<2
(4) 1.7<nRN<1.95
(5) 20<νRN<30
(6) 0.004<ΔθRN<0.05
ただし、 SRNは前記負レンズの小さい方の曲率半径の絶対値、Dは撮像素子の有効撮像面の対角長、nRNは前記負レンズの屈折率、νRNは前記負レンズのアッベ数、ΔθRNは硝材のθg-F とνd をプロットした内のガラスコード511605((株)オハラの商品名NSL7。θg-F の値は0.5436、νd の値は60.49)とガラスコード620363((株)オハラの商品名PBM2。θg-F の値は0.5828、νd の値は36.26)の間の直線上を基準にしたときの前記負レンズの硝材のθg-F 方向への変位量で、異常分散性を数値的に表したものである。
【0122】
〔20〕 前記撮像光学系の最も物体側の屈折力を有する光学素子は正レンズであることを特徴とする上記15から18の何れか1項記載の撮像装置。
【0123】
〔21〕 前記正レンズと隣りのレンズとの空気間隔が変倍に際して変化することを特徴とする上記20記載の撮像装置。
【0124】
〔22〕 前記撮像光学系が、物体側から順に、正の屈折力を有する第1群、負の屈折力を有する第2群、正の屈折力を有する第3群、正の屈折力を有する第4群を含む変倍系より構成されていることを特徴とする上記15から21の何れか1項記載の撮像装置。
【0125】
〔23〕 上記1から9、13、14の何れか1項において、撮像光学系中に反射率が波長400nmで50%以上、波長420nmで10%以下である反射面を有することを特徴とする撮像装置又は撮像光学系。
【0126】
〔24〕 上記23において、前記反射面は、少なくとも2つの異なる屈折率を有する複数の薄膜を積層させた面からなることを特徴とする撮像装置又は撮像光学系。
【0127】
〔25〕 少なくとも撮像光学系とフィルタ又はプリズムとカラー画像を得るための3つ以上の異なる分光特性を有する電子撮像素子とを有する撮像装置において、
前記撮像光学系中の焦点距離の決定に関わる光学素子は、屈折現象のみを用いた光学素子から構成され、
少なくとも1枚のフィルター又はプリズムの透過率が、最大透過率波長の透過率に対して波長400nmで10%以下であることを特徴とする撮像装置。
【0128】
〔26〕 少なくとも撮像光学系と前記撮像光学系の光路中に設けられ、一方をファインダー系光路とし、他方を撮影系光路とすべく光路を分割する光路分割手段とカラー画像を得るための3つ以上の異なる分光特性を有する電子撮像素子とを有する撮像装置において、
前記撮像光学系中の焦点距離の決定に関わる光学素子は、屈折現象のみを用いた光学素子から構成され、
該光路分割手段での入射光束に対する電子撮像素子側への射出光束の割合が、使用波長域の最長波長の射出率に対する波長400nmの射出率が1未満であることを特徴とする撮像装置。
【0129】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によると、簡易な構成で、幅広い自然の被写体に対して、色を含め良好な像の再現を可能とする撮像装置及び撮像光学系を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態のデジタルカメラの構成図である。
【図2】原色フィルターのフィルター配置を示す図である。
【図3】補色フィルターのフィルター配置を示す図である。
【図4】図2の波長特性を示す図である。
【図5】図3の波長特性を示す図である。
【図6】本発明の別の実施形態のデジタルカメラの構成図である。
【図7】本発明のさらに別の実施形態のデジタルカメラの構成図である。
【図8】原色カラーフィルターの特性の1例を示す図である。
【図9】補色カラーフィルターの特性の1例を示す図である。
【図10】図5の特性のフィルターと重ねることにより図9の特性を得るために用いるフィルターの特性を示す図である。
【図11】撮像レンズの透過率特性を1例を示す図である。
【図12】透過率をコントロールするためのフィルターを撮像素子より物体側に配置した実施形態の構成図である。
【図13】反射防止コートの特性の1例を示す図である。
【図14】本発明のもう1つ別の実施形態のデジタルカメラの構成図である。
【図15】実施例Aの光軸を含む断面図である。
【図16】実施例Bの光軸を含む断面図である。
【図17】実施例Cの光軸を含む断面図である。
【図18】実施例Dの広角端での光軸を含む断面図である。
【図19】実施例Eの広角端での光軸を含む断面図である。
【図20】実施例Fの広角端での光軸を含む断面図である。
【図21】550nmの波長で屈折力が1となる単レンズの波長による屈折力の変化を示す図である。
【図22】500nmを基準にしたときの一般的な屈折型光学素子のみからなる光学系の波長に対する後側焦点位置のずれ量を示す図である。
【符号の説明】
1…撮影レンズ系
2…ローパス効果を持つフィルター
3…撮像素子
R …R用撮像素子
G …G用撮像素子
B …B用撮像素子
4…コントローラ
5…内蔵メモリー
6…液晶モニター
7…インターフェース
8…パソコン
9…補助メモリー
10…デジタルカメラ
11…色分解プリズム
111 …第1プリズム
112 …第2プリズム
112 …第3プリズム
12…ハーフミラープリズム
13…ファインダー光学系
14…透過率をコントロールするフィルター
15…マウント部
G1…第1群
G2…第2群
G3…第3群
G4…第4群
S…絞り
F…フィルター、プリズム類
I…像面
R…反射部材

Claims (1)

  1. 少なくとも撮像光学系とカラー画像を得るための3つ以上の異なる分光特性を有する電子撮像素子とを有する撮像装置において、
    前記撮像光学系は、物体側から順に、正の屈折力を有する第1群、負の屈折力を有する第2群、正の屈折力を有する第3群、正の屈折力を有する第4群を含む変倍系より構成されており、第1群は、物体側へ凸面を向けた負メニスカスレンズと物体側へ凸面を向けた正メニスカスレンズの接合レンズと、物体側へ凸面を向けた正メニスカスレンズとの3枚からなり、第2群は、物体側へ凸面を向けた負メニスカスレンズと、両凹レンズと、両凹レンズと物体側へ凸面を向けた正メニスカスレンズの接合レンズとの4枚からなり、その後に開口絞りが位置し、第3群は、物体側へ凸面を向けた正メニスカスレンズと、両凸レンズと、物体側へ凸面を向けた負メニスカスレンズとの3枚からなり、第4群は、像面側に凸面を向けた負メニスカスレンズと像面側に凸面を向けた正メニスカスレンズの接合レンズと、両凸レンズ2枚との4枚からなり、
    前記撮像光学系中の焦点距離の決定に関わる光学素子は、屈折現象のみを用いた光学素子から構成され、
    該撮像光学系の入射部から該電子撮像素子入射部までの分光透過率が、波長400nm〜700nmで透過率が最も高い波長の透過率に対する400nmの波長の透過率の比が15%以下であり、
    前記撮像光学系の前記開口絞りより撮像素子側の光学系は全体に正の屈折力を持ち、その中の少なくとも1枚の負レンズが以下の条件を満たすことを特徴とする撮像装置。
    (3) 0.2< SRN/D<2
    (4) 1.7<nRN<1.95
    (5) 20<νRN<30
    (6) 0.004<ΔθRN<0.05
    ただし、 SRNは前記負レンズの小さい方の曲率半径の絶対値、Dは撮像素子の有効撮像面の対角長、nRNは前記負レンズの屈折率、νRNは前記負レンズのアッベ数、ΔθRNは硝材のθg-F とνd をプロットした内のθg-F の値が0.5436、νd の値が60.49である硝材とθg-F の値が0.5828、νd の値が36.26である硝材の間の直線上を基準にしたときの前記負レンズの硝材のθg-F 方向への変位量で、異常分散性を数値的に表したものである。
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