JP2003057548A - 電子撮像装置 - Google Patents
電子撮像装置Info
- Publication number
- JP2003057548A JP2003057548A JP2001248544A JP2001248544A JP2003057548A JP 2003057548 A JP2003057548 A JP 2003057548A JP 2001248544 A JP2001248544 A JP 2001248544A JP 2001248544 A JP2001248544 A JP 2001248544A JP 2003057548 A JP2003057548 A JP 2003057548A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lens
- group
- optical
- infinity
- focusing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Studio Devices (AREA)
- Blocking Light For Cameras (AREA)
- Lenses (AREA)
Abstract
ンズを用いた300万画素以上のデジタルスチルカメラ
の色収差の影響を抑える手法を提供する。 【解決手段】 負レンズを有し正屈折力を有する第1群
G1と、正レンズを有し負屈折力を有する第2群G2
と、絞りSと、変倍時に可動であるレンズ群を少なくと
も1つ含む後群G3〜G4とより構成されるズームレン
ズと、略平面のみからなる光学素子Fと、電子撮像素子
Iとを有し、無限遠物点合焦時の望遠端での第2群G2
の倍率と、後群の倍率の条件と、無限遠物点時の広角端
での光学全長と画素数を規定した条件とを満たし、略平
面からなる光学素子Fの光学フィルターが、波長400
nm、440nm、550nmでの透過率の条件を満た
す。
Description
し、特に、ビデオカメラやデジタルスチルカメラ等のカ
メラに適した高変倍率ズームレンズを搭載した電子撮像
装置に関するものである。
市場もかなり成熟してきている。撮影レンズとしては、
10倍程度のズームレンズが主流となっている。一方、
近年、銀塩35mmフィルム(通称135フォーマッ
ト)カメラに代わる次世代カメラとして、デジタルスチ
ルカメラ(電子スチルカメラ)が注目されてきている。
後者は、静止画であるため画質に対する要求レベルがホ
ームビデオカメラよりも高く、一般ユーザー向けのデジ
タルカメラでも200万画素の撮像素子を使うことが主
流となってきている。そのために、ホームビデオカメラ
のように小型で高変倍率ズームレンズの設計が困難であ
り、3倍程度のズームレンズが主流になっている。この
3倍ズームレンズ付きデジタルスチルカメラの市場も成
熟期を迎えており、より高変倍率のズームレンズの出現
が望まれている。しかし、電子撮像装置用で公知の小型
高変倍率ズームレンズは画素数の少ないホームビデオ用
がほとんどであるのが現状である。このようなズームレ
ンズをデジタルカメラに用いても、撮像素子本来の解像
力を発揮することはできない。また、200万画素程度
の撮像素子を用いても、例えば本発明実施例に示すよう
な構成のズームレンズを用いれば、撮像素子本来の解像
力を発揮することはできるが、撮像素子の色フィルター
を含めた分光感度特性が銀塩カラーフィルムのように人
間の眼の特性に対し忠実でない(400〜430nmあ
たりの感度が必要以上に高い、600nmあたりの感度
が低い、本来ないはずの700nm以上の感度が高い
等)ことにより、レンズの有する近紫外・近赤外域の色
収差の影響を強く受けてしまい、色にじみが発生し画質
を著しく損ねるという結果になっている。また、植物を
始め一般に赤外域に強い反射スペクトルを有する被写体
が多く、それらに対する色再現性も著しく損ねている。
加を続け、一方、画素ピッチは微細化の方向に進んでい
るが、本発明は以上のような状況に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、今後出て来るであろう300万画
素程度以上の高画素数の撮像素子の解像力に適応し、か
つ、高変倍率でありながら小型でシンプルな構成のズー
ムレンズを使用したデジタルスチルカメラにおいて、レ
ンズの色収差の影響を抑える手法を提供することであ
る。
明の電子撮像装置は、物体側から順に、負レンズを有し
正の屈折力を有する第1レンズ群と、正レンズを有し負
の屈折力を有する第2レンズ群と、開口絞りと、変倍時
に可動であるレンズ群を少なくとも1つ含む後群とより
構成されるズームレンズと、略平面のみからなる光学素
子と、電子撮像素子とを有し、以下の条件(1)〜
(3)を満たし、前記略平面からなる光学素子が、以下
の条件(4)と(5)の透過特性を同時に満たす光学フ
ィルターであることを特徴とするものである。
し、p/d≦4.5×10-4) (4) τ400 /τ550 ≦0.08 (5) τ440 /τ550 ≧0.4 ただし、β2Tは無限遠物点合焦時の望遠端での第2レン
ズ群の倍率、βRTは無限遠物点合焦時の望遠端での後群
の倍率、Lは無限遠物点時の広角端での最も物体側の面
頂から撮像面に至る光学的長さ(光学全長:mm)、p
は水平画素ピッチ(mm)、dは有効撮像面対角長(m
m)、τ400 、τ440 、τ550 はそれぞれ波長400n
m、440nm、550nmでの透過率である。
側から順に、負レンズを有し正の屈折力を有する第1レ
ンズ群と、正レンズを有し負の屈折力を有する第2レン
ズ群と、変倍時に可動であるレンズ群を少なくとも1つ
含む後群とより構成されるズームレンズと、略平面のみ
からなる光学素子と、電子撮像素子とを有し、以下の条
件(1)〜(3)を満たし、前記略平面からなる光学素
子に、以下の条件(4)と(5)の透過特性を同時に満
たすコーティングを施したことを特徴とするものであ
る。
し、p/d≦4.5×10-4) (4) τ400 /τ550 ≦0.08 (5) τ440 /τ550 ≧0.4 ただし、β2Tは無限遠物点合焦時の望遠端での第2レン
ズ群の倍率、βRTは無限遠物点合焦時の望遠端での後群
の倍率、Lは無限遠物点時の広角端での最も物体側の面
頂から撮像面に至る光学的長さ(光学全長:mm)、p
は水平画素ピッチ(mm)、dは有効撮像面対角長(m
m)、τ400 、τ440 、τ550 はそれぞれ波長400n
m、440nm、550nmでの透過率である。
由と作用を説明する。
須の項目として、上記のズームレンズの構成とした。第
1群が収斂系であることにより、軸上光線を低くする作
用と第2群に対して有限物点を提供する作用を有するた
めに、第2群を屈折力の強い発散系にすることができ、
少ない移動量で大きな変倍効果が得られる。しかも、収
差補正能力が高く、変倍による収差変動が少なく、20
0万画素以上の高画素数にも対応しやすい。
倍率を得るときの第2レンズ群の望遠端における倍率を
規定したものである。上限の10を越えると、広角側で
ある程度の画角を確保するのが困難になる。下限の1.
2を越えると、第2群の移動量の割に変倍効果が小さく
なりやすい。
焦時における倍率を規定したものである。デジタルカメ
ラは一般に、35mmフィルムサイズに比べてはるかに
小さな撮像素子を使用するために、光学系の焦点距離が
極めて短い。全系主点位置が光学系のかなり像側に偏っ
たところに位置する。つまり、極端に非対称な屈折力配
置にならざるを得ない。そのために、倍率色収差が発生
しやすい。本発明はこのようなデジタルカメラに限定し
て適用されるものである。つまり、条件(2)の範囲に
入る光学系を対象としている。
光学全長と画素数を規定したものである。高画素数に対
応した結像性能を確保するには、光学系のサイズを大き
くすればよいが、それではスチルカメラにする意味がな
くなる。条件(3)の上限の4×10-2を越えると、カ
メラの小型化ができなくなる。下限の2×10-2を越え
ると、十分小さいが、色にじみを始めとする収差補正が
困難となり、スチルカメラとしての画質を確保できなく
なる。
題点は、2次スペクトルによる色収差で、これは、通常
の硝材では補正することはできない。しかも、小型化を
進めていくと、第1群、第2群、後群共に屈折力が強ま
り、特に望遠側での軸上色収差、倍率色収差、広角側で
の倍率色収差の補正が一層困難となっていき、色にじみ
などのノイズが許容できなくなってくる。これらの色収
差は、光学媒質の一般的特性として、特に波長が450
nmを下回ると急激に増え始める。一方、我々人類の比
視感度(明視の場合)は430nm以下では僅かであ
る。したがって、条件(4)のように、400nmでの
透過率(τ400 )の550nmでの透過率(τ550 )に
対する比が0.08を下回り、440nmでの透過率
(τ440 )の550nmでの透過率(τ550 )に対する
比が0.4を上回るような吸収体あるいは反射体を光路
上に挿入すれば、色再現上必要な波長域を失わず(良好
な色再現を保ったまま)、色にじみ等のノイズがかなり
軽減される。
・構成のレンズ系の内部若しくは像側に条件(4)、
(5)の透過特性を同時に満たすコーティングを施すこ
とで、色再現性を損なわずに色にじみ絶対量を大幅に削
減することができる。
質であったり、ある平面にそのような反射体をコーティ
ングしたものであったりする場合、光学系の入射面に光
路に略垂直に設置すると、撮像素子が鏡面反射体である
ために、ここに一旦結像された高輝度像点の光が略アフ
ォーカルになって平面に入反射し、倒立像点がゴースト
として再結像されて画質を著しく損ねる。そこで、平面
の場合は、結像光学系の中に設置する必要がある。その
場合、光学ローパスフィルターの面上あるいはその近傍
に設定するのがよい。レンズのような曲面を有するもの
にする場合は、軸上マージナル光線が反射面及び透過面
での入射出角が法線に対して1°以上の角度を有する必
要がある。
外領域に高い感度を有するために、赤外成分を吸収する
フィルターが撮像素子近傍に設置されている。この吸収
体は550nmから700nmにかけて緩やな傾斜で透
過率が減少する特性で、しかも、700nmにて完全に
ゼロにはならない。また、補色モザイクフィルターを使
用した撮像素子では、補色フィルターの中マゼンタの透
過特性がブルー、レッド領域の透過率が十分高く、グリ
ーン領域の透過率が十分低いというところまで至ってい
ないことと相まって、色再現の良くない色相が現れる。
そのために、本来深い青紫であるはずの色にじみの主成
分であるところの450nm以下の可視域の色相が赤紫
になり、色にじみをより不快なものにしている。
すい仕様・構成のレンズ系の内部若しくは像側に上記の
ような略平面からなる光学素子の一平面(ただし、前記
条件のコーティングが施されている場合には別の平面)
に以下の条件(6)、(7)の透過特性を同時に満たす
コーティングを施すことで、色にじみの色相を本来の色
相であるところの目立ち難い深い青紫に戻すことができ
る。
00nmでの透過率である。
上を移動する複数のレンズ群で構成すると、より一層の
小型化が可能である。さらに、その中少なくとも1つの
群は広角端から望遠端に変倍する際、物体側へ単調に移
動するようにするとよい。
ないが、分光感度の高い540nmに相当する色収差を
若干犠牲にして、420nmに相当する色収差を小さく
する等、各波長の色収差のバランスを取れば色のにじみ
を目立ち難くすることはある程度は可能である。しか
し、これは解像力やMTFを劣化させることにつながる
ので限界がある。
0.7倍の像高において、d線に対するg線倍率色収差
<0かつ、d線に対するg線倍率色収差<d線に対する
h線倍率色収差かつ、望遠端無限遠物点合焦時:有効対
角長の0.7倍の像高において、d線に対するh線倍率
色収差<d線に対するC線倍率色収差<d線に対するg
線倍率色収差となるように補正するのがよい。ただし、
C線…656.27nm、d線…587.56nm、g
線…435.84nm、h線…404.66nm。
d線に対するg線軸上色収差<d線に対するC線軸上色
収差<d線に対するh線軸上色収差を満たすとよい。
d線に対するg線軸上色収差<d線に対するC線軸上色
収差かつ、d線に対するg線軸上色収差<d線に対する
h線軸上色収差を満たすとよい。
撮像装置(カメラ)に用いたズームレンズは、物体側か
ら順に、正の屈折力を有する第1群、負の屈折力を有す
る第2群、絞り、それ以降は複数のレンズ群からなり、
全長そして第1群の径の小型化のために、絞り以降のレ
ンズ群は全て独立に可動にしている。特に、絞り以降の
群の最も物体側の群を、広角端のときよりも望遠端のと
きの方がより物体側に位置するように移動させれば、第
2群による変倍のための移動スペースが少なくなり入射
瞳位置を浅くできるため、第1群の径の小型化が可能と
なる。また、絞り以降の部分系の全長を短くするため
に、開口絞りの像側に、物体側から順に、正レンズ、正
レンズ、像側の面の方が強い曲率の負レンズの3枚から
構成し、特に、負レンズの像側の面の曲率半径R
RNR は、条件(8)を満たすのがよい。
dは撮像素子の有効撮像面対角長である。
程の望遠になると、2次スペクトルの影響による色にじ
みが主となるため、異常分散性のある硝材を、望遠の状
態で特に軸上光線高が高く、屈折力の大きなレンズに用
いると、補正の効果が大きい。そこで、第1レンズ群の
少なくとも1つの正レンズの媒質として、以下の条件
(9)を満足するものを含んでいることが望ましい。
た中のガラスコード511605(株式会社オハラでの
商品名NSL7 θg −Fの値は0.5436、νd の
値は60.49)とガラスコード620363(株式会
社オハラでの商品名PBM2 θg −Fの値は0.58
28、νd の値は36.26)間の直線上を基準にした
ときの各硝材のθg −F方向への変位量で,異常分散性
を数値的に表したものである。特に、第1群の中で最も
屈折力の高いレンズに用いるようにする。通常は、負レ
ンズ・正レンズ・正レンズの3枚にて構成されるケース
が多いが、中央の正レンズが最も屈折力が大きい。
いられるズームレンズの実施例1〜5について説明す
る。実施例1の無限遠物点合焦時の広角端(a)、中間
状態(b)、望遠端(c)でのレンズ断面図をそれぞれ
図1に示す。実施例2〜5のレンズ構成は実施例1と同
様であるので、図示は省く。図1中、第1群はG1、第
2群はG2、Sは開口絞り、第3群はG3、第4群はG
4、ローパスフィルターであってその第1面(物体側の
表面)に近赤外カットコートが設けられている光学的ロ
ーパスフィルターF、電子撮像素子であるCCDのカバ
ーガラスをC、CCDの像面であって補色モザイクフィ
ルターが設けられている像面をIで示してある。
すように、正の屈折力を有する第1群G1、負の屈折力
を有する第2群G2、開口絞りS、正の屈折力を有する
第3群G3、正の屈折力を有する第4群G4からなり、
無限遠物点合焦時に広角端から望遠端に変倍する際は、
第2群G2は像面側へ移動し、第3群G3は物体側に単
調移動し、第4群G4は一旦物体側へ移動し、その後像
面側に反転して、望遠端では広角端の位置より像面側に
なる。また、第4群G4は合焦のために移動可能であ
る。
ニスカスレンズと両凸レンズの接合レンズと、物体側に
凸面を向けた正メニスカスレンズとからなり、第2群G
2は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズと、両
凹レンズと物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズの
接合レンズとからなり、第3群G3は、両凸レンズと、
物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズと物体側に凸
面を向けた負メニスカスレンズの接合レンズとからな
り、第4群G4は両凸レンズ1枚からなる。非球面は、
第3群G3の両凸レンズの物体側の面、第4群G4の両
凸レンズの両面の3面に用いられている。
が、記号は上記の外、fは全系焦点距離、ωは半画角、
FNOはFナンバー、WEは広角端、STは中間状態、T
Eは望遠端、r1 、r2 …は各レンズ面の曲率半径、d
1 、d2 …は各レンズ面間の間隔、nd1、nd2…は各レ
ンズのd線の屈折率、νd1、νd2…は各レンズのアッベ
数である。なお、非球面形状は、xを光の進行方向を正
とした光軸とし、yを光軸と直交する方向にとると、下
記の式にて表される。
1)(y/r)2 }1/2 ]+A4y4 +A6y6 +A8y8 ただし、rは近軸曲率半径、Kは円錐係数、A4、A6、A8
はそれぞれ4次、6次、8次の非球面係数である。
収差図をそれぞれ図2〜図6に示す。これらの収差図に
おいて、(a)は広角端、(b)は中間状態、(c)は
望遠端における球面収差SA、非点収差AS、歪曲収差
DT、倍率色収差CCを示す。ただし、図中、“FI
Y”は像高を表している。
ズにおいて用いているガラスの波長に応じた屈折率を示
しておく。
に関するパラメータの値は次の通りである。
側には、図1に示すように、入射面側に近赤外シャープ
カットコートを施したローパスフィルターFを有してい
る。この近赤外シャープカットコートは、波長600n
mでの透過率が80%以上、波長700nmでの透過率
が10%以下となるように構成されている。具体的に
は、例えば次のような27層の層構成からなる多層膜で
ある。ただし、設計波長は780nmである。
率特性は図7に示す通りである。
は、図8に示すような短波長域の色の透過を低滅する色
フィルターを設けるか若しくはコーティングを行うこと
で、より一層電子画像の色再現性を高めている。
ティングにより、波長400nm〜700nmで透過率
が最も高い波長の透過率に対する420nmの波長の透
過率の比が15%以上であり、その最も高い波長の透過
率に対する400nmの波長の透過率の比が6%以下で
あることが好ましい。
と、撮像及び再生される画像の色とのずれを低減させる
ことができる。言い換えると、人間の視覚では認識され
難い短波長側の色が、人間の目で容易に認識されること
による画像の劣化を防止することができる。
%を越えると、人間の目では認識され難い単波長城が認
識し得る波長に再生されてしまい、逆に、上記の420
nmの波長の透過率の比が15%よりも小さいと、人間
の認識し得る波長城の再生が低くなり、色のバランスが
悪くなる。
ザイクフィルターを用いた撮像系においてより効果を奏
するものである。
長400nmにおける透過率を0%、420nmにおけ
る透過率を90%、440nmにて透過率のピーク10
0%となるコーティングとしている。
作用の掛け合わせにより、波長450nmの透過率99
%をピークとして、400nmにおける透過率を0%、
420nmにおける透過率を80%、600nmにおけ
る透過率を82%、700nmにおける透過率を2%と
している。それにより、より忠実な色再現を行ってい
る。
す通り、シアン、マゼンダ、イエロー、グリーン(緑)
の4色の色フィルターを撮像画素に対応してモザイク状
に設けた補色モザイクフィルターを設けている。これら
4種類の色フィルターは、それぞれが略同じ数になるよ
うに、かつ、隣り合う画素が同じ種類の色フィルターに
対応しないようにモザイク状に配置されている。それに
より、より忠実な色再現が可能となる。
図9に示すように少なくとも4種類の色フィルターから
構成され、その4種類の色フィルターの特性は以下の通
りであることが好ましい。
光強度のピークを有し、イエローの色フィルターYe は
波長YP に分光強度のピークを有し、シアンの色フィル
ターCは波長CP に分光強度のピークを有し、マゼンダ
の色フィルターMは波長MP1とMP2にピークを有し、以
下の条件を満足する。
それぞれの分光強度のピークに対して波長530nmで
は80%以上の強度を有し、マゼンダの色フィルターは
その分光強度のピークに対して波長530nmの大きい
方のピークでは10%から50%の強度を有すること
が、色再現性を高める上でより好ましい。
は、ズームレンズで物体像を形成しその像をCCD等の
電子撮像素子に受光させて撮影を行う電子撮影装置、と
りわけデジタルスチルカメラカメラに用いることができ
る。以下に、その実施形態を例示する。
レンズをデジタルカメラの撮影光学系41に組み込んだ
構成の概念図を示す。図10はデジタルカメラ40の外
観を示す前方斜視図、図11は同後方斜視図、図12は
デジタルカメラ40の構成を示す断面図である。デジタ
ルカメラ40は、この例の場合、撮影用光路42を有す
る撮影光学系41、ファインダー用光路44を有するフ
ァインダー光学系43、シャッター45、フラッシュ4
6、液晶表示モニター47等を含み、カメラ40の上部
に配置されたシャッター45を押圧すると、それに連動
して撮影光学系41、例えば実施例1のズームレンズを
通して撮影が行われる。撮影光学系41によって形成さ
れた物体像が、近赤外カットコートを設けた光学的ロー
パスフィルターFを介してCCD49の撮像面上に形成
される。このCCD49で受光された物体像は、処理手
段51を介し、電子画像としてカメラ背面に設けられた
液晶表示モニター47に表示される。また、この処理手
段51には記録手段52が接続され、撮影された電子画
像を記録することもできる。なお、この記録手段52は
処理手段51と別体に設けてもよいし、フロッピー(登
録商標)ディスクやメモリーカード、MO等により電子
的に記録書込を行うように構成してもよい。また、CC
D49に代わって銀塩フィルムを配置した銀塩カメラと
して構成してもよい。
ァインダー用対物光学系53が配置してある。このファ
インダー用対物光学系53によって形成された物体像
は、像正立部材であるポロプリズム55の視野枠57上
に形成される。このポリプリズム55の後方には、正立
正像にされた像を観察者眼球Eに導く接眼光学系59が
配置されている。なお、撮影光学系41及びファインダ
ー用対物光学系53の入射側、接眼光学系59の射出側
にそれぞれカバー部材50が配置されている。
は、撮影光学系41が広画角で高変倍比であり、収差が
良好で、明るく、フィルター等が配置できるバックフォ
ーカスの大きなズームレンズであるので、高性能・低コ
スト化が実現できる。
して平行平面板を配置しているが、パワーを持ったレン
ズを用いてもよい。
ように構成することができる。
正の屈折力を有する第1レンズ群と、正レンズを有し負
の屈折力を有する第2レンズ群と、開口絞りと、変倍時
に可動であるレンズ群を少なくとも1つ含む後群とより
構成されるズームレンズと、略平面のみからなる光学素
子と、電子撮像素子とを有し、以下の条件(1)〜
(3)を満たし、前記略平面からなる光学素子が、以下
の条件(4)と(5)の透過特性を同時に満たす光学フ
ィルターであることを特徴とする電子撮像装置。
し、p/d≦4.5×10-4) (4) τ400 /τ550 ≦0.08 (5) τ440 /τ550 ≧0.4 ただし、β2Tは無限遠物点合焦時の望遠端での第2レン
ズ群の倍率、βRTは無限遠物点合焦時の望遠端での後群
の倍率、Lは無限遠物点時の広角端での最も物体側の面
頂から撮像面に至る光学的長さ(光学全長:mm)、p
は水平画素ピッチ(mm)、dは有効撮像面対角長(m
m)、τ400 、τ440 、τ550 はそれぞれ波長400n
m、440nm、550nmでの透過率である。
正の屈折力を有する第1レンズ群と、正レンズを有し負
の屈折力を有する第2レンズ群と、変倍時に可動である
レンズ群を少なくとも1つ含む後群とより構成されるズ
ームレンズと、略平面のみからなる光学素子と、電子撮
像素子とを有し、以下の条件(1)〜(3)を満たし、
前記略平面からなる光学素子に、以下の条件(4)と
(5)の透過特性を同時に満たすコーティングを施した
ことを特徴とする電子撮像装置。
し、p/d≦4.5×10-4) (4) τ400 /τ550 ≦0.08 (5) τ440 /τ550 ≧0.4 ただし、β2Tは無限遠物点合焦時の望遠端での第2レン
ズ群の倍率、βRTは無限遠物点合焦時の望遠端での後群
の倍率、Lは無限遠物点時の広角端での最も物体側の面
頂から撮像面に至る光学的長さ(光学全長:mm)、p
は水平画素ピッチ(mm)、dは有効撮像面対角長(m
m)、τ400 、τ440 、τ550 はそれぞれ波長400n
m、440nm、550nmでの透過率である。
平面(ただし、前記条件のコーティングが施されている
場合には別の平面)に、以下の透過特性を同時に満たす
コーティングを施したことを特徴とする上記1又は2記
載の電子撮像装置。
00nmでの透過率である。
に与えられた色フィルターは補色系フィルターを含むモ
ザイク状に配されていることを特徴とする上記1乃至3
何れか1項記載の電子撮像装置。
ンズ群は全て変倍・合焦のために光軸上を可動であるこ
とを特徴とする上記1乃至4何れか1項記載の電子撮像
装置。
によると、300万画素程度以上の高画素数の撮像素子
の解像力に適応し、かつ、高変倍率でありながら小型で
シンプルな構成のズームレンズを使用したデジタルスチ
ルカメラにおいて、高倍ズームレンズには避けられない
2次スペクトルに起因する色収差による色にじみを軽減
することができる。
ズの実施例1の無限遠物点合焦時の広角端(a)、中間
状態(b)、望遠端(c)でのレンズ断面図である。
性を示す図である。
ルターの一例の透過率特性を示す図である。
示す図である。
タルスチルカメラの外観を示す前方斜視図である。
である。
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 物体側から順に、負レンズを有し正の屈
折力を有する第1レンズ群と、正レンズを有し負の屈折
力を有する第2レンズ群と、開口絞りと、変倍時に可動
であるレンズ群を少なくとも1つ含む後群とより構成さ
れるズームレンズと、略平面のみからなる光学素子と、
電子撮像素子とを有し、以下の条件(1)〜(3)を満
たし、前記略平面からなる光学素子が、以下の条件
(4)と(5)の透過特性を同時に満たす光学フィルタ
ーであることを特徴とする電子撮像装置。 (1) 1.2≦−β2T≦10 (2) 0.1≦−βRT≦0.5 (3) 2×10-2≦L・p/d≦4×10-2(ただ
し、p/d≦4.5×10-4) (4) τ400 /τ550 ≦0.08 (5) τ440 /τ550 ≧0.4 ただし、β2Tは無限遠物点合焦時の望遠端での第2レン
ズ群の倍率、βRTは無限遠物点合焦時の望遠端での後群
の倍率、Lは無限遠物点時の広角端での最も物体側の面
頂から撮像面に至る光学的長さ(光学全長:mm)、p
は水平画素ピッチ(mm)、dは有効撮像面対角長(m
m)、τ400 、τ440 、τ550 はそれぞれ波長400n
m、440nm、550nmでの透過率である。 - 【請求項2】 物体側から順に、負レンズを有し正の屈
折力を有する第1レンズ群と、正レンズを有し負の屈折
力を有する第2レンズ群と、変倍時に可動であるレンズ
群を少なくとも1つ含む後群とより構成されるズームレ
ンズと、略平面のみからなる光学素子と、電子撮像素子
とを有し、以下の条件(1)〜(3)を満たし、前記略
平面からなる光学素子に、以下の条件(4)と(5)の
透過特性を同時に満たすコーティングを施したことを特
徴とする電子撮像装置。 (1) 1.2≦−β2T≦10 (2) 0.1≦−βRT≦0.5 (3) 2×10-2≦L・p/d≦4×10-2(ただ
し、p/d≦4.5×10-4) (4) τ400 /τ550 ≦0.08 (5) τ440 /τ550 ≧0.4 ただし、β2Tは無限遠物点合焦時の望遠端での第2レン
ズ群の倍率、βRTは無限遠物点合焦時の望遠端での後群
の倍率、Lは無限遠物点時の広角端での最も物体側の面
頂から撮像面に至る光学的長さ(光学全長:mm)、p
は水平画素ピッチ(mm)、dは有効撮像面対角長(m
m)、τ400 、τ440 、τ550 はそれぞれ波長400n
m、440nm、550nmでの透過率である。 - 【請求項3】 前記略平面からなる光学素子の一平面
(ただし、前記条件のコーティングが施されている場合
には別の平面)に、以下の透過特性を同時に満たすコー
ティングを施したことを特徴とする請求項1又は2記載
の電子撮像装置。 (6) τ600 /τ550 ≧0.8 (7) τ700 /τ550 ≦0.08 ただし、τ600 、τ700 はそれぞれ波長600nm、7
00nmでの透過率である。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001248544A JP2003057548A (ja) | 2001-08-20 | 2001-08-20 | 電子撮像装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001248544A JP2003057548A (ja) | 2001-08-20 | 2001-08-20 | 電子撮像装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003057548A true JP2003057548A (ja) | 2003-02-26 |
JP2003057548A5 JP2003057548A5 (ja) | 2006-09-07 |
Family
ID=19077688
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001248544A Pending JP2003057548A (ja) | 2001-08-20 | 2001-08-20 | 電子撮像装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003057548A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005077825A (ja) * | 2003-09-01 | 2005-03-24 | Olympus Corp | 電子撮像装置結像光学系 |
JP2005316396A (ja) * | 2004-03-31 | 2005-11-10 | Nikon Corp | ズームレンズ |
JP2007193194A (ja) * | 2006-01-20 | 2007-08-02 | Canon Inc | 撮像装置 |
JP2009047988A (ja) * | 2007-08-21 | 2009-03-05 | Olympus Imaging Corp | 結像光学系及びそれを有する電子撮像装置 |
JP2015055722A (ja) * | 2013-09-11 | 2015-03-23 | 株式会社リコー | ズームレンズ、カメラおよび携帯情報端末装置 |
Citations (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08160299A (ja) * | 1994-12-12 | 1996-06-21 | Olympus Optical Co Ltd | ズームレンズ |
JPH08248317A (ja) * | 1995-03-13 | 1996-09-27 | Olympus Optical Co Ltd | ズームレンズ |
JPH10170822A (ja) * | 1996-12-11 | 1998-06-26 | Olympus Optical Co Ltd | 撮像装置 |
JP2001021805A (ja) * | 1999-07-08 | 2001-01-26 | Olympus Optical Co Ltd | 撮像装置及び撮像光学系 |
JP2001033703A (ja) * | 1999-07-16 | 2001-02-09 | Canon Inc | リヤーフォーカス式のズームレンズ |
JP2001059938A (ja) * | 1999-08-23 | 2001-03-06 | Ricoh Co Ltd | マクロモードを有するズームレンズ |
JP2001100097A (ja) * | 1999-09-29 | 2001-04-13 | Fuji Photo Optical Co Ltd | 近距離撮影用アタッチメントレンズ |
JP2001111871A (ja) * | 1999-10-08 | 2001-04-20 | Olympus Optical Co Ltd | 撮像装置 |
JP2001116997A (ja) * | 1999-10-20 | 2001-04-27 | Canon Inc | ズームレンズ及びそれを用いた光学機器 |
-
2001
- 2001-08-20 JP JP2001248544A patent/JP2003057548A/ja active Pending
Patent Citations (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08160299A (ja) * | 1994-12-12 | 1996-06-21 | Olympus Optical Co Ltd | ズームレンズ |
JPH08248317A (ja) * | 1995-03-13 | 1996-09-27 | Olympus Optical Co Ltd | ズームレンズ |
JPH10170822A (ja) * | 1996-12-11 | 1998-06-26 | Olympus Optical Co Ltd | 撮像装置 |
JP2001021805A (ja) * | 1999-07-08 | 2001-01-26 | Olympus Optical Co Ltd | 撮像装置及び撮像光学系 |
JP2001033703A (ja) * | 1999-07-16 | 2001-02-09 | Canon Inc | リヤーフォーカス式のズームレンズ |
JP2001059938A (ja) * | 1999-08-23 | 2001-03-06 | Ricoh Co Ltd | マクロモードを有するズームレンズ |
JP2001100097A (ja) * | 1999-09-29 | 2001-04-13 | Fuji Photo Optical Co Ltd | 近距離撮影用アタッチメントレンズ |
JP2001111871A (ja) * | 1999-10-08 | 2001-04-20 | Olympus Optical Co Ltd | 撮像装置 |
JP2001116997A (ja) * | 1999-10-20 | 2001-04-27 | Canon Inc | ズームレンズ及びそれを用いた光学機器 |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005077825A (ja) * | 2003-09-01 | 2005-03-24 | Olympus Corp | 電子撮像装置結像光学系 |
JP2005316396A (ja) * | 2004-03-31 | 2005-11-10 | Nikon Corp | ズームレンズ |
JP2007193194A (ja) * | 2006-01-20 | 2007-08-02 | Canon Inc | 撮像装置 |
JP2009047988A (ja) * | 2007-08-21 | 2009-03-05 | Olympus Imaging Corp | 結像光学系及びそれを有する電子撮像装置 |
JP2015055722A (ja) * | 2013-09-11 | 2015-03-23 | 株式会社リコー | ズームレンズ、カメラおよび携帯情報端末装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7800830B2 (en) | Zoom lens, and electronic imaging system using the same | |
JP3943922B2 (ja) | 撮像装置 | |
US7002755B2 (en) | Zoom lens, and electronic imaging system using the same | |
JP3920655B2 (ja) | ズームレンズ及びそれを用いた撮像装置 | |
JP2004102211A (ja) | ズームレンズ及びそれを用いた電子撮像装置 | |
US6856467B2 (en) | Image pickup system | |
JP4097931B2 (ja) | ズームレンズ及びそれを用いた電子撮像装置 | |
JP4112210B2 (ja) | ズームレンズ及びそれを用いた電子撮像装置 | |
US6744564B2 (en) | Zoom lens, and electronic imaging system using the same | |
EP1353208B1 (en) | Zoom lens, and electronic imaging system using the same | |
JP2003329930A (ja) | ズームレンズ及びそれを有する電子撮像装置 | |
JP2003131130A (ja) | ズームレンズ及びそれを用いた電子撮像装置 | |
JP2003131133A (ja) | 電子撮像装置 | |
JP2003114386A (ja) | 電子撮像装置 | |
JP2003057548A (ja) | 電子撮像装置 | |
US8432623B2 (en) | Zoom lens and imaging apparatus using the same | |
JP4067828B2 (ja) | ズームレンズ及びそれを用いた電子撮像装置 | |
JP4039838B2 (ja) | 電子撮像装置 | |
US7102830B2 (en) | Electronic imaging system | |
JP4046499B2 (ja) | ズームレンズ及びそれを用いた電子撮像装置 | |
JP2003131132A (ja) | 電子撮像装置 | |
JP4039837B2 (ja) | 電子撮像装置 | |
JP2003107351A (ja) | ズームレンズ及びそれを有する電子撮像装置 | |
JP2008116951A (ja) | ズームレンズ及びそれを用いた電子撮像装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060724 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060724 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20091019 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20091202 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100126 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100217 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20100811 |