JP2007193194A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 短波長側での色収差が画質に与える影響を少なくし、可視光を用いたときに良好なる画質の画像が得られる撮像装置を得ることができる。
【解決手段】 互いに異なる分光特性の画素を含む複数の画素を有する撮像素子と、ズーミング可能な撮像光学系と、特定の波長の光を吸収、又は反射する光学素子を備えており、
該撮像光学系は、望遠端におけるFナンバーの最小値Fmin、Fminのときのg線とd線のマージナル光線の球面収差量の絶対値Lg,Ld、
該撮像素子の有効撮像面での短い方向の画素ピッチをP、
最大像高に対する各像高比におけるg線の倍率色収差の横収差量の最大値Sg、望遠端における全系の焦点距離をfT、
紫外域において光の透過率が50%となる波長をλ50等を適切に設定したこと。
【選択図】図1

Description

本発明は、CCDやCMOS等の固体撮像素子(電子撮像素子)を使用するデジタルカメラやビデオカメラ等の撮像装置(電子撮像装置)に関するものである。
近年、CCDやCMOS等の固体撮像素子を用いたデジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラ等の撮像装置には、小型で高ズーム比のズームレンズが要望されている。
一方、固体撮像素子の画素は、年々高密度化及び微細化している。このような撮像素子を用いる光学系には、高い光学性能を有することが要望されている。
一般にズームレンズにおいて、高ズーム化を図ると望遠側のズーム位置において諸収差、特に色収差(2次スペクトルも含む)が多く発生してくる。
例えばズームレンズとして、物体側より像側へ順に正,負,正,正の屈折力のレンズ群の4つのレンズ群より成り、第1レンズ群以外のレンズ群でフォーカス(合焦)を行う、小型で高性能化が容易な4群ズームレンズがある。このズームレンズでは合焦用の第2レンズ群やフィールド用の第4レンズ群の一部に蛍石等の異常分散性を有する材料より成るレンズを設けて望遠側における色収差を補正している。
しかし、この光学材料は概して屈折率が低い。このためにレンズが厚肉化し、又レンズ枚数が増加し、レンズ系全体が大型化してくる傾向があった。
これに対して蛍石等の低屈折率材料を使用するのではなく、可視光のうち、色収差が増大する青側の波長成分(光束)をカットする光学素子を用いて、光学性能の低下を防止する光学系が知られている(特許文献1〜3)。
特許文献1においては波長430nm以下の光線を90%以上吸収する紫外側カットフィルタ(UVカット素子)を平行光となる光路中に配置することで、色収差による画質の低下を効果的に防止している。
特許文献2では、近紫外近傍以下の波長の光線を吸収又は反射によりカットするUVカットフィルタを光電変換面の直近、あるいは光電変換素子の保護ガラス上に配置している。これにより青紫の偽色の弊害をなくしたカメラを実現している。
特許文献3では、波長選択素子を光路中に設けることにより、色収差が目立たないようにした小型軽量な光学系を提案している。
特許文献1〜3で開示されている技術は、色収差の影響を低減するためにある特定の波長(波長域)を単にカットするものであり、撮像光学系の設計上(収差補正上)の視座からは何ら論及されていない。
特開平6−337350号公報 特開2003−46821号公報 特開2003−241090号公報
特許文献1〜3では、短波長側の波長域の光束をカットして短波長側の光が撮像素子に入射しないようにして青紫色の偽色の対策を行っている。
これは、人間の目の感度は可視域の短波長側に対して低いにも関わらず、CCD,CMOS等の電子撮像素子は短波長域でも感度が高いため、短波長の光に基づく画像を人間の目で見えやすい色(画像)に再生してしまうからである。
しかしながら単に短波長側の波長の光をカットしてしまうと、可視光領域の中間波長域と短波長域を重視した光学系を得るのが難しくなる。又色再現性が難しくなってくる。
本発明は、撮影光学系の色収差の発生条件を適切に設定することによって、短波長側での色収差が画質に与える影響を少なくし、可視光を用いて撮像したときに良好なる画質の画像が得られる撮像装置の提供を目的とする。
本発明の撮像装置は、
・互いに異なる分光特性の画素を含む複数の画素を有する撮像素子と、該撮像素子の撮像面上に被写体像を形成するズーミング可能な撮像光学系と、可視光領域のうち特定の波長の光を吸収する光学素子と該特定の波長の光を反射する光学素子のうち少なくとも一方の光学素子を備えており、
該撮像光学系は、望遠端におけるFナンバーの最小値をFmin、FナンバーFminのときのg線とd線のマージナル光線の球面収差量の絶対値をLg,Ld、
該撮像素子の有効撮像面での短い方向の画素ピッチをP、
最大像高に対する像高比1.0,0.9,0.7,0.5の位置におけるd線を基準としたときの、g線の倍率色収差の横収差量の最大値をSg、望遠端における全系の焦点距離をfT、
紫外域において光の透過率が50%となる波長をλ50とするとき、
(Lg−Ld)/(Fmin×P)≧30
|Sg|/fT≦1.0×10−4
420(nm)<λ50<470(nm)
なる条件式を満たすこと。
・互いに異なる分光特性の画素を含む複数の画素を有する撮像素子と、該撮像素子の撮像面上に被写体像を形成するズーミング可能な撮像光学系と、可視光領域のうち特定の波長の光を吸収する光学素子と該特定の波長の光を反射する光学素子のうち少なくとも一方の光学素子を備えており、
該撮像光学系は、望遠端におけるFナンバーの最小値をFmin、FナンバーFminのときのg線とC線のマージナル光線の球面収差量の絶対値をLg,LC、
該撮像素子の有効撮像面での短い方向の画素ピッチをP、
最大像高に対する像高比1.0,0.9,0.7,0.5の位置におけるd線を基準としたときの、g線の倍率色収差の横収差量の最大値をSg、望遠端における全系の焦点距離をfT、
紫外域において光の透過率が50%となる波長をλ50とするとき、
(Lg−LC)/(Fmin×P)≧15
|Sg|/fT≦1.0×10−4
420(nm)<λ50<470(nm)
なる条件式を満たすこと。
・互いに異なる分光特性の画素を含む複数の画素を有する撮像素子と、該撮像素子の撮像面上に被写体像を形成するズーミング可能な撮像光学系と、可視光領域のうち特定の波長の光を吸収する光学素子と該特定の波長の光を反射する光学素子のうち少なくとも一方の光学素子を備えており、
該撮像光学系は、望遠端におけるFナンバーの最小値をFmin、FナンバーFminのときのg線とd線のマージナル光線の球面収差量の絶対値をLg,Ld、
該撮像素子の最大像高に対する像高比1.0,0.9,0.7,0.5の位置におけるd線を基準としたときの、g線の倍率色収差の横収差量の最大値をSg、望遠端における全系の焦点距離をfT、
紫外域において光の透過率が50%となる波長をλ50とするとき、
(Lg−Ld)/(Fmin)≧0.02(mm)
|Sg|/fT≦1.0×10−4
420(nm)<λ50<470(nm)
なる条件式を満たすこと。
・互いに異なる分光特性の画素を含む複数の画素を有する撮像素子と、該撮像素子の撮像面上に被写体像を形成するズーミング可能な撮像光学系と、可視光領域のうち特定の波長の光を吸収する光学素子と該特定の波長の光を反射する光学素子のうち少なくとも一方の光学素子を備えており、
該撮像光学系は、望遠端におけるFナンバーの最小値をFmin、FナンバーFminのときのg線とC線のマージナル光線の球面収差量の絶対値をLg,LC、
該撮像素子の最大像高に対する像高比1.0,0.9,0.7,0.5におけるd線を基準としたときの、g線の倍率色収差の横収差量の最大値をSg、望遠端における全系の焦点距離をfT、
紫外域において光の透過率が50%となる波長をλ50とするとき
(Lg−LC)/(Fmin)≧0.01(mm)
|Sg|/fT≦1.0×10−4
420(nm)<λ50<470(nm)
なる条件式を満たすこと。
を特徴としている。
又、本発明の撮影光学系の設計方法は、
・可視光領域のうち特定の波長の光を吸収する光学素子と該特定の波長の光を反射する光学素子のうち少なくとも一方の光学素子を介して、互いに異なる分光特性の画素を含む複数の画素を有する撮像素子の撮像面上に被写体像を形成するズーミング可能な撮像光学系を構成する各要素を、
該撮像光学系の望遠端におけるFナンバーの最小値をFmin、FナンバーFminのときのg線とd線のマージナル光線の球面収差量の絶対値をLg,Ld、
該撮像素子の有効撮像面での短い方向の画素ピッチをP、
最大像高に対する像高比1.0,0.9,0.7,0.5の位置におけるd線を基準としたときの、g線の倍率色収差の横収差量の最大値をSg、望遠端における全系の焦点距離をfT、
紫外域において光の透過率が50%となる波長をλ50とするとき、
(Lg−Ld)/(Fmin×P)≧30
|Sg|/fT≦1.0×10−4
420(nm)<λ50<470(nm)
なる条件式を満足するように設定すること。
・可視光領域のうち特定の波長の光を吸収する光学素子と該特定の波長の光を反射する光学素子のうち少なくとも一方の光学素子を介して、互いに異なる分光特性の画素を含む複数の画素を有する撮像素子の撮像面上に被写体像を形成するズーミング可能な撮像光学系を構成する各要素を、
該撮像光学系の望遠端におけるFナンバーの最小値をFmin、FナンバーFminのときのg線とC線のマージナル光線の球面収差量の絶対値をLg,LC、
該撮像素子の有効撮像面での短い方向の画素ピッチをP、
最大像高に対する像高比1.0,0.9,0.7,0.5の位置におけるd線を基準としたときの、g線の倍率色収差の横収差量の最大値をSg、望遠端における全系の焦点距離をfT、
紫外域において光の透過率が50%となる波長をλ50とするとき、
(Lg−LC)/(Fmin×P)≧15
|Sg|/fT≦1.0×10−4
420(nm)<λ50<470(nm)
なる条件式を満足するように設定すること。
・可視光領域のうち特定の波長の光を吸収する光学素子と該特定の波長の光を反射する光学素子のうち少なくとも一方の光学素子を介して、互いに異なる分光特性の画素を含む複数の画素を有する撮像素子の撮像面上に被写体像を形成するズーミング可能な撮像光学系を構成する各要素を、
該撮像光学系の望遠端におけるFナンバーの最小値をFmin、FナンバーFminのときのg線とd線とC線のマージナル光線の球面収差量の絶対値をLg,Ld、
該撮像素子の有効撮像面での短い方向の画素ピッチをP、
最大像高に対する像高比1.0,0.9,0.7,0.5の位置におけるd線を基準としたときの、g線の倍率色収差の横収差量の最大値をSg、望遠端における全系の焦点距離をfT、
紫外域において光の透過率が50%となる波長をλ50とするとき、
(Lg−Ld)/(Fmin×P)≧0.02(mm)
|Sg|/fT≦1.0×10−4
420(nm)<λ50<470(nm)
なる条件式を満足するように設定すること。
・可視光領域のうち特定の波長の光を吸収する光学素子と該特定の波長の光を反射する光学素子のうち少なくとも一方の光学素子を介して、互いに異なる分光特性の画素を含む複数の画素を有する撮像素子の撮像面上に被写体像を形成するズーミング可能な撮像光学系を構成する各要素を、
該撮像光学系の望遠端におけるFナンバーの最小値をFmin、FナンバーFminのときのg線とd線とC線のマージナル光線の球面収差量の絶対値をLg,LC、
該撮像素子の有効撮像面での短い方向の画素ピッチをP、
最大像高に対する像高比1.0,0.9,0.7,0.5の位置における、d線を基準としたときの、g線の倍率色収差の横収差量の最大値をSg、望遠端における全系の焦点距離をfT、
紫外域において光の透過率が50%となる波長をλ50とするとき、
(Lg−LC)/(Fmin×P)≧0.01(mm)
|Sg|/fT≦1.0×10−4
420(nm)<λ50<470(nm)
なる条件式を満足するように設定すること。
を特徴としている。
本発明によれば、短波長側での色収差が画質に与える影響を少なくし、可視光を用いて撮像したときに良好なる画質の画像が得られる撮像装置が得られる。
図1は実施例1の撮像装置に用いる撮影光学系の広角端(短焦点距離)におけるレンズ断面図である。
図2(A),(B)は実施例1の撮影光学系の無限遠物体にフォーカスしているときの広角端、望遠端(長焦点距離)における収差図である。
図3は実施例2の撮像装置に用いる撮影光学系の広角端におけるレンズ断面図である。
図4(A),(B)は実施例2の撮影光学系の無限遠物体にフォーカスしているときの広角端、望遠端における収差図である。
図5は実施例3の撮像装置に用いる撮影光学系の広角端におけるレンズ断面図である。
図6(A),(B)は実施例3の撮影光学系の無限遠物体にフォーカスしているときの広角端、望遠端における収差図である。
図1,図3,図5のレンズ断面図において、L1は正の屈折力(光学的パワー=焦点距離の逆数)の第1レンズ群、L2は負の屈折力の第2レンズ群、L3は正の屈折力の第3レンズ群、L4は正の屈折力の第4レンズ群である。
Gは光学フィルター、フェースプレート等に相当する光学ブロックである。IPは像面であり、ビデオカメラやデジタルスチルカメラの撮影光学系として使用するときのCCDセンサやCMOSセンサ等の固体撮像素子(光電変換素子)Saの撮像面に相当する。SPは開口絞りであり、第3レンズ群L3の物体側に設けられている。
Gaは可視光領域のうち、特定の波長(短波長)の光を吸収する光学素子、Gbは特定の波長(短波長)の光を反射する光学素子である。
光学素子Ga,Gbは撮像素子Saの光入射側に配置されている。光学素子Gaと光学素子Gbは光路中にあれば良く、例えば第2レンズ群L2中に配置しても良い。
本実施例では、広角端から望遠端のズーム位置へのズーミングに際して、第2レンズ群L2を像側へ移動させて変倍を行うと共に、変倍に伴う像面変動を第4レンズ群L4を物体側に凸状の軌跡の一部を有しつつ移動させて補正している。
また、第4レンズ群L4を光軸上移動させてフォーカシングを行うリアフォーカス方式を採用している。
第4レンズ群L4の実線の曲線4aと点線の曲線4bは、各々無限遠物体と近距離物体にフォーカスしているときの広角端から望遠端へのズーム位置へのズーミングの際の像面変動を補正するための移動軌跡である。
本実施例において、例えば望遠端のズーム位置において無限遠物体から近距離物体へフォーカスを行う場合には、矢印4cに示すように第4レンズ群L4を前方に繰り出すことで行っている。
尚、以下の各実施例において広角端と望遠端のズーム位置とは変倍用のレンズ群(各実施例では第2レンズ群L2)が機構上光軸上を移動可能な範囲の両端に位置したときのズーム位置をいう。
収差図において、dはd線、gはg線、CはC線である。dΔM,gΔMはd線とg線のメリディオナル像面、dΔS,gΔSはd線とg線のサジタル像面である。倍率色収差はd線を基準とし、g線とC線について表している。FnoはFナンバー、ωは半画角である。
各実施例の撮像装置は、光学素子Ga,Gbを用いて撮像素子に入射する光束の短波長域の波長の光束をカットし、人間の目の感度(視感度)に近い状態で撮像光学系の色収差を補正することにある。
尚、光学素子Gaと光学素子Gbは少なくとも一方があれば良い。
具体的には、各実施例による撮像装置(電子撮像装置)は、カラー画像を得るための複数、好ましくは3つ以上の異なる分光特性を有する複数の画素を含む撮像素子(電子撮像素子)と、撮像素子の撮像面上に被写体像を形成する撮像光学系とを有している。
撮像光学系は、望遠端において、最小のF値(Fナンバー)をFminとする。
図7に示すようにF値がFminのときのg線(波長435.835nm)のマージナル光線の球面収差量の絶対値をLg(mm)、d線(587.56nm)におけるマージナル光線の球面収差量の絶対値をLdとする。C線(波長656.27nm)におけるマージナル光線の球面収差量の絶対値をLCとする。又、撮像素子の有効画面の最も短い方向で測った画素ピッチをP(mm)とする。
撮像素子の最大像高の像高比1.0、0.9、0.7、0.5におけるd線に対するg線の倍率色の横収差量の最大値をSg(mm)、望遠端における全系の焦点距離をfT(mm)とする。
特定の波長を吸収する光学素子Gaと特定の波長を反射する光学素子Gbのうち少なくとも一方の光学素子を備えている。これらの光学素子Ga,Gbを組み合わせて紫外域の光の一部を不透過としている。撮像素子Saの光入射面を基準として光の透過率が50%となる波長をλ50(nm)とする。このとき撮像光学系の各要素を
(Lg−Ld)/(Fmin×P)≧30 (1)
|Sg|/fT≦1.0×10−4 (2)
420(nm)<λ50<470(nm) (3)
(Lg−LC)/(Fmin×P)≧15 (4)
なる条件式のうちの条件式(1)〜(3)又は条件式(2)〜(4)又は条件式(1)〜(4)を満足する構成としている。
撮像素子の撮像面中心についての結像状態は、撮像光学系の球面収差図を基に判断できる。
図7は無限遠物点に合焦しているときにおける撮像光学系の球面収差図である。
図7において、撮像光学系の絞り開放時のF値をFminとしている。
図7は最小F値Fminでの最大入射高の各波長λのマージナル光線が光軸との交わる位置に対する近軸像点との差の絶対値、つまり球面収差量の絶対値をLλと表している。
図7の収差図において、Ld、Lg、LCは各々最大入射高におけるd線,g線,C線の焦点位置のずれ量を示している。
図7の収差図を撮像面中心近辺の光軸Laを含む断面図で見ると、図8のようになる。図8では、近軸像面上の光軸Laからのずれ量(直径)をそれぞれLd/Fmin、Lg/Fmin、LC/Fminと表している。
図9は撮像素子の最大像高Hmaxの像高比1.0,0.9,0.7,0.5におけるd線に対するg線の倍率色の横収差量を示す。ここでSg(mm)はg線の倍率色の最大値を示す。図9では最大値Sgが像高比1.0であったときを示している。
図10は撮像素子の光入射側の原色フィルタの概略模式図である。図10においてR,G,Bは赤色,緑色,青色のフィルターである。
図11は撮像素子の光入射側の補色フィルタの概略模式図である。図11においてCy,Ye,Mg,Gはシアン,イエロー,マゼンタ,グリーンである。
このような色フィルターを用いることにより、互いに異なる分光特性の画素を含む複数の画素より成る撮像素子を構成している。
図10,図11においてP(mm)は撮像素子の有効画面での最も短い方向の画素の画素ピッチである。
図12は数値実施例1において光学素子Ga,Gbを用いることによって撮像素子に入射する光束の短波長側の光束をカットしたときの分光透過率の説明図である。図12では、透過率が50%となる波長が440nmであることを示している。
条件式(1)は、Ld/FminとLg/Fminの差であり、色フレアの量を規定している。条件式(1)の下限値を下回った場合、色フレアの原因となるg線近傍の光束とd線近傍の光束との色ずれを抑えることになる。
しかしながら、カットするg線の波長域まで色ずれを抑える必要はなく、仮に抑えた場合、小型・軽量な撮像光学系を実現するのが難しくなる。
条件式(2)は、倍率色の横収差量の最大ずれ量|Sg|と望遠端の焦点距離fTの比の上限値に関し、像高比における色フレアの変動を抑えるためのものである。条件式(2)の上限値を超えると色フレアが目立つようになる。
条件式(3)は、短波長の光をカットする適切な特性の波長範囲を規定している。人間の目は明所視の場合、波長555nm付近の光を一番明るく感じ、波長470nm付近の波長では555nmに比べ10分の1の明るさにしか感じない。
一方、撮像素子は紫外領域まで感度がある。撮像装置における色再現性の問題から、画像設計においては、撮像装置と人間の目の分光感度特性を近づけている。このため青色の光を除去しても電気的な補正を行うことで、実用レベルでは弊害がほとんど発生しない。
条件式(3)の上限値を上回った場合は、青色の光を完全に除去してしまい、色再現が困難となってしまう。また、条件式(3)の下限値を下回った場合、青紫色の偽色を充分に除去することができず、高性能な撮像光学系を達成することが難しくなる。
更に好ましくは条件式(3)は次の条件式(3a)を満足するのが良い。
430(nm)<λ50<470(nm) (3a)
さらに、次の条件式(3b)を満足するようにすると、十分な色再現が行われるため、より一層好ましい。
430(nm)<λ50<450(nm) (3b)
透過率が50%となる波長λ50は、撮像光学系に応じ決定することが望ましい。すなわち、撮像光学系の目的および諸収差量に応じて透過率が50%となる波長を決定すればよい。
条件式(1)から条件式(3)を満足することにより、比視感度曲線の相対発光強度の高い波長域の光束で撮像したときの色ずれを十分に抑えることができる。この結果、相対発光強度が低いにも関わらず撮像素子が人間の目で見えやすい色に再生する現象を避け、高い光学性能を有する撮像光学系が得られる。
また、前述の従来技術では、短波長側の波長の光束をカットし青紫色の偽色の対策を行っているだけであった。これに対して本実施例では条件式(1)から条件式(3)を満足することにより、比視感度曲線の相対発光強度の高い波長域において、従来よりも色収差を抑えることができ、高いコントラストの画像が得られる。
また、図13に示すように比視感度曲線の相対発光強度の低い青側の波長域(短波長域)のフレア成分による解像力の低下も、短波長側の波長の光束をカットすることで解像力の低下の主原因であるフレアを除去することができる。
この結果、従来の撮像光学系より高い解像力を得ることができる。
この他、本実施例による撮像装置は、条件式(2)〜(4)を満足する構成としている。ここで条件式(2),(3)に関しては前述したとおりである。
条件式(4)は、LC/Fmin、Lg/Fminの差であり、色フレアの量を規定している。条件式(4)の下限値を下回った場合、色フレアの原因となるg線近傍の光束とC線近傍の光束との色ずれを抑えることになる。
しかしながら、カットするg線の波長域まで色ずれを抑える必要はなく、抑えた場合、小型・軽量な撮像光学系を得るのが難しくなる。
条件式(2)から条件式(4)を満足することにより、比視感度曲線の相対発光強度の高い波長域の光束で撮像したときの色ずれを十分に抑えることができる。この結果、相対発光強度が低いにも関わらず撮像素子が人間の目で見えやすい色に再生する現象を避け、高い光学性能を有する撮像光学系が得られる。
また、前述の従来技術では、短波長側の波長の光束をカットし青紫色の偽色の対策を行っているだけであった。これに対して本実施例では、条件式(2)から条件式(4)を満足することにより、比視感度曲線の相対発光強度の高い波長域において、従来よりも色収差を抑えることができ、高いコントラストの画像が得られる。
この他、本実施例による撮像装置は、カラー画像を得るための複数、好ましくは3つ以上の異なる分光特性を有する複数の画素を含む撮像素子と、撮像素子の撮像面上に被写体像を形成する撮像光学系とを有している。
そして撮像光学系は、望遠端において、最小F値をFminとする。F値がFminのときのg線(波長435.835nm)のマージナル光線の球面収差量の絶対値をLg(mm)、d線(波長587.56nm)におけるマージナル光線の球面収差量の絶対値をLd(mm)とする。
最大像高の像高比1.0、0.9、0.7、0.5におけるd線に対するg線の倍率色の横収差量のうちの最大値をSg(mm)とする。
望遠端における全系の焦点距離をfT(mm)とする。
撮像素子は特定の波長を吸収する光学素子OE1と、特定の波長を反射する光学素子OE2の少なくとも1つを備えている。
これらの光学素子OE1,OE2を組み合わせて紫外域の光を不透過とし、光の透過率が50%となる波長をλ50(nm)とする。このとき
(Lg−Ld)/(Fmin×P)≧0.02(mm) (5)
|Sg|/fT≦1.0×10−4 (2)
420(nm)<λ50<470(nm) (3)
(Lg−LC)/(Fmin×P)≧0.01(mm) (6)
なる条件式のうち条件式(2),(3),(5)又は条件式(2),(3),(6)又は条件式(2),(3),(5),(6)を満足する構成としている。
条件式(2),(3)の技術的な意味に関しては、前述したとおりである。
条件式(5)は、条件式(1)の最小画素ピッチPを置き換え、色フレアの具体的な値を規定したものである。
条件式(5)の下限値を下回った場合、色フレアの原因となるg線近傍の光束とd線近傍の光束との色ずれを抑えることになる。しかしながら、カットする波長域まで色ずれを抑えた場合、小型、軽量な撮像光学系を得るのが難しくなる。
この他本実施例による撮像装置は条件式(2),(3),(6)を満足する構成としている。
条件式(6)は、条件式(4)の最小画素ピッチPを置き換え、色フレアの具体的な値を規定したものである。
条件式(6)の下限値を下回った場合、色フレアの原因となるg線近傍の光束とd線近傍の光束との色ずれを抑えることになる。
しかしながら、カットする波長域まで色ずれを抑えた場合、小型、軽量な撮像光学系が得られない。
また、各実施例では、撮影光学系に回折光学素子を備えている場合、回折による2次のフレア光が発生するため、2次のフレア光を低減する場合にも効果的となる。
撮像光学系を構成する全ての、レンズの材料のアッベ数をνdとするとき
νd<80 (7)
を満足している。このような材料を用いたとき2次スペクトルが十分に低減されていない場合が多い。
各実施例ではこのような場合に色収差の補正に効果的である。
また、各実施例では、外部(被写界側)の明るさが所定の明るさよりも明るいときは撮像素子の前に(光入射側)赤外線カットフィルタを挿入してカラー撮影を行っている。
又、所定の明るさより暗いときには撮像素子の前から赤外線カットフィルタを抜き取る。これによって白黒撮影を行うカラー/白黒切換機能を備えている撮像装置においても良好なる画像を得ることができる。
以上のように各実施例では特定の波長を吸収又は/及び反射する光学素子を光路中に備えている。
これにより、比視感度曲線の相対発光強度の高い波長域の光束で撮像したときの色ずれを十分に抑え、相対発光強度が低いにも関わらず撮像素子が人間の目で見えやすい色に再生することを避けている。
更に撮像光学系の色収差が適切な値となるようにして、色収差が目立たず、画面全体にわたって高い光学性能を有し、小型、軽量が容易な撮像光学系を達成している。
尚、本発明の撮影光学系の設計方法では、可視光領域のうち特定の波長を吸収する光学素子と、該特定の波長を反射する光学素子のうち少なくとも一方を介して互いに異なる分光特性を有する複数の画素を含む撮像素子に画像を形成することを前提としている。
そして、撮像面上に被写体像を形成するズーミング可能な撮像光学系の各要素(各レンズ面の曲率半径、レンズ厚、材料、レンズ間隔等)を特定している。
即ち、前述した各条件式のうち条件式(1),(2),(3)又は条件式(2),(3),(4)又は条件式(2),(3),(5)又は条件式(2),(3),(6)又は条件式(1)〜(4)又は条件式(2),(3),(5),(6)又は条件式(1)〜(6)を満足するように設定している。
尚、各実施例においては前述した条件式(1)〜(6)のうち少なくとも3つの条件式を満足すれば良く、それによれば所定の効果が得られる。
以下に、撮影光学系の数値実施例1〜3を示す。各数値実施例において、iは物体側からの面の順番を示し、Riは第i番目(第i面)の曲率半径、Diは第i面+1面との間の間隔、Ni,νiはそれぞれd線を基準とした屈折率、アッベ数を示す。
また、数値実施例1〜3では最も像側の2つの面は光学ブロックに相当する平面である。非球面形状は光軸からの高さHの位置での光軸方向の変位を面頂点を基準にしてXとするとき、
で表される。
但しRは近軸曲率半径、kは円錐定数、B,C,D,E,B’,C’,D’は非球面係数である。
又、「e−X」は「×10−X」を意味している。fは焦点距離、FnoはFナンバー、ωは半画角を示す。
又前述の各条件式と数値実施例における諸数値との関係を(表1)に示す。

数値実施例1
f = 1.00 〜 29.98 Fno = 1.8 〜 4.0 2ω = 58.1 〜 4.8

R 1 = 23.0264 D 1 = 0.39 N 1 = 1.84666 ν 1 = 23.9
R 2 = 7.9063 D 2 = 1.91 N 2 = 1.69680 ν 2 = 55.5
R 3 = -106.6354 D 3 = 0.08
R 4 = 7.7867 D 4 = 1.02 N 3 = 1.83481 ν 3 = 42.7
R 5 = 19.5477 D 5 = 可変
R 6 = 10.4419 D 6 = 0.24 N 4 = 1.88300 ν 4 = 40.8
R 7 = 1.9614 D 7 = 0.65
R 8 = -8.1309 D 8 = 0.24 N 5 = 1.80400 ν 5 = 46.6
R 9 = 2.3255 D 9 = 0.44
R10 = 3.1241 D10 = 0.58 N 6 = 1.92286 ν 6 = 18.9
R11 = 8.8506 D11 = 可変
R12 = 絞り D12 = 0.51
R13 = 3.9155 D13 = 1.07 N 7 = 1.58313 ν 7 = 59.4
R14 = -10.9885 D14 = 0.17
R15 = 4.4540 D15 = 0.27 N 8 = 1.84666 ν 8 = 23.9
R16 = 3.0180 D16 = 可変
R17 = 6.4742 D17 = 1.32 N 9 = 1.65844 ν 9 = 50.9
R18 = -2.0527 D18 = 0.24 N10 = 1.84666 ν10 = 23.9
R19 = -4.1801 D19 = 可変
R20 = ∞ D20 = 0.95 N11 = 1.51400 ν11 = 60.0
R21 = ∞

\焦点距離 1.00 8.36 29.98
可変間隔\
D 5 0.29 6.37 7.89
D11 8.12 2.05 0.53
D16 2.81 1.22 3.86
D19 1.94 3.53 0.90

非球面係数
R13 k= 4.64720e-01 B’=-1.55394e-04 C’= 6.60677e-07 D’=-8.77409e-08
R14 k=-5.79269e+01 B’=-9.90614e-05

分光特性
λ50=440

数値実施例2
f = 1.00 〜 34.00 Fno = 1.8 〜 4.0 2ω = 58.1 〜 4.8

R 1 = 22.3697 D 1 = 0.39 N 1 = 1.84666 ν 1 = 23.9
R 2 = 7.9189 D 2 = 1.91 N 2 = 1.69680 ν 2 = 55.5
R 3 = -99.7319 D 3 = 0.08
R 4 = 7.4154 D 4 = 1.02 N 3 = 1.83481 ν 3 = 42.7
R 5 = 16.5603 D 5 = 可変
R 6 = 7.9978 D 6 = 0.24 N 4 = 1.88300 ν 4 = 40.8
R 7 = 1.8515 D 7 = 0.65
R 8 = -6.3636 D 8 = 0.24 N 5 = 1.80400 ν 5 = 46.6
R 9 = 2.2295 D 9 = 0.44
R10 = 3.1240 D10 = 0.58 N 6 = 1.92286 ν 6 = 18.9
R11 = 10.1834 D11 = 可変
R12 = 絞り D12 = 0.51
R13 = 4.4032 D13 = 1.07 N 7 = 1.58313 ν 7 = 59.4
R14 = -12.0841 D14 = 0.17
R15 = 4.3996 D15 = 0.27 N 8 = 1.84666 ν 8 = 23.9
R16 = 3.0906 D16 = 可変
R17 = 6.9845 D17 = 1.32 N 9 = 1.65844 ν 9 = 50.9
R18 = -2.1366 D18 = 0.24 N10 = 1.84666 ν10 = 23.9
R19 = -4.2287 D19 = 可変
R20 = ∞ D20 = 0.95 N11 = 1.51400 ν11 = 60.0
R21 = ∞

\焦点距離 1.00 9.19 34.00
可変間隔\
D 5 0.29 6.41 7.94
D11 8.12 2.00 0.48
D16 2.81 0.96 4.20
D19 2.43 4.29 1.04

非球面係数
R13 k=-1.50001e-00 B=-4.49440e-05 C=-2.25876e-05
R14 k=-4.59466e-05 B=-2.68878e-04 C=-2.02917e-05

分光特性
λ50=455

数値実施例3
f = 1.00 〜 39.86 Fno = 1.8 〜 4.0 2ω = 58.1 〜 4.8

R 1 = 20.2256 D 1 = 0.39 N 1 = 2.00330 ν 1 = 28.3
R 2 = 7.9112 D 2 = 1.91 N 2 = 1.74100 ν 2 = 52.6
R 3 = -46.5394 D 3 = 0.08
R 4 = 6.3036 D 4 = 1.02 N 3 = 1.64000 ν 3 = 60.1
R 5 = 13.3226 D 5 = 可変
R 6 = 2.9490 D 6 = 0.24 N 4 = 1.88300 ν 4 = 40.8
R 7 = 1.5837 D 7 = 0.68
R 8 = -4.1515 D 8 = 0.24 N 5 = 1.80400 ν 5 = 46.6
R 9 = 1.8976 D 9 = 0.44
R10 = 2.6883 D10 = 0.58 N 6 = 1.92286 ν 6 = 18.9
R11 = 6.0645 D11 = 可変
R12 = 絞り D12 = 0.51
R13 = 8.9992 D13 = 1.07 N 7 = 1.58313 ν 7 = 59.4
R14 = -4.4291 D14 = 0.17
R15 = 6.4046 D15 = 0.27 N 8 = 1.84666 ν 8 = 23.9
R16 = 3.9576 D16 = 可変
R17 = 7.6211 D17 = 1.32 N 9 = 1.69350 ν 9 = 53.2
R18 = -2.7180 D18 = 0.24 N10 = 1.84666 ν10 = 23.9
R19 = -5.0917 D19 = 可変
R20 = ∞ D20 = 0.95 N11 = 1.51400 ν11 = 60.0
R21 = ∞

\焦点距離 1.00 9.01 39.86
可変間隔\
D 5 0.29 6.38 7.91
D11 8.09 2.00 0.47
D16 3.59 1.71 5.32
D19 2.43 4.31 0.69


非球面係数
R13 k=-4.61619e-00 B=-6.16573e-04 C= 1.66037e-05 D=-6.11713e-05
R14 k= 2.61381e-01 B=-6.22406e-06 C=-4.81150e-07 D=-3.84494e-06

分光特性
λ50=460
次に本発明の撮像装置としてデジタルスチルカメラ(撮像装置)の実施例を図14を用いて説明する。
図14において、20はカメラ本体、21は撮影光学系である。22はカメラ本体に内蔵され、撮像光学系21によって形成された被写体像を受光するCCDセンサやCMOSセンサ等の固体撮像素子(光電変換素子)である。
23は撮像素子22によって光電変換された被写体像に対応する情報を記録するメモリである。24は液晶ディスプレイ等によって構成され、固体撮像素子22上に形成された被写体像を観察するためのファインダーである。
このように、本発明の撮像装置をデジタルスチルカメラに適用することにより、小型で高い光学性能を得ている。
実施例1の撮影光学系の光学断面図 実施例1の撮影光学系の収差図 実施例2の撮影光学系の光学断面図 実施例2の撮影光学系の収差図 実施例3の撮影光学系の光学断面図 実施例3の撮影光学系の収差図 撮影光学系の球面収差図 撮影光学系における像面中心の断面図で見たときの最大入射高における焦点位置のずれ量を示す説明図 撮影光学系における倍率色収差の説明図 撮像装置に用いる原色フィルタの概略構成図 撮像装置に用いる補色フィルタの概略構成図 数値実施例1において光の透過率が50%となる波長特性を示す図 比視感度曲線を表した図 本発明の撮像装置の要部概略図
符号の説明
L1…第1レンズ群
L2…第2レンズ群
L3…第3レンズ群
L4…第4レンズ群
d…d線
g…g線
ΔM…メリディオナル像面
ΔS…サジタル像面
SP…絞り
IP…結像面
G…CCDのフォースプレートやローパスフィルタ等のガラスブロック
Ga,Gb…光学素子

Claims (11)

  1. 互いに異なる分光特性の画素を含む複数の画素を有する撮像素子と、該撮像素子の撮像面上に被写体像を形成するズーミング可能な撮像光学系と、可視光領域のうち特定の波長の光を吸収する光学素子と該特定の波長の光を反射する光学素子のうち少なくとも一方の光学素子を備えており、
    該撮像光学系は、望遠端におけるFナンバーの最小値をFmin、FナンバーFminのときのg線とd線のマージナル光線の球面収差量の絶対値をLg,Ld、
    該撮像素子の有効撮像面での短い方向の画素ピッチをP、
    最大像高に対する像高比1.0,0.9,0.7,0.5の位置におけるd線を基準としたときの、g線の倍率色収差の横収差量の最大値をSg、望遠端における全系の焦点距離をfT、
    紫外域において光の透過率が50%となる波長をλ50とするとき、
    (Lg−Ld)/(Fmin×P)≧30
    |Sg|/fT≦1.0×10−4
    420(nm)<λ50<470(nm)
    なる条件式を満たすことを特徴とする撮像装置。
  2. 互いに異なる分光特性の画素を含む複数の画素を有する撮像素子と、該撮像素子の撮像面上に被写体像を形成するズーミング可能な撮像光学系と、可視光領域のうち特定の波長の光を吸収する光学素子と該特定の波長の光を反射する光学素子のうち少なくとも一方の光学素子を備えており、
    該撮像光学系は、望遠端におけるFナンバーの最小値をFmin、FナンバーFminのときのg線とC線のマージナル光線の球面収差量の絶対値をLg,LC、
    該撮像素子の有効撮像面での短い方向の画素ピッチをP、
    最大像高に対する像高比1.0,0.9,0.7,0.5の位置におけるd線を基準としたときの、g線の倍率色収差の横収差量の最大値をSg、望遠端における全系の焦点距離をfT、
    紫外域において光の透過率が50%となる波長をλ50とするとき、
    (Lg−LC)/(Fmin×P)≧15
    |Sg|/fT≦1.0×10−4
    420(nm)<λ50<470(nm)
    なる条件式を満たすことを特徴とする撮像装置。
  3. 互いに異なる分光特性の画素を含む複数の画素を有する撮像素子と、該撮像素子の撮像面上に被写体像を形成するズーミング可能な撮像光学系と、可視光領域のうち特定の波長の光を吸収する光学素子と該特定の波長の光を反射する光学素子のうち少なくとも一方の光学素子を備えており、
    該撮像光学系は、望遠端におけるFナンバーの最小値をFmin、FナンバーFminのときのg線とd線のマージナル光線の球面収差量の絶対値をLg,Ld、
    該撮像素子の最大像高に対する像高比1.0,0.9,0.7,0.5の位置におけるd線を基準としたときの、g線の倍率色収差の横収差量の最大値をSg、望遠端における全系の焦点距離をfT、
    紫外域において光の透過率が50%となる波長をλ50とするとき、
    (Lg−Ld)/(Fmin)≧0.02(mm)
    |Sg|/fT≦1.0×10−4
    420(nm)<λ50<470(nm)
    なる条件式を満たすことを特徴とする撮像装置。
  4. 互いに異なる分光特性の画素を含む複数の画素を有する撮像素子と、該撮像素子の撮像面上に被写体像を形成するズーミング可能な撮像光学系と、可視光領域のうち特定の波長の光を吸収する光学素子と該特定の波長の光を反射する光学素子のうち少なくとも一方の光学素子を備えており、
    該撮像光学系は、望遠端におけるFナンバーの最小値をFmin、FナンバーFminのときのg線とC線のマージナル光線の球面収差量の絶対値をLg,LC、
    該撮像素子の最大像高に対する像高比1.0,0.9,0.7,0.5におけるd線を基準としたときの、g線の倍率色収差の横収差量の最大値をSg、望遠端における全系の焦点距離をfT、
    紫外域において光の透過率が50%となる波長をλ50とするとき
    (Lg−LC)/(Fmin)≧0.01(mm)
    |Sg|/fT≦1.0×10−4
    420(nm)<λ50<470(nm)
    なる条件式を満たすことを特徴とする撮像装置。
  5. 前記撮像光学系の光路中に回折光学素子を備えたことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の撮像装置。
  6. 前記撮像光学系を構成するすべてのレンズは材質のアッベ数をνdとするとき
    νd<80
    なる条件を満足することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の撮像装置。
  7. 前記撮像素子の光入射側に光路中より挿脱可能な赤外線カットフィルタを有していることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の撮像装置。
  8. 可視光領域のうち特定の波長の光を吸収する光学素子と該特定の波長の光を反射する光学素子のうち少なくとも一方の光学素子を介して、互いに異なる分光特性の画素を含む複数の画素を有する撮像素子の撮像面上に被写体像を形成するズーミング可能な撮像光学系を構成する各要素を、
    該撮像光学系の望遠端におけるFナンバーの最小値をFmin、FナンバーFminのときのg線とd線のマージナル光線の球面収差量の絶対値をLg,Ld、
    該撮像素子の有効撮像面での短い方向の画素ピッチをP、
    最大像高に対する像高比1.0,0.9,0.7,0.5の位置におけるd線を基準としたときの、g線の倍率色収差の横収差量の最大値をSg、望遠端における全系の焦点距離をfT、
    紫外域において光の透過率が50%となる波長をλ50とするとき、
    (Lg−Ld)/(Fmin×P)≧30
    |Sg|/fT≦1.0×10−4
    420(nm)<λ50<470(nm)
    なる条件式を満足するように設定することを特徴とする撮像光学系の設計方法。
  9. 可視光領域のうち特定の波長の光を吸収する光学素子と該特定の波長の光を反射する光学素子のうち少なくとも一方の光学素子を介して、互いに異なる分光特性の画素を含む複数の画素を有する撮像素子の撮像面上に被写体像を形成するズーミング可能な撮像光学系を構成する各要素を、
    該撮像光学系の望遠端におけるFナンバーの最小値をFmin、FナンバーFminのときのg線とC線のマージナル光線の球面収差量の絶対値をLg,LC、
    該撮像素子の有効撮像面での短い方向の画素ピッチをP、
    最大像高に対する像高比1.0,0.9,0.7,0.5の位置におけるd線を基準としたときの、g線の倍率色収差の横収差量の最大値をSg、望遠端における全系の焦点距離をfT、
    紫外域において光の透過率が50%となる波長をλ50とするとき、
    (Lg−LC)/(Fmin×P)≧15
    |Sg|/fT≦1.0×10−4
    420(nm)<λ50<470(nm)
    なる条件式を満足するように設定することを特徴とする撮像光学系の設計方法。
  10. 可視光領域のうち特定の波長の光を吸収する光学素子と該特定の波長の光を反射する光学素子のうち少なくとも一方の光学素子を介して、互いに異なる分光特性の画素を含む複数の画素を有する撮像素子の撮像面上に被写体像を形成するズーミング可能な撮像光学系を構成する各要素を、
    該撮像光学系の望遠端におけるFナンバーの最小値をFmin、FナンバーFminのときのg線とd線とC線のマージナル光線の球面収差量の絶対値をLg,Ld、
    該撮像素子の有効撮像面での短い方向の画素ピッチをP、
    最大像高に対する像高比1.0,0.9,0.7,0.5の位置におけるd線を基準としたときの、g線の倍率色収差の横収差量の最大値をSg、望遠端における全系の焦点距離をfT、
    紫外域において光の透過率が50%となる波長をλ50とするとき、
    (Lg−Ld)/(Fmin×P)≧0.02(mm)
    |Sg|/fT≦1.0×10−4
    420(nm)<λ50<470(nm)
    なる条件式を満足するように設定することを特徴とする撮像光学系の設計方法。
  11. 可視光領域のうち特定の波長の光を吸収する光学素子と該特定の波長の光を反射する光学素子のうち少なくとも一方の光学素子を介して、互いに異なる分光特性の画素を含む複数の画素を有する撮像素子の撮像面上に被写体像を形成するズーミング可能な撮像光学系を構成する各要素を、
    該撮像光学系の望遠端におけるFナンバーの最小値をFmin、FナンバーFminのときのg線とd線とC線のマージナル光線の球面収差量の絶対値をLg,LC、
    該撮像素子の有効撮像面での短い方向の画素ピッチをP、
    最大像高に対する像高比1.0,0.9,0.7,0.5の位置における、d線を基準としたときの、g線の倍率色収差の横収差量の最大値をSg、望遠端における全系の焦点距離をfT、
    紫外域において光の透過率が50%となる波長をλ50とするとき、
    (Lg−LC)/(Fmin×P)≧0.01(mm)
    |Sg|/fT≦1.0×10−4
    420(nm)<λ50<470(nm)
    なる条件式を満足するように設定することを特徴とする撮像光学系の設計方法。
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