JP2003131130A - ズームレンズ及びそれを用いた電子撮像装置 - Google Patents
ズームレンズ及びそれを用いた電子撮像装置Info
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Abstract
高い結像性能を有するズーム方式を用いてビデオカメラ
やデジタルカメラの徹底的薄型化を図ること。 【解決手段】 負の第1群G1と、開口絞りSと、正の
第2群G2と、負の第3群G4と、正の第4群G4とか
らなり、第2群G2と第3群G3との合成焦点距離は常
に正であり、広角端から望遠端への変倍に際して各群の
間隔を変化させつつ第2群G2及び第3群G3が物体側
へのみ移動し、第2群G2は、非球面を有する正レン
ズ、像側に凹面を向けたメニスカス形状の負レンズ、正
レンズの3枚のレンズよりなり、第3群G3は1枚の負
レンズよりなりフォーカシング時に単独で移動し、第3
群G3の物体側面及び像側面の曲率半径に関する条件
(1)と、第3群G3の倍率に関する条件(2)を満足
する。
Description
それを用いた電子撮像装置に関し、特に、ズームレンズ
等の光学系部分の工夫により奥行き方向の薄型化を実現
したズームレンズ及びそれを用いたビデオカメラやデジ
タルカメラ等の電子撮像装置に関するものである。ま
た、そのズームレンズはリアフォーカスを可能にならし
めたものに関するものである。
カ版)カメラに代わる次世代カメラとしてデジタルカメ
ラ(電子カメラ)が注目されてきている。さらに、それ
は業務用高機能タイプからポータブルな普及タイプまで
幅広い範囲でいくつものカテゴリーを有するようになっ
てきている。
タイプのカテゴリーに注目し、高画質を確保しながら奥
行きの薄いビデオカメラ、デジタルカメラを実現する技
術を提供することをねらっている。カメラの奥行き方向
を薄くするのに最大のネックとなっているのは、光学
系、特にズームレンズ系の最も物体側の面から撮像面ま
での厚みである。最近では、撮影時に光学系をカメラボ
ディ内からせり出し携帯時に光学系をカメラボディ内に
収納するいわゆる沈胴式鏡筒を採用することが主流にな
っている。
ィルターによって光学系沈胴時の厚みが大きく異なる。
特にズーム比やF値等、仕様を高く設定するには、最も
物体側のレンズ群が正の屈折力を有するいわゆる正先行
型ズームレンズは、各々のレンズエレメントの厚みやデ
ッドースペースが大きく、沈胴してもたいして厚みが薄
くならない(特開平11−258507号)。負先行型
で特に2乃至3群構成のズームレンズはその点有利であ
るが、群内構成枚数が多かったり、エレメントの厚みが
大きかったり、最も物体側のレンズが正レンズの場合も
沈胴しても薄くならない(特開平11−52246
号)。現在知られている中で電子撮像素子用に適しかつ
ズーム比、画角、F値等を含めた結像性能が良好で沈胴
厚を最も薄くできる可能性を有するものの例として、特
開平11−194274号、特開平11−287953
号、特開2000−9997等のものがある。
は、まずトータルの構成枚数を少なくすること、そして
第2群以降全てのレンズ群の合成倍率を高くして広角側
での入射瞳位置を浅くし第1群を薄くすること、さら
に、合焦時のレンズ移動を前群ではなくいわゆるリアフ
ォーカス方式とし合焦時の収差変動が少ない光学系を選
択することがあげられる。また、撮像素子を小さくする
という方法もあるが、同じ画素数とするためには画素ピ
ッチを小さくする必要があり、感度不足を光学系でカバ
ーしなければならない。回折の影響も然りである。その
ためにはF値を明るくしなくてはならない。
のような状況に鑑みてなされたものであり、その目的
は、構成枚数が少なく、リアフォーカス方式等機構レイ
アウト上小型で簡素にしやすく、無限遠から近距離まで
安定した高い結像性能を有するズーム方式あるいはズー
ム構成を選択し、さらには、レンズエレメントを薄くし
て各群の総厚を薄くしたり、フィルター類の選択をも考
慮して、徹底的にレンズ系収納時の奥行き方向の薄型化
を図ることである。
に、本発明のズームレンズは、物体側より順に、負の屈
折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2
レンズ群と、負の屈折力を有する第3レンズ群と、正の
屈折力を有する第4レンズ群よりなり、前記第2レンズ
群と前記第3レンズ群との合成焦点距離は常に正であ
り、無限遠物点合焦時における広角端から望遠端への変
倍に際して、各レンズ群の間隔を変化させつつ、かつ、
前記第2レンズ群及び前記第3レンズ群が物体側へのみ
移動し、前記第2レンズ群は、物体側から順に、非球面
を有する正レンズL21、像側に凹面を向けたメニスカ
ス形状の負レンズL22、正レンズL23の3枚のレン
ズよりなり、前記第3レンズ群は1枚の負レンズよりな
り、かつ、前記第3レンズ群はフォーカシング時に単独
で移動し、以下の条件を満足することを特徴とするもの
である。
及び像側面の光軸上の曲率半径、β3 は無限遠物点合焦
時の広角端における第3レンズ群の倍率である。
由と作用を説明する。
に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を
有する第2レンズ群と、負の屈折力を有する第3レンズ
群と、正の屈折力を有する第4レンズ群よりなり、前記
第2レンズ群と前記第3レンズ群との合成焦点距離は常
に正であり、無限遠物点合焦時における広角端から望遠
端への変倍に際して、各レンズ群の間隔を変化させつ
つ、かつ、前記第2レンズ群及び前記第3レンズ群が物
体側へのみ移動し、前記第2レンズ群は、物体側から順
に、非球面を有する正レンズL21、像側に凹面を向け
たメニスカス形状の負レンズL22、正レンズL23の
3枚のレンズよりなり、前記第3レンズ群は1枚の負レ
ンズよりなり、かつ、前記第3レンズ群はフォーカシン
グ時に単独で移動するいわゆるリアフォーカス式ズーム
レンズである。
の媒質からなるレンズを一単位とし、接合レンズは複数
のレンズからなるものとする。また、レンズ成分は、間
に空気間隔を配さないレンズ群を意味し、単レンズ又は
接合レンズを意味する。
ある。
及び像側面の光軸上の曲率半径、β3 は無限遠物点合焦
時の広角端における第3レンズ群の倍率である。
抑えるために不可欠な条件である。また、本発明のレン
ズ系では、レンズをカメラ本体に収納する際に少なくと
も変倍やフォーカス時の可変間隔について機械的干渉が
生ずる直前まで詰めることで、カメラ本体を極めて薄く
する関係上、できるだけデッドスペースの発生を抑えな
くてはならない。この上限の10を越えると、第3レン
ズ群の負レンズの形状自身により嵩張りやすく好ましく
ない。下限値の1.2を越えると、フォーカスによる球
面収差の発生が著しく、好ましくない。
スの成立性を示すもので、上限の0.9、下限の0.3
を越えると、第3レンズ群を移動してもフォーカス位置
を満足に移動することができない。
は両方を以下のようにするとよりよい。
下のようにするとさらによい。特に両方を以下のように
すると最もよい。
基準のアッベ数、f3 は第3レンズ群の合成焦点距離、
Lは撮像素子の有効撮像領域の対角長である。
ッベ数を規定したものである。フォーカス時に色収差の
変動が発生しないように、できるだけ低分散であること
が望ましい。下限値の30を越えると、軸上色収差、倍
率色収差のバランスを崩す。あえて上限値を付けるとす
れば、上限値を85とし、ν3 がそれ以下となるように
するとよい。上限値85を越えると、ガラス材料が高価
となる。
したものであり、上限の0.6を越えると、特に広角端
で射出瞳位置が像面に近くなりシェーディングが発生し
やすく好ましくない。
は両方を以下のようにするとよりよい。
下のようにするとさらによい。特に両方を以下のように
すると最もよい。
にかけて変倍する際に、物体側に単調に移動する正の屈
折力のレンズ群を有するズームレンズにおいては、広角
端から望遠端までの変倍全域での収差変動やそれを小さ
く補正した後の残存収差、特に非点収差やコマ収差が大
きい傾向にある。それを補正するために、最終群に非球
面を導入して補正を行なうと効果的である。この群はフ
ォーカスのために移動すると収差変動が大きく、かつ、
変倍時に移動しても格別な効果を得ることはない。した
がって、変倍時、フォーカス時は光軸方向には固定して
おくのが望ましい。構成は単レンズ成分で十分である。
また、形状に関して、以下の条件を満足すると、収差補
正は有利である。
面、像側の面の光軸上の曲率半径である。
球面収差補正、下限値の0.2を越えると、非点収差等
の軸外収差補正が困難となる。
よい。
ンズL23の物体側面及び像側面の光軸上の曲率半径、
t22は第2レンズ群の正レンズL21の像側面から負レ
ンズL22の像側面までの光軸上の距離、t2 は第2レ
ンズ群の最も物体側のレンズ面から最も像側のレンズ面
までの光軸上の厚み、ν22は第2レンズ群の負レンズL
22の媒質のd線基準のアッベ数である。
23の形状ファクターに関する規定である。下限の−
1.0を越えると、第2レンズ群内の空気間隔d22を薄
くしやすいが、コマ収差・非点収差の補正が困難にな
る。上限値の0.5を越えると、第2レンズ群の負レン
ズL22と正レンズL23の機械的干渉でd22が大きく
なりがちで、カメラ本体へのレンズの収納、いわゆる沈
胴時のレンズ系の奥行き厚を薄くするのに足枷となる。
21の像側面から負レンズL22の像側面までの光軸上
の距離t22を規定したものである。この部位はある程度
厚くしないと非点収差が補正し切れないが、光学系の各
エレメントの厚みを薄くする目的の場合、これが足枷に
なる。したがって、非点収差の補正は、第1レンズ群あ
るいは第4レンズ群の何れかの面に非球面を導入して補
正する。それでも下限値の0.04を越えると、非点収
差は補正し切れなくなる。上限値の0.2を越えると、
厚さが許容できない。
関する規定であって、上限の26.5を越えると、軸上
色収差の補正不足をまねく。下限はそれ以下に現実に適
した媒質が存在しないため特に設けないが、あえて下限
値を付けるとすれば、下限値を20とし、ν22がそれ以
上となるようにするとよい。下限値20を越えると、ガ
ラス材料が高価となる。
上あるいは全てを以下のようにするとよりよい。
ようにするとさらによい。特に全てを以下のようにする
と最もよい。
L22とを接合とし、以下の条件を満足するとよい。
群の正レンズL21の物体側面、負レンズL22の物体
側の接合面、負レンズL22の像側面における光軸上の
曲率半径、Lは撮像素子の有効撮像領域の対角長であ
る。
系収差の球面収差・コマ収差・非点収差の補正には有利
だが、接合による偏心敏感度の緩和の効果が少ない。下
限の0.6を越えると、全系収差の球面収差・コマ収差
・非点収差の補正が困難になりやすい。
関する規定であって、上限の0.8を越えると、第2レ
ンズ群の接合レンズの厚みを薄くしやすいが、軸上色収
差の補正が困難になる。下限の0.0を越えると、軸上
色収差の補正には有利だが、接合レンズの厚みを厚くせ
ざるを得ず、沈胴厚を薄くするのに足枷となる。
いは両方を以下のようにするとよりよい。
以下のようにするとさらによい。特に両方を以下のよう
にすると最もよい。
1レンズ群は、以下の条件を満足しつつ、非球面を含む
負レンズと正レンズの2枚のみで構成すれば、色収差や
各ザイデル軸外収差は良好に補正可能であるため、薄型
化に貢献する。
ける光軸上の曲率半径、Lは撮像素子の有効撮像領域の
対角長である。なお、非球面の場合は光軸上の曲率半径
とする。
と、非球面を導入しても歪曲収差とコマ収差の補正バラ
ンスが難しく、上限値の1.3を越えると、倍率色収差
の補正が困難となる。
ッベ数、ν12は第1レンズ群の正レンズのd線基準のア
ッベ数、R12F 、R12R はそれぞれ第1レンズ群の正レ
ンズの物体側面及び像側面の光軸上の曲率半径である。
率色収差の変動に関して規定したものである。下限値の
20を越えると、軸上.倍率色収差の変動が大きくなり
やすい。上限はそれ以上に現実に適した媒質が存在しな
いため特に設けないが、あえて上限値を付けるとすれ
ば、上限値を75とし、ν11−ν12がそれ以下となるよ
うにするとよい。上限値75を越えると、ガラス材料が
高価となる。
のシェープファクターを規定したものである。下限の−
10を越えると、非点収差の補正上不利になる他、変倍
時の機械的干渉を回避するために第2レンズ群との間隔
を余分に必要とする点も不利になる。上限の−2を越え
ると、歪曲収差の補正が不利になりやすい。
るいは両方を以下のようにするとよりよい。
を以下のようにするとさらによい。特に両方を以下のよ
うにすると最もよい。
装置を構成する上で有利である。特に、広角端における
対角方向の半画角ωW が以下の条件を満足する電子撮像
装置に用いることが好ましい(後記の各実施例に記載の
広角端半画角はωW に相当する。)。
なると、収差補正上は有利になるが、実用的な広角端で
の画角ではなくなる。一方、上限値の42°を越える
と、歪曲収差、倍率の色収差が発生しやすくなり、レン
ズ枚数が増加する。
ームレンズは、軸外主光線を垂直に近い状態で撮像素子
に導けるので、画像の周辺部まで良好な像が得られる。
そのとき、撮像素子の有効撮像領域の対角長Lが3.0
mm乃至12.0mmであることが、良好な画質と小型
化を両立する上でより好ましい。
くしつつも結像性能を良好にする手段を提供した。
言及する。電子撮像装置には、通常、赤外光が撮像面に
入射しないように一定の厚みのある赤外吸収フィルター
を撮像素子よりも物体側に挿入している。これを厚みの
ないコーティングに置き換えることを考える。当然その
分薄くなる訳だが、副次的効果がある。ズームレンズ系
後方にある撮像素子よりも物体側に、波長600nmで
の透過率(τ600 )が80%以上、700nmでの透過
率(τ700 )が8%以下の近赤外シャープカットコート
を導入すると、吸収タイプよりも700nm以上の近赤
外領域の透過率が低く、かつ、相対的に赤側の透過率が
高くなり、補色モザイクフィルターを有するCCD等の
固体撮像素子の欠点である青紫側のマゼンタ化傾向がゲ
イン調整により緩和され、原色フィルターを有するCC
D等の固体撮像素子並みの色再現を得ることができる。
nmでの透過率である。
るいは両方を以下のようにするとよりよい。
を以下のようにするとさらによい。特に両方を以下のよ
うにすると最もよい。
の波長550nmに対する感度が人間の眼のそれよりも
かなり高いことである。これも、近紫外域の色収差によ
る画像のエッジ部の色にじみを目立たせている。特に光
学系を小型化すると致命的である。したがって、波長4
00nmでの透過率(τ400 )の550nmでのそれ
(τ550 )に対する比が0.08を下回り、440nm
での透過率(τ440 )の550nmでのそれ(τ550 )
に対する比が0.4を上回るような吸収体あるいは反射
体を光路上に挿入すれば、色再現上必要な波長域を失わ
ず(良好な色再現を保ったまま)、色にじみなどのノイ
ズがかなり軽減される。
るいは両方を以下のようにするとよりよい。
を以下のようにするとさらによい。特に両方を以下のよ
うにすると最もよい。
像素子の間がよい。
エネルギーの高さから、原色フィルター付きCCDと比
べ実質的感度が高く、かつ、解像的にも有利であるた
め、小型CCDを使用したときのメリットが大である。
もう一方のフィルターである光学的ローパスフィルター
についても、その総厚tLPF (mm)が以下の条件を満
たすようにするとよい。
あり、5μm以下である。
ィルターを薄くすることも効果的であるが、一般的には
モアレ抑制効果が減少して好ましくない。一方、画素ピ
ッチが小さくなるにつれて結像レンズ系の回折の影響に
より、ナイキスト限界以上の周波数成分のコントラスト
は減少し、モアレ抑制効果の現象はある程度許容される
ようになる。例えば、像面上投影時の方位角度が水平
(=0°)と±45°方向にそれぞれ結晶軸を有する3
種類のフィルターを光軸方向に重ねて使用する場合、か
なりモアレ抑制効果があることが知られている。この場
合のフィルターが最も薄くなる仕様としては、水平にa
μm、±45°方向にそれぞれSQRT(1/2)*aμmだけ
ずらせるものが知られている。このときのフィルター厚
は、凡そ[1+2*SQRT(1/2) ]*a/5.88(m
m)となる。ここで、SQRTはスクエアルートであり
平方根を意味する。これは、丁度ナイキスト限界に相当
する周波数においてコントラストをゼロにする仕様であ
る。これよりは数%乃至数十%程度薄くすると、ナイキ
スト限界に相当する周波数のコントラストが少し出てく
るが、上記回折の影響で抑えるることが可能になる。
ねあるいは1枚で実施する場合も含めて、条件(18)
を満足するのがよい。その上限値の0.45を越える
と、光学的ローパスフィルターが厚すぎ薄型化の妨げに
なる。下限値の0.15を越えると、モアレ除去が不十
分になる。ただし、これを実施する場合のaの条件は5
μm以下である。
けやすいので (18)’ 0.13<tLPF /a<0.42 としてもよい。
ィルターの枚数に応じて、以下のようにしてもよい。
る場合、絞り込みによる回折効果の影響で画質が劣化す
る。したがって、開口サイズが固定の複数の開口を有
し、その中の1つを第1レンズ群の最も像側のレンズ面
と第3レンズ群の最も物体側のレンズ面の間の何れかの
光路内に挿入でき、かつ、他の開口と交換可能とするこ
とで像面照度の調節することができる電子撮像装置とし
ておき、その複数の開口の中、一部の開口内に550n
mに対する透過率がそれぞれ異なり、かつ、80%未満
であるような媒体を有するようにして光量調節を行なう
のがよい。あるいは、a(μm)/Fナンバー<0.4
となるようなF値に相当する光量になるように調節を実
施する場合は、開口内に550nmに対する透過率がそ
れぞれ異なりかつ80%未満の媒体を有する電子撮像装
置とするのがよい。例えば、開放値から上記条件の範囲
外ではその媒体なしかあるいは550nmに対する透過
率が91%以上のダミー媒質としておき、範囲内のとき
は回折の影響が出る程に開口絞り径を小さくするのでは
なく、NDフィルターのようなもので光量調節するのが
よい。
に反比例して小さくしたものにして揃えておき、NDフ
ィルターの代わりにそれぞれ周波数特性の異なる光学的
ローパスフィルターを開口内に入れておくのでもよい。
絞り込むにつれて回折劣化が大きくなるので、開口径が
小さくなる程光学的ローパスフィルターの周波数特性を
高く設定しておく。
施例1〜3について説明する。実施例1〜3の無限遠物
点合焦時の広角端(a)、中間状態(b)、望遠端
(c)でのレンズ断面図をそれぞれ図1〜図3に示す。
各図中、第1レンズ群はG1、絞りはS、第2レンズ群
はG2、第3レンズ群はG3、第4レンズ群はG4、赤
外カット吸収フィルターはIF、ローパスフィルターは
LF、像面に配置される電子撮像素子であるCCDのカ
バーガラスはCG、CCDの像面はIで示してある。な
お、赤外カット吸収フィルターIFに代えて、透明平板
の入射面に近赤外シャープカットコートとしたものを用
いてもよいし、ローパスフィルターLFに直接近赤外シ
ャープカットコートを施してもよい。
うに、物体側に凸の負メニスカスレンズと、物体側に凸
の正メニスカスレンズとからなる負屈折力の第1レンズ
群G1、開口絞りS、物体側に凸の正メニスカスレンズ
と物体側に凸の負メニスカスレンズの接合レンズと、両
凸正レンズとからなる正屈折力の第2レンズ群G2、物
体側に凸の負メニスカスレンズ1枚からなる負屈折力の
第3レンズ群G3、像面側に凸の正メニスカスレンズ1
枚からなる正屈折力の第4レンズ群G4からなり、広角
端から望遠端に変倍する際は、第1レンズ群G1は像面
側に移動し、第2レンズ群G2は開口絞りSと一体に物
体側に移動し、第3レンズ群G3は第2レンズ群G2と
の間隔を一旦狭め再び広げながら物体側に移動し、第4
レンズ群G4は固定されている。近距離の被写体にフォ
ーカシングするために、第3レンズ群G3は像面側に移
動される。
スレンズの像面側の面、第2レンズ群G2の接合レンズ
の物体側の面、第4レンズ群G4の像面側の面の3面に
用いられている。
うに、物体側に凸の負メニスカスレンズと、物体側に凸
の正メニスカスレンズとからなる負屈折力の第1レンズ
群G1、開口絞りS、物体側に凸の正メニスカスレンズ
と物体側に凸の負メニスカスレンズの接合レンズと、両
凸正レンズとからなる正屈折力の第2レンズ群G2、物
体側に凸の負メニスカスレンズ1枚からなる負屈折力の
第3レンズ群G3、像面側に凸の正メニスカスレンズ1
枚からなる正屈折力の第4レンズ群G4からなり、広角
端から望遠端に変倍する際は、第1レンズ群G1は中間
状態までは像面側に移動し、中間状態から望遠端までは
若干像面側に移動し、第2レンズ群G2は開口絞りSと
一体に物体側に移動し、第3レンズ群G3は第2レンズ
群G2との間隔を一旦狭め再び広げながら物体側に移動
し、第4レンズ群G4は固定されている。近距離の被写
体にフォーカシングするために、第3レンズ群G3は像
面側に移動される。
スレンズの像面側の面、第2レンズ群G2の接合レンズ
の物体側の面、第4レンズ群G4の像面側の面の3面に
用いられている。
うに、物体側に凸の負メニスカスレンズと、物体側に凸
の正メニスカスレンズとからなる負屈折力の第1レンズ
群G1、開口絞りS、物体側に凸の正メニスカスレンズ
と物体側に凸の負メニスカスレンズの接合レンズと、両
凸正レンズとからなる正屈折力の第2レンズ群G2、物
体側に凸の負メニスカスレンズ1枚からなる負屈折力の
第3レンズ群G3、像面側に凸の正メニスカスレンズ1
枚からなる正屈折力の第4レンズ群G4からなり、広角
端から望遠端に変倍する際は、第1レンズ群G1は物体
側に凹の軌跡を描いて移動し、望遠端では広角端より像
面側の位置になり、第2レンズ群G2は開口絞りSと一
体に物体側に移動し、第3レンズ群G3は第2レンズ群
G2との間隔を一旦狭め再び広げながら物体側に移動
し、第4レンズ群G4は固定されている。近距離の被写
体にフォーカシングするために、第3レンズ群G3は像
面側に移動される。
スレンズの像面側の面、第2レンズ群G2の接合レンズ
の物体側の面、第4レンズ群G4の像面側の面の3面に
用いられている。
が、記号は上記の外、fは全系焦点距離、ωは半画角、
FNOはFナンバー、WEは広角端、STは中間状態、T
Eは望遠端、r1 、r2 …は各レンズ面の曲率半径、d
1 、d2 …は各レンズ面間の間隔、nd1、nd2…は各レ
ンズのd線の屈折率、νd1、νd2…は各レンズのアッベ
数である。なお、非球面形状は、xを光の進行方向を正
とした光軸とし、yを光軸と直交する方向にとると、下
記の式にて表される。
1)(y/r)2 }1/2 ]+A4y4 +A6y6 +A8y8 +
A10y10 ただし、rは近軸曲率半径、Kは円錐係数、A4、A6、
A8、A10 はそれぞれ4次、6次、8次、10次の非球面
係数である。
写体距離10cm合焦時の収差図をそれぞれ図4、図5
に示す。これらの収差図において、(a)は広角端、
(b)は中間状態、(c)は望遠端における球面収差S
A、非点収差AS、歪曲収差DT、倍率色収差CCを示
す。図中、“FIY”は像高を表す。
(18)の値、及び、Lの値を示す。
LFの総厚tLPF は何れも1.500(mm)で3枚重
ねで構成している。もちろん、上述の実施例は、例えば
ローパスフィルターLFを1枚で構成する等、前記した
構成の範囲内で種々変更可能である。
aについて説明しておく。図6は、撮像素子の画素配列
の1例を示す図であり、画素間隔aでR(赤)、G
(緑)、B(青)の画素あるいはシアン、マゼンダ、イ
エロー、グリーン(緑)の4色の画素(図6)がモザイ
ク状に配されている。有効撮像面は撮影した映像の再生
(パソコン上での表示、プリンターによる印刷等)に用
いる撮像素子上の光電変換面内における領域を意味す
る。図中に示す有効撮像面は、光学系の性能(光学系の
性能が確保し得るイメージサークル)に合わせて、撮像
素子の全光電変換面よりも狭い領域に設定されている。
有効撮像面の対角長Lは、この有効撮像面の対角長であ
る。なお、映像の再生に用いる撮像範囲を種々変更可能
としてよいが、そのような機能を有する撮像装置に本発
明のズームレンズを用いる際は、その有効撮像面の対角
長Lが変化する。そのような場合は、本発明における有
効撮像面の対角長Lは、Lのとり得る範囲における最大
値とする。
ット吸収フィルターIFと赤外シャープカットコートと
があり、赤外カット吸収フィルターIFはガラス中に赤
外吸収体が含有される場合で、赤外シャープカットコー
トは吸収でなく反射によるカットである。したがって、
前記したように、この赤外カット吸収フィルターIFを
除去して、ローパスフィルターLFに直接赤外シャープ
カットコートを施してもよいし、ダミー透明平板上に施
してもよい。
は、波長600nmでの透過率が80%以上、波長70
0nmでの透過率が10%以下となるように構成するこ
とが望ましい。具体的には、例えば次のような27層の
層構成からなる多層膜である。ただし、設計波長は78
0nmである。
率特性は図7に示す通りである。また、ローパスフィル
ターLFの射出面側には、図8に示すような短波長域の
色の透過を低滅する色フィルターを設けるか若しくはコ
ーティングを行うことで、より一層電子画像の色再現性
を高めている。
ティングにより、波長400nm〜700nmで透過率
が最も高い波長の透過率に対する420nmの波長の透
過率の比が15%以上であり、その最も高い波長の透過
率に対する400nmの波長の透過率の比が6%以下で
あることが好ましい。
と、撮像及び再生される画像の色とのずれを低減させる
ことができる。言い換えると、人間の視覚では認識され
難い短波長側の色が、人間の目で容易に認識されること
による画像の劣化を防止することができる。
%を越えると、人間の目では認識され難い単波長城が認
識し得る波長に再生されてしまい、逆に、上記の420
nmの波長の透過率の比が15%よりも小さいと、人間
の認識し得る波長城の再生が低くなり、色のバランスが
悪くなる。
ザイクフィルターを用いた撮像系においてより効果を奏
するものである。
長400nmにおける透過率を0%、420nmにおけ
る透過率を90%、440nmにて透過率のピーク10
0%となるコーティングとしている。
作用の掛け合わせにより、波長450nmの透過率99
%をピークとして、400nmにおける透過率を0%、
420nmにおける透過率を80%、600nmにおけ
る透過率を82%、700nmにおける透過率を2%と
している。それにより、より忠実な色再現を行ってい
る。
投影時の方位角度が水平(=0°)と±45°方向にそ
れぞれ結晶軸を有する3種類のフィルターを光軸方向に
重ねて使用しており、それぞれについて、水平にaμ
m、±45°方向にそれぞれSQRT(1/2) ×aだけずらす
ことで、モアレ抑制を行っている。ここで、SQRTは
前記のようにスクエアルートであり平方根を意味する。
す通り、シアン、マゼンダ、イエロー、グリーン(緑)
の4色の色フィルターを撮像画素に対応してモザイク状
に設けた補色モザイクフィルターを設けている。これら
4種類の色フィルターは、それぞれが略同じ数になるよ
うに、かつ、隣り合う画素が同じ種類の色フィルターに
対応しないようにモザイク状に配置されている。それに
より、より忠実な色再現が可能となる。
図9に示すように少なくとも4種類の色フィルターから
構成され、その4種類の色フィルターの特性は以下の通
りであることが好ましい。
光強度のピークを有し、イエローの色フィルターYe は
波長YP に分光強度のピークを有し、シアンの色フィル
ターCは波長CP に分光強度のピークを有し、マゼンダ
の色フィルターMは波長MP1とMP2にピークを有し、以
下の条件を満足する。
それぞれの分光強度のピークに対して波長530nmで
は80%以上の強度を有し、マゼンダの色フィルターは
その分光強度のピークに対して波長530nmでは10
%から50%の強度を有することが、色再現性を高める
上でより好ましい。
の一例を図10に示す。グリーンの色フィルターGは5
25nmに分光強度のビークを有している。イエローの
色フィルターYe は555nmに分光強度のピークを有
している。シアンの色フイルターCは510nmに分光
強度のピークを有している。マゼンダの色フィルターM
は445nmと620nmにピークを有している。ま
た、530nmにおける各色フィルターは、それぞれの
分光強度のピークに対して、Gは99%、Ye は95
%、Cは97%、Mは38%としている。
ないコントローラー(若しくは、デジタルカメラに用い
られるコントローラー)で、電気的に次のような信号処
理を行い、 輝度信号 Y=|G+M+Ye +C|×1/4 色信号 R−Y=|(M+Ye )−(G+C)| B−Y=|(M+C)−(G+Ye )| の信号処理を経てR(赤)、G(緑)、B(青)の信号
に変換される。
コートの配置位置は、光路上のどの位置であってもよ
い。また、ローパスフィルターLFの枚数も前記した通
り2枚でも1枚でも構わない。
は、ズームレンズで物体像を形成しその像をCCD等の
電子撮像素子に受光させて撮影を行う撮影装置、とりわ
けデジタルカメラやビデオカメラ、情報処理装置の例で
あるパソコン、電話、特に持ち運びに便利な携帯電話等
に用いることができる。以下に、その実施形態を例示す
る。
ンズをデジタルカメラの撮影光学系41に組み込んだ構
成の概念図を示す。図11はデジタルカメラ40の外観
を示す前方斜視図、図12は同後方斜視図、図13はデ
ジタルカメラ40の構成を示す断面図である。デジタル
カメラ40は、この例の場合、撮影用光路42を有する
撮影光学系41、ファインダー用光路44を有するファ
インダー光学系43、シャッター45、フラッシュ4
6、液晶表示モニター47等を含み、カメラ40の上部
に配置されたシャッター45を押圧すると、それに連動
して撮影光学系41、例えば実施例1のズームレンズを
通して撮影が行われる。撮影光学系41によって形成さ
れた物体像が、近赤外カットコートをダミー透明平板上
に施してなる赤外カット吸収フィルターIF、光学的ロ
ーパスフィルターLFを介してCCD49の撮像面上に
形成される。このCCD49で受光された物体像は、処
理手段51を介し、電子画像としてカメラ背面に設けら
れた液晶表示モニター47に表示される。また、この処
理手段51には記録手段52が接続され、撮影された電
子画像を記録することもできる。なお、この記録手段5
2は処理手段51と別体に設けてもよいし、フロッピー
(登録商標)ディスクやメモリーカード、MO等により
電子的に記録書込を行うように構成してもよい。また、
CCD49に代わって銀塩フィルムを配置した銀塩カメ
ラとして構成してもよい。
ァインダー用対物光学系53が配置してある。このファ
インダー用対物光学系53によって形成された物体像
は、像正立部材であるポロプリズム55の視野枠57上
に形成される。このポリプリズム55の後方には、正立
正像にされた像を観察者眼球Eに導く接眼光学系59が
配置されている。なお、撮影光学系41及びファインダ
ー用対物光学系53の入射側、接眼光学系59の射出側
にそれぞれカバー部材50が配置されている。
は、撮影光学系41が広画角で高変倍比であり、収差が
良好で、明るく、フィルター等が配置できるバックフォ
ーカスの大きなズームレンズであるので、高性能・低コ
スト化が実現できる。
して平行平面板を配置しているが、パワーを持ったレン
ズを用いてもよい。
いた電子撮像装置は例えば次のように構成することがで
きる。
する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群
と、負の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を
有する第4レンズ群よりなり、前記第2レンズ群と前記
第3レンズ群との合成焦点距離は常に正であり、無限遠
物点合焦時における広角端から望遠端への変倍に際し
て、各レンズ群の間隔を変化させつつ、かつ、前記第2
レンズ群及び前記第3レンズ群が物体側へのみ移動し、
前記第2レンズ群は、物体側から順に、非球面を有する
正レンズL21、像側に凹面を向けたメニスカス形状の
負レンズL22、正レンズL23の3枚のレンズよりな
り、前記第3レンズ群は1枚の負レンズよりなり、か
つ、前記第3レンズ群はフォーカシング時に単独で移動
し、以下の条件を満足することを特徴とするズームレン
ズ。
及び像側面の光軸上の曲率半径、β3 は無限遠物点合焦
時の広角端における第3レンズ群の倍率である。
フォーカシング時には固定され、かつ、何れかの面に非
球面を有することを特徴とする上記1記載のズームレン
ズ。
を満足する形状を持つ1つのレンズ成分からなることを
特徴とする上記1又は2記載のズームレンズ。
面、像側の面の光軸上の曲率半径である。
ンズからなることを特徴とする上記3記載のズームレン
ズ。
を満足することを特徴とする上記1から4の何れか1項
記載のズームレンズ。
ンズL23の物体側面及び像側面の光軸上の曲率半径、
t22は第2レンズ群の正レンズL21の像側面から負レ
ンズL22の像側面までの光軸上の距離、t2 は第2レ
ンズ群の最も物体側のレンズ面から最も像側のレンズ面
までの光軸上の厚み、ν22は第2レンズ群の負レンズL
22の媒質のd線基準のアッベ数である。
む負レンズと、正レンズの2枚のレンズで構成され、以
下の条件を満足することを特徴とする上記1から5の何
れか1項記載のズームレンズ。
ッベ数、ν12は第1レンズ群の正レンズのd線基準のア
ッベ数、R12F 、R12R はそれぞれ第1レンズ群の正レ
ンズの物体側面及び像側面の光軸上の曲率半径である。
との間に絞りを配したことを特徴とする上記1から6の
何れか1項記載のズームレンズ。
と一体で移動することを特徴とする上記7記載のズーム
レンズ。
ズL21と負レンズL22とは接合されていることを特
徴とする上記1から8の何れか1項記載のズームレン
ズ。
のズームレンズを備え、かつ、その像側に撮像素子を配
したことを特徴とする電子撮像装置。
その像側に配された撮像素子を有し、かつ、前記ズーム
レンズの第2レンズ群が以下の条件を満足することを特
徴とする電子撮像装置。
群の正レンズL21の物体側面、負レンズL22の物体
側の接合面、負レンズL22の像側面における光軸上の
曲率半径、Lは撮像素子の有効撮像領域の対角長であ
る。
群が以下の条件を満足することを特徴とする上記10又
は11記載の電子撮像装置。
基準のアッベ数、f3 は第3レンズ群の合成焦点距離、
Lは撮像素子の有効撮像領域の対角長である。
群が、物体側から順に、屈折面に非球面を有する負レン
ズ、像側面よりも物体側面の方が強い曲率を有する正レ
ンズの2枚のレンズにて構成され、以下の条件を満足す
ることを特徴とする上記10から12の何れか1項記載
の電子撮像装置。
ける光軸上の曲率半径、Lは撮像素子の有効撮像領域の
対角長である。
対角長Lが以下の条件を満足することを特徴とする上記
10から13の何れか1項記載の電子撮像装置。
れ、かつ、高倍率でリアフォーカスにおいても結像性能
の優れたズームレンズを得ることができ、ビデオカメラ
やデジタルカメラの徹底的薄型化を図ることが可能とな
る。
ズの実施例1の無限遠物点合焦時の広角端(a)、中間
状態(b)、望遠端(c)でのレンズ断面図である。
断面図である。
断面図である。
である。
の対角長について説明するための図である。
性を示す図である。
ルターの一例の透過率特性を示す図である。
示す図である。
示す図である。
タルカメラの外観を示す前方斜視図である。
る。
Claims (8)
- 【請求項1】 物体側より順に、負の屈折力を有する第
1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、負
の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する
第4レンズ群よりなり、 前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との合成焦点距離
は常に正であり、 無限遠物点合焦時における広角端から望遠端への変倍に
際して、各レンズ群の間隔を変化させつつ、かつ、前記
第2レンズ群及び前記第3レンズ群が物体側へのみ移動
し、 前記第2レンズ群は、物体側から順に、非球面を有する
正レンズL21、像側に凹面を向けたメニスカス形状の
負レンズL22、正レンズL23の3枚のレン ズよりなり、前記第3レンズ群は1枚の負レンズよりな
り、かつ、前記第3レンズ群はフォーカシング時に単独
で移動し、 以下の条件を満足することを特徴とするズームレンズ。 (1) 1.2<(R3F+R3R)/(R3F−R3R)<10 (2) 0.3<1/β3 <0.9 ただし、R3F、R3Rはそれぞれ第3レンズ群の物体側面
及び像側面の光軸上の曲率半径、β3 は無限遠物点合焦
時の広角端における第3レンズ群の倍率である。 - 【請求項2】 前記第4レンズ群は、変倍時及びフォー
カシング時には固定され、かつ、何れかの面に非球面を
有することを特徴とする請求項1記載のズームレンズ。 - 【請求項3】 前記第4レンズ群は、以下の条件を満足
する形状を持つ1つのレンズ成分からなることを特徴と
する請求項1又は2記載のズームレンズ。 (5) 0.2<(R4F+R4R)/(R4F−R4R)<2.0 ただし、R4F、R4Rはそれぞれ第4レンズ群の物体側の
面、像側の面の光軸上の曲率半径である。 - 【請求項4】 前記第2レンズ群が、以下の条件を満足
することを特徴とする請求項1から3の何れか1項記載
のズームレンズ。 (6) −1.0<(R23F +R23R )/(R23F −R23R )<0.5 (7) 0.04<t22/t2 <0.2 (8) ν22<26.5 ただし、R23F 、R23R はそれぞれ第2レンズ群の正レ
ンズL23の物体側面及び像側面の光軸上の曲率半径、
t22は第2レンズ群の正レンズL21の像側面から負レ
ンズL22の像側面までの光軸上の距離、t2 は第2レ
ンズ群の最も物体側のレンズ面から最も像側のレンズ面
までの光軸上の厚み、ν22は第2レンズ群の負レンズL
22の媒質のd線基準のアッベ数である。 - 【請求項5】 前記第2レンズ群における正レンズL2
1と負レンズL22とは接合されていることを特徴とす
る請求項1から4の何れか1項記載のズームレンズ。 - 【請求項6】 請求項1から5の何れか1項記載のズー
ムレンズを備え、かつ、その像側に撮像素子を配したこ
とを特徴とする電子撮像装置。 - 【請求項7】 請求項5記載のズームレンズ及びその像
側に配された撮像素子を有し、かつ、前記ズームレンズ
の第2レンズ群が以下の条件を満足することを特徴とす
る電子撮像装置。 (9) 0.6<R22R /R21F <1.2 (10) 0.0<L/R22F <0.8 ただし、R21F 、R22F 、R22R はそれぞれ第2レンズ
群の正レンズL21の物体側面、負レンズL22の物体
側の接合面、負レンズL22の像側面における光軸上の
曲率半径、Lは撮像素子の有効撮像領域の対角長であ
る。 - 【請求項8】 前記ズームレンズの第3レンズ群が以下
の条件を満足することを特徴とする請求項6又は7記載
の電子撮像装置。 (3) ν3 >30 (4) 0.2<−L/f3 <0.6 ただし、ν3 は第3レンズ群を構成する負レンズのd線
基準のアッベ数、f3 は第3レンズ群の合成焦点距離、
Lは撮像素子の有効撮像領域の対角長である。
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