JP4076008B2 - 伝動体の張力調整機構 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、両側のプーリ、スプロケット等の回転体間に巻張され、一方の回転体の回転動力を他方の回転体へ伝動するベルト、チェーン等のループ状伝動体の張力を調整するための特にチルト式車椅子用の伝動体の張力調整機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
特開平7−293647号公報によれば、モータ側に回転可能に設けたフランジ部に、モータ軸に対して偏心した位置にテンションプーリを回転自在に支持させることにより、フランジ部の回転によりベルトの張力を調整し得る張力調整機構が周知となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
これにより、フランジ部の回転操作で容易に張力を調整できるが、あくまでベルトに直接作用するテンションプーリの使用を前提にしたもので、その支持のために構造が嵩張ることになる。
【0004】
本発明は、このような点に鑑みて、着座部を水平位置から下方へ前倒させるチルト機構用のループ状伝動体に対して、直接作用するテンションプーリを用いることなく、嵩張らない構造で確実に張力を調整し得るチルト式車椅子用の伝動体の張力調整機構を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、この目的を達成するために、請求項1により、両側の回転体(11,12)間に伝動体(10)が巻張されると共に、一方の回転体(11)が固定された第1のシャフト(11a)を着座部(5)の前後方向の一方の端部に回転自在に支持させ、他方の回転体(12)が固定され、かつ車体(19)に固定状態で支持された第2のシャフト(12a)に着座部(5)の前後方向の中間位置を回転自在に支持させ、ロッド(15a)を進退駆動するアクチュエータ(15)の基端部を着座部(5)の前後方向の他方の端部に回転自在に支持させ、また第1のシャフト(11a)に基端部が固定された駆動レバー(13)の先端部にロッド(15a)の先端部を枢支させることにより、ロッド(15a)の進退駆動により着座部(5)が水平位置及び前方へ向けて下降する前倒位置間で駆動されるようになったチルト式車椅子に設けられる伝動体の張力調整機構であって、第1のシャフト(11a)を偏心位置で回転自在に支持する軸受部(21)が、着座部(5)の前後方向の一方の端部の両側に取付けられた軸受支持部(22)に、軸受部(21)の回転位置を調整可能に支持されると共に、軸受支持部(22)に対する軸受部(21)の調整された回転位置を拘束するロック部材(25)を備えたことを特徴とする。
【0006】
軸受部(21)を回転させると、所属のシャフト(11a)は中心位置を占めていないことにより、この中心位置を中心に回転移動し、相手方の回転体(12)のシャフト(12a)間の距離が調整される。軸受部(21)の回転位置は、その調整後にロック部材(25)で拘束される。
【0007】
【発明の実施の形態】
図1乃至図3を基に本発明の実施の形態の一例によるチルト式電動車椅子を説明する。この電動車椅子は、図3に示すように、モータ駆動の後輪1と、後輪1のシャフトの軸受部分に固定されたアーム19の先端部で回転自在に支持される着座部5と、車体を構成するアーム19に固定されたアーム2aに支持された前輪2とを備えている。着座部5の裏面には、チルト機構として、シャフト11a、12aが回転中心位置にそれぞれ固定された両側の回転体としてのスプロケット11、12、これらのスプロケットに巻張されたループ状伝動体としてのチェーン10、シャフト11aを支持する伝動体の張力調整機構20及び進退駆動用アクチュエータとしてのモータ利用のシリンダ15が設けられている。
【0008】
シャフト12aは、着座部5の両側の側面部5aの前後方向の中間位置が挿通されて、着座部5を回動自在に支持すると共に、その両端部はアーム19の先端部が固定状態で支持されている。着座部5の後端部には、シリンダ15の基端部がピン18で回転自在に支持されている。また、シャフト11aには駆動レバー13の基端部が固定され、その先端部にはシリンダ15のロッド15aの先端部が枢支されている。
【0009】
張力調整機構20は、シャフト11aの両端部をそれぞれ回転中心位置から偏心した位置に回転自在に支持する両側のディスク状の軸受部21と、この軸受部をその回転位置を調整可能に支持するように、その外周面に対応した円形状取付け孔22aを備えた両側の正方形ブロック状の軸受支持部22とを備えている。軸受部21の内側面には、軸受支持部22からの抜け止め用のフランジ部21bが形成されている。この軸受支持部は、側面部5aの内側へ隙間を置いて着座部5の座板5bの裏面に図示しないブラケットで取付けられると共に、外側面には回転調整用工具の挿入孔21aが形成され、さらに側方から軸受部21の外周面に達して、その回転を拘束するタップねじ25がロック部材としてねじ込まれている。軸受支持部22はスプロケット11よりも小さく構成されている。
【0010】
このように構成された電動車椅子の動作は次の通りである。通常状態で着座部5は、図3に示すように、水平位置を占めて後輪1のモータ駆動により自動走行する。停車状態で、着座部5を前倒させる場合、ロッド15aを前進駆動させると(図1の点線参照)、スプロケット11が同図で見て時計方向へ回転駆動される。その際、着座部5がシャフト12aに対して回動自在であり、かつこのシャフトに対してスプロケット12が回転しないことにより、スプロケット11はチェーン10を回転駆動しようとする回転動力の反力でシャフト11aを下方へ駆動し、図3で二点鎖線で示すように、着座部5を前倒状態に回動させる。
【0011】
このような車椅子の使用に伴い弛んだチェーン10を緊張させる場合、両側の軸受支持部22のタップねじ25を緩めた状態で、いずれか一方の軸受部21を側面部5a間の隙間で挿入孔21aに工具をセットしてシャフト12aに対してシャフト11aが離れる方向へ回転させる。その際、着座部5はチルトすることなく、駆動レバー13を介してシリンダ15がその基端部を支点として僅かに回動する。調整終了時点で、タップねじ25を締めて軸受部21を回転調整位置に固定する。調整量は、図示の位置から180°回転させた状態で最大になる。
【0012】
尚、本発明は、アクチュエータの基端部を着座部の前端に回転自在に支持させて、チルトのための進退駆動を反転させたチルト機構にも適用可能である。また、軸受部もしくはその回転操作用の構造、或はそのロック部材については種々の構成が考えられる。
【0013】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、ループ状伝動体の張力調整機構が、ベルト、チェーン等の伝動体に直接作用させるテンションプーリを用いることなく、シャフトの僅かな変位を前提にシャフト周辺に嵩張らずに構成され、調整も容易、かつ確実に行うことができる。加えて、車椅子のチルト機構用として、シャフトを変位させても着座部のチルトに影響せず、かつ嵩張らない構造の張力調整機構が実現される。請求項2の発明によれば、張力調整機構がシャフトの周囲にブロック状に単純な形状で構成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態による伝動体の張力調整機構を備えた電動車椅子のチルト機構の斜視図である。
【図2】 同チルト機構の側面図である。
【図3】 同電動車椅子の斜視図である。
【符号の説明】
5 着座部
10 チェーン
11、12 スプロケット
11a、12a シャフト
13 駆動レバー
15 シリンダ
15a ロッド
19 アーム
20 張力調整機構
21 軸受部
22 軸受支持部
25 タップねじ
Claims (2)
- 両側の回転体間に伝動体が巻張されると共に、一方の前記回転体が固定された第1のシャフトを着座部の前後方向の一方の端部に回転自在に支持させ、他方の前記回転体が固定され、かつ車体に固定状態で支持された第2のシャフトに前記着座部の前後方向の中間位置を回転自在に支持させ、ロッドを進退駆動するアクチュエータの基端部を前記着座部の前後方向の他方の端部に回転自在に支持させ、また前記第1のシャフトに基端部が固定された駆動レバーの先端部に前記ロッドの先端部を枢支させることにより、前記ロッドの進退駆動により前記着座部が水平位置及び前方へ向けて下降する前倒位置間で駆動されるようになったチルト式車椅子に設けられる伝動体の張力調整機構であって、
前記第1のシャフトを偏心位置で回転自在に支持する軸受部が、前記着座部の前後方向の前記一方の端部の両側に取付けられた軸受支持部に、前記軸受部の回転位置を調整可能に支持されると共に、前記軸受支持部に対する前記軸受部の調整された前記回転位置を拘束するロック部材を備えたことを特徴とする伝動体の張力調整機構。 - 軸受部がディスク状に形成され、軸受支持部が前記軸受部の外周面に対応した円形状取付け孔を備えたブロック状に形成されたことを特徴とする請求項1記載の伝動体の張力調整機構。
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