JP2577843B2 - ピボットヒンジ - Google Patents

ピボットヒンジ

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JP2577843B2
JP2577843B2 JP4026549A JP2654992A JP2577843B2 JP 2577843 B2 JP2577843 B2 JP 2577843B2 JP 4026549 A JP4026549 A JP 4026549A JP 2654992 A JP2654992 A JP 2654992A JP 2577843 B2 JP2577843 B2 JP 2577843B2
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眞美 古元
克明 高橋
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Shibutani Co Ltd
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Shibutani Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、扉などを開閉自在に
支持するピボットヒンジに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一対のヒンジ片をピボット軸で連結した
ピボットヒンジは扉の開閉用として非常に多く用いられ
ている。そのピボットヒンジで支持された扉に傾きが生
じ、ドア枠の内周面間に不均一な間隙が形成されると、
扉の取付位置を修正して間隙を調整する必要が生じる。
【0003】扉の取付位置の調整に際し、従来は、ピボ
ットヒンジを取外し、そのピボットヒンジの取付位置の
調整によって扉の取付位置を修正するようにしているた
め、非常に手間がかかる問題があった。
【0004】上記のような問題点を解決するため、特開
平1−322079号公報においては、扉を取付けたま
まの状態で扉の取付位置を修正することができるピボッ
トヒンジを提供している。
【0005】上記公報に記載されたピボットヒンジは、
建物側に取付けられた一方のヒンジ片にピボット軸を回
転自在に取付け、上記ピボット軸の端部に設けられた偏
心軸部を扉に取付けられた他方のヒンジ片の挿入孔に挿
入し、上記ピボット軸の回転により偏心軸部を偏心回転
させて扉の取付位置を修正している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記公報に
記載されたピボットヒンジにおいては、ピボット軸に設
けられた偏心軸部の偏心回転によって扉の取付位置を調
整するものであるため、ピボット軸の回転による扉の取
付位置の調整時、扉は、左右方向および前後方向の両方
向に移動することになる。このため、扉が開口部から突
出し、あるいは没入して体裁が悪くなるという不都合が
ある。
【0007】また、扉の上部を通常のピボットヒンジで
支持し、下部を上記公報に記載されたピボットヒンジで
支持した場合に、扉の取付位置の調整によって扉の上部
の開閉中心と下部の開閉中心とが前後に位置がずれるた
め、扉を円滑に開閉させることができないという不都合
が生じる。
【0008】この発明の課題は、扉を左右方向に位置調
整することができるピボットヒンジを提供することであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この発明においては、一対のヒンジ片を有し、一
方のヒンジ片にピボット軸を回転自在に取付け、そのピ
ボット軸の端部に偏心軸部を設け、上記ピボット軸の軸
心を中心とする偏心軸部の回転によって他方のヒンジ片
を一方のヒンジ片に対して相対的に移動させるようにし
たピボットヒンジにおいて、前記他方のヒンジ片に軸受
孔を形成し、その軸受孔に回転自在に組込まれた軸受の
軸心に対する偏心位置に上記偏心軸部が挿入される偏心
孔を設け、前記ピボット軸および軸受のそれぞれを固定
する固定手段を設けた構成をしている。
【0010】
【作用】上記の構成から成るピボットヒンジを用いて扉
を開閉自在に支持するには、一方のヒンジ片をドア枠の
上枠または下枠に取付け、他方のヒンジ片を扉に取付け
て扉を開閉自在に支持する。
【0011】扉の左右方向の位置の調整に際しては、軸
受を固定し、ピボット軸の固定を解除したのち、そのピ
ボット軸を回転させ、偏心軸部の偏心回転によって扉を
一旦斜め方向に移動させる。その移動後、ピボット軸を
固定し、次に、軸受の固定を解除して、上記偏心軸部を
中心に軸受をピボット軸の回転方向と逆方向に回転させ
て扉を斜め方向に移動させることにより、扉を左右方向
にのみ位置調整することができる。
【0012】
【実施例】以下、この発明の実施例を添付図面に基づい
て説明する。
【0013】図1乃至図4に示すように、ピボットヒン
ジ1は上下一対のヒンジ片2、3を有し、下部ヒンジ片
3の端部には軸挿入孔4が形成され、その軸挿入孔4に
ピボット軸5が回転自在に挿入されている。
【0014】ピボット軸5はヒンジ片3の上面で支持さ
れるフランジ6を有し、そのフランジ6とピボット軸5
の下端に形成した加締め頭部7とによってピボット軸5
が抜け止めさている。
【0015】フランジ6の上面には、ピボット軸5の軸
心に対する偏心位置に偏心軸部8が設けられ、その偏心
軸部8の上端面に回転工具が係合される係合孔9が設け
られている。
【0016】ヒンジ片3の上面には上記フランジ6の周
囲に板体10が固定され、その板体10の上面からフラ
ンジ6に向けてねじ孔11が設けられている。ねじ孔1
1には止めねじ12がねじ込まれ、その止めねじ12の
締付けによってピボット軸5が固定される。
【0017】上記ヒンジ片3の端部はカバー13によっ
て覆われ、そのカバー13には偏心軸部8と対向する位
置に孔14と、ねじ孔11と対向する位置に小孔15と
が設けられている。
【0018】孔14から上方に突出する偏心軸部8の外
側にはスラスト軸受16が取付けられ、そのスラスト軸
受16で上部ヒンジ片2が支持されている。
【0019】上部ヒンジ片2の端部には軸受孔17が形
成されている。軸受孔17には軸受18が回転自在に取
付けられ、その軸受18の軸心に対する偏心位置に偏心
孔19が形成され、この偏心孔19にピボット軸5の偏
心軸部8が挿入されている。
【0020】また、軸受18の上端面には回転工具が挿
入可能な係合孔20が設けられている。
【0021】上記軸受18は、ヒンジ片2の端部外周か
ら軸受孔17にねじ込む止めねじ21の締付けによって
固定される。
【0022】22は上記上部ヒンジ片2の端部を覆うカ
バーを示し、そのカバー22には止めねじ21と対向す
る位置に孔23が設けられている。
【0023】いま、止めねじ12を弛め、ピボット軸5
を回転可能とした状態において、偏心軸部8の係合孔9
に回転工具を係合してピボット軸5を回転させると、偏
心軸部8がピボット軸5の軸心回りに偏心回転し、その
偏心回転によって上部ヒンジ2を斜め方向に移動させる
ことができる。
【0024】上部ヒンジ片2の移動調整後、止めねじ1
2を締め付けてピボット軸5を固定し、次に、軸受18
の係合孔20に回転工具を係合して軸受18を回転させ
ると、軸受18が偏心軸受8を中心に回転し、その回転
によって上部ヒンジ片2を斜め方向に移動させることが
できる。
【0025】ここで、ピボット軸5の軸心に対する偏心
軸部8の偏心量と、軸受18の軸心に対する偏心孔19
の偏心量とを等しくし、図5(イ)に示すように偏心軸
部8がピボット軸5の軸心より前方に位置する状態を基
準位置として、その状態からピボット軸5を同図の矢印
で示すように左方向に角度αだけ回転させると、図5
(ロ)で示すように、偏心軸部8は後方に距離aだけ移
動すると共に、左方に距離bだけ移動する。
【0026】上記ピボット軸5の回転後、偏心軸部8を
中心として軸受18を図5(ロ)の矢印で示すように、
右方向に角度αだけ回転させると、軸受18の軸心O
は、図5(ハ)で示すように、前方に距離aだけ移動す
ると共に、左方に距離bだけ移動する。
【0027】そのため、上部ヒンジ片2は、ピボット軸
5の左回転と、軸受18の右回転とによって、前後方向
に移動せず、左方向に距離aの2倍の寸法だけ左方向に
移動することになる。
【0028】なお、ピボット軸5を右回転し、軸受18
を左回転させることにより、上記と逆に、上部ヒンジ片
2を右方向に移動させることができる。
【0029】図6は、実施例で示すピボットヒンジ1を
用いて扉30の下部を支持した状態を示し、上記ピボッ
トヒンジ1の下部ヒンジ片3はドア枠の下枠31にねじ
止め等の手段で固定され、上部ヒンジ片2はドア枠の上
枠32にねじ止め等の手段で固定されている。
【0030】なお、扉30の上部は、一対のヒンジ片3
3、34をピボット軸35で連結した通常のピボットヒ
ンジ36で支持されている。
【0031】上記のように、実施例で示すピボットヒン
ジ1で扉30の下部を支持することにより、ピボット軸
5の左回転によって扉30を図7(イ)の鎖線で示すよ
うに斜め後方に移動させることができると共に、軸受1
8の右回転によって扉30を図7(ロ)の鎖線で示すよ
うに斜め前方に移動させることができ、扉30を左右方
向に位置調整することができる。
【0032】このように、ピボット軸5と軸受18の逆
方向の回転によって扉30を左右方向にのみ位置調整す
ることができるため、上部ピボットヒンジ36と下部ピ
ボットヒンジ1の各ピボット軸35、5の軸心が前後に
位置ずれすることはない。このため、調整後の扉30を
常に円滑に回転させることができる。
【0033】
【発明の効果】以上のように、この発明に係るピボット
ヒンジにおいては、一対のヒンジ片の一方に回転自在に
支持されたピボット軸に偏心軸部を設け、他方のヒンジ
片に回転自在に支持された軸受に上記偏心軸部が挿入さ
れる偏心孔を形成したので、ピボット軸と軸受とを逆方
向に回転させることによって、一方のヒンジ片に対して
他方のヒンジ片を一方向にのみ位置調整することができ
る。
【0034】したがって、上記ピボットヒンジで扉を支
持することにより、扉を左右方向にのみ位置調整するこ
とができる。また、扉の位置調整時、扉は前後方向に位
置ずれしないため、扉を円滑に回転させることができ
る。
【0035】また、ピボット軸および軸受を固定する固
定手段を設けたことにより、扉を調整位置において安定
よく保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るピボットヒンジの一実施例を示
す一部切欠平面図
【図2】図1のII−II線に沿った断面図
【図3】図2のIII −III 線に沿った断面図
【図4】同上の分解斜視図
【図5】(イ)、(ロ)、(ハ)は同上の一方のヒンジ
片に対する他方のヒンジ片の位置調整状態を段階的に示
す概略図
【図6】同上のピボットヒンジの使用例を示す縦断正面
【図7】(イ)、(ロ)は同上の扉の位置調整状態を段
階的に示す一部切欠平面図
【符号の説明】
2、3 ヒンジ片 5 ピボット軸 8 偏心軸部 17 軸受孔 18 軸受 19 偏心孔

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対のヒンジ片を有し、一方のヒンジ片
    にピボット軸を回転自在に取付け、そのピボット軸の端
    部に偏心軸部を設け、上記ピボット軸の軸心を中心とす
    る偏心軸部の回転によって他方のヒンジ片を一方のヒン
    ジ片に対して相対的に移動させるようにしたピボットヒ
    ンジにおいて、前記他方のヒンジ片に軸受孔を形成し、
    その軸受孔に回転自在に組込まれた軸受の軸心に対する
    偏心位置に上記偏心軸部が挿入される偏心孔を設け、前
    記ピボット軸および軸受のそれぞれを固定する固定手段
    を設けたことを特徴とするピボットヒンジ。
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