JPH0571261A - ドアヒンジ - Google Patents

ドアヒンジ

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JPH0571261A
JPH0571261A JP26324591A JP26324591A JPH0571261A JP H0571261 A JPH0571261 A JP H0571261A JP 26324591 A JP26324591 A JP 26324591A JP 26324591 A JP26324591 A JP 26324591A JP H0571261 A JPH0571261 A JP H0571261A
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hinge
door
shaft
bearing
bearing cylinder
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Shigemasa Takemoto
重雅 竹本
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Shinkansai Bearing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 縦調整機構と横調整機構を備えているドアヒ
ンジにおいて、上下のドアヒンジのヒンジ軸が非垂直状
に傾いていた場合にでも、ヒンジ軸とこれに嵌合する軸
受筒とがこじれ等のない状態で嵌合できるようにし、異
常摩耗および開閉時のきしみ音の発生がないドアヒンジ
を提供する。 【構成】 縦調整機構8と横調整機構9を備えているド
アヒンジ3において、ヒンジ軸7の上部にドア1側のヒ
ンジプレート5の軸受筒11に内嵌する上軸27を設け
る。上軸27と軸受筒11とを、上軸27の上端に設け
た嵌合部28を介して線接触状に接触させ、軸受筒11
を上軸27に対して傾動可能とし、以てヒンジ軸7の傾
きを吸収する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、上下および左右方向
の位置調整機能を備えているドアヒンジに関する。
【0002】
【従来の技術】この発明が対象とするドアヒンジは、実
開昭62−16671号公報、および特開平3−187
486号公報に公知である。両者共、ヒンジ軸あるいは
ヒンジ軸とかみ合う雌ねじ体を上下動してドアの上下位
置調整を行うことができる。また、ヒンジプレートを調
整ベースを介して戸枠に装着し、ヒンジプレートの調整
ベースに対する対向間隔、あるいは装着姿勢を変更する
ことによりドアの左右位置調整を行うことができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のドアヒンジは、
戸枠に対するドアの上下および左右方向の位置調整を行
えるが、これは見かけ上の位置調整を行っているに過ぎ
ず、通常、ドアの上下に設けられるドアヒンジのヒンジ
中心を一致させることができない点に問題があった。
【0004】例えば、前者従来例では、上下2個の調整
ビスを操作し、ヒンジプレートと調整ベースとの対向間
隔を変更して左右調整を行うが、調整ビスのねじ込み量
あるいは固定ビスの締付力に差を生じやすく、ヒンジ軸
が垂直線から僅かに傾きやすい。さらに、上下のヒンジ
軸がそれぞれ異なる向きに傾斜していることが多い。そ
のため、ヒンジ軸や軸受筒に無理な力が作用して、両者
の摺動面に異常摩耗を生じたり、ドア開閉時に不快なき
しみ音を発生する。後者従来例は、ヒンジプレートの全
体が調整ベースに設けた突壁を支点にして傾動される点
で、左右調整機構が上記のドアヒンジとは異なってい
る。しかし、これも四個の固定ビスで傾動状態のヒンジ
プレートを調整ベースに固定する形態を採るため、前者
従来例と同様にヒンジ軸が上下で傾斜しやすい。
【0005】この発明の目的は、個々のヒンジプレート
のヒンジ軸が傾いている場合でも、ヒンジ軸と軸受筒と
が無理のない状態で軽快に相対回転できるようにし、以
てヒンジ軸と軸受筒との間の異常摩耗を解消し、併わせ
てドア開閉時に不快なきしみ音が発生することを一掃で
きるドアヒンジを得ることにある。この発明の他の目的
は、左右調整時にヒンジ軸の傾斜を極力避けることがで
きるドアヒンジを得ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明のドアヒンジ
は、一対のヒンジプレート5・6が軸受筒11・12・
13に内嵌するヒンジ軸7を介して相対揺動自在に連結
されていること、軸受筒11・12・13のいずれか一
個とヒンジ軸7との間に、ねじを調整要素とする縦調整
機構8が設けられていること、一方のヒンジプレート6
を調整ベース4を介して戸枠2に装着し、ヒンジプレー
ト6と調整ベース4との間に、ヒンジ軸7の左右方向の
位置調整を行う横調整機構9が設けられていること、ヒ
ンジ軸7の上部にドア1側のヒンジプレート5の軸受筒
11に内嵌する上軸27が設けられていること、上軸2
7と上記軸受筒11とが、線接触状ないしは3個所以上
で点接触状に接当して、軸受筒11が上軸27で傾動可
能に支持してあることを要件とする。
【0007】
【作用】組付け状態において、ドア1側のヒンジプレー
ト5の軸受筒11は、ヒンジ軸7の上軸27と線あるい
は点接触状に接触し、上軸27に対して傾動できるよう
になっている。そのため、上下のヒンジ軸7が異なる向
きに傾斜していたとしても、ドア1側の上下の軸受筒1
1は、対応する上下の上軸27に対して片当りや軸線の
ずれによる異常嵌合のない状態で無理なく嵌合できる。
つまり、上下の軸受筒11と上軸27の対は、それぞれ
の嵌合部においてヒンジ軸7の傾きを吸収する状態で嵌
合できる。この傾き吸収作用は、両ヒンジプレート5・
6の取付姿勢のずれに対しても有効である。
【0008】
【発明の効果】この発明のドアヒンジでは、ドア1側の
ヒンジプレート5の軸受筒11と、これを回動自在に支
持するヒンジ軸7の上軸27とを線あるいは点接触状態
で嵌合させ、上下いずれかのヒンジ軸7が傾いたり、上
下のヒンジ軸7が傾いている場合にでも、その傾きを軸
受筒11と上軸27との間で吸収できるようにした。従
って、ヒンジ軸7や軸受筒11の傾きを原因とする嵌合
不良を一掃し、両者7・11を無理なく軽快に相対回転
させることができる。これにより、調整機能を有する従
来のドアヒンジにおいて問題となっていた、ヒンジ軸7
と軸受筒11との間の異常摩耗や、ドア開閉時の不快な
きしみ音の発生などを解消し、堅牢で静粛なドア開閉の
行えるドアヒンジが得られる。
【0009】
【実施例】図1ないし図3は本発明に係るドアヒンジの
実施例を示す。図1において、符号1はドア、2は戸
枠、3はドアヒンジ、4は戸枠2に埋め込み固定される
調整ベースである。ドアヒンジ3は、、ドア1側のヒン
ジプレート5と、戸枠2側のヒンジプレート6と、両ヒ
ンジプレート5・6を相対揺動自在に連結するヒンジ軸
7と、ドア1の上下位置を調整する縦調整機構8、およ
びドア1の左右位置を調整する横調整機構9などで構成
する。
【0010】両ヒンジプレート5・6には、それぞれヒ
ンジ軸7に外嵌する軸受筒11・12・13が一体に折
り曲げ形成されている。ドア1側の軸受筒11はヒンジ
プレート5の過半上部に、戸枠2側の軸受筒12・13
はヒンジプレート6の下半部に上下に小さな間隔をあけ
てそれぞれ形成する。図3に示すように、ドアヒンジ3
は戸枠2の上下二箇所に装着されて、戸枠2側の軸受筒
12・13に取り付けたヒンジ軸7でドア1側の軸受筒
11を支持するが、上下いずれのドアヒンジ3において
も、軸受筒11が戸枠2側の軸受筒12・13の上方に
位置する状態で組付けられる。
【0011】縦調整機構8は、ねじを調整要素にして構
成されており、ヒンジ軸7と最下段の軸受筒13との間
に設ける。詳しくは、ヒンジ軸7の下部のねじ軸14
を、前記軸受筒13に下方から嵌め込んだ雌ねじ筒15
にねじ込み、雌ねじ筒15を軸受筒13の上端に設けた
受筒16で回転のみ自在に抜け止め保持することによ
り、雌ねじ筒15を工具Tでねじ回し操作するとき、ヒ
ンジ軸7の全体が上下動できるようにしてある。雌ねじ
筒15をねじ回し操作するとき、ヒンジ軸7が連れ回り
回転するのを防ぐために、その軸部の上端に六角形の鍔
17を張り出し、これにロックリング18を外嵌し、そ
のコ字溝19を戸枠2側のヒンジプレート6に係合して
いる(図2参照)。ドア1の荷重はロックリング18と
鍔17を介してヒンジ軸7に作用し、ねじ軸14と雌ね
じ筒15を介して戸枠2側のヒンジプレート6が受け止
める。
【0012】横調整機構9は、戸枠2側のヒンジプレー
ト6と調整ベース4との間に設けられており、図2に示
すように、ヒンジ軸7の中心を左右方向へ揺動させてド
ア1の左右調整を行う。詳しくは、調整ベース4の取付
面に凹弧面からなる取付座21を形成し、ヒンジプレー
ト6の面壁に前記取付座21と密接する突弧状の円弧部
22を形成し、円弧部22をこれに外接する座板23
と、調整ベース4にねじ込まれるビス24とで固定す
る。取付座21に通設したビス穴25は円弧面に沿って
横長に形成してあり、ビス24を緩めると、ヒンジプレ
ート6を取付座21に沿って前後移動できる。この前後
移動によって、ヒンジ軸7の中心は、取付座21の湾曲
中心Pを中心とする円弧軌跡Qに沿って左右移動でき、
この動作でドア1の左右調整を行える。なお、図2にお
いては、ヒンジ軸7の移動方向を明確にするために、想
像線で軸受筒12の移動軌跡を左右に大きく離して示し
たが、実際の調整作業においては、ヒンジ軸7の中心を
左右に数mm前後動かすだけで足りる。
【0013】前に述べた通り、ドア1側の軸受筒11は
ヒンジ軸7を軸芯にして回動するが、例えば図3に示す
ように上下のヒンジ軸7が異なる方向へ傾いていると、
軸受筒11とヒンジ軸7はこじれた状態で嵌合せざるを
得なくなる。こうした事態を避けるために、軸受筒11
と嵌合するヒンジ軸7の上軸27を、軸受筒11に対し
て線接触状態に嵌合するようにしている。詳しくは、図
1に示すように、上軸27の直径を軸受筒11の内直径
より小さく設定し、その上端に上下頂部が除去された部
分球体状の嵌合部28を形成している。嵌合部28の球
直径は軸受筒11の内直径と同じ呼び寸法に設定し、適
当量の嵌合隙間が得られるようにする。図1において符
号29はエンドキャップである。
【0014】以上のように、ヒンジ軸7の上軸27に設
けた嵌合部28で軸受筒11を線接触状に支持すると、
図3のように上下のヒンジ軸7が異なる方向へ傾斜して
いた場合でも、この傾きを上軸27と軸受筒11との間
で吸収できるので、両者11・27を何の抵抗もなく軽
快に相対回転できる。
【0015】さらに、垂直軸回りの円弧面で取付座21
を形成し、この取付座21に沿ってヒンジプレート6を
移動させて左右の位置調整を行う横調整機構9によれ
ば、ヒンジプレート6の円弧部22が取付座21に密接
するようビス24を締め込むだけで、ヒンジ軸7の中心
軸線を取付座21の湾曲中心線に対して、正しく平行に
できる。従って、調整ベース4の取付姿勢に狂いがない
限り、左右調整を行うことによってヒンジ軸7の中心が
非垂直状に傾くことを解消できる。
【0016】図4ないし図7は上軸27と軸受筒11の
嵌合構造を変更した別実施例を示す。図4では、上軸2
7の全体をテーパークラウン状に形成して嵌合部28を
設けた。図5では、上軸27の全体を下すぼまりテーパ
ー状に形成し、その上端に嵌合部28を設けた。図6で
は、軸受筒11の内面の断面形状を中央部がくびれた鼓
形状とし、嵌合部28を軸受筒11の側に設けることと
した。図7では、軸受筒11に四個のビス30を筒周の
四方からねじ込んで固定し、これらビス30の内端の球
面部をヒンジ軸7に外接させることにより、ヒンジ軸7
と軸受筒11が点接触状態で嵌合するようにした。
【0017】縦調整機構8および横調整機構9は、実施
例以外の構造を採ることができ、例えば、従来技術とし
て引用したドアヒンジと同じ構造を採用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】ドアヒンジの縦断側面図である。
【図2】図1におけるA−A線断面図である。
【図3】ドアと戸枠とドアヒンジの配置形態を示す正面
図である。
【図4】ヒンジ軸と軸受筒の嵌合構造の変形例を示す断
面図である。
【図5】ヒンジ軸と軸受筒の嵌合構造の変形例を示す断
面図である。
【図6】ヒンジ軸と軸受筒の嵌合構造の変形例を示す断
面図である。
【図7】ヒンジ軸と軸受筒の嵌合構造の変形例を示す断
面図である。
【符号の説明】
1 ドア 2 戸枠 3 ドアヒンジ 4 調整ベース 5・6 ヒンジプレート 7 ヒンジ軸 8 縦調整機構 9 横調整機構 11・12・13 軸受筒 27 上軸 28 嵌合部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対のヒンジプレート5・6が軸受筒1
    1・12・13に内嵌するヒンジ軸7を介して相対揺動
    自在に連結されており、 軸受筒11・12・13のいずれか一個とヒンジ軸7と
    の間に、ねじを調整要素とする縦調整機構8が設けられ
    ており、 一方のヒンジプレート6を調整ベース4を介して戸枠2
    に装着し、ヒンジプレート6と調整ベース4との間に、
    ヒンジ軸7の左右方向の位置調整を行う横調整機構9が
    設けられているドアヒンジであって、 ヒンジ軸7の上部にドア1側のヒンジプレート5の軸受
    筒11に内嵌する上軸27が設けられており、 上軸27と上記軸受筒11とが、線接触状ないしは3個
    所以上で点接触状に接当して、軸受筒11が上軸27で
    傾動可能に支持してあるドアヒンジ。
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