JPH0627732Y2 - ヒンジ - Google Patents

ヒンジ

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JPH0627732Y2
JPH0627732Y2 JP1988146708U JP14670888U JPH0627732Y2 JP H0627732 Y2 JPH0627732 Y2 JP H0627732Y2 JP 1988146708 U JP1988146708 U JP 1988146708U JP 14670888 U JP14670888 U JP 14670888U JP H0627732 Y2 JPH0627732 Y2 JP H0627732Y2
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JP
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link arm
hinge
interference
link
plate
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JP1988146708U
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JPH0268072U (ja
Inventor
保生 飯沼
Original Assignee
株式会社ムラコシ精工
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Publication date
Application filed by 株式会社ムラコシ精工 filed Critical 株式会社ムラコシ精工
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、例えば家具などの扉に用いるヒンジに関す
る。
(従来の技術) 従来のヒンジは、例えば実開昭63−25775号公報
に記載されているように、家具の側壁などの固定部材に
取付けるヒンジ本体に、その家具の扉などの可動部材に
取付ける回動体を第1のリンクアームおよび第2のリン
クアームを介して開閉回動自在に連結した構造がある。
しかし、この公報に記載の構造では、回動体の開放回動
時に、第1のリンクアームと第2のリンクアームとが突
き当った位置で回動体の開放回動角度が規制されてしま
うため、家具の扉を開放できる角度の限度が比較的小さ
く大きく開放することができない、という問題がある。
そこで、実開昭62−151380号公報及び実開昭6
0−6068号公報に記載されているように、一方のリ
ンクに他方のリンクの突部の衝当を避ける通口を穿設
し、ヒンジ開成時には上記一方のリンクの通口に上記他
方のリンクの突部を嵌入して扉を大きく開放するように
した構造が提案されている。
(考案が解決しようとする課題) 前記実開昭62−151380号公報及び実開昭60−
6068号公報に記載の構造において、一方のリンクの
通口に突部を嵌入する他方のリンクは、実開昭60−6
068号公報に記載されているように1枚の板状リンク
では曲り易く強度的に弱いために、実開昭62−151
380号公報に記載されているように複数の板状リンク
を並設して両端部を軸支する構造が採られているもので
あるが、この構造では、扉の開放回動時に両端部の支軸
に沿って複数の板状リンクが離間して軸方向に開き、こ
の開いた板状リンクの突部が一方のリンクの通口の開口
縁部に衝当し、この衝当位置で扉の開放回動が規制さ
れ、したがって、扉を大きく開放することが困難になる
ことがある、という問題がある。なお、複数の板状リン
クの離間を考慮して一方のリンクの通口を大きく開口形
成すると、この大きい通口にて一方のリンクの強度が弱
められるとともに、外観性が損なわれる、という問題が
生じる。
本考案は、このような点に鑑みてなされたもので、第2
のリンクアームの複数の板状材を接合状態に確実に保持
するとともに、この複数の板状材が離間することを確実
に防止でき、扉の開放回動時には第1のリンクアームの
逃げ部にて第2のリンクアームの干渉部の干渉を確実に
回避することができ、第2のリンクアームの干渉部が離
間変形することがないので第1のリンクアームの逃げ部
を特に大きく開口形成する必要がなく、第1のリンクア
ームの強度が弱められたり、外観性が損なわれることが
少なく、したがって、扉の開放回動が規制されることな
く扉を大きく開放することができるヒンジを提供するこ
とを目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 本考案のヒンジは、固定部材51に取付けるヒンジ本体1
と、可動部材52に取付ける回動体11と、上記ヒンジ本体
1に回動体11を開閉回動自在に連結する外側に配設した
第1のリンクアーム21及びこの第1のリンクアーム21の
内側に配設した第2のリンクアーム31とを備えたヒンジ
において、上記第1のリンクアーム21は、基板22及びこ
の基板22の両側の側板23にて断面略コ字形状に形成し、
その両端部には上記ヒンジ本体1及び回動体11に回動自
在に軸着する軸受部をそれぞれ形成し、上記基板22には
上記回動体11の開放回動時において上記第2のリンクア
ーム31の干渉部36が干渉する位置に上記干渉部36の干渉
を避ける逃げ部24を形成し、上記第2のリンクアーム31
は、複数の板状材を接合して略コ字形状に形成し、その
両端部に上記ヒンジ本体1及び回動体11に回動自在に軸
支する軸受片33,34をそれぞれ形成し、上記複数の板状
材の上記回動体11側に位置する角部を上記干渉部36と
し、上記複数の板状材にリンクカラー35を装着したもの
である。
(作用) 本考案のヒンジでは、可動部材52の開状態において、可
動部材52を大きく開こうとすると、第1のリンクアーム
21と第2のリンクアーム31の干渉部36とが干渉する方向
に接近することになるが、第1のリンクアーム21は第2
のリンクアーム31の干渉部36との干渉を回避する逃げ部
24を有するので、この逃げ部24にて第2のリンクアーム
31の干渉部36が第1のリンクアーム21に干渉することが
なく、第1のリンクアーム21と第2のリンクアーム31と
が当るために開放が規制される従来の場合に比べて可動
部材52を更に大きく開くことができる。
(実施例) 以下、本考案の一実施例の構成を図面を参照して説明す
る。
図において、1はヒンジ本体で、このヒンジ本体1は、
上板2及びこの上板2の幅方向両側の側板3にて断面略
コ字形状に形成されており、その両側の側板3の前端上
下部には支軸4,5がそれぞれ架設されている。また、
上記上板2の略中央部には調整ねじ6が螺合されるねじ
孔7が形成されているとともに、上記上板2の後端部に
は前後方向に延びる長孔8が形成されている。
また、11は回動体で、この回動体11は、一面を開口した
キャップ部12が形成されているとともに、このキャップ
部12の開口面側の両側方に板状の取付部13が一体に突設
されており、キャップ部12のヒンジ本体1側に相対向す
る側枠14,15が形成され、この側枠14間の中間部および
側枠15間の上端部に支軸16および支軸17がそれぞれ架設
されている。
また、21は第1のリンクアームで、この第1のリンクア
ーム21は、基板22及びこの基板22の両側の側板23にて断
面略コ字形状に形成され、その両側板23の基端部の軸受
部が上記ヒンジ本体1の支軸4に回動自在に軸着されて
いるとともに、その両側板23の先端部の軸受部が上記回
動体11の支軸16に回動自在に軸着されている。また、上
記基板22の所定の位置には後述する第2のリンクアーム
の干渉部の干渉を避ける逃げ部としての窓孔24が形成さ
れている。さらに、上記両側板23の基端部にはカム部25
が突設されている。
また、31は第2のリンクアームで、この第2のリンクア
ーム31は、アーム片32及びこのアーム片32の両端から突
出する軸受片33,34とを有する略コ字形状の複数の板状
材を幅方向に接合して形成され、その基端部の軸受片33
は上記ヒンジ本体1の支軸5に回動自在に軸着されてい
るとともに、その先端部の軸受片34は上記回動体11の支
軸17に回動自在に軸着されている。また、上記複数の板
状材の上記回動体11側に位置する角部が上記第1のリン
クアーム21の窓孔24に侵入可能な干渉部36となってい
る。さらに、上記第2のリンクアーム31の軸受片33の端
部には接合した複数の板状材が離間して軸方向に開くこ
とを防止するリンクカラー35が装着され、このリンクカ
ラー35にて複数の板状材が接合状態で保持されている。
なお、上記第1のリンクアーム21の窓孔24の幅方向の孔
幅は上記第2のリンクアーム31の幅方向の積層幅よりも
大きく設定され、上記窓孔24に上記第2のアームリンク
31の干渉部36が侵入するようになっている。
一方、上記ヒンジ本体1の前側には、支軸41によりトー
ションばね42が支持されており、このトーションばね42
の一端部はヒンジ本体1の上板2に圧接され、他端部は
上記第1のリンクアーム21のカム部25に圧接されてい
る。そして、このトーションばね42により、上記回動体
11の閉状態および開状態に保持するようになっている。
さらに、45は上記ヒンジ本体1を固定部材に取付けるた
めの取付具で、この取付具45は、上記ヒンジ本体1の長
孔8を通じて螺着される図示しない固定ねじによってヒ
ンジ本体1の後端側が固着されるとともに、ヒンジ本体
1に螺合された調整ねじ6の先端部が回動可能に係着し
てヒンジ本体1の前端側が取付具45に対して接離調整可
能に取付けられる。
つぎに、上記のように構成されたヒンジを家具などに取
付けるときは、まず、固定部材としての家具の側壁51に
取付具45を木ねじなどによって固着する。
また、回動体11のキャップ部12を可動部材としての家具
の扉52に形成された埋設凹部53に埋設し、回動体11の取
付部13を扉52に木ねじなどによって固着する。
そして、家具の側壁51に固着された取付具45に対してヒ
ンジ本体1を係合するとともに、このヒンジ本体1の前
後の調整ねじ6および固定ねじ(図示せず)によってヒ
ンジ本体1を取付具45に調節固定する。
つぎに、家具の側壁51に対して家具の扉52を開閉回動す
ると、側壁51のヒンジ本体1に対して扉52の回動体11は
第1のリンクアーム21及び第2のリンクアーム31を介し
て開閉回動される。すなわち、扉52の開放回動によっ
て、第1のリンクアーム21及び第2のリンクアーム31が
次第に家具前方に可動伸長されるとともに回動体11が開
方向に回動される。また、扉52の閉回動によって、第1
のリンクアーム21及び第2のリンクアーム31が次第に家
具後方に可動収縮されるとともに回動体11が閉方向に回
動される。
ところで、第2図のように、扉52の閉状態では、トーシ
ョンばね42の他端部が第1のリンクアーム21のカム部25
を押圧して第2図時計回り方向に回動付勢し、扉52を閉
状態に保持している。
一方、第1図のように、扉52の開状態では、トーション
ばね42の他端部が第1のリンクアーム21のカム部25の先
端面に圧接し、扉52を開状態に保持している。
また、この扉52の開状態において、扉52を大きく開こう
とすると、第1のリンクアーム21の基板22の内側面位置
と第2のリンクアーム31の干渉部36の位置とが干渉する
方向に接近することになるが、この第1のリンクアーム
21は第2のリンクアーム31の干渉部36との干渉を回避す
る逃げ部としての窓孔24を有するので、この窓孔24にて
第2のリンクアーム31の干渉部36が第1のリンクアーム
21に干渉することがなく、すなわち、第1のリンクアー
ム21の窓孔24に第2のリンクアーム31の干渉部36が侵入
して第1のリンクアーム21と第2のリンクアーム31との
相互の干渉が回避され、第1のリンクアーム21と第2の
リンクアーム31とが突き当るために開放が規制される従
来の場合に比べて扉52が更に大きく開くことができ、家
具の使用勝手が良好になる。
なお、回動体11の開方向への回動は、第1のリンクアー
ム21の側板23の縁部または第2のリンクアーム31のアー
ム片32が回動体11のキャップ部12の開口縁部に当接する
ことで規制するようにしてもよいが、第2のリンクアー
ム31の干渉部36が窓孔24の縁部に当接して規制しても、
あるいは第2のリンクアーム31のアーム片32の他の箇所
が第1のリンクアーム21に当接して規制するようにして
もよい。
つぎに、上記実施例では逃げ部として第1のリンクアー
ム21の基板22に窓孔24を設けていたが、第2のリンクア
ーム31の干渉部36と干渉する部分を凹部状に形成しても
よい。あるいは、基板22の干渉部36と干渉する部分また
は全体を第2のリンクアーム31と反対の外面側に彎曲さ
せたり、基板22の基端部から先端部にわたって第2のリ
ンクアーム31の横幅で外面側に突出する段部を設けても
よいが、この場合には回動体11のキャップ部12の凹部の
深さを大きくするなどが必要である。さらに、第2のリ
ンクアーム31の干渉部36をわずかに切除して逃げ部を形
成し、第1のリンクアーム21に形成された逃げ部との相
互作用で干渉防止を図るようにしてもよい。
(考案の効果) 本考案によれば、第2のリンクアームの複数の板状材に
リンクカラーを装着したので、このリンクカラーにて第
2のリンクアームの複数の板状材を接合状態に確実に保
持することができるとともに、この複数の板状材の干渉
部が離間することを確実に防止でき、このため、干渉部
が侵入する第1のリンクアームの逃げ部を必要最小限の
大きさに小さく形成して第1のリンクアームの強度が弱
められたり、外観性が損なわれることを確実に防止する
ことができる。また、第1のリンクアームの基板には回
動体の開放回動時に第2のリンクアームの干渉部の干渉
を避ける逃げ部を形成したので、回動体の開放回動時に
は逃げ部にて第2のリンクアームの干渉部の干渉を確実
に回避することができるとともに、回動体をスムーズに
開放回動することができ、リンクカラーにて保持された
第2のリンクアームの干渉部が離間変形することがない
ので第1のリンクアームの逃げ部を特に大きく開口形成
する必要がない。したがって、可動部材の開放回動が規
制されることなく可動部材を大きく開放することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のヒンジの一実施例を示す開状態の断面
図、第2図はその閉状態の断面図である。 1…ヒンジ本体、11…回動体、21…第1のリンクアー
ム、22…基板、23…側板、24…逃げ部、31…第2のリン
クアーム、33,34…軸受片、35…リンクカラー、36…干
渉部、51…固定部材、52…可動部材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定部材に取付けるヒンジ本体と、可動部
    材に取付ける回動体と、上記ヒンジ本体に回動体を開閉
    回動自在に連結する外側に配設した第1のリンクアーム
    及びこの第1のリンクアームの内側に配設した第2のリ
    ンクアームとを備えたヒンジにおいて、 上記第1のリンクアームは、基板及びこの基板の両側の
    側板にて断面略コ字形状に形成し、その両端部には上記
    ヒンジ本体及び回動体に回動自在に軸着する軸受部をそ
    れぞれ形成し、上記基板には上記回動体の開放回動時に
    おいて上記第2のリンクアームの干渉部が干渉する位置
    に上記干渉部の干渉を避ける逃げ部を形成し、 上記第2のリンクアームは、複数の板状材を接合して略
    コ字形状に形成し、その両端部に上記ヒンジ本体及び回
    動体に回動自在に軸支する軸受片をそれぞれ形成し、上
    記複数の板状材の上記回動体側に位置する角部を上記干
    渉部とし、上記複数の板状材にリンクカラーを装着した ことを特徴とするヒンジ。
JP1988146708U 1988-11-10 1988-11-10 ヒンジ Expired - Lifetime JPH0627732Y2 (ja)

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JPH0268072U JPH0268072U (ja) 1990-05-23
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS606068U (ja) * 1983-06-24 1985-01-17 スガツネ工業株式会社 ヒンジ
JPH0347089Y2 (ja) * 1986-03-19 1991-10-07

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