JP4589551B2 - 遊戯機扉のヒンジ機構 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊戯機本体に対し遊戯機扉を回動可能に連結する遊戯機扉のヒンジ機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
図6及び図7には、従来の遊戯機扉のヒンジ機構が示されている(特開平6−292758号公報参照)。
【0003】
このヒンジ機構112では、機械本体(遊戯機本体)の枠体114に設置された金属平板116と、扉118に設置された平金具120との間に、長リンク122及び短リンク124が枢着されている。図7に示すように、扉118を機械本体に対して開放した状態では、その開放位置が機械本体の前方(図7において下方)に位置するため、隣接する機械本体の扉の開放時に邪魔にならないようになっている。
【0004】
また、このヒンジ機構112では、平金具120の上面に、突起126を突出させている。突起126は、図7から分かるように、扉118が90度開放されたときに長リンク122の側面と当接する位置とされており、扉118の回動角度を制限している。
【0005】
このように、従来のヒンジ機構112では、扉118の回動角度を一定範囲内に制限するために、突起126等の別部材を設けているため、部品点数が増大していた。また、ヒンジ機構112の製造工程も煩雑になるため、製造コストの上昇を招くことがあった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はかかる事実を考慮し、製造工程を煩雑にすることなく低コストで製造でき、しかも遊戯機扉の遊戯機本体に対する回動範囲を確実に一定範囲内に制限できる遊戯機扉のヒンジ機構を得ることを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明では、遊戯機本体に対し遊戯機扉を回動可能に連結する遊戯機扉のヒンジ機構であって、遊戯機本体と遊戯機扉との間に掛け渡された複数のリンクを備え、遊戯機扉の閉止位置から開放位置への回動動作によって回動中心を遊戯機本体から離間する方向へと移動させるリンク部材と、前記リンクに設けられ、少なくとも前記遊戯機扉が前記閉止位置又は前記開放位置となったときに当接して遊戯機扉の回動を制限する当接部と、前記遊戯機本体に取り付けられると共に前記複数のリンクがそれぞれ軸支される本体側ハウジングと、を有し、前記本体側ハウジングが、前記遊戯機扉の回動方向に沿って配置される第1壁部と、前記第1壁部と一体的に且つ平行に配置される第2壁部と、前記第1壁部から延出され、前記遊戯機本体に固着される第1取付板部と、前記第2壁部から延出され、前記遊戯機本体に固着される第2取付板部と、を備えると共に、前記第1取付板部の前記第1壁部からの延出方向と前記第2取付板部の前記第2壁部からの延出方向とが同方向とされていることを特徴とする。
【0008】
すなわち、この遊戯機扉のヒンジ機構(適宜「ヒンジ機構」と略す)では、リンク部材を構成する複数のリンクが遊戯機本体と遊戯機扉との間に掛け渡されており、これらのリンクによって遊戯機本体に対し遊戯機扉が回動可能に連結される。
【0009】
複数のリンクで構成されたリンク部材は、遊戯機扉を閉止位置から開放位置へと回動させる動作により、遊戯機扉の回動中心を遊戯機本体から離間する方向へと移動させる。これにより、遊戯機扉は開放動作によって遊戯機本体から離間しつつ(手前にせり出すように)移動するので、開放時に例えば隣接する遊戯機本体等に接触することが防止される。従って、遊戯機間の間隔を短くして遊戯機を設置することが可能になる。
【0010】
複数のリンクには、それぞれ当接部が設けられている。それぞれの当接部は、少なくとも遊戯機扉が閉止位置又は開放位置となったときに当接して遊戯機扉の回動を制限する。これにより、遊戯機扉が閉止位置又は開放位置で確実に固定される。また、リンク自体に当接部を設けて、遊戯機扉を閉止位置又は開放位置で固定するようにしているので、遊戯機扉を所定位置で固定するために従来の突起のような別部材を設ける必要がない。このため、ヒンジ機構を構成する部品点数が少なくなる。ヒンジ機構の製造工程が簡単になり、低コストでヒンジ機構を構成することもできる。
また、このヒンジ機構では、遊戯機本体に取り付けられると共に複数のリンクがそれぞれ軸支される本体側ハウジングを有している。この本体側ハウジングを遊戯機本体に取り付けることで、複数のリンクが本体側ハウジングを介して遊戯機本体に軸支される。これにより、複数のリンクが軸支された本体側ハウジングを遊戯機本体に取り付けるだけで、リンクそれぞれを遊戯機本体に軸支させることができるので、ヒンジ機構の遊戯機本体への取付が容易になる。
さらに、このヒンジ機構では、本体側ハウジングが、遊戯機扉の回動方向に沿って配置される第1壁部、及び、第1壁部と一体的に且つ平行に配置される第2壁部を有している。従って、例えば第1壁部と第2壁部との間に複数のリンクを配置するように構成できる。また、第1壁部から第1取付板部が延出されると共に、第2壁部から第2取付板部が延出されているので、第1取付板部及び第2取付板部によって本体側ハウジングを遊戯機本体に確実に取り付けできる。
しかも、第1取付板部の第1壁部からの延出方向と第2取付板部の第2壁部からの延出方向とは同方向とされている。このため、これらの延出方向を逆方向とした場合と比較して、より狭い取り付けスペースで、本体側ハウジングを遊戯機本体に取り付けることができる。
【0011】
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の発明において、前記複数のリンクの少なくとも1つ及び前記本体側ハウジングに形成され、前記遊戯機扉が前記開放位置及び前記閉止位置にあるときに接触して遊戯機扉の回動抵抗となると共に、遊戯機扉の回動動作によって押圧されリンクの回動領域から弾性的に退避する接触部材、を有することを特徴とする。
【0013】
複数のリンクの少なくとも1つ及び本体側ハウジングには、接触部材が形成されている。接触部材は、遊戯機扉が開放位置及び閉止位置にあるときに接触して遊戯機扉の回動抵抗となる。このため、遊戯機扉が開放位置及び閉止位置から不用意に回動することが防止される。また、接触部材は、遊戯機扉の回動動作によって押圧されリンクの回動領域から弾性的に退避する。このため、遊戯機扉の回動が制限されることはない。遊戯機扉が開放位置又は閉止位置に至ると接触部材が弾性的にリンクの回動領域に復元するように構成することで、遊戯機扉の回動動作に適度なクリック感を生じさせ、回動の操作をより確実に行わせることも可能となる。
【0014】
請求項3に記載の発明では、請求項2に記載の発明において、前記接触部材が、前記リンクの少なくとも1つに形成された凸部と、前記リンクの回動による前記凸部の移動領域内に少なくとも一部が位置するように前記本体側ハウジングに取り付けられ、この移動領域から弾性的に退避可能とされたストッパと、を含んで構成されていることを特徴とする。
【0015】
従って、リンクの回動動作に伴って凸部も移動するが、この移動領域内に、ストッパの少なくとも一部が位置している。このため、凸部がストッパに接触して、リンクの回動に抵抗が生じる。ストッパは、凸部の移動領域から弾性的に退避可能とされているので、凸部に押されて退避し、リンクは回動可能となる。凸部通過後は、ストッパが弾性復元し、凸部の移動領域内に再度位置する。
【0016】
このように、アームに凸部を設けると共に、本体側ハウジングにストッパを取り付けるだけの簡単な構成で、接触部材を構成できる。
【0017】
請求項4に記載の発明では、請求項3に記載の発明において、前記ストッパに設けられ、ストッパを前記本体側ハウジングに対して仮留め可能とする仮留め部材、を有することを特徴とする。
【0018】
仮留め部材により、ストッパを本体側ハウジングに仮留めできるので、ヒンジ機構の製造が容易になる。
【0022】
【発明の実施の形態】
図1には、本発明の一実施形態のヒンジ機構12が適用された遊戯機14が示されている。また、図2、図4及び図5には、ヒンジ機構12が拡大して示されている。
【0023】
図1から分かるように、ヒンジ機構12は、遊戯機14の遊戯機本体16と遊戯機扉18との間に配置されており、遊戯機扉18を遊戯機本体16に対して回動可能に連結している。なお、図1では、2つのヒンジ機構12を適用した場合を示しているが、ヒンジ機構12の数はこれに限定されず、たとえば3つ以上であってもよい。
【0024】
図2に詳細に示すように、ヒンジ機構12は、遊戯機本体16の側壁20に取り付けられる本体側ハウジング22と、遊戯機扉18に取り付けられる扉側ハウジング24を有している。
【0025】
本体側ハウジング22は、平面視にて略三角形状に形成された上壁板26及び下壁板28と、これらを連結する連結板30とによって一体的に構成されている。上壁板26と下壁板28とは平行とされており、本体側ハウジング22を図2及び図3の矢印A方向に見ると、略「コ」字状になっている。
【0026】
下壁板28からは、遊戯機本体16への取付状態で遊戯機本体16の側壁20に接触する下側取付板32が延出されている。下側取付板32は、下壁板28を延長すると共に下方に向けて直角に屈曲して形成されており、その中央にはボルト孔36が形成されている。また、上壁板26からも、遊戯機本体16への取付状態で遊戯機本体16の側壁20に接触する上側取付板34が延出されている。上側取付板34も、上壁板26を延長すると共に下方に向けて直角に屈曲して形成されており、下側取付板32と上側取付板34とは同一平面内に位置している。上側取付板34の延出端近傍にもボルト孔38が形成されており、図4及び図5に示すように、これらのボルト孔36、38にボルト40を挿入し、さらに側壁20に螺合することで、本体側ハウジング22が遊戯機本体16に取り付けられる。
【0027】
そして、このように、上側取付板34と下側取付板32とを同一方向(本実施形態では下方)に向けて延出したことで、上側取付板34と下側取付板32が結果的に接近するので、本体側ハウジング22を遊戯機本体16に取り付けるために要するスペースが少なくて済む。また、上側取付板34と下側取付板32とが接近していることで、下壁板28と下側取付板32との境界部分近傍に作用する荷重が小さくなるので、上側取付板34と下側取付板32との総体での曲げ剛性が高くなっている。
【0028】
なお、連結板30からも同様に、補助取付板42が延出されている。補助取付板42も、上側取付板32及び下側取付板34とで構成される平面内に位置している。補助取付板43の中央にもボルト孔44が形成されており、このボルト孔44に挿入したボルト40を側壁20に螺合するようになっている。
【0029】
これに対し、扉側ハウジング24は、上壁板44と下壁板46とが連結板48によって連結され、全体として略「コ」字状に形成されている。
【0030】
本体側ハウジング22と扉側ハウジング24との間には、第1リンク50及び第2リンク52が掛け渡されている。図4及び図5にも示すように、第1リンク50及び第2リンク52はいずれも、一端50A、52Aがピン54によって本体側ハウジング22に軸支され、他端50B、52Bがピン56によって扉側ハウジング24に軸支されている。
【0031】
ピン56は、扉側ハウジング24の上壁板44からさらに上方に突出しており、この突出部分が、遊戯機扉18のブラケット58に形成された挿通孔60に挿通される。これにより、遊戯機扉18がヒンジ機構12に支持される。なお、遊戯機扉18の上方への移動(ピン56からの抜け)は、図示しない阻止手段によって阻止されており、不用意に遊戯機扉18が遊戯機本体16から離脱しないようになっている。
【0032】
第2リンク52の一端52Aは、第1リンク50の一端50Aよりも側壁20から離れた位置で軸支されている。そして、遊戯機扉18を遊戯機本体16に対して閉止した位置(図4参照)から、開放した位置(図5参照)へと矢印R方向に回動させると、この回動動作に伴って、第1リンク50及び第2リンク52の他端50B、52Bがいずれも側壁20から離間する方向(図4及び図5において下方)へと変位する。これにより、遊戯機扉18は、閉止位置から開放位置への回動に伴って遊戯機12の手前側へと徐々にせり出すことになるので、開放位置にあるときに、例えば隣接する遊戯機等に接触することがなく、十分に大きく開放させることができる。
【0033】
第1リンク50には、長手方向略中央位置から他端50Bにかけて幅狭とされて当接部62が形成されている。また、第2リンク52にも、長手方向略中央位置から他端52Bにかけて、第1リンク50に対向する側が切りかけられて、当接部64が形成されている。
【0034】
図4から分かるように、遊戯機扉18が閉止位置にあるとき、第1リンク50の当接部62に第2リンク52の他端52Bが当接し、第2リンク52の閉止方向(矢印R2と反対の方向)への回動が阻止されるようになっている。これにより、遊戯機扉18の閉止方向(矢印Rと反対の方向)への回動も阻止される。
【0035】
また、図5から分かるように、遊戯機扉18が開放位置にあるとき、第2リンク52の当接部64に第1リンク50の他端50Bが当接し、第1リンク50の開放方向(矢印R1方向)への回動が阻止されるようになっている。これにより、遊戯機扉18の開放方向(矢印R方向)への回動も阻止されるため、遊戯機扉18は開放位置で固定される。
【0036】
第2リンク52の一端52Aからは、他端52B側と反対方向に向かって凸部66が形成されている。第2リンク52の回動により、凸部66は一端50Aを中心とした円弧状の回動領域内を移動する。
【0037】
図3にも示すように、本体側ハウジング22の連結板30の内面には、ストッパ68が配置されている。ストッパ68の一端には取付孔70が形成されており、この取付孔70に取付ネジ72を挿通して、ストッパ68が本体側ハウジング22の連結板30に取り付けられる。連結板30には、ストッパ68の他端側に対応した位置に開口74が形成されており、ストッパ68の他端側が、第2リンク52から離間する方向へと弾性的に撓むようになっている。
【0038】
ストッパ68の他端側には、連結板30から離間する方向へと略三角形状に屈曲する屈曲部76が形成されており、屈曲部76の両側が傾斜面78、80とされている。屈曲部76は、第2リンク52に形成された凸部66の回動領域内に位置するように形成されており、遊戯機扉18が閉止位置にあるときには凸部66が傾斜面78に接触し(図4参照)、遊戯機扉18が開放位置にあるときには凸部66が傾斜面80に接触する(図5参照)ように、凸部66との関係において、屈曲部76の形状及び位置が決められている。
【0039】
ストッパ68の略中央からは、仮留め片82が突設されている。これに対応して、本体側ハウジング22の下壁板28には、仮留め孔84が形成されている。ストッパ68を取付ネジ72によって本体側ハウジング22に取り付ける前に、仮留め片82を仮留め孔84に挿入し、ストッパ68を本体側ハウジング22に仮留めできるようになっている。これにより、一旦ストッパ68を仮留めした状態で取付ネジ72によって本体側ハウジング22に取り付けでき、本実施形態のヒンジ機構12を組みたてるときの作業(特に、取付ネジ72の締め付け作業)が容易になる。
【0040】
仮留め孔84の縁部からは、当接板86が立設されている。当接板86は、図5に示すように、第1リンク50が矢印R1方向に回動すると、その一端50Aの近傍部分が当接板86に当接する位置とされている。これによっても、第1リンク50の矢印R1方向の回動が阻止される。なお、当接板86は、本体側ハウジング22と別体で形成した部材を後工程で本体側ハウジング22に取り付けて構成してもよいが、仮留め孔84を形成したときの切残し部分を略直角に立ち上げるように形成すれば、部品点数を増やすことなく簡単な加工で当接板86を設けることができる。
【0041】
次に、本実施形態のヒンジ機構12の作用を説明する。
【0042】
図4に示すように、遊戯機扉18が閉止位置にあるとき、第1リンク50の当接部62に第2リンク52の他端52Bが当接し、第2リンク52の閉止方向(矢印R2と反対の方向)への回動が阻止されるため、遊戯機扉18の閉止方向への回動も阻止される。また、この状態では、凸部66がストッパ68の傾斜面78に接触しており、第2リンク52の開放方向への回動に抵抗が生じるため、遊戯機扉18が不用意に開放方向へ回動することもない。
【0043】
遊戯機扉18を開放方向(矢印R方向)へ回動させると、回動初期では、凸部66が傾斜面78に接触して第2リンク52の回動の抵抗となっているので、遊戯機扉18の回動にも適度な抵抗(いわゆるクリック感)が生じ、確実に開放動作を行うことができる。これに抗して遊戯機扉18を回動させると、凸部66が傾斜面78を押圧するのでストッパ68の他端側が撓み、屈曲部76が凸部66の回動領域から退避する。これにより、第2リンク52が回動可能となるので、遊戯機扉18を開放方向へ回動させることができる。
【0044】
第2リンク52の回動によって凸部66が屈曲部76を乗り越えると、傾斜面80が凸部66に接触する。この状態では、ストッパ68の弾性反力が凸部66に作用して第2リンク52が矢印R2方向へ回動付勢されるので、遊戯機扉18も開放方向へと付勢され、小さな力で遊戯機扉18を開放させることができる。なお、遊戯機扉18の開放角度(閉止位置から開放位置までの角度)は特に限定されないが、本実施形態では約100°とし、遊戯機本体16の前面が十分に開放されるようにしている。
【0045】
図5に示すように、遊戯機扉18が開放位置に至ると、第2リンク52の当接部64に第1リンク50の他端50Bが当接する。さらに、第1リンク50の一端50Aの近傍部分も当接板86に当接する。これらにより、第1リンク50の開放方向(矢印R1方向)への回動が阻止される。遊戯機扉18の開放方向(矢印R方向)への回動も阻止される。また、この状態では、凸部66がストッパ68の傾斜面80に接触しており、第2リンク52の閉止方向への回動に抵抗が生じるため、遊戯機扉18が不用意に閉止方向(矢印Rと反対の方向)へ回動してしまうこともない。
【0046】
なお、第2リンク52の当接部64と第1リンク50の他端50Bとの当接のみで、第1リンク50の矢印R1方向への回動を確実に阻止できる場合には、当接板86はなくてもよい。
【0047】
遊戯機扉18を閉止方向(矢印Rと反対の方向)へ回動させると、回動初期では、凸部66が傾斜面80に接触して第2リンク52の回動の抵抗となっているので、遊戯機扉18を開放させるときと同様、遊戯機扉18の回動に適度な抵抗(クリック感)が生じ、より確実に閉止動作を行うことができる。これに抗して遊戯機扉18を回動させると、凸部66が傾斜面80を押圧するのでストッパ68の他端側が撓み、屈曲部76が凸部66の回動領域から退避する。これにより、第2リンク52が回動可能となるので、遊戯機扉18を閉止方向へ回動させることができる。
【0048】
第2リンク52の回動によって凸部66が屈曲部76を乗り越えると、傾斜面78が凸部66に接触する。この状態では、ストッパ68の弾性反力が凸部66に作用して第2リンク52が矢印R2と反対の方向へ回動付勢されるので、遊戯機扉18も閉止方向へと付勢され、小さな力で遊戯機扉18を閉止させることができる。
【0049】
以上の説明から分かるように、本実施形態のヒンジ機構12では、従来の突起のような別部材を設けることなく、遊戯機扉18を所定の位置(閉止位置及び開放位置)で確実に固定することができ、ヒンジ機構12を構成する部品点数が少なくなる。また、ヒンジ機構12の製造工程も簡略化でき、低コストでヒンジ機構12を製造できる。
【0050】
なお、上記説明では、本発明のリンク部材として、2本のリンク(第1リンク50及び第2リンク52)で構成されたものを例に挙げたが、要するに複数本のリンクにより、遊戯機扉18の開放方向への回動によって回転中心が遊戯機本体16から手前側で移動するようになっていれば、リンク機構を構成するリンクの数は限定されない。例えば、本発明のリンク機構が3本以上のリンクで構成されていてもよい。
【0051】
また、本実施形態のように、本体側ハウジング22や扉側ハウジング24を備えた構成とすると、第1リンク50及び第2リンク52をそれぞれ本体側ハウジング22及び扉側ハウジング24に軸支させて一体的なヒンジ機構12を組み付けておけば、このヒンジ機構12を遊戯機本体16及び扉側ハウジング24に取り付けることで、遊戯機扉18を遊戯機本体16に対して回動可能に取り付けできる。それぞれのリンクを別々に遊戯機本体16や遊戯機扉18に取り付ける場合と比較して、取り付け工程が少なくなるので、作業が容易になる。
【0052】
【発明の効果】
本発明は上記構成としたので、製造工程を煩雑にすることなく低コストで製造でき、しかも遊戯機扉の遊戯機本体に対する回動範囲を確実に一定範囲内に制限できる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のヒンジ機構が適用された遊戯機を概略的に示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態のヒンジ機構を遊戯機に適用された状態で示す斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態のヒンジ機構の本体側ハウジング及びストッパを示す斜視図である。
【図4】本発明の一実施形態のヒンジ機構が適用された遊戯機を遊戯機扉の閉止状態でヒンジ機構近傍を拡大して示す一部破断平面図である。
【図5】本発明の一実施形態のヒンジ機構が適用された遊戯機を遊戯機扉の開放状態でヒンジ機構近傍を拡大して示す一部破断平面図である。
【図6】従来のヒンジ機構が採用された遊戯機を扉の閉止状態で示す平面図である。
【図7】従来のヒンジ機構が採用された遊戯機を扉の開放状態で示す平面図である。
【符号の説明】
12 ヒンジ機構
14 遊戯機
16 遊戯機本体
18 遊戯機扉
22 本体側ハウジング
26 下壁板(第2壁部)
28 上壁板(第1壁部)
32 上側取付板(第1取付板部)
34 下側取付板(第2取付板部)
50 第1リンク(リンク部材)
50B 第1リンクの他端(当接部)
52 第2リンク(リンク部材)
52B 第2リンクの他端(当接部)
62 当接部
64 当接部
66 凸部(接触部材)
68 ストッパ(接触部材)
82 仮留め片(仮留め部材)

Claims (4)

  1. 遊戯機本体に対し遊戯機扉を回動可能に連結する遊戯機扉のヒンジ機構であって、
    遊戯機本体と遊戯機扉との間に掛け渡された複数のリンクを備え、遊戯機扉の閉止位置から開放位置への回動動作によって回動中心を遊戯機本体から離間する方向へと移動させるリンク部材と、
    前記リンクに設けられ、少なくとも前記遊戯機扉が前記閉止位置又は前記開放位置となったときに当接して遊戯機扉の回動を制限する当接部と、
    前記遊戯機本体に取り付けられると共に前記複数のリンクがそれぞれ軸支される本体側ハウジングと、
    を有し、
    前記本体側ハウジングが、
    前記遊戯機扉の回動方向に沿って配置される第1壁部と、
    前記第1壁部と一体的に且つ平行に配置される第2壁部と、
    前記第1壁部から延出され、前記遊戯機本体に固着される第1取付板部と、
    前記第2壁部から延出され、前記遊戯機本体に固着される第2取付板部と、
    を備えると共に、
    前記第1取付板部の前記第1壁部からの延出方向と前記第2取付板部の前記第2壁部からの延出方向とが同方向とされていることを特徴とする遊戯機扉のヒンジ機構。
  2. 記複数のリンクの少なくとも1つ及び前記本体側ハウジングに形成され、前記遊戯機扉が前記開放位置及び前記閉止位置にあるときに接触して遊戯機扉の回動抵抗となると共に、遊戯機扉の回動動作によって押圧されリンクの回動領域から弾性的に退避する接触部材、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の遊戯機扉のヒンジ機構。
  3. 前記接触部材が、
    前記リンクの少なくとも1つに形成された凸部と、
    前記リンクの回動による前記凸部の移動領域内に少なくとも一部が位置するように前記本体側ハウジングに取り付けられ、この移動領域から弾性的に退避可能とされたストッパと、
    を含んで構成されていることを特徴とする請求項2に記載の遊戯機扉のヒンジ機構。
  4. 前記ストッパに設けられ、ストッパを前記本体側ハウジングに対して仮留め可能とする仮留め部材、
    を有することを特徴とする請求項3に記載の遊戯機扉のヒンジ機構。
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