JPWO2011013335A1 - 二軸ヒンジ装置 - Google Patents

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Abstract

扉側取付部材3に前後調節部材17の一端部を第2枢軸12を中心として回転可能に設ける。扉側取付部材には、軸線を左右方向に向けた調節ねじ(図示せず)を設ける。この調節ねじを前後調節部材17の他端部に螺合させる。調節ねじを正逆方向へ回転させて前後調節部材17を適宜回転させた後、前後調節部材17の回転を打ち消すように連結アーム13を第1枢軸11を中心として回転させる。

Description

この発明は、枠体に扉を回転可能に連結するための二軸ヒンジ装置、特に隠しヒンジとして用いるのに好適な二軸ヒンジ装置に関する。
一般に、この種の二軸ヒンジ装置は、枠体側取付部材、扉側取付部材及び連結アームを有している。枠体側取付部材は、枠体の開口部の側面に設けられた凹部に取り付けられる。扉側取付部材は、扉の側面に設けられた凹部に取り付けられる。連結アームの一端部は、枠体側取付部材に第1枢軸を介して回転可能に連結され、他端部は扉側取付部材に第2枢軸を介して回転可能に連結されている。この結果、扉が枠体に二軸ヒンジ装置を介して回転可能に支持される。
ところで、二軸ヒンジ装置を用いて枠体に扉を取り付ける場合には、製造誤差や取付誤差のために扉の位置が正規の位置からずれることがある。そのような場合には、扉を前後左右及び上下方向に位置調節する必要がある。そのために、下記特許文献1に記載の二軸ヒンジ装置においては、例えば扉側取付部材を扉に対して前後左右及び上下方向へ位置調節可能に取り付けている。
特開2007−211577号公報
扉側取付部材は、扉に形成された凹部に収容されている。したがって、扉側取付部材を上下方向へ位置調節するためには凹部の上下方向の長さを調節量の分だけ長くし、左右方向へ位置調節するためには凹部の深さを左右方向への位置調節量の分だけ深くし、前後方向へ位置調節するためには凹部の幅を前後方向への位置調節量の分だけ広くしなければならない。この場合、凹部の上下方向の長さ及び深さを大きくしたとしても、扉の強度に大きく影響することはないが、凹部の幅を広くすると、凹部と扉の前面及び/又は背面との間の肉厚が薄くなり、扉の強度が低下するという問題が生じる。
上記の問題を解決するために、この発明の第1の態様は、枠体に取り付けられる枠体側取付部材と、扉に取り付けられる扉側取付部材と、一端部が上記枠体側取付部材に第1枢軸を介して回転可能に連結され、他端部が上記扉側取付部材に上記第1枢軸と平行な第2枢軸を介して回転可能に連結された連結アームと、上記連結アームの上記第1枢軸を中心とする回転を阻止しているときには上記連結アームの上記第2枢軸を中心とする回転を許容し、上記連結アームの上記第2枢軸を中心とする回転を阻止しているときには上記連結アームの上記第1枢軸を中心とする回転を許容する回転規制機構とを備え、上記連結アームが上記第1枢軸及び上記第2枢軸を中心として回転することにより、上記扉側取付部材が上記枠体側取付部材に対し閉位置と開位置との間を回転させられる二軸ヒンジ装置において、上記扉側取付部材には、位置調節部材が上記第2枢軸と同一又は平行な中心軸を中心として回転可能に設けられ、上記扉側取付部材と上記位置調節部材との間には、両者の上記中心軸を中心とする回転位置を調節する回転位置調節機構が設けられ、上記回転規制機構が上記枠体側取付部材及び上記位置調節部材と上記連結アームとの間に設けられていることを特徴としている。
この場合、上記第2枢軸が上記中心軸として兼用されていることが望ましい。
上記回転規制機構が、中間部が上記連結アームに上記第1及び第2枢軸と平行な軸体を中心として回転可能に設けられた係合部材と、上記枠体側取付部材に設けられ、上記係合部材の一端部が長手方向へ移動可能に係合する第1ガイド溝と、上記位置調節部材に設けられ、上記係合部材の他端部が長手方向へ移動可能に係合する第2ガイド溝とを有し、上記係合部材の他端部が上記第2ガイド溝に係合することにより、上記連結アームの上記第2枢軸を中心とする回転が阻止されているときには、上記係合部材の一端部が上記第1ガイド溝内をその長手方向へ移動することにより、上記連結アームの上記第1枢軸を中心とする回転が許容され、上記係合部材の一端部が上記第1ガイド溝に係合することにより、上記連結アームの上記第1枢軸を中心とする回転が阻止されているときには、上記係合部材の他端部が上記第2ガイド溝内をその長手方向へ移動することにより、上記連結アームの上記第2枢軸を中心とする回転が許容されることが望ましい。
上記扉側取付部材が上記閉位置に位置しているときには、上記係合部材の他端部が上記第2ガイド溝に係合することにより、上記連結アームの上記第2枢軸を中心とする回転が阻止されるとともに、上記連結アームが上記第1枢軸を中心として一方向へ回転することができるよう、上記係合部材の一端部が上記第1ガイド溝の他端部に位置させられ、しかも上記第1ガイド溝の他端面が上記係合部材の一端部に対して所定の距離だけ離間させられ、その離間距離の分だけ上記連結アームが上記第1枢軸を中心として他方向へ回転可能であることが望ましい。
この発明の第2の態様は、枠体に取り付けられる枠体側取付部材と、扉に取り付けられる扉側取付部材と、一端部が上記枠体側取付部材に第1枢軸を介して回転可能に連結され、他端部が上記扉側取付部材に上記第1枢軸と平行な第2枢軸を介して回転可能に連結された連結アームと、上記連結アームの上記第1枢軸を中心とする回転を阻止しているときには上記連結アームの上記第2枢軸を中心とする回転を許容し、上記連結アームの上記第2枢軸を中心とする回転を阻止しているときには上記連結アームの上記第1枢軸を中心とする回転を許容する回転規制機構とを備え、上記連結アームが上記第1枢軸及び上記第2枢軸を中心として回転することにより、上記扉側取付部材が上記枠体側取付部材に対し第1回転位置と第2回転位置との間を回転させられる二軸ヒンジ装置において、上記枠体側取付部材には、位置調節部材が上記第1枢軸と同一又は平行な中心軸を中心として回転可能に設けられ、上記枠体側取付部材と上記位置調節部材との間には、両者の上記中心軸を中心とする回転位置を調節する回転位置調節機構が設けられ、上記回転規制機構が、上記扉側取付部材及び上記位置調節部材と上記連結アームとの間に設けられていることを特徴としている。
この場合、上記第1枢軸が上記中心軸として兼用されていることが望ましい。
上記回転規制機構が、中間部が上記連結アームに上記第1及び第2枢軸と平行な軸体を中心として回転可能に設けられた係合部材と、上記位置調節部材に設けられ、上記係合部材の一端部が長手方向へ移動可能に係合する第1ガイド溝と、上記扉側取付部材に設けられ、上記係合部材の他端部が長手方向へ移動可能に係合する第2ガイド溝とを有し、上記係合部材の一端部が上記第1ガイド溝に係合することにより、上記連結アームの上記第1枢軸を中心とする回転が阻止されているときには、上記係合部材の他端部が上記第2ガイド溝内をその長手方向へ移動することにより、上記連結アームの上記第2枢軸を中心とする回転が許容され、上記係合部材の他端部が上記第2ガイド溝に係合することにより、上記連結アームの上記第2枢軸を中心とする回転が阻止されているときには、上記係合部材の一端部が上記第1ガイド溝内をその長手方向へ移動することにより、上記連結アームの上記第1枢軸を中心とする回転が許容されることが望ましい。
上記扉側取付部材が上記閉位置に位置しているときには、上記係合部材の一端部が上記第1ガイド溝に係合することにより、上記連結アームの上記第1枢軸を中心とする回転が阻止されるとともに、上記連結アームが上記第2枢軸を中心として一方向へ回転することができるよう、上記係合部材の他端部が上記第2ガイド溝の他端部に位置させられ、しかも上記第2ガイド溝の他端面が上記係合部材の他端部に対して所定の距離だけ離間させられ、その離間距離の分だけ上記連結アームが上記第2枢軸を中心として他方向へ回転可能であることが望ましい。
この発明の第3の態様は、第1取付部材と、第2取付部材と、一端部が上記第1取付部材に第1枢軸を中心として回転可能に連結され、他端部が上記第2取付部材に上記第1枢軸と平行な第2枢軸を中心として回転可能に連結された連結アームと、上記連結アームの上記第1枢軸を中心とする回転を阻止しているときには、上記連結アームの上記第2枢軸を中心とする回転を許容し、上記連結アームの上記第2枢軸を中心とする回転を阻止しているときには、上記連結アームの上記第1枢軸を中心とする回転を許容する回転規制機構とを備え、上記連結アームが上記第1枢軸及び上記第2枢軸を中心として回転することにより、上記第2取付部材が上記第1取付部材に対し第1回転位置と第2回転位置との間を回転させられる二軸ヒンジ装置において、上記第2側取付部材には、位置調節部材が上記第2枢軸と同一又は平行な中心軸を中心として回転可能に設けられ、上記第2側取付部材と上記位置調節部材との間には、上記位置調節部材の上記第2取付部材に対する回転位置を調節する回転位置調節機構が設けられ、上記回転規制機構が、上記第1取付部材及び上記位置調節部材と上記連結アームとの間に設けられていることを特徴としている。
この場合、上記第2枢軸が上記中心軸として兼用されていることが望ましい。
上記回転規制機構が、中間部が上記連結アームに上記第1及び第2枢軸と平行な軸体を中心として回転可能に設けられた係合部材と、上記第1取付部材に設けられ、上記係合部材の一端部が長手方向へ移動可能に係合する第1ガイド溝と、上記位置調節部材に設けられ、上記係合部材の他端部が長手方向へ移動可能に係合する第2ガイド溝とを有し、上記係合部材の他端部が上記第2ガイド溝に係合することにより、上記連結アームの上記第2枢軸を中心とする回転が阻止されているときには、上記係合部材の一端部が上記第1ガイド溝内をその長手方向へ移動することにより、上記連結アームの上記第1枢軸を中心とする回転が許容され、上記係合部材の一端部が上記第1ガイド溝に係合することにより、上記連結アームの上記第1枢軸を中心とする回転が阻止されているときには、上記係合部材の他端部が上記第2ガイド溝の長手方向へ移動することにより、上記連結アームの上記第2枢軸を中心とする回転が許容されることが望ましい。
上記第2取付部材が上記第1回転位置に位置しているときには、上記係合部材の一端部が上記第1ガイド溝に係合することにより、上記連結アームの上記第1枢軸を中心とする回転が阻止されるとともに、上記連結アームが上記第2枢軸を中心として一方向へ回転することができるよう、上記係合部材の他端部が上記第2ガイド溝の他端部に位置させられ、しかも上記第2ガイド溝の他端面が上記係合部材の他端部に対して所定距離だけ離間させられ、その離間距離の分だけ上記連結アームが上記第2枢軸を中心として他方向へ回転可能であることが望ましい。
上記特徴構成を有するこの発明の第1の態様において、扉側取付部材(扉)を枠体側取付部材に対し第2枢軸と直交する方向へ位置調節する場合には、まずヒンジ装置を、連結アームの第2枢軸を中心とする回転が回転規制機構によって阻止された状態にする。つまり、位置調節部材と連結アームとの第2枢軸を中心とする回転が阻止された状態にする。次に、回転位置調節機構により位置調節部材を扉側取付部材に対して適宜角度だけ回転させる。すると、扉側取付部材が連結アームに対し中心軸を中心として回転する。これは、位置調節部材の連結アームに対する回転が回転規制機構によって阻止されているからである。扉側取付部材が回転することにより、扉側取付部材(扉)の枠体側取付部材(枠体)に対する姿勢(回転姿勢)が変化する。その後、連結アームを枠体側取付部材に対し第1枢軸を中心として回転させる。この場合、連結アームは、扉側取付部材の枠体側取付部材に対する回転姿勢が、位置調節部材の回転前の姿勢に戻るように回転させる。このように位置調節部材及び扉側取付部材を回転させると、扉側取付部材がその回転角度に対応した距離だけ枠体側取付部材に対して第2枢軸と直交する方向へ位置調節される。
この発明の第2の態様において、扉側取付部材(扉)を枠体側取付部材に対し第1枢軸と直交する方向へ位置調節する場合には、まずヒンジ装置を、連結アームの第1枢軸を中心とする回転が回転規制機構によって阻止された状態にする。つまり、位置調節部材と連結アームとの第1枢軸を中心とする回転が阻止された状態にする。次に、回転位置調節機構により位置調節部材を枠体側取付部材に対して適宜角度だけ回転させる。すると、枠体側取付部材が連結アームに対し中心軸を中心として回転する。これは、位置調節部材の連結アームに対する回転が回転規制機構によって阻止されているからである。枠体側取付部材が回転することにより、扉側取付部材(扉)の枠体側取付部材(枠体)に対する姿勢(回転姿勢)が変化する。その後、扉側取付部材を連結アームに対し第2枢軸を中心として回転させる。この場合、扉側取付部材は、扉側取付部材の枠体側取付部材に対する回転姿勢が、位置調節部材の回転前の姿勢に戻るように回転させる。このように位置調節部材及び扉側取付部材を回転させると、扉側取付部材がその回転角度に対応した距離だけ枠体側取付部材に対して第1枢軸と直交する方向へ位置調節される。
この発明の第3の態様において、第2側取付部材を第1取付部材に対し第2枢軸と直交する方向へ位置調節する場合には、まずヒンジ装置を、連結アームの第2枢軸を中心とする回転が回転規制機構によって阻止された状態にする。つまり、位置調節部材と連結アームとの第2枢軸を中心とする回転が阻止された状態にする。次に、回転位置調節機構により位置調節部材を第2取付部材に対して適宜角度だけ回転させる。すると、第2取付部材が連結アームに対し中心軸を中心として回転する。これは、位置調節部材の連結アームに対する回転が回転規制機構によって阻止されているからである。第2取付部材が回転することにより、第2取付部材の第1取付部材に対する姿勢(回転姿勢)が変化する。その後、連結アームを第1取付部材に対し第1枢軸を中心として回転させる。この場合、連結アームは、第2取付部材の第1取付部材に対する回転姿勢が、位置調節部材の回転前の姿勢に戻るように回転させる。このように位置調節部材及び第2取付部材を回転させると、第2取付部材がその回転角度に対応した距離だけ第1取付部材に対して第2枢軸と直交する方向へ位置調節される。
図1は、この発明に係る二軸ヒンジ装置の第1実施の形態を、扉側取付部材を開位置に位置させた状態で示す斜視図である。 図2は、同実施の形態を、扉側取付部材を開位置に位置させた状態で示す正面図である。 図3は、図2のX−X線に沿う拡大断面図である。 図4は、同実施の形態を、扉側取付部材を閉位置に位置させた状態で示す側面図である。 図5は、図4のX−X線に沿う拡大断面図である。 図6は、同実施の形態の分解斜視図である。 図7は、同実施の形態の回転規制機構を、扉を閉位置に位置させたときの状態で示す平面図である。 図8は、同回転規制機構を、扉を閉位置から開位置側へ90°より小さい所定の角度だけ回転させたときの状態で示す平面図である。 図9は、同回転規制機構を、扉を閉位置から開位置側へ90°だけ回転させたときの状態で示す平面図である。 図10は、同回転規制機構を、扉を閉位置から開位置側へ90°より大きい所定の角度だけ回転させたときの状態で示す平面図である。 図11は、同回転規制機構を、扉を開位置に位置させたときの状態で示す平面図である。 図12は、同実施の形態において扉を所定距離だけ前方へ位置調節するために扉を所定の角度だけ回転させた状態を示す断面図である。 図13は、同実施の形態において扉を前方へ所定距離だけ位置調節した後の状態を示す断面図である。 図14は、同実施の形態において扉を後方へ所定距離だけ位置調節するために扉を所定角度だけ回転させた状態を示す断面図である。 図15は、同実施の形態において扉を後方へ所定距離だけ位置調節した後の状態を示す断面図である。 図16は、この発明に係る二軸ヒンジ装置の第2実施の形態を示す図7と同様の図である。 図17は、同実施の形態の図8と同様の図である。 図18は、同実施の形態の図9と同様の図である。 図19は、同実施の形態の図10と同様の図である。 図20は、同実施の形態の図11と同様の図である。 図21は、この発明に係る二軸ヒンジ装置の第3実施の形態を示す図7と同様の図である。 図22は、同実施の形態の図8と同様の図である。 図23は、同実施の形態の図9と同様の図である。 図24は、同実施の形態の図10と同様の図である。 図25は、同実施の形態の図11と同様の図である。
以下、この発明を実施するための最良の形態を、図面を参照して説明する。
図1〜図6は、この発明に係る二軸ヒンジ装置Aを単体で示しており、図7〜図11は、二軸ヒンジ装置Aを枠体Bと扉Cとの間に設けられた状態で示している。まず、枠体B及び扉Cについて図7〜図11を参照して説明すると、枠体Bは略四角形の開口部Baを有している。この開口部Baに臨む枠体Bの左右方向の一側部内面には、第1収容凹部Bbが設けられている。この第1収容凹部Bbは、その長手方向を上下方向に向け、かつ幅方向を前後方向に向けて配置されている。一方、扉Cは、開口部Baを開閉するためのものであり、枠体Bに二軸ヒンジ装置Aを介して水平方向へ開閉回転可能に支持されている。扉Cは、開口部Ba内に入り込んで開口部Baを閉じた図7に示す閉位置(第1回転位置)と、この閉位置からほぼ180°離れた図11に示す開位置(第2回転位置)との間を回転可能である。扉Cの一側面には、第2収容凹部Caが形成されている。この第2収容凹部Caは、その長手方向が上下方向を向き、扉Cが閉位置に位置しているときには幅方向が前後方向を向くように配置されている。しかも、第2収容凹部Caは、扉Cが閉位置に位置しているときに第1収容凹部Bbと対向するように配置されている。なお、この実施の形態では、扉Cが閉位置に位置すると、枠体Bの前面Bcと扉Cの前面Cbとが同一平面上に位置するようになっている。つまり、前後方向において同一位置に位置するようになっている。
次に、扉Cを枠体Bに回転可能に連結するための二軸ヒンジ装置Aについて説明する。なお、二軸ヒンジ装置Aは、これを上下方向に二等分する二等分線に関して上下対称に構成されている。そこで、以下においては、二軸ヒンジ装置Aの上側の部分の構成だけを説明することとし、下側の部分については上側の部分と同様な構成に同一符号を付してその説明を省略する。また、扉側取付部材3に関連する構成の前後左右は、扉Cが閉位置に位置しているときの前後左右を意味するものとする。
二軸ヒンジ装置Aは、図1〜図6に示すように、固定部材1、枠体側取付部材(第1取付部材)2、扉側取付部材(第2取付部材)3を有している。固定部材1は、硬質の樹脂を成形してなるものであり、第1収容凹部Bbに挿入されている。固定部材1の上端部には、補強板4がピン5によって固定されている。補強板4には、ボルトB1が挿通されている。このボルトB1は、固定部材1を貫通して枠体Bに螺合されている。そして、ボルトB1を締め付けることにより、固定板1の上端部が枠体Bの第1収容凹部Bbの底面に固定され、さらに補強板4が固定板1に固定されている。補強板4には、長手方向を左右方向に向けた偏心軸7が回転可能に、かつ位置固定して設けられている。ボルトB1は、固定部材1の上端部に取り付けられた化粧板6により、外部から目視されないように覆われている。
枠体側取付部材2は、金属製の板材からなるものであり、固定部材1に上下方向へ所定範囲位置調節可能に設けられている。すなわち、枠体側取付部材2の上端部には、下方を向く当接面2aが形成されている。この当接面2aは、偏心軸7の偏心部分の上面に枠体側取付部材2の自重によって突き当たっている。したがって、偏心軸7を180°の範囲において適宜回転させると、枠体側取付部材2が自重に抗して上下方向へ位置調節される。その結果、後述するように、扉Cが枠体Bに対して上下方向へ位置調節される。位置調節後、枠体側取付部材2は、その上端部に設けられた長孔2bを貫通して補強板4のねじ孔4aに螺合されたボルトB2を締め付けることにより、補強板4に固定され、ひいては枠体Bに固定される。ボルトB2も化粧板6によって覆われている。
扉側取付部材3は、金属製の板材からなるものであり、扉Cの第2収容凹部Caに挿入されている。扉側取付部材3の上端部は、これを貫通して扉Cに螺合されたボルトB3を締め付けることによって扉Cの第2取付凹部Caの底面に固定されている。ボルトB3は、扉側取付部材3の上端部に取り付けられた化粧板8によって外部から見えないように覆われている。
枠体側取付部材2と扉側取付部材3とは、主として第1、第2枢軸11,12及び連結アーム13を介して回転可能に連結されている。すなわち、枠体側取付部材2の上端部には、左右調節部材14が左右方向(扉Cが閉位置に位置しているときの枠体Bと扉Cとの対向方向;図7において左右方向)へ移動可能に設けられている。左右調節部材14は、枠体側取付部材2に対し左右方向へのみ移動可能であり、他方向へは移動不能である。左右調節部材14には、軸線を左右方向に向けた調節ねじ15が貫通状態で螺合されている。左右調節部材14を貫通した調節ねじ15の基端部は、枠体側取付部材2に回転可能に、かつ位置固定して設けられている。したがって、調節ねじ15を正逆方向へ回転させると、左右調節部材14が左右方向へ位置調節される。その結果、後述するように、扉Cが左右方向へ位置調節される。
上下の左右調節部材14,14には、軸線を上下方向に向けた第1枢軸11の上下の両端部が移動不能に支持されている。第1枢軸11の中間部は、連結アーム13の一端部に樹脂製の減摩部材16を介して回転可能に挿通されている。これにより、連結アーム13の一端部が、枠体側取付部材2に第1枢軸11を介して回転可能に取り付けられている。しかも、連結アーム13は、その上下の両端面が上下の左右調節部材14,14の上下方向に対向する各端面にそれぞれ接触することにより、枠体側取付部材2に対し上下方向へ移動不能になっている。このようにして、連結アーム13の一端部が枠体側取付部材2に回転可能に、上下方向及び前後方向(図7において上下方向)へは移動不能に、左右方向へ位置調節可能に取り付けられている。
扉側取付部材3の上下の両端部には、軸線を上下方向に向けた第2枢軸(中心軸)12の上下の端部がそれぞれ移動不能に支持されている。この第2枢軸12の中間部は、連結アーム13の他端部に減摩部材16を介して回転可能に挿通されている。これにより、連結アーム13の他端部が、扉側取付部材3に第2枢軸12を介して回転可能に取り付けられている。しかも、連結アーム13は、その上下の両端面が後述する前後調節部材(位置調節部材)17,17の互いに対向する端面にそれぞれ接触することにより、扉側取付部材3に対して上下方向へ移動不能になっている。このようにして、連結アーム13の他端部が扉側取付部材3に回転可能に、かつ上下方向、左右方向及び前後方向へ移動不能に取り付けられている。
扉側取付部材3の上端部には、前後調節部材17が配置されている。前後調節部材17の一端部には、第2枢軸12が回転可能に挿通されている。前後調節部材17の他端部には、軸線を左右方向に向けた調節ねじ18が貫通状態で螺合されている。この調節ねじ18の前後調節部材17を貫通した基端部は、扉側取付部材3に回転可能に、かつ左右方向へ移動不能に取り付けられている。したがって、調節ねじ18を正逆方向へ回転させると、前後調節部材17が扉側取付部材3に対し第2枢軸12を中心として回転する。なお、前後調節部材17が第2枢軸12を中心として回転すると、前後調節部材17と調節ねじ18との螺合箇所が前後方向へ移動する。したがって、調節ねじ18の基端部は、扉側取付部材3に対し前後方向へ移動可能に連結することが望ましい。しかし、螺合箇所の前後方向への移動量は非常に小さなものであるので、調節ねじ18は扉側取付部材3に対して前後方向へ移動不能に設けても問題はない。
上下の前後調節部材17,17は、連結アーム13の上下の端面に減摩部材16,16を介してそれぞれ接触しており、前後調節部材17,17及び連結アーム13は扉側取付部材3によって上下にほぼ挟持されている。これにより、前後調節部材17,17及び連結アーム13が扉側取付部材3に対し上下方向へ移動不能になっている。
連結アーム13の一端部が枠体側取付部材2に回転可能に取り付けられ、連結アーム13の他端部が扉側取付部材3に回転可能に取り付けられることにより、扉側取付部材3が枠体側取付部材2に第1及び第2枢軸11,12並びに連結アーム13を介して回転可能に連結され、ひいては扉Cが枠体Bに回転可能に支持されている。
扉Cが閉位置から開位置まで回転するときには、まず連結アーム13だけが第1枢軸11を中心として所定角度だけ回転する。その後、連結アーム13が第1枢軸11を中心として開位置側へ所定角度だけ回転するとともに、扉側取付部材3が連結アーム13に対し第2枢軸12を中心として開位置側へ所定角度だけ回転する。その後、扉側取付部材3だけが第2枢軸12を中心として所定角度だけ回転する。その結果、扉Cが閉位置から開位置に達する。逆に、扉Cが開位置から閉位置まで回転するときには、まず扉側取付部材3だけが連結アーム13に対し第2枢軸12を中心として所定角度だけ回転する。その後、扉側取付部材3が第2枢軸12を中心として、連結アーム13が枠体側取付部材2に対し第1枢軸11を中心としてそれぞれ所定角度だけ回転する。その後、連結アーム13だけが第1枢軸11を中心として所定角度だけ回転する。その結果、扉Cが開位置から閉位置に達する。
連結アーム13及び扉側取付部材3を枠体側取付部材2に対し上記の順序で回転させるために、枠体側取付部材2及び扉側取付部材3と連結アーム13との間には、回転規制機構20が設けられている。回転規制機構20は、原理的な構造及び作用が周知の二軸ヒンジ装置に用いられている回転規制機構と同様であり、次のように構成されている。
すなわち、回転規制機構20は、揺動部材(係合部材)21を有している。この揺動部材21は、連結アーム13の上端面に減摩部材16を介して揺動可能に接している。揺動部材21の中央部は、連結アーム13の上端部に軸線を上下方向に向けた軸体22を介して水平方向へ揺動可能に設けられている。揺動部材21の両端部には、軸線を上下方向に向けた第1、第2係合軸23,24がそれぞれ取り付けられている。
左右調節部材14の下面には、第1ガイド部材25が設けられている。図5に示すように、この第1ガイド部材25の下面には、第1ガイド溝25aが形成されている。この第1ガイド溝25aには、第1係合軸(係合部材の一端部)23が第1ガイド溝25aの長手方向に沿って移動可能に挿入されている。
前後調節部材17の下面には、第2ガイド部材26が設けられている。この第2ガイド部材26の下面には、第2ガイド溝26aが形成されている。この第2ガイド溝26aには、第2係合軸(係合部材の他端部)24が第2ガイド溝26aの長手方向に沿って移動可能に挿入されている。
図7に示すように、扉Cが閉位置に位置しているときには、第1係合軸23が第1ガイド溝25aの一端部(図7において左端部;他端部)に位置し、第2係合軸24が第2ガイド溝26aの一端部(図7において右端部)に位置している。ただし、第1係合軸23は、第1ガイド溝25aの一端面(他端面)から他端側(一端側)へ僅かに離間している。したがって、第1係合軸23は、扉Cが閉位置に位置しているときには、第1ガイド溝25aの他端側へ移動することができるのみならず、他端側から一端側へ向かう方向へも僅かに移動可能である。また、第2係合軸24は、第2ガイド溝26aの一端面から他端側へ僅かに離間している。したがって、第2係合軸24は、扉Cが閉位置に位置しているときには、第2ガイド溝26aの他端側へ移動することができるのみならず、他端側から一端側へ向かう方向へも僅かに移動可能である。
扉Cが閉位置に位置している状態において、扉Cが開位置側へ回転するように、連結アーム13を第1枢軸11を中心として図7の時計方向(以下、開方向という。)へ回転させると、第1係合軸23が第1ガイド溝25a内をその他端側へ向かって移動する。したがって、扉Cが閉位置に位置しているときには、連結アーム13が枠体側取付部材2に対し第1枢軸11を中心として開方向(一方向)へ回転可能である。その一方、扉Cが閉位置から開位置側へ回転すると、第2係合軸24が第2ガイド溝26a内をその他端側から一端側へ僅かに移動して直ちに一端部に係合する。これにより、扉C(扉側取付部材3)が第2枢軸12を中心として開方向へ回動することが阻止される。したがって、扉Cを閉位置から開位置側へ回転させようとすると、まず連結アーム13だけが第1枢軸11を中心として開方向へ回転し、それによって扉Cが開方向へ回転する。
扉Cが閉位置から所定の第1角度(例えば60°)だけ離れた第1角度位置まで開方向へ回転して、第1係合軸23が第1ガイド溝25aの他端縁から所定距離だけ手前の位置に達すると、それ以降は連結アーム13の開方向への回転に伴って第1係合軸23が第1ガイド溝25a内をさらに他端側へ移動し、それによって揺動部材21が軸体22を中心として図8の時計方向へ回転させられる。すると、第2係合軸24が第2ガイド溝26a内をその他端部から一端側へ移動する。したがって、扉Cが第1角度位置を越えて回転するときには、連結アーム13が第1枢軸11を中心として開方向へ回転すると同時に、扉側取付部材3が第2枢軸12を中心として開方向へ回転する。これにより、扉Cが開位置側へさらに回転する。
扉Cが閉位置から第1角度より大きい所定の第2角度(例えば、120°)だけ回転すると、つまり図9に示す90°位置を越えて図10に示す第2角度位置まで回転すると、第1係合軸23が第1ガイド溝25aの他端部(一端部)に突き当たる。その結果、揺動部材21がそれ以上時計方向へ回転することができなくなる。その状態では、揺動部材21が連結アーム13の第1枢軸11を中心とする開方向への回転を阻止する。したがって、第2角度位置以降は、扉側取付部材3だけが連結アーム13に対し第2枢軸12を中心として開回転し、それに追随して扉Cが開回転する。
扉Cが図11に示す閉位置に達すると、扉Cは、連結アーム13に突き当たることにより、それ以上の開方向へ回転することができなくなり、閉位置において停止する。扉Cの閉位置は、第2係合軸24が第2ガイド溝26aの他端部に突き当たることによって定めてもよい。
扉Cを開位置から閉位置側へ回転させる場合において、その回転当初は第2係合軸24が第2ガイド溝26aの他端部(一端部)に係合し、それによって連結アーム13の第1枢軸11を中心とする反時計方向(閉方向;他方向)への回転が阻止れている。したがって、扉Cの開位置から閉位置側への回転当初は、扉側取付部材3だけが連結アーム13に対し第2枢軸12を中心として反時計方向(閉方向)へ回転し、それによって扉Cが閉位置側へ回転する。第2角度位置までは扉側取付部材3だけが回転する。
扉Cが図10に示す第2角度位置に達してから第1角度位置までの間は、図9及び図8に示すように、第2係合軸24と第2ガイド溝26aとの係合により、扉側取付部材3の開回転に伴って揺動部材21が軸体22を中心として反時計方向へ回転させられ、それに応じて連結アーム13が第1枢軸11を中心として閉方向へ回転する。したがって、第2角度位置から第1角度位置までの間は、扉側取付部材3及び連結アーム13がそれぞれ閉方向へ回転し、それによって扉Cが閉方向へ回転する。
扉Cが第1角度位置に達すると、第2係合軸24と第2ガイド溝26aの一端部との係合により、揺動部材21の反時計方向への回転が阻止される。この結果、扉側取付部材3が連結アーム13に対して閉方向へ回転することができなくなり、連結アーム13だけが第1枢軸11を中心として閉方向へ回転する。これに伴って扉Cが閉位置側へ回転する。扉Cが閉位置に達すると、扉Cが枠体Bに設けられたストッパ(図示せず)に突き当たることにより、それ以上の閉方向への回転が阻止される。したがって、扉Cは閉位置に停止される。
上記構成の二軸ヒンジ装置Aにおいて、枠体側取付部材2を上下方向へ移動させると、それに追随して連結アーム13及び扉側取付部材3が上下方向へ移動し、ひいては扉Cが上下方向へ移動する。したがって、枠体側取付部材2を適宜の距離だけ上下方向へ移動させることにより、扉Cを上下方向に位置調節することができる。また、左右調節部材14を左右方向へ移動させると、それに伴って第1枢軸11が左右方向へ移動する結果、扉Cが連結アーム13及び扉側取付部材3と一緒に左右方向へ移動する。したがって、左右調節部材14を適宜の距離だけ左右方向へ移動させることにより、扉Cを左右方向へ位置調節することができる。
また、扉Cを前後方向へ位置調節する場合には、調節ねじ18を正逆方向へ適宜角度だけ回転させ、前後調節部材17を扉側取付部材3に対し第2枢軸12を中心として正逆方向へ適宜回転させればよい。このような前後位置調節は、例えば次のようにして行うことができる。まず、扉Cを前方へ位置調節する場合について説明すると、図12に示すように、扉Cを閉位置に位置させ、扉側取付部材3の連結アーム13に対する回転を回転規制機構20によって阻止しておく。その状態で、前後調節部材17を扉側取付部材3に対し第2枢軸12を中心として適宜角度α(例えば数度程度)だけ時計方向へ回転させる。すると、前後調節部材17が回転規制機構20によって図7に示す閉位置に位置させられているので、実際には扉側取付部材3が閉位置からさらに閉方向(図12において反時計方向)へ角度αだけ回転することになる。その後、図13に示すように、連結アーム13を第1枢軸11を中心として時計方向(開方向)へ回転させる。この場合、連結部材13は、扉Cの前面Cbが枠体Bの前面Bcと平行になるまで回転させる。この結果、扉Cが角度αに対応する距離だけ前方へ移動した状態になり、扉Cが前方へ位置調節される。このことを換言すれば、扉Cを閉位置に位置させた場合において、扉Cの前面Cbが枠体Bの前面Bcに対して各種の誤差により若干後方に位置しているときには、扉C及び扉側取付部材3を前後調節部材17に対して反時計方向(閉方向)へ回転させた後、その回転角度を補正する分だけ連結アーム13を開方向へ回転させることにより、扉Cを前方へ位置調節し、それによって扉Cの前面Cbを枠体Bの前面Bcと前後方向において同一位置に位置させることができる。
図14及び図15は、扉Cを後方へ位置調節する場合の手順を示している。この場合にも、扉Cを閉位置に位置させ、回転規制機構20により前後調節部材17の連結アーム13に対する回転を阻止しておく。その状態で、まず、前後調節部材17を扉側取付部材3に対し第2枢軸12を中心として反時計方向へ回転させる。これにより、扉C及び扉側取付部材3を連結アーム13に対し第2枢軸12を中心として時計方向へ回動させる。その後、扉Cの前面Cbが枠体Bの前面Bcと平行になるまで連結アーム13を第1枢軸11を中心として反時計方向(閉方向)へ回転させる。これによって、扉Cを後方へ位置調節することができる。
なお、連結アーム13を第1枢軸11を中心として反時計方向へ回転させると、第1係合軸23が第1ガイド溝25a内を他端側から一端側へ移動する。このとき、第1係合軸23が第1回動溝25aの一端面に突き当たっていると、第1係合軸23が一端側へ移動することができず、位置調節することができなくなってしまう。そこで、扉Cが閉位置に位置しているときに、第1係合軸23を第1ガイド溝25aの一端面から他端側へ僅かに離間させておき、それによって連結アーム13が反時計方向へ回転することができるようにしているのである。
扉Cを前後方向へ位置調節する場合には、前後調節部材17を第2枢軸12を中心として回転させるだけであり、前後方向へ移動させることがない。したがって、扉側取付部材3の幅を広くし、それに応じて第2収容凹部Caの前後方向の幅を広くする必要がない。よって、扉Cの強度低下や見栄えの低下を防止することができる。
図16〜図20は、この発明の第2実施の形態を示す。この実施の形態は、上記実施の形態の回転規制機構20に代えて回転規制機構20Aが用いられている。回転規制機構20Aは、連結アーム13だけが第1枢軸11を中心として回転する閉位置から第1角度位置までの角度範囲(以下、第1角度範囲という。)、連結アーム13が第1枢軸11を中心として回転するとともに、扉側取付部材3が第2枢軸12を中心として回転する第1角度位置から第2角度位置までの角度範囲(以下、第2角度範囲という。)、及び扉側取付部材3だけが第2枢軸12を中心として第2角度位置から開位置まで回転する角度範囲(以下、第3角度範囲という。)が上記第1実施の形態の回転規制機構20と異なっている。すなわち、この実施の形態の回転規制機構20Aでは、第1、第2及び第3角度範囲が、それぞれ0°〜55°、55°〜128°、128°〜180°に設定されている。
図21〜図25は、この発明の第3実施の形態を示す。この実施の形態では、回転規制機構20Bが用いられている。この回転規制機構20Bでは、第1、第2及び第3角度範囲が、それぞれ0°〜55°、55°〜128°、128°〜180°に設定されており、第2実施の形態と同様であるが、第1及び第2ガイド溝25a,26aの形状が第2実施の形態と異なっている。
なお、この発明は、上記の実施の形態に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲において各種の実施の形態を採用可能である。
例えば、上記の実施の形態においては、第2枢軸12が前後調節部材17の中心軸として兼用されているが、前後調節部材17の中心軸を第2枢軸12と別個に設けてもよい。ただし、第2枢軸12を前後調節部材17の中心軸として兼用すると、その分だけ部品点数を減らして二軸ヒンジ装置Aの製造費を軽減することができる。したがって、そのようにするのが望ましい。
また、上記の実施の形態においては、前後調節部材17が扉側取付部材3に設けられているが、枠体側取付部材2に前後調節部材(位置調節部材)を設けてもよい。この場合にも、前後調節部材は、第1枢軸11を中心として回転可能に設けてもよく、第1枢軸と平行な中心軸を中心として回転可能に設けてもよい。前後調節部材は、調節ねじ18と同様の調節ねじによって回転させられる。また、前後調節部材を枠体側取付部材に設ける場合には、前後調節部材及び扉側取付部材3と連結アーム13との間に、回転規制機構20に代わる回転規制機構が設けられる。この回転規制機構は、揺動部材21、前後調節部材に設けられた第1ガイド溝、及び扉側取付部材3に設けられた第2ガイド溝とを有する。そして、回転規制機構は、扉Cが第1角度範囲内に位置しているときには、第1係合軸23が第1ガイド溝の一端部に位置して連結アーム13の第1枢軸11を中心とする回転を阻止し、第2係合軸24が第2ガイド溝内を他端側から一端側へ移動することにより、連結アーム13の第2枢軸12を中心とする開方向(一方向)への回転を許容する。勿論、第2係合軸24が第2ガイド溝内を一端側から他端側へ移動することにより、連結アーム13の第2枢軸12を中心とする閉方向(他方向)への回転を許容する。扉Cが第2角度範囲内に位置しているときには、連結アーム13が第1枢軸11及び第2枢軸12を中心として回転可能である。扉Cが第3角度範囲内に位置しているときには、第2係合軸24が第2ガイド溝の一端部に位置して連結アーム13の第2枢軸12を中心とする回転を阻止し、第1係合軸23が第1ガイド溝内をその一端側から他端側へ移動することにより、連結アーム13の第1枢軸11を中心とする開方向(一方向)への回転を許容する。勿論、第1係合軸23が第1ガイド溝内をその他端側から一端側へ移動することにより、連結アーム13の第1枢軸11を中心とする閉方向(他方向)への回転を許容する。
このように構成した場合において、扉Cの前後方向の位置を調節する場合には、前後調節部材を第1枢軸11を中心として適宜角度だけ回転させた後、その角度を補正する分だけ扉側取付部材3を第2枢軸12を中心として回転させればよい。この場合にも、扉Cを後方へ位置調節することができるよう、扉Cが閉位置に位置しているときに、第2ガイド溝の他端面を第2係合軸24に対して所定距離だけ離間させ、その離間距離の分だけ連結アーム13を閉方向(他方向)へ回転可能にすることが望ましい。
また、上記の実施の形態においては、連結アーム13が第1枢軸11を中心として回転可能であると同時に第2枢軸12を中心として回転可能である第2角度範囲が設けられているが、第2角度範囲を無くしてもよい。つまり、上記特許文献1に記載されているように、連結アーム13が第1枢軸11を中心として回転可能であるときには第2枢軸12を中心とする回転を阻止し、連結アーム13が第2枢軸12を中心として回転可能であるときには第1枢軸11を中心とする回転を阻止するようにし、連結アーム13が第1及び第2枢軸11,12を中心として同時に回転することがないようにしてもよい。
この発明に係る二軸ヒンジ装置は、躯体の枠体と、この枠体の開口部を開閉する扉との間に用いることができ、特に扉の閉時に外部からほとんど目視されることのない隠しヒンジ装置として利用することができる。
A 二軸ヒンジ装置
B 枠体
C 扉
2 枠体側取付部材
3 扉側取付部材
11 第1枢軸
12 第2枢軸
13 連結アーム
17 前後調節部材(位置調節部材)
18 調節ねじ(回転位置調節機構)
20 回転規制機構
20A 回転規制機構
20B 回転規制機構
21 揺動部材(係合部材)
22 軸体
23 第1係合軸(係合部材の一端部)
24 第2係合軸(係合部材の他端部)
25a 第1ガイド溝
26a 第2ガイド溝

Claims (12)

  1. 枠体に取り付けられる枠体側取付部材と、扉に取り付けられる扉側取付部材と、一端部が上記枠体側取付部材に第1枢軸を介して回転可能に連結され、他端部が上記扉側取付部材に上記第1枢軸と平行な第2枢軸を介して回転可能に連結された連結アームと、上記連結アームの上記第1枢軸を中心とする回転を阻止しているときには上記連結アームの上記第2枢軸を中心とする回転を許容し、上記連結アームの上記第2枢軸を中心とする回転を阻止しているときには上記連結アームの上記第1枢軸を中心とする回転を許容する回転規制機構とを備え、上記連結アームが上記第1枢軸及び上記第2枢軸を中心として回転することにより、上記扉側取付部材が上記枠体側取付部材に対し閉位置と開位置との間を回転させられる二軸ヒンジ装置において、
    上記扉側取付部材には、位置調節部材が上記第2枢軸と同一又は平行な中心軸を中心として回転可能に設けられ、
    上記扉側取付部材と上記位置調節部材との間には、両者の上記中心軸を中心とする回転位置を調節する回転位置調節機構が設けられ、
    上記回転規制機構が上記枠体側取付部材及び上記位置調節部材と上記連結アームとの間に設けられていることを特徴とする二軸ヒンジ装置。
  2. 上記第2枢軸が上記中心軸として兼用されていることを特徴とする請求項1に記載の二軸ヒンジ装置。
  3. 上記回転規制機構が、中間部が上記連結アームに上記第1及び第2枢軸と平行な軸体を中心として回転可能に設けられた係合部材と、上記枠体側取付部材に設けられ、上記係合部材の一端部が長手方向へ移動可能に係合する第1ガイド溝と、上記位置調節部材に設けられ、上記係合部材の他端部が長手方向へ移動可能に係合する第2ガイド溝とを有し、上記係合部材の他端部が上記第2ガイド溝に係合することにより、上記連結アームの上記第2枢軸を中心とする回転が阻止されているときには、上記係合部材の一端部が上記第1ガイド溝内をその長手方向へ移動することにより、上記連結アームの上記第1枢軸を中心とする回転が許容され、上記係合部材の一端部が上記第1ガイド溝に係合することにより、上記連結アームの上記第1枢軸を中心とする回転が阻止されているときには、上記係合部材の他端部が上記第2ガイド溝内をその長手方向へ移動することにより、上記連結アームの上記第2枢軸を中心とする回転が許容されることを特徴とする請求項1又は2に記載の二軸ヒンジ装置。
  4. 上記扉側取付部材が上記閉位置に位置しているときには、上記係合部材の他端部が上記第2ガイド溝に係合することにより、上記連結アームの上記第2枢軸を中心とする回転が阻止されるとともに、上記連結アームが上記第1枢軸を中心として一方向へ回転することができるよう、上記係合部材の一端部が上記第1ガイド溝の他端部に位置させられ、しかも上記第1ガイド溝の他端面が上記係合部材の一端部に対して所定の距離だけ離間させられ、その離間距離の分だけ上記連結アームが上記第1枢軸を中心として他方向へ回転可能であることを特徴とする請求項3に記載の二軸ヒンジ装置。
  5. 枠体に取り付けられる枠体側取付部材と、扉に取り付けられる扉側取付部材と、一端部が上記枠体側取付部材に第1枢軸を介して回転可能に連結され、他端部が上記扉側取付部材に上記第1枢軸と平行な第2枢軸を介して回転可能に連結された連結アームと、上記連結アームの上記第1枢軸を中心とする回転を阻止しているときには上記連結アームの上記第2枢軸を中心とする回転を許容し、上記連結アームの上記第2枢軸を中心とする回転を阻止しているときには上記連結アームの上記第1枢軸を中心とする回転を許容する回転規制機構とを備え、上記連結アームが上記第1枢軸及び上記第2枢軸を中心として回転することにより、上記扉側取付部材が上記枠体側取付部材に対し第1回転位置と第2回転位置との間を回転させられる二軸ヒンジ装置において、
    上記枠体側取付部材には、位置調節部材が上記第1枢軸と同一又は平行な中心軸を中心として回転可能に設けられ、
    上記枠体側取付部材と上記位置調節部材との間には、両者の上記中心軸を中心とする回転位置を調節する回転位置調節機構が設けられ、
    上記回転規制機構が、上記扉側取付部材及び上記位置調節部材と上記連結アームとの間に設けられていることを特徴とする二軸ヒンジ装置。
  6. 上記第1枢軸が上記中心軸として兼用されていることを特徴とする請求項5に記載の二軸ヒンジ装置。
  7. 上記回転規制機構が、中間部が上記連結アームに上記第1及び第2枢軸と平行な軸体を中心として回転可能に設けられた係合部材と、上記位置調節部材に設けられ、上記係合部材の一端部が長手方向へ移動可能に係合する第1ガイド溝と、上記扉側取付部材に設けられ、上記係合部材の他端部が長手方向へ移動可能に係合する第2ガイド溝とを有し、上記係合部材の一端部が上記第1ガイド溝に係合することにより、上記連結アームの上記第1枢軸を中心とする回転が阻止されているときには、上記係合部材の他端部が上記第2ガイド溝内をその長手方向へ移動することにより、上記連結アームの上記第2枢軸を中心とする回転が許容され、上記係合部材の他端部が上記第2ガイド溝に係合することにより、上記連結アームの上記第2枢軸を中心とする回転が阻止されているときには、上記係合部材の一端部が上記第1ガイド溝内をその長手方向へ移動することにより、上記連結アームの上記第1枢軸を中心とする回転が許容されることを特徴とする請求項5又は6に記載の二軸ヒンジ装置。
  8. 上記扉側取付部材が上記閉位置に位置しているときには、上記係合部材の一端部が上記第1ガイド溝に係合することにより、上記連結アームの上記第1枢軸を中心とする回転が阻止されるとともに、上記連結アームが上記第2枢軸を中心として一方向へ回転することができるよう、上記係合部材の他端部が上記第2ガイド溝の他端部に位置させられ、しかも上記第2ガイド溝の他端面が上記係合部材の他端部に対して所定の距離だけ離間させられ、その離間距離の分だけ上記連結アームが上記第2枢軸を中心として他方向へ回転可能であることを特徴とする請求項7に記載の二軸ヒンジ装置。
  9. 第1取付部材と、第2取付部材と、一端部が上記第1取付部材に第1枢軸を中心として回転可能に連結され、他端部が上記第2取付部材に上記第1枢軸と平行な第2枢軸を中心として回転可能に連結された連結アームと、上記連結アームの上記第1枢軸を中心とする回転を阻止しているときには、上記連結アームの上記第2枢軸を中心とする回転を許容し、上記連結アームの上記第2枢軸を中心とする回転を阻止しているときには、上記連結アームの上記第1枢軸を中心とする回転を許容する回転規制機構とを備え、上記連結アームが上記第1枢軸及び上記第2枢軸を中心として回転することにより、上記第2取付部材が上記第1取付部材に対し第1回転位置と第2回転位置との間を回転させられる二軸ヒンジ装置において、
    上記第2側取付部材には、位置調節部材が上記第2枢軸と同一又は平行な中心軸を中心として回転可能に設けられ、
    上記第2側取付部材と上記位置調節部材との間には、上記位置調節部材の上記第2取付部材に対する回転位置を調節する回転位置調節機構が設けられ、
    上記回転規制機構が、上記第1取付部材及び上記位置調節部材と上記連結アームとの間に設けられていることを特徴とする二軸ヒンジ装置。
  10. 上記第2枢軸が上記中心軸として兼用されていることを特徴とする請求項9に記載の二軸ヒンジ装置。
  11. 上記回転規制機構が、中間部が上記連結アームに上記第1及び第2枢軸と平行な軸体を中心として回転可能に設けられた係合部材と、上記第1取付部材に設けられ、上記係合部材の一端部が長手方向へ移動可能に係合する第1ガイド溝と、上記位置調節部材に設けられ、上記係合部材の他端部が長手方向へ移動可能に係合する第2ガイド溝とを有し、上記係合部材の他端部が上記第2ガイド溝に係合することにより、上記連結アームの上記第2枢軸を中心とする回転が阻止されているときには、上記係合部材の一端部が上記第1ガイド溝内をその長手方向へ移動することにより、上記連結アームの上記第1枢軸を中心とする回転が許容され、上記係合部材の一端部が上記第1ガイド溝に係合することにより、上記連結アームの上記第1枢軸を中心とする回転が阻止されているときには、上記係合部材の他端部が上記第2ガイド溝の長手方向へ移動することにより、上記連結アームの上記第2枢軸を中心とする回転が許容されることを特徴とする請求項9又は10に記載の二軸ヒンジ装置。
  12. 上記第2取付部材が上記第1回転位置に位置しているときには、上記係合部材の一端部が上記第1ガイド溝に係合することにより、上記連結アームの上記第1枢軸を中心とする回転が阻止されるとともに、上記連結アームが上記第2枢軸を中心として一方向へ回転することができるよう、上記係合部材の他端部が上記第2ガイド溝の他端部に位置させられ、しかも上記第2ガイド溝の他端面が上記係合部材の他端部に対して所定距離だけ離間させられ、その離間距離の分だけ上記連結アームが上記第2枢軸を中心として他方向へ回転可能であることを特徴とする請求項11に記載の二軸ヒンジ装置。
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