JP2002303356A - 伝動体の張力調整機構 - Google Patents

伝動体の張力調整機構

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JP2002303356A
JP2002303356A JP2001105661A JP2001105661A JP2002303356A JP 2002303356 A JP2002303356 A JP 2002303356A JP 2001105661 A JP2001105661 A JP 2001105661A JP 2001105661 A JP2001105661 A JP 2001105661A JP 2002303356 A JP2002303356 A JP 2002303356A
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tension adjusting
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明俊 福田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ループ状伝動体に直接作用するテンションプ
ーリを用いることなく、嵩張らない構造で確実に張力を
調整し得る伝動体の張力調整機構を提供する。 【解決手段】 両側のスプロケット11、12間に巻張
され、一方のスプロケット11の回転動力を他方のスプ
ロケット12へ伝動するループ状伝動体であるチェーン
10の張力を調整する。スプロケット11を支持するシ
ャフト11aを偏心位置で回転自在に支持する軸受部2
1と、この軸受部の回転位置を調整可能に支持する軸受
支持部22と、この軸受支持部に対する軸受部21の調
整された回転位置を拘束するロック部材としてのタップ
ねじを25備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、両側のプーリ、ス
プロケット等の回転体間に巻張され、一方の回転体の回
転動力を他方の回転体へ伝動するベルト、チェーン等の
ループ状伝動体の張力を調整するための伝動体の張力調
整機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】特開平7−293647号公報によれ
ば、モータ側に回転可能に設けたフランジ部に、モータ
軸に対して偏心した位置にテンションプーリを回転自在
に支持させることにより、フランジ部の回転によりベル
トの張力を調整し得る張力調整機構が周知となってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これにより、フランジ
部の回転操作で容易に張力を調整できるが、あくまでベ
ルトに直接作用するテンションプーリの使用を前提にし
たもので、その支持のために構造が嵩張ることになる。
【0004】本発明は、このような点に鑑みて、ループ
状伝動体に直接作用するテンションプーリを用いること
なく、嵩張らない構造で確実に張力を調整し得る伝動体
の張力調整機構を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、この目的を達
成するために、請求項1により、両側の回転体間に巻張
され、一方の回転体の回転動力を他方の回転体へ伝動す
るループ状伝動体の張力を調整するための張力調整機構
において、回転体を支持するシャフトを偏心位置で回転
自在に支持する軸受部と、この軸受部の回転位置を調整
可能に支持する軸受支持部と、この軸受支持部に対する
軸受部の調整された回転位置を拘束するロック部材とを
備えたことを特徴とする。
【0006】軸受部を回転させると、所属のシャフトは
中心位置を占めていないことにより、この中心位置を中
心に回転移動し、相手方の回転体のシャフト間の距離が
調整される。軸受部の回転位置は、その調整後にロック
部材で拘束される。
【0007】
【発明の実施の形態】図1乃至図3を基に本発明の実施
の形態の一例によるチルト式電動車椅子を説明する。こ
の電動車椅子は、図3に示すように、モータ駆動の後輪
1と、後輪1のシャフトの軸受部分に固定されたアーム
19の先端部で回転自在に支持される着座部5と、車体
を構成するアーム19に固定されたアーム2aに支持さ
れた前輪2とを備えている。着座部5の裏面には、チル
ト機構として、シャフト11a、12aが回転中心位置
にそれぞれ固定された両側の回転体としてのスプロケッ
ト11、12、これらのスプロケットに巻張されたルー
プ状伝動体としてのチェーン10、シャフト11aを支
持する伝動体の張力調整機構20及び進退駆動用アクチ
ュエータとしてのモータ利用のシリンダ15が設けられ
ている。
【0008】シャフト12aは、着座部5の両側の側面
部5aの前後方向の中間位置が挿通されて、着座部5を
回動自在に支持すると共に、その両端部はアーム19の
先端部が固定状態で支持されている。着座部5の後端部
には、シリンダ15の基端部がピン18で回転自在に支
持されている。また、シャフト11aには駆動レバー1
3の基端部が固定され、その先端部にはシリンダ15の
ロッド15aの先端部が枢支されている。
【0009】張力調整機構20は、シャフト11aの両
端部をそれぞれ回転中心位置から偏心した位置に回転自
在に支持する両側のディスク状の軸受部21と、この軸
受部をその回転位置を調整可能に支持するように、その
外周面に対応した円形状取付け孔22aを備えた両側の
正方形ブロック状の軸受支持部22とを備えている。軸
受部21の内側面には、軸受支持部22からの抜け止め
用のフランジ部21bが形成されている。この軸受支持
部は、側面部5aの内側へ隙間を置いて着座部5の座板
5bの裏面に図示しないブラケットで取付けられると共
に、外側面には回転調整用工具の挿入孔21aが形成さ
れ、さらに側方から軸受部21の外周面に達して、その
回転を拘束するタップねじ25がロック部材としてねじ
込まれている。軸受支持部22はスプロケット11より
も小さく構成されている。
【0010】このように構成された電動車椅子の動作は
次の通りである。通常状態で着座部5は、図3に示すよ
うに、水平位置を占めて後輪1のモータ駆動により自動
走行する。停車状態で、着座部5を前倒させる場合、ロ
ッド15aを前進駆動させると(図1の点線参照)、ス
プロケット11が同図で見て時計方向へ回転駆動され
る。その際、着座部5がシャフト12aに対して回動自
在であり、かつこのシャフトに対してスプロケット12
が回転しないことにより、スプロケット11はチェーン
10を回転駆動しようとする回転動力の反力でシャフト
11aを下方へ駆動し、図3で二点鎖線で示すように、
着座部5を前倒状態に回動させる。
【0011】このような車椅子の使用に伴い弛んだチェ
ーン10を緊張させる場合、両側の軸受支持部22のタ
ップねじ25を緩めた状態で、いずれか一方の軸受部2
1を側面部5a間の隙間で挿入孔21aに工具をセット
してシャフト12aに対してシャフト11aが離れる方
向へ回転させる。その際、着座部5はチルトすることな
く、駆動レバー13を介してシリンダ15がその基端部
を支点として僅かに回動する。調整終了時点で、タップ
ねじ25を締めて軸受部21を回転調整位置に固定す
る。調整量は、図示の位置から180°回転させた状態
で最大になる。
【0012】尚、本発明は、アクチュエータの基端部を
着座部の前端に回転自在に支持させて、チルトのための
進退駆動を反転させたチルト機構にも適用可能である。
また、軸受部もしくはその回転操作用の構造、或はその
ロック部材については種々の構成が考えられる。さら
に、前述のチルト式電動車椅子用張力調整機構に代え
て、モータの回転駆動力をベルトで他方の被駆動軸へ伝
動する一般的な駆動装置においても、いずれか一方、特
に駆動側のシャフトに本発明の張力調整機構を設けるこ
とにより、僅かにシャフトが移動するのを前提に張力を
小形の構造で容易に調整できる。
【0013】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、ループ状伝動
体の張力調整機構が、ベルト、チェーン等の伝動体に直
接作用させるテンションプーリを用いることなく、シャ
フトの僅かな変位を前提にシャフト周辺に嵩張らずに構
成され、調整も容易、かつ確実に行うことができる。請
求項2の発明によれば、車椅子のチルト機構用として、
シャフトを変位させても着座部のチルトに影響しない嵩
張らない構造の張力調整機構が実現される。請求項3の
発明によれば、張力調整機構がシャフトの周囲にブロッ
ク状に単純な形状で構成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による伝動体の張力調整機
構を備えた電動車椅子のチルト機構の斜視図である。
【図2】同チルト機構の側面図である。
【図3】同電動車椅子の斜視図である。
【符号の説明】
5 着座部 10 チェーン 11、12 スプロケット 11a、12a シャフト 13 駆動レバー 15 シリンダ 15a ロッド 19 アーム 20 張力調整機構 21 軸受部 22 軸受支持部 25 タップねじ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両側の回転体間に巻張され、一方の回転
    体の回転動力を他方の回転体へ伝動するループ状伝動体
    の張力を調整するための伝動体の張力調整機構におい
    て、 回転体を支持するシャフトを偏心位置で回転自在に支持
    する軸受部と、この軸受部の回転位置を調整可能に支持
    する軸受支持部と、この軸受支持部に対する前記軸受部
    の調整された前記回転位置を拘束するロック部材とを備
    えたことを特徴とする伝動体の張力調整機構。
  2. 【請求項2】 両側の回転体間に伝動体が巻張されると
    共に、一方の前記回転体が固定された第1のシャフトを
    着座部の前後方向の一方の端部に回転自在に支持させ、
    他方の前記回転体が固定され、かつ車体に固定状態で支
    持された第2のシャフトに前記着座部の前後方向の中間
    位置を回転自在に支持させ、ロッドを進退駆動するアク
    チュエータの基端部を前記着座部の前後方向の他方の端
    部に回転自在に支持させ、また前記第1のシャフトに基
    端部が固定された駆動レバーの先端部に前記ロッドの先
    端部を枢支させることにより、前記ロッドの進退駆動に
    より前記着座部が水平位置及び前方へ向けて下降する前
    倒位置間で駆動されるようになったチルト式車椅子に設
    けられる伝動体の張力調整機構であって、 前記着座部の前後方向の前記一方の端部の両側に軸受支
    持部が取付けられることにより、前記第1のシャフトが
    軸受部に回転自在に支持されることを特徴とする請求項
    1記載の伝動体の張力調整機構。
  3. 【請求項3】 軸受部がディスク状に形成され、軸受支
    持部が前記軸受部の外周面に対応した円形状取付け孔を
    備えたブロック状に形成されたことを特徴とする請求項
    1又は請求項2記載の伝動体の張力調整機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103410937A (zh) * 2013-08-22 2013-11-27 无锡宏源机电科技有限公司 一种传动张紧装置

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