JP2004268841A - ステアリング装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】チルトレバーの締め付けにより得られるステアリングコラムの固定状態を強固に維持でき、チルト調節及びテレスコ調節を良好な操作感にて実施し得るステアリング装置を提供する。
【解決手段】チルトレバー8の一側にてチルトボルト7を枢軸として揺動するロックレバー9を、チルトレバー8との間に架設された引っ張りばね91により付勢し、ステアリングコラム1の一部に設けたロック部16に係合させ、チルトレバー8の締め付けにより得られるステアリングコラム1の固定状態を維持する。チルトレバー8の緩め操作は、引っ張りばね91を短縮させる向きになされ、このとき押し上げ突起81がロックレバー9を押し上げてロック部16との係合が解除される。
【選択図】 図2
【解決手段】チルトレバー8の一側にてチルトボルト7を枢軸として揺動するロックレバー9を、チルトレバー8との間に架設された引っ張りばね91により付勢し、ステアリングコラム1の一部に設けたロック部16に係合させ、チルトレバー8の締め付けにより得られるステアリングコラム1の固定状態を維持する。チルトレバー8の緩め操作は、引っ張りばね91を短縮させる向きになされ、このとき押し上げ突起81がロックレバー9を押し上げてロック部16との係合が解除される。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両に装備されるステアリング装置に関し、特に、車室内に支持されたステアリングコラムの傾倒角度及びステアリングコラムの軸方向長さを、運転者の運転姿勢に合わせて変更するチルト調節及びテレスコ調節が可能に構成されたステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両の操舵は、車室の内部に配されたステアリングホイールに加えられる操舵トルクを、操舵用の車輪(一般的には前輪)の舵取りのために車室の外部に配された舵取機構に伝えて行われる。このような操舵を行わせるためのステアリング装置は、車室の内部に支持されたステアリングコラムの上端部に、運転者に対面するようにステアリングホイールを取付け、また前記ステアリングコラムの下部に突出するコラム軸の下端部を舵取機構に連結して構成されている。
【0003】
このようなステアリング装置においては、近年、運転者により操作されるステアリングホイールの位置を運転姿勢に合わせて変更すべく、ステアリングコラムの支持姿勢を変更可能としたものがある。ステアリングコラムは、ステアリングホイールの取付け部を後上向きとした傾斜姿勢を保って車室の内部に支持されており、ステアリングコラムの姿勢変更は、ステアリングコラムの傾斜角度を変更するチルト調節と、ステアリングコラムの軸方向位置を変更するテレスコ調節とにより実現されている。
【0004】
チルト調節は、ステアリングコラムの下部を、略水平をなす枢軸回りに揺動可能に枢支すると共に、ステアリングコラムの上部を、該ステアリングコラムに固設されたコラムブラケットと車体に取付けられたチルトブラケットとをチルトボルトにより連結する構成により実現されている。チルトブラケットには、ステアリングコラムの揺動の方向に延び、チルトボルトが挿通される長孔(チルト孔)が形成されており、チルト調節は、チルト孔を案内とするチルトボルトの移動を伴ってステアリングコラムを揺動させ、所望のチルト位置が得られた段階にてチルトボルトを締め付け、コラムブラケットとチルトブラケットとを移動不可に固定することにより行われる。
【0005】
更に、チルトボルトを挿通させるべくコラムブラケットに形成されたボルト孔をステアリングコラムの軸長方向に延びる長孔(テレスコ孔)としておき、前述したチルト調節と同時に、テレスコ孔を案内とするチルトボルトの移動を伴ってステアリングコラムを軸長方向に移動させ、所望の軸方向位置(テレスコ位置)が得られた段階でチルトボルトを締め付けることによりテレスコ調節を合わせて行わせることができる。
【0006】
さて以上の如きチルト及びテレスコ調節を可能としたステアリング装置の多くは、締め付け用のナットを基部に備えるチルトレバーをチルトボルトに螺合させ、該チルトレバーの操作によりチルトボルトの締め付け及び緩め操作を容易に行わせる構成としてある。
【0007】
また以上の構成においては、チルト調節及びテレスコ調節後のステアリングコラムの固定強度がチルトレバーの締め付け強度に依存するため、例えば、チルトレバーの締め付けが不十分であったとき、操舵のためのステアリングホイールの操作中にステアリングコラムの姿勢変化が不用意に生じる虞れがあり、このような問題を回避すべく、固定状態を維持する作用をなす種々のロック手段が付設されている(例えば、特許文献1参照)。
【0008】
この特許文献1に開示されたステアリング装置のロック手段は、チルトボルトに取付けられたチルトロックレバーと、チルトブラケットに取付けられたロックプレートとを備え、これらの対向部位に設けたラチェット歯を係合させてロック作用をなすように構成されている。チルトロックレバーは、チルトボルトに遊嵌支持され、チルトレバーの操作に伴って回動するようになしてあり、締め付け操作に伴う回動によりにロックプレートと係合し、この係合を緩め操作に伴う回動により解除する構成となっている。
【0009】
【特許文献1】
特開平8−11725号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、以上の如きロック手段においては、チルトレバーの操作に伴うチルトロックレバーの回動が、両者間に圧縮介装されたウェーブワッシャ、コイルばね等の弾性部材の摩擦抵抗により生じるように構成されているため、チルトレバーの締め付け下においても、車両走行中の振動等の外力の作用によりチルトロックレバーが摩擦抵抗に抗して回動し、ロックプレートとの係合が解除される虞れがあり、十分なロック効果が得られないという不具合がある。
【0011】
そこで特許文献1に開示された一部の構成においては、チルトロックレバーをロックの方向に付勢する付勢ばねを追加し、この付勢ばねのばね力によりロックプレートとの係合を強化して前述の不具合を解消するようにしてある。ところがこの場合、チルト調節及びテレスコ調節に先立ってチルトレバーを緩め操作し、ステアリングコラムの固定を解除する際に、前記付勢ばねのばね力が、固定解除のための操作を妨害する向きに加わるため、操作感の悪化を招来するという新たな問題が発生する。
【0012】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、チルト調節及びテレスコ調節後にチルトレバーの締め付けにより得られるステアリングコラムの固定状態を強固に維持し得ると共に、チルト調節及びテレスコ調節を良好な操作感にて行わせ得るステアリング装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1発明に係るステアリング装置は、車体に取付けられたチルトブラケットに設けたチルト孔と、ステアリングコラムに固設されたテレスコブラケットに設けたテレスコ孔とにチルトボルトを挿通してなり、前記チルト孔及びテレスコ孔に沿った前記チルトボルトの移動により変更される前記ステアリングコラムのチルト位置及びテレスコ位置を、前記チルトブラケットの外側でのチルトレバーの操作により前記チルトボルトを締め付けて固定する構成としてあるステアリング装置において、前記チルトレバーの一側に配され、前記チルトボルトを枢軸として揺動するロックレバーと、前記ステアリングコラムの一部に設けられ、前記ロックレバーの一方向の揺動時に該ロックレバーと係合するロック部と、前記ロックレバーと前記チルトレバーとの間に架設され、前記ロックレバーを前記ロック部と係合する向きに引っ張り付勢する引っ張りばねと、前記チルトレバーの一部に突設され、該チルトレバーの緩め方向の操作時に前記ロックレバーに作用して、該ロックレバーを前記ロック部との係合を解除する向きに押し上げる押し上げ突起とを備えることを特徴とする。
【0014】
本発明においては、ステアリングコラムの一部と係合してロック作用をなすロックレバーが、チルトレバーとの間に架設された引っ張りばねにより付勢してあり、チルトレバーの締め付け時にロック状態にあるロックレバーを、チルトレバーの緩め操作時に押し上げ突起の作用に押し上げて係合を解除する。このようなチルトレバーの緩め操作は、引っ張りばねを短縮させる方向の操作であり、ロックレバーの押し上げを伴う固定の解除を、わずかな力にて容易に行わせることができ、チルト調節及びテレスコ調節を良好な操作感にて実施することができる。
【0015】
また本発明の第2発明に係るステアリング装置は、車体に取付けられたチルトブラケットに設けたチルト孔と、ステアリングコラムに固設されたテレスコブラケットに設けたテレスコ孔とにチルトボルトを挿通してなり、前記チルト孔及びテレスコ孔に沿った前記チルトボルトの移動により変更される前記ステアリングコラムのチルト位置及びテレスコ位置を、前記チルトブラケットの外側でのチルトレバーの操作により前記チルトボルトを締め付けて固定する構成としてあるステアリング装置において、前記テレスコブラケットの内側に配され、前記チルトボルトを枢軸として揺動するロックレバーと、前記ステアリングコラムの一部に設けられ、前記ロックレバーの一方向の揺動時に該ロックレバーと係合するロック部と、前記ロックレバーと前記テレスコブラケットとの間に介装され、前記ロックレバーを前記ロック部と係合する向きに付勢する付勢ばねと、前記チルトボルトの一部に固設され、前記チルトレバーの緩め方向の操作による前記チルトボルトの回転時に前記ロックレバーに作用し、該ロックレバーを前記ロック部との係合を解除する向きに押し上げる押し上げ突起とを備えることを特徴とする。
【0016】
本発明においては、ステアリングコラムに固設されたテレスコブラケットの内側にロックレバーを配し、テレスコブラケットとの間に介装された付勢ばねにより付勢してステアリングコラムの一部と係合させ、チルトブラケットの外側に配したチルトレバーに対して独立し、わずかなばね力にてロック状態を維持させ得るロック手段を構成する。チルトレバーの緩め操作がなされたとき、チルトボルトの回転に応じて押し上げ突起がロックレバーに作用し、該ロックレバーを押し上げて係合が解除される。この緩め操作は、付勢ばねのばね力に抗して行われるが、このばね力は小さく、チルト調節及びテレスコ調節を良好な操作感にて実施することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。図1は、本発明に係るステアリング装置の全体構成を示す模式図である。
【0018】
図中1は、ステアリングコラムであり、該ステアリングコラム1は、筒形をなすコラムハウジング11の内部に回転自在に支持されたコラム軸10を備えている。コラムハウジング11の一側には、センサハウジング12及び減速機ハウジング13が同軸に連設されており、ステアリングコラム1は、コラムハウジング11の中途部をチルトブラケット(アッパブラケット)2により、また減速機ハウジング13の端部をロアブラケット3により夫々後述の如く支持し、センサハウジング12及び減速機ハウジング13の連設側を前下方(図における左下方)に向けた傾斜姿勢にて車室の内部に取付けられている。
【0019】
コラムハウジング11の上部に突出するコラム軸10の上端部には、車室内部の運転者に対面するようにステアリングホイール14が嵌着固定され、同じく減速機ハウジング13の下部に突出するコラム軸10の下端部は、両端にユニバーサルジョイント40,40を備える中間軸4を介して舵取機構5に連結されている。以上の構成により、操舵のためにステアリングホイール14に加えられる操舵トルクは、コラム軸10及び中間軸4を介して舵取機構5に伝達され、該舵取機構5の動作により操舵が実行される。
【0020】
センサハウジング12の内部には、ステアリングホイール14を介してコラム軸10に加えられる操舵トルクを検出するトルクセンサが構成され、また減速機ハウジング13の内部には、該減速機ハウジング13の外側に取付けられた操舵補助用のモータ15の発生力をコラム軸10に伝えるウォームギヤ減速装置が構成されており、図1に示すステアリング装置は、センサハウジング12内部のトルクセンサによる検出トルクに基づいて操舵補助用のモータ15を駆動し、該モータ15の回転力を減速機ハウジング13内部のウォームギヤ減速装置を介してコラム軸10に伝え、前述の如く行われる操舵を補助する電動パワーステアリング装置として構成されている
【0021】
以上の如き本発明に係るステアリング装置は、運転者により操作されるステアリングホイール14の位置を運転姿勢に合わせて変更すべく、車体に対するステアリングコラム1の傾斜角度を変更するチルト調節と、ステアリングコラム1の軸方向位置を変更するテレスコ調節とが、ステアリングコラム1の上部を支持するチルトブラケット2と、ステアリングコラム1の下部を支持するロアブラケット3とによる以下に示す支持構造により可能とされている。
【0022】
図1に示す如くロアブラケット3は、車体側の取付け面と略平行をなして上下方向に延設された支持孔30を備えている。このロアブラケット3により支持される減速機ハウジング13の下端部には、支持ブラケット31が固設され、該支持ブラケット31には、ステアリングコラム1の軸心と略直交する向きに支軸32が突設されている。ステアリングコラム1は、支持ブラケット31の支軸32をロアブラケット3の支持孔30に挿通し、適宜の手段により抜け止めして、前記支軸32を枢軸とする揺動が可能であり、また支持孔30をガイドとする支軸32の移動により、前記支持孔30の長さ範囲内での軸長方向の移動が可能に支持されている。
【0023】
図2は、チルトブラケット2による支持部近傍の拡大図、図3は、図2の III−III 線による横断面図である。図3に示す如く、チルトブラケット2は、上方への離脱が可能な一対のカプセル21,21を介して幅方向の2か所を車体に固定された平板状の基板20と、該基板20の下方に突設され、幅方向に適長離隔して対向する一対の側板22,22を備えており、図2に示す如くこれらの側板22,22には、前記支軸32を中心とする円弧の一部をなす長孔形状を有してチルト孔23,23が形成されている。
【0024】
また、このようなチルトブラケット2に固定されるコラムハウジング11の中途部には、コの字形の断面を有するテレスコブラケット6が、開放側を内向きとして固設されている。テレスコブラケット6は、チルトブラケット2の側板22,22の内側に嵌め込み可能な幅を隔てて対向する側板62,62を備えており、図2に示す如くこれらの側板62,62には、コラムハウジング11の軸長方向に延びる長孔形状を有してテレスコ孔63,63が形成されている。
【0025】
而して、チルトブラケット2によるステアリングコラム1の支持は、チルトブラケット2の側板22,22間にテレスコブラケット6を嵌め込み、内外に整合するチルト孔23,23及びテレスコ孔63,63にチルトボルト7を挿通し、チルト孔23,23をガイドとするチルトボルト7の移動と、テレスコ孔63,63をガイドとするチルトボルト7の移動とを可能として実現されている。
【0026】
チルト孔23,23は、前記支軸32を中心とする円弧状の長孔であり、これらのチルト孔23,23に沿ってチルトボルト7が移動せしめられた場合、ステアリングコラム1は、支軸32を枢軸として揺動せしめられ、車体に対するステアリングコラム1の傾倒角度を変えるチルト調節が行える。
【0027】
一方、テレスコ孔63,63は、コラムハウジング11、即ち、ステアリングコラム1の軸長方向に延びる長孔であり、これらのテレスコ孔63,63に沿ってチルトボルト7が移動せしめられた場合、ステアリングコラム1は、車体に固定されたチルトブラケット2に対して軸長方向に移動せしめられ、車体に対するステアリングコラム1の軸方向位置を変更するテレスコ調節が行える。なおこのとき、ステアリングコラム1の下部は、ロアブラケット3に設けた支持孔30をガイドとする支軸32の移動により追随変位することができ、この変位によりステアリングコラム1のテレスコ調節が許容される。
【0028】
以上の如く行われるチルト調節及びテレスコ調節は、所望の移動位置にてチルトボルト7を締め付けて完了する。チルトボルト7は、チルトブラケット2の一方の側板22の外側に適長突出する一側の外周にねじ部70を備え、他側端部に、他方の側板22に回転不可に係合する頭部71を備えており、ねじ部70には、締め付け及び緩め操作用のチルトレバー8の基部に一体に設けられた締め付けナット80が螺合させてある。またチルトボルト7の一端部は、締め付けナット80の螺合部から適長に亘って突出しており、この突出端部には、軸回りでの揺動自在にロックレバー9の基部が遊嵌支持されている。
【0029】
チルトレバー8は、図2中に実線により示す如く、ステアリングコラム1の軸長方向と略直交し、チルトボルト7から垂下した状態となる締め付け位置と、図2中に2点鎖線により示す如く、締め付け位置から反時計回りに揺動せしめられた緩め位置との間での操作が可能としてある。
【0030】
ロックレバー9は、チルトボルト7への支持部から径方向外向きに突出する先端部に、幅方向の一側縁に沿って複数のラチェット爪が並設された係合部90を備えている。一方コラムハウジング11の外面には、ロックレバー9の揺動域に対応するように軸長方向に沿ってロック部16が固設してあり、該ロック部16の上向きとなる側縁には、ロックレバー9の係合部90と同様に複数のラチェット爪が並設された係合部17が備えられている。
【0031】
このようなロックレバー9は、図2に示す如く、係合部90を下に向け、ロック部16の上位置となるように組み付けられている。またロックレバー9とチルトレバー8との間には、引張りばね91が架設され、この引っ張りばね91のばね力によりロックレバー9は、チルトレバー8に近付く向き(図2における時計回り)に付勢されている。更に、チルトレバー8の中途部外面には、ロックレバー9に近付く向きに揺動するとき、換言すれば、前述した締め付け位置から緩め位置に向けて揺動するとき、ロックレバー9の一部に当接可能な押し上げ突起81が突設されている。
【0032】
以上の構成により、チルトレバー8が締め付け位置にあるとき、チルトブラケット2の側板22,22は、チルトレバー8の締め付けナット80とチルトボルト7の頭部71との間にて挾圧され、内側に嵌め込まれたテレスコブラケット6が移動不可に拘束されて、ステアリングコラム1は、現状のチルト位置及びテレスコ位置を保って固定される。
【0033】
このときロックレバー9は、締め付け位置にあるチルトレバー8との間にて伸長する引っ張りばね91のばね力により、チルトレバー8に近付く向きに付勢されており、ロックレバー9先端の係合部90は、図2に示す如く、コラムハウジング11の外面に固設されたロック部16に設けられた係合部17に係合せしめられた状態となり、チルトレバー8の締め付け操作により得られたステアリングコラム1のチルト位置及びテレスコ位置での固定を維持するロック作用をなす。従って、ステアリングコラム1は、チルトレバー8の締め付けとロックレバー9及びロック部16の係合とにより強固に固定され、操舵操作中の不用意な姿勢変化の発生を確実に防止することができる。
【0034】
この状態からチルトレバー8が緩め位置に操作された場合、チルトブラケット2の側板22,22間でのテレスコブラケット6の挾圧が解除される。このときロックレバー9は、チルトレバー8に突設された押し上げ突起81との当接により、図2中に2点鎖線により示す如く押し上げられ、該ロックレバー9の係合部90とロック部16の係合部17との係合が外れ、前述したロック作用が解除された状態となり、前述したステアリングコラム1のチルト調節及びテレスコ調節は、この状態にて実施される。
【0035】
ここで、以上の如きチルトレバー8の緩め操作は、ロックレバー9との間に架設された引張りばね91を短縮させる向き、即ち、引っ張りばね91のばね力を減じる向きに行われるから、前記緩め操作に多大の操作力は不要であり、この後のチルト調節及びテレスコ調節を、良好な操作感にて簡易に行わせることができる。
【0036】
また前記引っ張りばね91は、チルト調節及びテレスコ調節後のチルトレバー8の締め付け操作によって伸長してばね力を増し、ロックレバー9をロック方向に付勢するから、ばね定数が大きい大嵩の引っ張りばね91を用いることなく所望のロック機能を果たすことができ、またチルトレバー8の締め付けに大なる操作力も必要としない。
【0037】
図4は、本発明に係るステアリング装置の他の実施の形態を示す要部の斜視図である。本図には、図2と同様、チルトブラケット2によるステアリングコラム1の支持部近傍が図示されており、図2及び図3と同一の構成部分には、同一の参照符号を付して説明を省略する。
【0038】
本図においては、ロックレバー9が、テレスコブラケット6の側板62,62間に横架されたチルトボルト7の略中央部に遊嵌支持されている。チルトボルト7は、テレスコブラケット6の側板62,62に形成されたテレスコ孔63,63、及びチルトブラケット2の側板22,22に形成されたチルト孔23,23(片側のみ図示)に挿通されており、一方の側板22の外側に突出するチルトボルト7の一端部には、チルトレバー8の基部が一体に固設されている。チルトボルト7のねじ部は他方の側板62からの突出部に設けてあり、このねじ部には、側板62に回転を拘束された図示しない締め付けナットが螺合されている。
【0039】
チルトボルト7への支持部から径方向外向きに突出するロックレバー9の先端部には、コラムハウジング11との対向面に複数のラチェット爪が並設された係合部が設けてある。コラムハウジング11の外面には、図示の支持状態にて上位置となる部位にロック部16が固設してあり、該ロック部16のロックレバー9との対向面には、該ロックレバー9の係合部と同様に複数のラチェット爪が並設された係合部が設けられている。
【0040】
このようなロックレバー9の一側に延びるチルトボルト7の中途部には、つる巻きばね(付勢ばね)92が嵌合保持させてある。このつる巻きばね92の一側端部は、ロックレバー9の上部に係合させてあり、他側端部は、テレスコブラケット6の同側の側板62に向けて延設され、該側板62に係合させてある。
【0041】
図5は、テレスコブラケット6の側板62へのつる巻きばね92の係合態様の説明図である。図示の如く側板62には、チルトボルト7が挿通されるテレスコ孔63の下位置に、該テレスコ孔63と平行をなして係合孔64が形成されており、つる巻きばね92は、図中に破線により示す如く、チルトボルト7の下部に沿わせて側板62に向けて延設され、前記係合孔64に係合されている。この係合孔64は、図4中にも一部が図示されている。
【0042】
このように取付けられたつる巻きばね92の作用により、ロックレバー9は、係合部90が設けられた先端側を下向きに押圧するように付勢される。つる巻きばね92のテレスコブラケット6への係合は、前述の如く形成された係合孔64に対してなされており、テレスコ孔63に沿って前述の如くなされるテレスコ調節の各調節位置にて前述した付勢作用を行わせることができる。
【0043】
またロックレバー9の他側に延びるチルトボルト7の中途部には、押し上げリング82が嵌着固定されている。押し上げリング82は、周方向の一か所に径方向外向きに突出する押し上げ突起83を備えている。ロックレバー9の側面には、この押し上げ突起83に向けて突出する作用片93が突設されており、押し上げリング82の回転により上向きに移動する押し上げ突起83に当接し、ロックレバー9を上向きに、即ち、ロック部16に対するロックレバー9の係合を解除する向きに押し上げる構成となっている。
【0044】
以上の構成により、チルトレバー8が図4に示す締め付け位置にあるとき、チルトブラケット2の側板22,22は、チルトレバー8と図示しない締め付けナットとの間にて挾圧され、内側に嵌め込まれたテレスコブラケット6が移動不可に拘束されて、ステアリングコラム1は、現状のチルト位置及びテレスコ位置を保って固定される。このときロックレバー9は、つる巻きばね92のばね力により下向きに押圧され、ロックレバー9先端の係合部90は、コラムハウジング11の外面に固設されたロック部16の係合部17に係合せしめられた状態にあり、チルトレバー8の締め付け操作により得られたステアリングコラム1のチルト位置及びテレスコ位置での固定を維持するロック作用をなす。
【0045】
従って、ステアリングコラム1は、チルトレバー8による締め付けとロックレバー9及びロック部16の係合により強固に維持され、操舵操作中の不用意な姿勢変化の発生を確実に防止することができる。
【0046】
この状態からチルトレバー8が緩め操作された場合、チルトボルト7の回転によりチルトブラケット2の側板22,22間でのテレスコブラケット6の挾圧が解除される。またこのとき、チルトボルト7の回転に伴って一側のはね上げリング82が回転し、ロックレバー9は、押し上げ突起83による作用片93の押し上げによりつる巻きばね92のばね力に抗して押し上げられ、該ロックレバー9の係合部90とロック部16の係合部17との係合が外れて、前述したロック作用が解除された状態となり、前述したステアリングコラム1のチルト調節及びテレスコ調節は、この状態にて実施される。
【0047】
ここで、以上の如きチルトレバー8の緩め操作は、ロックレバー9を付勢するつる巻きばね92のばね力に抗して行われるが、ロックレバー9は、テレスコブラチルトレバー8から独立して配してあるため、わずかな力にてロック解除を行わせることができ、チルトレバー8の緩め操作に多大の操作力は不要であり、チルト調節及びテレスコ調節を、良好な操作感にて簡易に行わせることができる。
【0048】
また、チルト位置及びテレスコ位置を維持する作用をなすロックレバー9及び押し上げリング82がテレスコブラケット6の側板62,62間に配してあり、これらが外部から視認し難いことから、チルトブラケット2による支持部近傍の見栄えが向上するという付加的な効果も得られる。
【0049】
なお以上の実施の形態においては、操舵補助用のモータ15を備える電動パワーステアリング装置への適用例について述べたが、本発明は、運転者によりステアリングホイール14に加えられる操舵トルクのみによって操舵を行わせるマニュアル式のステアリング装置への適用も可能であり、また、油圧シリンダ等の油圧アクチュエータの発生力により操舵を補助する油圧パワーステアリング装置への適用も可能であることは言うまでもない。
【0050】
【発明の効果】
以上詳述した如く本発明に係るステアリング装置においては、チルトレバーの締め付けによるステアリングコラムの固定状態を、ロックレバーの係合により強固にロックし得ると共に、チルト調節及びテレスコ調節を良好な操作感にて実施することが可能となる等、本発明は優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るステアリング装置の全体構成を示す模式図である。
【図2】チルトブラケットによる支持部近傍の拡大図である。
【図3】図2の III−III 線による横断面図である。
【図4】本発明に係るステアリング装置の他の実施の形態を示す要部の斜視図である。
【図5】図4に示すステアリング装置におけるテレスコブラケットの側板へのつる巻きばねの係合態様の説明図である。
【符号の説明】
1 ステアリングコラム
2 チルトブラケット
6 テレスコブラケット
7 チルトボルト
8 チルトレバー
9 ロックレバー
16 ロック部
23 チルト孔
63 テレスコ孔
81 押し上げ突起
83 押し上げ突起
91 引っ張りばね
92 つる巻きばね(付勢ばね)
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両に装備されるステアリング装置に関し、特に、車室内に支持されたステアリングコラムの傾倒角度及びステアリングコラムの軸方向長さを、運転者の運転姿勢に合わせて変更するチルト調節及びテレスコ調節が可能に構成されたステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両の操舵は、車室の内部に配されたステアリングホイールに加えられる操舵トルクを、操舵用の車輪(一般的には前輪)の舵取りのために車室の外部に配された舵取機構に伝えて行われる。このような操舵を行わせるためのステアリング装置は、車室の内部に支持されたステアリングコラムの上端部に、運転者に対面するようにステアリングホイールを取付け、また前記ステアリングコラムの下部に突出するコラム軸の下端部を舵取機構に連結して構成されている。
【0003】
このようなステアリング装置においては、近年、運転者により操作されるステアリングホイールの位置を運転姿勢に合わせて変更すべく、ステアリングコラムの支持姿勢を変更可能としたものがある。ステアリングコラムは、ステアリングホイールの取付け部を後上向きとした傾斜姿勢を保って車室の内部に支持されており、ステアリングコラムの姿勢変更は、ステアリングコラムの傾斜角度を変更するチルト調節と、ステアリングコラムの軸方向位置を変更するテレスコ調節とにより実現されている。
【0004】
チルト調節は、ステアリングコラムの下部を、略水平をなす枢軸回りに揺動可能に枢支すると共に、ステアリングコラムの上部を、該ステアリングコラムに固設されたコラムブラケットと車体に取付けられたチルトブラケットとをチルトボルトにより連結する構成により実現されている。チルトブラケットには、ステアリングコラムの揺動の方向に延び、チルトボルトが挿通される長孔(チルト孔)が形成されており、チルト調節は、チルト孔を案内とするチルトボルトの移動を伴ってステアリングコラムを揺動させ、所望のチルト位置が得られた段階にてチルトボルトを締め付け、コラムブラケットとチルトブラケットとを移動不可に固定することにより行われる。
【0005】
更に、チルトボルトを挿通させるべくコラムブラケットに形成されたボルト孔をステアリングコラムの軸長方向に延びる長孔(テレスコ孔)としておき、前述したチルト調節と同時に、テレスコ孔を案内とするチルトボルトの移動を伴ってステアリングコラムを軸長方向に移動させ、所望の軸方向位置(テレスコ位置)が得られた段階でチルトボルトを締め付けることによりテレスコ調節を合わせて行わせることができる。
【0006】
さて以上の如きチルト及びテレスコ調節を可能としたステアリング装置の多くは、締め付け用のナットを基部に備えるチルトレバーをチルトボルトに螺合させ、該チルトレバーの操作によりチルトボルトの締め付け及び緩め操作を容易に行わせる構成としてある。
【0007】
また以上の構成においては、チルト調節及びテレスコ調節後のステアリングコラムの固定強度がチルトレバーの締め付け強度に依存するため、例えば、チルトレバーの締め付けが不十分であったとき、操舵のためのステアリングホイールの操作中にステアリングコラムの姿勢変化が不用意に生じる虞れがあり、このような問題を回避すべく、固定状態を維持する作用をなす種々のロック手段が付設されている(例えば、特許文献1参照)。
【0008】
この特許文献1に開示されたステアリング装置のロック手段は、チルトボルトに取付けられたチルトロックレバーと、チルトブラケットに取付けられたロックプレートとを備え、これらの対向部位に設けたラチェット歯を係合させてロック作用をなすように構成されている。チルトロックレバーは、チルトボルトに遊嵌支持され、チルトレバーの操作に伴って回動するようになしてあり、締め付け操作に伴う回動によりにロックプレートと係合し、この係合を緩め操作に伴う回動により解除する構成となっている。
【0009】
【特許文献1】
特開平8−11725号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、以上の如きロック手段においては、チルトレバーの操作に伴うチルトロックレバーの回動が、両者間に圧縮介装されたウェーブワッシャ、コイルばね等の弾性部材の摩擦抵抗により生じるように構成されているため、チルトレバーの締め付け下においても、車両走行中の振動等の外力の作用によりチルトロックレバーが摩擦抵抗に抗して回動し、ロックプレートとの係合が解除される虞れがあり、十分なロック効果が得られないという不具合がある。
【0011】
そこで特許文献1に開示された一部の構成においては、チルトロックレバーをロックの方向に付勢する付勢ばねを追加し、この付勢ばねのばね力によりロックプレートとの係合を強化して前述の不具合を解消するようにしてある。ところがこの場合、チルト調節及びテレスコ調節に先立ってチルトレバーを緩め操作し、ステアリングコラムの固定を解除する際に、前記付勢ばねのばね力が、固定解除のための操作を妨害する向きに加わるため、操作感の悪化を招来するという新たな問題が発生する。
【0012】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、チルト調節及びテレスコ調節後にチルトレバーの締め付けにより得られるステアリングコラムの固定状態を強固に維持し得ると共に、チルト調節及びテレスコ調節を良好な操作感にて行わせ得るステアリング装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1発明に係るステアリング装置は、車体に取付けられたチルトブラケットに設けたチルト孔と、ステアリングコラムに固設されたテレスコブラケットに設けたテレスコ孔とにチルトボルトを挿通してなり、前記チルト孔及びテレスコ孔に沿った前記チルトボルトの移動により変更される前記ステアリングコラムのチルト位置及びテレスコ位置を、前記チルトブラケットの外側でのチルトレバーの操作により前記チルトボルトを締め付けて固定する構成としてあるステアリング装置において、前記チルトレバーの一側に配され、前記チルトボルトを枢軸として揺動するロックレバーと、前記ステアリングコラムの一部に設けられ、前記ロックレバーの一方向の揺動時に該ロックレバーと係合するロック部と、前記ロックレバーと前記チルトレバーとの間に架設され、前記ロックレバーを前記ロック部と係合する向きに引っ張り付勢する引っ張りばねと、前記チルトレバーの一部に突設され、該チルトレバーの緩め方向の操作時に前記ロックレバーに作用して、該ロックレバーを前記ロック部との係合を解除する向きに押し上げる押し上げ突起とを備えることを特徴とする。
【0014】
本発明においては、ステアリングコラムの一部と係合してロック作用をなすロックレバーが、チルトレバーとの間に架設された引っ張りばねにより付勢してあり、チルトレバーの締め付け時にロック状態にあるロックレバーを、チルトレバーの緩め操作時に押し上げ突起の作用に押し上げて係合を解除する。このようなチルトレバーの緩め操作は、引っ張りばねを短縮させる方向の操作であり、ロックレバーの押し上げを伴う固定の解除を、わずかな力にて容易に行わせることができ、チルト調節及びテレスコ調節を良好な操作感にて実施することができる。
【0015】
また本発明の第2発明に係るステアリング装置は、車体に取付けられたチルトブラケットに設けたチルト孔と、ステアリングコラムに固設されたテレスコブラケットに設けたテレスコ孔とにチルトボルトを挿通してなり、前記チルト孔及びテレスコ孔に沿った前記チルトボルトの移動により変更される前記ステアリングコラムのチルト位置及びテレスコ位置を、前記チルトブラケットの外側でのチルトレバーの操作により前記チルトボルトを締め付けて固定する構成としてあるステアリング装置において、前記テレスコブラケットの内側に配され、前記チルトボルトを枢軸として揺動するロックレバーと、前記ステアリングコラムの一部に設けられ、前記ロックレバーの一方向の揺動時に該ロックレバーと係合するロック部と、前記ロックレバーと前記テレスコブラケットとの間に介装され、前記ロックレバーを前記ロック部と係合する向きに付勢する付勢ばねと、前記チルトボルトの一部に固設され、前記チルトレバーの緩め方向の操作による前記チルトボルトの回転時に前記ロックレバーに作用し、該ロックレバーを前記ロック部との係合を解除する向きに押し上げる押し上げ突起とを備えることを特徴とする。
【0016】
本発明においては、ステアリングコラムに固設されたテレスコブラケットの内側にロックレバーを配し、テレスコブラケットとの間に介装された付勢ばねにより付勢してステアリングコラムの一部と係合させ、チルトブラケットの外側に配したチルトレバーに対して独立し、わずかなばね力にてロック状態を維持させ得るロック手段を構成する。チルトレバーの緩め操作がなされたとき、チルトボルトの回転に応じて押し上げ突起がロックレバーに作用し、該ロックレバーを押し上げて係合が解除される。この緩め操作は、付勢ばねのばね力に抗して行われるが、このばね力は小さく、チルト調節及びテレスコ調節を良好な操作感にて実施することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。図1は、本発明に係るステアリング装置の全体構成を示す模式図である。
【0018】
図中1は、ステアリングコラムであり、該ステアリングコラム1は、筒形をなすコラムハウジング11の内部に回転自在に支持されたコラム軸10を備えている。コラムハウジング11の一側には、センサハウジング12及び減速機ハウジング13が同軸に連設されており、ステアリングコラム1は、コラムハウジング11の中途部をチルトブラケット(アッパブラケット)2により、また減速機ハウジング13の端部をロアブラケット3により夫々後述の如く支持し、センサハウジング12及び減速機ハウジング13の連設側を前下方(図における左下方)に向けた傾斜姿勢にて車室の内部に取付けられている。
【0019】
コラムハウジング11の上部に突出するコラム軸10の上端部には、車室内部の運転者に対面するようにステアリングホイール14が嵌着固定され、同じく減速機ハウジング13の下部に突出するコラム軸10の下端部は、両端にユニバーサルジョイント40,40を備える中間軸4を介して舵取機構5に連結されている。以上の構成により、操舵のためにステアリングホイール14に加えられる操舵トルクは、コラム軸10及び中間軸4を介して舵取機構5に伝達され、該舵取機構5の動作により操舵が実行される。
【0020】
センサハウジング12の内部には、ステアリングホイール14を介してコラム軸10に加えられる操舵トルクを検出するトルクセンサが構成され、また減速機ハウジング13の内部には、該減速機ハウジング13の外側に取付けられた操舵補助用のモータ15の発生力をコラム軸10に伝えるウォームギヤ減速装置が構成されており、図1に示すステアリング装置は、センサハウジング12内部のトルクセンサによる検出トルクに基づいて操舵補助用のモータ15を駆動し、該モータ15の回転力を減速機ハウジング13内部のウォームギヤ減速装置を介してコラム軸10に伝え、前述の如く行われる操舵を補助する電動パワーステアリング装置として構成されている
【0021】
以上の如き本発明に係るステアリング装置は、運転者により操作されるステアリングホイール14の位置を運転姿勢に合わせて変更すべく、車体に対するステアリングコラム1の傾斜角度を変更するチルト調節と、ステアリングコラム1の軸方向位置を変更するテレスコ調節とが、ステアリングコラム1の上部を支持するチルトブラケット2と、ステアリングコラム1の下部を支持するロアブラケット3とによる以下に示す支持構造により可能とされている。
【0022】
図1に示す如くロアブラケット3は、車体側の取付け面と略平行をなして上下方向に延設された支持孔30を備えている。このロアブラケット3により支持される減速機ハウジング13の下端部には、支持ブラケット31が固設され、該支持ブラケット31には、ステアリングコラム1の軸心と略直交する向きに支軸32が突設されている。ステアリングコラム1は、支持ブラケット31の支軸32をロアブラケット3の支持孔30に挿通し、適宜の手段により抜け止めして、前記支軸32を枢軸とする揺動が可能であり、また支持孔30をガイドとする支軸32の移動により、前記支持孔30の長さ範囲内での軸長方向の移動が可能に支持されている。
【0023】
図2は、チルトブラケット2による支持部近傍の拡大図、図3は、図2の III−III 線による横断面図である。図3に示す如く、チルトブラケット2は、上方への離脱が可能な一対のカプセル21,21を介して幅方向の2か所を車体に固定された平板状の基板20と、該基板20の下方に突設され、幅方向に適長離隔して対向する一対の側板22,22を備えており、図2に示す如くこれらの側板22,22には、前記支軸32を中心とする円弧の一部をなす長孔形状を有してチルト孔23,23が形成されている。
【0024】
また、このようなチルトブラケット2に固定されるコラムハウジング11の中途部には、コの字形の断面を有するテレスコブラケット6が、開放側を内向きとして固設されている。テレスコブラケット6は、チルトブラケット2の側板22,22の内側に嵌め込み可能な幅を隔てて対向する側板62,62を備えており、図2に示す如くこれらの側板62,62には、コラムハウジング11の軸長方向に延びる長孔形状を有してテレスコ孔63,63が形成されている。
【0025】
而して、チルトブラケット2によるステアリングコラム1の支持は、チルトブラケット2の側板22,22間にテレスコブラケット6を嵌め込み、内外に整合するチルト孔23,23及びテレスコ孔63,63にチルトボルト7を挿通し、チルト孔23,23をガイドとするチルトボルト7の移動と、テレスコ孔63,63をガイドとするチルトボルト7の移動とを可能として実現されている。
【0026】
チルト孔23,23は、前記支軸32を中心とする円弧状の長孔であり、これらのチルト孔23,23に沿ってチルトボルト7が移動せしめられた場合、ステアリングコラム1は、支軸32を枢軸として揺動せしめられ、車体に対するステアリングコラム1の傾倒角度を変えるチルト調節が行える。
【0027】
一方、テレスコ孔63,63は、コラムハウジング11、即ち、ステアリングコラム1の軸長方向に延びる長孔であり、これらのテレスコ孔63,63に沿ってチルトボルト7が移動せしめられた場合、ステアリングコラム1は、車体に固定されたチルトブラケット2に対して軸長方向に移動せしめられ、車体に対するステアリングコラム1の軸方向位置を変更するテレスコ調節が行える。なおこのとき、ステアリングコラム1の下部は、ロアブラケット3に設けた支持孔30をガイドとする支軸32の移動により追随変位することができ、この変位によりステアリングコラム1のテレスコ調節が許容される。
【0028】
以上の如く行われるチルト調節及びテレスコ調節は、所望の移動位置にてチルトボルト7を締め付けて完了する。チルトボルト7は、チルトブラケット2の一方の側板22の外側に適長突出する一側の外周にねじ部70を備え、他側端部に、他方の側板22に回転不可に係合する頭部71を備えており、ねじ部70には、締め付け及び緩め操作用のチルトレバー8の基部に一体に設けられた締め付けナット80が螺合させてある。またチルトボルト7の一端部は、締め付けナット80の螺合部から適長に亘って突出しており、この突出端部には、軸回りでの揺動自在にロックレバー9の基部が遊嵌支持されている。
【0029】
チルトレバー8は、図2中に実線により示す如く、ステアリングコラム1の軸長方向と略直交し、チルトボルト7から垂下した状態となる締め付け位置と、図2中に2点鎖線により示す如く、締め付け位置から反時計回りに揺動せしめられた緩め位置との間での操作が可能としてある。
【0030】
ロックレバー9は、チルトボルト7への支持部から径方向外向きに突出する先端部に、幅方向の一側縁に沿って複数のラチェット爪が並設された係合部90を備えている。一方コラムハウジング11の外面には、ロックレバー9の揺動域に対応するように軸長方向に沿ってロック部16が固設してあり、該ロック部16の上向きとなる側縁には、ロックレバー9の係合部90と同様に複数のラチェット爪が並設された係合部17が備えられている。
【0031】
このようなロックレバー9は、図2に示す如く、係合部90を下に向け、ロック部16の上位置となるように組み付けられている。またロックレバー9とチルトレバー8との間には、引張りばね91が架設され、この引っ張りばね91のばね力によりロックレバー9は、チルトレバー8に近付く向き(図2における時計回り)に付勢されている。更に、チルトレバー8の中途部外面には、ロックレバー9に近付く向きに揺動するとき、換言すれば、前述した締め付け位置から緩め位置に向けて揺動するとき、ロックレバー9の一部に当接可能な押し上げ突起81が突設されている。
【0032】
以上の構成により、チルトレバー8が締め付け位置にあるとき、チルトブラケット2の側板22,22は、チルトレバー8の締め付けナット80とチルトボルト7の頭部71との間にて挾圧され、内側に嵌め込まれたテレスコブラケット6が移動不可に拘束されて、ステアリングコラム1は、現状のチルト位置及びテレスコ位置を保って固定される。
【0033】
このときロックレバー9は、締め付け位置にあるチルトレバー8との間にて伸長する引っ張りばね91のばね力により、チルトレバー8に近付く向きに付勢されており、ロックレバー9先端の係合部90は、図2に示す如く、コラムハウジング11の外面に固設されたロック部16に設けられた係合部17に係合せしめられた状態となり、チルトレバー8の締め付け操作により得られたステアリングコラム1のチルト位置及びテレスコ位置での固定を維持するロック作用をなす。従って、ステアリングコラム1は、チルトレバー8の締め付けとロックレバー9及びロック部16の係合とにより強固に固定され、操舵操作中の不用意な姿勢変化の発生を確実に防止することができる。
【0034】
この状態からチルトレバー8が緩め位置に操作された場合、チルトブラケット2の側板22,22間でのテレスコブラケット6の挾圧が解除される。このときロックレバー9は、チルトレバー8に突設された押し上げ突起81との当接により、図2中に2点鎖線により示す如く押し上げられ、該ロックレバー9の係合部90とロック部16の係合部17との係合が外れ、前述したロック作用が解除された状態となり、前述したステアリングコラム1のチルト調節及びテレスコ調節は、この状態にて実施される。
【0035】
ここで、以上の如きチルトレバー8の緩め操作は、ロックレバー9との間に架設された引張りばね91を短縮させる向き、即ち、引っ張りばね91のばね力を減じる向きに行われるから、前記緩め操作に多大の操作力は不要であり、この後のチルト調節及びテレスコ調節を、良好な操作感にて簡易に行わせることができる。
【0036】
また前記引っ張りばね91は、チルト調節及びテレスコ調節後のチルトレバー8の締め付け操作によって伸長してばね力を増し、ロックレバー9をロック方向に付勢するから、ばね定数が大きい大嵩の引っ張りばね91を用いることなく所望のロック機能を果たすことができ、またチルトレバー8の締め付けに大なる操作力も必要としない。
【0037】
図4は、本発明に係るステアリング装置の他の実施の形態を示す要部の斜視図である。本図には、図2と同様、チルトブラケット2によるステアリングコラム1の支持部近傍が図示されており、図2及び図3と同一の構成部分には、同一の参照符号を付して説明を省略する。
【0038】
本図においては、ロックレバー9が、テレスコブラケット6の側板62,62間に横架されたチルトボルト7の略中央部に遊嵌支持されている。チルトボルト7は、テレスコブラケット6の側板62,62に形成されたテレスコ孔63,63、及びチルトブラケット2の側板22,22に形成されたチルト孔23,23(片側のみ図示)に挿通されており、一方の側板22の外側に突出するチルトボルト7の一端部には、チルトレバー8の基部が一体に固設されている。チルトボルト7のねじ部は他方の側板62からの突出部に設けてあり、このねじ部には、側板62に回転を拘束された図示しない締め付けナットが螺合されている。
【0039】
チルトボルト7への支持部から径方向外向きに突出するロックレバー9の先端部には、コラムハウジング11との対向面に複数のラチェット爪が並設された係合部が設けてある。コラムハウジング11の外面には、図示の支持状態にて上位置となる部位にロック部16が固設してあり、該ロック部16のロックレバー9との対向面には、該ロックレバー9の係合部と同様に複数のラチェット爪が並設された係合部が設けられている。
【0040】
このようなロックレバー9の一側に延びるチルトボルト7の中途部には、つる巻きばね(付勢ばね)92が嵌合保持させてある。このつる巻きばね92の一側端部は、ロックレバー9の上部に係合させてあり、他側端部は、テレスコブラケット6の同側の側板62に向けて延設され、該側板62に係合させてある。
【0041】
図5は、テレスコブラケット6の側板62へのつる巻きばね92の係合態様の説明図である。図示の如く側板62には、チルトボルト7が挿通されるテレスコ孔63の下位置に、該テレスコ孔63と平行をなして係合孔64が形成されており、つる巻きばね92は、図中に破線により示す如く、チルトボルト7の下部に沿わせて側板62に向けて延設され、前記係合孔64に係合されている。この係合孔64は、図4中にも一部が図示されている。
【0042】
このように取付けられたつる巻きばね92の作用により、ロックレバー9は、係合部90が設けられた先端側を下向きに押圧するように付勢される。つる巻きばね92のテレスコブラケット6への係合は、前述の如く形成された係合孔64に対してなされており、テレスコ孔63に沿って前述の如くなされるテレスコ調節の各調節位置にて前述した付勢作用を行わせることができる。
【0043】
またロックレバー9の他側に延びるチルトボルト7の中途部には、押し上げリング82が嵌着固定されている。押し上げリング82は、周方向の一か所に径方向外向きに突出する押し上げ突起83を備えている。ロックレバー9の側面には、この押し上げ突起83に向けて突出する作用片93が突設されており、押し上げリング82の回転により上向きに移動する押し上げ突起83に当接し、ロックレバー9を上向きに、即ち、ロック部16に対するロックレバー9の係合を解除する向きに押し上げる構成となっている。
【0044】
以上の構成により、チルトレバー8が図4に示す締め付け位置にあるとき、チルトブラケット2の側板22,22は、チルトレバー8と図示しない締め付けナットとの間にて挾圧され、内側に嵌め込まれたテレスコブラケット6が移動不可に拘束されて、ステアリングコラム1は、現状のチルト位置及びテレスコ位置を保って固定される。このときロックレバー9は、つる巻きばね92のばね力により下向きに押圧され、ロックレバー9先端の係合部90は、コラムハウジング11の外面に固設されたロック部16の係合部17に係合せしめられた状態にあり、チルトレバー8の締め付け操作により得られたステアリングコラム1のチルト位置及びテレスコ位置での固定を維持するロック作用をなす。
【0045】
従って、ステアリングコラム1は、チルトレバー8による締め付けとロックレバー9及びロック部16の係合により強固に維持され、操舵操作中の不用意な姿勢変化の発生を確実に防止することができる。
【0046】
この状態からチルトレバー8が緩め操作された場合、チルトボルト7の回転によりチルトブラケット2の側板22,22間でのテレスコブラケット6の挾圧が解除される。またこのとき、チルトボルト7の回転に伴って一側のはね上げリング82が回転し、ロックレバー9は、押し上げ突起83による作用片93の押し上げによりつる巻きばね92のばね力に抗して押し上げられ、該ロックレバー9の係合部90とロック部16の係合部17との係合が外れて、前述したロック作用が解除された状態となり、前述したステアリングコラム1のチルト調節及びテレスコ調節は、この状態にて実施される。
【0047】
ここで、以上の如きチルトレバー8の緩め操作は、ロックレバー9を付勢するつる巻きばね92のばね力に抗して行われるが、ロックレバー9は、テレスコブラチルトレバー8から独立して配してあるため、わずかな力にてロック解除を行わせることができ、チルトレバー8の緩め操作に多大の操作力は不要であり、チルト調節及びテレスコ調節を、良好な操作感にて簡易に行わせることができる。
【0048】
また、チルト位置及びテレスコ位置を維持する作用をなすロックレバー9及び押し上げリング82がテレスコブラケット6の側板62,62間に配してあり、これらが外部から視認し難いことから、チルトブラケット2による支持部近傍の見栄えが向上するという付加的な効果も得られる。
【0049】
なお以上の実施の形態においては、操舵補助用のモータ15を備える電動パワーステアリング装置への適用例について述べたが、本発明は、運転者によりステアリングホイール14に加えられる操舵トルクのみによって操舵を行わせるマニュアル式のステアリング装置への適用も可能であり、また、油圧シリンダ等の油圧アクチュエータの発生力により操舵を補助する油圧パワーステアリング装置への適用も可能であることは言うまでもない。
【0050】
【発明の効果】
以上詳述した如く本発明に係るステアリング装置においては、チルトレバーの締め付けによるステアリングコラムの固定状態を、ロックレバーの係合により強固にロックし得ると共に、チルト調節及びテレスコ調節を良好な操作感にて実施することが可能となる等、本発明は優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るステアリング装置の全体構成を示す模式図である。
【図2】チルトブラケットによる支持部近傍の拡大図である。
【図3】図2の III−III 線による横断面図である。
【図4】本発明に係るステアリング装置の他の実施の形態を示す要部の斜視図である。
【図5】図4に示すステアリング装置におけるテレスコブラケットの側板へのつる巻きばねの係合態様の説明図である。
【符号の説明】
1 ステアリングコラム
2 チルトブラケット
6 テレスコブラケット
7 チルトボルト
8 チルトレバー
9 ロックレバー
16 ロック部
23 チルト孔
63 テレスコ孔
81 押し上げ突起
83 押し上げ突起
91 引っ張りばね
92 つる巻きばね(付勢ばね)
Claims (2)
- 車体に取付けられたチルトブラケットに設けたチルト孔と、ステアリングコラムに固設されたテレスコブラケットに設けたテレスコ孔とにチルトボルトを挿通してなり、前記チルト孔及びテレスコ孔に沿った前記チルトボルトの移動により変更される前記ステアリングコラムのチルト位置及びテレスコ位置を、前記チルトブラケットの外側でのチルトレバーの操作により前記チルトボルトを締め付けて固定する構成としてあるステアリング装置において、
前記チルトレバーの一側に配され、前記チルトボルトを枢軸として揺動するロックレバーと、
前記ステアリングコラムの一部に設けられ、前記ロックレバーの一方向の揺動時に該ロックレバーと係合するロック部と、
前記ロックレバーと前記チルトレバーとの間に架設され、前記ロックレバーを前記ロック部と係合する向きに引っ張り付勢する引っ張りばねと、
前記チルトレバーの一部に突設され、該チルトレバーの緩め方向の操作時に前記ロックレバーに作用して、該ロックレバーを前記ロック部との係合を解除する向きに押し上げる押し上げ突起と
を備えることを特徴とするステアリング装置。 - 車体に取付けられたチルトブラケットに設けたチルト孔と、ステアリングコラムに固設されたテレスコブラケットに設けたテレスコ孔とにチルトボルトを挿通してなり、前記チルト孔及びテレスコ孔に沿った前記チルトボルトの移動により変更される前記ステアリングコラムのチルト位置及びテレスコ位置を、前記チルトブラケットの外側でのチルトレバーの操作により前記チルトボルトを締め付けて固定する構成としてあるステアリング装置において、
前記テレスコブラケットの内側に配され、前記チルトボルトを枢軸として揺動するロックレバーと、
前記ステアリングコラムの一部に設けられ、前記ロックレバーの一方向の揺動時に該ロックレバーと係合するロック部と、
前記ロックレバーと前記テレスコブラケットとの間に介装され、前記ロックレバーを前記ロック部と係合する向きに付勢する付勢ばねと、
前記チルトボルトの一部に固設され、前記チルトレバーの緩め方向の操作による前記チルトボルトの回転時に前記ロックレバーに作用し、該ロックレバーを前記ロック部との係合を解除する向きに押し上げる押し上げ突起と
を備えることを特徴とするステアリング装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2003065221A JP2004268841A (ja) | 2003-03-11 | 2003-03-11 | ステアリング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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