JP2010083227A - ステアリングコラム装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ジャケットチューブの回動を規制する。
【解決手段】ステアリングシャフト2を支持するジャケットチューブ1と、ジャケットチューブ1に一体に結合されたディスタンスブラケット3と、該ディスタンスブラケット3を挟む一対の側壁部4cを有し車体に結合された車体取付ブラケットと、夫々の側壁部4cに形成されたチルト長孔4eと、ディスタンスブラケット3に形成されたテレスコ長孔3aと、チルト長孔4eおよびテレスコ長孔3aに挿通されたロックボルト7と、ディスタンスブラケット3をロックするロック手段をロックボルト7に設け、ディスタンスブラケット3の内部に規制部材6を設け、該規制部材6にはロックボルト7を貫通させ、規制部材6のステアリングホィール側に、ジャケットチューブ1から荷重を受ける第1受圧部6bを形成し、規制部材6の反ステアリングホィール側をチルト可能に支持する支持手段15を設けた。
【選択図】図1

Description

本発明はステアリングコラム装置に関し、二次衝突の際にジャケットチューブが回動しないように規制したものである。
車両が前方衝突した際には、慣性により運転者がステアリングホィールに二次衝突することから、この二次衝突による衝撃を吸収するため、ステアリングコラム装置には衝撃エネルギーを吸収するための衝撃吸収手段が設けられる。該衝撃吸収手段としては、ステアリングシャフトを伸縮自在に構成すると共に該ステアリングシャフトを回転自在に支持するジャケットチューブも伸縮自在に構成する一方、該ジャケットチューブを車体に固定するための車体取付ブラケットを車体に離脱可能に取り付けている。
ところで、運転者がステアリングホィールに二次衝突する際には、二次衝突する方向と、車体取付ブラケットが車体に対して離脱する方向とが平行でないことから、ジャケットチューブが車体取付ブラケットに結合される結合部の近傍を中心としてジャケットチューブを回動させる方向の回転力が作用する。このような回転力が作用すると、車体と車体取付ブラケットとの摩擦抵抗が大きくなるので、車体に対して車体取付ブラケットが円滑にスライドし難くなり、車体取付ブラケットが車体から離脱しないと、衝撃吸収手段による衝撃吸収が円滑に行われなくなる。
このため、ジャケットチューブが回動しないように規制して衝撃吸収手段が円滑に作動するようにしたステアリングコラム装置が提案されている。
従来のステアリングコラム装置としては、例えば特許文献1に記載のものが知られている。該ステアリングコラム装置について説明する。車体にスライダブロック14を介して離脱可能にクランプ13が固定され、該クランプ13には下方へ向って一対の取付部13aが形成され、該一対の取付部13aの間に、ジャケットチューブ11に固定されたディスタンスブラケット12が配置され、取付部13aに形成された上下方向の長孔13cおよびディスタンスブラケット12の孔にチルトボルト15が挿通されている。そして、ジャケットチューブ11の上面にはH形状のストッパ18が溶接固定されている。
運転者がステアリングホィールに二次衝突した場合には、二次衝突の方向とジャケットチューブ11の方向とが平行でないので、ジャケットチューブ11がチルトボルト15の近傍を中心として回動しようとするが、ストッパ18の後方に位置するストッパ部18d,18eが取付部13aの後面13iの上部に当接する一方、前方に位置するストッパ部18f,18gが前面13hの上部に当接しているので、ジャケットチューブ11の回動が規制される。
実公平6−21814号公報
ところが、特許文献1に記載のステアリングコラム装置は、ストッパ18が設けられていることによりジャケットチューブ11の回動が規制されるが、チルト機構のみが設けられている場合には対応できるが、ジャケットチューブが単一の構成でかつチルト機構とテレスコ機構との双方が設けられている場合には前記ストッパ18がテレスコ動作を妨げることから対応できないという問題がある。
そこで本発明は、上記の課題を解決したステアリングコラム装置を提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、ステアリングホィールを有するステアリングシャフトと、該ステアリングシャフトを回転自在に支持する単一のジャケットチューブと、該ジャケットチューブに一体に結合されたディスタンスブラケットと、該ディスタンスブラケットを車体の左右から挟む一対の側壁部を有すると共に車体に結合された車体取付ブラケットと、前記夫々の側壁部に上下方向に形成されたチルト長孔と、前記ディスタンスブラケットに前記ジャケットチューブの軸方向に沿って形成されたテレスコ長孔と、前記チルト長孔および前記テレスコ長孔に挿通されたロックボルトと、該ロックボルトの一端に設けられ前記一対の側壁部により前記ディスタンスブラケットを締め付けて前記ディスタンスブラケットをロックするロック手段と、を備えたステアリングコラム装置において、
前記ディスタンスブラケットの内部に規制部材を設け、該規制部材には貫通孔を形成すると共に該貫通孔に前記ロックボルトを貫通させ、該規制部材の前記ステアリングホィール側に、前記ジャケットチューブの外周面から前記ジャケットチューブの軸心と略直角な方向の荷重を受ける第1受圧部を形成し、該第1受圧部への荷重を受けて前記ロックボルトの近傍を中心として回動しようとする前記規制部材の反ステアリングホィール側をチルト調整およびテレスコ調整可能に支持する支持手段を設けたことを特徴とする。
この発明によれば、チルト調整およびテレスコ調整を行ってステアリングホィールの位置を上下および前後に調整することができる。そして、二次衝突により運転者がステアリングホィールに衝突してロックボルトの近傍を中心としてステアリングシャフトを回動させる回動力が作用すると、規制部材の第1受圧部がジャケットチューブの外周面から荷重を受けるため、規制部材がロックボルトの近傍を中心として回動しようとするが、規制部材の反ステアリングホィール側が支持手段により支持されるので規制部材の回動が規制される。従って、ジャケットチューブの回動が規制される。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のステアリングコラム装置において、
前記支持手段として、前記一対の側壁部には反ステアリングホィール側に前記ステアリングシャフトのチルト中心を中心とする円弧凹面を有する第2受圧部を形成する一方、前記規制部材には該第2受圧部と摺動する円弧凸面を形成したことを特徴とする。
この発明によれば、規制部材がロックボルトを中心として回動しようとするのに対し、規制部材の反ステアリングホィール側に形成された円弧凸面を、車体と一体の側壁部の第2受圧部が支持するので、規制部材の回動が規制され、結果としてジャケットチューブの回動が規制される。また、側壁部の第2受圧部に対して規制部材の円弧凸面が摺動するので、規制部材がジャケットチューブと共に上下方向へ移動でき、チルト調整が可能である。
請求項3に係る発明は、請求項1に記載のステアリングコラム装置において、
前記支持手段として、前記規制部材の反ステアリングホィール側に前記規制部材と一体にアームを形成し、該アームの先端部に前記テレスコ長孔と略平行な第2テレスコ長孔を形成し、該第2テレスコ長孔に前記チルト中心の位置に設けられたチルト軸を遊嵌したことを特徴とする。
この発明によれば、規制部材がロックボルトの近傍を中心として回動しようとして規制部材の第1受圧部がジャケットチューブの外周から荷重を受けるのに対し、規制部材の反ステアリングホィール側に一体に形成されたアームの先端部がチルト軸により回動しないように規制されているので、規制部材の回動が規制され、結果としてジャケットチューブの回動が規制される。また、規制部材はチルト軸を中心として回動自在なので、規制部材がジャケットチューブと共に上下方向へ移動でき、チルト調整が可能である。そして、規制部材はチルト軸に対して第2テレスコ長孔の存在により移動できるので、テレスコ調整を阻害しない。
請求項4に係る発明は、請求項1〜3のいずれかに記載のステアリングコラム装置において、前記第1受圧部は下方へ突出形成される一方、前記規制部材の反ステアリングホィール側の下面には、前記ジャケットチューブの上面に突出形成された姿勢保持部が当接していることを特徴とする。
この発明によれば、姿勢保持部が突出形成して設けられているので、ジャケットチューブから回動力を受ける第1受圧部の受圧面のみにジャケットチューブの外周面と面接触する円弧凹面を形成すればよく、規制部材の下面の全長に亘って円弧凹面を形成しなくても済み、加工コストをかけずに適正なテレスコ摺動性を維持できる。
請求項1に係るステアリングコラム装置によれば、ディスタンスブラケットの内部に規制部材を設けたので、二次衝突により運転者がステアリングホィールに衝突してロックボルトの近傍を中心としてステアリングシャフトが回動しようとするが、第1受圧部と支持手段により規制部材の回動が規制され、該規制部材によりジャケットチューブの回動が規制される。このため、二次衝突の際に車体取付ブラケットが車体から離脱する衝撃吸収手段を採用した場合には、ジャケットチューブが回動して該ジャケットチューブが取り付けられた車体取付ブラケットと車体との摩擦抵抗が増大して車体取付ブラケットが離脱しなくなる虞があるが、ジャケットチューブ1の回動が規制部材6により規制されるので、離脱しなくなるのが未然に防止され衝撃吸収手段による衝撃吸収が適正に行われる。また、エアバッグがステアリングホィールに設けられているため、運転者がエアバッグを介してステアリングホィールに二次衝突した場合に、その衝撃力によりジャケットチューブが回動してステアリングホィールの姿勢が変動する虞があるが、ジャケットチューブの回動が規制部材により規制されるので、ステアリングホィールの位置が変動する事態が未然に防止されエアバッグによる衝撃吸収も適正に行われる。また、チルト調整,テレスコ調整可能な規制部材を設けたので、チルト調整およびテレスコ調整の双方の調整が可能である。
請求項2に係るステアリングコラム装置によれば、規制部材がロックボルトの近傍を中心として回動しようとするのに対し、規制部材の反ステアリングホィール側に形成された円弧凸面を、車体と一体の側壁部の第2受圧部が支持するので、規制部材の回動が規制され、結果としてジャケットチューブの回動が規制される。また、側壁部の第2受圧部に対して規制部材の円弧凸面が摺動するので、規制部材がジャケットチューブと共に上下方向へ移動でき、チルト調整が可能である。
請求項3に係るステアリングコラム装置によれば、規制部材がロックボルトの近傍を中心として回動しようとするのに対し、規制部材の反ステアリングホィール側に一体に形成されたアームの先端部がチルト軸により回動しないように規制されているので、規制部材の回動が規制され、結果としてジャケットチューブの回動が規制される。また、チルト調整,テレスコ調整の双方が可能である。
請求項4に係るステアリングコラム装置によれば、姿勢保持部が突出形成して設けられているので、ジャケットチューブから回動力を受ける第1受圧部の受圧面のみにジャケットチューブの外周面と面接触する円弧凹面を形成すればよく、規制部材の下面の全長に亘って円弧凹面を形成しなくても済み、加工コストをかけずに適正なテレスコ摺動性を維持できる。
以下、本発明によるステアリングコラム装置の実施の形態を説明する。
このステアリングコラム装置は、ステアリングホィールの上下方向の位置調整であるチルト調整と、ステアリングホィールの前後方向の位置調整であるテレスコ調整とを行うことができるステアリングコラム装置に、二次衝突によるジャケットチューブの回動を規制するための規制部材を設けたものである。
(a)実施の形態1
まず、実施の形態1について説明する。
(構成)
図1に示すように筒形状のジャケットチューブ1が設けられ、該ジャケットチューブ1には図示しない軸受を介してステアリングシャフト2が回転自在に支持されている。そして、ステアリングシャフト2の右端には図示しないステアリングホィールが設けられている。ジャケットチューブ1の上部にはディスタンスブラケット3が一体に結合されている。即ち、図2に示すように該ディスタンスブラケット3は断面形状が略逆U字形であり、該ディスタンスブラケット3の内側の下部にジャケットチューブ1が配置され、該ジャケットチューブ1の側面にディスタンスブラケット3の両端部が溶接結合されている。
ステアリングコラム装置が車体に結合される部分は、以下のように構成されている。車体には車体取付ブラケット4が離脱可能に結合されている。図2に示すように、車体取付ブラケット4は、取付部4aと、該取付部4aの下面に結合された逆U字形の挟持部4bと、取付部4aと挟持部4bとの結合強度を高めるために前面に設けられた補強板4dとより構成され、挟持部4bの両側の部分が前記ディスタンスブラケット3を車体の左右から挟む一対の側壁部4cを構成している。
一対の側壁部4cの夫々には、上下方向にチルト長孔4eが形成されている。このチルト長孔4eは、ステアリングホィールをチルト調整する際にジャケットチューブ1が揺動する図1の揺動中心Pを中心とする円弧に沿って形成されている。一方、前記ディスタンスブラケット3には、前記ジャケットチューブ1の軸方向に沿ってテレスコ長孔3aが形成されている。該テレスコ長孔3aはジャケットチューブ1の上方の位置であってディスタンスブラケット3の両側に夫々形成されている。
そして、前記ディスタンスブラケット3の内部には規制部材6が設けられている。該規制部材6は断面形状が略U字形状であり、その左右には貫通孔6aが形成されている。該貫通孔6aにロックボルト7が挿通され、該ロックボルト7は前記チルト長孔4eおよび前記テレスコ長孔3aに挿通されている。規制部材6はディスタンスブラケット3の内部にフリー状態で保持され、後述するロック手段8の締め付けによる反力ロスがなくなり、規制部材6の幅寸法の管理も不要である。
該ロックボルト7の頭部7aには、四角形の直方体部7bが形成され、該直方体部7bがチルト長孔4eに嵌まり込むことによりロックボルト7が回り止めされている。そして、ロックボルト7の先端部にロック手段8が設けられている。該ロック手段8は、前記一対の側壁部4cにより前記ディスタンスブラケット3を締め付けて前記ジャケットチューブ1をロックするものである。
ロック手段8の構成を図3に基づいて説明する。ロック手段8は、ロックボルト7の先端近傍にロックボルト7の軸方向へ移動可能に挿通されると共にチルト長孔4eの一方に移動可能に嵌め込まれて回転が規制された固定カム9と、ロックボルト7の先端近傍に挿通され回動自在な可動カム10とから構成されている。固定カム9には、円周方向に沿って低部と高部とこれらの低部と高部とを滑らかに繋ぐ斜面とを円周方向に交互に複数組形成したカム面9aが形成されている。一方、可動カム10には、カム面9aの低部,斜面,高部に対して摺動する突出部を円周方向に沿って複数組形成したカム面10aが形成されている。固定カム9に対して可動カム10を相対的に回動させると、固定カム9は前記ロックボルト7に沿って側壁部4cへ向かって押圧される。
固定カム9のカム面9aとは反対側の上下位置には、固定カム9が回動するのを規制しかつ固定カム9が一方のチルト長孔4eに沿って上下方向へ移動できるように、チルト長孔4eの幅寸法よりも少し小さい幅寸法のガイド用凸部9bが一体成形されている。つまり、ガイド用凸部9bの部分が、チルト長孔4eの内部に摺動自在に入り込み、チルト調整を行う際には、ガイド用凸部9bは、チルト長孔4eに沿ってロックボルト7と共に上下方向へ移動する。
一方、可動カム10におけるカム面10aとは反対側の軸芯位置には凸部10bが形成され、該凸部10bは操作レバー11に形成された軸孔11aに異形嵌合されている。操作レバー11の軸孔11aの位置にロックボルト7の先端が貫通し、該ロックボルト7にはロックナット12がねじ込まれている。該ロックナット12に対する操作レバー11の相対的な回転位置を調整できるようにするため、ロックナット12が嵌まり込む六角孔13aを形成したロックプレート13が設けられ、該ロックプレート13には該六角孔13aを中心とする円弧状の長孔13bが形成されている。そして、該長孔13bに挿通させたボルト14が操作レバー11のねじ孔11bにねじ込まれている。
前記規制部材6のステアリングホィール側に、前記ジャケットチューブ1の外周面から前記ジャケットチューブ1の軸心と略直角な方向の荷重を受ける第1受圧部6bが形成されている。該第1受圧部6bは下方へ突出形成して設けられている。そして、第1受圧部6bの下面には、ジャケットチューブ1の外周面と面接触する円弧凹部6cが形成されている。なお、第1受圧部6bは一体形成してもよく、あるいは別体に形成して固着させてもよい。
前記第1受圧部6bが前記ジャケットチューブ1から荷重を受けることにより、規制部材6が記ロックボルト7の近傍を中心として回動しようとする。この回動しようとする規制部材6の反ステアリングホィール側を支持するため、支持手段15が設けられている。即ち、前記一対の側壁部4cの反ステアリングホィール側には前記ステアリングシャフト2のチルト中心Pを中心とする内径Rの円弧に沿って形成した円弧凹面4fを有する第2受圧部4gが形成される一方、前記規制部材6には図4に示すように左右方向へ突出する加圧部6dが形成され、該加圧部6dには第2受圧部4gと摺動する円弧凸面6eが外径Rの円弧に沿って形成されている。
このほか、規制部材6の反ステアリングホィール側の下面に当接する姿勢保持部1aがジャケットチューブ1の上面に突出形成されている。該姿勢保持部1aは球状の突出部である。姿勢保持部1aを設けたのは、前記のように第1受圧部6bを下方へ突出形成して設けた場合に、規制部材6に対してジャケットチューブ1を摺動させながら円滑にテレスコ移動できるように、規制部材6に対してジャケットチューブ1を平行に維持するためである。
(作用)
次に、ステアリングコラム装置の作用を説明する。
前記操作レバー11を回動操作することにより、可動カム10のカム面10aの突起部を固定カム9のカム面9aの高部に位置させると、可動カム10が固定カム9をロックボルト7の頭部7a側へ向かって押圧するため、一方の側壁部4cを押圧した状態となる。これにより、一対の側壁部4cがディスタンスブラケット3を挟持し、ディスタンスブラケット3が上下方向に規制されてチルトロック状態になると共に、ディスタンスブラケット3が軸方向に規制されてテレスコロック状態になる。
一方、操作レバー11を回動操作することにより、可動カム10のカム面10aの突起部を固定カム9のカム面9aの低部に位置させると、押圧が解除され、固定カム9をロックボルト7の頭部7a側へ向かって押圧する力がなくなる。そのため、ディスタンスブラケット3が側壁部4cから開放され、これによりジャケットチューブ1は上下方向および前後方向のいずれの方向へも移動することができ、チルト調整およびテレスコ調整が可能になる。
この発明によれば、二次衝突により運転者がステアリングホィールに衝突してロックボルト7の近傍を中心としてステアリングシャフト2を回動させる回動力が作用すると、規制部材6の第1受圧部6bがジャケットチューブ1の外周面から荷重を受けるため、規制部材6がロックボルト7の近傍を中心として回動しようとするが、規制部材6の反ステアリングホィール側に形成された円弧凸面6eを、車体と一体の側壁部4cの第2受圧部4gが支持するので、規制部材6の回動が規制され、結果としてジャケットチューブ1の回動が規制される。
このため、二次衝突の際に車体取付ブラケット4が車体から離脱する衝撃吸収手段を採用した場合には、ジャケットチューブ1が回動して該ジャケットチューブ1が取り付けられた車体取付ブラケット4と車体との摩擦抵抗が増大して車体取付ブラケット4が離脱しなくなる虞があるが、ジャケットチューブ1の回動が規制部材6により規制されるので、離脱しなくなるのが未然に防止され衝撃吸収手段による衝撃吸収が適正に行われる。また、エアバッグがステアリングホィールに設けられているため、運転者がエアバッグを介してステアリングホィールに二次衝突した場合に、その衝撃力によりジャケットチューブが回動してステアリングホィールの位置が変動する虞があるが、ジャケットチューブ1の回動が規制部材6により規制されるので、ステアリングホィールの位置が変動する事態が未然に防止されエアバッグによる衝撃吸収も適正に行われる。また、側壁部4cの第2受圧部4gに対して規制部材6の円弧凸面6eが摺動するので、規制部材6がジャケットチューブ1と共に上下方向へ移動でき、図5,図6に示すようにチルト調整が可能である。従って、チルト調整およびテレスコ調整の双方の調整が可能である。
この発明によれば、姿勢保持部1aが突出形成して設けられているので、ジャケットチューブ1から回動力を受ける第1受圧部6bの受圧面のみにジャケットチューブ1の外周面と面接触する円弧凹面を形成すればよく、規制部材6の下面の全長に亘って円弧凹面を形成しなくても済み、加工コストをかけずに適正なテレスコ摺動性を維持できる。
(b)実施の形態2
次に、実施の形態2を図7に基づいて説明する。
なお、この実施の形態は実施の形態1の一部を変更したものなので、同一部分には同一符号を付して説明を省略し、異なる部分のみを説明する。
この実施の形態の前記支持手段15について、以下に説明する。前記規制部材6の反ステアリングホィール側に前記規制部材6と一体に別体に形成されたアーム16が溶接等により固着され、該アーム16の先端部に前記テレスコ長孔3aと略平行な第2テレスコ長孔16aが形成され、第2テレスコ長孔16aに前記チルト中心の位置に設けられた揺動軸17が遊嵌されている。規制部材6とアーム16とを加えた部材の全長が長くなって強度が要求されることから、規制部材6の断面形状が図8に示すように閉じた筒状に形成されており、規制部材6の全長も図7に示すように長くなっている。なお、アーム16は前記規制部材6と連続させて一体に形成してもよい。
この発明によれば、規制部材6の第1受圧部6bがジャケットチューブ1の外周面から荷重を受け、規制部材6がロックボルト7の近傍を中心として回動しようとするのに対し、規制部材6の反ステアリングホィール側に一体に形成されたアーム16の先端部が揺動軸17により回動しないように規制されているので、規制部材6の回動が規制され、結果としてジャケットチューブ1の回動が規制される。また、規制部材6は揺動軸17の近傍を中心として回動自在なので、規制部材6がジャケットチューブ1と共に上下方向へ移動でき、チルト調整が可能である。そして、チルト軸は第2テレスコ長孔に沿って相対的に移動できるので、テレスコ調整を阻害しない。従って、チルト調整およびテレスコ調整の双方の調整が可能である。
ステアリングコラム装置の正面図(実施の形態1)。 ステアリングコラム装置の断面図(実施の形態1)。 ロック手段の分解斜視図(実施の形態1)。 規制部材の斜視図(実施の形態1)。 チルトアップした状態の作用説明図(実施の形態1)。 チルトダウンした状態の作用説明図(実施の形態1)。 ステアリングコラム装置の正面図(実施の形態2)。 ステアリングコラム装置の断面図(実施の形態2)。
符号の説明
1…ジャケットチューブ
1a…姿勢保持部
2…ステアリングシャフト
3…ディスタンスブラケット
3a…テレスコ長孔
4…車体取付ブラケット
4c…側壁部
4e…チルト長孔
4f…円弧凹面
4g…第2受圧部
6…規制部材
6a…貫通孔
6b…第1受圧部
6e…円弧凸面
7…ロックボルト
8…ロック手段
15…支持手段
16…アーム
16a…第2テレスコ長孔
17…チルト軸

Claims (4)

  1. ステアリングホィールを有するステアリングシャフトと、該ステアリングシャフトを回転自在に支持する単一のジャケットチューブと、該ジャケットチューブに一体に結合されたディスタンスブラケットと、該ディスタンスブラケットを車体の左右から挟む一対の側壁部を有すると共に車体に結合された車体取付ブラケットと、前記夫々の側壁部に上下方向に形成されたチルト長孔と、前記ディスタンスブラケットに前記ジャケットチューブの軸方向に沿って形成されたテレスコ長孔と、前記チルト長孔および前記テレスコ長孔に挿通されたロックボルトと、該ロックボルトの一端に設けられ前記一対の側壁部により前記ディスタンスブラケットを締め付けて前記ディスタンスブラケットをロックするロック手段と、を備えたステアリングコラム装置において、
    前記ディスタンスブラケットの内部に規制部材を設け、該規制部材には貫通孔を形成すると共に該貫通孔に前記ロックボルトを貫通させ、
    該規制部材の前記ステアリングホィール側に、前記ジャケットチューブの外周面から前記ジャケットチューブの軸心と略直角な方向の荷重を受ける第1受圧部を形成し、
    該第1受圧部への荷重を受けて前記ロックボルトの近傍を中心として回動しようとする前記規制部材の反ステアリングホィール側をチルト調整およびテレスコ調整可能に支持する支持手段を設けたことを特徴とするステアリングコラム装置。
  2. 請求項1に記載のステアリングコラム装置において、
    前記支持手段として、前記一対の側壁部には反ステアリングホィール側に前記ステアリングシャフトのチルト中心を中心とする円弧凹面を有する第2受圧部を形成する一方、前記規制部材には該第2受圧部と摺動する円弧凸面を形成したことを特徴とするステアリングコラム装置。
  3. 請求項1に記載のステアリングコラム装置において、
    前記支持手段として、前記規制部材の反ステアリングホィール側に前記規制部材と一体にアームを形成し、該アームの先端部に前記テレスコ長孔と略平行な第2テレスコ長孔を形成し、該第2テレスコ長孔に前記チルト中心の位置に設けられたチルト軸を遊嵌したことを特徴とするステアリングコラム装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載のステアリングコラム装置において、
    前記第1受圧部は下方へ突出形成される一方、前記規制部材の反ステアリングホィール側の下面には、前記ジャケットチューブの上面に突出形成された姿勢保持部が当接していることを特徴とするステアリングコラム装置。
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