JP4061793B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は車両への搭載上の制約条件によりエアミックスドア下流の冷風通路側にフット開口部を、温風通路側にフェイス開口部およびデフロスタ開口部を配設せざるを得ない場合に、それぞれの吹出空気開口部に適切な温度の風を送ることができるようにした車両用空調装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、特開平8−268039号公報には、エアミックスドアにより温風と冷風の風量割合を調整して車室内への吹出温度を調整する車両用空調装置において、エアミックスドア下流の冷風通路側にフット開口部を、温風通路側にフェイス開口部およびデフロスタ開口部を配設するものが記載されている。
【0003】
そして、この従来技術では、フット開口部を開閉するフットドアに、案内板や開口形状からなる案内形状部を形成し、この案内形状部により加熱用熱交換器からの温風を下方のフット開口部側へ、また、冷風通路からの冷風を上方のフェイス開口部およびデフロスタ開口部側へそれぞれ交差するように案内している。
【0004】
これにより、冷風通路側にフット開口部を、温風通路側にフェイス開口部およびデフロスタ開口部を配設するレイアウトであっても、乗員が快適と感じる頭寒足熱形の車室内温度分布を実現するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、フェイス開口部とフット開口部の両方から空気を吹き出すバイレベルモードは通常、春秋の中間季節に用いられるので、上下の吹出空気に所定の温度差をつけて頭寒足熱形の吹出温度分布にすることが望まれる。
【0006】
これに反し、デフロスタ開口部とフット開口部の両方から空気を吹き出す吹出モード(フットデフロスタモードおよびフットモード)は、通常、冬季の寒冷時に用いられるので、デフロスタ側吹出温度とフット側吹出温度とを略等温にするか、もしくはデフロスタ側吹出温度を若干量低下させるような吹出温度分布が暖房フィーリング向上のために望まれる。
【0007】
しかるに、上記従来技術では、フットデフロスタモードやフットモードでも、フットドアの案内形状部による冷温風の案内作用は同じであるので、上下の吹出温度差はバイレベルモード時と同じである。その結果、冬季にフットデフロスタモードを用いると、デフロスタ側吹出温度がフット側吹出温度に比して過度に低くくなる、いわゆるクールデフ現象を起こし、暖房フィーリングを悪化させる。
【0008】
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、エアミックスドア下流の冷風通路側にフット開口部を、温風通路側にフェイス開口部とデフロスタ開口部を配設するレイアウトであっても、バイレベルモード時に頭寒足熱形の吹出温度分布を得ることができるとともに、フットデフロスタモードやフットモードでは上下の吹出温度を略等温にすることが可能な車両用空調装置を提供することを目的とするものである。
【0009】
また、本発明の他の目的は、上記レイアウトを持った車両空調装置の小型化を図ることである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、加熱用熱交換器(22)で加熱された温風が流れる温風通路(25)側の部位に、フェイス開口部(28)およびデフロスタ開口部(29)を配置するとともに、加熱用熱交換器(22)をバイパスして冷風が流れる冷風通路(23)側の部位にフット開口部(30)を配置し、
冷却用熱交換器(21)および加熱用熱交換器(22)を収納するとともに冷風通路(23)および温風通路(25)を形成するケース(20)の上面部に、フェイス開口部(28)が開口しており、デフロスタ開口部(29)はケース(20)の上面部においてフェイス開口部(28)の左右両側に開口しており、フット開口部(30)は左右両側のデフロスタ開口部(29)の下方に開口しており、
加熱用熱交換器(22)は、ケース(20)内において冷風通路(23)の出口部(23a)の幅寸法(W1)の範囲内に配置されており、
温風通路(25)の出口部(25a)に、温風通路(25)の出口部(25a)を冷風通路(23)の出口部(23a)及び加熱用熱交換器(22)の空気吹出部に対して左右両側に拡大する温風通路拡大部を形成することにより、温風通路(25)の出口部(25a)の幅寸法(W2)を冷風通路(23)の出口部(23a)及び加熱用熱交換器(22)の空気吹出部の幅寸法(W1)よりも大きくし、
温風通路(25)の出口部(25a)には冷風通路(23)の出口部(23a)及び加熱用熱交換器(22)の空気吹出部より左右方向にオフセットしたオフセット温風出口部(25b)が前記温風通路拡大部によって形成され、
フェイス開口部(28)は冷風通路(23)の出口部(23a)に対応して設けられ、
デフロスタ開口部(29)およびフット開口部(30)はオフセット温風出口部(25b)に対応して設けられ、
温風通路(25)の出口部(25a)の幅寸法(W2)は左右両側のデフロスタ開口部(29)の外側端部間の寸法と同一になっており、
フェイス開口部(28)およびフット開口部(30)の両方から空気を吹き出すバイレベルモードでは、冷風通路(23)の出口部(23a)から冷風が主にフェイス開口部(28)側へ導かれ、温風通路(25)のオフセット温風出口部(25b)から温風が主にフット開口部(30)側へ導かれ、
デフロスタ開口部(29)およびフット開口部(30)の両方から空気を吹き出す吹出モードでは、オフセット温風出口部(25b)で冷風通路(23)からの冷風と温風通路(25)からの温風とを混合した後、この混合空気がオフセット温風出口部(25b)からデフロスタ開口部(29)およびフット開口部(30)へ導かれるようにしたことを特徴とする。
【0011】
これにより、バイレベルモード時には冷風通路(23)の出口部(23a)から冷風をフェイス開口部(28)に容易に流入させることができる。一方、冷風通路(23)の出口部(23a)より左右方向にオフセットしたオフセット温風出口部(25b)から温風をフット開口部(30)に容易に流入させることができる。
また、フットデフロスタモードやフットモードでは、フェイス開口部(28)の閉塞により、冷風通路(23)の出口部(23a)からの冷風と温風通路(25)の出口部(25a)からの温風とをオフセット温風出口部(25b)で混合してデフロスタ開口部(29)およびフット開口部(30)へ導入できる。
従って、冷風通路側にフット開口部(30)を、温風通路側にフェイス開口部(28)とデフロスタ開口部(29)を配設するレイアウトであっても、バイレベルモード時には頭寒足熱形の快適な上下吹出温度分布を得ることができる。
しかも、フットデフロスタモードやフットモードでは上下の吹出温度を略等温にすることが可能となり、寒冷時の暖房フィーリングを向上できる。
さらに、これらの頭寒足熱形の快適な上下吹出温度分布と略等温の上下吹出温度分布を、ガイド手段なしの簡潔な構成にて容易に得ることができる。
【0012】
請求項2に記載の発明では左右両側のデフロスタ開口部(29)およびフット開口部(30)の中間に後席用フェイス開口部(38)を配置して、フット開口部(30)より低温の空気が後席用フェイス開口部(38)に流入するようにしたことを特徴とする。
【0013】
これにより、後席側でバイレベルモードを実行する場合にも、頭寒足熱形の快適な上下吹出温度分布を得ることができる。
【0014】
請求項3に記載の発明のようにケース(20)に、オフセット温風出口部(25b)からの温風をフット開口部(30)側へ導く壁面(44)を形成するようしてもよい。
【0023】
請求項4に記載の発明ではケース(20)内に、冷却用熱交換器(21)を略水平状態に配置するとともに、ケース(20)内において冷却用熱交換器(21)の上側に加熱用熱交換器(22)を略水平状態に配置し、冷風通路(23)を加熱用熱交換器(22)の下側に配置し、温風通路(25)を加熱用熱交換器(22)の上側に配置したことを特徴とする。
【0024】
このように、冷却用熱交換器(21)と加熱用熱交換器(22)の略水平配置により、送風ファン(15)からの送風空気を冷却用熱交換器(21)と加熱用熱交換器(22)の下方から上方へと流すことができ、空調ユニット部の車両前後方向の寸法を短縮して空調ユニット部の小型化を図ることができる。
【0025】
請求項に記載の発明では、請求項において、フェイス開口部(28)およびデフロスタ開口部(29)を加熱用熱交換器(22)より概略車両後方側に配置し、フット開口部(30)をフェイス開口部(28)およびデフロスタ開口部(29)より下側に配置し、フェイス開口部(28)、デフロスタ開口部(29)およびフット開口部(30)を開閉する吹出モード切替部(27)を加熱用熱交換器(22)より概略車両後方側に配置したことを特徴とする。
【0026】
このように、冷却用熱交換器(21)と加熱用熱交換器(22)を略水平配置するレイアウトにおいて、吹出モード切替部(27)を加熱用熱交換器(22)より概略車両後方側に配置することにより、空調ユニット部の車両上下方向の寸法をも短縮でき、空調ユニット部のより一層の小型化を図ることができる。
【0027】
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施例記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0028】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
図1〜図3は第1実施形態による車両用空調装置の車両搭載状態を例示するもので、本例の車両用空調装置は送風機ユニット1と空調ユニット2の2つの部分に大別される。
【0029】
送風機ユニット1は、車室内前部の計器盤の中央部から助手席側にオフセットした位置に配置され、空調ユニット2は車室内前部の計器盤の中央部に配置されている。本例では左ハンドル車の場合を示しているので、空調ユニット2に対して車両左右方向の右側に送風機ユニット1をオフセット配置している。なお、図1〜図3の矢印は車両用空調装置の車両搭載方向を示す。
【0030】
図1に示すように送風機ユニット1は、その車両前方側に車室内空気と車室外空気とを切替導入する内外気切替箱11を配置し、この内外気切替箱11には車両前方側の外気導入口12と車両上下両側の内気導入口13が開口している。
【0031】
内外気切替箱11の内部にはこれら両導入口12、13を開閉する内外気切替ドア(図示せず)が設置されている。内外気切替箱11の車両後方側に送風機14が配置されており、この送風機14は遠心式多翼ファン(シロッコファン)からなる送風ファン15、ファン駆動用モータ16、およびファン15を収容するスクロールケーシング17から構成されている。
【0032】
送風ファン15の回転軸は車両前後方向に向くように配置され、かつ、スクロールケーシング17の巻き方向が図2に示すように車両右側から左側へ向かって拡大しているので、送風ファン15が回転すると、送風ファン15の送風空気が図2矢印Aのようにスクロールケーシング17の巻き方向に沿って車両右側から左側へ向かって流れる。
【0033】
次に、空調ユニット2について具体的に説明すると、空調ユニット2は樹脂製のケース20を有し、このケース20はその内部に種々の機器を収納するために複数の分割ケース体を結合して概略箱状の形状に構成される。このケース20のうちの助手席側(車両右側)の側面において、最も下方側の部位に空気入口20a(図2、3)が開口している。この空気入口20aは図3に示すように後述の蒸発器(冷却用熱交換器)21の下方部に配置され、車両前後方向に細長の偏平な形状になっている。
【0034】
空気入口20aはスクロールケーシング17の出口部に接続され、送風ファン15の送風空気が流入する。そして、ケース20内部において、最も下方側の部位に空気入口20aからの送風空気が流入する空気流入空間20b(図5、6)が形成されている。なお、図4は図3のA−A断面で、図5、図6はそれぞれ図4のB−B断面、C−C断面を示す。
【0035】
この空気流入空間20bの上方に冷凍サイクルの蒸発器21の熱交換面が所定角度傾斜して略水平状態に設置されている。このため、送風機ユニット1からの送風空気が蒸発器21の熱交換面に対して、その下方より導入され、蒸発器21の上方に導出される。
【0036】
ここで、蒸発器21の具体的構成およびその配置形態について説明すると、蒸発器21は図示しない空調用冷凍サイクルの低圧冷媒が空気から蒸発潜熱を吸熱して蒸発するもので、図5、6に示すように熱交換用のコア部21aとコア部21aの両端部に配置したタンク部21b、21cとを有している。コア部21aは、アルミニュウム等の耐食性に優れた金属から成形された偏平状のチューブと、このチューブに接合されるコルゲートフィンとにより構成される。
【0037】
タンク部21b、21cは、多数のチューブへの冷媒の分配もしくは多数のチューブからの冷媒の合流を行うもので、チューブを構成する金属薄板の両端部に一体成形することができる。そして、蒸発器21は、図3、5、6に示すように、一方のタンク部21b側が車両前方側に位置し、他方のタンク部21c側が車両後方側に位置するようにして、しかも、車両前方側のタンク部21b側が高くなり、車両後方側のタンク部21cが低くなるように所定角度(例えば、25°程度)だけ傾斜して配置している。
【0038】
蒸発器21をこのように配置するため、蒸発器21の熱交換面が送風機14からの空気流れ方向(車両左右方向)Aに対して略直交方向(車両前後方向)で傾斜することになる。蒸発器21のコア部21aの冷媒流れ方向(車両前後方向)も、空気流れ方向Aと直交する関係となる。
【0039】
ケース20の底面部20cは車両前方から後方側へ向かって低くなるように形成されており、そして、車両後方側の最も低くなる部位に排水口20dが開口している。よって、ケース20の底面部20c上に落下した凝縮水は、排水口20d、およびこれに接続される排水ホース(図示せず)を介して車外へ排出できる。
【0040】
そして、ケース20内において蒸発器21の空気下流側(車室内上側)で、かつ車両前方側の部位に、ヒータコア(加熱用熱交換器)22が略水平状態にして設置してある。このヒータコア22は蒸発器21とは逆方向に、車両前方側が低く、車両後方側が高くなるように所定角度で傾斜配置されている。このヒータコア22はエンジン冷却水(温水)を熱源として送風空気を加熱するものであって、熱交換用のコア部22aとコア部22aの両端部に配置したタンク部22b、22cとを有している。
【0041】
コア部22aは、アルミニュウム等の耐食性に優れた金属から成形された偏平状のチューブと、このチューブに接合されるコルゲートフィンとにより構成される。タンク部22b、22cは、多数のチューブへの温水の分配もしくは多数のチューブからの温水の合流を行う。このヒータコア22に対して車両後方側の部位にヒータコア22をバイパスする冷風通路23が形成されている。
【0042】
蒸発器21とヒータコア22との間には、ヒータコア22を通過して加熱される温風の風量と、冷風通路23を通過する冷風の風量との割合を調整するエアミックスドア24が回転軸24aにより回動可能に配置されている。このエアミックスドア24は上記の温風と冷風との風量割合の調整により車室内への吹出空気温度を調整する温度調整手段の役割を果たすものである。
【0043】
ヒータコア22の上方部(ケース20内の最上部)には、ヒータコア22通過後の温風B(図5、6参照)が車両前方側から車両後方側へ向かって湾曲して流れる温風通路25が形成されている。従って、温風通路25は車両上下方向において冷風通路23の上側に位置している。
【0044】
この温風通路25からの温風Bと冷風通路23からの冷風Cがこの両通路23、25の下流側の混合部Dで混合して所定温度の空気となる。
【0045】
次に、本発明の特徴とする、冷温風を各吹出開口部に配風する吹出モード切替部27(図3)について詳細に説明する。ケース20の幅寸法(車両左右方向寸法)は図1、2に示すようにケース本体部の幅寸法W1に比較して車両後方側の上方部の幅寸法W2が左右両側に拡大するようにしてある。ケース20のうち、幅寸法W1のケース本体部は蒸発器21、ヒータコア22等を収納する部分であり、一方、上記幅寸法W2の部位に吹出モード切替部27が配置されている。
【0046】
ケース20の上面部で車両後方側の中央部(すなわち、上記幅寸法W1の範囲内の部位)にフェイス開口部28が開口しており、このフェイス開口部28は車室内の上方側(乗員頭部側)に向けて空気を吹出すフェイス吹出口(図示せず)に連通する。
【0047】
また、ケース20の上面部でフェイス開口部28の左右両側(左右方向)にオフセットしてデフロスタ開口部29が開口している。すなわち、このデフロスタ開口部29は、ケース20において上記幅寸法W1から左右両側に拡大した幅寸法W2の部分に配置されている。このデフロスタ開口部29は車両フロントガラス内面に向けて空気を吹出すデフロスタ吹出口(図示せず)に連通する。
【0048】
また、ケース20のうち、車両後方側の部位において、左右のデフロスタ開口部29の下方部に左右のフット開口部30が開口している。従って、このフット開口部30もフェイス開口部28に対して左右両側(左右方向)にオフセット配置されている。この左右のフット開口部30には左右のフット吹出ダクト31が連通し、その先端のフット吹出口31aから車室内の乗員足元に向けて空気を吹出す。
【0049】
ここで、フェイス開口部28とデフロスタ開口部29は車両上下方向においてフット開口部30より上方に位置しているので、フェイス開口部28とデフロスタ開口部29が上方の温風通路25側に配置され、フット開口部30が下方の冷風通路23側に配置されることになる。
【0050】
図4に示すように冷風通路23の出口部23aの幅寸法はW1であって、吹出モード切替部27の左右方向の中央部に冷風通路23の出口部23aが位置している。従って、冷風通路23の出口部23aは吹出モード切替部27の左右方向においてフェイス開口部28に対応して設けられている。
【0051】
これに対し、温風通路25の出口部25aの幅寸法はW2まで左右両側に拡大している。図4の斜線部は温風通路出口部25aのうち、左右両側への拡大部25b、25bを示し、図1の符号25c、25cは温風通路25の幅寸法をW1からW2へ向かってテーパ状に滑らかに拡大する左右両側の温風通路拡大部である。従って、温風通路25の出口部25aのうち、左右両側への拡大部25b、25bは、冷風通路23の出口部23aより左右両側にオフセット配置されたオフセット温風出口部(請求項)を構成する。
【0052】
そして、上記各開口部28〜30を開閉するために、吹出モード切替ドアとして、フェイスドア32、デフロスタドア33、フットドア34がそれぞれ回転軸35、36、37により回動可能に配置されている。フェイスドア32はフェイス開口部28を開閉するもので、中央部のフェイス開口部28の部位に対応して配置された1枚の板状ドアからなる。
【0053】
デフロスタドア33は左右両側のデフロスタ開口部29を開閉するもので、左右両側のデフロスタ開口部29の部位に対応して配置された2枚の板状ドアからなる。この2枚のデフロスタドア33は回転軸36により一体に連結され、一体に回動する。なお、本例ではデフロスタドア33よりフェイスドア32を上方側へずらして配置し、両ドア32、33の回転軸35、36の干渉を防止している。
【0054】
フットドア34は左右両側のフット開口部30を開閉するもので、左右両側のフット開口部30の部位に対応して配置された2枚の板状ドアからなる。この2枚のフットドア34は回転軸37により一体に連結され、一体に回動する。
【0055】
上記各ドア32〜34の回転軸35〜37の一端部はケース20の外部に突出して、吹出モードドア駆動機構(図示せず)のリンク機構に連結され、上記各ドア32〜34は吹出モードドア駆動機構により回動操作される。この吹出モードドア駆動機構は、モータを用いたアクチュエータあるいは手動操作機構のいずれで構成してもよい。
【0056】
ケース20の車両後方側の面において、フェイス開口部28の下方側(幅寸法W1の範囲内)に後席用フェイス開口部38(図2、4)が配置されている。この後席用フェイス開口部38に連通する後席用フェイスダクト39がケース20に設けられている。このダクト39の先端開口39aには図示しない接続ダクトを介して後席用フェイス吹出口が接続され、この後席用フェイス吹出口から後席乗員の頭部側に向けて空気を吹出すようになっている。
【0057】
後席用フェイス開口部38はフェイス開口部28の下方側空間を通して冷風通路23の出口部23aおよび温風通路25の出口部25aに常時連通している。後席用フェイス開口部38への空気流れは、例えば、後席用フェイス吹出口に備えたシャット機構付きのグリルにより断続する。その他に、後席用フェイスダクト39等に後席用フェイスドア(図示せず)を配置して後席側への空気流れを断続するようにしてもよい。
【0058】
なお、図4には、左右のデフロスタ開口部29、左右のフット開口部30および中央部の後席用フェイス開口部38の空気取入口29a、30a、38aが楕円形状により模式的に図示してある。また、図示しない後席用フット開口部は、前席用フット吹出ダクト31に開口させて、ここから前席用フット吹出ダクト31の温風を一部後席側へ分岐するようになっている。
【0059】
なお、図1において、蒸発器21への冷媒配管39、40は空調ユニットケース20の右側面からケース最前部に配管され、また、ヒータコア22の温水配管41、42は、空調ユニットケース20の左側面からケース最前部に配管され、冷媒配管39、40と温水配管41、42はケース20最前部の配管ジョイント43に連結される。そして、この配管ジョイント43の部位から、冷媒配管39、40と温水配管41、42は車両前方側のエンジンルーム内へ配管される。
【0060】
次に、上記構成において第1実施形態の作動を説明する。まず最初に、空調装置全体としての作動の概要を説明する。図1、2の内外気切替箱11から流入した空気は送風ファン15によってスクロールケーシング17内を矢印Aのように車両右側から左側へ流れ、空気入口20aから蒸発器21下部の空気流入空間20bへ流入する。
【0061】
そして、送風空気はここから上方へ方向転換して蒸発器21を通過し、ここで除湿・冷却されて冷風となる。この冷風は次にエアミックスドア24の回動位置に応じて、ヒータコア22に導入される冷風と冷風通路23に導入される冷風とに振り分けられる。ヒータコア22に導入された冷風はヒータコア22で加熱されて温風Bとなり、温風通路25を通過する。この温風通路25からの温風Bと冷風通路23からの冷風Cは下流の空気混合部D(図5、6)で混合されて所望温度となる。
【0062】
この所望温度の空調空気は、次に、3つの吹出モード切替ドア32、33、34の通路切替作用により、フェイス開口部28とデフロスタ開口部29とフット開口部30のいずれか1つ、または複数を通過して車室内へ吹き出して、車室内を空調する。
【0063】
本発明は、車室内への吹出モードのうち、特に、上下両方から同時に空気を吹き出す吹出モードであるバイレベルモードとフットデフロスタモードにおける上下吹出温度分布をそれぞれ良好に設定できる点に特徴を有している。
そこで、次に、バイレベルモードでの上下吹出温度分布を説明する。図5、7はバイレベルモード時を示しており、フェイス開口部28とフット開口部30の両方が開口している。冷風通路23の出口部23aが図4のごとく吹出モード切替部27の左右方向の中央部にてフェイス開口部28に対応して設けられており、これに反し、フット開口部30は冷風通路23の出口部23aの左右両側へオフセット配置されている。
【0064】
そのため、冷風通路23の出口部23aからの冷風はフット開口部30へは流れにくくなり、主にフェイス開口部28に向かって流れる。図7の冷風流れ▲1▼はこのフェイス開口部28に向かう冷風を示す。
【0065】
これに対し、温風通路25の出口部25aはフェイス開口部28の左右両側へ拡大した幅寸法W2を有しているため、温風通路25の出口部25aには、冷風通路23の出口部23aより左右両側にオフセットした拡大部25b、25bが形成される。温風通路25の出口部25aの温風のうち、拡大部25b、25bの温風はケース20側の壁面44(図7)に沿って矢印▲2▼のようにフット開口部30へ向かう。
【0066】
ここで、壁面44は拡大部25b、25bの形成に伴ってケース20側に形成されるもので、この壁面44に沿う温風流れ▲2▼の延長方向(斜め下方)にフット開口部30が位置しているので、温風流れ▲2▼のほとんどがフット開口部30へ向かう。
【0067】
以上により、フェイス開口部28にはフット開口部30に比較して冷風割合の多い空気が導かれ、フット開口部30にはフェイス開口部28に比較して温風割合の多い空気が導かれので、フット吹出温度に比してフェイス吹出温度を低くすることができ、バイレベルモード時における上下吹出温度分布を頭寒足熱形の快適な温度分布にすることができる。
【0068】
ところで、後席用フェイス開口部38はフェイス開口部28の下方側に配置されて冷風通路23の出口部23aの直ぐ下に位置するため、冷風通路23の出口部23aからより多くの冷風▲1▼’(図7)が後席用フェイス開口部38に流入する。従って、後席側においても、バイレベルモード時にフェイス吹出温度をフット吹出温度より低くすることができ、頭寒足熱形の快適な温度分布を得ることができる。
【0069】
次に、フットデフロスタモードでの上下吹出温度分布を説明する。図6、8はフットデフロスタモード時を示しており、デフロスタ開口部29とフット開口部30の両方が開口している。このとき、フェイス開口部28はフェイスドア32により全閉されているので、冷風通路23の出口部23aからの冷風は図8の矢印▲1▼のごとく左右に分岐され、壁面44を乗り越えて拡大部25b、25b側の領域(幅寸法W1の外側領域)に流れ込む。
【0070】
また、温風通路25の出口部25aからの温風もフェイス開口部28の全閉により左右に分岐され、壁面44に沿って拡大部25b、25b側の領域に集まる。このため、拡大部25b、25b側の領域(幅寸法W1の外側領域)、すなわち、デフロスタ開口部29とフット開口部30の入口部において冷風と温風が混合される。図8の破線Dはこの幅寸法W1の外側領域に形成される冷風と温風の混合部を示す。
【0071】
そして、この図8の混合部Dで混合して所定温度となった温風はデフロスタ開口部29へ向かう上方への流れ▲3▼とフット開口部30へ向かう下方への流れ▲4▼とに分岐される。従って、フットデフロスタモードでは、デフロスタ吹出温度とフット吹出温度とを概略同程度にすることができる。
【0072】
この結果、デフロスタ吹出温度がフット吹出温度に比して過度に低くくなる、いわゆるクールデフ現象を防止でき、冬季の寒冷時における暖房フィーリングを向上できるとともに、デフロスタ吹出温度の上昇により窓ガラス防曇性能を向上できる。
【0073】
なお、フットデフロスタモードでは、通常、デフロスタ吹出風量とフット吹出風量との割合を同程度にしており、これに対し、フットモードでは、デフロスタ吹出風量を絞って、フット吹出風量の割合を多くするが、フットモードにおいても、冷温風の流れ形態は図8のフットデフロスタモード時と基本的に同じであるので、デフロスタ吹出温度とフット吹出温度とを概略同程度にすることができる。
【0074】
なお、図7、8ではヒータコア22の図示を省略しており、符号22’はヒータコア22の配置部位を示している。また、図9は第1実施形態において、フェイ開口部28へ向かう冷風流れと、デフロスタ開口部29へ向かう温風流れと、フット開口部30へ向かう温風流れとを示している。
【0075】
(第2実施形態)
第1実施形態では吹出モードドアとして3枚のドア32、33、34を用いているが、第2実施形態では図10に示すように2枚の吹出モードド32、33で吹出モードの切替を行うようにして、部品点数の低減を行う。
【0076】
すなわち、一方の吹出モード切替ドア32はフェイス開口部28とフット開口部30の両方を切替開閉する。他方の吹出モード切替ドア33は、デフロスタ開口部29と連通路45を切替開閉する。ここで、連通路45はフェイス開口部28とフット開口部30の両方を冷風通路23と温風通路25の出口側(冷温風の混合部)に連通させるものである。
【0077】
なお、第2実施形態ではエアミックスドア24に補助ドア24bを一体に設けて、最大冷房時(図10の2点鎖線位置)にはエアミックスドア24によりヒータコア22の入口通路を全閉すると同時に、補助ドア24bにより温風通路25の出口側を全閉する。これにより、最大冷房時にヒータコア22への温水流れを遮断する温水弁を廃止できる。
【0078】
(第3実施形態)
第3実施形態は第2実施形態の変形であり、図11に示すように一方の吹出モード切替ドア32はフェイス開口部28とデフロスタ開口部29の両方を切替開閉する。他方の吹出モード切替ドア34は、フット開口部30と連通路46を切替開閉する。この連通路46はフェイス開口部28とデフロスタ開口部29の両方を冷風通路23と温風通路25の出口側(冷温風の混合部)に連通させるものである。
【0079】
(第4実施形態)
図12、13は第4実施形態であり、第1実施形態では温風通路25の出口部25aの幅寸法を冷風通路23の出口部23aの幅寸法W1より大きい幅寸法W2に拡大しているが、第4実施形態ではこのような温風通路25の出口側の拡大をせず、別のガイド手段の追加により第1実施形態と同様の上下吹出温度分布を得ることができるようにしている。
【0080】
具体的には、第1実施形態と同様に、中央のフェイス開口部28に対して、デフロスタ開口部29とフット開口部30を中央のフェイス開口部28に対して左右両側にオフセット配置した上で、温風通路25の出口側に温風流れを左右両側に案内する第1ガイド47を設けている。
【0081】
この第1ガイド47は図13に示すように温風通路25の上流側(車両前方側)は通路中央部に配置され、そして、上流側から下流側(車両後方側)へ行くに従って次第に左右両側へ向かうように山形に傾斜配置されている。これにより、温風通路25の出口側の温風流れを左右両側にオフセット配置したデフロスタ開口部29とフット開口部30に向けて積極的に案内することができる。
【0082】
更に、冷風通路23の出口側(エアミックスドア24下流側)のうち、デフロスタ開口部29とフット開口部30の配置部位に対応する左右両側のみに、冷風が両開口部29、30側へ向かうことを抑制して、冷風をフェイス開口部28側へ案内する第2ガイド48を設けている。
【0083】
第4実施形態によると、バイレベルモード時には温風通路25の出口側の温風流れを第1ガイド47により左右両側のフット開口部30に向けて積極的に案内すると同時に、冷風通路23の出口側の冷風がフット開口部30へ向かうことを第2ガイド48によって抑制し、冷風をフェイス開口部28側へ案内できる。
【0084】
その結果、フェイス開口部28にはフット開口部30に比較して冷風割合の多い空気が導かれ、フット開口部30にはフェイス開口部28に比較して温風割合の多い空気が導かれので、フット吹出温度に比してフェイス吹出温度を低くすることができ、バイレベルモード時における上下吹出温度分布を頭寒足熱形の快適な温度分布にすることができる。
【0085】
これに対し、フットデフロスタモードでは、中央のフェイス開口部28が全閉されので、冷風通路23の出口側の冷風が第2ガイド48を乗り越えて、左右両側のデフロスタ開口部29およびフット開口部30の入口側に向かう。また、温風通路25の出口側の温風も第1ガイド47により案内されて、左右両側のデフロスタ開口部29およびフット開口部30の入口側に向かう。
【0086】
このため、デフロスタ開口部29とフット開口部30の入口部において冷風と温風が混合された後、所定温度の温風がデフロスタ開口部29へ向かう上方への流れとフット開口部30へ向かう下方への流れとに分岐される。従って、フットデフロスタモードでは、デフロスタ吹出温度とフット吹出温度とを概略同程度にすることができ、クールデフ現象を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す車両用空調装置の平面図である。
【図2】図1の正面図である。
【図3】図1の側面図である。
【図4】第1実施形態における吹出モード切替部の通路構成を示す概略断面図で、図3のA−A断面を示す。
【図5】図4のB−B断面図である。
【図6】図4のC−C断面図である。
【図7】第1実施形態における空調ケースの要部破断斜視図である。
【図8】第1実施形態における空調ケースの要部破断斜視図である。
【図9】第1実施形態における冷温風の流れの説明図である。
【図10】第2実施形態を示す概略断面図である。
【図11】第3実施形態を示す概略断面図である。
【図12】第4実施形態を示す概略断面図である。
【図13】第4実施形態を示す概略平面図である。
【符号の説明】
15…送風ファン、21…蒸発器(冷却用熱交換器)、
22…ヒータコア(加熱用熱交換器)、23…冷風通路、
24…エアミックスドア、25…温風通路、25b…温風通路出口部の拡大部、
28…フェイス開口部、29…デフロスタ開口部、30…フット開口部。

Claims (5)

  1. 車室内へ向かって送風される空気を冷却する冷却用熱交換器(21)と、
    前記冷却用熱交換器(21)の下流側に設けられ、前記冷却用熱交換器(21)からの冷風を加熱する加熱用熱交換器(22)と、
    前記冷却用熱交換器(21)からの冷風が前記加熱用熱交換器(22)をバイパスして流れる冷風通路(23)と、
    前記加熱用熱交換器(22)で加熱された温風が流れる温風通路(25)と、
    前記温風と前記冷風の風量割合を調整するエアミックスドア(24)と、
    前記温風と前記冷風との混合空気を乗員の頭部側に吹き出すフェイス開口部(28)、前記混合空気を車両窓ガラスに吹き出すデフロスタ開口部(29)および前記混合空気を乗員の足元側に吹き出すフット開口部(30)とを備え、
    前記フェイス開口部(28)および前記デフロスタ開口部(29)を前記温風通路(25)側の部位に配置するとともに、前記フット開口部(30)を前記冷風通路(23)側の部位に配置し、
    前記冷却用熱交換器(21)および前記加熱用熱交換器(22)を収納するとともに前記冷風通路(23)および前記温風通路(25)を形成するケース(20)の上面部に、前記フェイス開口部(28)が開口しており、前記デフロスタ開口部(29)は前記ケース(20)の上面部において前記フェイス開口部(28)の左右両側に開口しており、前記フット開口部(30)は前記左右両側のデフロスタ開口部(29)の下方に開口しており、
    前記加熱用熱交換器(22)は、前記ケース(20)内において前記冷風通路(23)の出口部(23a)の幅寸法(W1)の範囲内に配置されており、
    前記温風通路(25)の出口部(25a)に、前記温風通路(25)の出口部(25a)を前記冷風通路(23)の出口部(23a)及び前記加熱用熱交換器(22)の空気吹出部に対して左右両側に拡大する温風通路拡大部を形成することにより、前記温風通路(25)の出口部(25a)の幅寸法(W2)を前記冷風通路(23)の出口部(23a)及び前記加熱用熱交換器(22)の空気吹出部の幅寸法(W1)よりも大きくし、
    前記温風通路(25)の出口部(25a)には前記冷風通路(23)の出口部(23a)及び前記加熱用熱交換器(22)の空気吹出部より左右方向にオフセットしたオフセット温風出口部(25b)が前記温風通路拡大部によって形成され、
    前記フェイス開口部(28)は前記冷風通路(23)の出口部(23a)に対応して設けられ、
    前記デフロスタ開口部(29)および前記フット開口部(30)は前記オフセット温風出口部(25b)に対応して設けられ、
    前記温風通路(25)の出口部(25a)の幅寸法(W2)は前記左右両側のデフロスタ開口部(29)の外側端部間の寸法と同一になっており、
    前記フェイス開口部(28)およびフット開口部(30)の両方から空気を吹き出すバイレベルモードでは、前記冷風通路(23)の前記出口部(23a)から冷風が主に前記フェイス開口部(28)側へ導かれ、前記温風通路(25)の前記オフセット温風出口部(25b)から温風が主に前記フット開口部(30)側へ導かれ、
    前記デフロスタ開口部(29)および前記フット開口部(30)の両方から空気を吹き出す吹出モードでは、前記オフセット温風出口部(25b)で前記冷風通路(23)からの冷風と前記温風通路(25)からの温風とを混合した後、この混合空気が前記オフセット温風出口部(25b)から前記デフロスタ開口部(29)および前記フット開口部(30)へ導かれるようにしたことを特徴とする車両用空調装置。
  2. 前記左右両側のデフロスタ開口部(29)および前記フット開口部(30)の中間に後席用フェイス開口部(38)を配置して、前記フット開口部(30)より低温の空気が前記後席用フェイス開口部(38)に流入するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 前記ケース(20)に、前記オフセット温風出口部(25b)からの温風を前記フット開口部(30)側へ導く壁面(44)が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用空調装置。
  4. 前記ケース(20)内に、前記冷却用熱交換器(21)を略水平状態に配置するとともに、前記ケース(20)内において前記冷却用熱交換器(21)の上側に前記加熱用熱交換器(22)を略水平状態に配置し、前記冷風通路(23)を前記加熱用熱交換器(22)の下側に配置し、前記温風通路(25)を前記加熱用熱交換器(22)の上側に配置したことを特徴とする請求項1または2に記載の車両用空調装置。
  5. 前記フェイス開口部(28)および前記デフロスタ開口部(29)を前記加熱用熱交換器(22)より概略車両後方側に配置し、
    前記フット開口部(30)を前記フェイス開口部(28)および前記デフロスタ開口部(29)より下側に配置し、
    前記フェイス開口部(28)、前記デフロスタ開口部(29)および前記フット開口部(30)を開閉する吹出モード切替部(27)を前記加熱用熱交換器(22)より概略車両後方側に配置したことを特徴とする請求項4に記載の車両用空調装置。
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