JP2008062659A - 車両用空調装置 - Google Patents

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龍 羽田
Yuji Saeki
祐治 佐伯
Tasuke Takenoshita
太輔 竹野下
Takao Morimoto
隆雄 森本
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Abstract

【課題】吹出モードがバイレベルモードにあるときに頭寒足熱暖房が行えるように空調風の吹出温度差を大きめにし、デフフットモードにあるときには空調風の温度差を小さくして快適な空調を実現する。
【解決手段】エアミックス空間31に導風部材65を配設する。導風部材65は、温風通路30の下流端開口部33の幅方向に延びる導風板部65aと、導風板部65aに突設された支持部65bと、該支持部65bの先端側を空調ケース20の壁部に支持する支軸65cとを有するものとする。吹出モードがバイレベルモードにあるときに導風板部65aを温風通路30の下流端開口部33に対向させて温風の流れの一部をフット吹出口24に導く一方、デフフットモードにあるときに導風板部65aにより温風の流れを冷風に当てるように導く。
【選択図】図6

Description

本発明は、例えば自動車等に搭載される車両用空調装置に関し、特に、各吹出口から吹き出す空調風の温度を空調風の吹出モードに応じて最適化する構造の技術分野に属する。
従来より、車両用空調装置としては、加熱用熱交換器で加熱された温風と、加熱用熱交換器をバイパスして流れた冷風とを混合して空調風を得た後、車室の各部に供給するように構成されたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この車両用空調装置の空調ケース内には、空気の導入口に連通する冷風通路と、冷風通路から分岐して延びる温風通路とが形成されている。冷風通路及び温風通路には、冷却用熱交換器及び加熱用熱交換器が配設されている。温風通路及び冷風通路の下流端は、エアミックス空間に連通するとともに、エアミックスダンパにより個別に開閉されるようになっている。温風通路及び冷風通路からエアミックス空間にそれぞれ流入した温風及び冷風を該エアミックス空間で混合させることにより所望の温度の空調風が得られるようになっている。
また、空調ケースの壁部には、エアミックス空間に連通するデフロスト吹出口、ベント吹出口及びフット吹出口が形成されている。デフロスト吹出口から吹き出した空調風はフロントガラス内面へ向けて流れ、また、ベント吹出口から吹き出した空調風は乗員の上半身に向けて流れ、また、フット吹出口から吹き出した空調風は乗員の足元に向けて流れるようになっている。上記吹出口は、吹出モード切替ダンパで個別に開閉されるようになっている。吹出モード切替ダンパにより、例えば、デフロスト吹出口を閉じかつベント吹出口及びフット吹出口を開くと吹出モードがバイレベルモードとなり、ベント吹出口を閉じかつデフロスト吹出口及びフット吹出口を開くとデフフットモードとなる。このようにして、他にもデフロストモードやベントモード、フットモード等に切り替えられるようになっている。
また、一般に、暖房を行う際には、人の頭部に温度の高い空気が当たると不快感を感じるので、頭部近傍には温度が比較的低めの空気を送り、下肢近傍には温度が高い空気を送る、いわゆる頭寒足熱暖房を行うことで快適な空調を実現できることが知られている。
特開2003−154836号公報
しかしながら、特許文献1の車両用空調装置では、温風と冷風とをエアミックス空間で混合させるようにしているので、空調風の温度が全体的に略均一化し、デフロスト吹出口、ベント吹出口及びフット吹出口から吹き出す空調風の温度差は小さくなっている。従って、頭寒足熱暖房を行おうとしても、ベント吹出口から吹き出す空調風の温度を低めにし、かつ、フット吹出口から吹き出す空調風の温度を高めにすることができず、快適な空調を実現するのが難しい。
一方、冬場で外気温度が低い状況にあるときにデフフットモードとされた場合のように、デフロスト吹出口から吹き出す空調風によりフロントガラスの曇りを除去しながら、フット吹出口から吹き出す空調風により乗員の足下を暖房する場合がある。この場合には、デフロスト吹出口及びフット吹出口からそれぞれ吹き出す空調風の温度を同じように高めて、フロントガラスの曇りの除去と乗員の足下の暖房とを十分に行えるようにすることが望ましい。
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ベント吹出口及びフット吹出口から空調風が吹き出す吹出モードにあるときには、頭寒足熱暖房が行えるように吹き出す空調風の温度差を大きめにし、デフロスト吹出口及びフット吹出口から空調風が吹き出す吹出モードにあるときには、吹き出す空調風の温度差を小さくできるようにすることで、複数の状況に応じた快適な空調を実現することにある。
上記目的を達成するために、本発明では、エアミックス空間に導風部材を配置し、この導風部材を吹出モードに応じて動かすことで、温風通路からエアミックス空間に流入する温風の流れを吹出モードに応じて変化させるようにした。
具体的には、請求項1の発明では、空調ケースに形成された導入口から該ケース内に導入した空気を温度調節して車室に供給するように構成された車両用空調装置において、上記空調ケース内に形成され、上記導入口に連通するとともに該導入口から導入された空気を加熱する加熱用熱交換器が配置された温風通路と、上記空調ケース内に形成され、上記導入口に連通するとともに該導入口から導入された空気が流れる冷風通路と、上記空調ケース内に形成され、上記温風通路及び上記冷風通路の両下流端が連通するとともに該温風通路及び冷風通路から流出した温風及び冷風を混合して空調風とするエアミックス空間と、上記空調ケース内に配設され、上記温風通路及び上記冷風通路から上記エアミックス空間にそれぞれ流入する温風量及び冷風量を調節するエアミックスダンパと、上記空調ケースに形成されたデフロスト吹出口、ベント吹出口及びフット吹出口と、上記空調ケース内に設けられ、上記デフロスト吹出口、ベント吹出口及びフット吹出口の開度を変更して空調風の吹出モードを切り替える吹出モード切替ダンパと、上記吹出モード切替ダンパを駆動するダンパ駆動部と、上記エアミックス空間に配置され、上記温風通路の下流端の開口幅方向に延びるように形成された導風板部と、該導風板部に突設された支持部と、該支持部の先端側を上記空調ケースの壁部に支持する支軸とを有する導風部材と、上記導風部材を上記支軸周りに回動させる導風部材駆動部とを備え、上記吹出モード切替ダンパは、上記ダンパ駆動部により、上記デフロスト吹出口を閉じかつベント吹出口及びフット吹出口を開く第1吹出モードと、上記ベント吹出口を閉じかつデフロスト吹出口及びフット吹出口を開く第2吹出モードとに切り替えられ、上記導風部材は、上記導風部材駆動部により、上記吹出モード切替ダンパが第1吹出モードにあるときに上記導風板部が上記温風通路の下流端開口部に対向し温風の流れの一部を上記フット吹出口に導く第1位置とされる一方、上記吹出モード切替ダンパが第2吹出モードにあるときに上記導風板部が温風の流れを冷風に当てるように導く第2位置とされる構成とする。
この構成によれば、吹出モード切替ダンパが第1吹出モードとされてベント吹出口及びフット吹出口が開かれた場合には、導風部材が第1位置とされて導風板部により、温風の流れの一部がフット吹出口に導かれる。これにより、フット吹出口から吹き出す空調風の温度がベント吹出口から吹き出す空調風の温度よりも高くなる。一方、吹出モード切替ダンパが第2吹出モードとされてデフロスト吹出口及びフット吹出口が開かれた場合には、導風板部により温風の流れが冷風に当たるように導かれて温風と冷風とが十分に混合する。これにより、デフロスト吹出口及びフット吹出口からそれぞれ吹き出す空調風の温度が略均一化する。
請求項2の発明では、請求項1の発明において、吹出モード切替ダンパは、ダンパ駆動部により、デフロスト吹出口及びフット吹出口を閉じかつベント吹出口を開く第3吹出モードとなるように動作し、導風部材は、導風部材駆動部により、上記吹出モード切替ダンパが第3吹出モードにあるときにベント吹出口に向かって延びるように向く第3位置とされる構成とする。
この構成によれば、デフロスト吹出口及びフット吹出口が閉じられ、かつベント吹出口が開かれた場合には、エアミックス空間の空調風が導風板部によりベント吹出口へ向けて導かれることになる。
請求項3の発明では、請求項1または2の発明において、吹出モード切替ダンパは、ダンパ駆動部により、ベント吹出口及びフット吹出口を閉じかつデフロスト吹出口を開く第4吹出モードとなるように動作し、導風部材は、導風部材駆動部により、上記吹出モード切替ダンパが第4吹出モードにあるときにデフロスト吹出口へ向かって延びるように向く第4位置とされる構成とする。
この構成によれば、ベント吹出口及びフット吹出口が閉じられ、かつデフロスト吹出口が開かれた場合には、エアミックス空間の空調風が導風板部によりデフロスト吹出口へ向けて導かれることになる。
請求項4の発明では、請求項1から3のいずれか1つの発明において、吹出モード切替ダンパは、ダンパ駆動部により、ベント吹出口を閉じかつデフロスト吹出口の開度を第2吹出モードよりも小さくするとともに、フット吹出口を開く第5吹出モードとなるように動作し、導風部材は、導風部材駆動部により、上記吹出モード切替ダンパが第5吹出モードにあるときに第2位置とされる構成とする。
この構成によれば、ベント吹出口を閉じかつデフロスト吹出口の開度を第2吹出モードよりも小さくするとともに、フット吹出口が開かれた場合には、導風板部により温風と冷風とを十分に混合させることが可能になる。これにより、デフロスト吹出口及びフット吹出口からそれぞれ吹き出す空調風の温度が略均一化する。
請求項5の発明では、請求項1から4のいずれか1つの発明において、導風板部は、支軸の中心線方向から見て円弧形状をなしている構成とする。
この構成によれば、導風板部により温風の流れを滑らかに導くことが可能になる。
請求項6の発明では、請求項1から4のいずれか1つの発明において、導風板部は、支軸の中心線方向から見て屈曲している構成とする。
この構成によれば、導風板部の屈曲部分の形状により温風の流れの向きを変えることが可能になる。
請求項7の発明では、請求項1から6のいずれか1つの発明において、導風板部には、温風の流れの方向を変化させる風向変更板部が設けられている構成とする。
この構成によれば、温風の流れの方向を風向変更板部によっても変化させることが可能になる。
請求項8の発明では、請求項1から7のいずれか1つの発明において、導風板部には、貫通孔が形成されている構成とする。
この構成によれば、貫通孔を流れた温風とそれ以外の温風との流れの方向を異ならせることが可能になる。
請求項9の発明では、請求項1から8のいずれか1つの発明において、導風板部は、温風通路の下流端の開口幅方向に間隔をあけて複数形成されている構成とする。
この構成によれば、温風通路からエアミックス空間に流入した温風のうち、一部を導風板部により導くことが可能になる。
請求項1の発明によれば、ベント吹出口及びフット吹出口が開かれた場合には、導風部材の導風板部により、温風の流れの一部をフット吹出口に導いて該フット吹出口から吹き出す空調風の温度をベント吹出口から吹き出す空調風の温度よりも高くすることができる。これにより、暖房を行う際、ベント吹出口から吹き出す空調風の温度を低めにし、かつ、フット吹出口から吹き出す空調風の温度を高めにすることができ、頭寒足熱暖房を行うことができる。一方、デフロスト吹出口及びフット吹出口が開かれた場合には、温風と冷風とを十分に混合させて、デフロスト吹出口及びフット吹出口からそれぞれ吹き出す空調風の温度を略均一化できる。これにより、冬場にフロントガラスの曇りの除去と乗員の足下の暖房とを十分に行うことができる。このように、本発明では、複数の状況に応じて快適な空調を実現することができる。
請求項2の発明によれば、デフロスト吹出口及びフット吹出口を閉じかつベント吹出口を開く吹出モードとされた場合に、エアミックス空間の空調風を導風板部によりベント吹出口へ向けて導くことができるので、空調風をベント吹出口から効率よく吹き出させることができ、風量を十分に確保することができる。
請求項3の発明によれば、ベント吹出口及びフット吹出口を閉じかつデフロスト吹出口を開く吹出モードとされた場合に、エアミックス空間の空調風を導風板部によりデフロスト吹出口へ向けて導くことができるので、空調風をデフロスト吹出口から効率よく吹き出させることができ、風量を十分に確保することができる。
請求項4の発明によれば、ベント吹出口を閉じかつデフロスト吹出口の開度を第2吹出モードよりも小さくするとともに、フット吹出口を開く吹出モードとされた場合に、デフロスト吹出口及びフット吹出口からそれぞれ吹き出す空調風の温度を略均一化でき、フロントガラスの曇りの除去と乗員の足下の暖房とを十分に行うことができる。
請求項5の発明によれば、導風板部を円弧形状としたので、温風の流れを滑らかに導くことができ、導風板部をエアミックス空間に配置したことによる通風抵抗の増大を抑制することができる。
請求項6の発明によれば、導風板部を屈曲させたので、その屈曲部分の形状により温風の流れの向きを容易にかつ確実に変えることができる。
請求項7の発明によれば、導風板部の風向変更板部により温風の流れの方向を変化させて、温風と冷風との混ざり度合いや、エアミックス空間における風速分布を変えることができる。
請求項8の発明によれば、導風板部に貫通孔を形成したので、貫通孔を流れた温風とそれ以外の温風との流れの方向を異ならせることができ、よって、温風と冷風との混ざり度合いや、エアミックス空間における風速分布を変えることができる。
請求項9の発明によれば、導風板部を温風通路の下流端の開口幅方向に間隔をあけて複数形成したので、温風と冷風との混ざり度合いや、エアミックス空間における風速分布を変えることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1は本発明の実施形態に係る空調装置1を示すものである。この空調装置1は、左ハンドル車においてエンジンルームと車室とを区画するダッシュパネル(図示せず)と、乗員の車両前方に対向するインストルメントパネルIP(図2に示す)との間に配置されるものであり、車幅方向の概略中央部に配置される空調ユニット2と、その右側(助手席側)に配置される送風ユニット6とを備えている。尚、以下の説明では特に説明しない場合、「前」及び「後」はそれぞれ「車両前後方向前」及び「車両前後方向後」を意味しており、「左」及び「右」は、それぞれ車体を基準とした「車幅方向左」及び「車幅方向右」を意味している。
上記空調ユニット2は、送風ユニット6から送られてくる空調用空気を冷却乃至加熱して、温度乃至湿度を調整して車室に供給するものであり、樹脂製の空調ケース20を備えている。この空調ケース20は、下側部分を形成する下側ケース部材20aと、残りの上側部分のうちの右半分を形成する右側ケース部材20bと、左半分を形成する左側ケース部材20cとが、互いに組み合わされてなる。
図6に示すように、上記空調ケース20の右側壁における前側の部位には、下側ケース部材20aと右側ケース部材20bとに跨って導入口19が形成されている。下側ケース部材20aと右側ケース部材20bとには、図3に示すように、上記導入口19に連通する中間ダクト21が形成されている。また、空調ケース20の上壁部前側には左右のケース部材20b,20cに跨って、複数の領域に区分されたデフロスト吹出口22が開口しており、一方、上壁部の後側には、同様にベント吹出口23が開口している。上記デフロスト吹出口22は、インストルメントパネルIPの内部に設けられたダクト(図示せず)を介して該インストルメントパネルIPに形成されたデフロスト口4に接続され、このデフロスト口4からは、フロントガラス(図示せず)の内面に向けて空調風が吹き出すようになっている。また、上記ベント吹出口22も、ダクト(図示せず)を介してインストルメントパネルIPに形成されたベント口5に接続され、このベント口5からは、乗員の上半身に向けて空調風が吹き出すようになっている。
さらに、図6に示すように、空調ケース20の後壁部には、空調風を乗員の足元に導くためのフット吹出口24が形成されている。このフット吹出口24には、空調ケース20に一体成形されたリヤフット用ダクト25の上端部が接続されている。このリヤフット用ダクト25は下方へ延びており、図示しないが、その下端に接続されるダクト(図示せず)が後席の足下空間にまで延びている。また、上記リヤフット用ダクト25の上端付近の左右両側壁には、開口25aが形成されており、これら開口25aには、それぞれ下方に向かって延びるフロントフット用ダクト26(左側のみ図3に示す)が接続されている。
空調ケース20内の前側には、導入口19から後方へ延びる冷風通路28が区画壁29により区画形成されている。また、空調ケース20内の後側下部には、冷風通路28の下流端部から後方へ向けて湾曲しながら上方へ延びる温風通路30が同様に区画形成されている。つまり、冷風通路28及び温風通路30は、導入口19に連通している。さらに、空調ケース20内における温風通路30の上方には、エアミックス空間31が形成されている。
上記冷風通路28における導入口19近傍には、空気を冷却するための冷却用熱交換器としてエバポレータ44が配置されている。エバポレータ44は、詳細は図示しないが、例えばアルミ合金製のチューブと伝熱フィンとが交互に並べられて一体化されたチューブアンドフィンタイプのものである。この例では、エバポレータ44は、チューブの延びる方向が上下方向となるように縦置き配置されている。エバポレータ44の上端部及び下端部には、上側ヘッダタンク44a及び下側ヘッダタンク44bがそれぞれ配設されている。上側ヘッダタンク44aの右端部には、冷媒の流入孔と流出孔(共に図示せず)が設けられ、これら流入孔及び流出孔には、図4に示すように、膨張弁を内蔵した膨張弁ブロック43を介して流入用及び流出用クーラ配管45,46がそれぞれ接続されている。それらクーラ配管45,46は、中間ダクト21の上方からその前方に引き回された後に、空調ケース20の前端から右側に延出するシールブロック47を貫通して、エンジンルーム側に延びている。
上記流入用クーラ配管45を介して図示しないエンジンルーム内の冷媒回路から流入した液冷媒は、膨張弁を経てチューブ内を流通する。このチューブ内を流通する液冷媒が蒸発することで周囲の熱を奪い、これにより、フィンの間を通過する空気が冷却される。尚、冷媒回路の動作が停止している場合のように、エバポレータ44に低温の液冷媒が流入しない状態では、冷風通路28の空気は冷却されることなく、導入されたときの温度で流れていくことになるが、このような場合においても、冷風通路28を流れる空気を冷風と呼ぶ。
図6に示すように、冷風通路28の下流端と温風通路30の上流端とは、区画壁29に形成された第1開口部32を介して連通するようになっている。温風通路30の第1開口部32近傍には、加熱用熱交換器としてヒータコア48が若干後傾した状態で縦置きに配置されている。このヒータコア48は、エバポレータ44と同じくチューブアンドフィンタイプのものであり、エンジン側から高温の冷却液を導入するための導入管49(図4に示す)と、ヒータコア48内の冷却液をエンジン側に戻す導出管50とが接続されている。これら導入管49及び導出管50は、空調ケース20の左側壁を貫通してその前方を中間ダクト21の前方まで引き回された後、クーラ配管45,46と同様にシールブロック47を貫通して、エンジンルーム側に延びている。温風通路30に流入した空気は、ヒータコア48のフィンの間を通過する間に、チューブ内を流通する高温のエンジン冷却水と熱交換して、加熱されるようになっている。
温風通路30の下流端の開口部33は、上記フット吹出口24の下方に隣接しており、前方へ向き斜め上方に開口している。冷風通路28の下流端とエアミックス空間31とは、区画壁29に形成された第2開口部34を介して連通するようになっている。この第2開口部34は、温風通路30の下流端開口部33の下縁部に隣接しており、後方へ向き斜め上方に開口している。
空調ケース20内の冷風通路28の下流端部近傍には、冷風通路28及び温風通路30からエアミックス空間31にそれぞれ流入する温風量及び冷風量を調節するエアミックスダンパ53が配設されている。このエアミックスダンパ53は、第1及び第2開口部32,34を開閉する略平坦な平坦閉塞板部53aと、温風通路30の下流端開口部33を開閉する湾曲した湾曲閉塞板部53bと、これら両閉塞板部53a、53bの境界部分において左右方向に延びる支軸53cとで構成されている。支軸53cの左右両端部は、空調ケース20の左右両側壁に回転可能に支持されている。支軸53cの右端部は、空調ケース20の右側壁を貫通している。空調ケース20の右側壁外面には、図1及び図3に示すように、エアミックスダンパ53を支軸53c周りに回動させるエアミックス用アクチュエータ54が取り付けられている。このエアミックス用アクチュエータ54の出力軸(図示せず)と支軸53cの右端部とは、リンク部材55を介して連結されており、エアミックス用アクチュエータ54の作動によりエアミックスダンパ53は任意の回動位置で保持されるようになっている。
上記平坦閉塞板部53a及び湾曲閉塞板部53bはエアミックス用アクチュエータ54によって支軸53c周りに一体に回動するようになっている。図8に示すように、平坦閉塞板部53aが第1開口部32を全閉にするまでエアミックスダンパ53が回動すると、第2開口部34が全開となるとともに、湾曲閉塞板部53bにより温風通路30の下流端開口部33が全閉になり、フルコールド状態となる。一方、図9に示すように、平坦閉塞板部53aが第2開口部34を全閉にするまでエアミックスダンパ53が回動すると、第1開口部32が全開となるとともに、湾曲閉塞板部53bにより温風通路30の下流端開口部33が全開になり、フルホット状態となる。すなわち、エアミックスダンパ53の回動位置を、フルコールド位置とフルホット位置との間の回動範囲内で変更することで、冷風通路28からエアミックス空間31に流入する冷風量と、冷風通路28から温風通路30を経てエアミックス空間31に流入する温風量とが変更される。こうしてエアミックス空間31に流入した冷風及び温風は、該エアミックス空間31内で混合して空調風となる。
空調ケース20内の上部には、デフロスト吹出口22及びベント吹出口23をそれぞれ開閉するためのデフロストダンパ58、ベントダンパ59が配置されている。同様に、空調ケース20内には、フット吹出口24を開閉するためのフットダンパ60が配置されている。デフロストダンパ58は、閉塞板部の中央部に車幅方向に延びる支軸が設けられた、いわゆるバタフライタイプのダンパである。また、ベントダンパ59及びフットダンパ60は、閉塞板部の一縁部に車幅方向に延びる支軸が設けられたタイプのダンパである。上記ダンパ58〜60の支軸の両端部は、空調ケース20の左右両側壁に回転可能に支持されている。上記ダンパ58〜60により本発明の吹出モード切替ダンパが構成されている。
また、上記ダンパ58〜60の支軸の一方の端部(この例では右側の端部)は、それぞれ空調ケース20の右側壁を貫通して外方に突出しており、空調ケース20の右側壁外側に取り付けられたモード切替用アクチュエータ61に対して、リンク機構62を介して接続されている。リンク機構62は、モード切替用アクチュエータ61の出力をダンパ58〜60の支軸に伝達し、これらダンパ58〜60をそれぞれ揺動するように構成されている。上記モード切替用アクチュエータ61及びリンク機構62が、本発明のダンパ駆動部を構成している。
図6に示すように、モード切替用アクチュエータ61の作動により、デフロストダンパ58がデフロスト吹出口22を閉じ、ベントダンパ59及びフットダンパ60がベント吹出口23及びフット吹出口24を開くと、本発明の第1吹出モードとしてのバイレベルモードとなり、また、図7に示すように、ベントダンパ59がベント吹出口23を閉じ、デフロストダンパ58及びフットダンパ60がデフロスト吹出口22及びフット吹出口24を開くと、本発明の第2吹出モードとしてのデフフットモードとなる。また、図8に示すように、デフロストダンパ58及びフットダンパ60がデフロスト吹出口22及びフット吹出口24を閉じ、ベントダンパ59がベント吹出口23を開くと、本発明の第3吹出モードとしてのベントモードとなり、また、図9に示すように、ベントダンパ59及びフットダンパ60がベント吹出口23及びフット吹出口24を閉じ、デフロストダンパ58がデフロスト吹出口22を開くと、本発明の第4吹出モードとしてのデフロストモードなる。さらに、図10に示すように、ベントダンパ59がベント吹出口23を閉じ、デフロスタダンパ58がデフロスト吹出口22の開度をデフフットモードよりも小さくするとともに、フットダンパ60がフット吹出口24を開くと、本発明の第5吹出モードとしてのフットモードとなる。このフットモードにおいてデフロスト吹出口22を小さく開けているのは、空調風をデフロスト吹出口22から僅かに洩らすためである。上記のように、モード切替用アクチュエータ61の動作により、吹出モードがバイレベルモード、デフフットモード、ベントモード、デフロストモード及びフットモードの中からいずれか1つに切り替えられるようになっている。尚、各図に示す白抜きの矢印は冷風の主な流れを示し、また、黒塗りの矢印は温風の主な流れを示し、また、ハッチングで塗られた矢印は冷風と温風とが混ざった空気の主な流れを示し、また、ハッチングで塗られた略楕円形の領域は冷風と温風とが混ざった空気が主に存在する空間を示している。
また、空調ケース20のエアミックス空間31には、導風部材65が配設されている。この導風部材65は、図5に示すように、細長い矩形状の導風板部65aと、導風板部65aの一面に突設された複数の板状支持部65bと、支持部65bの突出方向先端側に設けられた支軸65cとを備えており、これらは樹脂材により一体成形されている。導風板部65aは、図6にも示すように、温風通路30の下流端の開口部33の幅方向、即ち左右方向の両端に亘って延びる平板状に形成されている。支持部65bは、導風板部65aの長手方向に略等間隔に配置され、両端に位置するものは、導風板部65aの両縁部に位置付けられている。支軸65cは、導風板部65aと同方向に延びている。支軸65cの両端部は、左右方向に延びる円柱状をなしており、支持部65bから左右方向に突出している。支軸65cの中間部は、上記導風板部65aと略平行に延びる板状に形成されている。
上記導風部材65は、エアミックス空間31に配置された状態で支軸65cの両端部が空調ケース20の左右両側壁部に回転可能に支持されている。支軸65cの右端部は空調ケース20の側壁を貫通している。この支軸65cの右端部には、クランク部材(図示せず)が固定され、このクランク部材は、上記リンク機構62に係合している。導風部材65は、上記モード切替用アクチュエータ61によりリンク機構62及びクランク部材を介して駆動されて支軸65c周りに回動するようになっている。これらモード切替用アクチュエータ61、リンク機構62及びクランク部材は、本発明の導風部材駆動部を構成している。
上記導風部材65の回動角度及びタイミングは、リンク機構62及びクランク部材の形状等で任意に設定することができる。この実施形態では、図6に示すように、上記ダンパ58〜60がバイレベルモードにあるときに、導風部材65は、導風板部65aが温風通路30の下流端開口部33に対向し温風の流れの一部を上記フット吹出口24に導く第1位置とされ、一方、図7及び図10に示すように、ダンパ58〜60がデフフットモード及びフットモードにあるときに、導風部材65は、導風板部65aが温風の流れをエアミックス空間31に流入した冷風に当てるように導く第2位置とされる。さらに、図8に示すように、ダンパ58〜60がベントモードにあるときには、導風部材65は、導風板部65aがベント吹出口23に向かって延びるように向く第3位置とされ、図9に示すように、デフロストモードにあるときには、導風部材65は、導風板部65aがデフロスト吹出口22へ向かって延びるように向く第4位置とされる。
尚、この実施形態では、図3及び図4に示すように、空調ユニット2のエバポレータ44にて発生する凝縮水を外部に排出するための排水ダクト51が、空調ケース20から中間ダクト21の下縁に沿って送風ユニット6側に延びるように設けられている。この排水ダクト51には、空調ユニット2をダッシュパネルに締結固定するための板状の取付プレート52が一体に形成されている。
また、空調ケース20の左右両側壁には、それぞれの上端付近において左右外方に延びる板状の取付プレート56,56が一体に形成されている。この各取付プレート56は、それぞれ、図示しないインストルメントパネルIPのフレーム部材(以下、インパネメンバという)に上下方向から重ね合わされて、締結固定されるものである。
次に、上記送風ユニット6について説明する。この実施形態の送風ユニット6は、図1に示すように、空調ケース20側の中間ダクト21に接続される接続枠部71が一体に形成された樹脂製の送風ケース70を備えており、送風ケース70は、車幅方向に分割された右側ケース部材70a及び左側ケース部材70bの2つの分割体が互いに組み合わされてなる。
送風ケース60の上部は基本的に車幅方向に延びる半円筒状とされ、円弧状をなす上壁の後側に、車室内の空気を取り入れるための内気取入口72が形成されている。一方、図4にも示すように、円弧状壁の前側には、前方斜め上方に向かい且つ斜め左側に向かって延びるように、略矩形断面の外気取入ダクト73が形成されており、このダクト73内の通路に連通する送風ケース70内の上部空間が、車室内又は車室外のいずれかから空気を取り入れる空気取入空間部とされている。
送風ケース70内の下部の中心部には、上下方向に延びる軸心を有する遠心式多翼ファン(図示せず)が収容されている。送風ケース70内の下部の外周側には、ファンから送り出された空気が集合する集合通路(図示せず)がファンを取り囲むように形成されている。一方、上記集合通路の終端は、送風ケース70の左側壁の前側下部に開口し、上記接続枠部71は、この開口の周縁から外方(左側)に延びている。また、上記送風ケース70には、送風ユニット6をダッシュパネルに固定するための取付プレート74、74,…が一体に形成されている。
送風ケース70内の空気取入空間部には、内気取入口72と、外気取入ダクト73内の通路への連通部とを択一的に閉じるように内外気切換ダンパ75が配置されている。この内外気切換ダンパ75は、左右方向に延びる軸心回りに揺動するロータリダンパである。
上記内外気切換ダンパ75の左右両支軸は、それぞれ、送風ケース70の左右両側壁に形成された貫通孔(図示せず)に挿入されて、回動可能に支持されており、そのうちの一方の支軸(この例では左側の支軸部)の先端側はケース外方に突出していて、アクチュエータ77の出力軸に接続されている。
そして、そのアクチュエータ77により内外気切換ダンパ75が揺動されて、外気取入ダクト63から車室外の空気のみを取り入れる外気導入状態と、内気取入口62から車室内の空気のみを取り入れる内気導入状態とに切り替られる。
次に、上記のように構成された空調装置1の動作について説明する。送風ユニット6のファンの回転によって車室内外のいずれかから送風ケース70内に取り入れられた空気は、中間ダクト21を介して、空調ケース20内に導入される。
空調ケース20内に導入された空気は、冷風通路28を通ってエバポレータ44を通過し冷風となる。図6に示すように、エアミックスダンパ53の回動位置が回動範内の中間位置とされていると、冷風が第2開口部34から温風通路30をバイパスしてエアミックス空間31に直接流れ込むとともに、第1開口部32から温風通路30を経て加熱されて温風となってからエアミックス空間31に流れ込む。
同図に示すように、ダンパ58〜60がバイレベルモードとされていると、導風部材65の導風板部65aが温風通路30の下流端開口部33に対向しており、開口部33からエアミックス空間31に流入した温風の流れの一部は、導風板部65aに当たって上方のフット吹出口24へ向かう流れとなる。これにより、フット吹出口24から吹き出す空調風の温度がベント吹出口23から吹き出す空調風の温度よりも高くなる。その結果、乗員の上半身には温度が比較的低い空調風を供給できるとともに、足元には温度の高い空調風を供給でき、頭寒足熱暖房が行えるようになる。
また、図7に示すように、ダンパ58〜60がデフフットモードとされていると、開口部33からエアミックス空間31に流入した温風の流れは、導風部材65により上方の流れと下方の流れとの2つに分けられる。これら上方及び下方の温風の流れは、第2開口部34からエアミックス空間31に流入した冷風に当たり、エアミックス空間31内において導風部材65の上方及び下方で冷風と混合する。さらに、第2開口部34及び温風通路30の開口部33は隣接しているので、このことによっても温風と冷風とを確実に当てることが可能になり、よって温風と冷風とが十分に混合する。これにより、デフロスト吹出口22及びフット吹出口24からそれぞれ吹き出す空調風の温度が均一化する。尚、図10に示すように、ダンパ58〜60がフットモードにあるときにも、温風が導風板部65aにより同様に導かれるので、デフロスト吹出口22及びフット吹出口24からそれぞれ吹き出す空調風の温度が略均一化する。
また、図8に示すように、ダンパ58〜60がベントモードとされていると、導風板部65aがベント吹出口23に向けて延びるように向く。さらに、このベントモードでは、一般に、エアミックスダンパ53はフルコールド状態とされて第1開口部32及び温風通路30の開口部33が閉じられ、エアミックス空間31には第2開口部34のみから空気が流入することが多く、このエアミックス空間31の空気が導風板部65aによりベント吹出口23へ向けて導かれる。
また、図9に示すように、ダンパ58〜60がデフモードとされていると、導風板部65aがデフロスト吹出口22へ向けて延びるように向く。さらに、デフモードでは、一般に、エアミックスダンパ53はフルホット状態とされて第1開口部32及び温風通路30の開口部33が開かれ、エアミックス空間31には温風のみが流入することが多く、この温風が導風板部65aによりデフロスト吹出口22へ向けて導かれる。
以上説明したように、この実施形態に係る空調装置1によれば、バイレベルモードとされているときに、導風部材65の導風板部65aにより温風の流れの一部をフット吹出口24に導いて該フット吹出口24から吹き出す空調風の温度をベント吹出口23から吹き出す空調風の温度よりも高くすることができるので、頭寒足熱暖房を行うことができる。一方、デフフットモードとされているときに、導風板部65aにより温風を導いてエアミックス空間31で冷風と十分に混合させることができるので、フロントガラスの曇りの除去と乗員の足下の暖房とを十分に行うことができる。このように、複数の状況に応じて快適な空調を実現することができる。
また、ベントモードとされているときには、導風板部65aにより空調風をベント吹出口23に導くことができ、また、デフロストモードとされているときには、同様にデフロスト吹出口24に空調風を導くことができる。これにより、両モードとされているときに空調風を吹出口23,24から効率よく吹き出させることができ、風量を十分に確保することができる。
また、導風板部65aが支持部65bを介して支軸65cと一体化しているので、導風板部65aを支軸65cの中心から径方向に離して配置できる。これにより、支軸65cを回動させるだけで、導風板部65aを大きく回動させることができ、バイレベルモードとデフフットモードとで導風板部65aの位置を大きく変えて、より効果的な位置に配置することができる。
尚、導風部材65の形状は、上記した形状に限られるものではない。例えば、図11に示す変形例1のように、導風板部65aの長手方向両側に貫通孔65dを形成するようにしてもよい。この貫通孔65dの形状や数は自由に設定することが可能である。この変形例1では、ダンパ58〜60がバイレベルモードとされていると温風の流れの一部が貫通孔65dを通って冷風にぶつかることになり、貫通孔65dが形成されていないものに対して温風と冷風との混ざり度合いを変更することができる。さらに、温風の流れの一部が貫通孔65dを通ることで、エアミックス空間31の部位によって風速分布を変えて、例えばベント吹出口23から吹き出す空調風の風速を左右方向について異ならせることができる。この変形例1では、支軸65cの中間部を円柱形状としているが、平板形状としてもよい。
また、図12に示す変形例2のように、導風板部65aに、温風の流れの方向を変化させる風向変更板部65eを設けてもよい。この風向変更板部65eは、導風板部65aの支持部65bと反対側の面から突出するように形成され、風向変更板部65eの平面視で八の字状をなすように延びている。この風向変更板部65eにより温風の流れの方向を変化させて、冷風との混ざり度合いやエアミックス空間31における風速分布を変えることができる。
また、図13に示す変形例3のように、支持部65bを導風板部65aの両端部にのみ設けるとともに、これら支持部65bの間に対応する支軸65cの中間部を省略するようにしてもよい。これにより、導風部材65をエアミックス空間31に配置したことによる通風抵抗の増大量を抑制することができる。
また、図14に示す変形例4のように、導風板部65aの左右方向の寸法を温風通路30の開口部33の左右方向の寸法よりも短くしてもよい。また、図15に示す変形例5のように、導風板部65aを温風通路30の下流端の開口部33の幅方向に間隔をあけて複数形成してもよい。これら変形例4、5のものにおいては、温風の流れの方向を開口部33の幅方向について部分的に変化させて、冷風との混ざり度合いやエアミックス空間31における風速分布を変えることができる。
また、図16に示す変形例6のように、導風板部65aと支軸65cとの間の一部を塞ぐ塞ぎ部65fを設けてもよい。このことによっても、温風の流れの方向を変化させて、冷風との混ざり度合いやエアミックス空間31の風速分布を変えることができる。
また、上記貫通孔65d、風向変更板部65e及び塞ぎ部65fを1つの導風部材65に設けてもよいし、それらのうちの任意の2つを1つの導風部材65に設けてもよい。また、変形例4、5のものに、上記貫通孔65d、風向変更板部65eないし塞ぎ部65fを設けてもよい。
また、導風部材65の導風板部65aの形状としては、例えば、図17に示す変形例7のように、支軸65cの中心線方向から見て湾曲させたり、屈曲させた形状としてもよい。図17(a)に示す導風板部65aは、支軸65cから離れる方向に湾曲した円弧面形状とされ、同図(b)に示す導風板部65aは、支軸65cに近づく方向に湾曲した円弧面形状とされ、同図(c)に示す導風板部65aは、支軸65cから離れる方向に突出するように屈曲した形状とされ、同図(d)に示す導風板部65aは、支軸65cに近づく方向に窪むように屈曲した形状とされている。導風板部65aを円弧形状したものにおいては、温風の流れを滑らかに導くことができ、導風板部65aをエアミックス空間31に配置したことによる通風抵抗の増大を抑制することができる。また、導風板部65aを屈曲させたものにおいては、その屈曲部分の形状により温風の流れの向きを容易にかつ確実に変えることができる。
また、上記実施形態では、導風部材65をモード切替用アクチュエータ61で駆動するようにしているが、これに限らず、エアミックス用アクチュエータ54で駆動するようにしてもよいし、図示しないが、導風部材専用のアクチュエータを設けて駆動するようにしてもよい。
また、上記ダンパ53,58〜60は、アクチュエータ54,61で駆動することなく、操作ワイヤによる手動式としてもよい。
以上説明したように、本発明に係る車両用空調装置は、例えば、自動車のインストルメントパネル内に搭載するのに適している。
本発明の実施形態に係る空調装置を後方から見た斜視図である。 車両のインストルメントパネルを車室側から見た斜視図である。 空調ユニットを後方から見た斜視図である。 空調装置を前方から見た斜視図である。 導風部材の斜視図である。 バイレベルモードにある空調ユニットの縦断面図である。 デフフットモードにある空調ユニットの図6相当図である。 ベントモードにある空調ユニットの図6相当図である。 デフロストモードにある空調ユニットの図6相当図である。 フットモードにある空調ユニットの図6相当図である。 変形例1に係る図5相当図である。 変形例2に係る図5相当図である。 変形例3に係る図5相当図である。 変形例4に係る図5相当図である。 変形例5に係る図5相当図である。 変形例6に係る図5相当図である。 変形例7に係る導風部材を支軸の中心線方向から見た図である。
符号の説明
1 空調装置
2 空調ユニット
19 導入口
20 空調ケース
22 デフロスト吹出口
23 ベント吹出口
24 フット吹出口
28 冷風通路
30 温風通路
31 エアミックス空間
44 エバポレータ(冷却用熱交換器)
48 ヒータコア(加熱用熱交換器)
53 エアミックスダンパ
58 デフロストダンパ
59 ベントダンパ
60 フットダンパ
61 モード切替用アクチュエータ
62 リンク機構
65 導風部材
65a 導風板部
65b 支持部
65c 支軸
65d 貫通孔
65e 風向変更板部

Claims (9)

  1. 空調ケースに形成された導入口から該ケース内に導入した空気を温度調節して車室に供給するように構成された車両用空調装置において、
    上記空調ケース内に形成され、上記導入口に連通するとともに該導入口から導入された空気を加熱する加熱用熱交換器が配置された温風通路と、
    上記空調ケース内に形成され、上記導入口に連通するとともに該導入口から導入された空気が流れる冷風通路と、
    上記空調ケース内に形成され、上記温風通路及び上記冷風通路の両下流端が連通するとともに該温風通路及び冷風通路から流出した温風及び冷風を混合して空調風とするエアミックス空間と、
    上記空調ケース内に配設され、上記温風通路及び上記冷風通路から上記エアミックス空間にそれぞれ流入する温風量及び冷風量を調節するエアミックスダンパと、
    上記空調ケースに形成されたデフロスト吹出口、ベント吹出口及びフット吹出口と、
    上記空調ケース内に設けられ、上記デフロスト吹出口、ベント吹出口及びフット吹出口の開度を変更して空調風の吹出モードを切り替える吹出モード切替ダンパと、
    上記吹出モード切替ダンパを駆動するダンパ駆動部と、
    上記エアミックス空間に配置され、上記温風通路の下流端の開口幅方向に延びるように形成された導風板部と、該導風板部に突設された支持部と、該支持部の先端側を上記空調ケースの壁部に支持する支軸とを有する導風部材と、
    上記導風部材を上記支軸周りに回動させる導風部材駆動部とを備え、
    上記吹出モード切替ダンパは、上記ダンパ駆動部により、上記デフロスト吹出口を閉じかつベント吹出口及びフット吹出口を開く第1吹出モードと、上記ベント吹出口を閉じかつデフロスト吹出口及びフット吹出口を開く第2吹出モードとに切り替えられ、
    上記導風部材は、上記導風部材駆動部により、上記吹出モード切替ダンパが第1吹出モードにあるときに上記導風板部が上記温風通路の下流端開口部に対向し温風の流れの一部を上記フット吹出口に導く第1位置とされる一方、上記吹出モード切替ダンパが第2吹出モードにあるときに上記導風板部が温風の流れを冷風に当てるように導く第2位置とされることを特徴とする車両用空調装置。
  2. 請求項1に記載の車両用空調装置において、
    吹出モード切替ダンパは、ダンパ駆動部により、デフロスト吹出口及びフット吹出口を閉じかつベント吹出口を開く第3吹出モードとなるように動作し、
    導風部材は、導風部材駆動部により、上記吹出モード切替ダンパが第3吹出モードにあるときにベント吹出口に向かって延びるように向く第3位置とされることを特徴とする車両用空調装置。
  3. 請求項1または2に記載の車両用空調装置において、
    吹出モード切替ダンパは、ダンパ駆動部により、ベント吹出口及びフット吹出口を閉じかつデフロスト吹出口を開く第4吹出モードとなるように動作し、
    導風部材は、導風部材駆動部により、上記吹出モード切替ダンパが第4吹出モードにあるときにデフロスト吹出口へ向かって延びるように向く第4位置とされることを特徴とする車両用空調装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1つに記載の車両用空調装置において、
    吹出モード切替ダンパは、ダンパ駆動部により、ベント吹出口を閉じかつデフロスト吹出口の開度を第2吹出モードよりも小さくするとともに、フット吹出口を開く第5吹出モードとなるように動作し、
    導風部材は、導風部材駆動部により、上記吹出モード切替ダンパが第5吹出モードにあるときに第2位置とされることを特徴とする車両用空調装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1つに記載の車両用空調装置において、
    導風板部は、支軸の中心線方向から見て円弧形状をなしていることを特徴とする車両用空調装置。
  6. 請求項1から4のいずれか1つに記載の車両用空調装置において、
    導風板部は、支軸の中心線方向から見て屈曲していることを特徴とする車両用空調装置。
  7. 請求項1から6のいずれか1つに記載の車両用空調装置において、
    導風板部には、温風の流れの方向を変化させる風向変更板部が設けられていることを特徴とする車両用空調装置。
  8. 請求項1から7のいずれか1つに記載の車両用空調装置において、
    導風板部には、貫通孔が形成されていることを特徴とする車両用空調装置。
  9. 請求項1から8のいずれか1つに記載の車両用空調装置において、
    導風板部は、温風通路の下流端の開口幅方向に間隔をあけて複数形成されていることを特徴とする車両用空調装置。
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