JP4990590B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、前席と後席とを備えた車両のインストルメントパネル内に設置される車両用空調装置に関し、特に、後席の冷房性能を向上させる構造の技術分野に属する。
従来より、例えば自動車等の車両のインストルメントパネル内には、車両用空調装置の空調ユニットが設置されている。この空調ユニットのケースには、空調用空気を導入するための導入口と空調風の導出口とが形成され、このケース内には導入口から導出口まで延びる空気流路が形成されている。この空気流路には、空気流れ方向に順に、冷却用熱交換器及び加熱用熱交換器が配置されている。ケースの導入口から空気流路に導入された空気は、上記冷却用熱交換器や加熱用熱交換器を通過して温度調節がなされ、その後、ケースの導出口を介してインストルメントパネルに形成された吹出口から車室前部の運転席及び助手席の乗員に向けて供給されるようになっている。
特開2006−76503号公報
ところで、近年、例えばレクリエーショナルビークル等の大きな車体を持つ自動車が増えてきている。このような車両では、室内空間が大きいことから後席まで空調が行き届き難い。従って、例えば夏場の炎天下に放置した後の車両に乗り込む場合のように急速な冷房が必要な状況において、後席乗員には、空調を開始したにもかかわらず長い時間不快な思いが強いられることになり、快適性を確保できないことが考えられる。
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、インストルメントパネル内に空調ユニットを設置する場合に、冷却用熱交換器及びファンを大型化することなく、かつ、後席専用の空調ユニットを設置することなく、後席を効率良く冷房できるようにして、乗員のための広い室内空間を確保しながら、暑い時期における後席乗員の快適性を高めることにある。
上記目的を達成するために、本発明では、空調ユニット内の空気流路における冷却用熱交換器と加熱用熱交換器との間を流れる空気を後部空調用ダクトにより後席に導くようにした。
具体的には、請求項1の発明では、車両のインストルメントパネル内に設置され、空気を導入して空調風を生成する空調ユニットと、上記空調ユニットから車室の運転席よりも後方の後席側に向けて延設する後部空調用ダクトとを備えた車両用空調装置であって、上記空調ユニットは、空気を導入する導入口及び空調風を上記インストルメントパネルに設けられた吹出口へ導出する導出口を有するケースと、該ケース内に形成され、上記導入口から上記導出口まで延びる空気流路と、該空気流路に配置されて上記導入口から導入された空気を冷却する冷却用熱交換器と、上記空気流路の上記冷却用熱交換器よりも空気流れ下流側に配置されて上記導入口から導入された空気を加熱する加熱用熱交換器とを備え、
上記空気流路は、上記冷却用熱交換器を通過した冷風を上記加熱用熱交換器に導くための冷風流路を有し、上記後部空調用ダクトには、該後部空調用ダクト内を流れる空気の流速を増大させる後部空調用ファンが設置され、上記後部空調用ダクトの空調ユニット側の端部は、上記ケース内の空気流路における上記冷風流路に接続され、該後部空調用ダクトには該冷風流路から冷風のみが導入されるようになっており、上記空調ユニットのケースには、上記加熱用熱交換器の空気通過面と対向する部位に、上記後部空調用ダクトの空調ユニット側の端部に連通する連通口が形成されるとともに、該連通口を開閉する閉塞板部を有する後部空調用ドアが設けられ、上記後部空調用ドアは、上記後部空調用ファンの作動時に上記連通口を開き、かつ、上記加熱用熱交換器の空気通過面における上記連通口と対向する部位を覆って上記空気流路の空気が上記加熱用熱交換器側から上記後部空調用ダクトへ侵入するのを規制する位置とされて上記冷風流路内の冷風を上記後部空調用ダクトに導入させる一方、上記後部空調用ファンの非動作時に上記加熱用熱交換器の空気通過面から離れて上記連通口を閉じる構成とする。
この構成によれば、空調ユニットのケースの導入口から空気流路に導入された空気は、冷却用熱交換器ないし加熱用熱交換器を通過して所望温度の空調風とされた後、ケースの導出口を介してインストルメントパネルの吹出口から車室に供給される。一方、後部空調用ダクトには、ケース内の空気流路を流れる空気のうち、冷却用熱交換器を通過しかつ加熱用熱交換器を通過していない低温な空調風が流入する。従って、暑い時期においては、低温な空調風を後部空調用ダクトにより後席まで導いて供給することが可能になり、後席を効率良く冷房することが可能になる。
請求項2の発明では、請求項1の発明において、空気流路は、ケース内の上側から下側へ向けて延び、ケースの下側部位にて車両後方へ湾曲している構成とする。
この構成によれば、ケースの空気流路に導入された空気は、該ケースの上側から下側へ向けて流れながら車両後方へ湾曲してスムーズに流れることになり、空気の流通抵抗を減少させることが可能になる。
請求項3の発明では、請求項2の発明において、後部空調用ダクトの空調ユニット側の端部は、ケース内の下側に形成される空気流路下部の近傍に接続されている構成とする。
この構成によれば、ケースの上側から下側へ流れてきた流速の高い空気を後部空調用ダクトに流入させることが可能になる。
請求項4の発明では、請求項3の発明において、ケースの底壁には、後部空調用ダクトを空気流路に連通させるための連通口と、冷却用熱交換器で発生して該底壁に滴下した凝縮水を排水する排水口と、上記連通口への凝縮水の流れ込みを抑制する止水部とが設けられている構成とする。
この構成によれば、冷却用熱交換器で発生した凝縮水は、ケースの底壁に滴下して排水口からケースの外部に排水されるが、この排水される前の凝縮水が後部空調用ダクトへ吸い込まれる空気流により該ダクトの連通口に向かって流れることがある。このようになった場合、ケースの底壁の止水部により、凝縮水が連通口から後部空調用ダクトに流れ込むのが抑制される。
請求項5の発明では、請求項2の発明において、冷却用熱交換器の空気流れ下流側に排水口が配置され、該排水口の空気流れ下流側に連通口が配置されている構成とする。
この構成によれば、冷却用熱交換器から滴下した凝縮水が空気流により空気流れ下流側に流れて排水口から効率良く排水される。この排水口よりも空気流れ下流側に連通口が位置しているので、連通口に向けて流れる凝縮水の量は少なくなる。
請求項6の発明では、請求項5の発明において、止水部は、ケースの底壁における排水口よりも空気流れ上流側の部位から空気流路へ向けて突出する突出部を有している構成とする。
この構成によれば、冷却用熱交換器で発生した凝縮水が後部空調用ダクトへ吸い込まれる空気流により該ダクトの連通口へ向けて飛散した場合には、突出部に当たることになる。この突出部に当たった凝縮水はケースの底壁を流れて排水口から排水されることになるので、連通口へ達する凝縮水を殆ど無くすことが可能になる。
請求項1の発明によれば、後部空調用ダクトの空調ユニット側の端部を、ケース内の空気流路における冷却用熱交換器と加熱用熱交換器との間の部位に接続し、該後部空調用ダクトに空気流路を流通する空気を流入させるようにしたので、加熱用熱交換器を通過する前の低温な空調風を後席に供給できる。これにより、後席専用の空調ユニットを設置することなく、後席を効率良く冷房できるので、広い室内空間を確保しながら、暑い時期における後席乗員の快適性を高めることができる。
請求項2の発明によれば、空気流路をケースの上側から下側に向けて延ばして車両後方へ湾曲させたので、空気流路を流れる空気の流通抵抗を減少させることができ、後席への空調風量を充分に確保することができる。
請求項3の発明によれば、後部空調用ダクトを空気流路の下部近傍に接続したので、流速の高い空気を後部空調用ダクトに流入させることができ、後席用として大風量を確保できる。
請求項4の発明によれば、冷却用熱交換器で発生した凝縮水が、ケースの底壁に設けた止水部により後部空調用ダクトへ流れ込み難くなり、凝縮水が後部空調用ダクトから室内に漏出することを抑制できる。
請求項5の発明によれば、冷却用熱交換器の空気流れ下流側に排水口を配置し、この排水口の空気流れ下流側に連通口を配置したので、連通口へ向けて流れる凝縮水の量を少なくでき、後部空調用ダクトへの凝縮水の流れ込みを抑制できる。
請求項6の発明によれば、空気流路の空気流により飛散した凝縮水を突出部に当てて排水口から排水することができるので、飛散した凝縮水が後部空調用ダクトに流れ込むのを抑制できる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1は、本発明に係る車両用空調装置Aが搭載された車両としての自動車のインストルメントパネル1及びフロアコンソール15を示している。このインストルメントパネル1は主に樹脂材により形成され、図2に仮想線で示すように、エンジン(図示せず)が収容されたエンジンルームR1と車室R2とを区画するダッシュパネル2の車両後方側(すなわち車室R2側)に設けられている。この自動車は所謂左ハンドル車であり、車室前部の左側に運転席D(図2に仮想線で示す)、右側に助手席(図示せず)がそれぞれ配設されている。また、図示しないが、車室の運転席D及び助手席の後方には、後部座席としての2列目の座席が配設され、さらに、この2列目の座席の後方には、3列目の座席が配設されている。つまり、この自動車は、車両前後方向に並ぶ3列の座席を有している。尚、以下の説明では特に説明しない場合、「前」及び「後」はそれぞれ「車両前後方向前」及び「車両前後方向後」を意味しており、「左」及び「右」は、それぞれ車体を基準とした「車幅方向左」及び「車幅方向右」を意味している。
図1に示すように、運転席の前方にステアリングホイール3が配置されている。このステアリングホイール3の前方に位置するインストルメントパネル1の左寄りの部位には、速度メータ等を収容するクラスター4が配設され、左右方向の中央部付近には、空調装置Aのコントローラ(図示せず)に接続された操作ダイヤル5,5,…が配設されている。また、その操作ダイヤル5,5,…の下方近傍から車室内方に向かって膨出するように形成されたセンターコンソール1aの前寄りの部位には、シフトレバー6の延びる変速操作部7が、車体フロアF(図2に仮想線で示す)から所定の高さ位置に設けられている。ここで所定の高さとは、乗員がシフトレバー6を操作し易いように設定された高さのことを言う。センターコンソール1aの後側には、上記フロアコンソール15が連設されている。
上記操作ダイヤル5,5,…の上方には、図示しないが、オーディオやナビゲーション装置等が設置されるようになっている。このオーディオ等の設置スペースの左右両側に近接して、インストルメントパネル1の略中央部には、左右一対の縦長のベンチレータ8,8が設けられており、ここから乗員の上半身近傍に向けて空調風が吹き出すようになっている。また、インストルメントパネル1の左右両端部にも、略中央部のものと同様の縦長のベンチレータ8,8が設けられており、それぞれ運転席及び助手席乗員の上半身に向けて空調風が吹き出すようになっている。さらに、インストルメントパネル1の上面の前端部には、フロントウインドG(図2に仮想線で示す)用のデフロスト9,9,…が設けられている。
上記空調装置Aは、空気を吸い込むインテークボックス19(図1に示す)と、空調ユニット20と、該空調ユニット20から後方へ延びる後部空調用ダクト70とを備えている。空調ユニット20は、上記インストルメントパネル1の内部における左右方向の略中央部に収容されている。図2に示すように、インストルメントパネル1内の空調ユニット20の上部には、ベントダクト10及びデフロストダクト11が配設されている。ベントダクト10の下流端は、ベンチレータ8,8,…に接続され、デフロストダクト11の下流端は、デフロスト9,9,…に接続されている。さらに、後部空調用ダクト70の空調ユニット20側の端部は、該空調ユニット20の下部に位置付けられ、内部の空気流路Sと連通している。
上記フロアコンソール15は、上記センターコンソール1aの後端部から運転席D及び助手席間を通って後側へ向かって延びている。フロアコンソール15の後端部は、運転席D及び助手席よりも後側に位置しており、この後端部には、上記後部空調用ダクト70の後端部が位置している。この後部空調用ダクト70の後端部に設けられた空調開口70aから空調風が2列目座席の乗員に向かって吹出すようになっている。フロアコンソール15の上面には、開閉扉14で覆われた物品収納部16が設けられており、該物品収納部16よりも前側にはペットボトルやカップ等を置くための凹部からなるカップホルダー17,17が設けられている。
尚、この実施形態のインストルメントパネル1は、その内部を左右方向に延びて左右両端がそれぞれ車体に支持された鋼製パイプからなる強度部材18(以下、インパネメンバと呼ぶ)を備えている。このインパネメンバ18は、インストルメントパネル1内部の下部近傍に位置しており、空調ユニット20を左右方向に貫通している。
図2に示すように、空調ユニット20は、ケース21と、このケース21に収容された第一送風ファン22とを備えていて、該第一送風ファン22によりインテークボックス19を介して車室R2外または車室R2内から吸い込んだ空気を空調風として吹出すように構成されている。すなわち、上記空調ユニット20は、遠心式ファンで構成された第一送風ファン22により送給される空気をエバポレータ23によって冷却したり、該エバポレータ23の下流側に配置されるヒータコア24により加熱したりして、所要の温度及び湿度状態の空調風を生成するものであって、インストルメントパネル1内の左右方向の略中央部に第一送風ファン22、エバポレータ23及びヒータコア24が集約されていることから、フルセンタータイプと呼ばれる。
すなわち、上記ケース21は、図3及び図4に示すように、下側部分を形成する下側ケース部材21aと、残りの上側部分のうちの右半分を形成する右側ケース部材21bと、左半分を形成する左側ケース部材21cとが、互いに組み合わされてなるものである。ケース21上部の前側には、右側ケース部材21bと左側ケース部材21cとに跨ってスクロール形状のファンハウジング25が形成されている。このファンハウジング25には、上記第一送風ファン22がその軸心を左右方向に向けた状態で収容されている。ファンハウジング25の右側壁には、空気をケース21内に導入するための導入口26が形成されている。この導入口26に上記インテークボックス19が接続されている。
上記インテークボックス19には、図示しないが、車室内に連通する内気取入口と、車室外にダクトを介して連通する外気取入口とが形成されている。このインテークボックス19内には、内外気切換ドアが配設されており、この内外気切替ドアにより内気取入口と外気取入口とが択一的に閉じられ、これにより、車室R2内又は車室R2外の空気がインテークボックス19内に導入される。
図2に示すように、上記ファンハウジング25内の第一送風ファン22の周りには、第一送風ファン22から吹き出した空気の流れを集合させて下方へ送る空気送り通路30が形成されている。この空気送り通路30はケース21内の上側から下側へ延びており、その下流端に、冷却用熱交換器としての上記エバポレータ23が配置されている。このエバポレータ23は、詳細は図示しないが、例えばアルミニウム合金製のチューブと伝熱フィンとが交互に並べられて一体化されたチューブアンドフィンタイプのものである。この例では、エバポレータ23は、チューブの延びる方向が上下方向となるように縦置き配置されている。エバポレータ23には、図示しないが、クーラ配管を介してエンジンルームR1内の冷媒回路から膨張弁を経て減圧された冷媒が流入するようになっている。このチューブ内を流通する冷媒と外部を流通する空気とが熱交換して該空気が冷却されるようになっている。この空気の冷却の際には、フィンやチューブの表面に凝縮水が発生する。
上記ケース21内のエバポレータ23よりも下流側には、該エバポレータ23を通過した空気を、加熱用熱交換器としての上記ヒータコア24に導く下側通路31と、該ヒータコア24をバイパスして上方に向かう上側通路32とが、区画壁33により区画形成され、共に空気送り通路30に連通している。上記下側通路31は、エバポレータ23の後方から空調ユニット20を貫通するインパネメンバ18を下側から上側に向かって回り込むように湾曲しながら延びている。従って、空気送り通路30を通って下側通路31に流入する空気の流れは、側面視で略J字を描くスムーズな流れとなる。
上記ヒータコア24は、下側通路31の途中において、インパネメンバ18の直下から後方に向かい下方に傾斜して延びるように配置されている。図6及び図7に示すように、このヒータコア24の空気通過面は、下側ケース部材21aの底壁と対向している。ヒータコア24は、エバポレータ23と同じくチューブアンドフィンタイプのものであり、エンジン側から高温の冷却液が導入されるようになっている。ヒータコア24のチューブ内を流通する高温のエンジン冷却水と空気とが熱交換して、該空気が加熱されるようになっている。
上記下側ケース部材21aの底壁の前半部は、後方へ向かって下降傾斜している。この底壁の前半部には、上記エバポレータ23の下端部を保持する保持部40が上方へ突出するように設けられている。図5にも示すように、底壁の後部における右側及び左側には、下側通路31内、即ち上方へ膨出する右側膨出部41及び左側膨出部42がそれぞれ形成されている。右側膨出部41の側壁には、図3や図6に示すように、エバポレータ23で発生した凝縮水を排水するための排水口41aが下側通路31に開口するように形成されている。この排水口41aには、図示しないが、車室R2の外部まで延びる排水管が接続されている。
上記下側ケース部材21aの底壁における排水口41aよりも前側である空気流れ上流側には、保持部40よりも後側に、下側通路31へ向けて突出しかつ空気流れ方向と交差する左右方向に延びる複数の上流側リブ44,44,…が設けられている。これら上流側リブ44,44,…は、上側へ行くほど空気流れ方向下流側に位置するように、鉛直面に対し若干傾斜している。また、上流側リブ44,44,…は、空気流れ方向である前後方向に複数配置されるとともに、図5に示すように、空気流れ方向と交差する左右方向に間隔をあけて複数配置されている。前後方向に並ぶ上流側リブ44は、前後方向から見ると、左右方向に並ぶ上流側リブ44の間に位置するように、互い違いに配置されている。
上記下側ケース部材21aの底壁における排水口41aよりも後側である空気流れ下流側には、上流側リブ44と同様に下側通路31へ向けて突出する下流側リブ45,45が設けられている。これら下流側リブ45,45の右端部は、右側膨出部41に連続している。また、底壁における上流側リブ44と下流側リブ45との間には、これらリブ44、55と同様に下側通路31へ向けて突出する中間リブ46が設けられている。この中間リブ46は、図6に示すように、側面視で排水口41aと重複するように配置され、図5に示すように、この中間リブ46の右端部は、排水口41aを塞がないように右側膨出部41から左側へ離れている。上記上流側リブ44、下流側リブ45及び中間リブ46は、本発明の止水部を構成している。
上記下側ケース部材21aの底壁の右側後部には、上記後部空調用ダクト70の空調ユニット20側の端部が連通する連通口48が形成されている。この連通口48は、下側通路31におけるエバポレータ23とヒータコア24との間の部位に臨んでおり、ヒータコア24を通過する前の空気が流出するようになっている。底壁における連通口48の前縁部近傍には、上方へ突出する突条部49が形成されている。この突条部49は、本発明の止水部を構成している。また、底壁の右側後部における下面には、図3や図6に示すように、連通口48と後部空調用ダクト70とを接続するための接続ダクト部50が設けられている。
上記下側ケース部材21aの内部には、上記連通口48を開閉するための後部空調用ドア51が設けられている。この後部空調用ドア51は、連通口48の開口面に沿って延びる平坦な板状の閉塞板部51aと、この閉塞板部51aの後縁部から左右方向に突出する支軸51bとを備えている。支軸51bの右端部は、下側ケース部材21aの右側壁に形成された貫通孔(図示せず)に回動可能に挿通支持され、左端部は、下側ケース部材21aの左側膨出部42の側壁に形成された貫通孔(図示せず)に回動可能に挿通支持され、外方へ突出している。これにより、閉塞板部51aは、支軸51bを中心にして前側が上下方向に回動する。尚、図6における符号51cは、閉塞板部51aの周縁部に設けられたシール部であり、このシール部51cによって、閉塞板部51aと連通口48の周縁部との間がシールされるようになっている。
図4に示すように、上記下側ケース部材21aの外面には、上記左側膨出部42に対応する凹部21fが形成されている。この凹部21f内には、図5にも示すように、上記後部空調用ドア51を駆動するためのアクチュエータ52が配置されており、このアクチュエータ52は下側ケース部材21aに固定されている。このアクチュエータ52の出力軸と、後部空調用ドア51の支軸51bの左端部とは、リンク機構53を介して連結されている。従って、後部空調用ドア51は、アクチュエータ52により連通口48を閉塞する閉塞位置と、開放する開放位置とに切り替えられる。尚、アクチュエータ52は、コントローラに接続されている。
閉塞位置にある後部空調用ドア51の閉塞板部51aは、略水平に延びている。一方、開放位置にある後部空調用ドア51の閉塞板部51aは、ヒータコア24の空気通過面のうち、連通口48に対向する部位を空気流れ上流側から覆うように位置する。これにより、下側通路31の空気がヒータコア24を通過し難くなり、下側通路31の空気がヒータコア24側から後部空調用ダクト70へ侵入するのを規制することが可能になる。つまり、後部空調用ドア51は、本発明の侵入規制部を構成する空気流遮断部である。
図2に示すように、上記下側通路31及び上側通路32の下流端は、それぞれ、ケース21内の上部後側に形成されたエアミックス空間55に下側から連通している。このエアミックス空間55の下方には、下側通路31から流入する温風量と上側通路32から流入する冷風量との混合割合を調整するエアミックスドア56が設けられている。図示しないが、このエアミックスドア56は、ケース21の外面に固定されたアクチュエータにより駆動されるようになっている。
一方、上記エアミックス空間55の上部には、ベント導出口57と、デフロスト導出口58とが前後に並んで開口し、それら各導出口57,58には通路開口面積を調節可能なベントドア59及びデフロストドア60が配設されている。ベント導出口57には、インストルメントパネル1内のベントダクト10の上流端が接続され、デフロスト導出口58には、デフロストダクト11の上流端が接続されている。
上記ケース21の後側には、エアミックス空間55の後側下部に連通する導出ダクト部61が後方へ斜め下向きに延びるように形成されている。導出ダクト部61の上流端部には、エアミックス空間55との連通部分の通路断面積を調節可能なフットドア62が配設されている。導出ダクト部61の下端には、エアミックス空間55において温度調整された空調風を後席へと導くためのリヤダクト12が接続されている。導出ダクト部61の左右両側には、運転席及び助手席用のフットダクト(図示せず)の上流端が連通している。
上記ベントドア59、デフロストドア60及びフットドア62は、図示しないが、ケース21の外面に固定されたアクチュエータによりリンク機構を介して駆動されるようになっている。これらドア59,60,62の開閉状態により、吹出モードが、バイレベルモード、デフフットモード、ベントモード、デフロストモード及びフットモードの中からいずれか1つに切り替えられるようになっている。上記バイレベルモードとは、デフロスト導出口58を閉じ、かつ、ベント導出口57及び導出ダクト部61を開いたモードであり、また、デフフットモードとは、ベント導出口57を閉じ、かつデフロスト導出口58及び導出ダクト部61を開いたモードであり、また、ベントモードとは、デフロスト導出口58及び導出ダクト部61を閉じ、ベント導出口57を開いたモードであり、また、デフロストモードとは、ベント導出口57及び導出ダクト部61を閉じ、かつ、デフロスト導出口58を開いたモードであり、また、フットモードとは、ベント導出口57及びデフロスト導出口58を閉じ、かつ、導出ダクト部61を開いたモードである。
上記空気送り通路30、下側通路31、上側通路32及びエアミックス空間55が、本発明の空気流路Sを構成している。
また、上記後部空調用ダクト70は、接続ダクト部50からカップホルダー17及び物品収容部16の下側を通って後側に向かって延びてフロアコンソール15の後端部で上側に折れ曲がっている。後部空調用ダクト70は、前後方向の中途部で上流側ダクト部材70bと、下流側ダクト部材70cとに分割されている。これら上流側ダクト部材70bと、下流側ダクト部材70cとの境界部分には、後部空調用ダクト70内を流れる空調風の流速を増大させるための第二送風ファン65が、変速操作部7と車体フロアFとの間に位置するように設置されている。
この第二送風ファン65は、本発明の後部空調用ファンを構成しており、回転軸65a回りに周方向に並ぶ複数の羽根65bを有する遠心式ファンである。上流側ダクト部材70bと下流側ダクト部材70cとの間にはスクロールケース71が設けられ、上記第二送風ファン65は、スクロールケース71内に、回転軸65aが左右方向に向いた状態で収容されている。
上記スクロールケース71は、円筒状の中空ケース部材からなっていて、軸心が回転軸65aに一致するように配設されている。このスクロールケース71の助手席側(右側)の中心部には、空気を吸込むための吸込口(図示せず)が形成されており、スクロールケース71の下端部には、後側に開口して羽根65b間を通過した空気を吐出する吐出口(図示せず)が形成されている。スクロールケース71の吸込口には、後部空調用ダクト70の上流側ダクト部材70bの下流端が接続されている一方、吐出口には下流側ダクト部材70cの上流端が接続されている。
上記第二送風ファン65は、図示しないモータにより回転軸65aを、右側から見て時計回り(図2のU方向)に回転させることによって、後部空調用ダクト70の上流側ダクト部材70bから流れてきた空調風をスクロールケース71の吸込口から吸込むとともに動圧を付加して下流側に吐出するように構成されている。第二送風ファン65のモータは、コントローラに接続されている。
上記ベントドア59、デフロストドア60及びフットドア62の開度調整やエアミックスドア56の回動位置、第二送風ファン65の運転状態及び後部空調用ドア51の開閉制御は、乗員による操作ダイヤル5の操作に応じて設定された運転モードや吹出モードに基づいて、コントローラにより行われる。このコントローラは、空調ユニット20の運転モードが冷房モードとされると、第二送風ファン65のモータを回転させるとともに、後部空調用ドア51が開放位置となるまでアクチュエータ52を作動させ、一方、暖房モードとされると、第二送風ファン65のモータを停止させるとともに、後部空調用ドア51が閉塞位置となるまでアクチュエータ52を作動させるように構成されている。
次に、上記のように構成された空調装置Aの動作について説明する。上記空調ユニット20においては、第一送風ファン22により空気送り通路30に送られた空気が、上側から下側へ流れ、エバポレータ23を通過することによって冷却されて冷風になる。この冷風は、エアミックスドア56の回動位置によって決まる風量の分配割合に応じて下側通路31側と上側通路32側とに分かれて流れ、下側通路31側に向かった冷風はヒータコア24を通過することによって温められる。そうして一旦、下側通路31及び上側通路32に分かれた空気はエアミックス空間55で合流するとともに混合されて、所定の温度及び湿度の空調風となる。そして、上記エアミックス空間55で混合された空調風は、ベントドア59、デフロストドア60及びフットドア62により設定された吹出モードに応じて車室R2の各部へと供給されるようになる。
例えば、夏場の炎天下に放置した後の自動車においては室内温度が上昇しているため、乗員は、操作ダイヤル5を操作して空調ユニット20の運転モードを強い冷房、即ち、フルコールドモードとする。コントローラは、運転モードがフルコールドモードとされているときには、吹出モードをベントモードにするとともに、下側通路31の下流端をエアミックスドア56により全閉にし、さらに、第二送風ファン65を作動させるとともに、後部空調用ドア51を開放位置にする。ケース21に導入された空気が冷却されるときにエバポレータ23で発生した凝縮水は、底壁に滴下し、図5に太線の矢印で示すように、下側通路31から後部空調用ダクト70に吸い込まれる空気流により空気流れ下流側に流れながら、上流側リブ44,44,…の間を通って排水口41aへ達して排水される。この排水口41aに向けて流れた凝縮水は、底壁に中間リブ46及び下流側リブ45が設けられていることから、これらリブ46,45よりも空気流れ下流側には流れ難くなっている。
また、図5にて示すように、連通口48は、空調ユニット20左右方向(車幅方向)における一方側(図5では、右側)に偏って配設される結果、エバポレータ23に対しても、エバポレータ23の左右方向における一方側に偏って配設されることになる。一般的にエバポレータ23の左右方向における一方側に偏った部分は、左右方向の中心部より、流れる空気の流速は遅く、また、水滴W(図6参照)が後方へ遠くまで飛散しない。よって、連通口48を、エバポレータ23に対して、左右の一方側に偏って配設したことで、連通口48への水滴Wの侵入を確実に防止できる。
また、エバポレータ23で発生した凝縮水は、そのときエバポレータ23を通過する空気の風速により、空気流れ方向下流側へ水滴(図6に符号Wで示す)として飛散することがある。このようになった場合、水滴Wは上流側リブ44や中間リブ46、下流側リブ45に当たることになり、これらリブ44,46,45に当たった水滴Wは、該リブ44,46の表面を伝って底壁まで流れ落ちて排水口41aから排水される。また、自動車の加速時や自動車が後方に傾斜した場合のように、底壁の凝縮水が後方へ向けて流れようとした際には、下流側リブ45及び突条部49によりその流れが止められて、連通口48に流れ込まないようになっている。これらのことにより、凝縮水が連通口48から接続ダクト部50を介して後部空調用ダクト70に入り込むのが抑制され、凝縮水の洩れを回避することが可能になる。
上記エバポレータ23で冷却された冷風の一部は、上側通路32を通ってエアミックス空間55へと流れてベント導出口57から吹き出し、残りの冷風は、下側通路31を通って連通口48から接続ダクト部50を介して後部空調用ダクト70内へと流れる。つまり、この後部空調用ダクト70には、ケース21の空気流路Sを流れている空気のうち、ヒータコア24を通過していない低温な空調風が流入することになる。このため、低温な空調風を後席まで導いて後部空調用ダクト70の空調開口70aから後席に供給することが可能になり、後席を効率良く冷房することが可能になる。この後部空調用ダクト70には、第二送風ファン65が設置されているので、後部空調用ダクト70内の管路抵抗に起因する風量の減少が防止される。
上記後部空調用ダクト70に冷風が流れ込む際、本実施形態では、水滴Wの連通口48への侵入を防ぐために連通口48を、エバポレータ23から離間させ、故に連通口48がヒータコア24に近接配置されることになる。このような構成では、第二送風ファン65の作動によって、ヒータコア24を一旦通過しヒータコア24により温められた暖機が逆流して後部空調用ダクト70に吸い込まれ易い構成となってしまう。これに対し、本実施形態においては、後部空調用ドア51の閉塞板部51aにより、ヒータコア24の空気通過面のうち、連通口48に対向する部位が覆われている。これにより、ヒータコア24への空気の通過が抑制されるとともに、ヒータコア24で温められた暖気が後部空調用ダクト70に吸い込まれ難くなる。尚、上記コントローラは、運転モードがフルコールドモード以外のときの冷房モードにあるときにも、第二送風ファン65を作動させて後部空調用ドア51を開放位置にして後席に空調風を送るようになっている。
一方、乗員が暖房を望むときには、上記コントローラは、運転モードを暖房モードとして、上側通路32の下流端をエアミックスドア56により全閉するとともに、第二送風ファン65を停止し、さらに、後部空調用ドア51を閉塞位置とする。これにより、エバポレータ23を通過した冷風は、上側通路32には流れずに全量が下側通路31へと流れて加熱されて、車室に供給される。この下側通路31を流れる空気は、後部空調用ドア51が閉塞位置にあるため、後部空調用ダクト70に流れ込むことはない。また、運転モードが暖房モードにあるときには、乗員の設定温度により、エアミックスドア56の回動位置が変更されて、エバポレータ23を通過した冷風の一部が上側通路32を通ってエアミックス空間55に流れ込み、温風と混合されて車室に供給される場合もある。
以上説明したように、この実施形態に係る空調装置Aによれば、後部空調用ダクト70の空調ユニット20側の端部を、ケース21内の空気流路Sにおけるエバポレータ23とヒータコア24との間の部位に接続し、該後部空調用ダクト70に空気流路Sを流通する空気を流入させるようにしたので、ヒータコア24を通過する前の低温な空調風を後席に供給できる。これにより、エバポレータ23及び第一送風ファン22を大型化することなく、しかも、後席専用の空調ユニットを設置することなく、後席を効率良く冷房できるので、広い室内空間を確保しながら、暑い時期における後席乗員の快適性を高めることができる。
また、空気流路Sの上流側をケース21の上側から下側に向けて延ばして車両後方へ湾曲させたので、空気流路Sの空気の流れをスムーズにして空気の流通抵抗を減少させることができ、後席への空調風量を充分に確保することができる。
また、後部空調用ダクト70に第二送風ファン65を設置したので、後席用として大風量を確保でき、後席乗員の快適性をより一層高めることができる。
また、第二送風ファン65の作動時に、空気流路Sの空気がヒータコア24側から後部空調用ダクト70へ侵入するのを規制できるので、後部空調用ダクト70に流入する空調風の温度が上昇してしまうことを回避でき、後席の冷房性能悪化を防止できる。このヒータコア24側からの空気の侵入を規制する構造として、この実施形態では、後部空調用ドア51を用いたので、簡単な構成で制御も容易にでき、低コスト化を図ることができる。
また、後部空調用ダクト70を空気流路Sの下部近傍に接続したので、該空気流路Sを上方から下方へ流れた流速の高い空気を後部空調用ダクト70に流入させることができ、このことによっても後席用として大風量を確保できる。
また、ケース21の底壁に上流側リブ44、下流側リブ45及び中間リブ46を設けたので、エバポレータ23で発生した凝縮水が後部空調用ダクト70へ流れ込み難くなり、凝縮水が後部空調用ダクト70から車室R2に漏出することを抑制できる。
また、エバポレータ23の空気流れ下流側に排水口41aを配置し、この排水口41aの空気流れ下流側に連通口48を配置したので、連通口48へ向けて流れる凝縮水の量を少なくでき、このことによっても、後部空調用ダクト70への凝縮水の流れ込みを抑制できる。
また、空気流により飛散した凝縮水を上流側リブ44、下流側リブ45及び中間リブ46に当てて排水口41aから排水することができるので、風量が多い場合においても、後部空調用ダクト70への凝縮水の流れ込みを殆ど無くすことができる。
また、上記実施形態では、第二送風ファン65を、変速操作部7と車体フロア66との間にできた空間(デッドスペース)に配設しているので、第二送風ファン65を設置するための空間を別途確保する必要もなく、車室R2内の乗員スペースが損なわれることもない。
また、上記実施形態では、車両は左ハンドル車とされているが、これに限ったものではなく、右ハンドル車としてもよいのは勿論のことである。
以上説明したように、本発明に係る車両用空調装置は、例えば、レクリエーショナルビークル等の車室が広い自動車に搭載するのに適している。
本発明の実施形態に係る車両用空調装置が装着された車両のインストルメントパネル及びフロアコンソールを車室内から見た斜視図である。 車両用空調装置の内部構造を示す縦断面図である。 空調ケースの右側面図である。 空調ケースの左側面図である。 下側ケース部材の平面図である。 図5におけるA−A線断面図である。 図5におけるB−B線断面図である。
1 インストルメントパネル
20 空調ユニット
21 ケース
23 エバポレータ(冷却用熱交換器)
24 ヒータコア(加熱用熱交換器)
26 導入口
41a 排水口
44 上流側リブ(止水部)
45 下流側リブ(止水部)
46 中間リブ(止水部)
48 連通口
49 突条部(止水部)
51 後部空調用ドア(空気流遮断部)
57 ベント導出口
58 デフロスト導出口
65 第二送風ファン(後部空調用ファン)
70 後部空調用ダクト
70a 空調開口
A 車両用空調装置
D 運転席
R2 車室
S 空気流路

Claims (6)

  1. 車両のインストルメントパネル内に設置され、空気を導入して空調風を生成する空調ユニットと、
    上記空調ユニットから車室の運転席よりも後方の後席側に向けて延設する後部空調用ダクトとを備えた車両用空調装置であって、
    上記空調ユニットは、空気を導入する導入口及び空調風を上記インストルメントパネルに設けられた吹出口へ導出する導出口を有するケースと、該ケース内に形成され、上記導入口から上記導出口まで延びる空気流路と、該空気流路に配置されて上記導入口から導入された空気を冷却する冷却用熱交換器と、上記空気流路の上記冷却用熱交換器よりも空気流れ下流側に配置されて上記導入口から導入された空気を加熱する加熱用熱交換器とを備え、
    上記空気流路は、上記冷却用熱交換器を通過した冷風を上記加熱用熱交換器に導くための冷風流路を有し、
    上記後部空調用ダクトには、該後部空調用ダクト内を流れる空気の流速を増大させる後部空調用ファンが設置され、
    上記後部空調用ダクトの空調ユニット側の端部は、上記ケース内の空気流路における上記冷風流路に接続され、該後部空調用ダクトには該冷風流路から冷風のみが導入されるようになっており、
    上記空調ユニットのケースには、上記加熱用熱交換器の空気通過面と対向する部位に、上記後部空調用ダクトの空調ユニット側の端部に連通する連通口が形成されるとともに、該連通口を開閉する閉塞板部を有する後部空調用ドアが設けられ、
    上記後部空調用ドアは、上記後部空調用ファンの作動時に上記連通口を開き、かつ、上記加熱用熱交換器の空気通過面における上記連通口と対向する部位を覆って上記空気流路の空気が上記加熱用熱交換器側から上記後部空調用ダクトへ侵入するのを規制する位置とされて上記冷風流路内の冷風を上記後部空調用ダクトに導入させる一方、上記後部空調用ファンの非動作時に上記加熱用熱交換器の空気通過面から離れて上記連通口を閉じることを特徴とする車両用空調装置。
  2. 請求項1に記載の車両用空調装置において、
    空気流路は、ケース内の上側から下側へ向けて延び、ケースの下側部位にて車両後方へ湾曲していることを特徴とする車両用空調装置。
  3. 請求項2に記載の車両用空調装置において、
    後部空調用ダクトの空調ユニット側の端部は、ケース内の下側に形成される空気流路下部の近傍に接続されていることを特徴とする車両用空調装置。
  4. 請求項3に記載の車両用空調装置において、
    ケースの底壁には、後部空調用ダクトを空気流路に連通させるための連通口と、冷却用熱交換器で発生して該底壁に滴下した凝縮水を排水する排水口と、上記連通口への凝縮水の流れ込みを抑制する止水部とが設けられていることを特徴とする車両用空調装置。
  5. 請求項2に記載の車両用空調装置において、
    冷却用熱交換器の空気流れ下流側に排水口が配置され、該排水口の空気流れ下流側に連通口が配置されていることを特徴とする車両用空調装置。
  6. 請求項5に記載の車両用空調装置において、
    止水部は、ケースの底壁における排水口よりも空気流れ上流側の部位から空気流路へ向けて突出する突出部を有していることを特徴とする車両用空調装置。
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