JP2002096619A - 車両用空調装置 - Google Patents
車両用空調装置Info
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Abstract
水平置き蒸発器における排水性の確保とを両立するこ。 【解決手段】 送風機11の上方に蒸発器23を略水平
方向に配置して送風機11からの送風空気が蒸発器23
を下方から上方へ通過するようにした車両用空調装置に
おいて、蒸発器23の熱交換面を水平面から所定角度傾
斜させ、送風機11からの送風空気の主流が蒸発器23
の高い方の部位に斜めに向かうようにした。これによ
り、蒸発器23の傾斜下端側に集まる凝縮水が送風空気
の主流の風圧により阻害されずにスムースに落下する。
Description
体格を小型化できるとともに、冷却用熱交換器の凝縮水
の排水性を良好に確保できる車両用空調装置に関する。
においては、(1)送風機と冷却用熱交換器と加熱用熱
交換器とを車両左右方向に順次配置する横置きタイプ、
(2)送風機を車両左右方向において助手席側に配置
し、かつ、冷却用熱交換器と加熱用熱交換器とを車両左
右方向の略中央部において車両前後方向に配置するセミ
センター置きタイプ、さらには、(3)車両左右方向の
略中央部において送風機と冷却用熱交換器と加熱用熱交
換器とを車両前後方向に順次配置する完全センター置き
タイプが知られている。
て熱交換部を車両左右方向あるいは車両前後方向にずら
して配置するので、室内ユニット部全体の水平方向の体
格が大きくなって、車両搭載スペースが大きくなってし
まう。
おいて、送風機の上側に冷却用熱交換器と加熱用熱交換
器とを積み上げる配置レイアウトとすることにより、室
内ユニット部全体の水平方向の体格を低減して、車両搭
載スペースを縮小する車両用空調装置が提案されてい
る。
器)の熱交換面を水平面から所定角度斜め下方に傾斜配
置し、冷却用熱交換器の傾斜下端側に凝縮水の排出管を
配置している。
術では送風機からの送風空気のうち風速分布の高い主流
部が冷却用熱交換器の傾斜下端側に向かって、この傾斜
下端側の部分を送風空気が下方から上方へと通過するの
で、冷却用熱交換器の傾斜に沿って排出管へ向かおうと
する凝縮水の流れが風速分布の高い送風空気主流部によ
り阻害される。この結果、冷却用熱交換器の排水性が悪
化して冷却用熱交換器での保水量が増加するので、冷却
用熱交換器下流側への水飛び、冷却用熱交換器の通風抵
抗の増加といった不具合が生じる。
室内ユニット部の車両搭載スペースの縮小と水平置き冷
却用熱交換器における排水性の確保とを両立することを
目的とする。
ら落下する凝縮水が送風ファンに当たって異音が発生す
ることを防止することを他の目的とする。
め、請求項1に記載の発明では、送風機(11)の上方
に冷却用熱交換器(23)を略水平方向に配置して送風
機(11)からの送風空気が冷却用熱交換器(23)を
下方から上方へ通過するようにした車両用空調装置にお
いて、冷却用熱交換器(23)の熱交換面を水平面から
所定角度(θ)傾斜させるとともに、送風機(11)か
らの送風空気の主流が冷却用熱交換器(23)の高い方
の部位に向かうようにしたことを特徴とする。
却用熱交換器(23)を略水平方向に配置するレイアウ
トにより室内ユニット部の車両搭載スペースを縮小する
ことができると同時に、送風空気の主流が冷却用熱交換
器(23)の高い方の部位に向かうので、冷却用熱交換
器(23)の傾斜下端側に集まる凝縮水が送風空気の主
流の風圧により阻害されずにスムースに落下する。その
ため、送風機(11)の上方に水平置き冷却用熱交換器
(23)が配置されていても、凝縮水の排水性を良好に
確保できる。
は、空気流れの風速分布のうち、最も風速の高い部分を
含む流れをいう。
いて、送風空気の主流が真上方向よりも冷却用熱交換器
(23)の傾斜下端側へ斜めに流れることを特徴とす
る。
が冷却用熱交換器(23)下面部での凝縮水流れ方向
(図5のW1方向参照)に沿う方向となるので、凝縮水
の排水性を一層良好にできる。
1)として、遠心式送風ファン(16)と、遠心式送風
ファン(16)を収容するスクロールケーシング(1
8)とを有する遠心式送風機を用い、この送風機(1
1)の上方に冷却用熱交換器(23)を略水平方向に配
置して送風機(11)からの送風空気が冷却用熱交換器
(23)を下方から上方へ通過するようにした車両用空
調装置において、冷却用熱交換器(23)の熱交換面を
水平面から所定角度(θ)傾斜させるとともに、スクロ
ールケーシング(18)の巻き始め部(18a)が冷却
用熱交換器(23)の熱交換面の傾斜方向の下部側に位
置し、スクロールケーシング(18)の巻き終わり部
(18b)が冷却用熱交換器(23)の熱交換面の傾斜
方向の上部側に位置することを特徴とする。
8)の出口部では、空気流れに与えられる遠心力の影響
で巻き始め部(18a)より巻き終わり部(18b)側
に風速分布の高い主流部分が形成されるので、巻き終わ
り部(18b)側に位置する送風空気の主流をそのまま
冷却用熱交換器(23)の高い方の部位に向かわせるこ
とができる。これにより、請求項3においても、請求項
1と同様の効果を発揮できる。
いて、遠心式送風ファン(16)を上方から見たときに
遠心式送風ファン(16)が露出しないようにスクロー
ルケーシング(18)の巻き始め部(18a)により遠
心式送風ファン(16)の上方を覆うことを特徴とす
る。
の瞬間、あるいは車両の上下の振動等により冷却用熱交
換器(23)の下面部から凝縮水が落下しても、凝縮水
は巻き始め部(18a)により遮られ、送風ファン(1
6)に当たることがない。これにより、凝縮水が回転中
の送風ファン(16)に当たって異音が生じることを防
止できる。
1)として、遠心式送風ファン(16)と、遠心式送風
ファン(16)を収容するスクロールケーシング(1
8)とを有する遠心式送風機を用い、この送風機(1
1)の上方に冷却用熱交換器(23)を略水平方向に配
置して送風機(11)からの送風空気が冷却用熱交換器
(23)を下方から上方へ通過するようにした車両用空
調装置において、遠心式送風ファン(16)を上方から
見たときに遠心式送風ファン(16)が露出しないよう
にスクロールケーシング(18)の巻き始め部(18
a)により遠心式送風ファン(16)の上方を覆うこと
を特徴とする。
回転中の送風ファン(16)に当たって異音が生じるこ
とを防止できる。
たは5において、巻き始め部(18a)と、巻き始め部
(18a)の下方に位置する遠心式送風ファン(16)
の外周部(16a)とを結ぶ線(L1)と、遠心式送風
ファン(16)の外周部(16a)を通過する鉛直線
(L2)とがなす角度(θ1)をが15°以上にすれ
ば、巻き始め部(18a)により遠心式送風ファン(1
6)の上方を確実に覆うことができ、凝縮水が落下して
送風ファン(16)に当たることをより確実に防止でき
る。
ないし6のいずれか1つにおいて、送風機(11)を、
その軸方向の両側から空気を吸い込む両吸い込みタイプ
として構成すれば、吸い込み抵抗が減少するので、径寸
法の小さい送風機を用いても必要送風性能を発揮するこ
とができる。これにより、室内ユニット部全体の高さ寸
法を縮小できる。
いて、送風機(11)および冷却用熱交換器(23)を
含む上下方向積み上げ構造の左右両側に空気導入ダクト
(14、15)を配置し、左右両側の空気導入ダクト
(14、15)から送風機(11)の軸方向の両側の空
気吸入口に空気を導入することを特徴とする。
熱交換器(23)を含む上下方向積み上げ構造に対して
その左右両側に空気導入ダクト(14、15)を配置す
ることにより、請求項7の作用効果を発揮できる。
部の計器盤内側では車両左右方向寸法に比較して車両前
後方向寸法の制約が厳しいので、請求項8の配置レイア
ウトを採用すると、車両前後方向寸法の増加を抑制した
まま空気導入ダクト(14、15)を配置できる。
ないし8のいずれか1つにおいて、冷却用熱交換器(2
3)の上方に吹出モード切替機構(38)を配置すれ
ば、車両前後左右方向の車両搭載スペースを抑制したま
ま吹出モード切替機構(38)を配置できる。
おいて、吹出モード切替機構を、回転軸(39)から径
方向に所定寸法離れた部位で回転軸(39)の回転方向
に変位するドア面(38a)を有するロータリドア(3
8)により構成し、ロータリドア(38)の1つのドア
面(38a)によりフェイス開口部(40)、フット開
口部(41)およびデフロスタ開口部(42)を開閉す
ることを特徴とする。
と、通常の複数枚の板ドアを用いる吹出モード切替機構
に比較して車両上下方向寸法を縮小できる。
1ないし10のいずれか1つにおいて、冷却用熱交換器
(23)の上方に加熱用熱交換器(34)を略水平方向
に配置すれば、車両前後左右方向の車両搭載スペースを
抑制したまま加熱用熱交換器(34)を配置できる。
において、加熱用熱交換器(34)を通過する温風と加
熱用熱交換器(34)をバイパスする冷風の風量割合を
調整するエアミックスドア(36)を備えるとともに、
エアミックスドア(36)を加熱用熱交換器(34)に
沿って略水平方向にスライドするスライド式ドアにより
構成することを特徴とする。
(36)であると、通常の板状のエアミックスドアに比
較して上下方向のドア配置スペースを大幅に縮小でき
る。
または12において、加熱用熱交換器(34)を冷却用
熱交換器(23)の上方で、且つ、車両前方側に配置
し、加熱用熱交換器(34)より車両後方側に加熱用熱
交換器(34)のバイパス通路(35)を配置したこと
を特徴とする。
ット部(10)の上面部において車両後方側に配置され
るので、加熱用熱交換器(34)より車両後方側に位置
するバイパス通路(35)を通して比較的真っ直ぐな通
路で空気をフェイス開口部(40)へ導くことができ
る。そのため、フェイス開口部(40)への通風抵抗を
低減できる。
いし13のいずれか1つにおいて、冷却用熱交換器(2
3)の車両前方側が高く、車両後方側が低くなるように
冷却用熱交換器(23)を傾斜させることを特徴とす
る。
換器(23)の車両前方側の高い部分から斜め後方側へ
向かうので、送風空気の主流を後述の矢印Bのように比
較的真っ直ぐな通路でフェイス開口部(40)へ導くこ
とができ、通風抵抗を減少できる。
いし14のいずれか1つにおいて、送風機(11)およ
び冷却用熱交換器(23)を包含する室内ユニット部
(10)を、車室内前方の計器盤内側の車両左右方向の
略中央部に配置したことを特徴とする。
略中央部付近では種々な機器が搭載されるため、室内ユ
ニット部(10)の搭載スペース縮小への要求が非常に
強いが、本発明によると、送風機(11)の上方に冷却
用熱交換器(23)を略水平方向に配置するという配置
レイアウトにより室内ユニット部の車両搭載スペースを
効果的に縮小することができる。
左右方向の略中央部付近への室内ユニット部の搭載が容
易となる。しかも、送風機(11)の上方に冷却用熱交
換器(23)を略水平方向に配置するから、室内ユニッ
ト部(10)の形態を左右対称にすることができる。そ
のため、同一の室内ユニット部(10)を右ハンドル車
および左ハンドル車に対して共通使用できる。
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すも
のである。
1実施形態による車両用空調装置の室内ユニット部10
の車両搭載状態を例示するもので、図1は左側面図
で、、図2は車室内側から見た正面図であり、図示の前
後、上下、左右の各矢印は室内ユニット部10の車両搭
載状態での方向を示す。室内ユニット部10は車室内前
部の計器盤(図示せず)内側において左右方向の略中央
部に配置される。
大別して上下方向の下段部に配置した送風機11と、上
下方向の中段部に配置した熱交換部12と、上下方向の
上段部に配置した吹出モード切替部13とを備えてい
る。すなわち、室内ユニット部10は上下方向に送風機
11と熱交換部12と吹出モード切替部13とを積み上
げた垂直レイアウトの構成となっている。そして、これ
ら要素11〜13の左右両側に、内外気導入ダクト1
4、15を配置している。
ファン駆動用モータ17と、ファン16を収容する樹脂
製のスクロールケーシング18とを備えている。送風フ
ァン16は円弧状に湾曲した羽根を円周方向に多数配置
した遠心式多翼ファン(シロッコファン)からなり、送
風ファン16とモータ17の回転軸19は、水平方向、
具体的には車両左右方向に向くように配置される。
(ノーズ部)18aが車両後方側に位置し、巻き終わり
部18bが車両前方側に位置するようにスクロールケー
シング18は配置してある。ここで、スクロールケーシ
ング18の巻き方向は巻き始め部(ノーズ部)18aか
ら巻き終わり部18bに向かってスクロール形状の径が
次第に拡大していく方向である。
シング18の巻き方向(図1の矢印A方向)に回転し、
送風ファン16から吐出された空気はスクロールケーシ
ング18内をスクロール巻き方向に沿って流れる。
右方向の両側面部に空気吸入口(図示せず)を設けて、
1個の送風ファン16が車両左右方向の両側から空気を
吸入する両吸い込みファンの構成となっている。そし
て、スクロールケーシング18の左右両側の空気吸入口
に内外気導入ダクト14、15の下端部が接続してあ
り、この内外気導入ダクト14、15は熱交換部12の
左右両側に沿って上方へ延び、その上端部は吹出モード
切替部13の車両前方側の部位に配置されている。
部にそれぞれ外気導入口20と内気導入口21を設ける
とともに、ダクト上端部の内側に板状の内外気切替ドア
22を回動可能に配置し、この内外気切替ドア22によ
り外気導入口20と内気導入口21を開閉することによ
り、送風機11が車室内空気(内気)または車室外空気
(外気)を切替導入できるようになっている。
換器)23は送風ファン16の車両左右方向および車両
前後方向の上方(真上)に略水平方向に配置してある。
ここで、蒸発器23の具体的構成および配置レイアウト
をより詳細に説明すると、図3は蒸発器23の具体的構
成を例示するもので、蒸発器23は冷媒通路を構成する
複数の偏平なチューブ24と、この複数のチューブ24
間に接合されたコルゲートフィン25と、チューブ24
の長手方向両端部に一体成形され、複数のチューブ24
相互間の冷媒通路を連通させるタンク部26、27と、
冷媒出入口ジョイント28とを有している。
4の積層方向(図3の左右方向)の両端部にサイド冷媒
通路を構成するサイドプレート29、30を配置する構
成となっている。なお、蒸発器23の各部材はアルミニ
ュウムのような熱伝導の良好な金属材で形成され、一体
ろう付けで組み立てられる。
部の方が低くなるように水平面より所定の微小角度θ
(後述の図4、5参照、例えば、20°程度)だけ斜め
下方に傾斜させてある。この場合、蒸発器23のチュー
ブ24の長手方向Cの両端部のうち、冷媒出入口ジョイ
ント28を配置したタンク部26側を車両前方側に配置
し、他方のタンク部27側を車両後方側に配置してい
る。
ーブ24の長手方向(冷媒流れ方向)Cと一致させるこ
とができる。また、冷媒出入口ジョイント28を車両前
方側に配置することができるので、冷媒出入口ジョイン
ト28とエンジンルーム側の冷媒配管(図示せず)との
結合が容易となる。
車両後方部の方が低くなるよう蒸発器23を水平面より
微小角度θだけ傾斜配置しているので、送風ファン16
からの送風空気が蒸発器23の熱交換面に対して、下方
より導入され、蒸発器23の上方に導出される。その
際、スクロールケーシング18の巻き始め部(ノーズ
部)18aを車両後方側に配置し、巻き終わり部18b
を車両前方側に配置することにより、送風空気の主流が
矢印Bのように蒸発器23のうち、車両前方側の高い方
の部位に向かうようにしてある。
(チューブ長手方向C)のうち、中央部よりも車両前方
側の高い方の部位に送風空気の主流が向かうとともに、
矢印Bのように真上方向よりも蒸発器23の傾斜下端側
(図1右側)へ斜めに流れるようにしてある。
8の巻き始め部(ノーズ部)18aと巻き終わり部18
bとを結ぶ通路断面における空気流れの風速分布が示し
てある。この風速分布は、空気流れに与えられる遠心力
の影響で巻き始め部(ノーズ部)18a側よりも巻き終
わり部18b側で高くなっている。このため、矢印Bで
示す送風空気の主流部は巻き終わり部18b側に偏るこ
とになり、蒸発器23の車両前方側の高い方の部位に送
風空気の主流が向かう。
びその上側に結合される樹脂製ケース31は分割線32
にて車両左右方向に2分割されて成形され、金属ばねク
リップ、ねじ等の手段により左右の分割ケースを一体に
締結する構造になっている。そして、樹脂製ケース31
のうち、蒸発器23の傾斜方向下端部(車両前方側の端
部)の下方部に凝縮水の受け皿部を設定し、この受け皿
部の排水口に凝縮水排出管33の上端部を接続してい
る。よって、ケース31の受け皿部上に落下した凝縮水
は、排出管33を通して車外へ排出できる。
空気下流側(車両上側)で、車両前方側の部位に、ヒー
タコア(加熱用熱交換器)34が略水平状態にして設置
してある。このヒータコア34はエンジン冷却水(温
水)を熱源として送風空気を加熱するものであって、ヒ
ータコア34をケース31内の車両前方側の部位に配置
することにより、ヒータコア34の温水出入口パイプ3
4aを直接ケース31の車両前方側へ突き出すことが可
能となる。これにより、ヒータコア34の温水出入口パ
イプ34aとエンジンルーム側の温水配管との結合が容
易となる。
部位にはバイパス通路35が形成されている。このヒー
タコア34およびバイパス通路35の直下の部位(蒸発
器23の上側部位)には、板状のスライド式エアミック
スドア36が車両前後方向にスライド可能に配置されて
いる。
度調整手段の役割を果たすもので、車両前後方向にスラ
イドすることによりヒータコア34を通過して加熱され
る温風の風量と、バイパス通路35を通過する冷風の風
量との割合を調整して車室内への吹出空気温度を調整す
る。このように車両前後方向にスライド可能なエアミッ
クスドア36の採用によりエアミックスドア36の上下
方向の配置スペースを大幅に縮小できる。
34通過後の温風が矢印Dのように車両前方側から車両
後方側へ向かって流れる温風通路37が形成されてい
る。この温風通路37からの温風Dとバイパス通路35
からの冷風Eは吹出モード切替用のロータリドア38の
作動空間にて混合して、所定温度の空気となる。すなわ
ち、ロータリドア38の作動空間が空気混合室の役割を
兼ねる。
38は公知の構成であり、車両左右方向に延びる半円筒
状、あるいは円筒状の形状を持ち、その軸方向(車両左
右方向)の両端部に回転軸39を一体に樹脂成形してい
る。
ら径方向に所定寸法離れた面(半円筒状あるいは円筒状
の円周面)をドア面として構成し、ロータリドア38が
回動することにより、この1つのドア面にてフェイス、
フット、デフロスタの各開口部40、41、42を開閉
する。この各開口部40、41、42はロータリドア3
8のドア面の円周方向に所定間隔で配置されている。な
お、後述の図10にロータリドア38の断面形状が例示
してあり、図中、38aは半円筒状のドア面である。
作動空間の上面部で車両後方側の部位に開口しており、
このフェイス開口部40は車室内の上方側(乗員頭部
側)に向けて空気を吹出すためのフェイス吹出口(図示
せず)に連通する。ここで、フェイス開口部40は図1
に示すようにスクロールケーシング18出口からの送風
空気の主流方向Bの略延長方向に位置しているので、最
大冷房時(バイパス通路35の全開時)に小さな通風抵
抗で蒸発器23通過後の冷風をフェイス開口部40に導
入できる。
8の作動空間の下面部に開口しており、このフット開口
部41には下方に延びるフット吹出ダクト43、44が
ケース31の左右両側にて接続され、この左右両側のフ
ット吹出ダクト43、44の下端部にそれぞれ車室内の
乗員足元に向けて空気を吹出すフット吹出口45、46
が設けられている。
の作動空間の上面部で車両前方側の部位に開口してお
り、このデフロスタ開口部42は車両フロントガラス内
面に向けて空気を吹出すデフロスタ吹出口(図示せず)
に連通する。
円周方向に配置した複数の吹出開口部40〜42を切替
開閉できるので、吹出モード切替部の上下方向の配置ス
ペースを通常の板ドアによる吹出モード切替部に比して
縮小できる。
動を説明する。内外気導入ダクト14、15から流入し
た空気は両吸い込み型の送風ファン16によってスクロ
ールケーシング18内をその巻形状に沿って送風され、
スクロールケーシング18の車両前方側の巻終わり部1
8bから矢印Bのように斜め後方の上方へ吐出され、蒸
発器23を下方から上方へ通過する。そして、送風空気
は蒸発器23で除湿・冷却されて冷風となる。
ライド位置に応じて、ヒータコア34に導入される冷風
とバイパス通路35に導入される冷風とに振り分けら
れ、ヒータコア34で加熱された温風とバイパス通路3
5からの冷風がロータリドア38の作動空間内で混合さ
れて所望温度となる。
リドア38の通路切替作用により、フェイス開口部40
とフット開口部41とデフロスタ開口部42のいずれか
1つ、または複数を通過して車室内へ吹き出し車室内を
空調する。
レイアウトによると、蒸発器23を略水平方向に配置
し、かつその下方から上方へ向かって送風空気を送風す
るので、基本的に凝縮水の落下方向と送風方向とが対向
する関係となり、そのため、蒸発器23で発生する凝縮
水の排水性改善が課題となる。
工夫を講じることにより、凝縮水の排水性を良好にして
いる。すなわち、蒸発器23は、図4、5に示すよう
に、水平面より所定角度θだけ傾斜配置してあり、且
つ、チューブ24の長手方向Cと同一方向に傾斜配置し
ている。このため、蒸発器23で発生した凝縮水W(図
5)は、重力により熱交換部の内部の下方に集まり、そ
の後に、矢印W1のようにチューブ24の下面部をチュ
ーブ長手方向Cに沿って蒸発器23の傾斜下端部(タン
ク部27)に向かって重力により移動し、傾斜下端部に
凝縮水が集まる。
蒸発器23のうち、車両前方側の高い方の部位に向かう
ようにしてあるので、蒸発器23の傾斜下端部から凝縮
水を容易に落下させることができる。
の最大部分を含む流れ)Bが蒸発器23の熱交換面の傾
斜方向の下端部側へ向かうようになっていると、蒸発器
23の傾斜下端部に溜まる凝縮水が送風空気の主流によ
る風圧で押し上げられるので、凝縮水が下方へスムース
に落下できず、排水性が悪化する。
送風機11のスクロールケーシング18の出口部におけ
る風速分布は巻き始め部18aに比して巻き終わり部1
8bの方で大きくなる特性を持っていることに着目し
て、蒸発器23の傾斜配置に際し、蒸発器23の傾斜方
向の下部側(車両後方側)にスクロールケーシング18
の巻き始め部(ノーズ部)18aを配置し、蒸発器23
の傾斜方向の上部側(車両前方側)に巻き終わり部18
bを配置している。
れの主流Bが蒸発器23のうち、車両前方側の高い方の
部位に向かうので、蒸発器23の傾斜下端部に溜まる凝
縮水が空気流れの主流Bの風圧により阻害されずにスム
ースに落下する。しかも、送風空気の主流Bが真上方向
よりも蒸発器23の傾斜下端側へ斜めに流れるので、送
風空気の斜めの流れ方向が蒸発器23下面部での凝縮水
流れ方向W1に沿う方向となるので、凝縮水の排水性を
一層良好にできる。
ら上方へ送風空気が通過するレイアウトであっても、凝
縮水を蒸発器23からスムースに排出できる。
よると、遠心式送風機11の回転軸19の方向を車両左
右方向として、左右両側から空気を吸い込む両吸い込み
タイプとして概略左右対称の構成としているから、右ハ
ンドル車と左ハンドル車に対して同一の室内ユニット部
10を共通使用できる。
開時)に、送風機11から吹き出される送風空気流れの
主流を図1の矢印Bのように蒸発器23、バイパス通路
35、およびロータリドア38の作動空間を通してフェ
イス開口部40へ略直線的な通路で案内できるので、最
大冷房時の通風抵抗を低減して車室内への吹出風量を増
大でき、最大冷房能力を向上できる。
16と、スライド式エアミックスドア36と吹出モード
切替用ロータリドア38との組み合わせにより室内ユニ
ット部10の全高さ寸法を効果的に低減できる。
心式送風機11を左右両側から空気を吸い込む両吸い込
みタイプとして構成しているが、第2実施形態では図6
のように遠心式送風機11を片吸い込み形のタイプとし
て構成している。すなわち、第2実施形態では右ハンド
ル車において、右側(運転席側)の内外気導入ダクト1
5を廃止して、左側(助手席側)の内外気導入ダクト1
4のみから遠心式送風ファン16が空気を吸い込むよう
にしている。第2実施形態の他の点は第1実施形態と同
じである。なお、図6とは逆に左ハンドル車において、
遠心式送風ファン16が右側(助手席側)の内外気導入
ダクト15のみから空気を吸い込むようにしてもよいこ
とはもちろんである。
による左右対称の構成ではなくなるが、室内ユニット部
10の搭載スペースの縮小効果、凝縮水の排水性確保等
の効果は第1実施形態と同じである。
であり、第1、第2実施形態とは、遠心式送風機11、
蒸発器23および内外気導入ダクト14、15の配置形
態を変更している。すなわち、第3実施形態では遠心式
送風ファン16の回転軸19の方向を車両の前後方向と
し、車両の前後両側から遠心式送風ファン16に空気を
吸い込むようにしている。
下端部はそれぞれ車両の前後両側に分岐されて、送風フ
ァン16の車両前後両側の吸入口に接続する。一方、蒸
発器23は図8に示すように車両左右方向で傾斜させて
ある。図8の例では蒸発器23の左側のタンク部26が
高く、右側のタンク部27が低くなるように蒸発器23
を傾斜させてある。
ても、送風ファン16からの送風空気の主流を矢印Bの
ように蒸発器23のうち、車両左側の高い方の部位に斜
めに向かうので、凝縮水の排水性については第1実施形
態と同様の作用効果を発揮できる。
3の冷媒出入口ジョイント28の配管接続面を図7のご
とく車両前方側(エンジンルーム側)に向けることがで
きるので、冷媒出入口ジョイント28とエンジンルーム
側の冷媒配管(図示せず)との結合を第1、第2実施形
態の場合より一層容易に行うことができる。
スライド式エアミックスドア36を水平方向に直線移動
させる構成としているため、吹出モード切替用ロータリ
ドア38をエアミックスドア36の水平方向の移動経路
より上方に配置しているが、第4実施形態ではスライド
式エアミックスドア36の移動経路を図9の矢印Fに示
すように吹出モード切替用ロータリドア38の下部では
下方へ屈折する経路(への字状の屈折経路)としてい
る。
材のように弾性変形可能な可撓性部材によりエアミック
スドア36を構成するとともに、エアミックスドア36
の幅方向の両側部をガイド部材によりガイドすることに
より、スライド式エアミックスドア36が屈折した経路
を移動できるようにしている。
から理解されるようにロータリドア38の位置を下げる
ことができ、これにより、室内ユニット部10全体の高
さ寸法を一層低減できる。
形態であり、第3実施形態(図7、8)の変形である。
第3実施形態では、室内ユニット部10の左右両側に内
外気導入ダクト14、15を配置しているが、第5実施
形態では室内ユニット部10の助手席側のみに内外気導
入ダクト14を配置し、この助手席側の内外気導入ダク
ト14からの空気を遠心式送風ファン16の車両前後両
側の吸入口に吸入させている。
の領域は搭載スペースを比較的確保しやすいので、内外
気導入ダクト14の体格を増大させることができる。そ
こで第5実施形態では、内外気導入ダクト14を助手席
側の方向に拡大して、内外気導入ダクト14内における
空気清浄用フィルタ50の設置スペースを拡大してい
る。これにより、空気清浄用フィルタ50として通風面
積の大きいフィルタを使用することができ、フィルタ5
0による圧損を低減できる。
筒状のドア面38aに連通口38bを開口し、この連通
口38bによりフェイス開口部40を開口した状態を示
している。
は、スクロールケーシング18の巻き始め部(ノーズ
部)18が遠心式送風ファン16の上方部においてファ
ン径方向の中央部付近に位置しているので、遠心式送風
ファン16を上方から見たときに遠心式送風ファン16
の一部が露出している。このため、送風機11の送風停
止直後の瞬間に、蒸発器23の下面部から凝縮水が落下
して、惰性で回転している送風ファン16に凝縮水が当
たるという現象が生じる。また、送風機11の作動中で
あっても、車両の上下の振動等により蒸発器23の下面
部から凝縮水が落下して、凝縮水が回転中の送風ファン
16に当たる場合もある。このように、凝縮水が回転中
の送風ファン16に当ると異音が生じる。
こと目的とするものであって、図12に示すように、遠
心式送風ファン16を上方から見たときに遠心式送風フ
ァン16が露出しないようにスクロールケーシング18
の巻き始め部18aにより遠心式送風ファン16の上方
を覆っている。
シング18の巻き始め部18aと、巻き始め部18aの
下方に位置する遠心式送風ファン16の外周部16aと
を結ぶ線L1が、外周部16aを通過する鉛直線L2に
対して図12の左側、すなわち、送風ファン16から離
れる側に位置するように巻き始め部18aの位置を設定
している。これにより、スクロールケーシング18の巻
き始め部18aにより遠心式送風ファン16の上方を完
全に覆うことができるので、遠心式送風ファン16を上
方から見たときに遠心式送風ファン16が露出しない。
間、あるいは車両の上下の振動等により蒸発器23の下
面部から凝縮水Wが落下しても、凝縮水Wは巻き始め部
18aにより遮られ、送風ファン16に当たらない。よ
って、凝縮水が回転中の送風ファン16に当ることに起
因する異音の発生を確実に防止できる。
線L2とがなす角度θ1を15°以上に設定すると、走
行道路の傾斜等により車両が傾斜しても、凝縮水Wが落
下して送風ファン16に当たることを確実に防止でき、
異音防止の作用効果をより有効に発揮できることが分か
った。
全体の車室内側から見た正面図は、例えば、図6(第2
実施形態)と同じでよいので、図示を省略する。
は、吹出空気の温度調整手段としてヒータコア34を通
過する温風とヒータコア34のバイパス通路35を通過
する冷風との風量割合を調整するエアミックスドア36
を使用したエアミックス方式のものについて説明した
が、温度調整手段として、ヒータコア34への温水流量
または温水温度を制御する温水制御弁(図示せず)を備
え、この温水制御弁によりヒータコア34への温水流量
または温水温度を制御して、ヒータコア34による空気
加熱量を調整して車室内への吹出空気温度を調整するよ
うにしてもよい。
計器盤の下方部に配置する前席側の室内ユニット部10
について説明したが、車室内後部に設置され、車室内後
席側を空調する後席側の室内ユニット部等にも本発明を
適用できることはもちろんである。
側面図である。
から見た正面図である。
ある。
から見た正面図である。
ある。
面図である。
側から見た一部断面正面図である。
側面断面図である。
部、13…吹出モード切替部、14、15…内外気導入
ダクト、16…遠心式送風ファン、17…駆動用モー
タ、18…スクロールケーシング、18a…巻き始め
部、18b…巻き終わり部、23…蒸発器(冷却用熱交
換器)、34…ヒータコア(加熱用熱交換器)、36…
スライド式エアミックスドア、38…吹出モード切替用
ロータリドア。
Claims (15)
- 【請求項1】 空気を送風する送風機(11)と、前記
送風機(11)の送風空気を冷却する冷却用熱交換器
(23)とを備え、 前記送風機(11)の上方に前記冷却用熱交換器(2
3)を略水平方向に配置して前記送風機(11)からの
送風空気が前記冷却用熱交換器(23)を下方から上方
へ通過するようにした車両用空調装置において、 前記冷却用熱交換器(23)の熱交換面を水平面から所
定角度(θ)傾斜させるとともに、前記送風機(11)
からの送風空気の主流が、前記冷却用熱交換器(23)
の高い方の部位に向かうようにしたことを特徴とする車
両用空調装置。 - 【請求項2】 前記送風空気の主流が真上方向よりも前
記冷却用熱交換器(23)の傾斜下端側へ斜めに流れる
ことを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。 - 【請求項3】 空気を送風する送風機(11)と、前記
送風機(11)の送風空気を冷却する冷却用熱交換器
(23)とを備え、 前記送風機(11)は、遠心式送風ファン(16)と、
前記遠心式送風ファン(16)を収容するスクロールケ
ーシング(18)とを有する遠心式送風機であり、 前記送風機(11)の上方に前記冷却用熱交換器(2
3)を略水平方向に配置して前記送風機(11)からの
送風空気が前記冷却用熱交換器(23)を下方から上方
へ通過するようにした車両用空調装置において、 前記冷却用熱交換器(23)の熱交換面を水平面から所
定角度(θ)傾斜させるとともに、前記スクロールケー
シング(18)の巻き始め部(18a)が前記冷却用熱
交換器(23)の熱交換面の傾斜方向の下部側に位置
し、前記スクロールケーシング(18)の巻き終わり部
(18b)が前記冷却用熱交換器(23)の熱交換面の
傾斜方向の上部側に位置することを特徴とする車両用空
調装置。 - 【請求項4】 前記遠心式送風ファン(16)を上方か
ら見たときに前記遠心式送風ファン(16)が露出しな
いように前記スクロールケーシング(18)の巻き始め
部(18a)により前記遠心式送風ファン(16)の上
方を覆うことを特徴とする請求項3に記載の車両用空調
装置。 - 【請求項5】 空気を送風する送風機(11)と、前記
送風機(11)の送風空気を冷却する冷却用熱交換器
(23)とを備え、 前記送風機(11)は、遠心式送風ファン(16)と、
前記遠心式送風ファン(16)を収容するスクロールケ
ーシング(18)とを有する遠心式送風機であり、 前記送風機(11)の上方に前記冷却用熱交換器(2
3)を略水平方向に配置して前記送風機(11)からの
送風空気が前記冷却用熱交換器(23)を下方から上方
へ通過するようにした車両用空調装置において、 前記遠心式送風ファン(16)を上方から見たときに前
記遠心式送風ファン(16)が露出しないように前記ス
クロールケーシング(18)の巻き始め部(18a)に
より前記遠心式送風ファン(16)の上方を覆うことを
特徴とする車両用空調装置。 - 【請求項6】 前記巻き始め部(18a)と、前記巻き
始め部(18a)の下方に位置する前記遠心式送風ファ
ン(16)の外周部(16a)とを結ぶ線(L1)と、
前記遠心式送風ファン(16)の外周部外周部(16
a)を通過する鉛直線(L2)とがなす角度(θ1)が
15°以上であることを特徴とする請求項4または5に
記載の車両用空調装置。 - 【請求項7】 前記送風機(11)は、その軸方向の両
側から空気を吸い込む両吸い込みタイプとして構成され
ていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1
つに記載の車両用空調装置。 - 【請求項8】 前記送風機(11)および前記冷却用熱
交換器(23)を含む上下方向積み上げ構造の左右両側
に空気導入ダクト(14、15)を配置し、 前記左右両側の空気導入ダクト(14、15)から前記
送風機(11)の軸方向の両側の空気吸入口に空気を導
入することを特徴とする請求項7に記載の車両用空調装
置。 - 【請求項9】 前記冷却用熱交換器(23)の上方に吹
出モード切替機構(38)を配置したことを特徴とする
請求項1ないし8のいずれか1つに記載の車両用空調装
置。 - 【請求項10】 前記吹出モード切替機構は、回転軸
(39)から径方向に所定寸法離れた部位で前記回転軸
(39)の回転方向に変位するドア面(38a)を有す
るロータリドア(38)により構成され、 前記ロータリドア(38)の1つのドア面(38a)に
よりフェイス開口部(40)、フット開口部(41)お
よびデフロスタ開口部(42)を開閉することを特徴と
する請求項9に記載の車両用空調装置。 - 【請求項11】 前記冷却用熱交換器(23)の上方に
加熱用熱交換器(34)を略水平方向に配置したことを
特徴とする請求項1ないし10のいずれか1つに記載の
車両用空調装置。 - 【請求項12】 前記加熱用熱交換器(34)を通過す
る温風と前記加熱用熱交換器(34)をバイパスする冷
風の風量割合を調整するエアミックスドア(36)を備
えるとともに、 前記エアミックスドア(36)を前記加熱用熱交換器
(34)に沿って略水平方向にスライドするスライド式
ドアにより構成することを特徴とする請求項11に記載
の車両用空調装置。 - 【請求項13】 前記加熱用熱交換器(34)を前記冷
却用熱交換器(23)の上方で、且つ、車両前方側に配
置し、前記加熱用熱交換器(34)より車両後方側に前
記加熱用熱交換器(34)のバイパス通路(35)を配
置したことを特徴とする請求項11または12に記載の
車両用空調装置。 - 【請求項14】 前記冷却用熱交換器(23)の車両前
方側が高く、車両後方側が低くなるように前記冷却用熱
交換器(23)を傾斜させることを特徴とする請求項1
ないし13のいずれか1つに記載の車両用空調装置。 - 【請求項15】 前記送風機(11)および前記冷却用
熱交換器(23)を包含する室内ユニット部(10)
を、車室内前方の計器盤内側の車両左右方向の略中央部
に配置したことを特徴とする請求項1ないし14のいず
れか1つに記載の車両用空調装置。
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