JP2001039144A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JP2001039144A
JP2001039144A JP11212733A JP21273399A JP2001039144A JP 2001039144 A JP2001039144 A JP 2001039144A JP 11212733 A JP11212733 A JP 11212733A JP 21273399 A JP21273399 A JP 21273399A JP 2001039144 A JP2001039144 A JP 2001039144A
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JP
Japan
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air
heat exchanger
vehicle
cooling heat
heat exchange
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Yukio Kamimura
上村  幸男
Koichi Ito
伊藤  公一
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 送風機からの吹出空気流に対して略直交方向
において冷却用熱交換器の熱交換面を水平方向から所定
角度傾斜して配置する車両用空調装置において、凝縮水
の排出性を向上する。 【解決手段】 遠心式送風ファン15の回転軸方向を略
上下方向に配置するとともに、このファン15を収容す
るスクロールケーシング17の巻き始め部17aを空調
ユニット2内の蒸発器傾斜方向の下部側に位置させ、ス
クロールケーシング17の巻き終わり部17bを蒸発器
傾斜方向の上部側に位置させる。巻き終わり部17bか
らの空気流れの主流は蒸発器傾斜方向の上部側へ向かっ
て流れ、蒸発器傾斜方向の下部側には巻き始め部17a
側の風速の低い部分が流れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、送風機からの吹出
空気流に対して略直交方向において冷却用熱交換器の熱
交換面を水平方向から所定角度傾斜して配置する車両用
空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用空調装置においては、送風
機からの吹出空気流に対する略直交方向において冷却用
熱交換器(蒸発器)の熱交換面を水平方向から所定角度
傾斜して配置し、冷却用熱交換器の熱交換面を下方から
上方に向かって送風空気が通過するようにしたものが特
開平10−244820号公報等にて知られている。こ
のように、冷却用熱交換器の熱交換面を略水平方向に配
置することにより、車両用空調装置の体格を小型化して
配置スペースを縮小することができる。
【0003】この従来技術では、冷却用熱交換器の傾斜
方向と、冷却用熱交換器の下方部に空気を送風する遠心
式送風機のスクロールケーシングの巻き方向を次のごと
く設定している。すなわち、冷却用熱交換器は、その熱
交換面の車両前方側が高くて車両後方側が低くなるよう
に傾斜しており、そして、スクロールケーシングの巻き
始め部(ノーズ部)が冷却用熱交換器の傾斜方向の上部
側(車両前方側)に位置し、スクロールケーシングの巻
き終わり部が冷却用熱交換器の傾斜方向の下部側(車両
後方側)に位置している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、遠心式送風
機においては、スクロールケーシングの径が巻き始め部
から巻き終わり部に向かって順次拡大していくととも
に、送風ファンの羽根(ブレード)から径外方側へ向か
って空気が吐出されるので、スクロールケーシング出口
部おける風速分布は巻き始め部側に比して巻き終わり部
側の方で大きくなる特性を持っている。
【0005】従って、上記従来技術のスクロールケーシ
ングの巻き方向であると、スクロールケーシングの巻き
終わり部側の風速分布の高い部分、つまり、空気流れの
主流部分が冷却用熱交換器の傾斜方向の下部側(車両後
方側)に向かうことになる。
【0006】一方、冷却用熱交換器で発生する凝縮水は
重力により冷却用熱交換器の傾斜方向の下部側(車両後
方側)に集まり、ここから下方へ落下しようとするが、
その際、風速分布の高い主流部分が冷却用熱交換器の傾
斜方向の下部側(車両後方側)に向かうので、凝縮水の
落下が阻害され、凝縮水を円滑に排出できないという不
具合が生じる。
【0007】また、冷却用熱交換器の下方部に空気を導
入する空気入口の形状が冷却用熱交換器の傾斜配置によ
り三角状になるが、風速分布の高い主流部分が三角状の
空気入口の開口面積が縮小する側(車両後方側)に向か
うので、主流部分の急縮小、急拡大が生じて圧力損失を
増加させるという不具合が生じる。
【0008】本発明は上記点に鑑みてなされたもので、
第1には、送風機からの吹出空気流に対して略直交方向
において冷却用熱交換器の熱交換面を水平方向から所定
角度傾斜して配置する車両用空調装置において、凝縮水
の排出性を向上することを目的とする。
【0009】本発明は、第2には、冷却用熱交換器に対
する空気入口部での圧力損失の低減を図ることを目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、冷却用熱交換器(2
1)に送風する送風機(14)に、回転軸方向が略上下
方向に向くように配置された遠心式送風ファン(15)
と、この遠心式送風ファン(15)を収容するスクロー
ルケーシング(17)とを設けるとともに、スクロール
ケーシング(17)の巻き始め部(17a)を冷却用熱
交換器(21)の熱交換面の傾斜方向の下部側に位置さ
せ、スクロールケーシング(17)の巻き終わり部(1
7b)を冷却用熱交換器(21)の熱交換面の傾斜方向
の上部側に位置させることを特徴としている。
【0011】これにより、スクロールケーシング(1
7)の巻き終わり部(17b)側からの空気流れの主流
は冷却用熱交換器(21)の傾斜方向の上部側へ向かっ
て流れ、冷却用熱交換器(21)の傾斜方向の下部側に
は主流部分からずれた、巻き始め部(17a)側の風速
の低い部分が流れる。そのため、冷却用熱交換器(2
1)の傾斜方向下部側に凝縮水が集中し落下しようとす
るときに、凝縮水の落下が下方からの風圧により阻害さ
れることを抑制して凝縮水の落下を促進できる。
【0012】次に、請求項2に記載の発明では、送風機
(14)からの空気をケース(20)に設けた空気入口
(20a)を通して冷却用熱交換器(21)に送風する
ようになっており、回転軸方向が略上下方向に向くよう
に配置された遠心式送風ファン(15)と、この遠心式
送風ファン(15)を収容するスクロールケーシング
(17)とを送風機(14)に設けるとともに、空気入
口(20a)を、スクロールケーシング(17)の巻き
始め部(17a)側で開口面積が縮小し、スクロールケ
ーシング(17)の巻き終わり部(17b)側で開口面
積が拡大する形状に形成したことを特徴としている。
【0013】これにより、スクロールケーシング(1
7)の巻き終わり部(17b)からの空気流れの主流は
空気入口(20a)の開口面積拡大部分を小さい圧力損
失で通過することができる。そのため、圧力損失の低減
により風量増加を実現できる。
【0014】次に、請求項3に記載の発明では、回転軸
方向が略水平方向に向くように配置された遠心式送風フ
ァン(15)と、この遠心式送風ファン(15)を収容
するスクロールケーシング(17)とを送風機(14)
に設けるとともに、遠心式送風ファン(15)を、軸方
向の一端側に配置された吸い込み口(17c)から空気
を吸い込み、軸方向の他端側に駆動用モータ(16)を
配置した片吸い込み形のファンとし、吸い込み口(17
c)を冷却用熱交換器(21)の熱交換面の傾斜方向の
下部側に位置させ、一方、駆動用モータ(16)を冷却
用熱交換器(21)の熱交換面の傾斜方向の上部側に位
置させることを特徴としている。
【0015】片吸い込み形の遠心式送風ファン(15)
においては、片側の吸い込み口(17c)からの吸い込
み空気を軸方向から径外方側へ曲げて送風することに伴
って、スクロールケーシング(17)出口の風速分布は
ファン軸方向において駆動用モータ(16)側で高くな
り、吸い込み口(17c)側で低くなる。
【0016】従って、請求項3に記載の発明によると、
駆動用モータ(16)側の風速分布の高い主流部分が冷
却用熱交換器(21)の傾斜方向の上部側へ向かって流
れ、冷却用熱交換器(21)の傾斜方向の下部側には主
流部分からずれた、吸い込み口(17c)側の風速の低
い部分が流れる。そのため、冷却用熱交換器(21)の
傾斜方向下部側に凝縮水が集中し落下しようとするとき
に、凝縮水の落下が下方からの風圧により阻害されるこ
とを抑制して凝縮水の落下を促進できる。
【0017】次に、請求項4に記載の発明では、送風機
(14)からの空気をケース(20)に設けた空気入口
(20a)を通して冷却用熱交換器(21)に送風する
ようになっており、回転軸方向が略水平方向に向くよう
に配置された遠心式送風ファン(15)と、この遠心式
送風ファン(15)を収容するスクロールケーシング
(17)とを送風機(14)に設けるとともに、遠心式
送風ファン(15)を、軸方向の一端側に配置された吸
い込み口(17c)から空気を吸い込み、軸方向の他端
側に駆動用モータ(16)を配置した片吸い込み形のフ
ァンとし、空気入口(20a)を、吸い込み口(17
c)側で開口面積が縮小し、駆動用モータ(16)側で
開口面積が拡大する形状に形成したことを特徴としてい
る。
【0018】これにより、片吸い込み形の遠心式送風フ
ァン(15)における駆動用モータ(16)側の風速分
布の高い主流部分が空気入口(20a)の開口面積拡大
部分を小さい圧力損失で通過することができる。そのた
め、圧力損失の低減により風量増加を実現できる。
【0019】請求項5に記載の発明のように、請求項1
ないし4のいずれか1つにおいて、送風機(14)から
の空気吹出方向を略車両幅方向とし、冷却用熱交換器
(21)の熱交換面を略車両前後方向で傾斜させる配置
とすることができる。
【0020】請求項6に記載の発明のように、請求項1
において、スクロールケーシング(17)の巻き始め部
(17a)を車両後方側に位置させ、スクロールケーシ
ング(17)の巻き終わり部(17b)を車両前方側に
位置させ、冷却用熱交換器(21)は、その熱交換面の
車両前方側が高く、車両後方側が低くなるように傾斜さ
せることができる。
【0021】なお、スクロールケーシング(17)の巻
き始め部(17a)と巻き終わり部(17b)を略車両
前後方向に配置する場合に、巻き始め部(17a)を略
車両前後方向においてケース(20)の外側に配置する
ようにしてもよい。
【0022】請求項7に記載の発明のように、請求項2
または4において、空気入口(20a)を、冷却用熱交
換器(21)の熱交換面の傾斜方向の下部側で開口面積
が縮小し、冷却用熱交換器(21)の熱交換面の傾斜方
向の上部側で開口面積が拡大する台形状に形成すること
ができる。
【0023】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すも
のである。
【0024】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1〜図4は第
1実施形態による車両用空調装置の車両搭載状態を例示
するもので、車両用空調装置は、送風機ユニット1と空
調ユニット2の2つの部分に大別され、送風機ユニット
1は、車室内前部の計器盤の中央部から助手席側にオフ
セット(右ハンドル車では車両幅方向の左側にオフセッ
ト)した位置に配置されている。
【0025】これに対し、空調ユニット2は、車室内前
部の計器盤の中央部に配置されている。上記送風機ユニ
ット1は、その上方部に車室内空気と車室外空気とを切
替導入する内外気切替箱11を有し、この内外気切替箱
11には外気導入口12と内気導入口13が開口してい
る。
【0026】内外気切替箱11の内部にはこれら両導入
口12、13を開閉する内外気切替ドア(図示せず)が
設置されている。内外気切替箱11の下方には、送風機
14が配置されており、この送風機14は遠心式多翼フ
ァン(シロッコファン)からなる送風ファン15、ファ
ン駆動用モータ16、およびファン15を収容するスク
ロールケーシング17から構成されている。
【0027】送風ファン15の回転軸は略上下方向に向
くように配置され、送風ファン15は図2に示すように
円弧状に湾曲した羽根15aを円周方向に多数配置して
おり、かつ、図2に示す平面視において時計方向Dに回
転する。スクロールケーシング17の巻き方向は送風フ
ァン15の回転方向Dと同様に図2の平面視において時
計方向に設定されている。
【0028】ここで、スクロールケーシング17の巻き
方向は巻き始め部(ノーズ部)17aから巻き終わり部
17bに向かってスクロール形状の径が拡大していく方
向である。そして、送風ファン15の羽根15aから吐
出された空気はスクロールケーシング17内をスクロー
ル巻き方向に沿って流れる。
【0029】上記のごとくスクロールケーシング17の
巻き方向を平面視において時計方向に設定することによ
り、巻き始め部(ノーズ部)17aが車両後方側に位置
し、巻き終わり部17bが車両前方側に位置することに
なる。
【0030】送風ファン15はスクロールケーシング1
7上部のベルマウス状吸入口17c(図1)を通して空
気を吸入する片吸い込み形ファンであり、送風ファン1
5の回転により内外気切替箱11からスクロールケーシ
ング17上部のベルマウス状吸入口17cを通して空気
が吸入される。この吸入空気は、スクロールケーシング
17の内部を時計方向に流れ、その後、スクロールケー
シング17の巻き終わり部17bから車室の右側へ向か
って略水平方向に送風されるようになっている。
【0031】次に、空調ユニット2について具体的に説
明すると、空調ユニット2は樹脂製のケース20を有
し、このケース20は縦長の概略箱状の全体形状に成形
され、以下説明する機器を収納するために複数の分割ケ
ース体を結合して構成される。このケース20内の助手
席側(車両左側)の側面において、最も下方側の部位
に、空気入口20aが開口している。この空気入口20
aは図3に示すように後述の蒸発器(冷却用熱交換器)
21の傾斜に沿って車両前方側で開口面積が拡大し、車
両後方側で開口面積が縮小する台形状に形成され、車両
前後方向に細長の偏平な形状になっている。
【0032】空気入口20aはスクロールケーシング1
7の出口部に接続ダクト18を介して接続され、送風フ
ァン15の送風空気が流入する。そして、ケース20内
部において、最も下方側の部位には空気入口20aから
の送風空気が流入する空気流入空間20bが図1に示す
ように車両幅(左右)方向の全長にわたって形成されて
いる。
【0033】この空気流入空間20bの上方に冷凍サイ
クルの蒸発器(冷却用熱交換器)21の熱交換面が所定
角度傾斜して略水平状態に設置されている。このため、
送風機ユニット1からの送風空気が蒸発器21の熱交換
面に対して、その下方より導入され、蒸発器21の上方
に導出される。
【0034】ここで、蒸発器21の具体的構成およびそ
の配置形態について詳述すると、図4は蒸発器21の具
体的構成を例示するもので、アルミニュウム等の耐食性
に優れた一対(2枚)の金属薄板を最中合わせ状に接合
して構成される偏平状のチューブ21aを有しており、
この偏平状のチューブ21aの長手方向は図4の上下方
向(図3では矢印B方向)であり、チューブ21a内に
は、その長手方向に冷媒が流れる冷媒通路が形成され
る。
【0035】このチューブ21aは図4の左右方向にコ
ルゲートフィン21bを介在して多数積層され、公知の
積層型蒸発器を構成する。このチューブ21aとコルゲ
ートフィン21bとにより空気冷却部をなすコア部21
cが構成される。送風空気はこのコア部21cの空隙部
を通過して冷却される。従って、蒸発器21の熱交換面
は、このコア部21cにより構成される。
【0036】そして、このコア部21cの両端側に、多
数のチューブ21aへの冷媒の分配もしくは多数のチュ
ーブ21aからの冷媒の合流を行うタンク部21d、2
1eを配置している。このタンク部21d、21eは、
チューブ21aを構成する金属薄板の両端部に一体成形
された突出部により構成されている。また、チューブ2
1a(金属薄板)の積層方向の一端部(図4の左端部)
には冷媒出入口を持つ配管ジョイント21fが配置され
ており、蒸発器21の全体構造はアルミニュウムの一体
ろう付けにより組み立てられる。
【0037】そして、蒸発器21は、図3に示すよう
に、配管ジョイント21fが位置する一方のタンク部2
1d側が車両前方側に位置し、他方のタンク部21e側
が車両後方側に位置するようにして、しかも、車両前方
側のタンク部21d側が高くなり、車両後方側のタンク
部21e側が低くなるように所定角度θ(例えば、25
°)だけ傾斜して配置している。
【0038】蒸発器21をこのように配置するため、蒸
発器21の熱交換面が送風機14からの空気吹出方向
(換言すると、蒸発器21下側への空気流れ方向)Aに
対して略直交方向で傾斜することになる。蒸発器21の
チューブ21aの長手方向(冷媒流れ方向)Bも、空気
流れ方向Aと直交する関係となる。
【0039】そして、図2に示すようにスクロールケー
シング17の巻き始め部17aが蒸発器21の熱交換面
の傾斜方向の下部側に位置し、スクロールケーシング1
7の巻き終わり部17bが蒸発器21の熱交換面の傾斜
方向の上部側に位置している。このような配置関係か
ら、空気入口20aは、スクロールケーシング17の巻
き始め部17a側で開口面積が縮小し、スクロールケー
シング17の巻き終わり部17b側で開口面積が拡大す
る台形状に形成されている。
【0040】ケース20の底面部20cは車両後方から
前方側へ向かって低くなるように形成されており、そし
て、車両前方側の最も低くなる部位に排水パイプ20d
が開口している。この排水パイプ20dは樹脂製ケース
20の底面部20cに一体成形することができ、その下
端部には排水ホース(図示せず)が接続される。よっ
て、ケース20の底面部20c上に落下した凝縮水は、
排水パイプ20d、およびこれに接続される排水ホース
(図示せず)を介して車外へ排出できる。
【0041】そして、蒸発器21の空気下流側(車室内
上側)で、車両前方側の部位に、ヒータコア(加熱用熱
交換器)22が略水平状態にして設置してある。このヒ
ータコア22は蒸発器21とは逆方向に、車両前方側が
低く、車両後方側が高くなるように所定角度で傾斜配置
されている。このヒータコア22は、エンジン冷却水
(温水)を熱源として送風空気を加熱するものであっ
て、このヒータコア22に対して車両後方側の側方には
バイパス通路23が形成されている。
【0042】蒸発器21とヒータコア22との間には、
ヒータコア22を通過して加熱される温風の風量と、バ
イパス通路23を通過する冷風の風量との割合を調整す
るエアミックスドア24が回転軸24aにより回動可能
に配置されている。このエアミックスドア24は上記の
温風と冷風との風量割合の調整により車室内への吹出空
気温度を調整する温度調整手段の役割を果たすものであ
る。
【0043】ヒータコア22の上方部には、ヒータコア
22通過後の温風が矢印Cのように車両前方側から車両
後方側へ向かって流れる温風通路25がケース20の壁
部26により構成されている。この温風通路25からの
温風とバイパス通路23からの冷風が空気混合室27で
混合して、所定温度の空気となる。
【0044】ケース20の上面部で車両後方側の部位に
はフェイス開口部28が開口しており、このフェイス開
口部28は車室内の上方側(乗員頭部側)に向けて空気
を吹出すフェイス吹出口(図示せず)に連通する。ここ
で、フェイス開口部28はバイパス通路23を介して蒸
発器21の上方(空気下流側)に略直線的に位置してい
るので、最大冷房時に小さな通風抵抗で蒸発器21通過
後の冷風をフェイス開口部28に導入できる。
【0045】また、空調ケース7の上面部で車両前方側
の部位にはデフロスタ開口部29が開口しており、この
デフロスタ開口部29は車両フロントガラス内面に向け
て空気を吹出すデフロスタ吹出口(図示せず)に連通す
る。また、ケース20のうち、温風通路25の直ぐ上方
の位置で、かつ、ケース20の左右の側面(図1参照)
にはフット開口部30が開口しており、このフット開口
部30は車室内の乗員足元に向けて空気を吹出すフット
吹出口(図示せず)に連通する。
【0046】そして、これらの開口部28〜30を開閉
するために、2つの吹出モード切替ドア31、32が回
転軸31a、32aにより回動可能に配置されている。
一方の吹出モード切替ドア31はフェイス開口部28
と、連通路33の入口部を切替開閉する。ここで、連通
路33は空気混合室27からの空気をデフロスタ開口部
29とフット開口部30の両方へ導入する共通の空気導
入通路であり、他方の吹出モード切替ドア32はこの連
通路33とデフロスタ開口部29との間、およびこの連
通路33とフット開口部30との間を切替開閉する。
【0047】次に、上記構成において第1実施形態の作
動を説明する。図1、2の内外気切替箱11から流入し
た空気は送風ファン15によってスクロールケーシング
17内を略水平方向に流れ、接続ダクト18を介して空
気入口20aから矢印Aのように蒸発器21下部の空気
流入空間20bへ流入する。
【0048】そして、送風空気はここから上方へ方向転
換して蒸発器21を通過し、ここで除湿・冷却されて冷
風となる。この冷風は次にエアミックスドア24の回動
位置に応じて、ヒータコア22に導入される冷風とバイ
パス通路23に導入される冷風とに振り分けられ、ヒー
タコア22で加熱された温風とバイパス通路23からの
冷風が空気混合室27で混合されて所望温度となる。
【0049】次に、この所望温度の空調空気は、2つの
吹出モード切替ドア31、32の通路切替作用により、
フェイス開口部28とデフロスタ開口部29とフット開
口部30のいずれか1つ、または複数を通過して車室内
へ吹き出して、車室内を空調する。
【0050】ところで、上述した空調ユニットレイアウ
トでは、蒸発器21を略水平方向に配置し、かつその下
方から上方へ向かって、送風空気を送風するので、凝縮
水の落下方向と送風方向とが対向するようになり、その
ため、蒸発器21で発生する凝縮水の排水性改善が課題
となる。
【0051】そこで、本第1実施形態では以下のごとき
工夫を講じることにより、凝縮水の排水性を良好にして
いる。すなわち、蒸発器21は、図3に示すように、水
平面よりチューブ21aの長手方向Bと同一方向に所定
角度θだけ傾斜配置してある。ここで、蒸発器21の傾
斜角度θは、蒸発器21での保水量低減のために、10
°程度より大きくすることが好ましく、また、蒸発器2
1設置のための上下方向スペース低減のために、30°
程度より小さくすることが好ましい。
【0052】蒸発器21で発生した凝縮水は、チューブ
21aの長手方向Bと蒸発器傾斜方向とが一致している
ので、チューブ下面部をチューブ長手方向Bに沿って蒸
発器21の傾斜下端部(タンク部21e)に向かって重
力により移動し、傾斜下端部に凝縮水が集まる。
【0053】ここで、蒸発器21の傾斜配置に伴って、
スクロールケーシング17の巻き始め部17aを蒸発器
21の熱交換面の傾斜方向の下部側に位置させ、スクロ
ールケーシング17の巻き終わり部17bを蒸発器21
の熱交換面の傾斜方向の上部側に位置させているので、
蒸発器21の傾斜下端部から凝縮水を容易に落下させる
ことができる。
【0054】すなわち、遠心式送風機14においては、
既述したようにスクロールケーシング出口部おける風速
分布は巻き始め部17aに比して巻き終わり部17bの
方で大きくなる特性を持っている。
【0055】従って、蒸発器21下側への送風空気流れ
の主流(空気流速の高い流れ)は空気流入空間20bに
おいて、蒸発器21の熱交換面の傾斜方向の上部側(車
両前方側のタンク部21d側)に向かって流れ、蒸発器
21の熱交換面の傾斜方向の下部側には送風空気流れの
主流からずれた空気流速の低い流れが向かうことにな
る。
【0056】その結果、送風空気の主流による高圧力領
域は、空気流入空間20bのうち、蒸発器21の熱交換
面の傾斜方向の上部側に形成され、蒸発器21の熱交換
面の傾斜方向の下部側には形成されないので、蒸発器2
1の傾斜下端部に溜まる凝縮水が、送風空気の主流によ
る高圧力で押し上げられることなく、下方へスムースに
落下できる。
【0057】従って、略水平方向に配置した蒸発器21
を、その下方から上方へ向かって送風空気を送風する配
置レイアウトであっても、蒸発器21で発生する凝縮水
の排水性を大幅に改善できる。
【0058】また、本第1実施形態による上述の配置レ
イアウトによると、空気入口20aは、スクロールケー
シング17の巻き始め部17a側で開口面積が縮小し、
スクロールケーシング17の巻き終わり部17b側で開
口面積が拡大する形状に形成されている。そのため、巻
き終わり部17b側の送風空気の主流は空気入口20a
のうち、車両前方側の開口面積の拡大部位を小さい圧力
損失で通過できる。従って、送風空気の風量を増加して
空調能力を向上できる。
【0059】(第2実施形態)図5は第2実施形態であ
り、ケース20の底面部20cを第1実施形態とは逆に
車両前方から後方側へ向かって低くなるように形成して
いる。これにより、車両後方側の最も低くなる部位に排
水パイプ20dを配置している。
【0060】この第2実施形態によると、ケース20の
底面部20cの傾斜方向が蒸発器21の熱交換面の傾斜
方向と同一方向になるので、空気入口20aの形状が略
平行四辺形となり、スクロールケーシング17の巻き始
め部17a側および巻き終わり部17b側で開口面積が
略同一となるが、スクロールケーシング17の巻き始め
部17aが蒸発器21の熱交換面の傾斜方向の下部側に
位置しているので、凝縮水の排水性については第1実施
形態と同様の作用効果を発揮できる。
【0061】(第3実施形態)図6、7は第3実施形態
であり、第1、第2実施形態とはスクロールケーシング
17の巻き方向および蒸発器21の熱交換面の傾斜方向
を逆にしている。
【0062】すなわち、送風ファン15の回転方向は図
6に示すように平面視で反時計方向Eであり、スクロー
ルケーシング17の巻き方向もそれに伴って平面視で反
時計方向であり、巻き始め部17aを車両前方側に位置
させ、巻き終わり部17bを車両後方側に位置させてい
る。一方、蒸発器21の熱交換面の傾斜方向は車両前方
側が低く、車両後方側が高くなるように設定してある。
【0063】このような配置により、空気入口20aの
形状は第1実施形態と同様に台形状になるが、第3実施
形態では、空気入口20aのうち、開口面積の縮小側が
車両前方側(巻き始め部17a側)となり、開口面積の
拡大側が車両後方側(巻き終わり部17b側)となる。
従って、第3実施形態では、凝縮水の排水性改善および
圧力損失の低減の両面について第1実施形態と同様の作
用効果を発揮できる。
【0064】また、第1実施形態では、図2に示すよう
に車両前後方向において、スクロールケーシング17の
前方端部(巻き終わり部17b側)を、空調ユニット2
の前方端部より外側(車両前方側)へ配置しているが、
第3実施形態では、図6に示すように車両前後方向にお
いて、スクロールケーシング17の前方端部と、空調ユ
ニット2の前方端部とを略同一位置に揃えて配置してい
る。
【0065】(第4実施形態)図8は第4実施形態であ
り、第1〜第3実施形態では遠心式送風ファン15の回
転軸方向を略上下方向に向くように配置しているが、第
4実施形態では遠心式送風ファン15の回転軸方向を車
両の前後方向(水平方向)に配置している。
【0066】遠心式送風ファン15として、その軸方向
の一端側に吸い込み口17cを配置し、軸方向の他端側
に駆動用モータ16を配置した片吸い込み形のファンを
構成する場合には、片側の吸い込み口17cからの吸い
込み空気が送風ファン15により矢印Fのように径外方
側へ湾曲状に曲がって吐出されるので、スクロールケー
シング17出口部における風速分布はファン軸方向にお
いてモータ16側で大となり、吸い込み口17c側で小
となる。
【0067】第4実施形態では上記点に着目して、遠心
式送風ファン15の回転軸方向を車両の前後方向(水平
方向)に配置するに際して、吸い込み口17cを車両前
方側に配置して蒸発器21の熱交換面の傾斜方向の下部
側に位置させ、一方、駆動用モータ16を車両後方側に
配置して蒸発器21の熱交換面の傾斜方向の上部側に位
置させている。
【0068】なお、図8では空調ユニット2について蒸
発器21部分のみ図示しているが、空調ユニット2の全
体構成は第3実施形態の図7と同じであり、空気入口2
0aも同じ形状でよい。
【0069】第4実施形態によると、ファン軸方向(車
両前後方向)において、風速分布の低い、吸い込み口1
7c側の空気流れが蒸発器21の熱交換面の傾斜方向の
下部側に流入するので、凝縮水を蒸発器21の傾斜下端
部から容易に落下させることができる。
【0070】また、風速分布の高い、モータ16側の主
流は蒸発器21の熱交換面の傾斜方向の上部側に向かう
ので、空気入口20aのうち、開口面積の拡大側を主流
部分が通過する。これにより、圧力損失を低減して風量
を増加できる。
【0071】(第5実施形態)図9は第5実施形態であ
り、上記第4実施形態とは逆に、片吸い込み形の遠心式
送風ファン15の吸い込み口17cを車両後方側に配置
し、一方、駆動用モータ16を車両前方側に配置してい
る。これに伴って、蒸発器21の熱交換面を車両前方側
が高く、車両後方側が低くなるように傾斜させている。
【0072】その結果、第5実施形態においても、遠心
式送風ファン15の吸い込み口17cを蒸発器21の熱
交換面の傾斜方向の下部側に位置させ、駆動用モータ1
6を蒸発器21の熱交換面の傾斜方向の上部側に位置さ
せることができる。なお、第5実施形態の空調ユニット
2の全体構成は第1実施形態の図3と同じであり、空気
入口20aも同じ形状でよい。
【0073】以上により、第5実施形態によると、凝縮
水の排水性改善および圧力損失の低減による風量増加の
両面で第4実施形態と同様の作用効果を発揮できる。
【0074】第4、第5実施形態では、内外気切替箱1
1を送風機14と同一レベルの高さに配置することがで
きるので、第1〜第3実施形態に比較して外気導入口1
2の位置を低くすることができる。従って、車両側から
の要求により外気導入口12を低い位置に設定する必要
がある場合に有利である。
【0075】(他の実施形態)なお、第1実施形態で
は、図2に示すように車両前後方向において、スクロー
ルケーシング17の前方端部より、空調ユニット2の前
方端部を車両後方側へ配置しているが、第1実施形態お
よび第2実施形態のものを第3実施形態の図6に示すよ
うに車両前後方向において、スクロールケーシング17
の前方端部と、空調ユニット2の前方端部とを略同一位
置に揃えて配置してもよい。また、逆に、スクロールケ
ーシング17の前方端部より、空調ユニット2の前方端
部を車両前方側へ配置することもできる。
【0076】また、上記各実施形態では、送風機ユニッ
ト1と空調ユニット2を車室内前部の計器盤の下方部に
配置する前席側の空調装置について説明したが、車室内
後部に設置され、車室内後席側を空調する後席側の空調
装置にも本発明を適用できることはもちろんである。
【0077】また、上記各実施形態では、吹出空気の温
度調整手段としてヒータコア22を通過する温風とヒー
タコア22のバイパス通路23を通過する冷風との風量
割合を調整するエアミックスドア24を使用したエアミ
ックス方式のものについて説明したが、温度調整手段と
して、ヒータコア22への温水流量を制御する温水制御
弁(図示せず)を備え、この温水制御弁によりヒータコ
ア22への温水流量を制御して、ヒータコア22による
空気加熱量を調整して車室内への吹出空気温度を調整す
るようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による車両用空調装置の
全体構成を示す要部断面正面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1の空調ユニット部の側面断面図である。
【図4】図1の蒸発器を例示する斜視図である。
【図5】第2実施形態による空調ユニット部の側面断面
図である。
【図6】第3実施形態による車両用空調装置の全体構成
を示す平面図である。
【図7】第3実施形態による空調ユニット部の側面断面
図である。
【図8】第4実施形態による送風機と蒸発器との配置関
係を示す要部断面図である。
【図9】第5実施形態による送風機と蒸発器との配置関
係を示す要部断面図である。
【符号の説明】
1…送風機ユニット、2…空調ユニット、14…送風
機、15…遠心式送風ファン、16…駆動用モータ、1
7…スクロールケーシング、17a…巻き始め部、17
b…巻き終わり部、17c…吸い込み口、20…ケー
ス,20a…空気入口、21…蒸発器(冷却用熱交換
器)。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気通路を形成するケース(20)と、
    前記ケース(20)内に配置され、空気を冷却する冷却
    用熱交換器(21)と、前記冷却用熱交換器(21)に
    送風する送風機(14)とを有し、 前記冷却用熱交換器(21)の熱交換面を、前記ケース
    (20)内で水平方向から所定角度(θ)傾斜して配置
    し、 前記送風機(14)からの吹出空気を前記冷却用熱交換
    器(21)に下方から導入して上方へ導出するようにし
    た車両用空調装置において、 前記冷却用熱交換器(21)の熱交換面が前記送風機
    (14)からの空気吹出方向に対して略直交方向で傾斜
    しており、 前記送風機(14)は、回転軸方向が略上下方向に向く
    ように配置された遠心式送風ファン(15)と、この遠
    心式送風ファン(15)を収容するスクロールケーシン
    グ(17)とを有しており、 前記スクロールケーシング(17)の巻き始め部(17
    a)が前記冷却用熱交換器(21)の熱交換面の傾斜方
    向の下部側に位置し、前記スクロールケーシング(1
    7)の巻き終わり部(17b)が前記冷却用熱交換器
    (21)の熱交換面の傾斜方向の上部側に位置すること
    を特徴とする車両用空調装置。
  2. 【請求項2】 空気通路を形成するケース(20)と、
    前記ケース(20)内に配置され、空気を冷却する冷却
    用熱交換器(21)と、前記ケース(20)に設けた空
    気入口(20a)を通して前記冷却用熱交換器(21)
    に送風する送風機(14)とを有し、 前記冷却用熱交換器(21)の熱交換面を、前記ケース
    (20)内で水平方向から所定角度(θ)傾斜して配置
    する車両用空調装置において、 前記冷却用熱交換器(21)の熱交換面が前記送風機
    (14)からの空気吹出方向に対して略直交方向で傾斜
    しており、 前記送風機(14)は、回転軸方向が略上下方向に向く
    ように配置された遠心式送風ファン(15)と、この遠
    心式送風ファン(15)を収容するスクロールケーシン
    グ(17)とを有しており、 前記空気入口(20a)は、前記スクロールケーシング
    (17)の巻き始め部(17a)側で開口面積が縮小
    し、前記スクロールケーシング(17)の巻き終わり部
    (17b)側で開口面積が拡大する形状に形成されてい
    ることを特徴とする車両用空調装置。
  3. 【請求項3】 空気通路を形成するケース(20)と、
    前記ケース(20)内に配置され、空気を冷却する冷却
    用熱交換器(21)と、前記冷却用熱交換器(21)に
    送風する送風機(14)とを有し、 前記冷却用熱交換器(21)の熱交換面を、前記ケース
    (20)内で水平方向から所定角度(θ)傾斜して配置
    し、 前記送風機(14)からの吹出空気を前記冷却用熱交換
    器(21)に下方から導入して上方へ導出するようにし
    た車両用空調装置において、 前記冷却用熱交換器(21)の熱交換面が前記送風機
    (14)からの空気吹出方向に対して略直交方向で傾斜
    しており、 前記送風機(14)は、回転軸方向が略水平方向に向く
    ように配置された遠心式送風ファン(15)と、この遠
    心式送風ファン(15)を収容するスクロールケーシン
    グ(17)とを有しており、 前記遠心式送風ファン(15)は軸方向の一端側に配置
    された吸い込み口(17c)から空気を吸い込み、軸方
    向の他端側に駆動用モータ(16)を配置した片吸い込
    み形のファンであり、 前記吸い込み口(17c)が前記冷却用熱交換器(2
    1)の熱交換面の傾斜方向の下部側に位置し、前記駆動
    用モータ(16)が前記冷却用熱交換器(21)の熱交
    換面の傾斜方向の上部側に位置することを特徴とする車
    両用空調装置。
  4. 【請求項4】 空気通路を形成するケース(20)と、
    前記ケース(20)内に配置され、空気を冷却する冷却
    用熱交換器(21)と、前記ケース(20)に設けた空
    気入口(20a)を通して前記冷却用熱交換器(21)
    に送風する送風機(14)とを有し、 前記冷却用熱交換器(21)の熱交換面を、前記ケース
    (20)内で水平方向から所定角度(θ)傾斜して配置
    する車両用空調装置において、 前記冷却用熱交換器(21)の熱交換面が前記送風機
    (14)からの空気吹出方向に対して略直交方向で傾斜
    しており、 前記送風機(14)は、回転軸方向が略水平方向に向く
    ように配置された遠心式送風ファン(15)と、この遠
    心式送風ファン(15)を収容するスクロールケーシン
    グ(17)とを有しており、 前記遠心式送風ファン(15)は軸方向の一端側に配置
    された吸い込み口(17c)から空気を吸い込み、軸方
    向の他端側に駆動用モータ(16)を配置した片吸い込
    み形のファンであり、 前記空気入口(20a)は、前記吸い込み口(17c)
    側で開口面積が縮小し、前記駆動用モータ(16)側で
    開口面積が拡大する形状に形成されていることを特徴と
    する車両用空調装置。
  5. 【請求項5】 前記送風機(14)からの空気吹出方向
    が略車両幅方向であり、前記冷却用熱交換器(21)の
    熱交換面が略車両前後方向で傾斜していることを特徴と
    する請求項1ないし4のいずれか1つに記載の車両用空
    調装置。
  6. 【請求項6】 前記スクロールケーシング(17)の巻
    き始め部(17a)が車両後方側に位置し、前記スクロ
    ールケーシング(17)の巻き終わり部(17b)が車
    両前方側に位置し、 前記冷却用熱交換器(21)は、その熱交換面の車両前
    方側が高く、車両後方側が低くなるように傾斜している
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
  7. 【請求項7】 前記空気入口(20a)は前記冷却用熱
    交換器(21)の熱交換面の傾斜方向の下部側で開口面
    積が縮小し、前記冷却用熱交換器(21)の熱交換面の
    傾斜方向の上部側で開口面積が拡大する台形状に形成さ
    れていることを特徴とする請求項2または4に記載の車
    両用空調装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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