JP2003237347A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JP2003237347A JP2002215232A JP2002215232A JP2003237347A JP 2003237347 A JP2003237347 A JP 2003237347A JP 2002215232 A JP2002215232 A JP 2002215232A JP 2002215232 A JP2002215232 A JP 2002215232A JP 2003237347 A JP2003237347 A JP 2003237347A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の吹出開口部を1つのロータリドアによ
り開閉する車両用空調装置において、空調ユニット部の
体格を小型化する。 【解決手段】 ケース11内に、空気と熱交換する熱交
換器部13を設けるとともに、ケース11において熱交
換器部13の下流側に、熱交換器部13を通過した空気
を複数の吹出開口部24〜26に切替配分する吹出モー
ド切替部22を配置し、吹出モード切替部22には、回
転軸28と、回転軸28を中心として回転することによ
り複数の吹出開口部24〜26を開閉する円周壁面27
aとを有するロータリドア27を設け、ロータリドア2
7の外径Dを、ロータリドア上流側の最大通路幅寸法L
に対して、D≧0.8Lとなるように設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転軸を中心とし
て回転可能な円周壁面を有し、この円周壁面により複数
の吹出開口部を開閉する半円筒状のロータリドアを吹出
モード切替部に備える車両用空調装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の半円筒状のロータリドア
を吹出モード切替部に備える車両用空調装置は例えば、
特開平8−25945号公報等にて提案されており、図
7はこの従来技術を示しており、1つの半円筒状のロー
タリドア27によりフェイス、フット、デフロスタの3
つの吹出開口部24〜26を切替開閉している。
【0003】そのため、従来の一般的な吹出モード切替
ドア、すなわち、複数枚の板状ドアを連動操作するもの
に比較して、1つのロータリドア27を単純に回転駆動
するだけでよく、複雑な連動用リンク機構が不要とな
り、コスト低減に有利である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来技
術では、図9に示すように半円筒状のロータリドア27
の外径D’を比較的小さい値、例えば、φ120〜15
0mm程度として、ロータリドア27を図9の実線位置
(フェイスモード位置)と一点鎖線線位置(デフロスタ
モード位置)との間で回転作動させ、その作動角θ’を
約100°程度の大きな角度としている。
【0005】つまり、上記従来技術では、比較的小さな
外径D’のロータリドア27の作動角θ’を約100°
程度に大きくすることにより、上記3つの吹出開口部2
4〜26を開閉している。しかし、ロータリドア27の
作動角θ’が約100°程度の大きな角度になっている
ので、ヒータコア15の上方側にロータリドア27の外
径寸法以上の高さ寸法を有する空間を設定する必要が生
じ、このことから空調ユニット部の高さ寸法がどうして
も大きくなってしまい、空調ユニット部の体格の小型化
を阻害している。
【0006】本発明は、複数の吹出開口部を1つのロー
タリドアにより開閉する車両用空調装置において、空調
ユニット部の体格を小型化することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、車室内へ向かって空気
が流れるケース(11)と、ケース(11)内に設けら
れ、空気と熱交換する熱交換器部(13)と、ケース
(11)において熱交換器部(13)の下流側に配置さ
れ、熱交換器部(13)を通過した空気を複数の吹出開
口部(24〜26)に切替配分する吹出モード切替部
(22)とを備え、吹出モード切替部(22)には、回
転軸(28)と、回転軸(28)を中心として回転する
ことにより複数の吹出開口部(24〜26)を開閉する
円周壁面(27a)とを有するロータリドア(27)を
設け、ロータリドア(27)の上流側において回転軸
(28)と直交する方向の最大通路幅寸法をLとし、ロ
ータリドア(27)の外径をDとしたとき、D≧0.8
Lとなるようにロータリドア(27)の外径Dを設定し
たことを特徴とする。
【0008】これによると、ロータリドア(27)の外
径Dを、ロータリドア上流側の最大通路幅寸法Lに対し
て0.8以上の大きさに設定するから、ドア外径Dが最
大通路幅寸法Lに近似した寸法以上の大きさとなる。こ
れにより、ロータリドア(27)の作動角θを後述の図
3に例示するように従来技術に比して大幅に小さくする
ことができる。その結果、熱交換器部(13)と吹出モ
ード切替部(22)との間には、ロータリドア(27)
の半径に相当する高さを持つ空間を設定するだけでよ
く、熱交換器部(13)と吹出モード切替部(22)と
の間の空間を従来技術に比して大幅に小型化できる。
【0009】なお、D≧0.8Lにおける0.8という
数値は、ロータリドア(27)の外径Dがロータリドア
上流側の最大通路幅寸法Lと近似した寸法以上であるこ
とを明確に限定するためのものであり、上記の小型化効
果をより高めるためには請求項2に記載の発明のように
ドア外径Dを最大通路幅寸法L以上に拡大する方が好ま
しい。
【0010】請求項3に記載の発明では、請求項1また
は2において、熱交換器部(13)の上方側に吹出モー
ド切替部(22)を配置し、熱交換器部(13)に空気
を加熱する暖房用熱交換器(15)を備えるとともに、
暖房用熱交換器(15)を、ロータリドア(27)の外
径Dの範囲内で回転軸(28)の下側部位にロータリド
ア(27)の回転軌跡から外れるように配置したことを
特徴とする。
【0011】これによると、後述の図7、8に例示する
ように、暖房用熱交換器(15)の配置形態を同一状態
のまま維持して、ロータリドア(27)の回転操作範囲
を変更でき、これに伴って、吹出モード切替部(22)
の配置位置を変更することができる。
【0012】そのため、ナビゲーション装置等の周辺機
器との干渉を回避するための吹出モード切替部(22)
の配置変更を空調ユニットの暖房用熱交換器(15)等
の主要機器の配置レイアウトを共通化したまま実現でき
る。従って、吹出モード切替部(22)の配置変更の自
由度を共通化した低コストな構成にて確保できる。
【0013】請求項4に記載の発明では、請求項1また
は2において、熱交換器部(13)の上方側に吹出モー
ド切替部(22)を配置するととともに、熱交換器部
(13)の上端部近傍に回転軸(28)を配置すること
を特徴とする。
【0014】これにより、熱交換器部(13)の上方側
に吹出モード切替部(22)を配置するレイアウトにお
いて、ロータリドア(27)の円周壁面(27a)の最
上部位置を最も低く設定できるから、ロータリドア(2
7)の外径拡大による作動角の減少効果と相俟って、空
調ユニット部の体格の高さ寸法の縮小を効果的に達成で
きる。
【0015】請求項5に記載の発明では、請求項1また
は2において、熱交換器部(13)の上方側に吹出モー
ド切替部(22)を配置し、更に、熱交換器部(13)
に、空気を加熱する暖房用熱交換器(15)と、暖房用
熱交換器(15)をバイパスして冷風が流れる冷風バイ
パス通路(17)と、暖房用熱交換器(15)および冷
風バイパス通路(17)の上方側に配置され、暖房用熱
交換器(15)を通過した温風および冷風バイパス通路
(17)を流れる冷風の少なくとも一方をガイドするガ
イド手段(20、21)とを備え、回転軸(28)をガ
イド手段(20、21)の上端部より下方側に配置する
ことを特徴とする。
【0016】これによると、暖房用熱交換器(15)お
よび冷風バイパス通路(17)の上方側に、温風および
冷風の少なくとも一方をガイドするガイド手段(20、
21)を配置するレイアウトにおいても、回転軸(2
8)をガイド手段(20、21)の上端部より下方側に
配置することにより、回転軸(28)を請求項3と同様
に熱交換器部(13)の上端部近傍に配置することがで
き、請求項3と同様の効果を発揮できる。
【0017】請求項6に記載の発明では、車室内へ向か
って空気が流れるケース(11)と、ケース(11)内
に設けられ、空気と熱交換する熱交換器部(13)と、
ケース(11)において熱交換器部(13)の下流側に
配置され、熱交換器部(13)を通過した空気を複数の
吹出開口部(24〜26)に切替配分する吹出モード切
替部(22)とを備え、吹出モード切替部(22)に
は、回転軸(28)と、回転軸(28)を中心として回
転することにより複数の吹出開口部(24〜26)を開
閉する円周壁面(27a)とを有するロータリドア(2
7)を設け、熱交換器部(13)の上方側に吹出モード
切替部(22)を配置し、熱交換器部(13)に、空気
を加熱する暖房用熱交換器(15)と、暖房用熱交換器
(15)をバイパスして冷風が流れる冷風バイパス通路
(17)と、暖房用熱交換器(15)および冷風バイパ
ス通路(17)の上方側に配置され、暖房用熱交換器
(15)を通過した温風および冷風バイパス通路(1
7)を流れる冷風の少なくとも一方をガイドするガイド
手段(20、21)とを備え、回転軸(28)をガイド
手段(20、21)の上端部より下方側に配置すること
を特徴とする。
【0018】これによると、暖房用熱交換器(15)お
よび冷風バイパス通路(17)の上方側に、温風および
冷風の少なくとも一方をガイドするガイド手段(20、
21)を配置するレイアウトにおいても、回転軸(2
8)をガイド手段(20、21)の上端部より下方側に
配置することにより、ロータリドア(27)の円周壁面
(27a)の最上部位置を低く設定できる。その結果、
空調ユニット部の体格の高さ寸法の縮小を効果的に達成
できる。
【0019】請求項7に記載の発明では、請求項5また
は6において、複数の吹出開口部(24〜26)をケー
ス(11)の上面部に配置し、ケース(11)の上面部
内側に、円周壁面(27a)を所定作動角にて回転可能
とする半円筒状のドア回転空間(29)を形成し、ドア
回転空間(29)の下端部がガイド手段(20、21)
の上端部より下方側に位置していることを特徴とする。
【0020】このように、ドア回転空間(29)の下端
部がガイド手段(20、21)の上端部より下方側に位
置することにより、ロータリドア(27)の外径Dを従
来より大きくしてもロータリドア(27)を何ら支障な
く回転作動させることができる。
【0021】請求項8に記載の発明では、請求項3ない
し7のいずれか1つにおいて、複数の吹出開口部とし
て、フット開口部(24)、フェイス開口部(25)お
よびデフロスタ開口部(26)を有し、ロータリドア
(27)は、円周壁面(27a)の軸方向の両端部を回
転軸(28)に連結する側面板部(27b)を有し、フ
ェイス開口部(25)およびデフロスタ開口部(26)
はケース(11)の上面部にて車両前後方向に隣接配置
し、また、フット開口部(24)はケース(11)の左
右の側面に配置し、回転軸(28)を中心としてロータ
リドア(27)が回転することにより、円周壁面(27
a)にてフェイス開口部(25)およびデフロスタ開口
部(26)を開閉するとともに、側面板部(27b)に
てフット開口部(24)を開閉することを特徴とする。
【0022】これによると、フット開口部(24)はケ
ース(11)の左右の側面に配置しているから、フット
開口部(24)をフェイス開口部(25)およびデフロ
スタ開口部(26)と同様に車両前後方向に隣接配置す
る場合(後述の図1〜図3)に比較して、車両前後方向
の寸法も縮小できる。すなわち、請求項8によると、空
調ユニット部の高さ寸法のみならず、車両前後方向の寸
法をも縮小できる。
【0023】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すも
のである。
【0024】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1は第1実施
形態による車両用空調装置の室内ユニット部のうち、空
調ユニット部10の概略断面図であり、空調ユニット部
10は車室内前部の計器盤(図示せず)内側において車
両幅(左右)方向の略中央部に配置される。その際、空
調ユニット部10は車両の上下前後方向に対して図1の
矢印のように搭載される。
【0025】なお、室内ユニット部のうち、空調ユニッ
ト部10に空気を送風する送風機ユニット(図示せず)
は、計器盤内側において空調ユニット部10から助手席
側にオフセット配置されている。この送風機ユニットは
周知の構成でよく、内気(車室内空気)と外気(車室外
空気)とを切替導入する内外気切替部と、この内外気切
替部から導入した空気を空調ユニット部10へ向けて送
風する送風機部とを有している。この送風機部には遠心
式の送風ファンが備えられている。
【0026】空調ユニット部10は樹脂製のケース11
を有し、このケース11は縦長の形状であり、その内部
に下方側から上方側へと送風空気が流れる空気通路を構
成する。ケース11内部において最下部に、上記送風機
ユニットの送風空気が流入する空気入口空間12が形成
されている。
【0027】この空気入口空間12の上方側に熱交換器
部13が配置されている。この熱交換器部13は、冷房
用熱交換器をなす蒸発器14と暖房用熱交換器をなすヒ
ータコア15とを備えており、蒸発器14は空気入口空
間12の直ぐ上方に配置され、ヒータコア15は蒸発器
14の更に上方に配置されている。
【0028】蒸発器14は図1に示すようにケース11
の底面部より所定高さだけ上方部位に略水平に配置され
ている。但し、蒸発器14は、厳密な水平配置ではな
く、水平面から所定の傾斜角度(例えば、20°程度)
だけ車両前方側に向かって斜め下方に傾斜配置されてい
る。これは、蒸発器14に発生する凝縮水を車両前方側
の傾斜下端部に集め、この傾斜下端部より凝縮水を下方
へスムースに排出するためである。ケース11のうち、
蒸発器14の下方に位置する底面部は凝縮水受け部を構
成し、その車両前方側の最底部に凝縮水排出口16が開
口している。
【0029】また、蒸発器14は、周知のように空調用
冷凍サイクルの減圧手段(図示せず)にて減圧された低
圧冷媒が導入され、この低圧冷媒が送風空気から吸熱し
て蒸発することにより送風空気を冷却するようになって
いる。
【0030】なお、蒸発器14は、周知のようにタンク
部14a、14bの間に熱交換コア部14cを配置した
構成であり、この熱交換コア部14cは複数の偏平チュ
ーブ(図示せず)と複数のコルゲート状の伝熱フィン
(図示せず)とを交互に並列的に積層して接合した構成
である。空気入口空間12内に流入した空気は蒸発器1
4の熱交換コア部14cを矢印aのように下方から上方
へ通過するようになっている。
【0031】そして、ケース11内において、蒸発器1
4の空気流れ下流側、すなわち、蒸発器14の上方側
で、且つ、車両後方側の部位にヒータコア15が配置さ
れている。ここで、ヒータコア15は蒸発器14の傾斜
方向と逆方向に傾斜配置されている。すなわち、ヒータ
コア15は、その車両後方側が低く、車両前方側が高く
なるように傾斜配置されている。
【0032】ヒータコア15は、車両エンジン(図示せ
ず)からの温水(冷却水)を熱源として空気を加熱する
温水式暖房用熱交換器であって、ヒータコア15は、所
定間隔を隔てて対向配置した下側の温水入口タンク部1
5aと上側の温水出口タンク部15bとの間に熱交換コ
ア部15cを配置した構成であり、この熱交換コア部1
5cは、複数の偏平チューブ(図示せず)と複数のコル
ゲート状の伝熱フィン(図示せず)とを交互に並列的に
積層して接合した構成である。
【0033】このヒータコア15は、いわゆる全パスタ
イプ(一方向流れタイプ)のヒータコアであり、温水入
口タンク部15aから温水を複数の偏平チューブの全部
を通して、温水出口タンク部15bに向かって下方から
上方への一方向に流す構成となっている。
【0034】上記のようにヒータコア15を蒸発器14
の上方側で、かつ、車両後方側に配置しているため、ヒ
ータコア15よりも車両前方側の部位に、ヒータコア1
5をバイパスして冷風を矢印bのように流す冷風バイパ
ス通路17が形成されている。また、ヒータコア15の
車両前方側の端部(上端部)の下側部位に、エアミック
スドア18の回転軸18aが配置されている。
【0035】この回転軸18aは図1の紙面垂直方向
(車両幅方向)に延びるように配置され、回転軸18a
の両端部はケース11の壁面の軸受孔(図示せず)によ
り回転可能に保持される。回転軸18aには板状のエア
ミックスドア18の上端部が一体に連結され、エアミッ
クスドア18は回転軸18aを中心として図1の実線位
置と2点鎖線位置との間で回転可能になっている。
【0036】ここで、エアミックスドア18の実線位置
はヒータコア15の熱交換コア部15cの通風路を全閉
する最大冷房位置であって、2点鎖線位置は冷風バイパ
ス通路17を全閉する最大暖房位置である。エアミック
スドア18がヒータコア15の熱交換コア部15cの通
風路を開けると、蒸発器14通過後の空気は矢印cのよ
うに熱交換コア部15cを通過してヒータコア15の上
方へ流れる。
【0037】エアミックスドア18は周知のごとくヒー
タコア15の熱交換コア部15cを通過する温風(矢印
c)とヒータコア15をバイパスして冷風バイパス通路
17を通過する冷風(矢印b)との風量割合を調整して
車室内への吹出空気温度を調整する温度調整手段であ
る。
【0038】ケース11内においてヒータコア15と冷
風バイパス通路17の上方側に空気混合部19が形成さ
れ、そして、ケース11内においてヒータコア15の上
方側部位に温風ガイド壁20がケース内空間へ湾曲状に
突出するように形成され、この温風ガイド壁20によっ
て上記温風を矢印cのように空気混合部19へ向かって
ガイドする。
【0039】また、ケース11内において冷風バイパス
通路17の上方側部位に冷風ガイド壁21がケース内空
間へ湾曲状に突出するように形成され、この冷風ガイド
壁21によって上記冷風を矢印bのように空気混合部1
9へ向かってガイドする。空気混合部19では上記温風
と上記冷風が混合され、この冷温風の混合により所望温
度の空気が得られる。
【0040】この空気混合部19の上方側(空気流れ下
流側)、すなわち、ケース11の最上部に吹出モード切
替部22が配置されている。この吹出モード切替部22
は、半円筒状の開口シール面23を円周面が車両前後方
向に延びるようにしてケース11の上面部に形成してい
る。この開口シール面23のうち、車両後方側の部位に
フット開口部24を開口し、このフット開口部24の開
口位置よりも車両前方側の部位にフェイス開口部25を
配置し、このフェイス開口部25よりも更に車両前方側
の部位にデフロスタ開口部26を配置している。
【0041】フット開口部24はケース11の車両後方
側の面に形成された空気通路24aを介してフット吹出
口24bに連通し、このフット吹出口24bはケース1
1の車両幅方向の左右両側に開口しており、ここから乗
員の足元部に向けて空気を吹出すようになっている。フ
ェイス開口部25は図示しないフェイスダクトを介して
乗員の顔部に向けて空気を吹出すものである。デフロス
タ開口部26は図示しないデフロスタダクトを介して車
両前面窓ガラスの内面に向けて空気を吹出すものであ
る。
【0042】半円筒状の開口シール面23の内側には、
吹出モード切替用ロータリドア27が回転軸28により
車両前後方向に回転可能に配置されている。このロータ
リドア27には、回転軸28を中心とする所定の曲率半
径の円周壁面27aが設けられ、この円周壁面27aの
軸方向(車両幅方向)の両端部を2枚の側面板部27b
により回転軸28に連結する構造になっている。ロータ
リドア27の円周壁面27a、側面板部27bおよび回
転軸28は樹脂により一体成形されている。
【0043】回転軸28はヒータコア15の上端部近傍
(より具体的には上端部の直ぐ上方部位)に隣接配置さ
れている。従って、温風ガイド壁20および冷風ガイド
壁21の上端部よりも下方に回転軸28は配置されてい
る。その結果、2枚の側板部27bのうち、回転軸28
に隣接する部分27cはこの両ガイド壁20、21の上
方先端部の間に位置することになる。
【0044】この部分27cが両ガイド壁20、21の
上方先端部と干渉することを回避するために、この部分
27cは車両前後方向の幅寸法が回転軸28の外径より
も若干量大きい寸法に狭めてある。そして、側板部27
bのうち円周壁面27aに隣接する部分は略扇形状にな
っている。
【0045】また、円周壁面27aの外周側には弾性材
27dを介して樹脂製の薄膜材からなるフィルム部材2
7eが装着され、このフィルム部材27eが円周壁面2
7aと一体に回転するようになっている。このフィルム
部材27eには円周壁面27aに設けられた開口部(図
示せず)および弾性材27d相互間の隙間部(図示せ
ず)を通してロータリドア27内部の風圧が加わるよう
になっている。そのため、この風圧および弾性材27d
の弾性押圧力によってフィルム部材27eがケース11
側の開口シール面23の内周面に圧着して各吹出開口部
24、25、26を確実に閉塞するようになっている。
【0046】また、円周壁面27a、弾性材27dおよ
びフィルム部材27eの円周方向の中間部位には、これ
らの部材27a、27d、27eを貫通する連通穴27
fが設けてあり、ロータリドア27の回転により上記の
各開口部24〜26を開閉する。また、ケース11の上
面部の半円筒状の開口シール面23の内側には、ロータ
リドア27の回転を可能とする半円筒状のドア回転空間
29が形成されている。
【0047】ところで、本実施形態では、ロータリドア
27の回転軸28を上記したようにヒータコア15の上
端部近傍に隣接配置するとともに、ロータリドア27の
外径Dをロータリドア27の上流側の最大通路幅寸法L
よりも大きくしている。
【0048】このドア上流側の最大通路幅寸法Lとはロ
ータリドア27の上流側において、回転軸28の軸方向
(図1の紙面垂直方向)と直交する方向(水平方向)の
最大通路幅寸法である。図1の配置レイアウトによる
と、ドア上流側の最大通路幅寸法Lは車両前後方向の最
大通路幅寸法でもある。
【0049】また、ロータリドア27の外径Dとは、ケ
ース11の上面部の半円筒状の開口シール面23の内側
にロータリドア27が装着された状態におけるロータリ
ドア27の回転中心とフィルム部材27eの外周面との
間の曲率半径の2倍の値である。
【0050】ここで、最大通路幅寸法Lは、具体的に
は、例えば、180mmで、外径Dは具体的には、例え
ば、φ200mmである。従って、本例では、外径D
は、最大通路幅寸法Lの略1、12倍となっている(D
≒L×1.12)。
【0051】このように、ロータリドア27の外径Dを
大きくしているため、温風ガイド壁20の車両後方側お
よび冷風ガイド壁21の車両前方側においてドア回転空
間29の下端部をそれぞれ各ガイド壁20、21の下端
部の部位まで垂下するように形成してある。
【0052】なお、ロータリドア27の回転軸28は、
ケース11の外部に突出して図示しないリンク機構を介
して吹出モード操作機構に連結されて、この吹出モード
操作機構によりロータリドア27が回転操作される。同
様に、エアミックスドア18の回転軸18aもケース1
1の外部にてリンク機構を介して温度調整操作機構に連
結されて、この温度調整操作機構によりエアミックスド
ア18が回転操作される。
【0053】これらの吹出モード操作機構および温度調
整操作機構は、サーボモータを用いたオート操作機構で
構成されるが、乗員の手動操作力により直接操作される
マニュアル操作機構にしてもよい。
【0054】次に、上記構成に基づいて本実施形態の作
動を簡単に説明する。図示しない送風機ユニットの送風
機を作動させると、図示しない内外気切替部から内気ま
たは外気が吸入され、この吸入空気は送風機により送風
されて空調ユニット部10のケース11内最下部の空気
入口空間12に流入する。
【0055】その後、蒸発器14を矢印aのごとく下方
から上方へ通過して冷却され、冷風となる。この冷風
は、次に、エアミックスドア18の開度により冷風バイ
パス通路17を通過する冷風bとヒータコア15を通過
する温風cとに振り分けられ、温風cは温風ガイド壁2
0によりガイドされて空気混合部19に導かれる。ま
た、冷風bは冷風ガイド壁21によりガイドされて空気
混合部19に導かれる。
【0056】空気混合部19において温風cと冷風bが
混合されて所定温度の空気となる。従って、エアミック
スドア18の開度により冷風bと温風cの風量割合を調
整することにより、空気混合部19付近で混合される空
気の温度を所望の温度に調整できる。
【0057】そして、吹出モード切替用のロータリドア
27を操作して、フット開口部24とフェイス開口部2
5とデフロスタ開口部26の開閉を選択することによ
り、所定の1つの開口部または複数の開口部から車室内
へ空気を吹き出すことができる。
【0058】すなわち、図1はフェイスモードの状態を
示し、ロータリドア27の連通穴27fによりフェイス
開口部25を開口するとともに、ロータリドア27の円
周壁面27aのフィルム部材27eによりフット開口部
24およびデフロスタ開口部26を閉塞している。
【0059】また、図2はフットモード時の状態を示
し、連通穴27fによりフット開口部24を開口すると
ともに、ロータリドア27の円周壁面27aのフィルム
部材27eによりフェイス開口部25およびデフロスタ
開口部26を閉塞している。
【0060】また、図3はデフロスタモード時の状態を
示し、ロータリドア27を反時計方向に最大に回転した
状態である。この場合は、ロータリドア27の円周壁面
27aがデフロスタ開口部26に対向しない位置へ回転
することにより、デフロスタ開口部26が開口状態とな
り、フット開口部24およびフェイス開口部25はロー
タリドア27の円周壁面27aのフィルム部材27eに
より閉塞されている。
【0061】なお、図1、2、3によりフェイスモー
ド、フットモードおよびデフロスタモードの3つの吹出
モードの切替を行う場合について説明したが、その他
に、フット開口部24およびフェイス開口部25を同時
に開口するバイレベルモード、フット開口部24および
デフロスタ開口部26を略同程度の開口比率(略同程度
の風量割合)で同時に開口するフットデフロスタモード
を吹出モードとして追加し、合計5つの吹出モードを1
つのロータリドア27にて切り替えるようにしてもよ
い。
【0062】また、図2のフットモードでは、デフロス
タ開口部26を全閉しているが、フットモード時にフッ
ト開口部24を開口すると同時にデフロスタ開口部26
を少量開口するようにしてもよい。これによれば、フッ
トモードによる冬期暖房時にデフロスタ開口部26から
少量の空調風(温風)を吹き出して、車両窓ガラスの防
曇性能を高めることができる。
【0063】ところで、本第1実施形態によると、ロー
タリドア27の外径Dをロータリドア27の上流側の最
大通路幅寸法Lよりも大きく(D≒L×1.12)して
いるため、上記の3つの吹出開口部24〜26を開閉す
るに必要なロータリドア27の作動角θ(図3)は略6
5°程度の小さな角度でよく、図9の従来技術の作動角
θ’の略100°程度に比較して大幅に減少できる。
【0064】このため、本第1実施形態では、ロータリ
ドア27の回転軸28をヒータコア15の上端部近傍に
配置することにより、ヒータコア15の上端部近傍とケ
ース11の上面部との間の高さ寸法をロータリドア27
の半径(略100mm程度)と同程度の寸法まで減少で
き、空調ユニット部10を小型化できる。
【0065】因みに、図9の従来技術ではロータリドア
27の外径D’(120〜150mm程度)に、更にヒ
ータコア15上方での空気通過空間の所定寸法(数十m
m程度)を加えた高さ寸法をヒータコア15の上端部近
傍とケース11の上面部との間に設定する必要がある。
【0066】(第2実施形態)第1実施形態では、フッ
ト開口部24、フェイス開口部25およびデフロスタ開
口部26をすべてロータリドア27の円周壁面27aの
回転により切替開閉しているが、第2実施形態では、図
4〜図6に示すように3つの吹出開口部24〜26のう
ち、フェイス開口部25およびデフロスタ開口部26を
第1実施形態と同様にロータリドア27の円周壁面27
aの回転により切替開閉し、一方、フット開口部24は
ロータリドア27の側面板部27bの回転により開閉で
きるようにしている。
【0067】第2実施形態を具体的に説明すると、フッ
ト開口部24の開口位置を第1実施形態と別位置に変更
しており、空調ユニット部10のケース11のうち、車
両幅方向の左右側面にフット開口部24を配置してい
る。このフット開口部24はもちろん、ケース11の上
下方向に対してはロータリドア27の左右側方に位置す
るように上方部に配置してある。フット開口部24は本
例では略台形状の形状になっている。
【0068】そして、ロータリドア27の左右両側の側
面板部27bのうち、円周壁面27aの下側に隣接する
扇形部にそれぞれフット用連通穴27gが開けてある。
フット用連通穴27gの形状はフット開口部24に対応
する略台形状になっている。
【0069】これにより、図5に示すように、ロータリ
ドア27の側面板部27bのフット用連通穴27gがケ
ース11側の左右両側のフット開口部24に重合する位
置にロータリドア27を回転することにより、フット開
口部24が開口状態となり、フット開口部24を通して
ケース11の左右両側の乗員足元部に空調風(温風)を
吹き出すことができる。
【0070】なお、第2実施形態においても、ロータリ
ドア27の外径Dをロータリドア27の上流側の最大通
路幅寸法Lよりも大きくし(D≒L×1.12)して、
上記の3つの吹出開口部24〜26を開閉するに必要な
ロータリドア27の作動角θを略65°程度の小さな角
度にしており、これらの点は第1実施形態と同じであ
る。
【0071】また、第2実施形態では、ロータリドア2
7の円周壁面27aの円周長さを第1実施形態よりも小
さくして、第1実施形態の連通穴27fを廃止してい
る。このため、図4のフェイスモード時も図6のデフロ
スタモード時のいずれにおいても、円周壁面27aがフ
ェイス開口部25またはデフロスタ開口部26に対向し
ない位置へ回転することにより、フェイス開口部25ま
たはデフロスタ開口部26を開口するようになってい
る。
【0072】また、ロータリドア27の左右両側の側面
板部27bのうち、ケース11の左右側面に対向する外
側の面に、シール用パッキン材(図示せず)を接着等に
より貼り付けて、このシール用パッキン材をケース11
の左右側面の内壁に接触することにより、フット開口部
24からの風洩れを防止できる。
【0073】第2実施形態によると、空調ユニット部1
0のケース11のうち、車両幅方向の左右側面にフット
開口部24を配置し、このフット開口部24をロータリ
ドア27の左右両側の側面板部27bの回転により開閉
できるから、第1実施形態にのようにフット開口部24
の開口位置よりも車両後方側へ突き出す空気通路24a
を形成する必要がなくなり、空調ユニット部10の車両
前後方向の寸法をも減少できるという利点がある。
【0074】(第3実施形態)最初に、第3実施形態の
課題について説明する。近年、軽自動車においても、ナ
ビゲーション装置を搭載する車両が出現している。この
ナビゲーション装置の搭載車両では、空調ユニット部1
0のフェイス開口部25に接続されるフェイスダクトの
取り回し位置にナビゲーション装置の搭載位置が設定さ
れることが多く、その結果、フェイスダクトがナビゲー
ション装置と干渉するという問題が生じる。
【0075】そこで、ナビゲーション装置の搭載車両で
は、ナビゲーション装置の搭載無しの車両に比べて、空
調ユニット部10のフェイス開口部25の位置を図1〜
図6に示す車両前後方向の略中央部より車両後方側にず
らすことにより、フェイスダクトとナビゲーション装置
との干渉を回避したいという要求が車両メーカから出る
ことになる。
【0076】一方、空調ユニットメーカにおいては、ナ
ビゲーション装置の搭載有無に応じて専用の空調ユニッ
ト部10を設計することはコストアップを招き、好まし
くない。
【0077】第3実施形態は上記点に鑑みて案出された
ものであり、吹出モード切替部22の吹出開口部24〜
26の配置変更の自由度を、共通化した低コストな構成
にて確保できるようにするものである。
【0078】図7、図8は第3実施形態であり、図8は
ナビゲーション装置30を搭載した車両における空調ユ
ニット部10の概略断面図で、図7はナビゲーション装
置30を搭載しない車両における空調ユニット部10の
概略断面図である。
【0079】第3実施形態では、ヒータコア15を、ロ
ータリドア27の外径Dの範囲内で回転軸28の下側部
位にロータリドア27の回転軌跡から外れるように配置
している。
【0080】なお、図7、図8において、ロータリドア
27の実線位置はフェイスモード時の回転位置であり、
ロータリドア27が最も時計方向に回転操作された位置
を示す。これに対し、ロータリドア27の2点鎖線位置
はデフロスタモード時の回転位置であり、ロータリドア
27が最も反時計方向に回転操作された位置を示す。従
って、図7、図8の実線位置と2点鎖線位置の間がロー
タリドア27の回転範囲となる。なお、25aはフェイ
ス開口部25に接続されるフェイスダクトであり、26
aはデフロスタ開口部26に接続されるデフロスタダク
トである。
【0081】第3実施形態によると、ヒータコア15を
上記のように配置することにより、ヒータコア15の配
置レイアウトを同一状態のまま維持しても、ロータリド
ア27の回転操作範囲を変更することができる。具体的
には、図7に対して、図8では、ロータリドア27の回
転操作範囲を反時計方向に45°回転している。これに
伴って、吹出モード切替部22におけるフット開口部2
4、フェイス開口部25およびデフロスタ開口部26の
開口位置をそれぞれ図7に対して反時計方向に45°回
転している。
【0082】これにより、図8では、フェイス開口部2
5およびフェイスダクト25aの位置を図7に示す車両
前後方向の略中央部より車両後方側にずらすことができ
る。そのため、吹出モード切替部22の上方側に配置さ
れるナビゲーション装置30とフェイスダクト25aと
の干渉を回避できる。
【0083】しかも、図8と図7の対比から理解される
ように、蒸発器14、ヒータコア15、エアミックスド
ア18、およびロータリドア27の配置レイアウトを一
切変更せず、同一状態に維持したまま、吹出モード切替
部22の吹出開口部24〜26の配置を変更することが
できる。従って、吹出モード切替部22の配置変更の自
由度を、上記主要機器の配置レイアウトを共通化した低
コストな構成にて確保できる。
【0084】因みに、第1、第2実施形態では、ヒータ
コア15の温水入口タンク部15aがロータリドア27
の外径Dの範囲外に突出するように配置されているの
で、ロータリドア27の回転操作範囲を反時計方向にず
らそうとすると、ロータリドア27とヒータコア15と
の干渉が発生する。このため、ロータリドア27の回転
操作範囲を反時計方向にずらすことができない。
【0085】その結果、第1、第2実施形態において
は、ヒータコア15等の主要機器の配置レイアウトを共
通化したまま、吹出モード切替部22の配置変更の自由
度を持たせることができない。
【0086】なお、第3実施形態においても、ロータリ
ドア27の外径Dを、ロータリドア27の上流側の最大
通路幅寸法Lより大きくして、空調ユニット部10の小
型化を図っている。より具体的には、D≒L×1.3に
設定している。
【0087】(他の実施形態)なお、第1〜第3実施形
態では、ロータリドア27の外径Dをロータリドア27
の上流側の水平方向の最大通路幅寸法Lよりも大きくし
ているが、本発明者の試作検討によると、ロータリドア
27の上流側の最大通路幅寸法Lより小さい寸法、具体
的には、L×0.8以上にロータリドア27の外径Dを
大きくすれば、空調ユニット部10の高さ寸法の小型化
に有効であることを確認している。
【0088】また、第1、第2実施形態では、ヒータコ
ア15を通過した温風をガイドする温風ガイド壁20お
よび冷風バイパス通路17を流れる冷風をガイドする冷
風ガイド壁21を両方ともケース11の内部空間に突き
出すように形成しているが、ケース11自体の形状の変
更やヒータコア15の傾斜角度の変更等により、両ガイ
ド壁20、21の一方、例えば、冷風ガイド壁21を第
3実施形態(図7、8)のように廃止してもよい。
【0089】また、第1〜第3実施形態では、ヒータコ
ア15の熱交換コア部15cを通過する温風とヒータコ
ア15をバイパスして冷風バイパス通路17を通過する
冷風との風量割合をエアミックスドア18により調整し
て車室内への吹出空気温度を調整するエアミックス方式
の車両用空調装置について説明したが、ヒータコア15
を通過する温水の流量または温水の温度を調整する温水
弁を温度調整手段として設け、この温水流量または温水
温度の調整により車室内への吹出空気温度を調整する温
水制御方式の車両用空調装置に本発明を適用してもよ
い。この温水制御方式の車両用空調装置では、通常、ガ
イド壁20、21を設ける必要はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による車両用空調装置の
空調ユニット部の概略断面図で、フェイスモード時を示
す。
【図2】第1実施形態による空調ユニット部の概略断面
図で、フットモード時を示す。
【図3】第1実施形態による空調ユニット部の概略断面
図で、デフロスタモード時を示す。
【図4】第2実施形態による空調ユニット部の概略断面
図で、フェイスモード時を示す。
【図5】第2実施形態による空調ユニット部の概略断面
図で、フットモード時を示す。
【図6】第2実施形態による空調ユニット部の概略断面
図で、デフロスタモード時を示す。
【図7】第3実施形態による空調ユニット部の概略断面
図であり、ナビゲーション装置を搭載しない車両への適
用例を示す。
【図8】第3実施形態による空調ユニット部の概略断面
図であり、ナビゲーション装置を搭載する車両への適用
例を示す。
【図9】従来技術による空調ユニット部の概略断面図
で、フェイスモード時を示す。
【符号の説明】
11…ケース、13…熱交換器部、14…蒸発器(冷房
用熱交換器)、15…ヒータコア(暖房用熱交換器)、
17…冷風バイパス通路、18…エアミックスドア、2
0、21…ガイド壁(ガイド手段)、22…吹出モード
切替部、24〜26…吹出開口部、27…ロータリド
ア、27a…円周壁面、27b…側面板部、28…回転
軸、29…ドア回転空間。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 稲垣 一馬 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 3L011 BJ01 BP02 CP03

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室内へ向かって空気が流れるケース
    (11)と、 前記ケース(11)内に設けられ、前記空気と熱交換す
    る熱交換器部(13)と、 前記ケース(11)において前記熱交換器部(13)の
    下流側に配置され、前記熱交換器部(13)を通過した
    空気を複数の吹出開口部(24〜26)に切替配分する
    吹出モード切替部(22)とを備え、 前記吹出モード切替部(22)には、回転軸(28)
    と、前記回転軸(28)を中心として回転することによ
    り前記複数の吹出開口部(24〜26)を開閉する円周
    壁面(27a)とを有するロータリドア(27)を設
    け、 前記ロータリドア(27)の上流側において前記回転軸
    (28)と直交する方向の最大通路幅寸法をLとし、前
    記ロータリドア(27)の外径をDとしたとき、D≧
    0.8Lとなるように前記ロータリドア(27)の外径
    Dを設定したことを特徴とする車両用空調装置。
  2. 【請求項2】 前記ロータリドア(27)の外径Dを前
    記最大通路幅寸法L以上としたことを特徴とする請求項
    1に記載の車両用空調装置。
  3. 【請求項3】 前記熱交換器部(13)の上方側に前記
    吹出モード切替部(22)を配置し、 前記熱交換器部(13)に前記空気を加熱する暖房用熱
    交換器(15)を備えるとともに、前記暖房用熱交換器
    (15)を、前記ロータリドア(27)の外径Dの範囲
    内で前記回転軸(28)の下側部位に前記ロータリドア
    (27)の回転軌跡から外れるように配置したことを特
    徴とする請求項1または2に記載の車両用空調装置。
  4. 【請求項4】 前記熱交換器部(13)の上方側に前記
    吹出モード切替部(22)を配置するととともに、前記
    熱交換器部(13)の上端部近傍に前記回転軸(28)
    を配置することを特徴とする請求項1または2に記載の
    車両用空調装置。
  5. 【請求項5】 前記熱交換器部(13)の上方側に前記
    吹出モード切替部(22)を配置し、 前記熱交換器部(13)に、 前記空気を加熱する暖房用熱交換器(15)と、 前記暖房用熱交換器(15)をバイパスして冷風が流れ
    る冷風バイパス通路(17)と、 前記暖房用熱交換器(15)および前記冷風バイパス通
    路(17)の上方側に配置され、前記暖房用熱交換器
    (15)を通過した温風および前記冷風バイパス通路
    (17)を流れる冷風の少なくとも一方をガイドするガ
    イド手段(20、21)とを備え、 前記回転軸(28)を前記ガイド手段(20、21)の
    上端部より下方側に配置することを特徴とする請求項1
    または2に記載の車両用空調装置。
  6. 【請求項6】 車室内へ向かって空気が流れるケース
    (11)と、 前記ケース(11)内に設けられ、前記空気と熱交換す
    る熱交換器部(13)と、 前記ケース(11)において前記熱交換器部(13)の
    下流側に配置され、前記熱交換器部(13)を通過した
    空気を複数の吹出開口部(24〜26)に切替配分する
    吹出モード切替部(22)とを備え、 前記吹出モード切替部(22)には、回転軸(28)
    と、前記回転軸(28)を中心として回転することによ
    り前記複数の吹出開口部(24〜26)を開閉する円周
    壁面(27a)とを有するロータリドア(27)を設
    け、 前記熱交換器部(13)の上方側に前記吹出モード切替
    部(22)を配置し、 前記熱交換器部(13)に、 前記空気を加熱する暖房用熱交換器(15)と、 前記暖房用熱交換器(15)をバイパスして冷風が流れ
    る冷風バイパス通路(17)と、 前記暖房用熱交換器(15)および前記冷風バイパス通
    路(17)の上方側に配置され、前記暖房用熱交換器
    (15)を通過した温風および前記冷風バイパス通路
    (17)を流れる冷風の少なくとも一方をガイドするガ
    イド手段(20、21)とを備え、 前記回転軸(28)を前記ガイド手段(20、21)の
    上端部より下方側に配置することを特徴とする車両用空
    調装置。
  7. 【請求項7】 前記複数の吹出開口部(24〜26)は
    前記ケース(11)の上面部に配置され、 前記ケース(11)の上面部内側に、前記円周壁面(2
    7a)を所定作動角にて回転可能とする半円筒状のドア
    回転空間(29)を形成し、 前記ドア回転空間(29)の下端部が前記ガイド手段
    (20、21)の上端部より下方側に位置していること
    を特徴とする請求項5または6に記載の車両用空調装
    置。
  8. 【請求項8】 前記複数の吹出開口部として、フット開
    口部(24)、フェイス開口部(25)およびデフロス
    タ開口部(26)を有し、 前記ロータリドア(27)は、前記円周壁面(27a)
    の軸方向の両端部を前記回転軸(28)に連結する側面
    板部(27b)を有し、 前記フェイス開口部(25)および前記デフロスタ開口
    部(26)は前記ケース(11)の上面部にて車両前後
    方向に隣接配置し、また、前記フット開口部(24)は
    前記ケース(11)の左右の側面に配置し、 前記回転軸(28)を中心として前記ロータリドア(2
    7)が回転することにより、前記円周壁面(27a)に
    て前記フェイス開口部(25)および前記デフロスタ開
    口部(26)を開閉するとともに、前記側面板部(27
    b)にて前記フット開口部(24)を開閉することを特
    徴とする請求項3ないし7のいずれか1つに記載の車両
    用空調装置。
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