JP4061782B2 - 給湯器制御基板のデータ移植方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、給湯器制御基板のデータ移植方法に関し、より詳細には、給湯器の制御基板交換時において、旧制御基板内に保有されているデータを無線通信によって新制御基板に移植する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の給湯器は、その制御基板上にデータの記憶手段(メモリ)を備え、このメモリに給湯器に関する種々の情報(たとえば、機種や燃料の種別、排気バリエーションや燃焼補正用のデータ等の給湯器に関する固有情報の他、ユーザが設定する給湯温度や浴槽の水位等のユーザー設定情報、さらには故障履歴等)をデータとして記憶させている。
【0003】
そのため、従来の給湯器においては、故障やバージョンアップなどによって制御基板の交換が必要となった場合、その交換作業に伴って、交換前の旧制御基板が保有していた上記データを、交換によって取り替えた新制御基板に移しかえる(移植する)作業が行われている。そして、この作業は、これまでは専ら新旧両制御基板を通信ケーブルで接続し、この通信ケーブルを介して旧制御基板から新制御基板へデータを転送することにより行われていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、基板交換に伴うデータの転送を通信ケーブルを介して行っていたのでは以下のような問題があり、その改善が望まれていた。
【0005】
すなわち、上述した方法では、制御基板の交換に際して、新旧両制御基板間に通信ケーブルを接続する必要があり作業が面倒であった。つまり、新旧両制御基板間に接続される通信ケーブルは、データの移植作業が完了した後には取り外さなければならず、この通信ケーブルの接続ならびに取り外し作業のために基板交換作業に手間がかかるという問題があった。
【0006】
また、最近では、給湯器(制御基板)とそのリモートコントローラとの間が無線通信で結ばれた給湯システムが提供されるに至っているが、かかる無線通信方式を採用する給湯システムにおいて上述したような有線接続によるデータ移植を行おうとすると、制御基板に別途有線接続用の端子等を設けなければならず、制御基板の構成が複雑になるという問題があった。
【0007】
本発明はかかる問題点に鑑みて提案されたもので、その主たる目的は、旧制御基板から新制御基板へのデータの移植を簡単かつ確実に行い得る給湯器制御基板のデータ移植方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る給湯器制御基板のデータ移植方法は、給湯器制御基板の交換時における旧制御基板から新制御基板へのデータの移植方法であって、新旧両制御基板は、いずれも少なくとも基板各部の動作を制御するマイクロコンピュータと、所定のデータを記憶するデータ記憶手段と、上記データの送受信を行う無線通信手段とを備え、さらに、新旧両制御基板のそれぞれに、電源が供給されてからの経過時間を計測する計時手段を設けるとともに、これら新旧両制御基板に対して同じタイミングで電源供給を開始し、旧制御基板側の計時手段で計測された経過時間と新制御基板の計時手段で計測された経過時間とを比較して、両経過時間が合致したことを条件として、旧制御基板が保有する上記データを、上記無線通信手段を介して旧制御基板から新制御基板に転送する処理を開始することを特徴とする。
【0009】
すなわち、本発明の給湯器制御基板のデータ移植方法によれば、旧制御基板に保有されるデータが無線通信によって新制御基板に転送されるので、制御基板の交換に際して新旧両制御基板を通信ケーブルで接続することなく旧制御基板の保有するデータを新制御基板へ移植することができる。
【0011】
そして、新旧両制御基板間でのデータの転送を無線通信によって行わせる場合、データ転送を行う新旧両制御基板を相互に正しく認識させないと、旧制御基板から送信されるデータが誤ってデータを転送すべき新制御基板以外の他の制御基板(たとえば、周辺に設置された他の給湯器に装着されている制御基板等)にデータが転送されるおそれがある。そのため、本発明では、新旧両制御基板を相互に正しく認識させる方法として、新旧両制御基板に同時に電源を投入し、電源投入からの経過時間を双方の制御基板でカウントさせ、このカウント値が合致した場合にのみ旧制御基板から新制御基板へのデータの転送を行わせることとし、これによって、データを送信する旧制御基板から誤って他の制御基板にデータが転送されるのを防止している。
【0012】
なお、この新旧両制御基板に同時に電源を供給する方法としては、たとえば新旧両制御基板を給湯器に設けた電源端子に接続し、この状態で給湯器に電源を投入する方法が好適に採用される。
【0013】
また、本発明の請求項3に係る給湯器制御基板のデータ移植方法は、上記制御基板のマイクロコンピュータに、新旧いずれの制御基板であるかを認識させる新旧基板設定手段が設けられ、この新旧基板設定手段での設定に基づいて制御基板がデータの送信または受信のいずれの処理を行うかを認識することを特徴とする。そして、好ましくは、上記新旧基板設定手段は、上記マイクロコンピュータと接続された機械式スイッチの形態とされる。
【0014】
これは、新制御基板へのデータ移植を無線通信によって行わせる場合、上述したように誤って他の給湯器の制御基板にデータを送信するおそれがあるだけでなく、新旧両制御基板同士が互いに自己の役割を正確に認識しない場合(たとえばデータを受信する新制御基板がデータの受信すべきであることを認識していない場合)がある。このような場合、旧制御基板からデータの送信が行われても新制御基板側がそれを受信しないことになるため、この発明では、各制御基板に新旧基板設定手段を設けて、この新旧基板設定手段の設定に応じてマイクロコンピュータにデータの送信処理またはデータの受信処理を行わせることによって、上述したようなデータの転送ミスの解消を図っている。
【0015】
また、本発明の請求項5に係る給湯器制御基板のデータ移植方法は、前記制御基板に、データ移植の進行状況を目視確認可能に表示する表示手段を設けたことを特徴とする。そして、好ましくは、上記表示手段は、発光素子の点滅によってデータ移植の進行状況を表示するように構成される。
【0016】
これは従来のデータ移植においては、データ移植完了時点で給湯器のファンモータを回転させたり、あるいは給湯器の電磁弁を開閉させるなどの処理を行って、作業員にデータ移植作業の完了を知らせていたが、これでは作業完了を正確に認識しずらい。そのため、この発明ではデータ移植作業の完了を目視確認できるように構成されている。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る給湯器制御基板のデータ移植方法および給湯器の制御基板を図面に基づいて詳細に説明する。
【0018】
図1は、本発明に係る給湯器の制御基板の概略構成を示すブロック図である。この制御基板1は、図示しない給湯器に交換可能に装着される制御基板であって、図示しない給湯器のリモートコントローラとの間で無線通信を行い、給湯器各部の動作制御を行うものである。
【0019】
そして、この制御基板1は、給湯器各部の動作および基板各部の動作を制御するマイクロコンピュータ(以下、マイコンと称する)2と、所定のデータを記憶するデータ記憶手段3と、上記無線通信を行う無線通信手段4とを主要部として備える他、本実施形態では後述するデータ移植の進行状況を表示する表示手段5と、データ移植時に新旧いずれの制御基板であるかを設定する新旧基板設定手段6とを備えている。また、図1において符号7は、制御基板1に電源を供給するための電源コネクタ(電源端子)を示しており、この電源コネクタ7を介して供給される電源が制御基板1各部の駆動電源として供給される。
【0020】
具体的には、上記マイコン2は、給湯器および制御基板1の各部の動作を制御するコンピュータであって、中央処理装置(CPU)と読み取り専用記憶装置(ROM)と読み取り書き込み記憶装置(RAM)とを主要部として構成される。そして、このROM内に記憶された所定のプログラムに従って上記CPUにおいて給湯器の制御と後述する制御基板1の各部の動作の処理が行われる。
【0021】
また、このマイコン2は、その内部クロックを利用して上記電源コネクタ7に外部から電源供給が開始されてからの経過時間をカウントするものとされる(計時手段8)。なお、この計時手段8においてカウントされたカウント値は、後述するデータ移植時の処理において用いられる。
【0022】
データ記憶手段3は、給湯器に関する種々の情報(たとえば、機種や燃料の種別、排気バリエーションや燃焼補正用のデータ等の給湯器に関する固有情報の他、ユーザが設定する給湯温度や浴槽の水位等のユーザー設定情報、さらには故障履歴等)をデータとして記憶するメモリであって、このメモリには、EEPROMやフラッシュメモリなどのデータの書き込みが可能な不揮発性メモリが好適に採用される。なお、このデータ記憶手段3に記憶される上記データ(所定データ)は、後述するように、制御基板1の交換時に、交換によって取り外される旧制御基板1から新たに装着される新制御基板1′(図2参照)に移植される。
【0023】
また、無線通信手段4は、上記図外のリモートコントローラの制御基板との間で無線によるデータ通信を行うための通信装置であって、本実施形態では、後述するように、この無線通信手段4を介して新旧両制御基板1,1′間でも相互にデータ通信可能とされている。
【0024】
表示手段5は、上記マイコン2によって制御される表示装置であって、本実施形態では、図3に示すような発光素子(たとえば発光ダイオード)の形態とされる。そして、この表示手段5は、上記マイコン2からの制御信号によって点灯ないしは消灯することによって旧制御基板1から新制御基板1′へのデータの移植状況を目視確認可能に表示するものとされている。
【0025】
具体的には、この表示手段5では、たとえば旧制御基板1から新制御基板1′へのデータの転送が開始されると、新旧両制御基板1,1′の表示手段5,5′が双方ともに点滅(点灯/消灯の繰り返し)し、データの転送が正常に終了した時点で両表示手段5,5′が点灯(点灯状態の維持)するように制御される。また、データ転送が不調に終わった場合には点滅周期を変更するように制御される。つまり、作業者は、この表示手段5の点灯状態を目視することで、データ移植作業の進行状況を容易に確認できるものとされている。
【0026】
新旧基板設定手段6は、上記マイコン2に対して制御基板1の役割(具体的には、交換によって取り外される制御基板であるのか、交換によって新たに装着される制御基板であるのか)の設定を行うものであって、本実施形態では、この新旧基板設定手段6として、図3に示すような一対の機械式の切替スイッチ61,62が好適に採用されている。この切替スイッチ61,62は、いずれも上記マイコン2と接続されており、これら切替スイッチ61,62の操作(図示例では、上下の切り換え操作)によって当該操作が行われた制御基板が交換によって取り外される旧制御基板1であるか、あるいは新たに装着される新制御基板1′であるのかの設定がなされる。
【0027】
より詳細には、図示の場合、この切替スイッチ61が新制御基板1′であるか否かを設定するスイッチとされ、また、切替スイッチ62が旧制御基板1であるか否かを設定するスイッチとされる。つまり、旧制御基板1から新制御基板1′にデータの移植を行う場合、図3に示すように、旧制御基板1側の切替スイッチ61をオフ、切替スイッチ62をオンとし、新制御基板1′側の切替スイッチ61′をオン、切替スイッチ62′をオフとすることにより、旧制御基板1側のマイコン2がデータの送信処理を実行することとなり、新制御基板1′側のマイコン2′がデータの受信処理を実行することとなる。
【0028】
電源コネクタ7は、外部の電源と接続するための接続端子であって、この接続端子7を介して制御基板1の各部に駆動電源が供給される。
【0029】
そこで、次にこのように構成されてなる制御基板1を新制御基板1′に交換する作業(具体的にはデータの移植作業)の要領について図2に基づいて説明する。
【0030】
なお、図2において符号9は、商用電源等の外部電源と接続された給湯器の電源基板を示しており、また符号10は、当該電源基板9から基板外部へ電源を供給するための電源コネクタを示している。この電源コネクタ10は、本来なら一の制御基板に対してのみ電源供給ができれば十分であるが、本実施形態では、新旧両制御基板1,1′に対して同時に電源供給ができるように並列接続された二つの接続端子で構成されている。
【0031】
(1) 故障やアフターサービス等によって制御基板1の交換が必要となった場合、まず最初に給湯器と外部電源との接続が遮断される(給湯器の電源断)。
【0032】
(2) そして、次に、交換が必要となった旧制御基板1が給湯器から取り外され、旧制御基板1を取り外した場所に、交換によって新たに装着する新制御基板1′が装着される。
【0033】
(3) そして、この基板の交換作業と並行して、新制御基板1′の電源コネクタ7′と電源基板9の電源コネクタ10とが接続されるとともに、旧制御基板1の電源コネクタ7と電源基板9の電源コネクタ10とが電源ケーブル11を介して接続され、また、この状態で新旧両制御基板1,1′の切替えスイッチ61,62,61′,62′のポジションが図3に示すポジションとなるように設定される。
【0034】
(4) そして、この状態で給湯器に電源を投入して、新旧両制御基板1,1′に同時に電源供給を開始する。これにより、新旧両制御基板1,1′では、まず上記新旧基板設定手段6,6′の設定に基づいて送信処理を行うか、受信処理を行うかの判断が行われる。
【0035】
また、この電源供給開始に伴って、新旧両制御基板1,1′の計時手段8,8′では、電源供給開始時点からの経過時間のカウントが開始され、そして、新旧両制御基板1,1′のいずれか一方(たとえば旧制御基板1の方とする)から他方(つまり新制御基板1′)に対してこのカウント値が送信される。
【0036】
そして、このカウント値を受信した新制御基板1′側では、受信されたカウント値(つまり、旧制御基板1の計時手段8のカウント値)と計時手段8′でのカウント値とが比較され、その結果、両計時手段8,8′でのカウント値が一致した場合に旧制御基板1に対してデータの送信を要求する信号を送信する。
【0037】
(5) 旧制御基板1側では、新制御基板1′からのデータ送信要求を受信することにより、上記データ記憶手段3に記憶されている所定のデータを無線通信手段4を介して新制御基板1′の無線通信手段4′に対して送信する。
【0038】
(6) このようにして所定データの送信が開始されると、上記表示手段5,5′が上述したように点滅を開始し、データを受信した新制御基板1′側では、受信したデータがデータ記憶手段3′に随時書き込まれる。
【0039】
(7) しかして、旧制御基板1のデータ記憶手段3に記憶されているデータの送信が全て完了すると、上記表示手段5,5′が点灯状態となって、作業者にデータ移植作業の完了が報知される。
【0040】
このように、本実施形態では、旧制御基板1から新制御基板1′へのデータ移植が無線通信によって行われるので、データ移植に際して新旧両制御基板1,1′間に通信ケーブルを接続する必要がない。また、新旧両制御基板1,1′は、いずれもその駆動電源を給湯器の電源基板9から得ているので、データの移植作業に際して別途電源を用意する必要もないので、基板の交換作業を電源ケーブル11の接続だけで簡単に行うことができる。
【0041】
また、本実施形態では、新旧いずれの制御基板であるかが、新旧基板設定手段6,6′のスイッチ操作によって容易に行なえるので、新旧両制御基板1,1′は互いの役割を正確に認識でき、データの転送ミスの発生が抑制される。しかも、旧制御基板1から新制御基板1′へのデータの送信に先立って計時手段8,8′でのカウント値の照合が行われるので、誤って他の給湯器の制御基板にデータが転送されることがなく、確実にデータの移植を行うことができる。
【0042】
その上、本実施形態では、データの転送中は表示手段5,5′が点滅等してデータの移植の進行状況が目視確認可能に表示されるので、作業者はデータ移植作業の進行状況を的確に把握することができる。
【0043】
なお、上述した実施形態はあくまでも本発明の好適な実施態様を示すものであって、本発明はこれに限定されることなくその発明の範囲内で種々の設計変更が可能である。
【0044】
たとえば、上記実施形態では、表示手段5として発光ダイオードのような発光素子を用いた場合を示したが、この発光ダイオードでの表示方法(点滅や点灯による表示)は適宜設計変更可能であることは勿論のこと、表示手段5として他の表示デバイス(たとえば、液晶パネルなど)を用いることも可能である。つまり、この表示手段5は、マイコン2で制御可能で、かつデータ移植の進行状況を目視確認可能に表示できるものであれば、他の表示デバイスに置換することも可能である。
【0045】
また、上記実施形態では、新旧基板設定手段6として機械式の切替えスイッチ61,62を用いた場合を示したが、この新旧基板設定手段6は基板の交換現場において設定可能なものであれば他の形態によることも可能である。したがって、ジャンパー線による設定や、また給湯器のリモートコントローラのスイッチ操作によってマイコン2のメモリの設定を書き換えるなどの構成を採用することも可能である。
【0046】
また、上記実施形態では、新旧両制御基板1,1′が給湯器の電源基板から電源供給を受ける構成を示したが、新旧両制御基板1,1′の計時手段8,8′に対して同時に電源供給を開始できるような接続であれば他の電源(たとえば、屋内ブレーカ等)から電源供給を受けるように構成することも可能である。
【0047】
さらに、上記実施形態では、新旧両制御基板1,1′に電源供給が開始され、計時手段8,8′でのカウントが照合されると直ちにデータの移植が開始される構成を示したが、たとえばデータ移植の開始に先立って、新制御基板1′の故障診断を行わせたり、あるいは新制御基板1′が給湯器に適合する基板であるか否かの判定を行わせる等の処理を行わせることも可能である。
【0048】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明に係る給湯器制御基板のデータ移植方法によれば、給湯器の制御基板の交換に際して、旧制御基板が保有するデータが無線通信手段を介して新制御基板に転送されるので、電源ケーブルの接続だけの簡単な作業で容易にデータの移植を行うことができ、基板交換に掛かる手間を少なくして作業を容易かつ迅速に進めることができる他、近時提供されるに至った給湯器とリモートコントローラの間が無線通信で結ばれた給湯システムに適したデータ移植方法を提供できる。
【0049】
そして、新旧両制御基板に対して同じタイミングで電源供給を開始するとともに、データの転送に先立って新旧両制御基板における電源供給開始時点からの経過時間の照合を行うことにより、無線通信によるデータ移植に特有の問題、つまり誤って他の給湯器の制御基板にデータが転送されるのを防止できる。
【0050】
また、本発明によれば、制御基板のマイクロコンピュータに対して新旧いずれの制御基板であるかを認識させる新旧基板設定手段が設けられたことにより、新旧両制御基板がそれぞれの役割を正確に認識できるので、データの転送ミスの発生を抑制することができる。
【0051】
さらに、制御基板に、データ移植の進行状況を目視確認可能に表示する表示手段を設けたことにより、作業者はデータ移植作業の進行状況を的確に把握することができるようになり、データ移植作業を円滑に進めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る給湯器の制御基板の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明に係る給湯器制御基板のデータ移植方法によるデータ移植作業時の新旧両制御基板の接続状況を示す説明図である。
【図3】本発明に係る給湯器の制御基板の外観構成の概略を示す制御基板の正面図である。
【符号の説明】
1 制御基板(旧制御基板)
1′ 新制御基板
2 マイコン
3 データ記憶手段
4 無線通信手段
5 表示手段
6 新旧基板設定手段
7,10 電源コネクタ
8 計時手段
11 電源ケーブル
Claims (6)
- 給湯器制御基板の交換時における旧制御基板から新制御基板へのデータの移植方法であって、
新旧両制御基板は、いずれも少なくとも基板各部の動作を制御するマイクロコンピュータと、所定のデータを記憶するデータ記憶手段と、前記データの送受信を行う無線通信手段とを備え、さらに、新旧両制御基板のそれぞれに、電源が供給されてからの経過時間を計測する計時手段を設けるとともに、これら新旧両制御基板に対して同じタイミングで電源供給を開始し、旧制御基板側の計時手段で計測された経過時間と新制御基板の計時手段で計測された経過時間とを比較して、両経過時間が合致したことを条件として、旧制御基板が保有する前記データを、前記無線通信手段を介して旧制御基板から新制御基板に転送する処理を開始する
ことを特徴とする給湯器制御基板のデータ移植方法。 - 新旧両制御基板が、いずれも給湯器に設けられた電源端子から電源供給を受けることを特徴とする請求項1に記載の給湯器制御基板のデータ移植方法。
- 前記制御基板のマイクロコンピュータに、新旧いずれの制御基板であるかを認識させる新旧基板設定手段が設けられ、
この新旧基板設定手段での設定に基づいて制御基板がデータの送信または受信のいずれの処理を行うかを認識することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の給湯器制御基板のデータ移植方法。 - 前記新旧基板設定手段が、前記マイクロコンピュータと接続された機械式スイッチの形態とされていることを特徴とする請求項3に記載の給湯器制御基板のデータ移植方法。
- 前記制御基板に、データ移植の進行状況を目視確認可能に表示する表示手段を設けたことを特徴とする請求項3または請求項4に記載の給湯器制御基板のデータ移植方法。
- 前記表示手段が、発光素子の点滅によってデータ移植の進行状況を表示するように構成されていることを特徴とする請求項5に記載の給湯器制御基板のデータ移植方法。
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