JP4056900B2 - 原稿搬送装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像読取りに際して、積層状態で収納されているシート状の原稿を1枚ずつ取り出して順次搬送してゆく原稿搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、原稿画像を読取る手法として、原稿固定方式と原稿移動方式との2方式が知られている。
【0003】
原稿固定方式は、原稿を固定し、画像情報読取部(光学ユニット)を走査して読取るので、ブック物の原稿や厚紙原稿に好適である。また、画像情報読取部(光学ユニット)を走査するので、読取り精度を高め易いという利点もある。
【0004】
これに対して、原稿移動方式は、画像情報読取部(光学ユニット)を固定し、原稿を走査させて読取るので、装置のコンパクト化が図れるとともに、画像形成装置等においては装置の占有面積を少なくできるという利点がある。また、原稿トレイに纏めて原稿をセットすれば、自動的に1枚ずつ取り出して読み取りを行うので、使用者の手間が少なく、かつ短時間で大量の原稿を読み取らせることができるという大きな利点を有している。
【0005】
一方、原稿移動方式において、原稿トレイに1度にセットすることができる原稿の枚数は、以前は20〜40枚程度であったのが、近年では100枚前後可能となっている。これには、印字速度の向上、読取り装置内に設けられた画像データを一時蓄積する制御部のメモリの容量の増大、及び制御部の処理速度の向上などが寄与している。
【0006】
ところで、このように原稿の載置枚数が増加すると、一旦積載された原稿(1つのジョブ)が、トラブルなしに搬送され読み取られる可能性は低くなる。また、原稿読取装置が複写機として画像形成装置と組合わせて使用される場合には、画像形成装置側でトラブルが発生しても、原稿読取装置も一旦停止する。こうして原稿搬送路中に原稿が滞留すると、その原稿を取り除く必要があ。
【0007】
一方、原稿トレイには、載置された原稿の1枚目の搬送が開始されるまでの間、傾斜している原稿トレイに載置された原稿の重みに耐えて該原稿の先端を揃え、斜行を防止するとともに、不用意に原稿が搬送路内に進入してしまい、搬送開始とともに複数枚が搬送されてしまうようなことがないように、搬送路の手前を閉塞する原稿先端停止用ストッパー部材が配置されているものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0008】
【特許文献1】
特開2001−199584号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
このような特許文献1の原稿トレイでは、上記したように、原稿搬送路中に原稿が滞留すると、その原稿を取り除く必要があるが、従来は外装が開閉できないため、原稿の取り出しに手間がかかっていた。従って、滞留した原稿の取り出しを容易にするため、外装の開閉動作を実施する必要があった。
【0010】
ところが、上記特許文献1のようなストッパー部材が例えば外装に設けられている構成で、外装の開閉動作を実施すると、外装の開放時に原稿が自重によって原稿トレイ上をすべり落ちて原稿載置位置からずれてしまい、原稿の取り込みタイミング等にずれを生じてしまうという問題が発生する。また、外装を閉じようとするときに、ストッパー部材がすべり落ちた原稿の先端に接触し、最悪の場合は、原稿を突き破って破損してしまうといった新たな問題が発生する。
【0011】
その様子を、図20ないし図24に示す構造の原稿搬送装置を用いて詳細に説明する。ただし、図20ないし図23は原稿搬送装置の縦断面図、図24は概略平面図である。
【0012】
ピックアップローラR1及びサバキローラR2を格納する外装1は、原稿11の搬送方向Xに直交する方向に配置された支軸2を開閉中心として、その基端側(図中、右側)が原稿搬送方向に直交する方向に配置された支軸2によって水平軸線周りに開閉自在に支持されている。また、外装1の遊端側(図中、左側)には、搬送方向Xに直交する方向に配置された支軸3によってストッパー部材4が揺動変位自在に支持されている。
【0013】
また、外装1の基端側の端部には、搬送方向Xに直交する方向に配置された支持ピン5によってサバキローラR2が回転自在に支持されており、この支持ピン5によって呼込みアーム6の一端が揺動変位自在に支持されている。また、呼込みアーム6の他端には、搬送方向Xに直交する方向に配置された支持ピン7によってピックアップローラR1が回転自在に支持されている。
【0014】
さらに、外装1には支柱8が立設されており、この支柱8に、支持ピン9cによって係合片9が揺動変位自在に支持されている。そして、この係合片9の一端部に設けられた係合爪9aがストッパー部材4の上端部に設けられた係合爪4aと係合することにより、ストッパー部材4が略鉛直状態で保持される。これにより、ストッパー部材4は、上記したように原稿トレイ10に載置された原稿11の重みに耐えて、該原稿11の先端11aを揃えるとともに、不用意に原稿11が搬送路12内に進入しないように、搬送路12の手前を閉塞している。
【0015】
一方、係合片9の他端部には押圧ピン9bが水平方向に突設されており、この押圧ピン9bは、呼込みアーム6の一端部に設けられた押圧片6bによって押圧駆動されるようになっている。
【0016】
係合片9は、支持ピン9cに対して係合爪9a側が押圧ピン9b側よりも重くなっている。従って、押圧片6bが押圧ピン9bに接触していない、すなわち呼込みアーム6が跳ね上がっている状態(図20の状態)では、その重量のバランスによって係合爪9a側が下方に揺動変位し、上記のように係合爪9aがストッパー部材4の係合爪4aと係合している。
【0017】
図24は、上記構成の原稿搬送装置の概略平面図である。
【0018】
この原稿搬送装置では、外装1の幅方向のほぼ中央部に、ピックアップローラR1及びサバキローラR2を有する呼込みアーム6が設けられており、この呼び込みアーム6の幅方向の両外側に、上記構成のストッパー部材4と係合片9とがそれぞれ配置されている。すなわち、ストッパー部材4と係合片9とは、呼込みアーム6を介してその両外側に1対設けられている。
【0019】
また、呼込みアーム6の一側方には、呼込みアーム6を揺動変位駆動する駆動制御手段が設けられており、この駆動制御手段は、主として電磁クラッチ81、トルクリミッタ82、呼込みアームスプリング83によって構成されている。すなわち、電磁クラッチ81で駆動の切り離しや接続を行っており、トルクリミッタ82の力で呼込みアーム6を揺動変位駆動している。また、呼込みアームスプリング83により呼込みアーム6は常に上昇する方向に付勢されており、トルクリミッタ82の力が働かないときには、この呼込みアームスプリング83の付勢力によって呼込みアーム6が外装1内を所定位置まで上昇するようになっている。
【0020】
図20は、上記したようにストッパー部材4の係合爪4aが係合片9の係合爪9aに係合し、搬送路12の手前を閉塞している状態を示している。
【0021】
この状態で読み取りが開始されると、上記駆動制御手段によって、図21に示すように、呼込みアーム6が矢符91で示すように揺動され、ピックアップローラR1が原稿11の最上面に接触して、最上面の原稿が取り出される。また、この呼込みアーム6の揺動変位によって、押圧片6bが押圧ピン9bを押し下げ、係合片9の係合爪9a側が矢符92に示すように跳ね上がり、両係合爪9a,4a間の係合状態が解除されている。従って、最上面の原稿11aの取り出しが進行すると、その原稿11aの先端でストッパー部材4が矢符93で示すように跳ね上げられて搬送路12が開放され、原稿11aはサバキローラR2とサバキ板16とによって1枚のみに選別され、図示しない原稿読取り部へと導かれることになる。
【0022】
このような構成において、搬送不良が発生したために外装1を開放すると、図22に示すように、原稿11がその自重によって原稿トレイ10上をすべり落ち、原稿載置位置からずれてしまう。また、外装1を開放する際に、跳ね上がっていた係合片9の係合爪9aに、外装1に伴って上昇してきたストッパー部材4の係合爪4aが係合してしまう。
【0023】
この状態で、外装1を矢符94で示すように閉じると、その閉じる際に、ストッパー部材4の下端部が原稿11に当接し、図23に示すように、原稿11を突き抜けてしまうといった不具合が発生する。
【0024】
本発明はかかる不具合を解決すべく創案されたもので、その目的は、ストッパー部材の本来の機能(原稿載置時の原稿先端規制機能)を損なうこと無く、外装の開閉によるストッパー部材の不具合を解消することができる原稿搬送装置を提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】
本発明の原稿搬送装置は、原稿トレイに載置された1または複数枚の原稿を自動的に1枚ずつ取り出して搬送路に搬送する原稿搬送装置であって、下方に傾斜して配置された前記原稿トレイの下部先端部の上方位置に外装部材が配置されるとともに、この外装部材は前記原稿の搬送方向に直交する方向に配置された支軸を開閉中心として開閉自在に設けられ、この外装部材に、前記原稿トレイに載置される原稿の先端を所定位置に停止させるストッパー部材と、このストッパー部材と係合する係合片とが、前記原稿の搬送方向に直交する方向に配置された支軸を揺動中心としてそれぞれ個別に揺動変位自在に設けられ、前記外装部材が閉状態でかつ原稿取込み待機時には、前記ストッパー部材に前記係合片が係合することにより前記ストッパー部材が原稿の先端を所定位置に停止させる状態に保持されて、原稿の先端位置を規制するとともに前記搬送路への原稿の進入を防止し、前記外装部材が閉状態でかつ原稿取込み時には、前記係合片が揺動変位して前記ストッパー部材との係合が解除されることにより前記ストッパー部材の揺動変位が許容され、原稿の搬送が可能となることを特徴とする。
【0026】
この場合、外装部材にアーム部材の一端部が揺動変位自在に支持されており、このアーム部材の他端部にストッパー部材の支軸を固定するようにしてもよい。このような構成とすることにより、外装部材が開状態から閉じられたとき、その閉じられる過程において、係合片と係合状態にあるストッパー部材の下端部が原稿トレイに載置されている原稿に当接して上方に押し上げられると、アーム部材の他端部が上方に揺動変位し、これに伴ってストッパー部材が外装部材内に収納されるように上方に移動する。
【0027】
すなわち、外装部材を閉じようとするときには、ストッパー部材の下端部が原稿に当接すると、アーム部材が揺動変位してストッパー部材が係合片を伴って跳ね上がる。このとき、これらアーム部材及び係合片の揺動支点の間にストッパー部材が位置しているため、ストッパー部材が跳ね上がるにつれて、ストッパー部材と係合片とは相互に離反してゆき、ストッパー部材と係合片との係合状態が解除される。これによって、ストッパー部材の原稿への干渉を緩和し、原稿の破損を防ぐことができる。
【0028】
また、アーム部材に係合片を上方に押し上げるための押上片を一体的に設けておき、外装部材が開状態から閉じられたとき、その閉じられる過程において、係合片と係合状態にあるストッパー部材の下端部が原稿トレイに載置されている原稿に当接して上方に押し上げられると、アーム部材の他端部が上方に揺動変位し、これに伴ってストッパー部材が上方に移動するとともに、押上片が上方に移動して係合片をさらに上方に押し上げることで、ストッパー部材と係合片との係合を解除するようにしてもよい。このように、押上片を設けることで、ストッパー部材と係合片との係合状態をより確実に解除することができる。
【0029】
また、アーム部材が予め定める角度以上に揺動変位すると、ストッパー部材を跳ね上げるように揺動変位させる案内部を外装部材に設けてもよい。具体的には、案内部を外装部材の内壁面上部に形成したガイド面として形成することができる。すなわち、上方に移動したストッパー部材の上端部がガイド面に当接し、ガイド面に沿ってスライドすることにより、ストッパー部材を跳ね上げるように揺動変位させることができる。
【0030】
これにより、外装部材が閉じられる際に、ストッパー部材と係合片との係合状態が解除されていても、外装部材が押し込まれることで、ストッパー部材はその上端部がガイド面に案内されてさらに跳ね上がる。従って、原稿が載置された状態で外装部材の開閉動作が行われても、原稿やストッパー部材の破損を確実に防止することができる。
【0031】
また、本発明の原稿搬送装置は、原稿トレイに載置された1または複数枚の原稿を自動的に1枚ずつ取り出して搬送路に搬送する原稿搬送装置であって、下方に傾斜して配置された前記原稿トレイの下部先端部の上方位置に外装部材が配置されるとともに、この外装部材は前記原稿の搬送方向に直交する方向に配置された支軸を開閉中心として開閉自在に設けられ、この外装部材に、前記原稿トレイに載置される原稿の先端を所定位置に停止させるストッパー部材と、このストッパー部材と係合する係合片とが、前記原稿の搬送方向に直交する方向に配置された支軸を揺動中心としてそれぞれ個別に揺動変位自在に設けられ、前記外装部材に、前記原稿トレイに載置された1または複数枚の原稿を1枚ずつ取り出すための呼込みローラを有する呼込みアームが、前記原稿の搬送方向に直交する方向に配置された支軸を揺動中心として揺動変位自在に設けられ、前記外装部材が閉状態でかつ原稿取込み待機時には、前記呼込みローラを前記外装部材内の上方に位置させることにより、前記ストッパー部材と前記係合片との係合状態を保持して、原稿の先端位置を規制するとともに前記搬送路への原稿の進入を防止し、前記外装部材が閉状態でかつ原稿取込み時には、前記呼込みローラを前記外装部材から下方に露出させるように前記呼込みアームが下方に揺動変位し、この揺動変移に連動して前記係合片を揺動変位させることで前記ストッパー部材との係合を解除することにより、前記ストッパー部材の揺動変位が許容され、原稿の搬送が可能となることを特徴とする。
【0032】
また、呼込みアームは、この呼込みアームと係合片とが係合しておらず、かつ、係合片とストッパー部材とが係合している第1の待機位置と、呼込みローラが外装部材から下方に露出している原稿取込み時の位置と第1の待機位置との間であって、呼込みアームと係合片とが係合し、かつ、係合片とストッパー部材との係合が解除されている第2の待機位置とを有し、第2の待機位置で呼込みアームを保持する保持部材が外装部材に設けられていることを特徴とする。
【0033】
この場合、保持部材が外装部材の内壁面に設けられた弾性変形可能な板バネからなり、呼込みアームが第2の待機位置まで揺動変位したとき、呼込みアームの揺動先端部に当接して呼込みアームを保持するようにしてもよい。この場合、呼込みアームを揺動変位駆動する駆動制御手段を備えており、この駆動制御手段は、外装部材が閉状態から開かれたとき、呼込みアームを第1の待機位置から第2の待機位置に揺動変位駆動する。
【0034】
すなわち、外装部材が閉じられる際にストッパー部材は係止されておらず、その下端部が原稿に当接した後は、ストッパー部材の下端部が原稿の表面上をすべり、外装部材が閉じられるにつれて跳ね上がる。これにより、ストッパー部材の原稿への干渉を緩和し、原稿の破損を防ぐことができる。
【0035】
また、保持部材が、呼込みローラの揺動基端側に設けられた揺動突起部と、装置本体側に設けられた揺動突起部の揺動を規制する揺動規制杆とからなり、呼込みアームが第2の待機位置まで揺動変位したとき、揺動突起部が揺動規制杆に当接して呼込みアームを保持するようにしてもよい。
【0036】
すなわち、外装部材が閉じられる際にストッパー部材は係止されておらず、その下端部が原稿に当接した後は、ストッパー部材の下端部が原稿の表面上をすべり、閉じられるにつれて跳ね上がる。これにより、ストッパー部材の原稿への干渉を緩和し、原稿の破損を防ぐことができる。また、完全に外装部材が閉じられると、呼込みアームの規制がなくなることから、この状態で滑り落ちた原稿を正規の先端位置まで引き戻すと、係合片の係合爪がストッパー部材の係合爪を乗り越えて再び係合する。これにより、ストッパー部材によって滑り落ちた原稿が、再び正規の先端位置で保持されることになる。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0038】
<実施形態1>
図1ないし図3は、本実施形態1の原稿搬送装置の概略構造を示す縦断面図である。ただし、図1は、原稿11を原稿トレイ10にセットした状態で、ストッパー部材4により原稿11の先端が所定位置に停止している状態を示している。また、図2及び図3は、搬送不良発生時の動作状態を示している。
【0039】
本実施形態1の原稿搬送装置の基本的な構造は、図20ないし図24に示した従来の原稿搬送装置の構造と同じである。従って、同部材及び同部分には同符号を付すこととし、ここでは詳細な説明を省略する。
【0040】
本実施形態1の原稿搬送装置と従来の原稿搬送装置との違いは、従来の原稿搬送装置では、外装1に固定的に配置された支軸3によってストッパー部材4を揺動変位自在に支持していたのに対し、本実施形態1では、ストッパー部材4を揺動変位自在に支持する支軸自体も上下に揺動変位自在に設けた点である。そのため、本実施形態1では、新たにアーム部材37を追加した構成としている。
【0041】
すなわち、アーム部材37の一端部が、外装1の底面部において原稿の搬送方向Xに直交する方向に配置された支軸38を揺動中心として揺動変位自在に支持されており、このアーム部材37の他端部に、ストッパー部材4の支軸3が固定された構造となっている。ただし、アーム部材37の一端部は、ストッパー部材4の支軸3に対して、係合片9の支柱8とは反対側の位置で、外装1に揺動変位自在に支持されている。
【0042】
また、アーム部材37の他端部は、支軸3よりさらに支柱8側に延設され、その延設先端部を上方に屈曲させて、係合片9を上方に押し上げるための押上片37aを形成している。
【0043】
このように構成される原稿搬送装置において、搬送不良が発生すると、駆動制御手段により呼込みローラ6が外装1から下方に露出している原稿取込み時の位置から上方に揺動変位し、係合片9の押圧ピン9bと呼込みアーム6の押圧片6bとの係合が解除される。
【0044】
この状態で外装1を開放すると、図2に示すように、原稿11がその自重によって原稿トレイ10上をすべり落ち、原稿載置位置からずれてしまう。また、跳ね上がっていた係合片9が係合の解除により自重によって下方に揺動変位し、外装1の開放に伴って上昇してきたストッパー部材4の係合爪4aと係合片9の係合爪9aとが係合してしまう。
【0045】
この状態で、外装1を図2中矢符94で示す方向に閉じると、閉じる過程において、ストッパー部材4の下端部4bが原稿11に当接する。しかしながら、本実施形態1の原稿搬送装置では、図3に示すように、アーム部材37が矢符95で示すように揺動変位し、ストッパー部材4自体が係合片9を伴って跳ね上がる。このとき、アーム部材37及び係合片9の揺動支点の間にストッパー部材4が位置し、跳ね上がるにつれてアーム部材37と係合片9とは相互に離反してゆき、両係合爪9a,4aの係合状態が解除される。またこのとき、アーム部材37の他端部に形成された押上片37aが係合片9をさらに上方に押し上げるため、両係合爪9a,4aの係合状態が確実に解除される。
【0046】
これにより、ストッパー部材4は、原稿取込み時と同じ揺動変位自在の状態となるので、ストッパー部材4の原稿11への干渉を緩和し、原稿11の破損を防ぐことができる。
【0047】
<実施形態2>
図4は、本実施形態2の原稿搬送装置の概略構造を示す縦断面図である。
【0048】
本実施形態2の原稿搬送装置は、外装1を閉じたときにストッパー部材4と原稿11との干渉をより確実に防止するために、上記実施形態1の原稿搬送装置の構造にさらに、ストッパー部材4を跳ね上げる構造を追加したものである。
【0049】
すなわち、図4に示すように、アーム部材37が予め定める角度以上に揺動変位すると、ストッパー部材4を跳ね上げるように揺動変位させる案内部を外装1に設けている。具体的には、外装1の内壁面上部に案内部としてのガイド面41を形成している。これにより、上方に押し上げられたストッパー部材4の上端部4cがガイド面41に当接し、ガイド面41に沿って図中矢符96の方向にスライドすることにより、ストッパー部材4を跳ね上げるように揺動変位させることができる。
【0050】
すなわち、外装1が閉じられる際に、ストッパー部材4の係合爪4aと係合片9の係合爪9aとの係合状態が解除されていることに加え、外装1がさらに閉じられることで、ストッパー部材4はその上端部がガイド面41に案内されてさらに跳ね上がることになる。従って、原稿11が原稿トレイ10に載置された状態で外装1の開閉動作が行われても、原稿11やストッパー部材4の破損を確実に防止することができる。
【0051】
<実施形態3>
図5ないし図10は、本実施形態3の原稿搬送装置の概略構造を示す縦断面図である。ただし、図5は、原稿11を原稿トレイ10にセットした状態で、ストッパー部材4により原稿11の先端が所定位置に停止している状態を示している。また、図6及び図7は、搬送不良の発生により外装1を開いたときの動作状態を示しており、図8ないし図10は、開いた外装1を閉じたときの動作状態を示している。
【0052】
本実施形態3の原稿搬送装置の基本的な構造は、図20ないし図24に示した従来の原稿搬送装置の構造と同じである。従って、同部材及び同部分には同符号を付すこととし、ここでは詳細な説明を省略する。
【0053】
本実施形態3の原稿搬送装置は、呼込みアーム6の押圧片6bと係合片9の押圧ピン9bとが係合しておらず、かつ、係合片9の係合爪9aとストッパー部材4の係合爪4aとが係合している第1の待機位置(図5に示す位置)と、呼込みローラR2が外装1から下方に露出している原稿取込み時の位置(図21に示す位置)と第1の待機位置との間であって、呼込みアーム6の押圧片6bと係合片9の押圧ピン9bとが係合し、かつ、係合片9の係合爪9aとストッパー部材4の係合爪4aとの係合が解除されている第2の待機位置(図6及び図7に示す位置)とを有し、第2の待機位置で呼込みアーム6を保持する保持部材である板バネ51を外装1に設けた点である。すなわち、本実施形態3では、従来の原稿搬送装置の構造に、先端部がくの字状に屈曲形成された山形の係止部51aを有する板バネ51を追加するとともに、呼込みアーム6の遊端側に、板バネ51の係止部51aと係止する山形状の係止突起部6cを設けた構成としている。
【0054】
上記構成において、呼込みアーム6を揺動変位駆動する駆動制御手段は、外装1が開状態となると、図6に示すように、外装1との相対的な位置関係において、呼込みアーム6を第2の待機位置へ揺動変位駆動し、第2の待機位置で呼込みローラR1を上昇途中の状態(呼込みアームスプリング83(図24参照)の付勢力による上昇途中の状態)で保持するとともに、この状態で、係合片9の係合爪9aとストッパー部材4の係合爪4aとの係合が解除されるようになっている(図7参照)。
【0055】
従って、この状態から外装1を閉じても、ストッパー部材4は係合片9と係合されておらず、その下端部4bが原稿11に当接した後は、ストッパー部材4の下端部4bが原稿11の表面上を滑り、図8に示すように、外装1が閉じられるにつれてストッパー部材4が矢符96の方向に跳ね上がる。これにより、ストッパー部材4の原稿11への干渉が緩和され、原稿11の破損を防ぐことができる。
【0056】
この後、外装1が完全に閉じられると、駆動制御手段は、図9に示すように、再び呼込みアーム6を第1の待機位置へ跳ね上げる。これにより、係合片9の押圧ピン9bと呼込みアーム6の押圧片6bとの係合が解除され、係合片9は自重によって係止爪9a側が下方に揺動変位し、係止爪9aの先端がストッパー部材4の背面に当接する。
【0057】
この状態で原稿11を原稿トレイ10に再セットすると、跳ね上がっていたストッパー部材4が自重で略鉛直状態に揺動復帰し、この揺動変位によりストッパー部材4の背面に当接していた係合片9の係合爪9aがストッパー部材4の先端部を乗り越えて、図10に示すように、ストッパー部材4の係合爪4aと係合する。これにより、原稿11の先端が所定位置で揃えられ、搬送路12への原稿11の進入が防止される。
【0058】
<実施形態4>
図11ないし図16は、本実施形態4の原稿搬送装置の概略構造を示す縦断面図である。ただし、図11は、原稿11を原稿トレイ10にセットした状態で、ストッパー部材4により原稿11の先端が所定位置に停止している状態を示している。また、図12及び図13は、搬送不良の発生により外装1を開いたときの動作状態を示しており、図14ないし図16は、開いた外装1を閉じたときの動作状態を示している。
【0059】
本実施形態4の原稿搬送装置の基本的な構造は、図20ないし図24に示した従来の原稿搬送装置の構造と同じである。従って、同部材及び同部分には同符号を付すこととし、ここでは詳細な説明を省略する。
【0060】
本実施形態4の原稿搬送装置は、呼込みアーム6の押圧片6bと係合片9の押圧ピン9bとが係合しておらず、かつ、係合片9の係合爪9aとストッパー部材4の係合爪4aとが係合している第1の待機位置(図11に示す位置)と、呼込みローラR2が外装1から下方に露出している原稿取込み時の位置(図21に示す位置)と第1の待機位置との間であって、呼込みアーム6の押圧片6bと係合片9の押圧ピン9bとが係合し、かつ、係合片9の係合爪9aとストッパー部材4の係合爪4aとの係合が解除されている第2の待機位置(図12及び図13に示す位置)とを有し、第2の待機位置で呼込みアーム6を保持する保持部材を設けた点であり、この点では上記実施形態3と同じであるが、本実施形態4では、上記実施形態3の板バネ51とは異なり、呼込みローラ6の揺動基端側に揺動突起部61を設け、装置本体(本実施形態ではUターンガイド)71側に前記揺動突起部61の揺動を規制する揺動規制杆62を設けた点である。
【0061】
すなわち、揺動突起部61と揺動規制杆62とは、図11に示すように、外装1が閉じている状態では相互に係合しておらず、図12及び図13に示すように、外装1を開いた状態では相互に係合し、外装1との相対的な位置関係において、呼込みアーム6を第2の待機位置まで揺動変位駆動し(跳ね上がりを規制し)、係合片9の係合爪9aとストッパー部材4の係合爪4aとの係合を解除するようになっている(図12,図13)。
【0062】
従って、この状態から外装1を閉じても、ストッパー部材4は係止されておらず、その下端部4bが原稿11に当接した後は、ストッパー部材4の下端部4bが原稿11の表面上を滑り、図14に示すように、外装1が閉じられるにつれてストッパー部材4が矢符97の方向に跳ね上がる。これにより、ストッパー部材4の原稿11への干渉が緩和され、原稿11の破損を防ぐことができる。
【0063】
この後、外装1を閉じると、揺動規制杆61の係合解除されるので、呼込みアームスプリング83のスプリング力で呼込みアームが持ち上げられる。これにより、係合片9の押圧ピン9bと呼込みアーム6の押圧片6bとの係合が解除され、係合片9は自重によって係止爪9a側が下方に揺動変位し、係止爪9aの先端がストッパー部材4の背面に当接する。
【0064】
この状態で原稿11を原稿トレイ10に再セットすると、跳ね上がっていたストッパー部材4が自重で略鉛直状態に揺動復帰(図16中、矢符98により示す)し、この揺動変位によりストッパー部材4の背面に当接していた係合片9の係合爪9aがストッパー部材4の先端部を乗り越えて、ストッパー部材4の係合爪4aと係合する。これにより、原稿11の先端が所定位置で揃えられ、搬送路12への原稿11の進入が防止される。
【0065】
−原稿読み取り装置の説明−
以上で本発明に係わる原稿搬送装置の説明を終了し、次に、この原稿搬送装置を搭載した原稿読み取り装置について説明する。
【0066】
図17は、上述のように構成される原稿搬送装置を備える原稿読取り装置101の縦断面図である。ただし、図17では、本発明に係わる原稿搬送装置の特徴部分については図示を省略している。
【0067】
この原稿読取り装置101は、原稿台102に載置された原稿11を、静止した状態で読み取ることができるとともに、もう1つの原稿台103上を、原稿11を搬送しつつ読み取ることができるようになっている。その読み取りのために、原稿台102,103の下方には、光源104及びミラー105からなる光源ユニット106と、ミラー107,108から成るミラーユニット109と、結像レンズ110と、CCD読取りユニット111とが設けられている。
【0068】
原稿台102を使用した静止読取り時には、この原稿台102の下方を、ミラーユニット109が速度Vで走査するとともに、ミラーユニット109が速度V/2で走査することで、CCD読取りユニット111までの光路長を一定に保持しつつ、原稿全面の画像が読取られる。また、原稿台103を使用した移動読取り時には、この原稿台103の下方にミラーユニット109が停止され、後述するように原稿が搬送されることで原稿全面の画像が読取られる。また、原稿台102に対向して、原稿カバー112の裏面に設けられた原稿押え板113が配置され、原稿台103に対向して、バイアスばね114で原稿台103側に付勢された原稿押え板115が配置されている。
【0069】
この原稿読取り装置101におけるシート搬送機構は、大別すると、相対的に上方に配置される原稿トレイ10と、この原稿トレイ10の下方に配置される原稿排出トレイ122と、それらの間を接続する湾曲搬送路123とを備えて構成されている。
【0070】
原稿トレイ10に載置された原稿11は、ピックアップローラR1によって取り出され、サバキローラR2及びサバキ板16によって1枚ずつに分離され、湾曲搬送路123を形成する主搬送路125に搬送される。搬送された原稿は、原稿入紙センサ126で原稿の搬送が確認された後、斜行による原稿の先端を揃えるとともに、規定の画像読取りタイミングで原稿を送出するタイミングローラ(PSローラ)となる駆動ローラR3及びこれに対を成す従動ローラR4を介して、原稿台103の原稿読取り部へと搬送され、原稿画像の読み取りが行われる。
【0071】
読み取りの終了した原稿は、一対の搬送ローラR5,R6によって読取り部から引き出され、排出路127を介して、可逆回転可能な一対の排出ローラR7,R8によって原稿排出トレイ122上に排出される。
【0072】
また、この原稿読取り装置101では、原稿トレイ11と原稿排出トレイ122との間に中間トレイ128が設けられるとともに、排出ローラR7,R8に臨んで揺動板129が設けられており、図16において実線で示すように揺動板129が上方に跳ね上がっていると(ホームポジション1)、排出ローラR7,R8から排出された原稿は原稿排出トレイ122上に排出され、破線で示すように揺動板129が下方に傾斜していると(ホームポジション2)、排出ローラR7,R8から排出された原稿は該揺動板129ですくい上げられて中間トレイ128上に排出される。
【0073】
中間トレイ128及び揺動板129は、原稿の表裏両面の読み取りを可能にするために設けられるものであり、排出路127を搬送され、排出ローラR7,R8から排出された原稿は、この中間トレイ128上に排出されてゆき、その後端が排出ローラR7,R8で挟持された状態で一旦停止する。その後、排出ローラR7,R8が反転することで、原稿は副搬送路130に進入し、この副搬送路130から湾曲搬送路123に合流する。このようにして、先ず原稿トレイ10に載置された原稿の上面の画像が読み取られ、続いて排出路127、排出ローラR7,R8、揺動板129、中間トレイ128及び副搬送路130によってスイッチバック搬送されることで、裏面の画像が読み取られる。
【0074】
−原稿読取り装置101の読み取り動作の説明−
図18は、上記のように構成される原稿読取り装置101における片面原稿の読み取り動作を示すフローチャートである。以下、このフローチャートを参照して片面原稿の読み取り動作を説明する。
【0075】
先ず、片面読取り処理が選択されると、原稿排紙部の中間トレイ128の揺動板129がホームポジション1にあるか否かの判定を行う(ステップS501)。このとき、ホームポジション1は、上記したように図16において実線で示す位置であり、読み取り後の原稿を原稿排紙トレイ122に導くための位置である。
【0076】
ステップS501での判定の結果、中間トレイ128の揺動板129がホームポジション1にないときは、揺動板129をホームポジション1に移動する(ステップS509)。
【0077】
このようにして揺動板129の位置を決定した後、原稿給紙用のピックアップローラR1によって原稿は搬送され(ステップS502)、上記したように駆動ローラR3で一旦停止し(ステップS503)、原稿読み取りタイミングに合わせて再搬送される(ステップS504)。
【0078】
搬送された原稿は、原稿読取り部において読取られる(ステップS505)。このとき、読み取られた原稿を制御部におけるメモリに入力するか否かの判定を行う(ステップS506)。この判定は、印字枚数を設定した際のシングル印字かマルチ印字かの枚数設定によって決定される。ステップS506においてメモリ入力が行われるときはマルチ印字を示し、メモリ入力を行わず、読み取った原稿の画像情報を制御部において画像処理した後に、直接、画像形成部のレーザ発光部に送信するときはシングル印字を示す。そして、シングル印字の場合(ステップS506でNoと判断された場合)には、読み取った原稿情報を画像処理し、レーザ発光部に送信する(ステップS510)。
【0079】
このように画像処理が行われている間に、原稿は搬送ローラR5,R6を介して原稿排紙方向に回転している排紙ローラR7,R8に搬送され、揺動板129がホームポジション1にあることから、原稿排紙トレイ122上に排出される(ステップS507)。
【0080】
このような原稿搬送機構及び原稿読取り部の動作によって、片面原稿の読取りが行われる。このような片面読み取りが行われる原稿は、原稿画像が片面にしかないときと、両面にあってもユーザの読み取り要求が片面だけの指定であるときとの両方であることは、言うまでもない。
【0081】
図19は、原稿読取り装置101における両面原稿の読み取り動作を示すフローチャートである。以下、このフローチャートを参照して両面原稿の読み取り動作を説明する。
【0082】
先ず、両面読み取り処理が選択されると、両面原稿は原稿給紙用ピックアップローラR1によって搬送され(ステップS601)、上記したように駆動ローラR3で一旦停止する(ステップS602)。次に、原稿排紙部の中間トレイ128の揺動板129がホームポジション2にあるか否かの判定を行う(ステップS603)。このとき、ホームポジション2は、図16において破線に示す位置であり、読み取り後の原稿を中間トレイ128に導くための位置である。
【0083】
ステップS603での判定の結果、揺動板129がホームポジション2にないときは、揺動板129をホームポジション2に移動する(ステップS624)。
【0084】
このようにして中間トレイ128の揺動板129の位置が決定した後、原稿は原稿読み取りタイミングに合わせて再搬送される(ステップS604)。
【0085】
搬送された原稿は、原稿読取り部において原稿の表面側の画像情報が読取られる(ステップS605)。このとき、読み取られた表面側の画像情報は、制御部におけるメモリに入力される(ステップS606)。この場合、メモリされる表面側の画像情報は、画像処理された状態である。
【0086】
このように画像処理及びメモリされる間に、原稿は搬送ローラR5,R6を介して原稿排紙方向に回転している排紙ローラR7,R8に搬送され、揺動板129がホームポジション2にあることから、中間トレイ128に導かれる(ステップS607)。中間トレイ128に導かれた原稿は、原稿搬送方向の後端を排紙ローラR7,R8に挟まれた状態で一旦停止する(ステップS608)。
【0087】
以上が表面側の読取り用搬送工程である。
【0088】
その後、排紙ローラR7,R8がステップS607における回転方向とは逆の回転を行うことによって、原稿は副搬送路130を介して搬送される(ステップS609)。搬送された原稿は、駆動ローラR3で一旦停止し(ステップS610)、原稿読み取りタイミングに合わせて再搬送される(ステップS611)。
【0089】
搬送された原稿は、原稿読取り部において、裏面側の画像情報が読取られる(ステップS612)。このとき、読み取られた裏面の画像情報は、制御部において画像処理した後に画像形成部のレーザ発光部に送信される(ステップS613)。
【0090】
このように画像処理及び送信が行われている間に、原稿は搬送ローラR5,R6を介して再び原稿排紙方向に回転している排紙ローラR7,R8に搬送され、揺動板129がホームポジション2にあることから、中間トレイ128に導かれる(ステップS614)。中間トレイ28に導かれた原稿は、原稿搬送方向の後端を排紙ローラR7,R8に挟まれた状態で一旦停止する(ステップS615)。
【0091】
以上が裏面の読取り搬送工程である。
【0092】
この後、一旦停止した原稿は、排紙ローラR7,R8がステップS614における回転方向とは逆の回転を行うことによって、副搬送路130を介して搬送される(ステップS616)。このようにして搬送された原稿は、原稿入紙センサ126によって、通過原稿の後端がこの原稿入紙センサ126を通過したか否かの判定が行われる(ステップS617)。このとき、原稿後端が通過し、さらに次原稿がある場合(ステップS618でYesと判断される場合)には、次原稿は原稿給紙用ピックアップローラR1によって搬送され(ステップS619)、駆動ローラR3で一旦停止した状態で(ステップS620)、読み取りタイミングが来るまで待機する。このように、次原稿の搬送中においても、表裏を読み取られた後の原稿は、搬送路を搬送される。
【0093】
このように搬送される原稿が入紙センサ126を通過すると、揺動板129がホームポジション1にあるか否かの判定を行う(ステップS621)。このとき、揺動板129はステップS603においてホームポジション2に配置された状態であるため、ホームポジション1に移動する(ステップS625)。
【0094】
このようにして揺動板129の位置が決定される。この間においても原稿は搬送され、搬送ローラR5,R6を介して排紙ローラR7,R8に搬送され、原稿排紙用回転と揺動板129の位置とによって、原稿排紙トレイ122上に排出される(ステップS623)。この場合、上記したように駆動ローラR3で一旦待機している次原稿は、読み取りが終了している通過原稿が原稿読取り部を通過したことを確認すると(ステップS622)、再度搬送され、この次原稿の読取りが実行される。
【0095】
以上が原稿の空搬送工程である。
【0096】
以上のような原稿搬送動作及び原稿読取り部の動作によって、両面原稿の読取りが行われる。
【0097】
このように、両面原稿の読取りには、「表面原稿読取り搬送」、「裏面原稿読取り搬送」、及び「原稿の空搬送」の3工程の搬送がある。このような搬送を行う理由は、「表面原稿読取り搬送」及び「裏面原稿読取り搬送」の搬送は当然必要であるが、「裏面原稿読取り搬送」工程を終了した後に揺動板129の位置を移動させて原稿排紙トレイ122に原稿を排紙すると、複数枚の原稿を処理したときに原稿の表裏順番が合わず、頁揃えが出来ない状態となる。このような不都合を解消するために、「原稿の空搬送」の工程が必要となる。
【0098】
【発明の効果】
本発明の原稿搬送装置によれば、外装部材が閉状態でかつ原稿取込み待機時には、ストッパー部材に係合片が係合することによりストッパー部材が原稿の先端を所定位置に停止させる状態に保持されて、原稿の先端位置を規制するとともに搬送路への原稿の進入を防止し、外装部材が閉状態でかつ原稿取込み時には、係合片が揺動変位してストッパー部材との係合が解除されることによりストッパー部材の揺動変位が許容され、原稿の搬送が可能となる構成において、外装部材にアーム部材の一端部を揺動変位自在に支持し、このアーム部材の他端部にストッパー部材の支軸を固定する構造としている。すなわち、外装部材を開状態から閉じたとき、ストッパー部材の下端部が原稿トレイに載置されている原稿に当接して上方に押し上げられることによってアーム部材の他端部が上方に揺動変位し、これに伴ってストッパー部材が外装部材内に収納されるように上方に押し上げられるので、ストッパー部材の原稿への干渉を緩和できるとともに、原稿の破損を防ぐことができる。また、アーム部材に係合片を上方に押し上げるための押上片を設けることにより、ストッパー部材と係合片との係合状態をより確実に解除することができる。さらに、アーム部材が予め定める角度以上に揺動変位すると、ストッパー部材を跳ね上げるように揺動変位させる案内部を外装部材に設けることにより、原稿やストッパー部材の破損を確実に防止することができる。
【0099】
また、本発明の原稿搬送装置によれば、外装部材が閉状態でかつ原稿取込み待機時には、呼込みローラを外装部材内の上方に位置させることにより、ストッパー部材と係合片との係合状態を保持して、原稿の先端位置を規制するとともに搬送路への原稿の進入を防止し、外装部材が閉状態でかつ原稿取込み時には、呼込みローラを外装部材から下方に露出させるように呼込みアームが下方に揺動変位し、この揺動変移に連動して係合片を揺動変位させることでストッパー部材との係合を解除することにより、ストッパー部材の揺動変位が許容され、原稿の搬送が可能となる構成において、呼込みアームは、この呼込みアームと係合片とが係合しておらず、かつ、係合片とストッパー部材とが係合している第1の待機位置と、呼込みローラが外装部材から下方に露出している原稿取込み時の位置と第1の待機位置との間であって、呼込みアームと係合片とが係合し、かつ、係合片とストッパー部材との係合が解除されている第2の待機位置とを有し、第2の待機位置で呼込みアームを保持する保持部材を外装部材に設けた構造としている。すなわち、外装部材が閉じられる際にストッパー部材は係止されておらず、その下端部が原稿に当接した後は、ストッパー部材の下端部が原稿の表面上をすべり、外装部材が閉じられるにつれて跳ね上がるので、ストッパー部材の原稿への干渉を緩和できるとともに、原稿の破損を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係わる原稿搬送装置の概略構造を示す縦断面図である。
【図2】本発明の実施形態1に係わる原稿搬送装置の概略構造を示す縦断面図である。
【図3】本発明の実施形態1に係わる原稿搬送装置の概略構造を示す縦断面図である。
【図4】本発明の実施形態2に係わる原稿搬送装置の概略構造を示す縦断面図である。
【図5】本発明の実施形態3に係わる原稿搬送装置の概略構造を示す縦断面図である。
【図6】本発明の実施形態3に係わる原稿搬送装置の概略構造を示す縦断面図である。
【図7】本発明の実施形態3に係わる原稿搬送装置の概略構造を示す縦断面図である。
【図8】本発明の実施形態3に係わる原稿搬送装置の概略構造を示す縦断面図である。
【図9】本発明の実施形態3に係わる原稿搬送装置の概略構造を示す縦断面図である。
【図10】本発明の実施形態3に係わる原稿搬送装置の概略構造を示す縦断面図である。
【図11】本発明の実施形態4に係わる原稿搬送装置の概略構造を示す縦断面図である。
【図12】本発明の実施形態4に係わる原稿搬送装置の概略構造を示す縦断面図である。
【図13】本発明の実施形態4に係わる原稿搬送装置の概略構造を示す縦断面図である。
【図14】本発明の実施形態4に係わる原稿搬送装置の概略構造を示す縦断面図である。
【図15】本発明の実施形態4に係わる原稿搬送装置の概略構造を示す縦断面図である。
【図16】本発明の実施形態4に係わる原稿搬送装置の概略構造を示す縦断面図である。
【図17】本発明の原稿搬送装置を備える原稿読取り装置の縦断面図である。
【図18】原稿読取り装置における片面原稿の読み取り動作を示すフローチャートである。
【図19】原稿読取り装置における両面原稿の読み取り動作を示すフローチャートである。
【図20】従来の原稿搬送装置の概略構造を示す縦断面図である。
【図21】従来の原稿搬送装置の概略構造を示す縦断面図である。
【図22】従来の原稿搬送装置の概略構造を示す縦断面図である。
【図23】従来の原稿搬送装置の概略構造を示す縦断面図である。
【図24】従来の原稿搬送装置の概略平面図である。
【符号の説明】
1 外装
2 支軸
3 支軸
4 ストッパー部材
4a 係合爪
4b 下端部
4c 上端部
5 支持ピン
6 呼込みアーム
6b 押圧片
7 支持ピン
8 支柱
9 係合片
9a 係合爪
9b 押圧ピン
10 原稿トレイ
11 原稿
37 アーム部材
37a 押上片
38 支軸
41 ガイド面(案内部)
51 板バネ
51a 係止部
61 揺動突起部
62 揺動規制杆
Claims (7)
- 原稿トレイに載置された1または複数枚の原稿を自動的に1枚ずつ取り出して搬送路に搬送する原稿搬送装置であって、
下方に傾斜して配置された前記原稿トレイの下部先端部の上方位置に外装部材が配置されるとともに、この外装部材は前記原稿の搬送方向に直交する方向に配置された支軸を開閉中心として開閉自在に設けられ、
この外装部材に、前記原稿トレイに載置される原稿の先端を所定位置に停止させるストッパー部材と、このストッパー部材と係合する係合片とが、前記原稿の搬送方向に直交する方向に配置された支軸を揺動中心としてそれぞれ個別に揺動変位自在に設けられるとともに、前記外装部材にアーム部材の一端部が揺動変位自在に支持されており、このアーム部材の他端部に前記ストッパー部材の支軸が固定され、
前記外装部材が閉状態でかつ原稿取込み待機時には、前記ストッパー部材に前記係合片が係合することにより前記ストッパー部材が原稿の先端を所定位置に停止させる状態に保持されて、原稿の先端位置を規制するとともに前記搬送路への原稿の進入を防止し、
前記外装部材が閉状態でかつ原稿取込み時には、前記係合片が揺動変位して前記ストッパー部材との係合が解除されることにより前記ストッパー部材の揺動変位が許容されて、原稿の搬送が可能となり、
前記外装部材が開状態から閉じられたとき、その閉じられる過程において、前記係合片と係合状態にある前記ストッパー部材の下端部が前記原稿トレイに載置されている原稿に当接して上方に押し上げられると、前記アーム部材の他端部が上方に揺動変位し、これに伴って前記ストッパー部材が前記外装部材内に収納されるように上方に移動することを特徴とする原稿搬送装置。 - 原稿トレイに載置された1または複数枚の原稿を自動的に1枚ずつ取り出して搬送路に搬送する原稿搬送装置であって、
下方に傾斜して配置された前記原稿トレイの下部先端部の上方位置に外装部材が配置されるとともに、この外装部材は前記原稿の搬送方向に直交する方向に配置された支軸を開閉中心として開閉自在に設けられ、
この外装部材に、前記原稿トレイに載置される原稿の先端を所定位置に停止させるストッパー部材と、このストッパー部材と係合する係合片とが、前記原稿の搬送方向に直交する方向に配置された支軸を揺動中心としてそれぞれ個別に揺動変位自在に設けられるとともに、前記外装部材に、前記係合片を上方に押し上げるための押上片が一体的に設けられたアーム部材の一端部が揺動変位自在に支持され、このアーム部材の他端部に前記ストッパー部材の支軸が固定され、
前記外装部材が閉状態でかつ原稿取込み待機時には、前記ストッパー部材に前記係合片が係合することにより前記ストッパー部材が原稿の先端を所定位置に停止させる状態に保持されて、原稿の先端位置を規制するとともに前記搬送路への原稿の進入を防止し、
前記外装部材が閉状態でかつ原稿取込み時には、前記係合片が揺動変位して前記ストッパー部材との係合が解除されることにより前記ストッパー部材の揺動変位が許容されて、原稿の搬送が可能となり、
前記外装部材が開状態から閉じられたとき、その閉じられる過程において、前記係合片と係合状態にある前記ストッパー部材の下端部が前記原稿トレイに載置されている原稿に当接して上方に押し上げられると、前記アーム部材の他端部が上方に揺動変位し、これに伴って前記ストッパー部材が上方に移動するとともに、前記押上片が上方に移動して前記係合片をさらに上方に押し上げることで、前記ストッパー部材と前記係合片との係合が解除されることを特徴とする原稿搬送装置。 - 前記外装部材に、前記アーム部材が予め定める角度以上に揺動変位すると、前記ストッパー部材を跳ね上げるように揺動変位させる案内部が設けられていることを特徴とする請 求項1または請求項2に記載の原稿搬送装置。
- 前記案内部が前記外装部材の内壁面上部に形成されたガイド面であり、上方に移動した前記ストッパー部材の上端部が前記ガイド面に当接し、ガイド面に沿ってスライドすることにより、前記ストッパー部材が跳ね上がるように揺動変位することを特徴とする請求項3に記載の原稿搬送装置。
- 原稿トレイに載置された1または複数枚の原稿を自動的に1枚ずつ取り出して搬送路に搬送する原稿搬送装置であって、
下方に傾斜して配置された前記原稿トレイの下部先端部の上方位置に外装部材が配置されるとともに、この外装部材は前記原稿の搬送方向に直交する方向に配置された支軸を開閉中心として開閉自在に設けられ、
この外装部材に、前記原稿トレイに載置される原稿の先端を所定位置に停止させるストッパー部材と、このストッパー部材と係合する係合片とが、前記原稿の搬送方向に直交する方向に配置された支軸を揺動中心としてそれぞれ個別に揺動変位自在に設けられ、
前記外装部材に、前記原稿トレイに載置された1または複数枚の原稿を1枚ずつ取り出すための呼込みローラを有する呼込みアームが、前記原稿の搬送方向に直交する方向に配置された支軸を揺動中心として揺動変位自在に設けられ、
前記外装部材が閉状態でかつ原稿取込み待機時には、前記呼込みローラを前記外装部材内の上方に位置させることにより、前記ストッパー部材と前記係合片との係合状態を保持して、原稿の先端位置を規制するとともに前記搬送路への原稿の進入を防止し、
前記外装部材が閉状態でかつ原稿取込み時には、前記呼込みローラを前記外装部材から下方に露出させるように前記呼込みアームが下方に揺動変位し、この揺動変移に連動して前記係合片を揺動変位させることで前記ストッパー部材との係合を解除することにより、前記ストッパー部材の揺動変位が許容されて、原稿の搬送が可能となる一方、
前記呼込みアームは、該呼込みアームと前記係合片とが係合しておらず、かつ、前記係合片と前記ストッパー部材とが係合している第1の待機位置と、前記呼込みローラが前記外装部材から下方に露出している原稿取込み時の位置と前記第1の待機位置との間であって、前記呼込みアームと前記係合片とが係合し、かつ、前記係合片と前記ストッパー部材との係合が解除されている第2の待機位置とを有し、前記第2の待機位置で前記呼込みアームを保持する保持部材が前記外装部材に設けられており、この保持部材は、前記呼込みローラの揺動基端側に設けられた揺動突起部と、装置本体側に設けられた前記揺動突起部の揺動を規制する揺動規制杆とからなり、前記呼込みアームが前記第2の待機位置まで揺動変位したとき、前記揺動突起部が前記揺動規制杆に当接して前記呼込みアームを保持することを特徴とする原稿搬送装置。 - 原稿トレイに載置された1または複数枚の原稿を自動的に1枚ずつ取り出して搬送路に搬送する原稿搬送装置であって、
下方に傾斜して配置された前記原稿トレイの下部先端部の上方位置に外装部材が配置されるとともに、この外装部材は前記原稿の搬送方向に直交する方向に配置された支軸を開閉中心として開閉自在に設けられ、
この外装部材に、前記原稿トレイに載置される原稿の先端を所定位置に停止させるストッパー部材と、このストッパー部材と係合する係合片とが、前記原稿の搬送方向に直交する方向に配置された支軸を揺動中心としてそれぞれ個別に揺動変位自在に設けられ、
前記外装部材に、前記原稿トレイに載置された1または複数枚の原稿を1枚ずつ取り出すための呼込みローラを有する呼込みアームが、前記原稿の搬送方向に直交する方向に配置された支軸を揺動中心として揺動変位自在に設けられるとともに、前記呼込みアームを揺動変位駆動する駆動制御手段を備えており、
前記外装部材が閉状態でかつ原稿取込み待機時には、前記呼込みローラを前記外装部材内の上方に位置させることにより、前記ストッパー部材と前記係合片との係合状態を保持 して、原稿の先端位置を規制するとともに前記搬送路への原稿の進入を防止し、
前記外装部材が閉状態でかつ原稿取込み時には、前記呼込みローラを前記外装部材から下方に露出させるように前記呼込みアームが下方に揺動変位し、この揺動変移に連動して前記係合片を揺動変位させることで前記ストッパー部材との係合を解除することにより、前記ストッパー部材の揺動変位が許容されて、原稿の搬送が可能となる一方、
前記呼込みアームは、該呼込みアームと前記係合片とが係合しておらず、かつ、前記係合片と前記ストッパー部材とが係合している第1の待機位置と、前記呼込みローラが前記外装部材から下方に露出している原稿取込み時の位置と前記第1の待機位置との間であって、前記呼込みアームと前記係合片とが係合し、かつ、前記係合片と前記ストッパー部材との係合が解除されている第2の待機位置とを有し、前記第2の待機位置で前記呼込みアームを保持する保持部材が前記外装部材に設けられており、
前記駆動制御手段は、前記外装部材が閉状態から開かれたとき、前記呼込みアームを前記第1の待機位置から前記第2の待機位置に揺動変位駆動することを特徴とする原稿搬送装置。 - 前記保持部材が前記外装部材の内壁面に設けられた弾性変形可能な板バネからなり、前記呼込みアームが前記第2の待機位置まで揺動変位したとき、前記呼込みアームの揺動先端部に当接して呼込みアームを保持することを特徴とする請求項5または請求項6に記載の原稿搬送装置。
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