JP2009173372A - 手差し給紙機構及びそれを備えた画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】使用時における設置スペースを縮小するとともに、ユーザの作業効率の向上も可能な手差し給紙機構及びそれを備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】用紙積載トレイ30を第1の位置から第2の位置に移動させると、リタードローラ31b及び第1用紙ガイド部材39は給紙ローラ31aの回転軸を中心に回動して給紙ローラ31aの側方へ移動するため、第1の位置における給紙ローラ31aとリタードローラ31bとの接触状態は維持される。従って、セットされた用紙束Pは、用紙積載トレイ30が第1の位置にある場合と同様に、給紙ローラ31a及びリタードローラ31b(給紙ローラ対31)のニップ部で給紙ローラ31aに当接する1枚のみが捌かれるため、用紙積載トレイ30を装置側面に収納した状態でも給紙動作が可能となる
【選択図】図4

Description

本発明は、複写機、プリンタ、及びファクシミリ等の画像形成装置に用いられる手差し給紙機構に関するものであり、特に、積載された複数枚の用紙を自動で分離し、1枚ずつ給紙することができる、自動用紙分離機能を備えた手差し給紙機構に関するものである。
一般に、複写機、プリンタ及びファクシミリ等の画像形成装置においては、用紙を積載した給紙カセットを給紙部に着脱可能とし、この給紙カセットから用紙を供給して画像形成が行われるように構成されているが、給紙カセットに積載されている用紙と異なるサイズの用紙を用いる場合には、その都度、目的の用紙を給紙カセットに積載し直さなければならず面倒となる。そのため、このような構成の画像形成装置には、給紙カセットを介さず用紙を供給することのできる、手差し給紙機構(バイパスユニット)が備えられているものが多い。また、近年では、用紙積載トレイ上に積載された複数枚の用紙を自動で分離し、1枚ずつ順番に装置本体内へと供給することができる、自動用紙分離機構を備えた手差し給紙機構が開発されている。
このような手差し給紙機構の構成を図8及び図9に示す。手差し給紙機構101は、装置本体の側面カバー102に回動自在に支持される用紙積載トレイ30と、用紙積載トレイ30上の用紙束Pのうち、最上の一枚のみを分離して搬送する給紙ローラ31a及びリタードローラ31bから成る給紙ローラ対31と、用紙積載トレイ30に対し昇降可能に設けられ用紙束Pの上面を給紙ローラ31aに押圧する昇降板33とを含む構成であり、昇降板33には用紙束Pを幅方向に整合する一対の幅合わせカーソル35が付設されている。そして、用紙積載トレイ30に積載された用紙束Pが、一枚ずつ給紙ローラ対31を介して装置本体内に供給され、画像形成が行われることとなる。
また、用紙積載トレイ30は、装置本体の省スペース化のため、不使用時には図9のように装置本体に設けられた収納部103へ収納できるように、支点37を中心に回動して開閉可能な構造となっている。収納部103へ収納された用紙積載トレイ30は側面カバー102の一部を構成する。
ところで、上記のように装置本体側面に付設される手差し給紙機構101は、手差し給紙を行う際に用紙積載トレイ30を開放するための広い設置スペースを必要としていた。また、使用頻度の少ない特殊紙(葉書きサイズ、A5サイズ等の小サイズ紙や色紙等)を使用する場合、特殊紙を手差し給紙機構にセットした状態で放置すると設置スペースが大きくなるとともに通行の妨げとなり、人や物が衝突した場合に用紙積載トレイ30が損傷するおそれもあった。そのため、使用後は特殊紙を取り除いて用紙積載トレイを装置本体に収納する必要があり、作業効率が悪くなるという問題があった。
そこで、トレイの開放スペースを小さくできるトレイ支持機構が提案されており、例えば、特許文献1には、第1トレイ部にリンク機構を介して連結された小サイズ紙用の第2トレイ部を備え、第2トレイ部の迎角を小さくした構成が提案されている。
特開2006−240847号公報
しかしながら、特許文献1の方法によれば、トレイの開放に伴う設置スペースの増大を抑制できるものの、トレイを装置本体に完全に収納することはできず、小サイズ以外の用紙を給送する場合は従来のように第1トレイ部の迎角を大きくとる必要があるため、設置スペースの縮小効果には限界があった。また、トレイを装置本体に完全に収納するには使用後の用紙を取り除く必要があるため、作業効率を向上させることはできなかった。
本発明は、上記問題点に鑑み、使用時における設置スペースを縮小するとともに、ユーザの作業効率の向上も可能な手差し給紙機構及びそれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、画像形成装置の本体側面に回動可能に支持されており、本体側面から所定角度だけ開放した第1の位置と、本体側面に形成された収納部に収納される第2の位置とに選択配置される用紙積載トレイと、該用紙積載トレイの搬送方向下流側に配置されシートを搬送方向に送り出す給紙ローラと、該給紙ローラに対向配置される分離部材とから成り、前記用紙積載トレイ上に積載された用紙束の最上の1枚のみを分離して搬送する主分離部と、該主分離部で分離された用紙を装置本体内へ案内する用紙ガイド部材と、を備えた手差し給紙機構において、前記用紙積載トレイは、前記給紙ローラの回転軸を支点として前記分離部材及び前記用紙ガイド部材と共に回動可能であることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の手差し給紙機構において、前記用紙ガイド部材は、前記用紙積載トレイが前記第1の位置にあるとき用紙を装置本体内へ案内する第1用紙ガイド部材と、前記用紙積載トレイが前記第2の位置にあるとき用紙を装置本体内へ案内する第2用紙ガイド部材とから成ることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の手差し給紙機構において、前記用紙積載トレイに垂直な方向の用紙束の移動を規制する用紙ストッパを設けたことを特徴としている。
また本発明は、上記構成の手差し給紙機構において、前記用紙積載トレイに積載される用紙束を幅方向に整合する幅合わせカーソルが設けられており、前記用紙ストッパは、前記幅合わせカーソルに前記用紙積載トレイとの距離を調整可能に付設されることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の手差し給紙機構を備えた画像形成装置である。
本発明の第1の構成によれば、用紙積載トレイが第2の位置に配置されたときにも給紙ローラと分離部材との接触状態は維持されるため、主分離部において用紙積載トレイ上に積載された用紙束の最上の1枚のみを分離して搬送することができる。従って、用紙積載トレイを本体側面に収納した状態で給紙動作が可能となる。
また、本発明の第2の構成によれば、上記第1の構成の手差し給紙機構において、用紙積載トレイが第1の位置にあるとき用紙を装置本体内へ案内する第1用紙ガイド部材と、用紙積載トレイが第2の位置にあるとき用紙を装置本体内へ案内する第2用紙ガイド部材とを設けることにより、用紙積載トレイが第1の位置及び第2の位置のいずれに配置された状態でも給紙動作を円滑に行うことができる。
また、本発明の第3の構成によれば、上記第1又は第2の構成の手差し給紙機構において、用紙積載トレイに垂直な方向の用紙束の移動を規制する用紙ストッパを設けることにより、用紙積載トレイを第2の位置に配置したときの用紙束の脱落や倒れを効果的に防止することができる。
また、本発明の第4の構成によれば、上記第3の構成の手差し給紙機構において、用紙ストッパを、用紙積載トレイに積載される用紙束を幅方向に整合する幅合わせカーソルに用紙積載トレイとの距離を調整可能に付設することにより、用紙束のサイズ及び積載量に応じて幅合わせカーソル及び用紙ストッパを調整して用紙束の幅方向及び積載方向の移動を確実に防止することができる。
また、本発明の第5の構成によれば、上記第1乃至第4のいずれかの構成の手差し給紙機構を搭載することにより、手差し給紙機構を使用するためのスペースを確保する必要がないため装置本体の設置スペースを縮小することができる。また、手差し給紙機構の使用前に収納部から用紙積載トレイを引き出して用紙束をセットし、使用後に再び用紙束を取り除いて用紙積載トレイを収納する必要もないためユーザの作業効率も向上する。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の手差し給紙機構を備えた画像形成装置の概略断面図である。図1において、100は画像形成装置であり、ここでは一例としてデジタル複合機を示している。画像形成装置100では、コピー動作を行う場合、複合機本体2内の画像形成部3において、帯電ユニット4により図中のA方向に回転する小径の感光体ドラム5が一様に帯電され、画像読取部6で読み取られた原稿画像データに基づく露光ユニット(レーザ走査ユニット等)7からのレーザビームにより感光体ドラム5上に静電潜像が形成され、現像ユニット8により静電潜像に現像剤(以下、トナーという)が付着されてトナー像が形成される。この現像ユニット8へのトナーの供給はトナーコンテナ9から行われる。
上記のようにトナー像が形成された感光体ドラム5に向けて、用紙が給紙機構10から用紙搬送路11及びレジストローラ対12を経由して画像形成部3に搬送され、この画像形成部3において転写ローラ13(画像転写部)により感光体ドラム5の表面におけるトナー像が用紙に転写される。そして、トナー像が転写された用紙は感光体ドラム5から分離され、定着ローラ対14aを有する定着部14に搬送されてトナー像が定着される。定着部14を通過した用紙は、複数方向に分岐した用紙搬送路15に送られて、用紙搬送路15の分岐点に設けられた複数の経路切換ガイドを有する経路切換機構21、22によって搬送方向が振り分けられ、そのまま(或いは、用紙搬送路16に送られて両面コピーされた後に)、第1排出トレイ17a、第2排出トレイ17bから成る用紙排出部に排出される。
また、図示しないが、感光体ドラム5の表面の残留電荷を除去する除電装置がクリーニング装置18の下流側に設けられている。さらに、給紙機構10は、複合機本体2に着脱自在に取り付けられ、用紙を収納する複数の給紙カセット10a、10bと、その上方に設けられる手差し給紙機構(バイパスユニット)10cとを備えてなり、これらは用紙搬送路11によって感光体ドラム5及び現像ユニット8等からなる画像形成部3に繋がっている。画像読取部6の上端にはコンタクトガラス上に載置される原稿を押さえて保持する開閉可能なプラテン24(原稿押さえ)が設けられている。
用紙搬送路15は、具体的には、定着ローラ対14aの下流側において、まず左右二股に分岐し、一方の経路(図1では右方向に分岐する経路)は第1排出トレイ17aに連通するように構成されている。そして、他方の経路(図1では左方向に分岐する経路)は搬送ローラ対19を経由して上下二股に分岐し、一方の経路(図1では左方向に分岐する経路)は第2排出トレイ17bに連通するように構成されている。これに対し、他方の経路(図1では下方向に分岐する経路)は用紙搬送路16に連通するように構成されている。
制御部25は、例えば中央処理装置(CPU)であり、設定されたプログラムに従って画像形成部3、画像読取部6、定着部14、及び給紙機構10からの用紙の搬送等を全般的に制御するとともに、画像読取部6から入力された画像信号を、必要に応じて変倍処理或いは階調処理して画像データに変換する。露光ユニット7は、処理後の画像データに基づいてレーザ光を照射し、感光体ドラム5上に潜像を形成する。
図2は、本発明の第1実施形態に係る手差し給紙機構の構成を示す概略斜視図であり、図3は、手差し給紙機構の側面断面図である。従来例の図8及び図9と共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。なお、図2及び図3は、用紙積載トレイ30が収納部103から引き出されて所定角度に開放された状態(以下、第1の位置という)を示している。手差し給紙機構10cは、用紙積載トレイ30、昇降板33、幅合わせカーソル35等を含むペーパースタック部、給紙ローラ対31、給紙クラッチ49等を含む給紙部、バイパスフィード基板40、用紙縦サイズセンサ41等を含む用紙検出部等から構成されている。また、給紙経路を図中の矢印で示している。
用紙積載トレイ30には用紙束P(図3参照)をセット可能であり、用紙積載トレイ30の上面の給紙方向下流側には給紙時に用紙束Pの押し上げを行う昇降板33が組み込まれている。昇降板33には用紙幅方向に移動可能な一対の幅合わせカーソル35が付設されている。用紙積載トレイ30にセットされた用紙束Pの用紙幅及び用紙の有無は、バイパスフィード基板40に取り付けられている用紙検出センサ(図示せず)により検出され、用紙束Pの縦サイズは用紙積載トレイ30に設けられた用紙縦サイズセンサ41により検出される。なお、用紙幅は幅合わせカーソル35の間隔により検出するようにしても良い。
昇降板33の昇降動作について詳細に説明する。昇降板33は、給紙ローラ31aから離れた側の端部において用紙積載トレイ30に軸支され、この支軸を中心とした回動で昇降可能となっている。昇降板33は、後述するカム45及びカムアクチュエータ47から外力が与えられない限り用紙積載トレイ30の上面まで下降した状態にある。この状態で、用紙積載トレイ30への用紙束Pの補充や交換が行われる。
一方、昇降板33の回動端部、すなわち給紙ローラ31aに近い側の端部近傍には、昇降板ソレノイド43により回転するカム45と、カム45の回転により上下に揺動するカムアクチュエータ47が設けられている。カムアクチュエータ47の揺動端は昇降板33の裏面を押し上げ可能な位置に配置されている。そして、カム45が所定方向に所定量回転すると、カムアクチュエータ47も上方向に所定量揺動し、昇降板33の裏面を押し上げる。その結果、昇降板33は用紙束Pのうち最上の用紙が給紙ローラ31aに圧接した状態に配置される。
次に、手差し給紙機構10cの給紙動作について説明する。ユーザにより手差し給紙機構10cからの給紙が入力されると、複合機本体2内の制御部25(図1参照)から制御信号が送信され、給紙クラッチ49が作動して給紙ローラ31aが回転を開始する。そして、所定のタイミングで昇降板ソレノイド43が作動してカム45を所定量回転させる。これに伴い、昇降板33がカムアクチュエータ47により押し上げられ、用紙束Pのうち最上の用紙が給紙ローラ31aに押し付けられて給紙動作が行われる。
リタードローラ31bの回転軸にはトルクリミッタが内蔵されており、所定以上の回転力が付与されたときのみ給紙ローラ31aに従動回転するよう構成されている。複数枚の用紙が同時に給紙ローラ対31に進入したときは、用紙間の摩擦力は小さく、給紙ローラ31aからリタードローラ31bへ所定以上の回転力が与えられないため、トルクリミッタが作動してリタードローラ31bは給紙ローラ31aに従動回転しない。これにより、給紙ローラ31aに接している最上の1枚のみが分離され、第1用紙ガイド部材39に沿って複合機本体2内の用紙搬送路11(図1参照)に搬送される。
昇降板ポジションセンサ50は、昇降板33の作動状態の検知を行い、検知結果は制御部25に送信される。具体的には、カム45の側面に反射板(図示せず)を貼付しておき、昇降板33が給紙ローラ31a付近まで上昇している場合に光源(図示せず)より照射された光が反射板27により反射され、昇降板ポジションセンサ50に入射するようにしておく。このとき、昇降板ポジションセンサ50から制御部25に検知信号が送信され、制御部25は昇降板33が上昇していることを認識する。
一方、昇降板33が用紙積載トレイ30の上面まで下降している場合には、カム45の回転によって反射板の位置が移動し、反射板により反射された光は昇降板ポジションセンサ50に入射しない。このため、昇降板ポジションセンサ50から検知信号は送信されず、制御部25は昇降板33が下降していることを認識する。昇降板ポジションセンサ50としては、フォトダイオード、フォトトランジスタ、フォトIC等の各種の光センサを使用することができる。なお、ここでは昇降板33の位置検知方法の一例を示したものであり、光センサ以外の他のセンサを昇降板ポジションセンサ50として使用してもよい。
図4は、用紙積載トレイ30が収納部103に収納された状態(以下、第2の位置という)を示す第1実施形態の手差し給紙機構の側面断面図である。用紙積載トレイ30の回動支点37は給紙ローラ31aの回転軸と共通しており、リタードローラ31b及び第1用紙ガイド部材39は用紙積載トレイ30と共に回動可能となっている。
用紙積載トレイ30を第1の位置(図3参照)から第2の位置に移動させると、図4に示すように、リタードローラ31b及び第1用紙ガイド部材39は給紙ローラ31aの側方へ移動する。このとき、リタードローラ31bも給紙ローラ31aの回転軸(回動支点37)を中心に回動するため、第1の位置における給紙ローラ31aとリタードローラ31bとの接触状態は第2の位置においても維持される。従って、用紙積載トレイ30にセットされた用紙束Pは、用紙積載トレイ30が第1の位置にある場合と同様に、給紙ローラ31a及びリタードローラ31b(給紙ローラ対31)のニップ部で給紙ローラ31aに当接する1枚のみが捌かれる。
この構成により、用紙積載トレイ30を装置側面に収納した状態でも給紙動作が可能となるため、手差し給紙機構10cを使用するためのスペースを確保する必要がなくなり、画像形成装置100の設置スペースを縮小することができる。また、用紙束Pを取り除くことなく用紙積載トレイ30を収納部103に収納可能であるため、使用頻度の少ない特殊紙をセットし、使用後に再び取り除く作業が不要となって作業効率も向上する。
なお、用紙積載トレイ30が第2の位置にあるときは、給紙ローラ対31は横並びに接触しているため、給紙ローラ対31を通過した用紙は下方向に搬送されることとなる。複合機本体2内の用紙搬送路11に用紙を案内するためには、給紙ローラ対31を通過した用紙を水平方向に案内する必要があるが、第1用紙ガイド部材39は用紙積載トレイ30と共に側方に回動しているため、用紙搬送路11に用紙を案内することができない。そこで、用紙搬送方向を90°曲げて複合機本体2内の用紙搬送路11に円滑に案内するための第2用紙ガイド部材51が設けられている。
第2用紙ガイド部材51はコイルバネ53により複合機本体2に上下に揺動可能に支持されており、第1用紙ガイド部材39の下面と摺動可能に当接する湾曲面51aが形成されている。なお、用紙積載トレイ30が第2の位置から第1の位置に移動するときは、第1用紙ガイド部材39が湾曲面51aと摺動して第2用紙ガイド部材51を押し下げながら、用紙搬送路11に用紙を案内する図3の位置に配置される。一方、第2用紙ガイド部材51はコイルバネ53の圧縮により下方に退避する。従って、用紙積載トレイ30が第1の位置及び第2の位置のいずれに配置された状態でも、用紙搬送路11に用紙を円滑に案内することができる。
また、用紙積載トレイ30が第2の位置にある状態で給紙動作を行う場合、用紙束Pの積載量が少ないと、用紙束Pが昇降板33から脱落したり、撓みにより用紙束Pが側面カバー102側に倒れ込んだりして、昇降板33の昇降による給紙ローラ対31への押し付けができなくなる。そこで、図5に示すように、幅合わせカーソル35には用紙積載トレイ30と垂直な方向(用紙束の積載方向)への用紙束Pの移動を規制する用紙ストッパ55が設けられている。
図6は、幅合わせカーソル35及び用紙ストッパ55の拡大斜視図である。用紙ストッパ55には2本の係合爪55aが突設されており、幅合わせカーソル35には係合爪55aが係合可能な2筋の係合溝35aが形成されている。係合溝35aの内面には係合爪55aを所定の高さで係止するための複数の凹凸が形成されている。係合爪55aを幅合わせカーソル35の内側から係合溝35aに差し込み、係合溝35a内を上下に摺動させることにより、積載される用紙束Pの枚数に応じて用紙ストッパ55と用紙積載トレイ30との間隔を調整することができる。
図7は、本発明の第2実施形態に係る手差し給紙機構の側面断面図である。本実施形態においては、第2用紙ガイド部材51を設けずに、第1用紙ガイド部材39の先端を給紙ローラ31aの外周面に沿って湾曲させている。他の部分の構成は第1実施形態と同様であるため説明は省略する。
本実施形態の構成とすれば、図7(b)に示すように用紙積載トレイ30を第2の位置に配置した状態で給紙動作を行ったとき、給紙ローラ31a及びリタードローラ31bを通過した用紙は第1用紙ガイド部材39に沿って複合機本体2内の用紙搬送路11に円滑に搬送される。ただし、図7(a)に示すように用紙積載トレイ30を第1の位置に配置した状態では、第1用紙ガイド部材39の先端は上向きとなるためガイド機能を発揮できない。従って、本実施形態では用紙積載トレイ30を第1の位置に配置した状態で用紙束Pのセットのみを行い、用紙積載トレイ30を第2の位置に配置して給紙動作を行う必要がある。
その他本発明は、上記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、上記構成においては昇降板33の昇降手段として昇降板ソレノイド43、カム45、カムアクチュエータ47を用い、カム45の回転により昇降板33の配置を切り換える構成としたが、昇降板33の昇降手段はこれに限定されるものではなく、カムアクチュエータ47とバネの付勢力を併用しても良い。また、バネクラッチやモータ等を用いた従来公知の駆動手段により構成することも可能である。
また、本発明は昇降板33が昇降する上記構成に限らず、昇降板33を用いずに用紙積載トレイ30全体が所定の傾きを保持して上下に昇降するような構成にも適用可能である。また、リタードローラ31bに代えて分離パッドを配置する構成も可能である。
また、ここでは画像形成装置としてデジタル複合機を例に挙げて説明したが、本発明の手差し給紙機構はカラー複写機やモノクロ及びカラープリンタ、ファクシミリ等の他の画像形成装置にも適用できるのはもちろんである。
本発明は、画像形成装置の本体側面に回動可能に支持されており、本体側面から所定角度だけ開放した第1の位置と、本体側面に形成された収納部に収納される第2の位置とに選択配置される用紙積載トレイと、該用紙積載トレイの搬送方向下流側に配置され用紙を搬送方向に送り出す給紙ローラと、該給紙ローラに対向配置される分離部材とから成り、用紙積載トレイ上に積載された用紙束の最上の1枚のみを分離して搬送する主分離部と、該主分離部で分離された用紙を装置本体内へ案内する用紙ガイド部材と、を備えた手差し給紙機構において、用紙積載トレイは、給紙ローラの回転軸を支点として分離部材及び用紙ガイド部材と共に回動可能としたものである。
これにより、用紙積載トレイを第2の位置に配置した状態でも主分離部における用紙の分離搬送機能が維持されるため、用紙積載トレイを本体側面に収納した状態で給紙動作が可能な手差し給紙機構を提供することができる。
また、用紙積載トレイが第1の位置にあるとき用紙を装置本体内へ案内する第1用紙ガイド部材と、用紙積載トレイが第2の位置にあるとき用紙を装置本体内へ案内する第2用紙ガイド部材とから成る用紙ガイド部材を設けたので、用紙積載トレイを開放した状態での給紙と本体側面に収納した状態での給紙を任意に選択できる手差し給紙機構となる。
また、用紙積載トレイに垂直な方向の用紙束の移動を規制する用紙ストッパを設けたので、用紙積載トレイを本体側面に収納した状態で給紙動作を行う場合の用紙束の脱落や倒れを効果的に防止することができる。
は、本発明の手差し給紙機構が搭載された画像形成装置の概略断面図である。 は、本発明の第1実施形態に係る手差し給紙機構の斜視図である。 は、第1実施形態の手差し給紙機構の側面断面図である。 は、第1実施形態の手差し給紙機構において用紙積載トレイが収納部に収納された状態を示す側面断面図である。 は、本発明の手差し給紙機構に用いられる用紙積載トレイの斜視図である。 は、幅合わせカーソル及び用紙ストッパの拡大斜視図である。 は、本発明の第2実施形態に係る手差し給紙機構の側面断面図である。 は、従来の手差し給紙機構の側面断面図である。 は、従来の手差し給紙機構において用紙積載トレイが収納部に収納された状態を示す側面断面図である。
符号の説明
10c 手差し給紙機構
30 用紙積載板
31 給紙ローラ対(主分離部)
31a 給紙ローラ
31b リタードローラ(分離部材)
33 昇降板
35 幅合わせカーソル
37 回動支点
39 第1用紙ガイド部材
40 バイパスフィード基板
41 用紙縦サイズセンサ
43 昇降板ソレノイド
45 カム
47 カムアクチュエータ
49 給紙クラッチ
50 昇降板ポジションセンサ
51 第2用紙ガイド部材
53 コイルバネ
55 用紙ストッパ
100 画像形成装置

Claims (5)

  1. 画像形成装置の本体側面に回動可能に支持されており、本体側面から所定角度だけ開放した第1の位置と、本体側面に形成された収納部に収納される第2の位置とに選択配置される用紙積載トレイと、
    該用紙積載トレイの搬送方向下流側に配置され用紙を搬送方向に送り出す給紙ローラと、該給紙ローラに対向配置される分離部材とから成り、前記用紙積載トレイ上に積載された用紙束の最上の1枚のみを分離して搬送する主分離部と、
    該主分離部で分離された用紙を装置本体内へ案内する用紙ガイド部材と、
    を備えた手差し給紙機構において、
    前記用紙積載トレイは、前記給紙ローラの回転軸を支点として前記分離部材及び前記用紙ガイド部材と共に回動可能であることを特徴とする手差し給紙機構。
  2. 前記用紙ガイド部材は、前記用紙積載トレイが前記第1の位置にあるとき用紙を装置本体内へ案内する第1用紙ガイド部材と、前記用紙積載トレイが前記第2の位置にあるとき用紙を装置本体内へ案内する第2用紙ガイド部材とから成ることを特徴とする請求項1に記載の手差し給紙機構。
  3. 前記用紙積載トレイに垂直な方向の用紙束の移動を規制する用紙ストッパを設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の手差し給紙機構。
  4. 前記用紙積載トレイに積載される用紙束を幅方向に整合する幅合わせカーソルが設けられており、前記用紙ストッパは、前記幅合わせカーソルに前記用紙積載トレイとの距離を調整可能に付設されることを特徴とする請求項3に記載の手差し給紙機構。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の手差し給紙機構を備えた画像形成装置。
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