JP2005247537A - シート給送装置および画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】収容されているシートのカールを簡易な構成で軽減し、シートの給送不良を起こりにくくするシート給送装置および画像形成装置を提供する。
【解決手段】大容量給紙ユニット20に収容される用紙が載置される用紙載置台51の用紙載置面に、上に凸状の凸部60を形成する。このとき凸部60を、用紙搬送方向に直交する方向の中央部近傍に、同方向に延びるように配置する。凸部60は、用紙積載板51における用紙搬送方向の下流側に配置される。用紙積載板51に積載された用紙の底面を凸部60が押し上げることにより、用紙に発生した下に凸状のカールを解消する。
【選択図】図6
【解決手段】大容量給紙ユニット20に収容される用紙が載置される用紙載置台51の用紙載置面に、上に凸状の凸部60を形成する。このとき凸部60を、用紙搬送方向に直交する方向の中央部近傍に、同方向に延びるように配置する。凸部60は、用紙積載板51における用紙搬送方向の下流側に配置される。用紙積載板51に積載された用紙の底面を凸部60が押し上げることにより、用紙に発生した下に凸状のカールを解消する。
【選択図】図6
Description
この発明は、本体装置に対してシートの給送を行うシート給送装置、およびそのシート給送装置を備えた画像形成装置に関する。
シート給送装置は、画像形成装置、用紙処理装置等の本体装置に対してシートを供給する装置である。シート給送装置を使用すれば、本体装置において処理されるべきシートが複数ある場合にも、予めシート給送装置にセットしたシートを、1枚ずつ自動的に本体装置に給送することが可能になる。シート給送装置は、本体装置に内蔵される場合や、本体装置に外付けされるものがある。本体装置に外付けされるシート給送装置の中には2000〜4000枚程度のシートを収容可能な大容量のものがある。
ところが、シート給送装置から本体装置に対する給送時に給送不良が発生すると給送処理が中断される。このため、シート給送装置における給送不良の発生を防止することが重要である。
そこで、給送不良の発生を防止するために、シート搬送方向に向かって上向きの傾斜部を、シート載置板の前端部に設けた大容量給紙装置がある(例えば、特許文献1参照。)。この大容量給紙装置では、用紙ローラにシートを適切な進入角度をもって突き当てることを目的として、シート搬送方向に向かって上向きの傾斜面が、シート載置板の前端部に形成されている。
実開平4−12424号公報
しかしながら、特許文献1を含む従来技術では、カールしているシートでは、給送不良を適正に防止できない場合がある。これは、カールしているシートは、シート搬送方向に直交する方向でシートの位置に高低差が生じるからである。
例えば、下に凸状のカールが生じているシートでは、シート搬送方向に直交する方向の中央部の位置が低く、両端部の位置が高くなる。このようにシートの位置に高低差が生じていると、給送時にシート搬送路にシートを円滑に送り出すことができず、シート給送不良が発生し易くなる。
この発明の目的は、収容されているシートのカールを簡易な構成で軽減し、シートの給送不良を起こりにくくするシート給送装置および画像形成装置を提供することである。
この発明は以下の構成を備えている。
(1)シートを一枚ずつシート搬送路に給送するシート給送装置であって、
前記シート搬送路に給送されるべきシートが積載されるシート載置台と、
シートの給送状態に応じて前記シート載置台を昇降させる昇降制御手段と、
前記シート載置台に載置された最上位のシートに当接し、前記シート搬送路に送り出すピックアップ手段と、を備え、
前記シートの底面におけるシート搬送方向に直交する方向の中央部近傍に当接する凸部が、前記シート載置台のシート載置面に形成されることを特徴とする。
前記シート搬送路に給送されるべきシートが積載されるシート載置台と、
シートの給送状態に応じて前記シート載置台を昇降させる昇降制御手段と、
前記シート載置台に載置された最上位のシートに当接し、前記シート搬送路に送り出すピックアップ手段と、を備え、
前記シートの底面におけるシート搬送方向に直交する方向の中央部近傍に当接する凸部が、前記シート載置台のシート載置面に形成されることを特徴とする。
本発明に係るシート給送装置は、シート載置台および昇降制御手段を備えており、シート載置台には、シートの底面に当接する凸部が形成される。この凸部は、シートのシート搬送方向に直交する方向(以下、幅方向という。)の中央部近傍に形成される。この凸部を形成する目的は、幅方向において下に凸状のカールが生じているシートからカールを低減することである。このようなシートの底面における幅方向の中央部近傍が凸部に押圧されることで、シートの幅方向における高低差が小さくなる。
(2)前記凸部は、前記シート載置台におけるシート搬送方向の前端側に、シート搬送方向に直交する方向に延びるように配置されるリブ状を呈することを特徴とする。
この構成においては、凸部がシート搬送方向の中央より前側に配置される。この位置に凸部を配置するのは、シート搬送方向におけるシートの前端部に生じる幅方向のカールを解消するためである。また、この凸部は、幅方向に延びるように配置される。凸部を幅方向に延びるように配置するのは、シートの幅方向におけるカールを解消するための力を、シートに作用させ易くするためである。この結果、シートの前端部の幅方向における高低差が小さくなる。
(3)前記凸部は、前記ピックアップ手段と前記シートとの当接位置よりも、シート搬送方向の上流側に配置されることを特徴とする。
この構成においては、ピックアップ動作時におけるピックアップ手段とシートとの当接位置よりもシート搬送方向の上流側に凸部が配置される。この位置に凸部を形成するのは、ピックアップ手段によるシート給送開始時におけるシート載置台とシートとの摩擦力を軽減するためである。
なお、この位置に凸部を形成することにより、シートの枚数が少なくなった場合には、シートが用紙搬送方向に撓み、この撓みにより幅方向のカールが軽減される。
(4)前記凸部は、前記シート載置台におけるシート搬送方向に直交する方向の全域に延びるように配置されるリブ状を呈することを特徴とする。
この構成においては、シート載置台における幅方向の全域にわたって凸部が形成される。このように凸部が形成されることにより、シートの幅方向の全域が凸部に当接するため、幅方向においてシートの形状に波打ちが生じにくくなる。
(5)シート給送装置から給送されるシートに対して、入力画像に基づく画像形成処理を行う画像形成装置であって、
(1)〜(4)のいずれかに記載のシート給送装置を備えることを特徴とする。
(1)〜(4)のいずれかに記載のシート給送装置を備えることを特徴とする。
この構成においては、シート載置台にシートのカールを低減するための凸部が設けられたシート給送装置が画像形成装置に設けられる。
この発明によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)カールしたシートを使用する場合にも、シート給送不良が起こりにくくすることができる。
(2)シート搬送方向におけるシートの前端部のカールを軽減して、シートの給送不良が起こりにくくすることが可能になる。
(3)凸部を形成したことにより、シート載置台とシートとの摩擦力が増大するという不都合の発生を防止できる。
(4)シートが波打つことが原因で発生するシート給送不良を回避しやすくなる。
(5)画像形成処理において、給紙ジャムやシート搬送ジャムを発生しにくくすることが可能になる。
以下、図を用いて本発明の給紙装置および画像形成装置の実施形態を説明する。
図1は、本実施形態にかかる画像形成装置1の構成を示す図である。同図に示すように、画像形成装置1は、画像形成部2、給紙ユニット部3、大容量給紙ユニット20、および制御部50を備えている。
画像形成部2は、入力される画像データに応じた画像形成処理を実行する。給紙ユニット部3は、画像形成部2に対して用紙を供給する。大容量給紙ユニット20は、大量の用紙を収容し、給紙ユニット部3と同様に画像形成部2に対する用紙の供給を行う。本実施形態では、給紙ユニット部3および大容量給紙ユニット20により、本発明のシート給送装置が構成される。本発明は、給紙ユニット部3および大容量給紙ユニット20において、用紙に発生したカールを低減して、カールに起因する給紙不良を防止することを特徴としている。
画像形成部2の略中央部には、像担持体としての感光体4を中心とする電子写真プロセス部が配設されている。この電子写真プロセス部において、感光体4の周囲に、帯電ユニット5、光走査ユニット6、現像ユニット7、転写ユニット8、およびクリーニングユニット9が配設されている。
帯電ユニット5は、感光体4の表面を均一に帯電させる。光走査ユニット6は感光体4の表面を露光して静電潜像を形成する。現像ユニット7は、現像剤供給部10を備えており光走査ユニット6によって形成された静電潜像に現像剤を供給して現像剤像を形成する。転写ユニット8は、感光体4の表面に形成された現像剤像を用紙に転写する。クリーニングユニット9は、感光体4の表面に残留した現像剤を除去して、感光体4の表面に次の画像形成ができるようにする。
上述の帯電ユニット5、光走査ユニット6、現像ユニット7、転写ユニット8、およびクリーニングユニット9によって、帯電工程、露光工程、現像工程、転写工程、および清掃工程が実行される。本実施形態では、クリーニングユニット9により除去された残留現像剤は、現像ユニット7の現像剤供給部10に回収されて再び現像工程において用いられる。なお、クリーニングユニット9によって除去された残留現像剤をリサイクルしない構成の画像形成装置に対しても本発明は適用可能である。
給紙ユニット部3は、上述の画像形成部2の下方に配置される。給紙ユニット部3は、4つの給紙トレイ11〜14と、手差し給紙ユニット18とを備えている。なお、給紙ユニット部3における給紙トレイの数は4つに限定されることはなく、必要に応じて増減させることが可能である。
給紙ユニット部3において、最下位に配置されている給紙トレイ14の上方に給紙トレイ13が配置される。給紙トレイ13の上方において給紙トレイ11および給紙トレイ12が併設される。4つの給紙トレイ11〜14の近傍には、給紙トレイ11〜14に収容された用紙を画像形成部2に搬送する第1の用紙搬送路15および第2の用紙搬送路16が形成される。
第1の用紙搬送路15は、給紙トレイ11〜13に収容された用紙を画像形成部2に搬送するための搬送路である。第1の用紙搬送路15は、給紙ユニット部3のケーシング17に沿って鉛直方向に延びている。
第2の用紙搬送路16は、給紙トレイ12に収容された用紙を画像形成部2に搬送する搬送路である。第2の用紙搬送路16は、ケーシング17に沿って水平方向に延びている。
この構成では、給紙ユニット部3の内部において、給紙トレイ11〜14、第1の用紙搬送路15、および第2の用紙搬送路16の間に、不要な空隙を生じることない。このような構成にするのは、給紙ユニット部3の省スペース化を図るためである。
さらに、給紙ユニット部3において、第1の用紙搬送路15の一部を構成するガイド15a、および第2の用紙搬送路16の一部を構成するガイド16aが、ケーシング17に対して回動自在にされている。ガイド15aを回動させることにより、第1の用紙搬送路15を外部に開放することができる。また、ガイド16aを回動させることにより、または第2の用紙搬送路16を外部に開放することができる。ガイド15aおよびガイド16aの回動動作は、第1の用紙搬送路15または第2の用紙搬送路16上でジャムを発生させた用紙を取り除くときに行われる。
大容量給紙ユニット20は、用紙が積載される用紙積載板51と、用紙積載板51の上下方向の位置を変化させて用紙積載板51に積載される用紙における最上位の用紙の位置を変化させる昇降装置と、用紙積載板51上に積載されている最上位の用紙を画像形成部2に給送するための給送機構を備えている。
昇降装置は、リフトモータ39を備えている。リフトモータ39は、任意の方向に回転することが可能であり、リフトモータ39が正回転または逆回転することにより用紙積載板51が上昇または下降する。
図2は、画像形成装置1の主要部構成を示すブロック図である。同図に示すように画像形成装置1は、画像形成部2、操作部60、給紙ユニット部3、大容量給紙ユニット20、および制御部50を備えている。
操作部60は、ユーザからの操作の入力を受け付けて、受け付けた入力内容を制御部50に伝える。また、上述のように大容量給紙ユニット20は、リフトモータ39、用紙レベル検出器32、用紙検出器43、上限検出器31、給送検出器36、搬送モータ40、給紙ソレノイド41、および給紙クラッチ42を備えている。
給紙ソレノイド41は、ピックアップローラ30を最上位の用紙の方向に付勢する。用紙検出器43は、用紙積載板51上における用紙の有無を検出するセンサである。搬送モータ40は、用紙搬送方向の下流側に用紙を搬送するための回転力を給紙ローラ33および搬送ローラ35に伝達する。給紙クラッチ42は、搬送モータ40から給紙ローラ33への回転力の伝達のオン/オフを切り換える。
制御部50は、画像形成装置1の各部の動作を統括的に制御する。本実施形態では、制御部50の機能の一部によって本発明の昇降制御手段が構成される。
なお、ここでは、大容量給紙ユニット20の構成であって既に説明した構成については説明を省略している。
図3は、大容量給紙ユニット20における給送機構の構成を示している。給送機構は、ピックアップローラ30、給紙ローラ33、および分離ローラ34を備えている。
ピックアップローラ30は、用紙積載板51の上方に位置し、用紙積載板51上の最上位の用紙を取り出す。ピックアップローラ30は、給紙ローラ33の軸を支点に上下に回動するアーム37の前端部に取り付けられており、最上位の用紙を周面に当接させて大容量給紙ユニット20からピックアップする。本実施形態では、ピックアップローラ30によって本発明のピックアップ手段が構成される。
給紙ローラ33は、ピックアップローラ30によって大容量給紙ユニット20から取り出される用紙を用紙搬送路の下流側に導く。給紙ローラ33は、用紙搬送方向の下流側に用紙を搬送する方向に図示しない駆動手段によって回転駆動されている。また、給紙ローラ33の軸とピックアップローラ30の軸には、図示しないベルトが張架されており、給紙ローラ33の回転力がピックアップローラ30に伝達される。
分離ローラ34は、給紙ローラ33に圧接するように配置される。分離ローラ34は、大容量給紙ユニット20に収容される用紙が1枚ずつ用紙搬送路の下流側に導かれるように用紙の分離を行う。分離ローラ34は、用紙を用紙搬送方向の上流側に戻す方向にトルクリミッタを介して給紙ローラ33とは別の駆動手段によって回転駆動されており、一度に2枚以上の用紙が給送されることを防止する。
用紙搬送路における給紙ローラ33および分離ローラ34の下流側には、一対の搬送ローラ35および給送検出器36が配置される。一対の搬送ローラ35は、給紙ローラ33および分離ローラ34の間を通過した用紙をさらに用紙搬送方向の下流側に導く。給送検出器36は、搬送ローラ35の用紙搬送方向の下流側に位置しピックアップローラ30によって取り出されるべき最上位の用紙が適正に給送されたか否かを検出する。
さらに、大容量給紙ユニット20には、最上位の用紙の位置を検出する用紙レベル検出器32と、最上位の用紙が上限の位置に達したことを検出する上限検出器31とが配設される。用紙レベル検出器32は、透過型の光センサであり、発光部32Aおよび受光部32Bによって構成される。
発光部32Aおよび受光部32Bは、互いに対向するように配置される。遮光板52は、アーム37の所定位置に形成され発光部32Aおよび受光部32Bの間で発光部32Aが発した光を遮光する。ここでは、最上位の用紙に当接したときのピックアップローラ30の位置によって、受光部32Bに入射される光の状態に基づいて最上位の用紙の高さを検出している。
上限検出器31は、アクチュエータを備えており、このアクチュエータにアーム37の一部が当接することにより、最上位の用紙が上限位置に達したことを検出する。なお、ここで上限位置とは適正な給送処理を実行できるとされる一応の目安であり、アーム37の可動範囲の上限を意味するものでない。このため、この上限位置を超えたことによりただちにアーム37が破損するわけではない。
本実施形態では、大容量給紙ユニット20についてのみ上述の昇降装置および給送機構を配設しているが、他の用紙トレイ11〜14にも大容量給紙ユニット20と同様の昇降装置および給送機構を設けるようにしても良い。
同図において斜線で表している範囲は、ピックアップローラ30によって適正に用紙のピックアップが可能であるとされている範囲である。図3(a)において、ピックアップローラ30は最上位の用紙について給送可能な上限位置に位置している。また、図3(b)において、ピックアップローラ30は最上位の用紙について給送可能な下限位置に位置している。図3(c)において、ピックアップローラ30は、最上位の用紙について給送可能な下限位置である第1の給送位置よりさらに下方に位置している。なお、図3(c)に示す状態においては、後述するようにリフトモータ39が正回転して用紙積載板51を上昇させ最上位の用紙が第1の給送位置まで上昇させる。
本実施形態では、ピックアップローラ30は、最上位の用紙のピックアップする時および最上位の用紙の高さを検出する時にソレノイドによって用紙の方向に力を加えられる。ただし、ピックアップローラ30の構成は本実施形態に限定されるのではなく、ピックアップローラ30を最上位の用紙に当接させる際に、ピックアップローラ30の自重によって最上位の用紙に当接させてもよい。
図4は、カールした用紙の状態を示している。同図において、紙面に直交する方向が用紙搬送方向であり、紙面の左右方向が幅方向である。この図が示すように、カールしている用紙は、幅方向において高低差Cを生じる。この高低差Cが大きくなればなるほど給紙時における給紙不良が発生し易くなる。
図5は、用紙積載板51上に積載された複数の用紙を示している。この図において、用紙搬送方向を矢印Xによって示している。ここでは、用紙における用紙搬送方向の前端側を示している。同図に示すように、用紙の前端側において幅方向にカールが生じている場合には、特に給紙不良が発生し易いため、少なくとも用紙の前端側におけるカールを解消させることが重要である。
図6は、用紙積載板51の構成を示す図である。図6(A)は用紙積載板51の平面図であり、図6(B)は用紙積載板51の側面図である。これらの図において、用紙搬送方向を矢印Xによって示している。
用紙積載板51の用紙載置面には、側面視部分円弧状の凸部60が形成されている。凸部60は、用紙積載板51を生産する際に、プレス加工を行うことにより形成される。ただし、凸部60に相当する形状の部材を用紙積載板51の用紙載置面上に取り付けることにより凸部60を形成することもできる。本実施形態では、凸部60が幅方向において用紙積載板51の全域に形成されている。ただし、使用状況に応じて、凸部の幅方向における長さを小さくすることが可能である。
本実施形態では、用紙積載板51の用紙載置面から凸部60が8mm盛り上がるように形成されている。ただし、凸部60のサイズや形状は、本実施形態に限定されるものではなく、積載される用紙のサイズ、厚み、腰の強さに合わせて、凸部60のサイズや形状を最適な値に設計すればよい。
図7は、用紙を積載した状態の用紙積載板51を示している。同図を用いて、本実施形態における用紙積載板の各部の寸法を説明する。
図7において間隔dは、給紙レベルに達した時の用紙の最上面と上ガイドとの距離を示している。本実施形態では間隔dは、7〜8mmに設定されている。間隔dをこの範囲の値に設定したのは、高低差が7〜8mmを超えたカールが発生した場合に、用紙の両端が上ガイドに押し当てられて、用紙の両端と上ガイドとの摩擦が給送時の負荷となり、給送不良や斜め送りが発生し易くなるのを考慮したからである。
図7において、間隔Wは、凸部60の用紙搬送方向の幅を示している。凸部60の幅は、30mmに設定されている。ただし、凸部60の幅が20〜40mmの範囲であれば、凸部60が良好に機能する。また、Hは、凸部の用紙積載板51の用紙載置面からの高さを示している。本実施形態では、高さHは、8mmである。
さらに、間隔Dは、ピックアップローラ30によるピックアップポイントから凸部60の用紙搬送方向の中心までの距離を示している。ここでは、間隔Dは40mmに設定されている。凸部60の位置は、用紙搬送方向において、積載される用紙の中央とピックアップローラ30との間に位置させることが好ましい。これは、用紙の前端側に近づけることにより用紙の前端側のカールが低減するが、凸部60を用紙の前端に近づけ過ぎるとシートの積載枚数が少ない場合に用紙の搬送に支障を来すからである。
図8は、大容量給紙ユニット20における給紙位置の構成を示す図である。図8(A)は用紙積載板51が上昇中の状態を示しており、図8(B)は用紙積載板51が給送位置で停止している状態を示している。図8から、本実施形態では用紙搬送方向における用紙の後端側に比較して用紙の前端側のカールが低減され、幅方向における高低差が小さくなっていることが分かる。
パッド61は、用紙の下側面に当接して、用紙の二重送りを防止するために配設される。パッド61は、用紙に対して摩擦負荷を与えることができる素材で形成されたシート状の部材である。本実施形態では、シート状のコルクを使用している。パッド61は、用紙積載板51に形成された凹部に貼り付けられている。パッド61を用紙積載板51に取り付ける際に、ピックアップローラ30との対向位置にパッド61が配置される。
なお、ここでは凸部60の形状は側面視部分円弧形の板状であるが、凸部60はコーナにRが形成された四角柱形状、三角柱形状等であってもよい。また、凸部60を、用紙搬送方向に向かって上向きおよび下向きの傾斜部をそれぞれ有するスロープ形状にすることも可能である。
図9は、凸部の高さと用紙の幅方向の高低差Cとの関係を示す図である。ここでは、用紙載置面に凸部60を形成しない場合、4mmの高さの凸部を形成した場合、8mmの高さの凸部を形成した場合の3つ場合に分けて説明する。それぞれの場合で、用紙積載板51に1000枚、2000枚、3000枚の用紙の積載したときにそれぞれケースにおける高低差Cを示している。
高低差Cが12mmである場合には、用紙積載板51の高さを調整しても上ガードに用紙が引っ掛かる可能性が高い。給紙レベルに達した時の用紙の最上面と上ガイドとの距離が7mmであるため、高低差Cが6mm以下になると給紙不良が発生しにくくなる。
本実施形態のように高さ8mmの凸部60を形成した場合、用紙を3000枚載せた場合でも、高低差Cを6mm以下に抑えることが可能になる。
最後に、上述の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。さらに、本発明の範囲には、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1−画像形成装置
2−画像形成部
3−給紙ユニット部
20−大容量給紙ユニット
51−用紙積載板
60−凸部
61−パッド
2−画像形成部
3−給紙ユニット部
20−大容量給紙ユニット
51−用紙積載板
60−凸部
61−パッド
Claims (5)
- シートを一枚ずつシート搬送路に給送するシート給送装置であって、
前記シート搬送路に給送されるべきシートが積載されるシート載置台と、
シートの給送状態に応じて前記シート載置台を昇降させる昇降制御手段と、
前記シート載置台に載置された最上位のシートに当接し、前記シート搬送路に送り出すピックアップ手段と、を備え、
前記シートの底面におけるシート搬送方向に直交する方向の中央部近傍に当接する凸部が、前記シート載置台のシート載置面に形成されることを特徴とするシート給送装置。 - 前記凸部は、前記シート載置台におけるシート搬送方向の前端側に、シート搬送方向に直交する方向に延びるように配置されるリブ状を呈することを特徴とする請求項1に記載のシート給送装置。
- 前記凸部は、前記ピックアップ手段と前記シートとの当接位置よりも、シート搬送方向の上流側に配置されることを特徴とする請求項1または2に記載のシート給送装置。
- 前記凸部は、前記シート載置台におけるシート搬送方向に直交する方向の全域に延びるように配置されるリブ状を呈することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のシート給送装置。
- シート給送装置から給送されるシートに対して、入力画像に基づく画像形成処理を行う画像形成装置であって、
請求項1〜4のいずれかに記載のシート給送装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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