JP4049125B2 - 位置検出装置、手振れ補正機構、および撮像装置 - Google Patents

位置検出装置、手振れ補正機構、および撮像装置 Download PDF

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Description

本発明は、2物体の相対位置を検出する位置検出装置、ならびに当該位置検出装置を利用した手振れ補正機構および撮像装置に関する。
2つの物体の相対位置を検出する位置検出装置(リニアエンコーダ等)としては、各種の方式のものが存在する。
小型化、低コスト化、低消費電力化などの要請がある場合には、各種方式のうち、永久磁石(磁力発生体)とホール素子(磁気センサ)とを用いた磁気式の位置検出装置を用いることが好適である。
ただし、ホール素子および磁石は、温度による特性変化が大きく、環境温度に影響を受けやすいため、このような影響を緩和することが望まれる。
このような環境温度の影響を緩和する技術としては、たとえば、特許文献1に記載の技術が存在する。この技術によれば、2つのホール素子(磁気センサ)の出力値の商(ないし比)を位置出力として検出することによって、温度補償を行うことが可能である。
特開2001−91298号公報
ところで、上記の磁気式の位置検出装置において、その位置測定精度を向上させるためには、磁石の個体ごとのばらつき(個体ばらつき)の影響を考慮することが好ましい。すなわち、個体ばらつきに関する補償を行うことが望ましい。
しかしながら、上記の特許文献1に記載の技術は、比較的容易に温度補償を行うことが可能ではあるが、個体ばらつきの影響を緩和することは困難であるという問題がある。言い換えれば、2つのホール素子(磁気センサ)の出力値の商(ないし比)を位置出力として検出するだけでは、磁石の個体ごとのばらつきの影響を容易に補償することはできない。なお、例えば装置ごとにその磁石の個体ばらつきに対する調整パラメータをあらかじめ準備しておくことによって感度調整を行い、個体ばらつきを補償することが可能ではあるが、装置ごとに逐一調整パラメータを準備することは非常に手間がかかる作業であり、その実現は非常に困難である。
そこで、この発明の課題は、個体ばらつきに関する補償を容易に行うことが可能な位置検出装置、およびそれに関連する技術を提供することにある。
上記の課題を解決するため、請求項の発明は、第1の方向に互いに離間して配置される第1の磁気センサ対と、前記第1の方向とは異なる第2の方向に互いに離間して配置される第2の磁気センサ対と、前記第1および第2の磁気センサ対に対して相対移動する磁力発生体と、前記第1および第2の磁気センサ対からの各出力値に基づいて、前記磁力発生体と前記各磁気センサ対との間の相対的な2次元位置を検出する制御手段とを備え、前記制御手段は、各磁気センサ対ごとに、当該各磁気センサ対の各出力値の大きさの和がそれぞれ一定値になるように前記各磁気センサ対の各入力値を制御した上で、前記第1の磁気センサ対の各出力値の大きさの差と前記第2の磁気センサ対の各出力値の大きさの差とを、異なる2方向における位置出力として検出することを特徴とする。
請求項の発明は、請求項の発明に係る位置検出装置において、前記第1の方向と前記第2の方向とは互いに直交することを特徴とする。
請求項の発明は、請求項または請求項の発明に係る位置検出装置において、前記第1および第2の磁気センサ対を構成する4つの磁気センサが点対称に配置されることを特徴とする。
請求項の発明は、請求項から請求項のいずれかの発明に係る位置検出装置において、前記磁力発生体は、円柱形状を有していることを特徴とする。
請求項の発明は、第1の方向に互いに離間して配置される第1の磁気センサ対と、前記第1の方向と平行な方向に互いに離間して配置される第2の磁気センサ対と、前記第1および第2の磁気センサ対に対して相対移動する磁力発生体と、前記第1の磁気センサ対および/または前記第2の磁気センサ対からの各出力値に基づいて、前記磁力発生体と前記各磁気センサ対との所定方向における相対位置を検出する制御手段と、を備え、前記制御手段は、各磁気センサ対ごとに、当該各磁気センサ対の各出力値の大きさの和がそれぞれ一定値になるように前記各磁気センサ対の各入力値を制御した上で、前記第1の磁気センサ対の各出力値の大きさの差と前記第2の磁気センサ対の各出力値の大きさの差との少なくとも一方に基づいて、前記所定方向における位置出力を検出することを特徴とする。
請求項の発明は、請求項から請求項のいずれかの発明に係る位置検出装置において、前記磁力発生体としての永久磁石が移動部材に取り付けられ、前記第1および第2の磁気センサ対は固定部材に取り付けられ、前記制御手段は、前記固定部材に対する前記移動部材の位置を検出することを特徴とする。
請求項の発明は、手振れ補正機構であって、請求項1から請求項のいずれかの発明に係る位置検出装置と、手振れを補正するために相対移動する2物体の相対位置を、前記位置検出装置を用いて検出する検出手段と、前記検出手段による検出結果に基づいて、手振れを補正するために前記2物体の相対駆動を行う駆動手段とを備えることを特徴とする。
請求項の発明は、撮像装置であって、請求項1から請求項のいずれかの発明に係る位置検出装置と、手振れを補正するために相対移動する2物体の相対位置を、前記位置検出装置を用いて検出する検出手段と、前記検出手段による検出結果に基づいて、手振れを補正するために前記2物体の相対駆動を行う駆動手段とを備えることを特徴とする。
請求項の発明は、撮像装置であって、フォーカスレンズを含む撮像光学系と、請求項1から請求項のいずれかの発明に係る位置検出装置と、前記位置検出装置を用いて前記フォーカスレンズの位置を検出し、当該フォーカスレンズの位置を制御するレンズ位置制御手段とを備えることを特徴とする。
請求項10の発明は、撮像装置であって、ズームレンズを含む撮像光学系と、請求項1から請求項のいずれかの発明に係る位置検出装置と、前記位置検出装置を用いて前記ズームレンズの位置を検出し、当該ズームレンズの位置を制御するレンズ位置制御手段とを備えることを特徴とする。
請求項1ないし請求項10に記載の発明によれば、個体ばらつきによる検出誤差を容易に抑制することができる。
特に、請求項に記載の発明によれば、電気配線不要の永久磁石が移動部材に取り付けられるため、配線設計の自由度が増す。
また、請求項に記載の発明によれば、磁力発生体の磁束密度分布が同心円状の分布となるため、磁束密度分布の対称性を確保することによって、より正確な位置検出を行うことができる。
また、請求項に記載の発明によれば、手振れ補正機構において、小型化および低コスト化の要請に応えつつ、磁石の個体ばらつきの影響を緩和することが可能である。
また、請求項ないし請求項10に記載の発明によれば、撮像装置において、小型化および低コスト化の要請に応えつつ、磁石の個体ばらつきの影響を緩和することが可能である。

以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
<A.第1実施形態>
<構成概要>
この第1実施形態においては、1次元位置を検出する位置検出装置10Aを例示する。この位置検出装置10Aは、磁気式のリニアエンコーダである。
図1は位置検出装置10Aの概要を示す図である。図2および図3は位置検出装置10Aにおける構成要素の物理的な配置を示す図(斜視図および側面図)であり、図4は位置検出装置10Aの電気的な処理回路を示す図である。また、図5はホール素子(磁気センサ)による位置検出原理を示す図である。なお、図1においては図示の簡略化のため、ホール素子2を総括的に示しているが、実際には後述するように複数のホール素子を備えている。
図2および図3に示すように、位置検出装置10Aは、1つの磁石(磁力発生体)1と、互いに離間して配置される2つのホール素子(言い換えれば、1組のホール素子対(磁気センサ対))2a,2bとを備えている。ここでは、磁力発生体として磁石(より詳細には永久磁石)を用い、磁気センサとしてホール素子を用いるものとする。ただし、これに限定されず、たとえば、磁力発生体として電磁石等を用いるようにしてもよい。また、磁気センサとしてMR素子等を用いるようにしてもよい。
磁石1は、円柱形状を有しており、その上面側および下面側がそれぞれN極およびS極に磁化されている。なお、N極、S極の配置は回路設計を変更することによって、入れ替えることが可能である。
ホール素子対2a,2bは、装置本体などの固定側の物体(固定部材)に取り付けられ、磁石1は、固定部材に対して移動する移動側の物体(移動部材)に取り付けられている。そして、移動部材に取り付けられた磁石1は、固定部材に取り付けられたホール素子対2a,2bに対して図の矢印AR1方向(X方向)に移動可能である。より詳細には、磁石1は、ホール素子2a,2bの配置面に平行な面内において、ホール素子2a,2bの配置方向(離間方向)であるX方向に移動可能である。位置検出装置10Aは、磁石1のホール素子対2a,2bに対する相対位置を検出する。ここにおいて、電気配線不要の磁石(永久磁石)1が移動部材に取り付けられるため、移動部材に対する配線が少なくともこの要素(磁石)については不要となり配線設計の自由度が増す。
また、位置検出装置10Aは、図1に示すように、処理回路3、A/D変換回路4、およびCPU5をさらに備えている。2つのホール素子2a,2bからの出力を、処理回路3によって処理することによって、磁石1とホール素子対2a,2bとの間の所定方向における相対位置(ここではX方向における相対的な1次元位置)を検出することが可能である。ここでは、位置出力を表すアナログ信号出力は、処理回路3から出力されるとA/D変換回路4によってデジタル信号に変換されてCPU5に入力され、CPU5における各種処理に利用される。なお、処理回路3における処理内容については後述する。また、ここでは、位置検出装置10Aがデジタル化のための回路等(A/D変換回路4およびCPU5)をも備えている場合を例示したが、これに限定されない。たとえば、位置検出装置はA/D変換回路4およびCPU5を備えていなくてもよい。
<位置検出原理>
ところで、図5に示すように、各ホール素子2は、ホール効果を利用した磁電変換素子である。ホール素子2に所定の入力電圧Vinを印加して電流(荷電粒子)を流し当該電流の流れる方向に垂直な方向に磁場をかけると、磁界中の荷電粒子がローレンツ力を受けて荷電粒子が素子の一方に偏在することになる。そのため、ホール素子は、磁界の強さ等に応じた出力電位差(以下、「出力電圧」ないし「ホール起電力」と称する)Vhを生じる。したがって、このホール起電力を測定すれば、ホール素子は磁界(磁気)の強さを測定する磁気センサとして機能する。また、ここでは、磁界の強さが磁石1とホール素子対2a,2bとの間の位置関係に応じて変化するという性質を利用して、このホール素子を位置検出センサ(位置検出装置)として機能させる。
図6は磁力発生体の磁束密度分布を示す図である。図6においては、磁石1が基準位置に存在するときの磁束密度分布曲線BC1が示されている。ここでは、磁石1の中心位置が2つのホール素子2a,2bの間のちょうど中央位置にある状態を基準状態とし、この基準状態における磁石1の位置を基準位置としている。
図6に示すように、各ホール素子(磁気センサ)2a,2bは、それぞれ、各ホール素子2a,2bの直上付近の磁束密度を検出することになる。そして、各ホール素子(磁気センサ)2a,2bは、それぞれが検出した磁束密度に応じたホール起電力Vha,Vhbを出力する。また、磁石1が基準位置からさらに+X方向に移動すると、磁束密度分布が磁束密度分布曲線BC2のように変わるため、一方のホール素子2aのホール起電力Vha(より正確にはその絶対値)は基準状態よりも小さな値となり、他方のホール素子2bのホール起電力Vhb(より正確にはその絶対値)は基準状態よりも大きな値となる。逆に、磁石1が基準位置からさらに−X方向に移動すると、一方のホール素子2aのホール起電力は基準状態よりも大きな値となり、他方のホール素子2bのホール起電力は基準状態よりも小さな値となる。なお、図5の原理図からも判るように、ホール素子の磁束検出軸BDの向きによってはホール起電力の符号(正負)が逆転するが、ここでは図3に示すように、各ホール素子2a,2bの磁束検出軸BDの向きが同一となるように設置されているものとする。
そして、次の数式(1)に示すように、2つのホール素子2a,2bの各ホール起電力Vha,Vhbの差(減算値)ΔVを算出し、この値ΔVを、磁石1のホール素子対2a,2bに対する位置を表す値として検出する。
Figure 0004049125
この値ΔVと位置Xとの間には、1対1の対応関係が存在する。位置Xが所定の範囲内であれば、位置Xと値ΔVとの間には比較的良好な線形性(リニアリティ)が存在するので、磁石1のホール素子対2a,2bに対する相対位置を良好に検出することができる。
なお、図6に示すように、磁石1が+X方向(または−X方向)に移動しても、一方のホール素子のホール起電力の増加分と他方のホール素子のホール起電力の減少分とが同一となり、各ホール起電力Vha,Vhbの和は一定となる。
さて、図4に示すように、処理回路3は、差動増幅部31a,31bと減算部33とローパスフィルタ35とを有している。
ホール素子2aの出力電位Va1,Va2の差であるホール起電力Vhaが、差動増幅部31aによって求められるとともに、ホール素子2bの出力電位Vb1,Vb2の差であるホール起電力Vhbが差動増幅部31bによって求められる。そして、この両者Vha,Vhbの差ΔV(=Vha-Vhb)が減算部33によって算出される。この減算部33からの出力値は、ローパスフィルタ35をさらに通過して磁石1の位置を表す出力(位置出力)として出力される。
ところで、値ΔVと位置Xとの間に良好な線形関係が存在する場合でも、この線形関係をあらわす直線の傾きは、次述する変動要素に起因して異なることがある。すなわち、値ΔVの位置X変動に対する感度が変動することがある。
そこで、この位置検出装置10Aは、上記の差ΔVを検出するに際して、上記の2つのホール起電力Vha,Vhbの和(加算値)が常に同一の値となるように、ホール素子(磁気センサ)2a,2bに対する入力電圧を調整する。これによれば、上記の出力差ΔVを標準化するような調整(感度調整)を行うことができる。なお、ホール起電力は、磁界の強さに応じて変化するとともに入力電圧の大きさにも応じて変化する。ホール素子の入力電圧に関するこの調整処理は、このような性質を利用した感度調整に相当する。以下では、このような入力電圧の調整について説明する。
図4に示すように、処理回路3は、加算部34と演算部36と電源制御部37とをさらに有している。そして、これらの各処理部34,36,37を用いて、各ホール素子2a,2bのそれぞれに対する各入力電圧Vinは、各出力電圧(ホール起電力)Vha,Vhbの加算値(和)が一定となるように、制御される。
具体的には、加算部34は両者の加算値(Vha+Vhb)を求め、演算部36は当該加算値と所定の値Vctとの差(Vct−(Vha+Vhb))を演算する。電源制御部37は、演算部36からの出力(Vct−(Vha+Vhb))に基づいて、加算値(Vha+Vhb)が一定値Vctとなるように、入力電圧Vinを制御する。詳細には、加算値(Vha+Vhb)が一定値Vctよりも大きい場合には入力電圧Vinを小さくし、逆に加算値(Vha+Vhb)が一定値Vctよりも小さい場合には入力電圧Vinを大きくする。このように、電源制御部37は、フィードバック制御によって、加算値(Vha+Vhb)が一定値Vctとなるように入力電圧Vinを制御する。
以上のように、処理回路3は、ホール素子対2a,2bの出力値の加算値(Vha+Vhb)が一定値Vctになるようにホール素子対2a,2bの入力値Vinを制御した上で、ホール素子対2a,2bの出力値の減算値ΔVを、位置出力として(より正確には位置出力に対応する値として)検出し出力する。
<磁石の個体ばらつきに起因する誤差の補償>
このような感度調整を行うことによれば、磁石の個体ばらつきの影響を容易に抑制して、正確な位置検出を行うことができる。以下では、このことについて説明する。
まず、番号nの磁石に対するホール起電力Vha(n),Vhb(n)は、当該磁石が所定位置xに存在するとき、それぞれ、次の数式(2),(3)のように表される。なお、ホール起電力は位置Xの関数でもあるが、ここでは個体の相違について着目するため、番号nの関数であることを強調して略記する。
Figure 0004049125
Figure 0004049125
ここで、Va0は標準磁石(基準磁石)が所定位置xに存在するときのホール素子2aの単位入力電圧あたりの出力を表し、Vb0は標準磁石が所定位置xに存在するときのホール素子2bの単位入力電圧あたりの出力を表す。また、Vin(n)は番号nの磁石を使用した装置における上記フィードバック制御適用後の入力電圧Vinを表し、γ(n)は標準磁石(基準磁石)に対する使用磁石(番号nの磁石)の残留磁束密度係数(残留磁束密度の比)を表す。
ところで、上述のように電源制御部37等によってホール起電力の加算値(Vha+Vhb)が一定値Vctとなるように制御されるため、番号n=iの磁石を使用したときのホール起電力の加算値(Vha(i)+Vhb(i))と、番号n=jの磁石を使用したときのホール起電力の加算値(Vha(j)+Vhb(j))との間には、次の数式(4)が成立する。
Figure 0004049125
この数式(4)にn=i,jのときの各数式(2),(3)を代入して整理すると、次の数式(5)が導出される。
Figure 0004049125
次に、番号n=iの磁石を使用した位置検出装置の減算値ΔV(i)と、番号n=jの磁石を使用した位置検出装置の減算値ΔV(j)とを比較する。両値ΔV(i),ΔV(j)は、数式(2),(3)を用いると、それぞれ、次の数式(6),(7)で表現される。
Figure 0004049125
Figure 0004049125
ここで、数式(7)の値Vin(j)に数式(5)の値Vin(j)を代入し、数式(6)を考慮すると、次の数式(8)が導出される。
Figure 0004049125
このように、番号n=iの磁石を用いた位置検出装置による検出値ΔV(i)と、番号n=jの磁石を用いた位置検出装置による検出値ΔV(j)とが互いに等しくなることが示される。すなわち、磁石の個体ばらつきによる検出誤差が補償されることが判る。
以上のように、ホール起電力の加算値を一定にするようにホール素子に対する入力値の調整を行うことによって、磁石の個体ばらつきを容易に補償して、より正確な位置検出を行うことができる。特に、各個体差を補償するための調整パラメータを各個体ごとに予め求める場合と比べて、磁石の個体ばらつきによる装置ごとの補償動作を非常に簡易に行うことができる。
<温度変化に起因する誤差の補償>
また、上記のような調整を行うことによれば、1つの位置検出装置内における温度変化に対する補償を容易に行うこともできる。以下では、このことについて説明する。
まず、温度Tにおけるホール起電力Vha(T),Vhb(T)は、磁石1が所定位置xに存在するとき、それぞれ、次の数式(9),(10)のように表される。なお、ホール起電力は位置Xの関数でもあるが、ここでは温度Tの相違について着目するため、温度Tの関数であることを強調して略記する。
Figure 0004049125
Figure 0004049125
ここで、Va0は、環境温度Tが標準温度(基準温度)T0且つ磁石が所定位置xに存在するときのホール素子2aの単位入力電圧あたりの出力を表し、Vb0は、環境温度Tが標準温度(基準温度)T0且つ磁石が所定位置xに存在するときのホール素子2bの単位入力電圧あたりの出力を表す。Vin(T)は環境温度Tのときの上記フィードバック制御適用後の入力電圧Vinを表す。また、α(T)は、環境温度Tのときのホール素子感度係数(基準温度T0のときに対するホール素子感度の比)を表し、β(T)は、環境温度Tのときの磁石の残留磁束密度係数(基準温度T0のときに対する残留磁束密度の比)を表す。
ところで、上述のように電源制御部37等によってホール起電力の加算値(Vha+Vhb)が一定値Vctとなるように制御されるため、次の数式(11)が成立する。
Figure 0004049125
そして、この数式(11)にT=T1,T2のときの各数式(9),(10)を代入して整理すると、次の数式(12)が導出される。
Figure 0004049125
次に、環境温度T1のときの値ΔV(T1)と、環境温度T2のときの値ΔV(T2)とを比較する。両値ΔV(T1),ΔV(T2)は、それぞれ、次の数式(13),(14)で表現される。
Figure 0004049125
Figure 0004049125
ここで、数式(14)の値Vin(T2)に数式(12)の値Vin(T2)を代入し、数式(13)を考慮すると、次の数式(15)が導出される。
Figure 0004049125
このように、温度T1のときの検出値ΔV(T1)と、温度T2のときの検出値ΔV(T2)とが互いに等しくなることが示される。すなわち、環境温度の変化に起因する検出誤差が補償されることが判る。
以上のように、ホール起電力の加算値を一定にするようにホール素子に対する入力値の調整を行うことによって、環境温度の変化に対する位置検出誤差を容易に補償して、より正確な位置検出を行うことができる。特に、温度変化による誤差を補償するための調整パラメータを代表的な複数の温度ごとに予め求める場合と比べて、温度変化に起因する誤差の補償動作を非常に簡易に行うことができる。
<他の要素に起因する誤差の補償>
さらに、上記のような調整を行うことによれば、上述した要素(すなわち、磁石の個体ばらつき、及び温度変化)以外の様々な要素に起因する感度補償をも行うことが可能である。以下では、このことについて説明する。
まず、複数の要素(a,b,c,...)が変動する場合のホール起電力Vha(a,b,c,...),Vhb(a,b,c,...)は、磁石1が所定位置xに存在するとき、それぞれ、次の数式(16),(17)のように表すことが可能である。なお、ホール起電力は位置Xの関数でもあるが、ここではその他の要素(a,b,c,...)の相違について着目するため、これらの要素(a,b,c,...)の関数であることを強調して略記する。
Figure 0004049125
Figure 0004049125
ここで、Va0は標準状態におけるホール素子2aの単位入力電圧あたりの出力を表し、Vb0は標準状態におけるホール素子2bの単位入力電圧あたりの出力を表す。Vin(a,b,c,...)は各要素が標準状態に対して変動した際の上記フィードバック制御適用後の入力電圧Vinを表す。また、K1(a),K2(b),K3(c)は、それぞれ、標準状態に対して各要素(a,b,c,...)が変動した際の変動係数(修正係数)を表す。なお、標準状態(基準状態)とは、すべての要素(a,b,c,...)がそれぞれ標準値(基準値)を有する状態を意味するものとする。変動係数は、変動したときの状態の、標準値に対する比である。
また、補償可能な各種の要素(a,b,c,...)としては、その要素の変動に応じて2つのホール起電力Vha,Vhbが同じ比率で変化する様々なタイプのものが挙げられる。
たとえば、装置を組み立てるときに生じる磁石のY,Z方向における位置ずれ、あるいは、移動体が移動したときに生じる磁石のY,Z方向における変動が挙げられる。このような、ホール素子2a,2b相互間を結ぶ直線に対して垂直な方向(図3で示すY,Z方向)への変動要素に対しても、装置ごとのばらつきを補償することが可能である。
また、磁石の劣化(具体的には、高温状態での熱減磁等)によるばらつきや磁石の大きさによるばらつきを補償することが可能である。たとえば、使用環境が高温(たとえば100℃)になることによって、磁石の磁束密度が減少するという現象(熱減磁)が生じた場合においても、その熱減磁による磁石の劣化を容易に補償することが可能である。
また、1対のホール素子2a,2bの感度が互いに同等であることが前提ではあるが、センサ感度の装置ごとのばらつき及びセンサの経年変化等の要素変動による誤差を容易に補償することも可能である。
逆に言えば、上記のフィードバック制御等を行うことによって、数式(16),(17)で表現されるような各要素に起因するばらつき(変動)を補償することが可能である。
ここにおいて、上述のように電源制御部37等によってホール起電力の加算値(Vha+Vhb)が一定値Vctとなるように制御されるため、状態(a1,b1,c1,...)のときのホール起電力の加算値(Vha(a1,b1,c1,...)+Vhb(a1,b1,c1,...))と、別の状態(a2,b2,c2,...)のときのホール起電力の加算値(Vha(a2,b2,c2,...)+Vhb(a2,b2,c2,...))との間には、次の数式(18)が成立する。
Figure 0004049125
そして、この数式(18)に状態(a1,b1,c1,...),(a2,b2,c2,...)のときの各数式(16),(17)を代入して整理すると、次の数式(19)が導出される。
Figure 0004049125
次に、状態(a1,b1,c1,...)における減算値ΔV(a1,b1,c1,...)と、状態(a2,b2,c2,...)における減算値ΔV(a2,b2,c2,...)とを比較する。両値ΔV(a1,b1,c1,...),ΔV(a2,b2,c2,...)は、それぞれ、次の数式(20),(21)で表現される。
Figure 0004049125
Figure 0004049125
ここで、数式(21)の値Vin(a2,b2,c2,...)に数式(19)の値Vin(a2,b2,c2,...)を代入し、数式(20)を考慮すると、次の数式(22)が導出される。
Figure 0004049125
すなわち、両値ΔV(a1,b1,c1,...),ΔV(a2,b2,c2,...)は、互いに等しくなることが示される。各種の要素(a,b,c,...)の相違に起因する誤差が補償されることが判る。
以上のように、ホール起電力の加算値を一定にするようにホール素子に対する入力値の調整を行うことによって、数式(16),(17)で表現されるような種々の要素に起因する感度のばらつきを容易に補償して、より正確な位置検出を行うことができる。特に、感度調整のために、各要素を変化させたときの調整パラメータをあらかじめ準備しておく必要がないので、より簡易に感度調整を行うことができる。特に、各種の要素の相違による誤差を補償するための調整パラメータを各変動要素の代表的な値ごとに予め求める場合と比べて、誤差の補償動作を非常に簡易に行うことができる。また特に、上記の制御によれば、様々な要素の組み合わせに対して、その変動を容易に補償することが可能になり、非常に利便性が高い。
<B.第2実施形態>
第2実施形態は、第1実施形態の変形例である。以下では、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
図7は第2実施形態に係る位置検出装置10Bを示す斜視図である。この位置検出装置10Bによれば、磁石1がX方向だけでなくY方向にも移動する場合において、X方向における1次元位置をより正確に測定することが可能である。
図7に示すように、この位置検出装置10Bにおいては、6個のホール素子、詳細には、3組のホール素子対(磁気センサ対)(2a,2b),(2c,2d),(2e,2f)を用いて、X方向の位置を検出する。各ホール素子対は、それぞれ、X方向に離間して配置されている。また、3組のホール素子対は並列して配置されている。具体的には、これら3組のホール素子対は、それぞれ、他のホール素子に対してY方向に離間されて平行に配置されている。さらに、3組のホール素子対における離間距離は、3組とも同一であり、合計6個のホール素子は、線対称に配置されている。
また、3組のホール素子対に対しては、それぞれ、上記の処理回路3と同様の処理回路が設けられている。これによって、ホール素子対(2a,2b)からの値ΔVと、ホール素子対(2c,2d)からの値ΔVと、ホール素子対(2e,2f)からの値ΔVとが取得される。各値ΔVは、それぞれ、X方向における磁石1の位置を表す値である。
なお、ホール素子2a〜2fは、いずれもその磁束検出軸の向きは同一となるように設置される。これによれば、ホール素子2c,2dについても、ホール素子2a,2bと同様に、磁石1の移動に伴って一方のホール素子における検出磁束が大きくなるにつれて、他方のホール素子における検出磁束が小さくなるので、ホール素子2c,2dに対しても同様の処理回路3を用いることができる。ホール素子2e,2fについても同様である。
CPU5は、これら3つの値ΔVの入力を受け付けると、これら3つの値ΔVに基づいて、磁石1のホール素子2a,2bに対するX方向の位置を決定する。言い換えれば、3つの値ΔVの少なくとも1つに応じた値を、X方向における位置出力として検出する。より詳細には、たとえば、3つの値ΔVの平均値に基づいて、磁石1の位置を決定するようにすればよい。あるいは、3つの値ΔVの加重平均値をとるようにしてもよい。なお、加重平均を求める際には、入力電圧Vinが大きいほどその加重係数が小さくなるようにすればよい。さらには、3つの値ΔVのうち、入力電圧Vinが最も小さいホール素子対の出力を選択するようにしてもよい。そうすれば、3つの値のうち、一番高感度な測定値を使うことになるので、高精度な位置検出値が得られる。
なお、磁石がY方向に移動しても位置出力値は変化しない。ホール素子対の出力は、Y方向の移動量に対してほぼ同じ割合で変化するためである。
1組のホール素子2a,2b対のみでも、X方向の位置を求めることが可能ではあるが、ここでは磁石1がX方向だけでなくY方向にも移動する(2次元的に移動する)ため、ホール素子2a,2b相互間を結ぶ直線から遠く離れるように移動することがある。この場合、磁石1が遠くに離れるほど、検出される磁界が弱くなるため、位置検出値の正確さが低下する。これに対して、この第2実施形態のように、複数組のホール素子対をY方向に配置しておくことによれば、X方向における位置の測定可能範囲を、当該X方向に垂直な方向(ここではY方向)に広げることが可能である。
<C.第3実施形態>
次に、第3実施形態について説明する。第3実施形態に係る位置検出装置10Cによれば、磁石1のホール素子2に対する相対的な2次元位置を取得することができる。第3実施形態は、第1実施形態の変形例であり、以下では、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
図8は、第3実施形態に係る位置検出装置10Cを示す斜視図である。図8に示すように、この位置検出装置10Cにおいては、4個のホール素子、詳細には、2組のホール素子対(磁気センサ対)(2a,2b),(2c,2d)が設けられている。より具体的には、1組のホール素子対2a,2bがX方向に離間して配置されており、別の1組のホール素子対2c,2dが、Y方向(X方向に垂直な方向)に離間して配置されている。
そして、ホール素子2a,2bによるX軸方向のセンサ配列と、ホール素子2c,2dによるY軸方向のセンサ配列とが、その中心で互いに直交する十字配列として形成されている。
また、磁石1は、ホール素子対(2a,2b)、(2c,2d)の配置面に平行な面内において、ホール素子対(2a,2b)の配置方向(離間方向)であるX方向に移動可能であるととともに、ホール素子対(2c,2d)の配置方向であるY方向にも移動可能である。
さらに、2組のホール素子対に対しては、それぞれ、上記の処理回路3と同様の処理回路が設けられている。各処理回路においては、それぞれ、上記第1実施形態と同様、ホール素子対の出力値の加算値が一定値になるように各ホール素子対の入力値が制御される。具体的には、ホール素子2a,2bの出力値の加算値が一定値になるように、ホール素子2a,2bに対する入力電圧Vinがフィードバック制御される。同様に、ホール素子2c,2dの出力値の加算値が一定値になるように、ホール素子2c,2dに対する入力電圧Vinがフィードバック制御される。
なお、ホール素子2a〜2dは、いずれもその磁束検出軸の向きは同一となるように設置される。これによれば、ホール素子2c,2dについても、ホール素子2a,2bと同様に、磁石1の移動に伴って一方のホール素子における検出磁束が大きくなるにつれて、他方のホール素子における検出磁束が小さくなるので、ホール素子2c,2dに対しても同様の処理回路3を用いることができる。
そして、各処理回路は、ホール素子対(2a,2b)からの値ΔV(ΔVxとも称する)と、ホール素子対(2c,2d)からの値ΔV(ΔVyとも称する)とを出力する。値ΔVxは、磁石1のX方向における位置を表す値であり、値ΔVyは、磁石1のY方向における位置を表す値である。
各処理回路からの出力信号がCPU5に入力されると、CPU5は上記のフィードバック制御が施された状態での各ホール素子対の出力値の減算値ΔVx,ΔVyを、それぞれ、X方向およびY方向における位置出力として取得する。具体的には、CPU5は、ΔVxと、値ΔVxおよびX方向位置xの間の対応関係とに基づいて、磁石1のX方向位置xを数値として特定する。また、CPU5は、値ΔVyと、値ΔVyおよびY方向位置の間の対応関係とに基づいて、磁石1のY方向位置yを数値として特定する。
なお、各ホール素子対についてみれば、そのホール素子対の離間方向に直交する方向へ磁石が移動しても、そのホール素子対の位置出力値は変化しない。つまり、ホール素子対は、磁石が離間方向と角度をもって移動しても、離間方向の位置を正しく検出する。直交する2組のホール素子対があれば、それぞれの離間方向における磁石の位置を検出できるので、磁石は1個で2次元位置を検出することができる。
以上のようにして、X方向およびY方向における2次元位置(x,y)を求めるに際して、第1実施形態と同様に、個体のばらつき等の影響を抑制して、正確な位置検出をより容易に行うことが可能である。
また、この第3実施形態の位置検出装置10Cによれば、2組のホール素子対を異なる2つの方向に配置することによって、独立した2つの方向に関する位置を求めることができる。特に、2組のホール素子対の配置方向(離間方向)が直交するので、2次元位置をより簡易に求めることができる。なお、ここでは、2組のホール素子対の離間方向が直交する場合を例示しているが、必ずしも直交に限定されず、各ホール素子対を結ぶ直線が所定の角度で交差するように配置されても良い。
さらに、ここでは、2組のホール素子対を構成する4つのホール素子2a,2b,2c,2dが点対称に配置されているので、異方性による測定誤差の発生を抑制することができる。
なお、この第3実施形態等においては、磁石1の形状が円柱形状である場合を例示しているが、これに限定されない。磁石1は、たとえば直方体形状のものであってもよい。ただし、磁石1の形状が円柱形状であることが好ましい。磁石1の形状が円柱形状の場合には、その磁束密度分布が当該円柱の中心軸を中心とする同心円状の分布を有するものとなり、磁束密度分布の対称性を確保することができ、より正確な位置検出を行うことができるからである。
<D.第4実施形態>
次に、第4実施形態について説明する。第4実施形態に係る位置検出装置10Dによれば、磁石1のホール素子2に対する相対的な3次元位置を取得することができる。第4実施形態は、第1〜第3実施形態の変形例であり、以下では、第3実施形態との相違点を中心に説明する。
図9は、第4実施形態に係る位置検出装置10Dを示す斜視図である。図9に示すように、この位置検出装置10Dにおいては、6個のホール素子、詳細には、3組のホール素子対(磁気センサ対)(2a,2b),(2c,2d),(2e,2f)が設けられている。詳細には、第3実施形態と同様の2組のホール素子対(2a,2b),(2c,2d)が、それぞれX方向およびY方向に配置されるとともに、さらに別の1組のホール素子対(2e,2f)が、Z方向(X方向およびY方向の双方に垂直な方向)に離間して配置されている。
また、3組のホール素子対に対しては、それぞれ、上記の処理回路3と同様の処理回路が設けられている。各処理回路においては、それぞれ、上記第1実施形態と同様、ホール素子対の出力値の加算値が一定値になるように各ホール素子対の入力値が制御される。具体的には、ホール素子2a,2bの出力値の加算値が一定値になるように、ホール素子2a,2bに対する入力電圧Vinがフィードバック制御され、同様に、ホール素子2c,2dの出力値の加算値が一定値になるように、ホール素子2c,2dに対する入力電圧Vinがフィードバック制御される。さらに、ホール素子2e,2fの出力値の加算値が一定値になるように、ホール素子2e,2fに対する入力電圧Vinがフィードバック制御される。
ここで、ホール素子2a〜2dは、いずれもその磁束検出軸の向きは同一となるように設置されるが、ホール素子2e,2fは、その磁束検出軸の向きが互いに逆向きとなるように設置される。これによれば、ホール素子対(2e,2f)についても、ホール素子対(2a,2b)などと同様に、磁石1の移動に伴って一方のホール素子における検出磁束が大きくなるにつれて、他方のホール素子における検出磁束が小さくなるので、上記と同様の処理回路3を用いることができる。
そして、各処理回路は、ホール素子対(2a,2b)からの値ΔV(ΔVxとも称する)と、ホール素子対(2c,2d)からの値ΔV(ΔVyとも称する)と、ホール素子対(2e,2f)からの値ΔV(ΔVzとも称する)とをそれぞれ出力する。なお、値ΔVzは、磁石1のZ方向における位置を表す値である。
各処理回路からの出力信号がCPU5に入力されると、CPU5は上記のフィードバック制御が施された状態での各ホール素子対の出力値の減算値ΔVx,ΔVy,ΔVzを、それぞれ、X方向、Y方向およびZ方向における位置出力として取得する。例えば、X方向およびY方向における位置出力(x,y)は上述した通りであり、Z方向における位置出力は、値ΔVzと、値ΔVzおよびZ方向位置zの間の対応関係とに基づいて、位置zを表す数値に変換される。
以上のような位置検出装置10Dによれば、X方向、Y方向およびZ方向における3次元位置(x,y,z)を求めるに際して、第1実施形態と同様に、個体のばらつき等の影響を抑制して、正確な位置検出をより容易に行うことが可能である。
また、この第4実施形態の位置検出装置10Dによれば、3組のホール素子対を異なる3つの方向に配置することによって、独立した3つの方向に関する位置を求めることができる。特に、3組のホール素子対の配置方向(離間方向)が直交するので、3次元位置をより簡易に求めることができる。
なお、上記においては、ホール素子2e,2fの磁束検出軸BDの向きが互いに逆向きとなるように設置し、ホール素子2e,2fに対しても、ホール素子2a,2bなどと同様の処理回路3を用いる場合を例示したが、これに限定されない。たとえば、ホール素子2e,2fの磁束検出軸の向きが同じになるように設置してもよい。その場合には、処理回路3を例えば次のような処理回路3B〜3D(図10〜図12)のいずれかとして構成すればよい。
具体的には、図10に示すように、差動増幅部31bからの出力を反転増幅部31cで反転させればよい。あるいは、図11に示すように、差動増幅部31bに対する入力を予め反転させておくようにしてもよい。
さらには、図12に示すように、減算部38によって求められる2つのホール素子の出力値の「減算値」が一定値になるようにこの1組のホール素子対の各入力値(たとえば入力電圧Vin)を制御した上で、加算部39によって求められる2つのホール素子の出力値の「加算値」を位置出力として検出するようにしてもよい。この場合、減算部38によって求められた値は各ホール素子2e,2fの出力値の大きさの和に相当し、加算部39によって求められた値は各ホール素子2e,2fの出力値の大きさの差に相当する。したがって、上記と同様に、ホール素子2eの出力値の大きさ(絶対値)とホール素子2fの出力値の大きさ(絶対値)との和が一定値になるようにホール素子対(2e,2f)の入力値を制御した上で、ホール素子2eの出力値の大きさとホール素子2fの出力値の大きさとの差を位置出力として求めることができる。
<E.第5実施形態>
この第5実施形態においては、位置検出装置の具体的な利用形態を例示する。ここでは、撮像装置の手振れ補正機構に上述のような位置検出装置を利用する場合について詳細に説明する。なお、本発明は、静止画像を撮像するタイプの撮像装置(デジタルスチルカメラ等)、および動画像を撮像するタイプの撮像装置(デジタルムービーカメラ等)のいずれにも適用可能である。
図13は、手振れ補正機能を備えた撮像装置(ここではデジタルスチルカメラ)300Aを示す図である。撮像装置300Aは、カメラ本体60と、複数のレンズ40が組み込まれた鏡胴70と、鏡胴70の側面部に固定されたジャイロセンサ50と、鏡胴70の端面に取り付けられる手振れ補正装置100とを備えて構成される。
手振れ補正装置100は、その内部にCCDなどの撮像素子16が設けられており、ジャイロセンサ50によって検出される撮像装置300Aのブレに応じて、撮像素子16を光軸Lに垂直なXY平面内で移動させることにより、手振れ補正を行うものである。例えば、撮像装置300Aによる撮影中に、図13の矢印D1で示すように、撮像装置300Aがぶれて、鏡胴70に入射する光軸Lがずれた場合、手振れ補正装置100は撮像素子16を矢印D2に示すように移動させて光軸Lのずれを補正する。この手振れ補正装置100は、位置検出装置としての機能を内蔵しており、手振れ補正時にはその位置検出機能によってXY平面内での撮像素子16の現在位置を検出し、その位置情報を、撮像素子16の位置を高精度に制御するためのフィードバック情報として用いるように構成されている。
図14は、手振れ補正装置100の組立分解斜視図である。図14に示すように、手振れ補正装置100は主として、鏡胴70の端面に固設されるベース板12、ベース板12に対してX軸方向に移動する第1スライダ14、および、第1スライダ14に対してY軸方向に移動する第2スライダ13の3つの部材が組み合わされて構成される。
ベース板12は、中央に開口121が形成された環状の金属フレーム122を基材として形成されるものであり、その金属フレーム122が鏡胴70に固定される。ベース板12は、金属フレーム122に、X軸方向に延設される第1アクチュエータ123と、複数のホール素子を内蔵して構成される磁気センサユニット22とが配設された構成となっている。また、金属フレーム122周縁部の所定位置には第1スプリング掛け124が形成されるとともに、周縁部の複数箇所にL字状の基板保持具125が形成されている。
第2スライダ13は、その中央に撮像素子16を収容して固定可能な開口131が形成された樹脂製の枠体132を備え、その枠体132に、Y軸方向に延設される第2アクチュエータ133と、剛球19をZ軸方向両面に遊嵌する剛球受け134と、磁石を支持するための磁石支持部21とが設けられた構成となっている。磁石支持部21は、開口131を基準にみると、第2アクチュエータ133よりもさらに外側であって、ベース板12に設けられる磁気センサユニット22に対向する位置に形成されている。
図15は、磁石支持部21を正面からみた場合の要部拡大図である。図15に示すように、磁石支持部21は、第2アクチュエータ133の外側に形成された壁面211からさらに外側に向けて延設された平板状の磁石支持アーム212によって形成され、磁石支持アーム212の先端部下面側に磁石受け部213が設けられている。磁石受け部213は、磁石23を嵌入して固定できるようになっている。そして図15に示すように、磁石支持アーム212の下面側に固定される磁石23は、ベース板12の磁気センサユニット22と対向する位置に配置される。そして磁石23の下面と磁気センサユニット22の表面(上面)とは互いに略平行となるように設けられる。
図14に戻り、第1スライダ14は、その中央部に第2スライダ13を収めるための開口141が形成されたアルミニウム製の環状フレーム142を基材として形成されるものであり、そのフレーム142に、第1摩擦結合部143、第2摩擦結合部144および第2スプリング掛け145が設けられた構成を有している。第1摩擦結合部143はベース板12の第1アクチュエータ123と対向する位置に設けられ、第2摩擦結合部144は第2スライダ13の第2アクチュエータ133と対向する位置に設けられる。また、第2スプリング掛け145はベース板12の第1スプリング掛け124に対向する位置に設けられる。
第1アクチュエータ123および第2アクチュエータ133はそれぞれ、図16に示すように、静止部材81と圧電素子82と駆動ロッド83とを備えており、静止部材81がベース板12若しくは第2スライダ13に固定され、圧電素子82の一端側が静止部材81に固定されるとともに他端側が駆動ロッド83に接続された構成を有している。そして圧電素子82に印加される駆動パルスに応じた量および方向に駆動ロッド83が移動するようになっている。このとき駆動ロッド83の移動方向は、各アクチュエータが延設された方向、すなわち図16の例では矢印84で示される方向となる。
以上のような手振れ補正装置100が組み上げられるときには、撮像素子16が第2スライダ13の開口131に嵌合して固設されるとともに、第1アクチュエータ123の駆動ロッド83と第1摩擦結合部143とが摩擦結合され、第2アクチュエータ133の駆動ロッド83と第2摩擦結合部144とが摩擦結合される。また、第1スプリング掛け124と第2スプリング掛け145との間にはスプリング18が架設され、ベース板12および第1スライダ14がスプリング18によって相互に接近する向きに付勢される。このとき、第2スライダ13は、ベース板12と第1スライダ14とに剛球19を介して挟み込まれた状態とされる。これにより、Z軸負方向側から正方向側に向かって、ベース板12、第2スライダ13、第1スライダ14の順に重なって、これら部材12,13,14が配置されることとなる。
このような手振れ補正装置100が組み上げられた状態で、第1アクチュエータ123の駆動ロッド83が移動すると、これに摩擦結合する第1摩擦結合部143の移動により第1スライダ14がベース板12に対してX軸方向に移動する。このとき、第1スライダ14の移動にあわせて第2スライダ13もベース板12に対してX軸方向に移動する。また、第2アクチュエータ133の駆動ロッド83が移動すると、これに摩擦結合する第2摩擦結合部144の移動により第2スライダ13が第1スライダ14に対してY軸方向に移動する。このとき、第1スライダ14のベース板12に対する移動はなされないため、第2スライダ13は単独でベース板12に対してY軸方向に移動することとなる。
このことから、手振れ補正装置100においては、第1スライダ14および第2スライダ13のそれぞれが撮像素子16を保持して、固定部材(固定体)たるベース板12に対して移動可能な移動部材(移動体)として構成されている。そして第1スライダ14はベース板12に対し、X軸方向に沿って直線的に移動するのみであるが、第2スライダ13は第1スライダのX軸方向への移動に加えて、Y軸方向に単独移動できるので、第2スライダ13は撮像素子16を保持した状態で、光軸に垂直なXY平面内を移動可能なように構成されている。
なお、第1アクチュエータ123および第2アクチュエータ133のそれぞれの駆動ロッド83は、第2スライダ13のX軸方向およびY軸方向それぞれへの直線的移動をガイドするガイド手段としての機能も有している。
図17は、図14のI−I断面で切断した断面図であり、手振れ補正装置100が組み上げられ、鏡胴70に取り付けられた状態を示す図である。手振れ補正装置100は、ベース板12に設けられた磁気センサユニット22と、第2スライダ13に取り付けられた磁石23とを互いに対向する位置で近接状態に支持しており、磁気センサユニット22が磁石23によって生じる磁界の変化を良好に検知できるように配置されている。上述のように第2スライダ13はXY平面内を移動することができ、第2スライダ13の移動に伴って磁気センサユニット22に対する磁石23の位置が変動するようになっている。XY平面において磁気センサユニット22に対する磁石23の位置が変動することにより、磁気センサユニット22が検知する磁界は第2スライダ13の移動に伴って変化することになる。したがって、磁気センサユニット22が磁石23によって生じる磁界の変化を検知することにより、第2スライダ13の移動状況(すなわち現在位置)を検知することができるようになっており、磁気センサユニット22および磁石23はベース板12に対する第2スライダ13の位置を検出するための位置検出機構20を構成している。そして磁石23には電気的配線を行う必要がないので、位置検出機構20は配線作業を著しく省力化するという点で有益なものとなっている。
また、第2スライダ13に設けられる撮像素子16の背面側(Z軸正方向側)には、放熱板17を介して第1基板41が設けられており、撮像素子16は第1基板41に接続されている。そのため、第1基板41は第2スライダ13と一体的にX方向およびY方向に移動する。また、ベース板12の基板保持具125には第2基板42が固定されている。第1基板41と第2基板42は、光軸方向(Z軸方向)に重なって配置され、第2スライダ13の移動によって、第1基板41は、第2基板42に対して平行に移動する。第1基板41および第2基板42は、可撓性を有するフレキシブル基板43によって互いに結線され、信号の送受信が可能なように構成されている。
磁気センサユニット22は、図示しない信号線によって第2基板42に接続される。また、撮像装置300Aのブレを検知して、X軸方向およびY軸方向のブレに関する角速度信号を出力するジャイロセンサ50も、図示しない信号線によって第2基板42に接続される。
第1基板41には、撮像素子16を制御する素子や回路が配置され、撮像素子16からの出力信号(画像信号)はフレキシブル基板43を介して第2基板42に与えられる。第2基板42には、撮像素子16からの出力信号を処理する回路や、第2スライダ13の位置を検知する磁気センサユニット22からの信号を処理する回路等が配置されるとともに、出力回路からの位置信号(X座標値およびY座標値)と、ジャイロセンサ50から入力する角速度信号とに基づいて、第1及び第2アクチュエータ123,133を駆動制御するための制御回路(マイクロコンピュータ等を含む回路)が配置される。そして第2基板42からは、撮像素子16の内部に設けられる制御回路であって手振れ補正装置100とは異なる回路に、撮像素子16で取得された画像信号が出力されるとともに、図示しない信号線で接続された第1及び第2アクチュエータ123,133のそれぞれに対して駆動信号(駆動パルス)が送出される。
そして上記のような回路配置において、第2スライダ13に設けられる磁石23には電気的配線を必要としないことから、第1基板41と第2基板42との配線パターンを比較的簡単にすることができ、設計上の部品の配置や配線の引き回し等に自由度が増すとともに、組立時の作業効率を向上させている。特に、移動部材に対する配線は、その移動部材の移動にとって抵抗となることがあるので、可能な限り移動部材への配線は避けることが望まれる。本実施形態においては、磁石23が移動部材である第2スライダ13に設けられるので、位置検出機構20の配線が第2スライダ13の移動を妨げることがなく、好適な配置となっている。
次に、上述した手振れ補正装置100の動作について説明する。図18は、本実施形態にかかる手振れ補正装置100の駆動制御回路の電気的構成を示すブロック図である。この制御回路は、鏡胴70に入射される光軸Lのブレを検知して角速度信号を出力するジャイロセンサ50と、第2スライダ13(撮像素子16)の位置を検出する磁気センサユニット22からの信号を処理する処理回路24と、手振れ補正の総合的な制御を行い、入力される各種信号に基づいて駆動量を演算するマイクロコンピュータ(マイコン)101と、マイクロコンピュータ101からの駆動信号に基づいて所定周波数の駆動パルスを発生させる駆動回路102とを備えて構成されている。駆動回路102によって発生される駆動パルスは、第1および第2アクチュエータ123,133に出力され、各アクチュエータの延設方向に沿って第1および第2スライダ14、13が移動する。
ジャイロセンサ50は、カメラ本体60が矢印D1で示すようにぶれると、2軸方向(X軸方向およびY軸方向)の角速度を検出してマイクロコンピュータ101に出力する。
マイクロコンピュータ101は、ジャイロセンサ50から角速度信号を入力すると、光学系の焦点距離信号から撮像素子16上(結像面上)のぶれによる像の移動量、移動速度を算出する。そして算出した移動速度と第2スライダ13(撮像素子16)の現在位置とから、第1および第2アクチュエータ123,133に印加すべき所定周波数の供給電圧を決定する。すなわち、マイクロコンピュータ101は、磁気センサユニット22から入力する信号に基づいて求められる第2スライダ13(撮像素子16)が現在存在している位置(現在位置)と、ジャイロセンサ50から入力する角速度信号に基づいて決定される撮像素子16が本来あるべき位置(目標位置)とを比較し、本来あるべき位置に撮像素子16が移動するように、各スライダ13,14を駆動させるフィードバック制御を行う。
駆動回路102は、マイクロコンピュータ101からの信号を受けて、各アクチュエータ123,133の共振周波数の7割程度の周波数の駆動パルスを出力する。駆動パルスは、圧電素子82に印加され、第1および第2スライダ13,14を駆動ロッド83に沿って移動させる。具体的には、緩やかな立ち上がり部分と急激な立下り部分とを有する鋸歯状波の駆動パルスを圧電素子82に印加することによって、駆動ロッド83に摩擦結合した部材13(又は14)を、摩擦力と慣性力との大小関係に応じた作用によって、一方の方向に移動させることができる。また逆に、圧電素子82に印加する鋸歯状波の波形を変えて急速な立ち上がりと緩やかな立下りとからなる駆動パルスを印加することによれば、今度は部材13(又は14)を逆の方向に移動させることができる。
このように第1および第2アクチュエータ123,133はそれぞれインパクトアクチュエータとして構成されており、駆動ロッド83に摩擦結合された各スライダ13,14が、圧電素子82の伸縮動作に伴って駆動ロッド83上を摺動する。第1アクチュエータ123に駆動パルスが与えられることによって第1スライダ14がX軸方向へ移動すると、第1スライダに連結されている第2スライダ13も同時にX軸方向に移動する。また、第2アクチュエータ133に駆動パルスが印加された場合は、第1スライダ14とは独立して第2スライダ13だけがY軸方向に移動(自走)する。そして、第2スライダ13は、第1スライダ14とベース板12の間にかかるスプリング18と、各部材の間の剛球19により、抵抗が少なくかつ光軸方向に変動することなく移動する。このとき第1基板41および第2基板42を接続するフレキシブル基板43は、折り曲げられた曲げ部分がよれて、第2スライダ13の移動を吸収するように機能する。
以上のように、手振れ補正装置100は位置検出装置としての機能を内蔵しており、その特徴的構成として、位置検出機構20が磁気センサユニット22と磁石23とを備えたものとなっている。本実施形態においては、移動部材と固定部材との少なくとも一方については位置検出用の配線を行う必要のない位置検出機構20が実現されている。
また、この位置検出機構20の各構成要素は、第3実施形態の位置検出装置10C(図8参照)における対応構成要素と同様の構成を有している。具体的には、磁石23は磁石1に対応し、磁気センサユニット22は、4つのホール素子2a〜2dで構成されるセンサ群に対応する。また、処理回路24は、2つの処理回路3とA/D変換回路4とを有する回路に対応する。処理回路24は、2つのホール素子対(2a,2b),(2c,2d)の各出力値に対して、それぞれ、上記第3実施形態と同様の処理を施した後、アナログ信号をデジタル信号に変換してマイコン101に向けて出力する。
したがって、このような位置検出機構(位置検出装置とも称せられる)を備える撮像装置300Aは、第3実施形態と同様の利点を得ることができる。
特に、小型化、低コスト化等の要請が強い撮像装置において上述の位置検出装置を用いることによれば、そのような要請に応えつつ、磁石の個体ばらつきの影響を緩和することなどが可能である。また、上記の位置検出装置は非接触式であるため、当該位置検出装置が撮像装置における騒音発生源とならずに済むなどの利点を得ることもできる。
また、ここでは、ホール素子2a,2bのセンサ配列方向が第1アクチュエータ123の移動方向(X軸方向)に略一致するように配置されるとともに、ホール素子2c,2dのセンサ配列方向が第2アクチュエータ133の移動方向(Y軸方向)に略一致するように配置されている。そのため、磁気センサユニット22で検出される座標値の座標系が、第1および第2アクチュエータ123,133を制御するために用いられる座標系と略一致することになり、信号処理を行う際に座標変換の演算を行う必要がなく、効率的な信号処理が可能な構成となっている。
さらに、4個のホール素子を図8のように配置することにより、4個のホール素子からなる1つのセンサパッケージとしての磁気センサユニット22を配置するだけで、X方向およびY方向の2方向についての磁界の変化を検知することができるようになり、しかもその磁気センサユニット22に対向して1個の磁石23を設置するだけで、X方向およびY方向の2方向について位置検出が可能な位置検出機構20が実現されることになる。このように、図8に示すホール素子2a〜2dの配置は、位置検出機構20の小型化に適したものとなっている。
なお、この実施形態においては、磁気センサユニット22が4個のホール素子を内蔵し、1個の磁気センサユニットでX軸方向およびY軸方向の2方向について磁界の変化を検知できるように構成した例を示した。しかし、1方向についての磁界変化を検知するために1個の磁気センサユニットを設けるようにしてもよい。例えば、第1アクチュエータ123の外側の位置にX軸方向についての位置検出を行う磁気センサユニットを1個設け、第2アクチュエータ133の外側の位置(上記実施の形態で示した位置検出機構20の設置位置)にY軸方向についての位置検出を行う磁気センサユニットを1個設けるようにしてもよい。
また、この実施の形態では、移動部材である第1および第2スライダ13,14を移動させるために、駆動手段として圧電素子82を利用したインパクトアクチュエータが適用される場合を例示したが、これに限定されるものではなく、他の駆動手段や駆動方式のものを採用するようにしてもよい。
<F.第6実施形態>
この第6実施形態においては、位置検出装置の別の具体的利用形態を例示する。ここでは、撮像装置のレンズ位置の検出に上記の位置検出装置を利用する場合について説明する。
図19は、撮像装置(ここではデジタルスチルカメラ)300Bを示す図である。
撮像装置300Bは、複数のレンズ40、カメラ本体60、および鏡胴70等を備える。この撮像装置300Bは、オートフォーカス機能およびズーム機能を有しており、複数のレンズ40として、フォーカスレンズ40Fおよびズームレンズ40Zを含むレンズを有している。フォーカスレンズ40Fおよびズームレンズ40Zは、それぞれ独立に、光軸方向において鏡胴70に対して相対的に移動することが可能である。
また、フォーカスレンズ40Fおよびズームレンズ40Zには、それぞれ、各レンズ位置を検出する位置検出装置10F,10Zが設けられている。
各位置検出装置10F,10Zは、それぞれ上記第1実施形態の位置検出装置10Aと同様の構成を有している。例えば、位置検出装置10Fは、磁石1とホール素子2a,2bとを備えている。また、位置検出装置10Zも、同様に、磁力発生体(磁石)1とホール素子2a,2bとを備えている。なお、図19においては、図示されていないが、各位置検出装置10F,10Zの各ホール素子対からの出力を処理するため、第1実施形態と同様の処理回路3等がカメラ本体60内に設けられている。
また、位置検出装置10Fの磁石1は、移動部材であるフォーカスレンズ40Fの底部に固定されており、位置検出装置10Fのホール素子2a,2bは、固定部材である鏡胴70の内面に固定されている。したがって、フォーカシング時などにおいて、位置検出装置10Fは、フォーカスレンズ40Fの鏡胴70に対する相対位置を検出することが可能である。そして、この位置検出装置10Fによるフォーカスレンズ40Fの位置を検出し、その検出結果を用いて、当該フォーカスレンズ40Fの位置を制御することができる。例えばフィードバック制御等によって、フォーカスレンズ40Fの位置を目標位置に追従させることが可能である。
同様に、位置検出装置10Zの磁石1は、移動部材であるズームレンズ40Zの底部に固定されており、位置検出装置10Zのホール素子2a,2bは、固定部材である鏡胴70の内面に固定されている。したがって、ズーム時などにおいて、位置検出装置10Zは、ズームレンズ40Zの鏡胴70に対する相対位置を検出することが可能である。そして、この位置検出装置10Zによるズームレンズ40Zの位置を検出し、その検出結果を用いて、当該ズームレンズ40Zの位置を制御することができる。例えばフィードバック制御等によって、ズームレンズ40Zの位置を目標位置に追従させることが可能である。
この撮像装置300Bによれば、第1実施形態と同様の利点を得ることが可能である。特に、小型化、低コスト化等の要請が強い撮像装置において上述の位置検出装置を用いることによれば、そのような要請に応えつつ、個体ばらつきの影響を緩和することなどが可能である。また、上記の位置検出装置は非接触式であるため、当該位置検出装置が撮像装置における騒音発生源とならずに済む、あるいは駆動負荷が低減される、摺動等に伴うゴミが出ないなどの利点を得ることもできる。
<G.その他>
以上、この発明の実施の形態について説明したが、この発明は上記説明した内容のものに限定されるものではない。
たとえば、上記実施形態においては、ホール起電力の加算値(Vha+Vhb)が一定値になるように入力電圧Vinを制御する場合を例示しているが、これに限定されない。たとえば、ホール起電力の加算値(Vha+Vhb)が一定値になるように、ホール素子に対する「入力電流」Iinを制御するようにしてもよい。
さらに、各実施形態においては、第4実施形態におけるZ軸方向の位置検出を除いて、ホール素子2の磁束検出軸が同じ向きとなるようにホール素子対が配置される場合に、ホール起電力の加算値が一定値になるように入力電圧Vinを制御することを例示している。しかしながら、本発明はこれに限定されない。たとえば、図3において、ホール素子対の磁束検出軸BDが互いに逆向きになるようにホール素子対を配置するようにしてもよい。なお、その場合には、処理回路3として、図10〜図12に示すような処理回路3B〜3Dと同様の処理回路を用いるようにすればよい。この場合でも、ホール素子2aの出力値の大きさ(絶対値)とホール素子2bの出力値の大きさとの和が一定値になるようにホール素子対(2a,2b)の入力値を制御した上で、ホール素子2aの出力値の大きさとホール素子2bの出力値の大きさとの差を位置出力として求めることによって、上記第1実施形態等と同様の効果を得ることができる。
第1実施形態に係る位置検出装置の概略構成を示す図である。 位置検出装置における構成要素の物理的な配置を示す斜視図である。 位置検出装置における構成要素の物理的な配置を示す側面図である。 位置検出装置の電気的な処理回路を示す図である。 ホール素子(磁気センサ)による位置検出原理を示す図である。 磁力発生体の磁束密度分布を示す図である。 第2実施形態に係る位置検出装置を示す斜視図である。 第3実施形態に係る位置検出装置を示す斜視図である。 第4実施形態に係る位置検出装置を示す斜視図である。 処理回路の変形例を示す図である。 処理回路の別の変形例を示す図である。 処理回路のさらに別の変形例を示す図である。 位置検出装置が組み込まれた撮像装置を示す図である。 手振れ補正装置の組立分解斜視図である。 磁石支持部を正面からみた場合の要部拡大図である。 インパクトアクチュエータの構成を示す図である。 図14のI−I断面を示す断面図である。 手振れ補正装置の駆動制御回路の電気的構成を示すブロック図である。 位置検出装置が組み込まれた別の撮像装置を示す図である。
符号の説明
1,23 磁石
2,2a〜2f ホール素子
3 処理回路
10A〜10F,10Z 位置検出装置
12 ベース板
13,14 スライダ
16 撮像素子
40F フォーカスレンズ
40Z ズームレンズ
100 手振れ補正装置
300A,300B 撮像装置
BC1,BC2 磁束密度分布曲線
BD 磁束検出軸
Vha,Vhb ホール起電力(出力電圧)
Vin 入力電圧

Claims (10)

  1. 第1の方向に互いに離間して配置される第1の磁気センサ対と、
    前記第1の方向とは異なる第2の方向に互いに離間して配置される第2の磁気センサ対と、
    前記第1および第2の磁気センサ対に対して相対移動する磁力発生体と、
    前記第1および第2の磁気センサ対からの各出力値に基づいて、前記磁力発生体と前記磁気センサ対との間の相的な2次元位置を検出する制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、各磁気センサ対ごとに、当該各磁気センサ対の各出力値の大きさの和がそれぞれ一定値になるように前記磁気センサ対の各入力値を制御した上で、前記第1の磁気センサ対の各出力値の大きさの差と前記第2の磁気センサ対の各出力値の大きさの差と、異なる2方向における位置出力として検出することを特徴とする位置検出装置。
  2. 請求項1に記載の位置検出装置において、
    前記第1の方向と前記第2の方向とは互いに直交することを特徴とする位置検出装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の位置検出装置において、
    前記第1および第2の磁気センサ対を構成する4つの磁気センサが点対称に配置されることを特徴とする位置検出装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の位置検出装置において、
    前記磁力発生体は、円柱形状を有していることを特徴とする位置検出装置。
  5. 第1の方向に互いに離間して配置される第1の磁気センサ対と、
    前記第1の方向と平行な方向に互いに離間して配置される第2の磁気センサ対と、
    前記第1および第2の磁気センサ対に対して相対移動する磁力発生体と、
    前記第1の磁気センサ対および/または前記第2の磁気センサ対からの各出力値に基づいて、前記磁力発生体と前記各磁気センサ対との所定方向における相対位置を検出する制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、各磁気センサ対ごとに、当該各磁気センサ対の各出力値の大きさの和がそれぞれ一定値になるように前記各磁気センサ対の各入力値を制御した上で、前記第1の磁気センサ対の各出力値の大きさの差と前記第2の磁気センサ対の各出力値の大きさの差との少なくとも一方に基づいて、前記所定方向における位置出力を検出することを特徴とする位置検出装置。
  6. 請求項から請求項5のいずれかに記載の位置検出装置において、
    前記磁力発生体としての永久磁石が移動部材に取り付けられ、
    前記第1および第2の磁気センサ対は固定部材に取り付けられ、
    前記制御手段は、前記固定部材に対する前記移動部材の位置を検出することを特徴とする位置検出装置。
  7. 手振れ補正機構であって、
    請求項1から請求項6のいずれかに記載の位置検出装置と、
    手振れを補正するために相対移動する2物体の相対位置を、前記位置検出装置を用いて検出する検出手段と、
    前記検出手段による検出結果に基づいて、手振れを補正するために前記2物体の相対駆動を行う駆動手段と、
    を備える手振れ補正機構
  8. 撮像装置であって、
    請求項から請求項のいずれかに記載の位置検出装置
    手振れを補正するために相対移動する2物体の相対位置を、前記位置検出装置を用いて検出する検出手段と、
    前記検出手段による検出結果に基づいて、手振れを補正するために前記2物体の相対駆動を行う駆動手段と、
    を備える撮像装置。
  9. 撮像装置であって、
    フォーカスレンズを含む撮像光学系と、
    請求項1から請求項のいずれかに記載の位置検出装置と、
    前記位置検出装置を用いて前記フォーカスレンズの位置を検出し、当該フォーカスレンズの位置を制御するレンズ位置制御手段と、
    を備える撮像装置
  10. 撮像装置であって、
    ズームレンズを含む撮像光学系と、
    請求項1から請求項のいずれかに記載の位置検出装置と、
    前記位置検出装置を用いて前記ズームレンズの位置を検出し、当該ズームレンズの位置を制御するレンズ位置制御手段と、
    を備える撮像装置。
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