JP4587708B2 - 位置検出装置、手振れ補正機構、および撮像装置 - Google Patents

位置検出装置、手振れ補正機構、および撮像装置 Download PDF

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Description

本発明は、2物体の相対位置を検出する位置検出装置、ならびに当該位置検出装置を利用した手振れ補正機構および撮像装置に関する。
2つの物体の相対位置を検出する位置検出装置(リニアエンコーダ等)として、ホール素子(磁気センサ)を用いたものが存在する。例えば、特許文献1には、ポインティングデバイス等に用いられる位置検出センサが記載されている。この位置検出センサは、フェライト磁石と1組のホール素子とを備えており、1組のホール素子の出力差に基づいてフェライト磁石の位置を検出するものである。
特開2003−318459号公報
しかしながら、上記の特許文献1に記載された位置検出装置は、外部磁界の影響を受けることがあり、その検出精度は必ずしも十分とはいえないことがある。
そこで、この発明の課題は、高精度の検出結果を得ることが可能な位置検出装置、及びそれに関連する技術を提供することにある。
上記の課題を解決するため、請求項1の発明は、位置検出装置であって、互いに離間して配置される1組の磁気センサ対と、前記1組の磁気センサ対の離間方向に前記1組の磁気センサ対に対して相対移動するとともに、前記相対移動する方向および前記1組の磁気センサ対の配置面に対して垂直な方向に沿って、順次にN極およびS極となるように磁化されている磁力発生体と、前記1組の磁気センサ対からの各出力値に基づいて、前記磁力発生体と前記1組の磁気センサ対との間の相対位置を検出する制御手段と、を備え、前記1組の磁気センサ対の離間方向において、前記磁力発生体の長さは前記1組の磁気センサ対の離間距離以上であり、前記制御手段は、前記1組の磁気センサ対の各出力値の大きさの差分値を位置出力として検出し、前記磁力発生体の長さは、該磁力発生体の長さが前記1組の磁気センサ対の離間距離に対して段階的に変更された長さのなかで、前記磁力発生体の位置変化に対する前記差分値の変化を示す曲線と、前記変化を示す曲線について求めた回帰直線とのずれ量の最大値が最小となる長さに定められていることを特徴とする。
請求項の発明は、請求項1の発明に係る位置検出装置において、前記1組の磁気センサ対の離間方向において、前記磁力発生体の長さは前記1組の磁気センサ対の離間距離と前記磁力発生体の許容移動量との合計値以上であることを特徴とする。
請求項の発明は、請求項1の発明に係る位置検出装置において、前記1組の磁気センサ対の離間方向において、前記磁力発生体の長さは、前記1組の磁気センサ対の離間距離以上に設定された前記磁力発生体の許容移動量と、前記1組の磁気センサ対の離間距離との合計値以上であることを特徴とする。
請求項の発明は、請求項1から請求項のいずれかの発明に係る位置検出装置において、前記磁力発生体としての永久磁石が移動部材に取り付けられ、前記1組の磁気センサ対は固定部材に取り付けられ、前記制御手段は、前記固定部材に対する前記移動部材の位置を検出することを特徴とする。
請求項の発明は、請求項1から請求項のいずれかの発明に係る位置検出装置において、前記制御手段は、前記1組の磁気センサ対の各出力値の大きさの和が一定値になるように前記1組の磁気センサ対の各入力値を制御することを特徴とする。
請求項の発明は、請求項1から請求項のいずれかの発明に係る位置検出装置において、前記1組の磁気センサ対の離間方向である第1の方向とは異なる第2の方向に互いに離間して配置される別の1組の磁気センサ対、をさらに備え、前記第2の方向において、前記磁力発生体の長さは前記別の1組の磁気センサ対の離間距離以上であることを特徴とする。
請求項の発明は、請求項の発明に係る位置検出装置において、前記第2の方向において、前記磁力発生体の長さは前記別の1組の磁気センサ対の離間距離と前記磁力発生体の許容移動量との合計値以上であることを特徴とする。
請求項の発明は、請求項の発明に係る位置検出装置において、前記第2の方向において、前記磁力発生体の長さは、前記別の1組の磁気センサ対の離間距離以上に設定された前記磁力発生体の許容移動量と、前記別の1組の磁気センサ対の離間距離との合計値以上であることを特徴とする。
請求項の発明は、請求項から請求項のいずれかの発明に係る位置検出装置において、前記第1の方向と前記第2の方向とは直交することを特徴とする。
請求項10の発明は、請求項の発明に係る位置検出装置において、前記1組の磁気センサ対と前記別の1組の磁気センサ対とを構成する4つの磁気センサが点対称に配置されることを特徴とする。
請求項11の発明は、請求項10の発明に係る位置検出装置において、前記磁力発生体は、円柱形状を有していることを特徴とする。
請求項12の発明は、請求項1から請求項のいずれかの発明に係る位置検出装置において、前記磁力発生体は、角柱形状を有していることを特徴とする。
請求項13の発明は、手振れ補正機構であって、請求項1から請求項12のいずれかの発明に係る位置検出装置と、手振れを補正するために相対移動する2物体の相対位置を、前記位置検出装置を用いて検出する検出手段と、前記検出手段による検出結果に基づいて、手振れを補正するために前記2物体の相対駆動を行う駆動手段とを備えることを特徴とする。
請求項14の発明は、撮像装置であって、請求項1から請求項12のいずれかの発明に係る位置検出装置と、手振れを補正するために相対移動する2物体の相対位置を、前記位置検出装置を用いて検出する検出手段と、前記検出手段による検出結果に基づいて、手振れを補正するために前記2物体の相対駆動を行う駆動手段とを備えることを特徴とする。
請求項15の発明は、撮像装置であって、フォーカスレンズを含む撮像光学系と、請求項1から請求項12のいずれかの発明に係る位置検出装置と、前記位置検出装置を用いて前記フォーカスレンズの位置を検出し、当該フォーカスレンズの位置を制御するレンズ位置制御手段とを備えることを特徴とする。
請求項16の発明は、撮像装置であって、ズームレンズを含む撮像光学系と、請求項1から請求項12のいずれかの発明に係る位置検出装置と、前記位置検出装置を用いて前記ズームレンズの位置を検出し、当該ズームレンズの位置を制御するレンズ位置制御手段とを備えることを特徴とする。
請求項1から請求項16に記載の発明によれば、外部磁界の影響を抑制して高精度の測定を行うことができる。
特に、請求項に記載の発明によれば、外部磁界の影響をさらに抑制して高精度の測定を行うことができる。
また、請求項に記載の発明によれば、磁力発生体の許容移動量を磁気センサ対の離間距離以上となるように比較的大きく設定する場合においても、磁力発生体の長さを磁気センサ対の離間距離と磁力発生体の許容移動量との合計値以上とすることによって、外部磁界の影響を抑制して高精度の測定を行うことができる。
また、請求項に記載の発明によれば、電気配線不要の永久磁石が移動部材に取り付けられるため、配線設計の自由度が増す。
また、請求項1に記載の発明によれば、磁力発生体の位置変化に対する、磁気センサ対の各出力値の大きさの差分値の変化曲線の線形性を向上させることができるので、位置測定の精度をさらに向上させることができる。
また、請求項11に記載の発明によれば、磁力発生体の磁束密度分布が同心円状の分布となるため、磁束密度分布の対称性を確保することによって、より正確な位置検出を行うことができる。
また、請求項12に記載の発明によれば、磁力発生体の製造が容易になるとともに、磁力発生体の装置内での取付も容易に行うことができる。
また、請求項13に記載の発明によれば、手振れ補正機構において、小型化および低コスト化の要請に応えつつ、外部磁界の影響を抑制して高精度の位置測定を行うことができる。
また、請求項14から請求項16に記載の発明によれば、撮像装置において、小型化および低コスト化の要請に応えつつ、外部磁界の影響を抑制して高精度の位置測定を行うことができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
<A.第1実施形態>
<構成概要>
この第1実施形態においては、1次元位置を検出する位置検出装置10Aを例示する。この位置検出装置10Aは、磁気式のリニアエンコーダである。
図1は位置検出装置10Aの概要を示す図である。図2および図3は位置検出装置10Aにおける構成要素の物理的な配置を示す図(斜視図および側面図)であり、図4は位置検出装置10Aの電気的な処理回路を示す図である。なお、図1においては図示の簡略化のため、ホール素子2を総括的に示しているが、実際には後述するように複数のホール素子を備えている。
図2および図3に示すように、位置検出装置10Aは、1つの磁石(磁力発生体)1と、互いに離間して配置される2つのホール素子(言い換えれば、1組のホール素子対(磁気センサ対))2a,2bとを備えている。ここでは、磁力発生体として磁石(より詳細には永久磁石)を用い、磁気センサとしてホール素子を用いるものとする。ただし、これに限定されず、たとえば、磁力発生体として電磁石等を用いるようにしてもよい。また、磁気センサとしてMR素子等を用いるようにしてもよい。
磁石1は、角柱形状を有しており、その上面側および下面側がそれぞれN極およびS極に磁化されている。なお、磁石の形状は角柱形状に限定されず円柱形状等でもよいが、磁石の形状が角柱形状の場合には、円柱形状の場合に比べて、磁石の製造が容易になるとともに、取付時にも角部の存在によって位置決めをしやすくその取付が容易になるという利点を得ることができる。
ホール素子対2a,2bは、装置本体などの固定側の物体(固定部材)に取り付けられ、磁石1は、固定部材に対して移動する移動側の物体(移動部材)に取り付けられている。そして、移動部材に取り付けられた磁石1は、固定部材に取り付けられたホール素子対2a,2bに対して図の矢印AR1方向(X方向)に移動可能である。より詳細には、磁石1は、ホール素子2a,2bの配置面に平行な面内において、ホール素子2a,2bの配置方向(離間方向)であるX方向に移動可能である。位置検出装置10Aは、磁石1のホール素子対2a,2bに対する相対位置を検出する。ここにおいて、電気配線不要の磁石(永久磁石)1が移動部材に取り付けられるため、移動部材に対する配線が少なくともこの要素(磁石)については不要となり配線設計の自由度が増す。
また、位置検出装置10Aは、図1に示すように、処理回路3、A/D変換回路4、およびCPU5をさらに備えている。2つのホール素子2a,2bからの出力を、処理回路3によって処理することによって、磁石1とホール素子対2a,2bとの間の所定方向における相対位置(ここではX方向における相対的な1次元位置)を検出することが可能である。ここでは、位置出力を表すアナログ信号出力は、処理回路3から出力されるとA/D変換回路4によってデジタル信号に変換されてCPU5に入力され、CPU5における各種処理に利用される。なお、処理回路3における処理内容については後述する。また、ここでは、位置検出装置10Aがデジタル化のための回路等(A/D変換回路4およびCPU5)をも備えている場合を例示したが、これに限定されない。たとえば、位置検出装置はA/D変換回路4およびCPU5を備えていなくてもよい。
<位置検出原理>
図5はホール素子(磁気センサ)による位置検出原理を示す図である。図5に示すように、各ホール素子2は、ホール効果を利用した磁電変換素子である。ホール素子2に所定の入力電圧Vinを印加して電流(荷電粒子)を流し当該電流の流れる方向に垂直な方向に磁場をかけると、磁界中の荷電粒子がローレンツ力を受けて荷電粒子が素子の一方に偏在することになる。そのため、ホール素子は、磁界の強さ等に応じた出力電位差(以下、「出力電圧」ないし「ホール起電力」と称する)Vhを生じる。したがって、このホール起電力を測定すれば、ホール素子は磁界(磁気)の強さを測定する磁気センサとして機能する。また、ここでは、磁界の強さが磁石1とホール素子対2a,2bとの間の位置関係に応じて変化するという性質を利用して、このホール素子を位置検出センサ(位置検出装置)として機能させる。
図6は磁力発生体の磁束密度分布を示す図である。図6においては、磁石1が基準位置に存在するときの磁束密度分布曲線BC1が示されている。ここでは、磁石1の中心位置が2つのホール素子2a,2bの間のちょうど中央位置にある状態を基準状態とし、この基準状態における磁石1の位置を基準位置としている。なお、基準状態においては、各ホール素子2a,2bは、磁石1の中心位置に対して対称に配置されていることになる。
図6に示すように、各ホール素子(磁気センサ)2a,2bは、それぞれ、各ホール素子2a,2bの直上付近の磁束密度を検出することになる。そして、各ホール素子(磁気センサ)2a,2bは、それぞれが検出した磁束密度に応じたホール起電力Vha,Vhbを出力する。また、磁石1が基準位置からさらに+X方向に移動すると、磁束密度分布が磁束密度分布曲線BC2のように変わるため、一方のホール素子2aのホール起電力Vha(より正確にはその絶対値)は基準状態よりも小さな値となり、他方のホール素子2bのホール起電力Vhb(より正確にはその絶対値)は基準状態よりも大きな値となる。逆に、磁石1が基準位置からさらに−X方向に移動すると、一方のホール素子2aのホール起電力は基準状態よりも大きな値となり、他方のホール素子2bのホール起電力は基準状態よりも小さな値となる。なお、図5の原理図からも判るように、ホール素子の磁束検出軸BDの向きによってはホール起電力の符号(正負)が逆転するが、ここでは図3に示すように、各ホール素子2a,2bの磁束検出軸BDの向きが同一となるように設置されているものとする。
そして、次の数式(1)に示すように、2つのホール素子2a,2bの各ホール起電力Vha,Vhbの差分値(減算値)ΔVを算出し、この値ΔVを、磁石1のホール素子対2a,2bに対する位置を表す値として検出する。
Figure 0004587708
具体的には、図4に示すように、処理回路3は、差動増幅部31a,31bと減算部33とローパスフィルタ35とを有している。
ホール素子2aの出力電位Va1,Va2の差であるホール起電力Vhaが、差動増幅部31aによって求められるとともに、ホール素子2bの出力電位Vb1,Vb2の差であるホール起電力Vhbが差動増幅部31bによって求められる。そして、この両者Vha,Vhbの差ΔV(=Vha-Vhb)が減算部33によって算出される。この減算部33からの出力値は、ローパスフィルタ35をさらに通過して磁石1の位置を表す出力(位置出力)として出力される。
<磁石およびホール素子の配置>
上記の値ΔVと位置Xとの間には、1対1の対応関係が存在する。また、磁石1のホール素子対2a,2bに対する相対位置を良好に検出するため、図7に示すように、磁石1の許容移動量Adに対応する移動範囲にわたって、位置Xと値ΔVとの間には良好な線形性(リニアリティ)が存在することが望ましい。なお、「許容移動量」は、磁石1の位置検出を行う際の、磁石1の移動範囲の許容幅(この例ではX方向位置の最大値Xmax=+(Ad/2)と最小値Xmin=−(Ad/2)との差)であり、「位置検出幅」などとも表現される。磁石1の許容移動量以内の移動時においては、位置検出装置10Aによる位置検出結果が正しいものとみなされる。
良好な線形性を実現するため、ここでは、X方向において、ホール素子対(2a,2b)相互間の離間距離(以下、素子間距離とも称する)Hp(図3参照)に対して、次の数式(2)で示される関係を満たすように、マグネットサイズ(詳細には磁石1の長さ(幅))Msを決定する。
Figure 0004587708
すなわち、X方向において、マグネットサイズMsは素子間距離Hp以上となるように決定される。なお、本願においては、図3に示すように、2つのホール素子(磁気センサ)2a,2bの対向面Fa,Fb間の距離(端的に言えば、内寸)Hpを、磁気センサ対の「離間距離」と称するものとする。
図8は、比較例に係る位置検出装置の構成および磁束密度分布曲線BC4を示す図である。この比較例では、Ms<Hpとなっている。この場合、磁石1による磁束密度は、磁石1の長さMsに対応する部分では比較的良好な線形性を維持しているものの、磁石1の両端位置から外側へと離れるにつれて減少の度合いを大きくしながら減少していく。したがって、図8のホール素子上方部分における磁束密度は、図3のホール素子上方部分における磁束密度(図9の磁束密度分布曲線BC5を参照)と比べて小さくなるため、外部磁界の影響を受けやすい状態となる。また特に、磁石1による磁束密度は、磁石1の両端位置から離れるにつれて特に減少の度合いを大きくしながら減少していくため、値ΔVと位置Xとが良好な線形関係を有する状態とすることが困難である。
これに対して、図3のような構成によればマグネットサイズMsが比較的大きいので、マグネットサイズMsが比較的小さい場合(図8参照)に比べて、ホール素子上方部分での磁束密度を大きくすることができる。その結果、安定磁界を確保して外部磁界の影響を受けにくい状態とすることができる。
また、図3のような構成によれば、マグネットサイズMsが図8の場合に比べて大きくなるため、図9の磁束密度分布曲線BC5に示すように、ホール素子上方部分での線形性を向上させることが可能になる。したがって、値ΔVと位置Xとの間に高い線形性を確保することが可能になる。なお、図9は、図3の配置を有する位置検出装置の磁束密度分布曲線BC5等を示す図である。
このように、数式(2)の関係を満たすようにマグネットサイズMsを決定すれば、外部磁界の影響を抑制することなどによって、高精度の位置測定を行うことができる。
また、X方向において、マグネットサイズMsは、素子間距離Hpと磁石1の許容移動量Adとに対して次の数式(3)の関係を満たすように決定されることがさらに好ましい。すなわち、X方向において、マグネットサイズMsは、素子間距離Hpと許容移動量Adとの合計値以上であることが好ましい。
Figure 0004587708
例えば、Hp=3(mm)、Ad=2(mm)のときには、Ms=5(mm)とすればよい。
図10は、数式(3)の関係を満たす位置検出装置の構成および磁束密度分布曲線BC6を示す図である。
図10に示す構成によれば、図3の構成と同様に、外部磁界の影響を受けにくくなる。特に数式(3)においては、マグネットサイズMsの下限値(等号成立時のマグネットサイズ)が数式(2)と比べて許容移動量Adの分、大きくなっているので、ホール素子上方部分での磁束密度をさらに大きくすることができる。したがって、安定磁界をさらに確保して外部磁界の影響をさらに受けにくくすることができる。また、特に数式(3)においてはマグネットサイズMsの下限値が数式(2)と比べて許容移動量Adの分、大きくなっているので、ホール素子上方部分での磁束密度分布曲線BC6の線形性をさらに高めることが可能になる。したがって、許容移動量Adに対応する移動範囲にわたって、値ΔVと位置Xとの間でさらに高い線形性を確保することが可能になる。
このように、数式(3)の関係を満たすようにマグネットサイズMsを決定すれば、外部磁界の影響を抑制することなどによって、高精度の位置測定を行うことが可能である。
さらに、磁石1の許容移動量Adが比較的大きい場合、具体的には、素子間距離Hp以上である場合(数式(4)参照)にも、この数式(3)の関係を満たすことによれば、高精度の位置検出が可能になる。
Figure 0004587708
すなわち、磁石1の許容移動量Adを、比較的大きく(具体的には、素子間距離Hp以上となるように)設定する場合においても、マグネットサイズMsを素子間距離Hpと許容移動量Adとの合計値以上とする(数式(3)参照)ことによって、外部磁界の影響等を抑制して高精度の測定を行うことができる。言い換えれば、外部磁界の影響を抑制した上で、比較的大きな許容移動量を設定することが可能になる。
なお、厳密には、ホール素子2a,2bが検出する磁束密度は、ホール素子の上面と磁石1の下面との間の距離(以下、「ギャップサイズ」とも称する)Gpによっても変化する。たとえば、ギャップサイズGpを比較的大きくする場合には、磁束密度が比較的小さくなる。この場合においても、上述したようにマグネットサイズMsを数式(3)を満たすように定めれば外部磁界の影響を抑制することなどが可能であるが、マグネットサイズMsを、数式(3)を満たした上でさらに大きな値に定めれば、外部磁界の影響をさらに抑制することなどが可能である。
また、ホール素子2a,2bが検出する磁束密度は、磁石1の厚さによっても変化する。たとえば、磁石1の厚さを小さくする場合(つまり薄くする場合)には、磁束密度が比較的小さくなる。この場合においても、数式(3)を満たすようにマグネットサイズMsを定めれば外部磁界の影響を抑制することが可能であるが、マグネットサイズMsを、数式(3)を満たした上でさらに大きな値に定めれば、外部磁界の影響をさらに抑制することが可能である。
<感度調整>
ところで、値ΔVと位置Xとの間に良好な線形関係が存在する場合でも、この線形関係を表す直線の傾きは、環境温度の変化などの様々な変動要素に起因して異なることがある。すなわち、値ΔVの位置X変動に対する感度が変動することがある。
そこで、この位置検出装置10Aは、上記の差ΔVを検出するに際して、上記の2つのホール起電力Vha,Vhbの和(加算値)が常に同一の値となるように、ホール素子(磁気センサ)2a,2bに対する入力電圧を調整する。これによれば、上記の出力差ΔVを標準化するような調整(感度調整)を行うことができる。なお、ホール起電力は、磁界の強さに応じて変化するとともに入力電圧の大きさにも応じて変化する。ホール素子の入力電圧に関するこの調整処理は、このような性質を利用した感度調整に相当する。
以下では、このような入力電圧の調整について説明する。
図4に示すように、処理回路3は、加算部34と演算部36と電源制御部37とをさらに有している。そして、これらの各処理部34,36,37を用いて、各ホール素子2a,2bのそれぞれに対する各入力電圧Vinは、各出力電圧(ホール起電力)Vha,Vhbの加算値(和)が一定となるように、制御される。
具体的には、加算部34は両者の加算値(Vha+Vhb)を求め、演算部36は当該加算値と所定の値Vctとの差(Vct−(Vha+Vhb))を演算する。電源制御部37は、演算部36からの出力(Vct−(Vha+Vhb))に基づいて、加算値(Vha+Vhb)が一定値Vctとなるように、入力電圧Vinを制御する。詳細には、加算値(Vha+Vhb)が一定値Vctよりも大きい場合には入力電圧Vinを小さくし、逆に加算値(Vha+Vhb)が一定値Vctよりも小さい場合には入力電圧Vinを大きくする。このように、電源制御部37は、フィードバック制御によって、加算値(Vha+Vhb)が一定値Vctとなるように入力電圧Vinを制御する。
このように、処理回路3は、ホール素子対2a,2bの出力値の加算値(Vha+Vhb)が一定値Vctになるようにホール素子対2a,2bの入力値Vinを制御した上で、ホール素子対2a,2bの出力値の減算値ΔVを、位置出力として(より正確には位置出力に対応する値として)検出し出力する。
以上のような制御を行うことによれば、環境温度の変化などの様々な要素による感度の変化を容易に調整することができる。なお、調整可能な変動要素としては、環境温度変化の他に、磁石の個体ばらつき、磁石の劣化等が挙げられる。
なお、この実施形態の処理回路3においては、ホール起電力の加算値(Vha+Vhb)が一定値になるように入力電圧Vinを制御する場合を例示しているが、これに限定されない。たとえば、ホール起電力の加算値(Vha+Vhb)が一定値になるように、ホール素子に対する「入力電流」Iinを制御するようにしてもよい。
また、この実施形態においては、あるいは、ホール素子対の磁束検出軸BDの向きが同一の場合を例示しているが、これに限定されない。たとえば、図3においてホール素子対の磁束検出軸BDが互いに逆向きになるようにホール素子対を配置するようにしてもよい。また、その場合には、2つのホール素子2a,2bのうちの一方の出力値の正負を逆転させることなどによって、ホール素子2aの出力値の大きさ(絶対値)とホール素子2bの出力値の大きさとの和が一定値になるようにホール素子対(2a,2b)の入力値を制御した上で、ホール素子2aの出力値の大きさとホール素子2bの出力値の大きさとの差を位置出力として求めればよい。これによれば上記と同様の効果を得ることができる。
<線形性のさらなる向上>
さて、上記においては、値ΔVと位置Xとの間に良好な線形関係が存在するように、数式(2)または(3)などに基づいてマグネットサイズ等を決定する場合について例示している。上記のような条件を満たすだけでも、比較的良好な線形関係を実現することが可能であるが、以下では値ΔVと位置Xとの間の線形性をさらに向上させるための技術について説明する。
図10などに示すように、値ΔVと位置Xとの間に線形関係を確保するためには、理想的には、2つのホール素子2a,2bの上方部分のいずれにおいても、磁束密度分布曲線自体が線形性を有することが好ましい。たとえば、一方のホール素子2aの上方部分において右肩上がりの直線であり、他方のホール素子2bの上方部分でも同じ傾きを持った右肩下がりの直線(符号が逆で絶対値が同じ傾きを持った直線)であることが好ましい。これによれば、結果的に値ΔVの位置Xに対する線形性が良好に確保される。
また、磁束密度分布曲線自体がホール素子上方部分において線形性を有しない場合でも、一方のホール素子のホール起電力の増加分の大きさ(絶対値)と他方のホール素子のホール起電力の減少分の大きさとの差が任意のXについて同一であれば、結果的に値ΔVについての高い線形性を確保することができる。
しかしながら、実際には、磁束密度分布曲線自体のホール素子上方部分における直線性だけで、値ΔVについての完全な線形性を確保することは難しい。そのため、次述するような手法等を用いて、より高い線形性を確保した位置検出装置を実現することが好ましい。具体的には、線形性を評価する評価関数の評価値をシミュレーションによって算出し、当該評価値に基づいて、適切なマグネットサイズMs等を決定することが可能である。
以下では、上述したような制御を行う場合(具体的には、2つのホール起電力Vha,Vhbの和が同一の値となるように、ホール素子2a,2bに対する入力電圧を調整した上で、2つのホール起電力の出力差ΔVを位置出力として検出する場合)における、値ΔVと位置Xとの間の線形性を、シミュレーションによって検討する。
詳細には、磁石の残留磁束密度を1060(mT)とし、磁石1の許容移動量Adを2(mm)とし、素子間距離Hpを3(mm)とし、ギャップサイズGpを3(mm)とするときに、好ましいマグネットサイズMsを求める場合を例示する。ここでは、磁石1として角形のタイプ(XY平面において正方形)のものを用い、その1辺の長さが、2,3,4,5,6,7,8(mm)の7種類のサイズMsのうち、最適なサイズを求めるものとする。
図11は、磁石1がX方向において2(mm)移動するとき(詳細には磁石1がX=−1(mm)からX=+1(mm)にわたって移動するとき)のホール素子2b周辺の磁束密度を、各磁石1のマグネットサイズMsごとに示す図である。ここでは、磁石1が基準位置に存在するときX=0となるように座標軸を設けている。図11における各曲線BC12〜BC18は、それぞれ、マグネットサイズMsが2,3,4,5,6,7,8(mm)のときの磁束密度分布曲線を表す。マグネットサイズMsが大きくなるにつれて磁束密度が全体的に大きくなる。なお、もう1つのホール素子2a周辺の各磁束密度分布曲線は、ホール素子2a周辺の各磁束密度分布曲線(図11)に対して(X=0に関し)左右対称となる。
図12は、2つのホール素子2a,2bの上方部分での各磁束密度の差を、2つのホール素子2a,2bの各磁束密度の和で除した値を位置指標値XVとして示す図である。図12における各曲線VP12〜VP18は、それぞれ、マグネットサイズMsが2,3,4,5,6,7,8(mm)のときの磁石位置と位置指標値との関係を示す曲線である。ホール素子のホール起電力は磁束密度に比例するため、この位置指標値XVは、値ΔVをホール素子のホール起電力の和で除して標準化した値と等価である。言い換えれば、処理回路3によって入力電圧制御が施された状態で出力される値ΔVと等価である。
ここにおいて、図12における複数の曲線VP12〜VP18のうち、最も直線に近いものが、最も線形性が高い曲線である。
図13は、図12における各曲線の線形性を示す図である。図13の各曲線ER12〜ER18は、それぞれ、各曲線VP12〜VP18と各曲線VP12〜VP18に対する各回帰直線とのずれ量を示している。より詳細には、当該ずれ量は、実際の位置のずれ量に換算した値で示されている。
ここでは、図13を見れば、マグネットサイズMs=5(mm)のときに、ずれ量が最も小さいこと、すなわち最も線形性が高いことが判る。マグネットサイズMs=5(mm)のときには、ずれ量は最大でも数マイクロメータ程度であり、非常に良好な線形性を確保できていることが判る。
例えばこのように、各曲線における上記ずれ量の最大値を、線形性を評価する評価値Fとして算出し、複数のマグネットサイズMsのうち、最適な(ここでは最小の)評価値Fを有するマグネットサイズMsを選択すればよい。
なお、これに限定されず、各曲線における上記ずれ量の複数の位置に関する総和(あるいは平均値)を、線形性を評価する評価値Fとして算出し、複数のマグネットサイズMsのうち、最適な(ここでは最小の)評価値Fを有するマグネットサイズMsを選択するようにしてもよい。また、種々の制約によって最適値のマグネットサイズMsを採用できない場合などにおいては、最適値以外の値、より詳細には、評価値Fが所定の基準を満たす値を選択するようにしてもよい。たとえば、その評価値Fが所定の閾値TH1よりも好適な値となる場合(詳細には、閾値TH1より小さくなる(F<TH1)場合)に、適切なマグネットサイズであるとみなすようにすればよい。
以上のような設計手法(位置検出装置の設計方法)を用いれば、磁石1の位置変化に対する差分値ΔVの変化曲線の線形性を評価する評価値Fが所定の基準を満たすように、磁石1のマグネットサイズMsが定められるので、比較的良好な線形性を確保することができる。特に、磁束密度分布曲線の非線形に起因して、位置Xが変動する際にホール素子2a,2bのホール起電力の和が必ずしも一定値にならない場合であっても、値ΔVに関して良好な線形性を確保することが可能になる。
また、ここでは外部磁界の影響を除外してマグネットサイズMsの適切値を求めている。しかしながら、外部磁界の影響を緩和するためには磁束密度の値が大きい方が好ましい。したがって、実際のマグネットサイズMsとしては、上記数式(2)または数式(3)の関係を満たした上で、上記のシミュレーションによる評価値Fが所定の基準を満たす値を採用することが好ましい。
なお、ここでは、2つのホール起電力の和が一定値となるように、ホール素子2a,2bへの入力電圧を調整する制御を行う場合に、マグネットサイズMsを評価値Fに基づいて決定する技術を例示したが、これに限定されない。たとえば、処理回路3において加算部34,演算部36,電源制御部37を設けず、ホール素子2a,2bへの入力電圧を調整する制御を行うことなく値ΔVを位置出力として検出する場合に、上記と同様にして評価値F等に基づいてマグネットサイズMsを決定するようにしてもよい。これによっても、値ΔVの線形性を向上させることが可能である。
<B.第2実施形態>
次に、第2実施形態について説明する。第2実施形態に係る位置検出装置10Bによれば、磁石1のホール素子2に対する相対的な2次元位置を取得することができる。第2実施形態は、第1実施形態の変形例であり、以下では、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
図14は、第2実施形態に係る位置検出装置10Bを示す斜視図である。図14に示すように、この位置検出装置10Bにおいては、4個のホール素子、詳細には、2組のホール素子対(2a,2b),(2c,2d)が設けられている。より具体的には、1組のホール素子対2a,2bがX方向に離間して配置されており、別の1組のホール素子対2c,2dが、Y方向(X方向に垂直な方向)に離間して配置されている。
そして、ホール素子2a,2bによるX軸方向のセンサ配列と、ホール素子2c,2dによるY軸方向のセンサ配列とが、その中心で互いに直交する十字配列として形成されている。
また、白矢印AX,AYで示すように、磁石1は、ホール素子対(2a,2b)、(2c,2d)の配置面に平行な面内において、ホール素子対(2a,2b)の配置方向(離間方向)であるX方向に移動可能であるととともに、ホール素子対(2c,2d)の配置方向であるY方向にも移動可能である。
さらに、2組のホール素子対に対しては、それぞれ、上記の処理回路3と同様の処理回路が設けられている。各処理回路においては、それぞれ、上記第1実施形態と同様、ホール素子対の出力値の加算値が一定値になるように各ホール素子対の入力値が制御される。具体的には、ホール素子2a,2bの出力値の加算値が一定値になるように、ホール素子2a,2bに対する入力電圧Vinがフィードバック制御される。同様に、ホール素子2c,2dの出力値の加算値が一定値になるように、ホール素子2c,2dに対する入力電圧Vinがフィードバック制御される。
なお、ホール素子2a〜2dは、いずれもその磁束検出軸BDの向きは同一となるように設置される。これによれば、ホール素子2c,2dについても、ホール素子2a,2bと同様に、磁石1の移動に伴って一方のホール素子における検出磁束が大きくなるにつれて、他方のホール素子における検出磁束が小さくなるので、ホール素子2c,2dに対しても同様の処理回路3を用いることができる。
そして、各処理回路は、ホール素子対(2a,2b)からの値ΔV(ΔVxとも称する)と、ホール素子対(2c,2d)からの値ΔV(ΔVyとも称する)とを出力する。値ΔVxは、磁石1のX方向における位置を表す値であり、値ΔVyは、磁石1のY方向における位置を表す値である。
各処理回路からの出力信号がCPU5に入力されると、CPU5は上記のフィードバック制御が施された状態での各ホール素子対の出力値の減算値ΔVx,ΔVyを、それぞれ、X方向およびY方向における位置出力として取得する。具体的には、CPU5は、ΔVxと、値ΔVxおよびX方向位置xの間の対応関係とに基づいて、磁石1のX方向位置xを数値として特定する。また、CPU5は、値ΔVyと、値ΔVyおよびY方向位置の間の対応関係とに基づいて、磁石1のY方向位置yを数値として特定する。
以上のようにして、X方向およびY方向における2次元位置(x,y)が求められる。
また、位置検出装置10Bの磁石1の大きさは、X方向だけでなく、Y方向にも上記の数式(3)の関係を満たすように定められている。ただし、これに限定されず、数式(2)の関係のみを満たすように定めてもよい。また、数式(3)の関係に加えて数式(4)の関係をも満たすように、他のパラメータAd,Hpの値を定めてもよい。
これによれば、Y方向位置の測定においても、第1実施形態におけるX方向位置の測定と同様に、高精度な位置測定が可能になる。
また、この第2実施形態の位置検出装置10Bによれば、2組のホール素子対を異なる2つの方向に配置することによって、独立した2つの方向に関する位置を求めることができる。特に、2組のホール素子対の配置方向(離間方向)が直交するので、2次元位置をより簡易に求めることができる。なお、ここでは、2組のホール素子対の離間方向が直交する場合を例示しているが、必ずしも直交に限定されず、各ホール素子対を結ぶ直線が所定の角度で交差するように配置されても良い。
さらに、ここでは、2組のホール素子対を構成する4つのホール素子2a,2b,2c,2dが点対称に配置されているので、異方性による測定誤差の発生を抑制することができる。
なお、この第2実施形態等においては、磁石1の形状が円柱形状である場合を例示しているが、これに限定されない。図15は、変形例に係る位置検出装置10Cを示す図である。例えば、この図15に示すように、磁石1(1b)は直方体形状のものであってもよい。これによれば、比較的安価に位置検出装置を構成することが可能である。ただし、精度向上のためには、磁石1の形状が円柱形状であることが好ましい。磁石1の形状が円柱形状の場合には、その磁束密度分布が当該円柱の中心軸を中心とする同心円状の分布を有するものとなり、磁束密度分布の対称性を確保することができ、より正確な位置検出を行うことができるからである。
<C.第3実施形態>
この第3実施形態においては、位置検出装置の具体的な利用形態を例示する。ここでは、撮像装置の手振れ補正機構に上述のような位置検出装置を利用する場合について詳細に説明する。なお、本発明は、静止画像を撮像するタイプの撮像装置(デジタルスチルカメラ等)、および動画像を撮像するタイプの撮像装置(デジタルムービーカメラ等)のいずれにも適用可能である。
図16は、手振れ補正機能を備えた撮像装置(ここではデジタルスチルカメラ)300Aを示す図である。撮像装置300Aは、カメラ本体60と、複数のレンズ40が組み込まれた鏡胴70と、鏡胴70の側面部に固定されたジャイロセンサ50と、鏡胴70の端面に取り付けられる手振れ補正装置100とを備えて構成される。
手振れ補正装置100は、その内部にCCDなどの撮像素子16が設けられており、ジャイロセンサ50によって検出される撮像装置300Aのブレに応じて、撮像素子16を光軸Lに垂直なXY平面内で移動させることにより、手振れ補正を行うものである。例えば、撮像装置300Aによる撮影中に、図16の矢印D1で示すように、撮像装置300Aがぶれて、鏡胴70に入射する光軸Lがずれた場合、手振れ補正装置100は撮像素子16を矢印D2に示すように移動させて光軸Lのずれを補正する。この手振れ補正装置100は、位置検出装置としての機能を内蔵しており、手振れ補正時にはその位置検出機能によってXY平面内での撮像素子16の現在位置を検出し、その位置情報を、撮像素子16の位置を高精度に制御するためのフィードバック情報として用いるように構成されている。
図17は、手振れ補正装置100の組立分解斜視図である。図17に示すように、手振れ補正装置100は主として、鏡胴70の端面に固設されるベース板12、ベース板12に対してX軸方向に移動する第1スライダ14、および、第1スライダ14に対してY軸方向に移動する第2スライダ13の3つの部材が組み合わされて構成される。
ベース板12は、中央に開口121が形成された環状の金属フレーム122を基材として形成されるものであり、その金属フレーム122が鏡胴70に固定される。ベース板12は、金属フレーム122に、X軸方向に延設される第1アクチュエータ123と、複数のホール素子を内蔵して構成される磁気センサユニット22とが配設された構成となっている。また、金属フレーム122周縁部の所定位置には第1スプリング掛け124が形成されるとともに、周縁部の複数箇所にL字状の基板保持具125が形成されている。
第2スライダ13は、その中央に撮像素子16を収容して固定可能な開口131が形成された樹脂製の枠体132を備え、その枠体132に、Y軸方向に延設される第2アクチュエータ133と、剛球19をZ軸方向両面に遊嵌する剛球受け134と、磁石を支持するための磁石支持部21とが設けられた構成となっている。磁石支持部21は、開口131を基準にみると、第2アクチュエータ133よりもさらに外側であって、ベース板12に設けられる磁気センサユニット22に対向する位置に形成されている。
図18は、磁石支持部21を正面からみた場合の要部拡大図である。図18に示すように、磁石支持部21は、第2アクチュエータ133の外側に形成された壁面211からさらに外側に向けて延設された平板状の磁石支持アーム212によって形成され、磁石支持アーム212の先端部下面側に磁石受け部213が設けられている。磁石受け部213は、磁石23を嵌入して固定できるようになっている。そして図18に示すように、磁石支持アーム212の下面側に固定される磁石23は、ベース板12の磁気センサユニット22と対向する位置に配置される。そして磁石23の下面と磁気センサユニット22の表面(上面)とは互いに略平行となるように設けられる。
図17に戻り、第1スライダ14は、その中央部に第2スライダ13を収めるための開口141が形成されたアルミニウム製の環状フレーム142を基材として形成されるものであり、そのフレーム142に、第1摩擦結合部143、第2摩擦結合部144および第2スプリング掛け145が設けられた構成を有している。第1摩擦結合部143はベース板12の第1アクチュエータ123と対向する位置に設けられ、第2摩擦結合部144は第2スライダ13の第2アクチュエータ133と対向する位置に設けられる。また、第2スプリング掛け145はベース板12の第1スプリング掛け124に対向する位置に設けられる。
第1アクチュエータ123および第2アクチュエータ133はそれぞれ、図19に示すように、静止部材81と圧電素子82と駆動ロッド83とを備えており、静止部材81がベース板12若しくは第2スライダ13に固定され、圧電素子82の一端側が静止部材81に固定されるとともに他端側が駆動ロッド83に接続された構成を有している。そして圧電素子82に印加される駆動パルスに応じた量および方向に駆動ロッド83が移動するようになっている。このとき駆動ロッド83の移動方向は、各アクチュエータが延設された方向、すなわち図19の例では矢印84で示される方向となる。
以上のような手振れ補正装置100が組み上げられるときには、撮像素子16が第2スライダ13の開口131に嵌合して固設されるとともに、第1アクチュエータ123の駆動ロッド83と第1摩擦結合部143とが摩擦結合され、第2アクチュエータ133の駆動ロッド83と第2摩擦結合部144とが摩擦結合される。また、第1スプリング掛け124と第2スプリング掛け145との間にはスプリング18が架設され、ベース板12および第1スライダ14がスプリング18によって相互に接近する向きに付勢される。このとき、第2スライダ13は、ベース板12と第1スライダ14とに剛球19を介して挟み込まれた状態とされる。これにより、Z軸負方向側から正方向側に向かって、ベース板12、第2スライダ13、第1スライダ14の順に重なって、これら部材12,13,14が配置されることとなる。
このような手振れ補正装置100が組み上げられた状態で、第1アクチュエータ123の駆動ロッド83が移動すると、これに摩擦結合する第1摩擦結合部143の移動により第1スライダ14がベース板12に対してX軸方向に移動する。このとき、第1スライダ14の移動にあわせて第2スライダ13もベース板12に対してX軸方向に移動する。また、第2アクチュエータ133の駆動ロッド83が移動すると、これに摩擦結合する第2摩擦結合部144の移動により第2スライダ13が第1スライダ14に対してY軸方向に移動する。このとき、第1スライダ14のベース板12に対する移動はなされないため、第2スライダ13は単独でベース板12に対してY軸方向に移動することとなる。
このことから、手振れ補正装置100においては、第1スライダ14および第2スライダ13のそれぞれが撮像素子16を保持して、固定部材(固定体)たるベース板12に対して移動可能な移動部材(移動体)として構成されている。そして第1スライダ14はベース板12に対し、X軸方向に沿って直線的に移動するのみであるが、第2スライダ13は第1スライダのX軸方向への移動に加えて、Y軸方向に単独移動できるので、第2スライダ13は撮像素子16を保持した状態で、光軸に垂直なXY平面内を移動可能なように構成されている。
なお、第1アクチュエータ123および第2アクチュエータ133のそれぞれの駆動ロッド83は、第2スライダ13のX軸方向およびY軸方向それぞれへの直線的移動をガイドするガイド手段としての機能も有している。
図20は、図17のI−I断面で切断した断面図であり、手振れ補正装置100が組み上げられ、鏡胴70に取り付けられた状態を示す図である。手振れ補正装置100は、ベース板12に設けられた磁気センサユニット22と、第2スライダ13に取り付けられた磁石23とを互いに対向する位置で近接状態に支持しており、磁気センサユニット22が磁石23によって生じる磁界の変化を良好に検知できるように配置されている。上述のように第2スライダ13はXY平面内を移動することができ、第2スライダ13の移動に伴って磁気センサユニット22に対する磁石23の位置が変動するようになっている。XY平面において磁気センサユニット22に対する磁石23の位置が変動することにより、磁気センサユニット22が検知する磁界は第2スライダ13の移動に伴って変化することになる。したがって、磁気センサユニット22が磁石23によって生じる磁界の変化を検知することにより、第2スライダ13の移動状況(すなわち現在位置)を検知することができるようになっており、磁気センサユニット22および磁石23はベース板12に対する第2スライダ13の位置を検出するための位置検出機構20を構成している。そして磁石23には電気的配線を行う必要がないので、位置検出機構20は配線作業を著しく省力化するという点で有益なものとなっている。
また、第2スライダ13に設けられる撮像素子16の背面側(Z軸正方向側)には、放熱板17を介して第1基板41が設けられており、撮像素子16は第1基板41に接続されている。そのため、第1基板41は第2スライダ13と一体的にX方向およびY方向に移動する。また、ベース板12の基板保持具125には第2基板42が固定されている。第1基板41と第2基板42は、光軸方向(Z軸方向)に重なって配置され、第2スライダ13の移動によって、第1基板41は、第2基板42に対して平行に移動する。第1基板41および第2基板42は、可撓性を有するフレキシブル基板43によって互いに結線され、信号の送受信が可能なように構成されている。
磁気センサユニット22は、図示しない信号線によって第2基板42に接続される。また、撮像装置300Aのブレを検知して、X軸方向およびY軸方向のブレに関する角速度信号を出力するジャイロセンサ50も、図示しない信号線によって第2基板42に接続される。
第1基板41には、撮像素子16を制御する素子や回路が配置され、撮像素子16からの出力信号(画像信号)はフレキシブル基板43を介して第2基板42に与えられる。第2基板42には、撮像素子16からの出力信号を処理する回路や、第2スライダ13の位置を検知する磁気センサユニット22からの信号を処理する回路等が配置されるとともに、出力回路からの位置信号(X座標値およびY座標値)と、ジャイロセンサ50から入力する角速度信号とに基づいて、第1及び第2アクチュエータ123,133を駆動制御するための制御回路(マイクロコンピュータ等を含む回路)が配置される。そして第2基板42からは、撮像素子16の内部に設けられる制御回路であって手振れ補正装置100とは異なる回路に、撮像素子16で取得された画像信号が出力されるとともに、図示しない信号線で接続された第1及び第2アクチュエータ123,133のそれぞれに対して駆動信号(駆動パルス)が送出される。
そして上記のような回路配置において、第2スライダ13に設けられる磁石23には電気的配線を必要としないことから、第1基板41と第2基板42との配線パターンを比較的簡単にすることができ、設計上の部品の配置や配線の引き回し等に自由度が増すとともに、組立時の作業効率を向上させている。特に、移動部材に対する配線は、その移動部材の移動にとって抵抗となることがあるので、可能な限り移動部材への配線は避けることが望まれる。本実施形態においては、磁石23が移動部材である第2スライダ13に設けられるので、位置検出機構20の配線が第2スライダ13の移動を妨げることがなく、好適な配置となっている。
次に、上述した手振れ補正装置100の動作について説明する。図21は、本実施形態にかかる手振れ補正装置100の駆動制御回路の電気的構成を示すブロック図である。この制御回路は、鏡胴70に入射される光軸Lのブレを検知して角速度信号を出力するジャイロセンサ50と、第2スライダ13(撮像素子16)の位置を検出する磁気センサユニット22からの信号を処理する処理回路24と、手振れ補正の総合的な制御を行い、入力される各種信号に基づいて駆動量を演算するマイクロコンピュータ(マイコン)101と、マイクロコンピュータ101からの駆動信号に基づいて所定周波数の駆動パルスを発生させる駆動回路102とを備えて構成されている。駆動回路102によって発生される駆動パルスは、第1および第2アクチュエータ123,133に出力され、各アクチュエータの延設方向に沿って第1および第2スライダ14、13が移動する。
ジャイロセンサ50は、カメラ本体60が矢印D1で示すようにぶれると、2軸方向(X軸方向およびY軸方向)の角速度を検出してマイクロコンピュータ101に出力する。
マイクロコンピュータ101は、ジャイロセンサ50から角速度信号を入力すると、光学系の焦点距離信号から撮像素子16上(結像面上)のぶれによる像の移動量、移動速度を算出する。そして算出した移動速度と第2スライダ13(撮像素子16)の現在位置とから、第1および第2アクチュエータ123,133に印加すべき所定周波数の供給電圧を決定する。すなわち、マイクロコンピュータ101は、磁気センサユニット22から入力する信号に基づいて求められる第2スライダ13(撮像素子16)が現在存在している位置(現在位置)と、ジャイロセンサ50から入力する角速度信号に基づいて決定される撮像素子16が本来あるべき位置(目標位置)とを比較し、本来あるべき位置に撮像素子16が移動するように、各スライダ13,14を駆動させるフィードバック制御を行う。
駆動回路102は、マイクロコンピュータ101からの信号を受けて、各アクチュエータ123,133の共振周波数の7割程度の周波数の駆動パルスを出力する。駆動パルスは、圧電素子82に印加され、第1および第2スライダ13,14を駆動ロッド83に沿って移動させる。具体的には、緩やかな立ち上がり部分と急激な立下り部分とを有する鋸歯状波の駆動パルスを圧電素子82に印加することによって、駆動ロッド83に摩擦結合した部材13(又は14)を、摩擦力と慣性力との大小関係に応じた作用によって、一方の方向に移動させることができる。また逆に、圧電素子82に印加する鋸歯状波の波形を変えて急速な立ち上がりと緩やかな立下りとからなる駆動パルスを印加することによれば、今度は部材13(又は14)を逆の方向に移動させることができる。
このように第1および第2アクチュエータ123,133はそれぞれインパクトアクチュエータとして構成されており、駆動ロッド83に摩擦結合された各スライダ13,14が、圧電素子82の伸縮動作に伴って駆動ロッド83上を摺動する。第1アクチュエータ123に駆動パルスが与えられることによって第1スライダ14がX軸方向へ移動すると、第1スライダに連結されている第2スライダ13も同時にX軸方向に移動する。また、第2アクチュエータ133に駆動パルスが印加された場合は、第1スライダ14とは独立して第2スライダ13だけがY軸方向に移動(自走)する。そして、第2スライダ13は、第1スライダ14とベース板12の間にかかるスプリング18と、各部材の間の剛球19により、抵抗が少なくかつ光軸方向に変動することなく移動する。このとき第1基板41および第2基板42を接続するフレキシブル基板43は、折り曲げられた曲げ部分がよれて、第2スライダ13の移動を吸収するように機能する。
以上のように、手振れ補正装置100は位置検出装置としての機能を内蔵しており、その特徴的構成として、位置検出機構20が磁気センサユニット22と磁石23とを備えたものとなっている。本実施形態においては、移動部材と固定部材との少なくとも一方については位置検出用の配線を行う必要のない位置検出機構20が実現されている。
また、この位置検出機構20の各構成要素は、第2実施形態の変形例に係る位置検出装置10C(図15参照)における対応構成要素と同様の構成を有している。具体的には、磁石23は磁石1bに対応し、磁気センサユニット22は、4つのホール素子2a〜2dで構成されるセンサ群に対応する。また、処理回路24は、2つの処理回路3とA/D変換回路4とを有する回路に対応する。処理回路24は、2つのホール素子対(2a,2b),(2c,2d)の各出力値に対して、それぞれ、上記第2実施形態と同様の処理を施した後、アナログ信号をデジタル信号に変換してマイコン101に向けて出力する。
したがって、このような位置検出機構(位置検出装置とも称せられる)を備える撮像装置300Aは、第2実施形態と同様の利点を得ることができる。
特に、小型化、低コスト化等の要請が強い撮像装置において上述の位置検出装置を用いることによれば、そのような要請に応えつつ、高精度の位置計測結果を用いた高精度の駆動制御が可能となる。また、上記の位置検出装置は非接触式であるため、当該位置検出装置が撮像装置における騒音発生源とならずに済むなどの利点を得ることもできる。
また、ここでは、ホール素子2a,2bのセンサ配列方向が第1アクチュエータ123の移動方向(X軸方向)に略一致するように配置されるとともに、ホール素子2c,2dのセンサ配列方向が第2アクチュエータ133の移動方向(Y軸方向)に略一致するように配置されている。そのため、磁気センサユニット22で検出される座標値の座標系が、第1および第2アクチュエータ123,133を制御するために用いられる座標系と略一致することになり、信号処理を行う際に座標変換の演算を行う必要がなく、効率的な信号処理が可能な構成となっている。
さらに、4個のホール素子を図15のように配置することにより、4個のホール素子からなる1つのセンサパッケージとしての磁気センサユニット22を配置するだけで、X方向およびY方向の2方向についての磁界の変化を検知することができるようになり、しかもその磁気センサユニット22に対向して1個の磁石23を設置するだけで、X方向およびY方向の2方向について位置検出が可能な位置検出機構20が実現されることになる。このように、図15に示すホール素子2a〜2dの配置は、位置検出機構20の小型化に適したものとなっている。
なお、この実施形態においては、磁気センサユニット22が4個のホール素子を内蔵し、1個の磁気センサユニットでX軸方向およびY軸方向の2方向について磁界の変化を検知できるように構成した例を示した。しかし、1方向についての磁界変化を検知するために1個の磁気センサユニットを設けるようにしてもよい。例えば、第1アクチュエータ123の外側の位置にX軸方向についての位置検出を行う磁気センサユニットを1個設け、第2アクチュエータ133の外側の位置(上記実施の形態で示した位置検出機構20の設置位置)にY軸方向についての位置検出を行う磁気センサユニットを1個設けるようにしてもよい。
また、この実施の形態では、移動部材である第1および第2スライダ13,14を移動させるために、駆動手段として圧電素子82を利用したインパクトアクチュエータが適用される場合を例示したが、これに限定されるものではなく、他の駆動手段や駆動方式のものを採用するようにしてもよい。
<D.第4実施形態>
この第4実施形態においては、位置検出装置の別の具体的利用形態を例示する。ここでは、撮像装置のレンズ位置の検出に上記の位置検出装置を利用する場合について説明する。
図22は、撮像装置(ここではデジタルスチルカメラ)300Bを示す図である。
撮像装置300Bは、複数のレンズ40、カメラ本体60、および鏡胴70等を備える。この撮像装置300Bは、オートフォーカス機能およびズーム機能を有しており、複数のレンズ40として、フォーカスレンズ40Fおよびズームレンズ40Zを含むレンズを有している。フォーカスレンズ40Fおよびズームレンズ40Zは、それぞれ独立に、光軸方向において鏡胴70に対して相対的に移動することが可能である。
また、フォーカスレンズ40Fおよびズームレンズ40Zには、それぞれ、各レンズ位置を検出する位置検出装置10F,10Zが設けられている。
各位置検出装置10F,10Zは、それぞれ上記第1実施形態の位置検出装置10Aと同様の構成を有している。例えば、位置検出装置10Fは、磁石1とホール素子2a,2bとを備えている。また、位置検出装置10Zも、同様に、磁力発生体(磁石)1とホール素子2a,2bとを備えている。なお、図22においては、図示されていないが、各位置検出装置10F,10Zの各ホール素子対からの出力を処理するため、第1実施形態と同様の処理回路3等がカメラ本体60内に設けられている。
また、位置検出装置10Fの磁石1は、移動部材であるフォーカスレンズ40Fの底部に固定されており、位置検出装置10Fのホール素子2a,2bは、固定部材である鏡胴70の内面に固定されている。したがって、フォーカシング時などにおいて、位置検出装置10Fは、フォーカスレンズ40Fの鏡胴70に対する相対位置を検出することが可能である。そして、この位置検出装置10Fによるフォーカスレンズ40Fの位置を検出し、その検出結果を用いて、当該フォーカスレンズ40Fの位置を制御することができる。例えばフィードバック制御等によって、フォーカスレンズ40Fの位置を目標位置に追従させることが可能である。
同様に、位置検出装置10Zの磁石1は、移動部材であるズームレンズ40Zの底部に固定されており、位置検出装置10Zのホール素子2a,2bは、固定部材である鏡胴70の内面に固定されている。したがって、ズーム時などにおいて、位置検出装置10Zは、ズームレンズ40Zの鏡胴70に対する相対位置を検出することが可能である。そして、この位置検出装置10Zによるズームレンズ40Zの位置を検出し、その検出結果を用いて、当該ズームレンズ40Zの位置を制御することができる。例えばフィードバック制御等によって、ズームレンズ40Zの位置を目標位置に追従させることが可能である。
この撮像装置300Bによれば、第1実施形態と同様の利点を得ることが可能である。特に、小型化、低コスト化等の要請が強い撮像装置において上述の位置検出装置を用いることによれば、そのような要請に応えつつ、高精度の位置計測結果を用いた高精度の駆動制御が可能となる。また、上記の位置検出装置は非接触式であるため、当該位置検出装置が撮像装置における騒音発生源とならずに済むなどの利点を得ることもできる。
第1実施形態に係る位置検出装置の概略構成を示す図である。 位置検出装置における構成要素の物理的な配置を示す斜視図である。 位置検出装置における構成要素の物理的な配置を示す側面図である。 位置検出装置の電気的な処理回路を示す図である。 ホール素子(磁気センサ)による位置検出原理を示す図である。 磁力発生体の磁束密度分布を示す図である。 位置Xと値ΔVと関係を示す図である。 比較例に係る位置検出装置の構成および磁束密度分布曲線を示す図である。 第1実施形態に係る位置検出装置の磁束密度分布曲線等を示す図である。 変形例に係る位置検出装置の磁束密度分布曲線等を示す図である。 異なるサイズの各磁石の磁束密度分布曲線を示す図である。 図11の各磁束密度分布曲線に対する位置指標値を示す図である。 図12の各磁束密度分布曲線の線形性を示す図である。 第2実施形態に係る位置検出装置を示す斜視図である。 さらなる変形例に係る位置検出装置を示す斜視図である。 位置検出装置が組み込まれた撮像装置を示す図である。 手振れ補正装置の組立分解斜視図である。 磁石支持部を正面からみた場合の要部拡大図である。 インパクトアクチュエータの構成を示す図である。 図14のI−I断面を示す断面図である。 手振れ補正装置の駆動制御回路の電気的構成を示すブロック図である。 位置検出装置が組み込まれた別の撮像装置を示す図である。
符号の説明
1,23 磁石
2,2a〜2d ホール素子
3 処理回路
10A〜10C,10F,10Z 位置検出装置
12 ベース板
13,14 スライダ
16 撮像素子
40F フォーカスレンズ
40Z ズームレンズ
100 手振れ補正装置
300A,300B 撮像装置
Ad 許容移動量
Hp 素子間距離
Ms マグネットサイズ

Claims (16)

  1. 互いに離間して配置される1組の磁気センサ対と、
    前記1組の磁気センサ対の離間方向に前記1組の磁気センサ対に対して相対移動するとともに、前記相対移動する方向および前記1組の磁気センサ対の配置面に対して垂直な方向に沿って、順次にN極およびS極となるように磁化されている磁力発生体と、
    前記1組の磁気センサ対からの各出力値に基づいて、前記磁力発生体と前記1組の磁気センサ対との間の相対位置を検出する制御手段と、
    を備え、
    前記1組の磁気センサ対の離間方向において、前記磁力発生体の長さは前記1組の磁気センサ対の離間距離以上であり、
    前記制御手段は、前記1組の磁気センサ対の各出力値の大きさの差分値を位置出力として検出し、
    前記磁力発生体の長さは、該磁力発生体の長さが前記1組の磁気センサ対の離間距離に対して段階的に変更された長さのなかで、前記磁力発生体の位置変化に対する前記差分値の変化を示す曲線と、前記変化を示す曲線について求めた回帰直線とのずれ量の最大値が最小となる長さに定められていることを特徴とする位置検出装置。
  2. 請求項1に記載の位置検出装置において、
    前記1組の磁気センサ対の離間方向において、前記磁力発生体の長さは、前記1組の磁気センサ対の離間距離と前記磁力発生体の許容移動量との合計値以上であることを特徴とする位置検出装置。
  3. 請求項1に記載の位置検出装置において、
    前記1組の磁気センサ対の離間方向において、前記磁力発生体の長さは、前記1組の磁気センサ対の離間距離以上に設定された前記磁力発生体の許容移動量と、前記1組の磁気センサ対の離間距離との合計値以上であることを特徴とする位置検出装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の位置検出装置において、
    前記磁力発生体としての永久磁石が移動部材に取り付けられ、
    前記1組の磁気センサ対は固定部材に取り付けられ、
    前記制御手段は、前記固定部材に対する前記移動部材の位置を検出することを特徴とする位置検出装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の位置検出装置において、
    前記制御手段は、前記1組の磁気センサ対の各出力値の大きさの和が一定値になるように前記1組の磁気センサ対の各入力値を制御することを特徴とする位置検出装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の位置検出装置において、
    前記1組の磁気センサ対の離間方向である第1の方向とは異なる第2の方向に互いに離間して配置される別の1組の磁気センサ対、
    をさらに備え、
    前記第2の方向において、前記磁力発生体の長さは前記別の1組の磁気センサ対の離間距離以上であることを特徴とする位置検出装置。
  7. 請求項6に記載の位置検出装置において、
    前記第2の方向において、前記磁力発生体の長さは前記別の1組の磁気センサ対の離間距離と前記磁力発生体の許容移動量との合計値以上であることを特徴とする位置検出装置。
  8. 請求項7に記載の位置検出装置において、
    前記第2の方向において、前記磁力発生体の長さは前記別の1組の磁気センサ対の離間距離以上に設定された前記磁力発生体の許容移動量と、前記別の1組の磁気センサ対の離間距離との合計値以上であることを特徴とする位置検出装置。
  9. 請求項6から請求項8のいずれかに記載の位置検出装置において、
    前記第1の方向と前記第2の方向とは直交することを特徴とする位置検出装置。
  10. 請求項9に記載の位置検出装置において、
    前記1組の磁気センサ対と前記別の1組の磁気センサ対とを構成する4つの磁気センサが点対称に配置されることを特徴とする位置検出装置。
  11. 請求項10に記載の位置検出装置において、
    前記磁力発生体は、円柱形状を有していることを特徴とする位置検出装置。
  12. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の位置検出装置において、
    前記磁力発生体は、角柱形状を有していることを特徴とする位置検出装置。
  13. 手振れ補正機構であって、
    請求項1から請求項12のいずれかに記載の位置検出装置と、
    手振れを補正するために相対移動する2物体の相対位置を、前記位置検出装置を用いて検出する検出手段と、
    前記検出手段による検出結果に基づいて、手振れを補正するために前記2物体の相対駆動を行う駆動手段と、
    を備える手振れ補正機構。
  14. 撮像装置であって、
    請求項1から請求項12のいずれかに記載の位置検出装置と、
    手振れを補正するために相対移動する2物体の相対位置を、前記位置検出装置を用いて検出する検出手段と、
    前記検出手段による検出結果に基づいて、手振れを補正するために前記2物体の相対駆動を行う駆動手段と、
    を備える撮像装置。
  15. 撮像装置であって、
    フォーカスレンズを含む撮像光学系と、
    請求項1から請求項12のいずれかに記載の位置検出装置と、
    前記位置検出装置を用いて前記フォーカスレンズの位置を検出し、当該フォーカスレンズの位置を制御するレンズ位置制御手段と、
    を備える撮像装置。
  16. 撮像装置であって、
    ズームレンズを含む撮像光学系と、
    請求項1から請求項12のいずれかに記載の位置検出装置と、
    前記位置検出装置を用いて前記ズームレンズの位置を検出し、当該ズームレンズの位置を制御するレンズ位置制御手段と、
    を備える撮像装置。
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