JP4034461B2 - インクジェット記録用紙 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、水溶性インクを用いてカラーで記録するインクジェット記録用紙に関するものである。さらに詳しくは、記録面に顔料を用いたコーティングを施していない、いわゆる普通紙タイプのインクジェット記録用紙に関するものであり、特に蛍光増白剤により用紙のISO白色度を高めることにより、記録した画像の画像濃度、色再現性に優れ、さらに印字部の耐水性と面強度に優れたインクジェット記録用紙に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
インクジェット記録装置は、記録用紙に直接インクを噴射する方式であって、従来の記録装置に比べてランニングコストが安く、静かで且つカラー記録が容易な記録方法として注目されている。この様な記録方式において用いられるインクは安全性、印刷特性の面から水系のインクが用いられ、また、記録用紙はインクの吸収が早く且つ異色インクの重複があってもインクの溢れなどを生じないこと、インクドットの広がりが適正であること、また、ドット形状が真円に近いこと、さらにドットエッジが鮮明であること、当然のこととしてドット濃度が高く、且つカラー記録においてはドットのコントラストを際立たせるために十分ISO白色度が高いことが要求されている。
【0003】
上記インクジェット記録装置に用いる記録用紙としては、上記従来の要求に応えるために、例えば、特開昭59−35977号公報および、特開平1−135682号公報に開示されている様な専用のコート紙の使用が提案されている。これに対し、モノクロ記録やビジネスカラー記録の分野では、低価格で汎用性のある記録用紙、即ち電子写真記録装置分野で一般に用いられている様な普通紙の使用が望まれている。
【0004】
近年、電子写真記録装置に用いる記録用紙として主流になりつつある中性紙のトナー転写用紙をインクジェット記録方式の記録用紙に使用すると、原紙に使用する填料に制限ができてしまい、フルカラーインクジェット専用のコート紙に比較して、カラー印字の際に色再現性の良いISO白色度の高い用紙が得られなかった。さらに、これまで提案されてきた記録面に顔料を用いたコーティングを施していない、いわゆる普通紙タイプのインクジェット記録用紙は、インクジェット記録が可能であることに主眼が置かれ、インクジェット記録方式の問題点である耐水性に関しては、何ら解決されていなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上記の技術分野において、従来の問題点を改良することにある。記録面に顔料を用いたコーティングを施していない、いわゆる普通紙タイプのカラーインクジェット記録用紙に関するものであり、面強度に優れると共に、特に記録した画像の耐水性に優れ、ISO白色度を高めることにより、記録した画像の画像濃度、並びに色再現性に優れたインクジェット記録用紙を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的は以下の本発明によって達成される。
【0007】
すなわち、第1の発明におけるインクジェット記録用紙は、木材パルプを主原料とし、填料として炭酸カルシウムを用いて抄紙された中性原紙に、蛍光増白剤、染顔料、水溶性バインダーおよびカチオン性高分子定着剤であるポリビニールアルコール−カチオンモノマーグラフト重合物を主成分とする塗工液を塗工したインクジェット記録用紙であって、該原紙が灰化処理を500℃、4時間とした以外はJIS P−8126に準じた原紙灰分が5〜20%、蛍光増白剤(A)とカチオン性高分子定着剤(B)の固形分塗工量の混合比A:Bが1:6〜2:3の範囲にあり、かつ、塗工された紙のキセノンフラッシュランプを光源に使用してJIS P−8148に規定される測定法により測定されたISO白色度が95%以上、および蛍光強度が7〜15%であることを特徴とするものである。
【0009】
第2の発明におけるインクジェット記録用紙は、上記第1の発明に、蛍光増白剤がジアミノスチルベン−ジスルフォン酸誘導体であることを特徴とするものである。
【0010】
さらに、上記第1または2の発明におけるインクジェット記録用紙において、好ましくは、塗工液が抄紙機のオンマシンサイズプレス装置を用いて塗工されることを特徴とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のインクジェット記録用紙について、詳細に説明する。
【0013】
本発明者らは、まず第1に、本発明のインクジェット記録用紙のISO白色度とインクジェット記録装置での印字特性との関係について検討した。
【0014】
普通紙タイプのインクジェット記録用紙では、いわゆるコート紙タイプのようにインク吸収層が存在しないので、原紙をインク吸収層として用いることになる。そこで、原紙の白色度がインクジェト記録用紙の印字特性に影響を及ぼすことになる。原紙は白ければ白いほど印字物のコントラストが高くなるので、印字品質が向上することになる。
【0015】
但し、これまではJIS P−8123に規定されるハンター白色度が制定されていたために、蛍光増白剤を含む試料の白色度と視感白さが合わない場合が多かった。これは、ハンター白色度では、照明光がフィラメント型ランプに青色フィルターを通した光を照明していたからであり、蛍光増白剤を励起させる波長領域の光(主に紫外領域の光)が大幅にカットされることに原因があったものと考えられる。ISO白色度では、照明光源の白色光を積分球を用いて拡散照明する。この照明光源にキセノンフラッシュランプを用いれば蛍光増白剤を励起させる波長領域の光が含まれているので、視感白さに近い数値表現が可能となる。
【0016】
本発明のインクジェット記録用紙のISO白色度とインクジェット記録装置での印字特性との関係について比較検討した結果、試料のISO白色度と印字特性、特に、印字後の画像濃度、並びに画像再現性との間に良好な相関関係が見られた。そして、インクジェット記録装置に用いる記録用紙のISO白色度が95%以上の時、インクジェット記録装置で印字した際の画像濃度、並びに画像再現性のバランスが良好であることを見い出し、本発明のインクジェット記録用紙を発明するに至った。
【0017】
視感白さだけを向上させる上では、従来から広く行われている試料の青味付けなどでパルプ繊維に黄色の余色である青紫色の着色を与えることによって、残存する黄色を打ち消して無彩色に近くし、場合によってはさらに青味を付け、視覚に白色度が向上したような錯覚を与えることもできたが、明度はかなり低下してしまう問題があった。
【0018】
該インクジェット記録用紙の印字特性を向上させるには、蛍光増白剤を用いてISO白色度が95%以上である必要がある。パルプ繊維上の蛍光増白剤は、昼光中にある紫外線を吸収して400〜500nmの蛍光を発する性質があるため、可視部の短波長側の反射光を補充して明度の低下を伴うことなく青味付けが行われる結果、肉眼的には白色度は一段と向上して見える。従って、蛍光増白剤による増白は、化学的に材質から着色物質や汚れを取除く漂白とは異なる。その結果として、漂白工程では達成できないような著しい増白効果を得ることができる。
【0019】
カラーのインクジェット記録紙においては、ISO白色度と言えども95%未満では視感白さが足りず、画像再現性が乏しい印字品位となる。従って、該インクジェット記録用紙の印字特性と印刷時の視感白さを考えると、ISO白色度が95%以上であることが望ましい。
【0020】
ISO白色度を向上させる方法は、抄紙原材料に白色度の高い材料を選定するほかに、上記の機構からも蛍光増白剤を適用することができる。蛍光増白剤の配合量は多い方が効果は認められるが、その効果は次第に飽和してきて、最終的にはオーバーダイイングと言う現象を引き起こして、白色度は逆に低下してしまう。本発明においては、ISO白色度以外に蛍光強度で表現することが好ましい。蛍光強度は、紫外領域の光を含む照明光で測定された白色度からUVフィルターで紫外領域の光をカットした照明光で測定した白色度の差として表わされ、本発明では7〜15%の範囲にあることが好ましい。7%以下では明らかに、視感白さが弱くなり、15%以上では明らかに蛍光が飽和してしまい、経済的にも最適な状態とは言い難い。
【0021】
第2に、本発明では、原紙を抄造する際に使用される填料として、ISO白色度を高めることができることから、中性紙において使用される炭酸カルシウムを使用することが好ましい。また、インクジェット記録用紙としては、インクの吸収性および画像濃度を高める点からも、炭酸カルシウムを使用することが好ましい。炭酸カルシウムは中性原紙に使用できる填料の中では、白色度が高く、インクの吸収性も高い。そこで、本発明における中性原紙には、灰化処理を500℃、4時間とした以外はJISP−8128に準じた灰分は5〜20%であるものを用いる。用紙の灰分が5%未満ではISO白色度、並びに不透明度の面からインクジェット記録適性を悪化させてしまう。一方、灰分が20%以上になると、普通紙タイプの用紙はオフィス用紙として多用途に使用されることから、逆に灰分の増加は記録用紙コバ面からの紙粉の問題が発生しやすいことおよび印刷時に面強度の低下による紙粉が発生しやすいことなどの問題が発生してしまう。
【0022】
本発明の原紙を抄造する際に使用される内添サイズ剤としては、中性抄紙に用いられる中性ロジン系サイズ剤、アルケニル無水コハク酸、アルキルケテンダイマー、石油樹脂系サイズ剤などが使用できるが、インクジェット記録用紙としては、低サイズでも均一なサイズ効果を示すことから、耐裏抜け対策として中性ロジンサイズ剤を用いることが望ましい。中性抄紙に一般的に使用されている内添サイズ剤であるアルケニル無水コハク酸、アルキルケテンダイマーなどは、そのサイズ効果が高いことから添加量は少なくて済むが、記録用紙全体への均一なサイズ性付与と言う点では中性ロジン系サイズ剤に劣ることから、インクジェット記録用紙の内添サイズ剤としては不向きである。また、電子写真転写記録装置に用いる記録用紙としても転用された場合でも、搬送性の面から中性ロジンサイズ剤を用いることが望ましい。
【0023】
紙料中には、この他に、本発明の所望の効果を損なわない範囲で、従来から使用されている各種のアニオン性、ノニオン性、カチオン性あるいは両性の紙力向上剤などの抄紙用内添助剤が必要に応じて適宜選択して使用される。例えば、各種澱粉、およびポリアクリルアミド、ポリエチレンイミン、ポリアミン、ポリアミド・ポリアミン、尿素ホルマリン樹脂、メラミンホルマリン樹脂、植物ガム、ポリビニルアルコール、ラテックス、ポリエチレンオキサイド、ポリアミド樹脂の内の1種あるいは2種以上が適宜組み合わされて使用される。
【0024】
なお、染料、蛍光増白剤、pH調節剤、消泡剤、ピッチコントロール剤、スライムコントロール剤などの抄紙用内添助剤を目的に応じて適宜添加することも可能である。
【0025】
本発明の抄紙方法において、抄紙機は、長網抄紙機、ツインワイヤー抄紙機、コンビネーション抄紙機、丸網抄紙機、ヤンキー抄紙機など製紙業界で公知の抄紙機を適宜使用できる。
【0026】
第3に、本発明の最大の特徴は、上記の原紙に、蛍光増白剤、染顔料、水溶性バインダーおよびカチオン性高分子定着剤を主成分とする塗工液を塗工したインクジェット記録用紙であることを特徴とすることにある。上記の原紙に水溶性バインダーを塗工することにより、原紙面の強度を向上させることができる。また、カチオン性高分子定着剤は、インクジェット記録装置に用いる記録用紙としては、一般的には水溶性を付与するためにアニオン性基を持っている、インクの定着性を向上させ、印字画像の耐水性を付与することができる。
【0027】
しかし、カチオン性高分子定着剤はインクの定着性のみに主眼が置かれると、カチオン強度が増大する結果として、本発明のもう一つの特徴である蛍光増白剤の強度を低下させてしまうこととなる。本発明者らは、このカチオン性高分子定着剤について、インクの定着性と蛍光増白剤の強度の低下との関係を鋭意検討した結果、蛍光増白剤がジアミノスチルベン−ジスルフォン酸誘導体(A)であり、かつ、カチオン性高分子定着剤がポリビニールアルコール−カチオンモノマーグラフト重合物(B)であり、両者を固形分塗工量の混合比A:Bを1:6〜2:3の範囲に組み合わせることにより、ISO白色度の発現性とインクジェット印字部分の耐水性が両立することを発見し、本発明に至った。蛍光増白剤の割合が1:6より小さくなると、ISO白色度が低下してしまい、2:3より大きくなると、印字されたインクジェット印字部分の耐水性が大きく悪化する。
【0028】
本発明におけるカチオン性高分子定着剤としては、記録用紙に水の滴下や吸湿によるインクの流れだしや滲みだしを抑制するための耐水性を付与するために、水性インクの染料分である水溶性直接染料や水溶性酸性染料中のスルホン酸基、カルボキシル基、アミノ基などと不溶な塩を形成する1級〜3級アミン、または4級アンモニウム塩のモノマー、オリゴマー、またはポリマーを使用することができる。具体的には、ジメチルアミン・エピクロルヒドリン縮合物、アクリルアミド・ジアリルアミン共重合物、ポリビニルアミン共重合物、ジシアンジアミド、ジメチル・ジアリルアンモニウムクロライド、ポリビニールアルコール−カチオンモノマーグラフト重合物などを添加することが可能であるが、ポリビニールアルコール−カチオンモノマーグラフト重合物を用いた場合に効果の発現性が最も良好になる。
【0029】
本発明における蛍光増白剤としては、昼光中にある紫外線を吸収して、可視部の短波長側の反射光線を補充して明度の低下を伴うことなく青み付けが行われるだけでなく、耐光性、溶解性、および染着性などに優れている必要がある。具体的にはジアミノスチルベン−ジスルフォン酸誘導体、オキサゾール誘導体、ビフェニル誘導体、イミダゾール誘導体、クマリン誘導体、並びにピラゾリン誘導体などが用いられるが、パルプ繊維に対してはジアミノスチルベン−ジスルフォン酸誘導体を用いた場合に効果の発現性が最も良好になる。
【0030】
ここで用いられる、水溶性バインダーは、例えば、ポリビニルアルコール、シラノール変性ポリビニルアルコール、酢酸ビニル、酸化澱粉、リン酸エステル化澱粉、エーテル化澱粉、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロースなどのセルロース誘導体、カゼイン、ゼラチン、大豆蛋白、シリル変性ポリビニルアルコールなど;無水マレイン酸樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体、メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体などの共役ジエン系共重合体ラテックス;アクリル酸エステルおよびメタクリル酸エステルの重合体または共重合体、アクリル酸およびメタクリル酸の重合体または共重合体などのアクリル系重合体ラテックス;エチレン酢酸ビニル共重合体などのビニル系重合体ラテックス;あるいはこれらの各種重合体のカルボキシル基などの官能基含有単量体による官能基変性重合体ラテックス;メラミン樹脂、尿素樹脂などの熱硬化合成樹脂系などの水性接着剤;ポリメチルメタクリレート、ポリウレタン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニルコポリマー、ポリビニルブチラール、アルキッド樹脂などの合成樹脂系接着剤を一種以上で使用することが出来る。この他、公知の天然、合成樹脂接着剤を使用することは特に限定されない。
【0031】
本発明の塗工液には、添加剤として蛍光増白剤との組合せで着色染料、及び着色顔料を一種以上配合することが出来る。着色染料、及び着色顔料は単独でも、混合しても使用することができるが、本発明の目的には580〜600nmの黄色部を減算するブルーイング剤を用いることが好ましい。ここで用いる着色染料、及び着色顔料は一般的に用いられる染顔料であれば種類は問わないが、より好ましくは、水溶性バインダーとの相溶性、耐光性、並びに塗工時の発色均一性の点からアニオン性の着色顔料であるジオキサジン顔料やフタロシアニン顔料が好ましい。
【0032】
さらに、その他の添加剤として、表面サイズ剤、pH調節剤、増粘剤、流動性改良剤、消泡剤、抑泡剤、離型剤、発泡剤、浸透剤、着色染料、着色顔料、蛍光増白剤、紫外線吸収剤、防腐剤、防黴剤、酸化防止剤、塩化ナトリウム、塩化カリウムなどの無機導電剤、有機導電剤、などを適宜配合することも勿論可能である。
【0033】
本発明における上記の蛍光増白剤、染顔料、水溶性バインダーおよびカチオン性高分子定着剤を主成分とする塗工液をサイズプレスなどで塗工する装置としては、コンベンショナルサイズプレス、ゲートロールサイズプレス、あるいはフィルムトランスファー方式のサイズプレス、ロッドコーター、ビルブレード、ショートドウェルコーターなどを用いることができる。これら塗工装置の中では蛍光増白剤や染顔料がオンマシンで紙層に均一に塗工できるような方式のものが望ましく、オンマシンサイズプレス装置が好ましい。また、塗工後には必要に応じて、マシンカレンダー、熱カレンダー、スーパーカレンダー、ソフトカレンダーなどのカレンダー装置を用いて仕上げることも可能である。
【0034】
本発明における塗工量は特に制限はない。原紙のサイズ性によってその塗工が左右されるが、望ましくは塗工液の固形分として約1〜3g/m2を原紙に塗工することが望ましい。
【0035】
また、本発明の原紙を抄造する際に使用される木材パルプとしては、NBKPLBKP、NBSP、LBSP、GP、TMPなどの他に古紙パルプが挙げられる。使用に当たっては、それらを数種類目的に応じた比率で混合して用いる。
【0036】
なお、本発明で言う古紙パルプの原料としては、(財)古紙再生促進センターの古紙標準品質規格表に示されている、上白、罫白、クリーム白、カード、特白、中白、模造、色白、ケント、白アート、特上切、別上切、新聞、雑誌などが挙げられる。さらに具体例としては、情報関連記録用紙である非塗工コンピュータ記録用紙、感熱紙、感圧紙などのプリンター記録用紙、およびPPC記録用紙などのOA古紙、アート紙、コート紙、微塗工紙、マット紙などの塗工紙、あるいは上質紙、色上質、ノート、便箋、包装紙、ファンシーペーパー、中質紙、新聞用紙、更紙、スーパー掛け紙、模造紙、純白ロール紙、ミルクカートンなどの非塗工紙などの紙や板紙の古紙で、化学パルプ紙、高歩留りパルプ含有紙などが使用されるが、印字、複写、印刷、非印刷を問わず特に限定されるものではない。
【0037】
本発明のインクジェット記録用紙は、インクジェット記録用紙として使用される以外にも、オフィス用紙として電子写真用転写紙、熱転写受像紙、印刷用紙として使用することが可能である。
【0038】
【実施例】
以下に実施例を示し本発明を詳細に説明する。なお、本発明はこれに限定されるものではない。以下における部、%はすべて重量によるものである。
【0039】
実施例1〜10および比較例1〜8
まず、以下の配合に従って、原紙1〜6を作製した。
【0040】
<原紙配合1>
原紙配合;LBKP(ろ水度;450ml、c.s.f) 100部
炭酸カルシウム(奥多摩工業社製;TP−121) 20部
中性ロジンサイズ剤(日本PMC社製;CC−167) 0.4部
硫酸アルミニウム 1.4部
両性澱粉(日本NSC社製;Cato3210) 1.0部
染料(バサゾールバイオレット57L;BASF社製) 0.00096部
歩留り向上剤(アライドコロイド社製;パーコール57) 0.025部
歩留り向上剤(アライドコロイド社製;オーガノゾーブO) 0.1部
【0041】
<原紙配合2>
原紙配合;LBKP(ろ水度;450ml、c.s.f) 100部
炭酸カルシウム(奥多摩工業社製;TP−121) 10部
中性ロジンサイズ剤(日本PMC社製;CC−167) 0.4部
硫酸アルミニウム 1.4部
蛍光増白剤(日本曹達社製;ケイコールBUL) 0.02部
両性澱粉(日本NSC社製;Cato3210) 1.0部
染料(バサゾールバイオレット57L;BASF社製) 0.00096部
歩留り向上剤(アライドコロイド社製;パーコール57) 0.025部
歩留り向上剤(アライドコロイド社製;オーガノゾーブO) 0.1部
【0042】
<原紙配合3>
原紙配合;写真原紙用高白LBKP(ろ水度;450ml、c.s.f) 100部
タルク(カミタルク社製;Bタルク) 6部
ロジンサイズ剤(ハリマ化成社製;ハーサイズL-750) 0.3部
硫酸アルミニウム 1.5部
蛍光増白剤(日本曹達社製;ケイコールBUL) 0.02部
カチオン澱粉(日本NSC社製;Cato304) 0.3部
染料(バサゾールバイオレット57L;BASF社製) 0.00096部
歩留り向上剤(ハイモ社製;ハイホルダー301) 0.03部
【0043】
<原紙配合4>
原紙配合;写真原紙用高白LBKP(ろ水度;450ml、c.s.f) 100部
タルク(カミタルク社製;Bタルク) 10部
ロジンサイズ剤(ハリマ化成社製;ハーサイズL-750) 0.3部
硫酸アルミニウム 1.5部
蛍光増白剤(日本曹達社製;ケイコールBUL) 0.02部
カチオン澱粉(日本NSC社製;Cato304) 0.3部
染料(バサゾールバイオレット57L;BASF社製) 0.00096部
歩留り向上剤(ハイモ社製;ハイホルダー301) 0.03部
【0044】
<原紙配合5>
原紙配合;写真原紙用高白LBKP(ろ水度;450ml、c.s.f) 100部
タルク(カミタルク社製;Bタルク) 15部
ロジンサイズ剤(ハリマ化成社製;ハーサイズL-750) 0.3部
硫酸アルミニウム 1.5部
蛍光増白剤(日本曹達社製;ケイコールBUL) 0.02部
カチオン澱粉(日本NSC社製;Cato304) 0.3部
染料(バサゾールバイオレット57L;BASF社製) 0.00096部
歩留り向上剤(ハイモ社製;ハイホルダー301) 0.03部
【0045】
<原紙配合6>
原紙配合;LBKP(ろ水度;450ml、c.s.f) 100部
炭酸カルシウム(奥多摩工業社製;TP−121) 20部
中性ロジンサイズ剤(日本PMC社製;CC−167) 0.4部
硫酸アルミニウム 1.4部
蛍光増白剤(日本曹達社製;ケイコールBUL) 1.0部
両性澱粉(日本NSC社製;Cato3210) 1.0部
染料(バサゾールバイオレット57L;BASF社製) 0.00096部
歩留り向上剤(アライドコロイド社製;パーコール57) 0.025部
歩留り向上剤(アライドコロイド社製;オーガノゾーブO) 0.1部
【0046】
<原紙配合7>
原紙配合;LBKP(ろ水度;450ml、c.s.f) 80部
原紙配合;DIP(ろ水度;400ml、c.s.f) 20部
炭酸カルシウム(奥多摩工業社製;TP−121) 10部
中性ロジンサイズ剤(日本PMC社製;CC−167) 0.4部
硫酸アルミニウム 1.4部
蛍光増白剤(日本曹達社製;ケイコールBUL) 0.02部
両性澱粉(日本NSC社製;Cato3210) 1.0部
染料(バサゾールバイオレット57L;BASF社製) 0.00096部
歩留り向上剤(アライドコロイド社製;パーコール57) 0.025部
歩留り向上剤(アライドコロイド社製;オーガノゾーブO) 0.1部
【0047】
上記配合の0.3%スラリーを抄幅1,300mm、抄紙速度150m/mi n.で長網抄紙機により坪量78.4g/m2、水分5.0%の原紙を抄造し、これをサイズプレス用の原紙とした。
【0048】
次に、以下の方法に従って実施例および比較例のインクジェット記録用紙を作製した。
【0049】
実施例1
上記で作製した原紙2に、以下の配合でサイズプレスを行ない、固形分付着量3.0g/m2のインクジェット記録用紙を得、実施例1のインクジェット記録用紙とした。なお、原紙2の灰分は8.9%であった。
<サイズプレス液1配合>
酸化澱粉(日本食品化工社製;MS3800) 3部
カチオン性高分子定着剤(ハイモ社製;SC−600G2) 3部
蛍光増白剤(日本曹達社製;ケイコールBRAL) 0.5部
カチオン表面サイス゛剤(BASF社製;バソプラスト 265D) 0.1部
着色顔料(大日精化工業社製;TB536ブルー) 0.004部
着色顔料(大日精化工業社製;TB1548バイオレット) 0.003部
水 93.393部
【0050】
実施例2
実施例1で用いたサイズプレス液1配合をサイズプレス液2配合とした以外は同様にして実施例2のインクジェット記録用紙を作製した。
<サイズプレス液2配合>
酸化澱粉(日本食品化工社製;MS3800) 3部
カチオン性高分子定着剤(ハイモ社製;SC−600G2) 3部
蛍光増白剤(日本曹達社製;ケイコールBRAL) 1.0部
カチオン表面サイス゛剤(BASF社製;バソプラスト 265D) 0.1部
着色顔料(大日精化工業社製;TB536ブルー) 0.004部
着色顔料(大日精化工業社製;TB1548バイオレット) 0.003部
水 92.893部
【0051】
実施例3
実施例1で用いたサイズプレス液1配合をサイズプレス液3配合とした以外は同様にして実施例3のインクジェット記録用紙を作製した。
<サイズプレス液3配合>
酸化澱粉(日本食品化工社製;MS3800) 3部
カチオン性高分子定着剤(ハイモ社製;SC−600G2) 3部
蛍光増白剤(日本曹達社製;ケイコールBRAL) 1.5部
カチオン表面サイス゛剤(BASF社製;バソプラスト 265D) 0.1部
着色顔料(大日精化工業社製;TB536ブルー) 0.004部
着色顔料(大日精化工業社製;TB1548バイオレット) 0.003部
水 92.393部
【0052】
実施例4
実施例1で用いたサイズプレス液1配合をサイズプレス液4配合とした以外は同様にして実施例4のインクジェット記録用紙を作製した。
<サイズプレス液4配合>
酸化澱粉(日本食品化工社製;MS3800) 3部
カチオン性高分子定着剤(ハイモ社製;SC−600G2) 3部
蛍光増白剤(日本曹達社製;ケイコールBRAL) 2.0部
カチオン表面サイス゛剤(BASF社製;バソプラスト 265D) 0.1部
着色顔料(大日精化工業社製;TB536ブルー) 0.004部
着色顔料(大日精化工業社製;TB1548バイオレット) 0.003部
水 91.893部
【0053】
実施例5
実施例1で用いた原紙2を原紙1とした以外は同様にして実施例5のインクジェット記録用紙を作製した。なお、原紙1の灰分は17.3%であった。
【0054】
実施例6
実施例1のサイズプレス液1配合をサイズプレス液5配合とした以外は同様にして実施例6のインクジェット記録用紙を作製した。
<サイズプレス液5配合>
酸化澱粉(日本食品化工社製;MS3800) 3部
カチオン性高分子定着剤(ハイモ社製;SC−600G2) 0.75部
蛍光増白剤(日本曹達社製;ケイコールBRAL) 0.25部
カチオン表面サイス゛剤(BASF社製;バソプラスト 265D) 0.1部
着色顔料(大日精化工業社製;TB536ブルー) 0.004部
着色顔料(大日精化工業社製;TB1548バイオレット) 0.003部
水 95.893部
【0055】
実施例7
実施例4で用いた原紙2を原紙6とした以外は同様にして実施例7のインクジェット記録用紙を作製した。なお、原紙6の灰分は17.5%であった。
【0056】
実施例8
実施例1で用いた原紙2を原紙7とした以外は同様にして実施例8のインクジェット記録用紙を作製した。なお、原紙7の灰分は9.3%であった。
【0057】
実施例9
実施例1のサイズプレス液1配合をサイズプレス液6配合とした以外は同様にして実施例9のインクジェット記録用紙を作製した。
<サイズプレス液6配合>
酸化澱粉(日本食品化工社製;MS3800) 3部
カチオン性高分子定着剤(ハイモ社製;SC−600G2) 3部
蛍光増白剤(日本曹達社製;ケイコールBRAL) 0.5部
カチオン表面サイス゛剤(BASF社製;バソプラスト 265D) 0.1部
染料(住友化学工業社製;スミライトスプラブルー) 0.002部
染料(住友化学工業社製;スミライトスプラバイオレット) 0.003部
水 93.395部
【0058】
実施例10
実施例1のサイズプレス液1配合をサイズプレス液7配合とした以外は同様にして実施例10のインクジェット記録用紙を作製した。
<サイズプレス液7配合>
酸化澱粉(日本食品化工社製;MS3800) 3部
カチオン性高分子定着剤(ハイモ社製;SC−600G2) 3部
蛍光増白剤(市販トリアゾール誘導体) 1.0部
カチオン表面サイス゛剤(BASF社製;バソプラスト 265D) 0.1部
着色顔料(大日精化工業社製;TB536ブルー) 0.004部
着色顔料(大日精化工業社製;TB1548バイオレット) 0.003部
水 92.893部
【0059】
比較例1
上記で作製した原紙3に、サイズプレス液1配合でサイズプレスを行ない、固形分付着量3.0g/m2のインクジェット記録用紙を得、比較例1のインクジェット記録用紙1とした。なお、原紙3の灰分は5.9%であった。
【0060】
比較例2
比較例1で用いた原紙3を原紙4とした以外は同様にして比較例2のインクジェット記録用紙を作製した。なお、原紙4の灰分は9.3%であった。
【0061】
比較例3
比較例1で用いた原紙3を原紙5とした以外は同様にして比較例3のインクジェット記録用紙を作製した。なお、原紙5の灰分は13.0%であった。
【0062】
比較例4
実施例1で用いたサイズプレス液1配合をサイズプレス液8配合とした以外は同様にして比較例4のインクジェット記録用紙を作製した。
<サイズプレス液8配合>
酸化澱粉(日本食品化工社製;MS3800) 3.5部
カチオン性高分子定着剤(ハイモ社製;SC−600G2) 3部
カチオン表面サイス゛剤(BASF社製;バソプラスト 265D) 0.1部
着色顔料(大日精化工業社製;TB536ブルー) 0.004部
着色顔料(大日精化工業社製;TB1548バイオレット) 0.003部
水 93.393部
【0063】
比較例5
比較例4で用いた原紙2を原紙1とした以外は同様にして比較例5のインクジェット記録用紙を作製した。
【0064】
比較例6
上記で作製した原紙2に、以下の配合でサイズプレスを行ない、固形分付着量3.0g/m2のインクジェット記録用紙を得、比較例6のインクジェット記録用紙とした。
<サイズプレス液9配合>
酸化澱粉(日本食品化工社製;MS3800) 6部
蛍光増白剤(日本曹達社製;ケイコールBRAL) 0.5部
カチオン表面サイス゛剤(BASF社製;バソプラスト 265D) 0.1部
着色顔料(大日精化工業社製;TB536ブルー) 0.004部
着色顔料(大日精化工業社製;TB1548バイオレット) 0.003部
水 93.393部
【0065】
比較例7
米国で市販されているヒューレットパッカード社の「Bright White」を購入し、比較例7とした。
【0066】
比較例8
日本国内で市販されているキヤノン社の電子写真・インクジェット共用紙である「PB用紙」を購入し、比較例8とした。
【0067】
上記により作製した実施例1〜10および比較例1〜8の記録用紙について、以下に記載する評価方法によって、用紙のISO白色度、蛍光強度を測定した。この結果を表1に示す。
【0068】
1)ISO白色度
測定試料は20℃、65%RHの環境下に24時間調湿後、JIS P−8148に従ってキセノンフラッシュランプを光源に使用した日本電色工業株式会社製のPF−10を用いて、ISO白色度を測定した。測定は10枚の試験片を用いて行い、試験片の表面と裏面の平均値をISO白色度とした。フルカラー印字において、際だつ白さが要求される場合にはISO白色度で95%以上であることが好ましい。
【0069】
2)蛍光強度
測定試料は20℃、65%RHの環境下に24時間調湿後、JIS P−8148に従ってキセノンフラッシュランプを光源に使用した日本電色工業株式会社製のPF−10を用いて、UVカットフィルターのある場合と無い場合についてISO白色度を測定した。蛍光強度はUVカットフィルターを使用しないISO白色度とUVカットフィルターを使用した場合のISO白色度の差として表現される。測定は10枚の試験片を用いて行い、試験片の表面と裏面の平均値を蛍光強度とした。日常生活の中で使用される用紙については、蛍光強度は7〜15%であることが好ましい。
【0070】
また、インクジェット適性については、以下に記載した評価方法によって評価を行った。この結果を表1に示す。
【0071】
1)画像耐水性
文字および罫線をキヤノン社製インクジェットプリンターBJ−420Jで印字し、印字した部分に、蒸留水をNo.15の注射針で1滴滴下し、放置乾燥後、滲みの程度を目視で評価した。なお、評価基準としては、A:特性が良好、B:実用上問題ない範囲で良好、C:実用上問題有り、D:特性が不良で示した。
【0072】
2)印字濃度
キヤノン社製インクジェットプリンターBJ−420Jを用いて、ブラックのベタパターンを印字し、放置乾燥後、光学濃度をマクベス濃度計で測定した。なお、評価基準としては、実用上1.2以上の濃度が好ましい。
【0073】
3)画像再現性
キヤノン社製インクジェットプリンターBJ−420Jで日本規格協会が発行しているJIS X−9201に準拠した高精細ディジタル標準画像データのN1、並びにN4画像を印字し、放置乾燥後、印字サンプルと付属の印刷サンプルとの色相値の違いを評価した。なお、N1では女性の顔と手の平でのハイライト部の肌色の変化、およびグレーがかった背景での色バランスを、N4では金属食器とガラスにおける明部の調子と中性色の再現性を中心に評価を行った。評価基準としては、A:特性が良好、B:実用上問題ない範囲で良好、C:実用上問題有り、D:特性が不良で示した。
【0074】
【表1】
【0075】
上記の評価結果を考察すると、実施例1〜6で明らかなように、良好な印字濃度と画像再現性を得るには、ISO白色度が95%以上、蛍光強度も7%以上であることが必要なことが判る。また、実施例7からは、蛍光強度を15%近くまで上げてきても、画像濃度や画像再現性については飽和状態になってしまうことも判る。実施例9ではサイズプレス配合の着色剤として顔料だけでなく染料も使えることが、また、蛍光増白剤も多種類使用できることが判る。比較例1〜5で明らかなようにISO白色度と蛍光強度の特性がどちらか規格に満たないだけで画像再現性は悪化してしまうことも判る。さらに比較例6に示すように、カチオンの定着剤を塗工しない場合、耐水性が大きく悪化してしまう。
【0076】
実施例11〜13および参考例1〜2
炭酸カルシウムを含有する原紙灰分による発明の特徴を明確にする目的で、以下の配合に従って、原紙8〜12を作製した。
<原紙配合8>
原紙配合;LBKP(ろ水度;450ml、c.s.f) 100部
炭酸カルシウム(奥多摩工業社製;TP−121) 26部
中性ロジンサイズ剤(日本PMC社製;CC−167) 0.4部
硫酸アルミニウム 1.4部
両性澱粉(日本NSC社製;Cato3210) 1部
染料(バサゾールバイオレット57L;BASF社製) 0.00096部
歩留り向上剤(アライドコロイド社製;パーコール57) 0.025部
歩留り向上剤(アライドコロイド社製;オーガノゾーブO) 0.1部
【0077】
<原紙配合9>
原紙配合;LBKP(ろ水度;450ml、c.s.f) 100部
炭酸カルシウム(奥多摩工業社製;TP−121) 32部
中性ロジンサイズ剤(日本PMC社製;CC−167) 0.4部
硫酸アルミニウム 1.4部
蛍光増白剤(日本曹達社製;ケイコールBUL) 0.02部
両性澱粉(日本NSC社製;Cato3210) 1.0部
染料(バサゾールバイオレット57L;BASF社製) 0.00096部
歩留り向上剤(アライドコロイド社製;パーコール57) 0.030部
歩留り向上剤(アライドコロイド社製;オーガノゾーブO) 0.15部
【0078】
<原紙配合10>
原紙配合;LBKP(ろ水度;450ml、c.s.f) 100部
炭酸カルシウム(奥多摩工業社製;TP−121) 21部
中性ロジンサイズ剤(日本PMC社製;CC−167) 0.4部
硫酸アルミニウム 1.4部
両性澱粉(日本NSC社製;Cato3210) 1.0部
染料(バサゾールバイオレット57L;BASF社製) 0.00096部
歩留り向上剤(アライドコロイド社製;パーコール57) 0.025部
歩留り向上剤(アライドコロイド社製;オーガノゾーブO) 0.1部
【0079】
<原紙配合11>
原紙配合;LBKP(ろ水度;450ml、c.s.f) 100部
炭酸カルシウム(奥多摩工業社製;TP−121) 11部
中性ロジンサイズ剤(日本PMC社製;CC−167) 0.4部
硫酸アルミニウム 1.4部
蛍光増白剤(日本曹達社製;ケイコールBUL) 0.02部
両性澱粉(日本NSC社製;Cato3210) 1.0部
染料(バサゾールバイオレット57L;BASF社製) 0.00096部
歩留り向上剤(アライドコロイド社製;パーコール57) 0.025部
歩留り向上剤(アライドコロイド社製;オーガノゾーブO) 0.1部
【0080】
<原紙配合12>
原紙配合;LBKP(ろ水度;450ml、c.s.f) 100部
炭酸カルシウム(奥多摩工業社製;TP−121) 6部
中性ロジンサイズ剤(日本PMC社製;CC−167) 0.4部
硫酸アルミニウム 1.4部
蛍光増白剤(日本曹達社製;ケイコールBUL) 0.02部
両性澱粉(日本NSC社製;Cato3210) 1.0部
染料(バサゾールバイオレット57L;BASF社製) 0.00096部
歩留り向上剤(アライドコロイド社製;パーコール57) 0.025部
歩留り向上剤(アライドコロイド社製;オーガノゾーブO) 0.1部
【0081】
上記配合の0.3%スラリーを抄幅1,300mm、抄紙速度150m/mi n.で長網抄紙機により坪量78.4g/m2、水分5.0%の原紙を抄造し、これをサイズプレス用の原紙とした。
【0082】
次に、以下の方法に従って実施例のインクジェット記録用紙を作製した。
【0083】
実施例11
上記で作製した原紙11に、サイズプレス液1配合でサイズプレスを行ない、固形分付着量3.0g/m2のインクジェット記録用紙を得、実施例11のインクジェット記録用紙とした。なお、原紙11の灰分は8.9%であった。
【0084】
実施例12
実施例11で用いた原紙11を原紙10とした以外は同様にして実施例12のインクジェット記録用紙を作製した。なお、原紙10の灰分は17.2%であった。
【0085】
実施例13
実施例11で用いた原紙11を原紙8とした以外は同様にして実施例13のインクジェット記録用紙を作製した。なお、原紙8の灰分は19.7%であった。
【0086】
参考例1
実施例11で用いた原紙11を原紙12とした以外は同様にして参考例1のインクジェット記録用紙を作製した。なお、原紙12の灰分は4.8%であった。
【0087】
参考例2
実施例11で用いた原紙11を原紙9とした以外は同様にして参考例2のインクジェット記録用紙を作製した。なお、原紙9の灰分は22.3%であった。
【0088】
上記により作製した実施例10〜13および参考例1〜2の記録用紙について、用紙のISO白色度、蛍光強度、並びにインクジェット適性は前述した評価方法により測定した。また、面強度については、以下の測定方法に従って測定を行った。この結果を表2に示す。
【0089】
1)面強度
測定試料は20℃、65%RHの環境下に24時間調湿後、市販の18mm幅セハン接着テープ(ニチバン社製、セロテープ)を300g/cmの線圧で貼り付け、1cm/sec.の速度で剥離した際の、テープに付着した粉の量の程度でを判定した。評価基準としては、A:テープにほとんど粉が付かず、面強度が強い、B:テープに僅かに粉が付着するが、実用上は問題ない、C:テープに粉が付着し、使用条件によっては問題がある、D:テープにかなり粉が付着し、実用上問題である、E:テープに多量の粉が付着し使用に耐えないで示した。
【0090】
【表2】
【0091】
上記の評価結果を考察すると、実施例11〜13で明らかなように、填料として炭酸カルシウムの灰分が5〜20%である原紙に、蛍光増白剤、染顔料、水溶性バインダーおよびカチオン性高分子定着剤を主成分とする塗工液を塗工し、かつ、塗工された紙のキセノンフラッシュランプを光源に使用してJIS P−8148に規定される測定法により測定されたISO白色度が95%以上、および蛍光強度が7〜15%であることを組み合わせることにより、画像濃度が高く、耐水性と画像再現性だけでなく、面強度にも優れたインクジュット用紙が得られることが判る。参考例2のように炭酸カルシウムの灰分量が20%を越えると、耐水性、画像濃度並びに画像再現性は向上するが、面強度が大きく悪化してしまうことも明白である。さらに、参考例1のように炭酸カルシウムの灰分量が5%より低いと、面強度は維持されるものの、耐水性、画像濃度並びに画像再現性は低下してしまう。
【0092】
実施例14〜20、参考例3〜5、および比較例9〜10
組合せによる発明の特徴を明確にする目的で、以下の配合に従って、原紙13〜14を作製した。
【0093】
<原紙配合13>
原紙配合;LBKP(ろ水度;450ml、c.s.f) 100部
炭酸カルシウム(奥多摩工業社製;TP−121) 12部
中性ロジンサイズ剤(日本PMC社製;CC−167) 0.4部
硫酸アルミニウム 1.4部
蛍光増白剤(日本曹達社製;ケイコールBUL) 0.02部
両性澱粉(日本NSC社製;Cato3210) 1.0部
染料(バサゾールバイオレット57L;BASF社製) 0.00096部
歩留り向上剤(アライドコロイド社製;パーコール57) 0.025部
歩留り向上剤(アライドコロイド社製;オーガノゾーブO) 0.1部
【0094】
<原紙配合14>
原紙配合;LBKP(ろ水度;450ml、c.s.f) 80部
原紙配合;DIP(ろ水度;400ml、c.s.f) 20部
炭酸カルシウム(奥多摩工業社製;TP−121) 12部
中性ロジンサイズ剤(日本PMC社製;CC−167) 0.4部
硫酸アルミニウム 1.4部
蛍光増白剤(日本曹達社製;ケイコールBUL) 0.02部
両性澱粉(日本NSC社製;Cato3210) 1.0部
染料(バサゾールバイオレット57L;BASF社製) 0.00096部
歩留り向上剤(アライドコロイド社製;パーコール57) 0.025部
歩留り向上剤(アライドコロイド社製;オーガノゾーブO) 0.1部
【0095】
上記配合の0.3%スラリーを抄幅1,300mm、抄紙速度150m/min.で長網抄紙機により坪量78.4g/m2、水分5.0%の原紙を抄造し、これをサイズプレス用の原紙とした。
【0096】
次に、以下の方法に従って実施例および比較例のインクジェット記録用紙を作製した。
【0097】
実施例14
上記で作製した原紙13に、サイズプレス液1配合でサイズプレスを行ない、固形分付着量3.0g/m2のインクジェット記録用紙を得、実施例14のインクジェット記録用紙とした。この時の原紙13の灰分は10.7%であった。
【0098】
実施例15
実施例14のサイズプレス液1配合をサイズプレス液2配合とした以外は同様にして実施例15のインクジェット記録用紙を作製した。
【0099】
実施例16
実施例14のサイズプレス液1配合をサイズプレス液3配合とした以外は同様にして実施例16のインクジェット記録用紙を作製した。
【0100】
実施例17
実施例14のサイズプレス液1配合をサイズプレス液4配合とした以外は同様にして実施例17のインクジェット記録用紙を作製した。
【0101】
実施例18
上記で作製した原紙14に、サイズプレス液1配合でサイズプレスを行ない、固形分付着量3.0g/m2のインクジェット記録用紙を得、実施例18のインクジェット記録用紙とした。この時の原紙14の灰分は10.9%であった。
【0102】
参考例3
実施例14のサイズプレス液1配合をサイズプレス液10配合とした以外は同様にして参考例3のインクジェット記録用紙を作製した。
<サイズプレス液10配合>
酸化澱粉(日本食品化工社製;MS3800) 5部
カチオン性高分子定着剤(ハイモ社製;SC−600G2) 0.71部
蛍光増白剤(日本曹達社製;ケイコールBRAL) 0.5部
カチオン表面サイズ剤(BASF社製;バソプラスト 265D) 0.1部
着色顔料(大日精化工業社製;TB536ブルー) 0.004部
着色顔料(大日精化工業社製;TB1548バイオレット) 0.003部
水 93.683部
【0103】
参考例4
実施例14のサイズプレス液1配合でカチオン性高分子定着剤をアクリルアミド−ジアリルアミン共重合物に変更したサイズプレス液11配合とした以外は同様にして参考例4のインクジェット記録用紙を作製した。
<サイズプレス液11配合>
酸化澱粉(日本食品化工社製;MS3800) 3部
カチオン性高分子定着剤
(市販アクリルアミド−ジアリルアミン共重合物) 3部
蛍光増白剤(日本曹達社製;ケイコールBRAL) 0.5部
カチオン表面サイズ剤(BASF社製;バソプラスト 265D) 0.1部
着色顔料(大日精化工業社製;TB536ブルー) 0.004部
着色顔料(大日精化工業社製;TB1548バイオレット) 0.003部
水 93.393部
【0104】
参考例5
実施例14のサイズプレス液1配合でカチオン性高分子定着剤をジメチルアミン−エピクロルヒドリン重縮合物に変更したサイズプレス液12配合とした以外は同様にして参考例5のインクジェット記録用紙を作製した。
<サイズプレス液12配合>
酸化澱粉(日本食品化工社製;MS3800) 3部
カチオン性高分子定着剤
(市販ジメチルアミン−エピクロルヒドリン重縮合物) 3部
蛍光増白剤(日本曹達社製;ケイコールBRAL) 0.5部
カチオン表面サイズ剤(BASF社製;バソプラスト 265D) 0.1部
着色顔料(大日精化工業社製;TB536ブルー) 0.004部
着色顔料(大日精化工業社製;TB1548バイオレット) 0.003部
水 93.393部
【0105】
実施例19
実施例14のサイズプレス液1配合で蛍光増白剤をトリアゾール誘導体に変更したサイズプレス液13配合とした以外は同様にして実施例19のインクジェット記録用紙を作製した。
<サイズプレス液13配合>
酸化澱粉(日本食品化工社製;MS3800) 3部
カチオン性高分子定着剤(ハイモ社製;SC−600G2) 3部
蛍光増白剤(市販トリアゾール誘導体) 1.5部
カチオン表面サイズ剤(BASF社製;バソプラスト 265D) 0.1部
着色顔料(大日精化工業社製;TB536ブルー) 0.004部
着色顔料(大日精化工業社製;TB1548バイオレット) 0.003部
水 92.493部
【0106】
実施例20
実施例14のサイズプレス液1配合で蛍光増白剤をイミダゾール誘導体に変更したサイズプレス液14配合とした以外は同様にして実施例20のインクジェット記録用紙を作製した。
<サイズプレス液14配合>
酸化澱粉(日本食品化工社製;MS3800) 3部
カチオン性高分子定着剤(ハイモ社製;SC−600G2) 3部
蛍光増白剤(市販イミダゾール誘導体) 1.0部
カチオン表面サイズ剤(BASF社製;バソプラスト 265D) 0.1部
着色顔料(大日精化工業社製;TB536ブルー) 0.004部
着色顔料(大日精化工業社製;TB1548バイオレット) 0.003部
水 92.893部
【0107】
比較例9
実施例16のサイズプレス液1配合をサイズプレス液15配合とした以外は同様にして比較例9のインクジェット記録用紙を作製した。
<サイズプレス液15配合>
酸化澱粉(日本食品化工社製;MS3800) 3部
カチオン性高分子定着剤(ハイモ社製;SC−600G2) 3部
蛍光増白剤(日本曹達社製;ケイコールBRAL) 0.4部
カチオン表面サイス゛剤(BASF社製;バソプラスト 265D) 0.1部
着色顔料(大日精化工業社製;TB536ブルー) 0.004部
着色顔料(大日精化工業社製;TB1548バイオレット) 0.003部
水 93.493部
【0108】
比較例10
実施例16のサイズプレス液1配合をサイズプレス液16配合とした以外は同様にして比較例10のインクジェット記録用紙を作製した。
<サイズプレス液16配合>
カチオン性高分子定着剤(ハイモ社製;SC−600G2) 6部
蛍光増白剤(日本曹達社製;ケイコールBRAL) 0.9部
カチオン表面サイス゛剤(BASF社製;バソプラスト 265D) 0.1部
着色顔料(大日精化工業社製;TB536ブルー) 0.004部
着色顔料(大日精化工業社製;TB1548バイオレット) 0.003部
水 92.993部
【0109】
上記により作製した実施例14〜20、参考例3〜5、および比較例9〜10の記録用紙について、前述した評価方法に従って、用紙のISO白色度、蛍光強度を測定した。この結果を表3に示す。
【0110】
また、インクジェット適性の画像再現性および面強度について、前述した評価方法に従って測定した。また、画像耐水性、並びに印字濃度については以下の測定方法に従って測定を行った。この結果を表4に示す。
【0111】
1)画像耐水性
文字および罫線をキヤノン社製インクジェットプリンターBJ−420Jで印字し、印字したブラックとマゼンタ部分に、蒸留水をNo.15の注射針で1滴滴下 し、放置乾燥後、滲みの程度を目視で評価した。なお、評価基準としては、A:特性が良好、B:実用上問題ない範囲で良好、C:実用上問題有り、D:特性が不良で示した。
【0112】
2)印字濃度
キヤノン社製インクジェットプリンターBJ−420Jを用いて、フルカラー4色のベタパターンを印字し、放置乾燥後、ブラックとマゼンタの光学濃度をマクベス濃度計で測定した。なお、評価基準としては、実用上1.2以上の濃度が好ましい。
【0113】
【表3】
【0114】
【表4】
【0115】
上記の評価結果を考察すると、実施例14〜18で明らかなように、塗工液の蛍光増白剤がジアミノスチルベン−ジスルフォン酸誘導体(A)であり、かつ、カチオン性高分子定着剤がポリビニールアルコール−カチオンモノマーグラフト重合物(B)であり、固形分塗工量の混合比A:Bが1:6〜2:3の範囲にある条件ではISO白色度、蛍光強度も高く、インクジェット適性においては画像濃度や耐水性に優れる。しかし、比較例9に見られるように、蛍光増白剤の濃度が低くて、上記範囲から外れると、ISO白色度だけでなく蛍光強度も大きく低下する。この現象は比較例10に見られるように、それぞれが高濃度の場合でも、逆に定着剤のカチオン基により蛍光増白剤が失活してしまうので同様の現象が発生してしまう。参考例3では逆にカチオン性高分子定着剤の濃度が低くて上記範囲を外れた場合であるが、この時は耐水性が悪化し始める。さらに、参考例4、5では蛍光増白剤の種類を変更しているが、この場合は画像濃度と耐水性のバランスが多少崩れる。実施例19、20ではカチオン性高分子定着剤の種類を変更しているが、ISO白色度、蛍光強度が低下傾向となり、画像濃度も悪化し始める。これらの結果は、蛍光増白剤がジアミノスチルベン−ジスルフォン酸誘導体であり、かつ、カチオン性高分子定着剤がポリビニールアルコール−カチオンモノマーグラフト重合物の組合せで、さらに、固形分塗工量の混合比A:Bを1:6〜2:3の範囲内にいれることにより、ISO白色度、蛍光強度、並びにインクジェット適性に対して最も好ましいインクジェット用紙が得られることを明確に示している。
【0116】
【発明の効果】
本発明のインクジェット記録用紙は、木材パルプを主原料とし、填料として炭酸カルシウムを用いて抄紙された中性原紙に、蛍光増白剤、染顔料、水溶性バインダーおよびカチオン性高分子定着剤であるポリビニールアルコール−カチオンモノマーグラフト重合物を主成分とする塗工液を塗工したインクジェット記録用紙であって、該原紙が灰化処理を500℃、4時間とした以外はJIS P−8126に準じた原紙灰分が5〜20%、蛍光増白剤(A)とカチオン性高分子定着剤(B)の固形分塗工量の混合比A:Bが1:6〜2:3の範囲にあり、かつ、塗工された紙のキセノンフラッシュランプを光源に使用してJIS P−8148に規定される測定法により測定されたISO白色度が95%以上、および蛍光強度が7〜15%であることを特徴とすることにより、用紙のISO白色度が高められ、普通紙タイプのインクジェット記録用紙でりながら、記録した画像の画像濃度、色再現性に優れ、さらに印字部の耐水性があり、面強度の高いインクジェット記録用紙を提供することができる。
【0118】
第2の発明では、蛍光増白剤(A)をジアミノスチルベン−ジスルフォン酸誘導体に特定することにより、ISO白色度が高く、面強度が高いと共に、記録した画像の画像濃度、色再現性に優れ、さらに印字部の耐水性があるインクジェット記録用紙を提供することができる。
Claims (3)
- 木材パルプを主原料とし、填料として炭酸カルシウムを用いて抄紙された中性原紙に、蛍光増白剤、染顔料、水溶性バインダーおよびカチオン性高分子定着剤であるポリビニールアルコール−カチオンモノマーグラフト重合物を主成分とする塗工液を塗工したインクジェット記録用紙であって、該原紙が灰化処理を500℃、4時間とした以外はJIS P−8126に準じた原紙灰分が5〜20%、蛍光増白剤(A)とカチオン性高分子定着剤(B)の固形分塗工量の混合比A:Bが1:6〜2:3の範囲にあり、かつ、塗工された紙のキセノンフラッシュランプを光源に使用してJIS P−8148に規定される測定法により測定されたISO白色度が95%以上、および蛍光強度が7〜15%であることを特徴とするインクジェット記録用紙。
- 蛍光増白剤がジアミノスチルベン−ジスルフォン酸誘導体であることを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録用紙。
- 前記塗工液が抄紙機のオンマシンサイズプレス装置を用いて塗工されることを特徴とする請求項1または2記載のインクジェット記録用紙。
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