JPH08258399A - 転写用シート - Google Patents

転写用シート

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JPH08258399A
JPH08258399A JP7061440A JP6144095A JPH08258399A JP H08258399 A JPH08258399 A JP H08258399A JP 7061440 A JP7061440 A JP 7061440A JP 6144095 A JP6144095 A JP 6144095A JP H08258399 A JPH08258399 A JP H08258399A
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JP
Japan
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ink jet
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cobb
calcium carbonate
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Application number
JP7061440A
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English (en)
Inventor
Tatsuo Kamozawa
龍男 鴨沢
Takeo Sugiyama
武夫 杉山
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、直接染料を配合した水性インクを用
いるインクジェット記録方式により印字を行なった場合
でも、高濃度の印字物が得られ、かつ印字部分のブロン
ズ化現象の少ないインクジェット記録用紙および電子写
真用転写紙に共用できる保存性に優れた転写シートを提
供する事を目的とする。 【構成】本発明のインクジェット記録用紙および電子写
真用転写紙に共用可能な転写用シートは、填料として平
均粒径が0.8〜2.5μmであるパルプ製造プラント
の石灰キルンの排ガスとして得られる炭酸ガスと水酸化
カルシウム水性懸濁液とを反応させる事により得られる
紡錘状炭酸カルシウムを用い、内添サイズ剤として中性
ロジンサイズ剤を含有し、表面サイズを施すことによ
り、イソプロピルアルコールの5重量%水溶液を用いた
コッブサイズ度が10〜50g/m2の範囲であること
を特徴としたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、保存性に優れ、インク
ジェットの画像適性を改良した中性紙のインクジェット
記録用紙および電子写真用転写紙に共用できる転写用シ
ートに関するものである。更に詳しくは、直接染料を配
合した水性インクを用いるインクジェット記録方式によ
り印字を行なった場合でも、高濃度の印字物が得られ、
かつ印字部分のブロンズ化現象の少ないインクジェット
記録用紙および電子写真用転写紙に共用できる保存性に
優れた転写シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】水性インクを用いるインクジェット記録
方式は、記録時の騒音の発生が少なく、高集積のヘッド
を使用することにより、機械的には高解像の記録画像が
高速で得られるという利点を有している。一方、用紙の
面から見た場合、高品位の画像を得るには、主としてパ
ルプよりなる記録用紙の上に付着したインクがその表面
上に不規則に広がることなく、かつ速やかに吸収される
ことが必要である。このためインクの吸収性および乾燥
性を改良する目的では、従来から酸性紙をベースとし
て、無サイズ紙のように水の吸収性の大きい用紙を用い
たり、シリカのような吸収性被覆層を設ける事が提案さ
れ(特公昭60−27588号公報、および特公昭63
−65037号公報)ている。
【0003】一方、社会的には電子写真複写機の普及に
伴い、一般の事務用紙や印刷用紙としての電子写真用転
写紙の役割は拡大を続け、インクジェット記録方式にも
電子写真複写方式にも共用できる用紙の開発が求められ
ている。電子写真用転写紙については、既に数多くの特
許が出願されているが、現在は保存性および画像適性の
面から内添填料として炭酸カルシウムを主体とした、ア
ルキルケテンダイマーやアルケニルコハク酸無水物等
の、いわゆる中性サイズ剤を配合した中性紙(特公昭6
3−40312号公報、および特公平2−54543号
公報)が主流になりつつある。
【0004】今般の中性抄造に於いては、コスト面等で
有利な炭酸カルシウムを填料として使用できることや、
サイズ定着剤としての硫酸バンドの使用を抑えられるこ
との利点があることは周知の事実である。しかしながら
実際は、サイズ定着剤としての本来の目的から、0.0
1〜0.8重量%(対パルプ固形分)程度の割合で硫酸
バンド等のアルミニウム多価金属化合物を添加する抄造
方法を採用しているのが現状であり、中性抄造に際して
しばしば問題とされているアルキルケテンダイマーやア
ルケニルコハク酸無水物等の内添サイズ剤に起因する抄
紙系内ロール汚れ防止の対策として使用されている例も
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述の様な塗
工型インクジェット用紙は、シリカを主成分とする塗工
層を表面に持つため用紙の自然感を損なうこと、またコ
ストが高いことから、一般の事務用紙や印刷用紙として
用いられる上質紙(非塗工紙)に対しては、鮮明な画像
および印字を得る技術への要求が高まっている。また、
従来の塗工型インクジェット用紙は他分野での共用につ
いて考慮されておらず、シリカを主成分とする塗工層を
表面に持つため、電子写真用転写紙として使用した場合
には感光ドラムを傷めるだけでなく、トナーの定着性や
複写機での走行性など、電子写真用適性は殆ど無かっ
た。
【0006】逆に、普通紙として中性の電子写真用転写
紙を、インクジェット記録用紙として用いた場合、サイ
ズ性が高い紙では最大の問題として、印字後、紙上の染
料が紙の繊維間に浸透するよりも、先に紙上で染料同士
が会合してしまい、インク中の水分が蒸発するにつれ、
染料の結晶が紙上に析出して金属光沢を放つようないわ
ゆるブロンズ化現象が起こり、印字濃度の低下とともに
色調も大きく変わるという問題があった。また、サイズ
性の低い紙では、インクの紙中への沈み込みが大きく、
かつその表面上に不規則に広がることから、印字濃度の
低下とともにドットの広がりやフェザリングと呼ばれる
ひげ状のにじみが発生するという問題があった。
【0007】本発明者らは、上記の課題を解決すべく、
従来のシリカのような顔料を含む水性インク受容性被覆
層を持たない、上質紙のインクジェット記録用紙および
電子写真用転写紙として共用できる転写用シートについ
て検討した。この結果、直接染料を配合した水性インク
によるインクジェット記録方式における印字部分のブロ
ンズ化現象は、パルプ製造プラントの石灰キルンの排ガ
スとして得られる炭酸ガスと水酸化カルシウム水性懸濁
液とを反応させる事により得られる平均粒径が0.8〜
2.5μmである紡錘状炭酸カルシウム(以下は自製軽
カルと称す。)を用い且つイソプロピルアルコールの5
重量%水溶液を用いたコッブサイズ度(以下はIPコッ
ブサイズ度と称す。)を10〜50g/m2に規定した
場合、 公知の技術では予測できないほど改良しうるこ
とを見出し、本発明に到達した。
【0008】従って、本発明の目的は、直接染料が配合
された水性インクを用いるインクジェット記録方式によ
り印字を行なった場合、高濃度の印字物が得られ、かつ
印字部分のブロンズ化現象の少ないインクジェット適
性、並びにトナー定着性・走行性・およびカールの良好
な電子写真適性に優れた転写用シートを提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のインクジェット
記録用紙および電子写真用転写紙に共用可能な転写用シ
ートは、填料として平均粒径が0.8〜2.5μmであ
る自製軽カルを用い、内添サイズ剤として中性ロジンサ
イズ剤を含有し、表面サイズを施すことにより、 IP
コッブサイズ度が10〜50g/m2の範囲であること
を特徴としたものである。
【0010】本発明で用いる中性ロジンサイズ剤とは、
pH6〜9の中性領域において使用される、各種界面活
性剤もしくは水溶性高分子で乳化してなるエマルジョン
型ロジンサイズ剤である。ここで、ロジン物質として
は、ガムロジン、ウッドロジン、トール油ロジン、水素
化ロジン、不均化ロジン、重合ロジン、アルデヒド変成
ロジン、ロジンエステルなどのロジン類、更には該ロジ
ン類とアクリル酸、無水マレイン酸、フマール酸、イタ
コン酸などのα、β−不飽和カルボン酸との加熱反応物
を例示できるが、中性領域でのロジン物質の溶出を抑え
る目的で重合、耐水化等の不溶化処理を行なうことがで
きる。本発明における中性ロジンサイズ剤の添加量はパ
ルプ絶乾重量に対して、0.10〜1.0重量%が好ま
しい。0.10重量%以下ではサイズの発現性が悪く、
1.0重量%以上では、長時間の抄造においてウェット
パートの汚れが著しく、操業性の低下を招く為、好まし
くない。
【0011】上記中性ロジンサイズ剤のイオン性は、乳
化時に用いる各種界面活性剤もしくは水溶性高分子によ
りアニオン性、カチオン性の選択は可能であるが、本発
明ではイオン性は問わない。更に、中性ロジンサイズ剤
のサイズ性を発現させる目的で、Alの多価金属化合物
(例えば、硫酸バンド、ポリ塩化アルミニウム、ポリア
ルミニウムシリケートサルファイト、アルミン酸ソーダ
など)を配合してもかまわない。その添加量は、パルプ
絶乾重量に対し0.15重量%〜1.50重量%が好ま
しい。この範囲を外れた場合、抄紙系のバランスが崩れ
サイズ性の低下、歩留まり率の低下、ウェットパートの
汚れ、地合不良など影響が大きく、好ましくない。
【0012】本発明では上で述べたように中性ロジンを
用いると共にパルプ製造プラントの石灰キルンの排ガス
として得られる炭酸ガスと水酸化カルシウム水性懸濁液
とを反応させる事により得られる紡錘状炭酸カルシウム
を用いる事を特徴とする。中でも形状が紡錘状で且つ平
均粒径が0.8〜2.5μmである炭酸カルシウムを用
いる事によって達成されるものである。平均粒径が0.
8μm未満の自製軽カルを用いた場合、インクジェット
のインクの滲みの低下が顕著であり、また平均粒径が
2.5μmを越える自製軽カルを用いた場合、複写機の
感光体摩耗が著しい。
【0013】本発明では、自製軽カルの配合量を4〜1
2重量%にすることによって、機上適性および紙質バラ
ンスを保持できるものである。即ち、自製軽カルの配合
量が12重量%を超えると、感光ドラムを摩耗させ易く
なり、又紙質的には填料が増えると紙の剛直性が低下す
るため、機上での走行性や手めくり性が劣ってくる。ま
た本発明では、自製軽カル以外に市販の炭酸カルシウム
・カオリン・クレー・タルク・二酸化チタン等の一般的
な無機顔料を20%以下であれば併用してもかまわな
い。
【0014】次にコッブサイズ度について説明する。従
来の水を用いたコッブサイズ度では、どうしてもインク
ジェット記録方式で用いられる水溶性インクとは挙動が
異なるため、水を用いたコッブサイズ度では、配合によ
っては同一のコッブサイズ度が得られても、実際に印字
するとドットの広がりや、インクがパルプ繊維に沿って
ひげ状ににじむ現象(以下、フェザリングと表現)、お
よび印字部分のブロンズ化現象が生じる場合があった。
これはインキジェットのインキの溶剤が主にアルコール
系を用いていることから、水を用いたコッブサイズ度と
は相関が取りにくい事からと思われる。
【0015】本発明では、上記の目的に適う方法につい
て鋭意検討を重ねた結果、水性インクを用いるインクジ
ェット記録方式の印字適性と用紙のサイズ性及びブロン
ズ化現象とIPコッブサイズ度とに強い相関があること
が認められた。この結果、本発明では自製軽カルを用い
て、JISP−8140に示すコッブサイズ度におい
て、水ではなく、イソプロピルアルコールの5重量%水
溶液を用いて得られた値を、 10〜50g/m2に規定
することで印字適性を最適化できることを見出したもの
である。
【0016】因みに、 IPコッブサイズ度が10g/
2以下では直接染料を配合した水性インクによるイン
クジェット記録方式において、印字部分のブロンズ化現
象が顕著となり所望の効果が期待できない。また、 I
Pコッブサイズ度が50g/m2以上では、水性インク
を用いるインクジェット記録方式により印字を行なった
場合、インクの紙中への浸透が大き過ぎることからイン
クが沈み込んでしまい、印字濃度が低下するだけでな
く、ドットの不規則な広がりや、フェザリングが発生す
るという問題が出る。
【0017】具体的に、インクジェット記録方式におけ
る水性インクの浸透性を制御する為に、IPコッブサイ
ズ度を適正な範囲に収める手段としては、内添サイズ剤
の種類や配合量を変化する方法、サイズプレス液の表面
サイズ剤の種類(アクリル酸系、α-オレフィン系、ス
チレン-マレイン酸系、等)の配合量、付着量の変化、
サイズプレス液の液温を変化する方法、サイズプレス液
に界面活性剤やアルカリ剤を添加する方法、他にパルプ
ろ水度を調整する方法、プレス圧を変化する方法、サイ
ズプレス前のシート水分を変化させる方法、乾燥のバラ
ンスを変える方法などの内、1種あるいは2種以上を適
宜組み合わせて使用することができる。
【0018】本発明では填料について鋭意検討した結
果、パルプ製造プラントの石灰キルンの排ガスとして得
られる炭酸ガスと水酸化カルシウム水性懸濁液とを反応
させる事により得られる平均粒径が0.8〜2.5μm
である紡錘状炭酸カルシウムを用い、 且つIPコッブ
サイズ度を10〜50g/m2とすることによって、イ
ンクジェット適性および電子写真適性に優れ、且操業性
上安定したものが得られることを見いだした。
【0019】サイズプレス液をサイズプレス工程で塗抹
する方式としては、コンベンショナルサイズプレス、ゲ
ートロールサイズプレス、あるいはフィルムトランスフ
ァー方式のサイズプレス、ロッドコーター、ビルブレー
ド、ショートドウェルコーター等の装置を用いることが
できるが、吸液係数の観点からはコンベンショナルサイ
ズプレスが好ましい。
【0020】更に、同時に、澱粉、ポリビニールアルコ
ール等のバインダー、無水マレイン酸系、α−オレフィ
ン系、スチレン−アクリル酸系等の各種の表面サイズ
剤、エチレン−尿素樹脂等の寸法安定化剤、塩化ナトリ
ウム、塩化カリウム等の無機導電剤、有機導電剤、界面
活性剤、顔料、染料を塗抹することは勿論可能である。
【0021】また、本発明に使用されるパルプとして
は、NBKP、LBKP、NBSP、LBSP、GP、
TMPなどの他に古紙パルプが挙げられる。使用に当た
っては、それらを数種類目的に応じた比率で混合して用
いる。全パルプ中の古紙パルプの混合比率は、電子写真
複写機のフィーダー部での重送対策、転写後のカール対
策から40%以下が好ましい。
【0022】紙料中にはこの他に、本発明の所望の効果
を損なわない範囲で従来から使用されている各種のアニ
オン性、ノニオン性、カチオン性あるいは両性の歩留り
向上剤、ろ水向上剤、紙力向上剤や内添サイズ剤等の抄
紙用内添助剤が必要に応じて適宜選択して使用される。
例えばFe、Sn、Zn等の多価金属化合物、および各
種澱粉、ポリアクリルアミド、ポリエチレンイミン、ポ
リアミン、ポリアミド・ポリアミン、尿素ホルマリン樹
脂、メラミンホルマリン樹脂、植物ガム、ポリビニール
アルコール、ラテックス、ポリエチレンオキサイド、ポ
リアミド樹脂、親水性架橋ポリマー粒子分散物等および
これらの誘導体あるいは変成物などやコロイダルシリ
カ、ベントナイト等の化合物の内の1種あるいは2種以
上が適宜組み合わされて使用される。
【0023】なお、染料、pH調節剤、消泡剤、ピッチ
コントロール剤、スライムコントロール剤等の抄紙用内
添助剤を目的に応じて適宜添加することも可能である。
【0024】本発明の抄紙方法については、抄紙pHが
6.5〜9.0付近である中性抄紙が好ましいが、抄紙
機は長網抄紙機、ツインワイヤー抄紙機、コンビネーシ
ョン抄紙機、丸網抄紙機、ヤンキー抄紙機等を適宜使用
できる。
【0025】
【作用】本発明で規定したように、填料として平均粒径
が0.8〜2.5μmである自製軽カルを用い製軽カル
を用い、 且つIPコッブサイズ度を10〜50g/m2
に規定することによって、他の顔料及び本規定以外の顔
料を用いた場合に比べ、結果として被覆性と浸透性のバ
ランスが取り易くインクの垂直方向の適度な浸透と、横
方向の拡散が防げるため、印字濃度を低下させる事無
く、ブロンズ化現象の原因とされているインクの結晶化
を抑制するものと推定される。
【0026】
【実施例】以下に実施例を示し本発明を詳細に説明す
る。なお、本発明はこれに限定されるものではない。以
下における部、%はすべて重量によるものである。
【0027】実施例1 1.原紙配合 LBKP(ろ水度350ml、c.s.f) :70部 NBKP(ろ水度400ml、c.s.f) :30部 自製 軽質炭酸カルシウム ( 平均粒径1.55μm) :10部 中性ロジンサイズ剤(ハリマ化成製、NeuSize,770):0.7部 硫酸バンド :1部 両性澱粉(王子ナショナル社製、Cato3210) :1部 歩留り向上剤(ハイモ社製、NR−11LS) :0.02部 上記配合のスラリーを抄幅1,300mm、抄紙速度1
50m/minで長網抄紙機により64g/m2の原紙
の抄造を行なった。この原紙に、以下の配合でテーブル
にてサイズプレス処理を1回行ない、IPコッブサイズ
度が12.5g/m2のインクジェット記録用紙、 およ
び電子写真用転写紙に共用できる転写用シートを得た。
【0028】 2.サイズプレス液配合 ホ゜リアクリルアミト゛系樹脂水溶液(分子量300万) :1部 塩化ナトリウム :0.05部 スチレン-アクリル酸系表面サイズ剤(荒川化学社製、ホ゜リマロン1308S):0.30部 水酸化ナトリウム :0.03部 水 :98.62部
【0029】又、上記インクジェット記録用紙、および
電子写真用転写紙に共用できる転写用シートの代表特性
として、IPコッブサイズ度はJISP−8140に準
じて測定されるが、溶液との接触時間は30秒とした。
【0030】インクジェット適性の評価は、上記のイン
クジェット記録用紙および電子写真用転写紙に共用でき
る転写用シートをA4判にカットし、20℃、65%R
Hの条件の恒温恒湿室にて24時間以上調湿を行なった
後、キヤノン製インクジェットプリンターであるBJ−
10Vを用いて以下の方法にて行なった。
【0031】1.フェザリング A4判の紙に横罫線のパターン、およびアルファベット
文字を印字し、目視にて線の太りを5段階で評価した。
【0032】2.ブロンズ 1.の項にて印字したベタ部分の色差値(L、a、b)
を色彩色差計(ミノルタ社製、CR−100)を用いて
測定し、a値の平均値で評価した。
【0033】上記インクジェット記録用紙、電子写真用
転写紙として共用できる転写用シートの電子写真適性は
シャープ社製の電子写真式複写機(SF−9400)を
用いてA4判縦目のサンプルで以下の方法にて評価を行
なった。
【0034】1.トナー定着性 上記複写機にて複写した光学濃度が約1.4の画像部
に、市販の18mm幅セロハン粘着テープ(ニチバン社
製、セロテープ)を300g/cmの線圧で貼り付け、
1cm/secの速度で剥離した際の、剥離前の画像濃
度に対する剥離後の画像濃度の比(以下、OD比と略
す)を指標として評価した。 OD比=剥離後の画像濃度/剥離前の画像濃度 電子写真用転写紙としては、OD比で0.7以上のトナ
ー定着性が必要とされている。なお、画像濃度の測定に
はマクベス反射型濃度計(Macbeth社製、RD−
918)を使用した。
【0035】2.重送 上記複写機にて、A4判の紙を抄紙と直角方向(CD方
向)に2,500枚片面通紙した時の、重送の発生枚数
で評価した。
【0036】3.感光体摩耗性 上記複写機にて、A4判の紙をCD方向に10万枚通紙
後、電子写真学会のテストチャートを複写し、細線のふ
とりや諧調の再現性、ハーフトーン部分のムラの程度や
濃度を目視にて判定した。感光体が摩耗する事により、
チャージャーによる感光体への帯電が不均一となる為、
忠実な潜像形成ができず従って鮮明な複写が、不能とな
る。
【0037】実施例2 実施例1と同じ平均粒径1.55μmの自製軽質炭酸カ
ルシウムを配合しIPコッブサイズ度を43.6g/m
2とした以外は同様にしてサンプルを調整し、実施例2
とした。
【0038】実施例3 実施例1で自製軽質炭酸カルシウムの平均粒径を0.8
5μmとし、IPコッブサイズ度を16.4g/m2
した以外は同様にしてサンプルを調整し、 実施例3と
した。
【0039】実施例4 実施例1で自製軽質炭酸カルシウムの平均粒径を0.8
5μmとし、IPコッブサイズ度を40.6g/m2
した以外は同様にしてサンプルを調整し、 実施例4と
した。
【0040】実施例5 実施例1で自製軽質炭酸カルシウムの平均粒径を2.4
5μmとし、IPコッブサイズ度を13.3g/m2
した以外は同様にしてサンプルを調整し、 実施例5と
した。
【0041】実施例6 実施例1で自製軽質炭酸カルシウムの平均粒径を2.4
5μmとし、IPコッブサイズ度を47.2g/m2
した以外は同様にしてサンプルを調整し、 実施例6と
した。
【0042】実施例7 実施例1で中性ロジンサイズ剤の添加量を1.0重量%
とし、IPコッブサイズ度を10.5g/m2とした以
外は同様にサンプルを調整し、 実施例7とした。
【0043】実施例8 実施例1で硫酸バンドの添加量を0.3重量%とし、I
Pコッブサイズ度を48.7g/m2とした以外は同様
にサンプルを調整し、実施例8とした。
【0044】比較例1 実施例1で自製軽質炭酸カルシウムの平均粒径を0.7
0μmとし、IPコッブサイズ度を14.3g/m2
した以外は同様にしてサンプルを調整し、 比較例1と
した。
【0045】比較例2 実施例1で自製軽質炭酸カルシウムの平均粒径を0.7
0μmとし、IPコッブサイズ度を49.3g/m2
した以外は同様にしてサンプルを調整し、 比較例2と
した。
【0046】比較例3 実施例1で自製軽質炭酸カルシウムの平均粒径を1.5
5μmとし、IPコッブサイズ度を6.5g/m2とし
た以外は同様にしてサンプルを調整し、 比較例3とし
た。
【0047】比較例4 実施例1で自製軽質炭酸カルシウムの平均粒径を1.5
5μmとし、IPコッブサイズ度を56.3g/m2
した以外は同様にしてサンプルを調整し、 比較例4と
した。
【0048】比較例5 実施例1で自製軽質炭酸カルシウムの平均粒径を2.6
5μmとし、IPコッブサイズ度を14.6g/m2
した以外は同様にしてサンプルを調整し、 比較例5と
した。
【0049】比較例6 実施例1で自製軽質炭酸カルシウムの平均粒径を2.6
5μmとし、IPコッブサイズ度を56.8g/m2
した以外は同様にしてサンプルを調整し、 比較例6と
した。
【0050】比較例7 実施例1で自製軽質炭酸カルシウムの平均粒径を5.0
5μmとし、IPコッブサイズ度を11.2g/m2
した以外は同様にしてサンプルを調整し、 比較例7と
した。
【0051】比較例8 実施例1で自製軽質炭酸カルシウムの平均粒径を5.0
5μmとし、IPコッブサイズ度を58.4g/m2
した以外は同様にしてサンプルを調整し、 比較例8と
した。
【0052】比較例9 実施例1で自製軽質炭酸カルシウムに替えて、平均粒径
2.65μmの購入軽質炭酸カルシウムを配合し、 I
Pコッブサイズ度を35.4g/m2とした以外は同様
にしてサンプルを調整し、比較例9とした。
【0053】比較例10 実施例1で自製軽質炭酸カルシウムに替えて、平均粒径
2.65μmの購入軽質炭酸カルシウムを配合し、 I
Pコッブサイズ度を63.6g/m2とした以外は同様
にしてサンプルを調整し、比較例10とした。
【0054】実施例2以下についても、実施例1と同様
に評価を行い各項目について◎○△□×の5段階にて総
合評価を行った。評価の目安として○以上を合格とし
た。
【0055】
【表1】
【0056】 *自製軽カル・・・自製軽質炭酸カルシウム *評 価 ・・・良い(1)← (3)→(5)悪い *総合評価 ・・・◎○は合格。△□×は不合格。 註・・・実施例1で中性ロジンサイズ剤の添加量を
1.0重量%とした以外は同様にサンプルを調整し、実
施例7とした。 註・・・実施例1で硫酸バンドの添加量を0.3重量
%とした以外は同様にサンプルを調整し、実施例8とし
た。
【0057】
【表2】
【0058】 *自製軽カル・・・自製軽質炭酸カルシウム *評 価 ・・・良い(1)← (3)→(5)悪い *総合評価 ・・・◎○は合格。△□×は不合格。 註・・・実施例1で中性ロジンサイズ剤の添加量を
1.0重量%とした以外は同様にサンプルを調整し、実
施例7とした。 註・・・実施例1で硫酸バンドの添加量を0.3重量
%とした以外は同様にサンプルを調整し、実施例8とし
た。
【0059】
【発明の効果】内添サイズ剤として中性ロジンサイズ剤
を用い、平均粒径が0.8〜2.5μmの紡錘状自製軽
質炭酸炭酸カルシウムを用い且つIPコッブサイズ度を
10〜50g/m2に規定する事によりベタ印字濃度が
高く、 ブロンズ化現象の少ないインクジェット記録用
紙、及び電子写真用紙として共用できる保存性に優れた
転写用シートを製造する事が可能になる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 填料として炭酸カルシウム、内添サイズ
    剤として中性ロジンサイズ剤を含有し、該炭酸カルシウ
    ムがパルプ製造プラントの石灰キルンの排ガスとして得
    られる炭酸ガスと水酸化カルシウム水性懸濁液とを反応
    させる事により得られる紡錘状炭酸カルシウムであっ
    て、且つ紡錘状炭酸カルシウムの平均粒径が0.8〜
    2.5μmであり更にイソプロピルアルコールの5重量
    %水溶液を用いたコッブサイズ度が10〜50g/m2
    であることを特徴とするインキジェット及び電子写真用
    複写紙に共用可能な転写用シート。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0887199A2 (en) * 1997-06-26 1998-12-30 Mitsubishi Paper Mills, Ltd. Ink jet recording sheet

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0887199A2 (en) * 1997-06-26 1998-12-30 Mitsubishi Paper Mills, Ltd. Ink jet recording sheet
EP0887199B1 (en) * 1997-06-26 2004-03-31 Mitsubishi Paper Mills, Ltd. Ink jet recording sheet

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