JP4034372B2 - 筒内直接噴射式ガソリンエンジン用無鉛ガソリン - Google Patents

筒内直接噴射式ガソリンエンジン用無鉛ガソリン Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、筒内直接噴射式ガソリンエンジン用無鉛ガソリンに関し、詳しくは環境汚染物質の排出量を低減し、さらにはエンジンの耐久性に対しても優れた筒内直接噴射式ガソリンエンジン用無鉛ガソリンに関するものである。
【0002】
【従来技術】
省資源及び地球温暖化抑制の観点から世界的に化石燃料の使用を減らすことが求められており、ガソリン自動車に対しては燃費の向上が最大の課題となっている。一方、都市部ではNOxなどの汚染物質が環境基準を達成していない地域もあり、ガソリン自動車に対してもさらなる汚染物質の低減が求められている。このような要求に対しガソリン自動車で燃費の向上及び排出ガス中環境汚染物質の低減を同時に行うためには、筒内直接噴射式ガソリンエンジンが最も有力であると考えられている。
従来のガソリンエンジンは吸気ポート内にガソリンを噴射することで、ガソリンと空気の均一予混合気を形成していた。一方筒内直接噴射式ガソリンエンジンはディーゼルエンジンのように燃焼室内に直接ガソリンを噴射する。これにより点火プラグ近傍は濃い混合気であるが燃焼室全体では超希薄となる成層混合気の形成を可能としている。このような成層混合気を形成することで超希薄状態での燃焼を可能とし、ディーゼルエンジンレベルまで燃費を向上することが可能となる。また燃焼室内に直接ガソリンを噴射するため、従来のエンジンで起きたようなガソリンの蒸発遅れがなくなり、より精度の高い燃料噴射量制御を可能とする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
筒内直接噴射式ガソリンエンジンでは燃焼室内にガソリンを噴射するため、従来のガソリンエンジンとは異なる新たな問題が発生する可能性がある。その一つに燃焼室壁面のエンジンオイルにガソリンが溶けこみ、エンジンオイルをガソリンで希釈する問題がある。このエンジンオイルのガソリン希釈は、エンジンの耐摩耗性や耐久性、エンジンオイルの劣化やスラッジの発生だけではなく排出ガスに対しても影響する。
【0004】
本発明は、このような実状に鑑みなされたものであり、筒内直接噴射式ガソリンエンジンに最適な筒内直接噴射式ガソリンエンジン用無鉛ガソリンを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、筒内直接噴射式ガソリンエンジンに最適な無鉛ガソリンを得るために鋭意研究を重ねた結果、特定の蒸留性状または/および特定の組成を有する無鉛ガソリンを、筒内直接噴射式ガソリンエンジン用として用いた場合、エンジンオイルのガソリン希釈量を可及的に低減することができ、その結果としてエンジンの排気ガスに含まれる環境汚染物質を低減し、さらにエンジンの耐久性を向上させることができることを見出し、本発明を完成するに至ったのである。
【0006】
即ち、本発明の筒内直接噴射式ガソリンエンジン用無鉛ガソリンは、90容量%留出温度が160℃以下であり、かつ密度(15℃)が0.748g/cm 以下であるものである。
また、本発明の筒内直接噴射式ガソリンエンジン用無鉛ガソリンは、炭素数9以上の炭化水素化合物の含有量が無鉛ガソリン全量基準で0〜10容量%であり、かつ密度(15℃)が0.748g/cm 以下であるものである。
上記性状を有する本発明の無鉛ガソリンは、更に50容量%留出温度が87℃以上であることが好ましい。
このように、無鉛ガソリンの特定の蒸留性状または/および特定の組成を規定することにより、エンジンの排気ガスに含まれる環境汚染物質を低減し、さらにエンジンの耐久性を向上させることができるので、筒内直接噴射式ガソリンエンジンに最適な筒内直接噴射式ガソリンエンジン用無鉛ガソリンが得られることになる。
【0007】
【発明の実施の態様】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の筒内直接噴射式ガソリンエンジン用無鉛ガソリンは、下記(1)及び(2)の少なくとも一方の性状を満たすことが必要である。
(1)T90が160℃以下で、密度(15℃)が0.748g/cm 以下である。
(2)V(C )が0〜10容量%で、密度(15℃)が0.748g/cm 以下である。
【0008】
上記T90は、JIS K 2254「石油製品−蒸留試験方法」によって測定される90容量%留出温度を表す。本発明においてT90の上限値を、160℃、好ましくは150℃、より好ましくは140℃にすることによって、オイル希釈を低減させ、排出ガスの増加、エンジンオイルの劣化およびスラッジ発生を防止することができる。また、本発明においてT90の下限値については、任意であるが、通常120℃以上であることが望ましい。
【0009】
また、上記V(C9 +)は、以下に示すガスクロマトグラフィー法により定量される値である。すなわち、カラムにはメチルシリコンのキャピラリーカラム、キャリアガスにはヘリウムまたは窒素を、検出器には水素イオン化検出器(FID)を用い、カラム長25〜50m、キャリアガス流量0.5〜1.5ml/min、分割比1:50〜1:250、注入口温度150〜250℃、初期カラム温度−10〜10℃、終期カラム温度150〜250℃、検出器温150〜250℃の条件で測定した値である。本発明において、V(C9 +)を、0〜10容量%、好ましくは0〜5容量%、より好ましくは0容量%にすることによって、オイル希釈を低減させ、排出ガスの増加、エンジンオイルの劣化およびスラッジ発生を防止することができる。
【0010】
本発明の筒内直接噴射式ガソリンエンジン用無鉛ガソリンとしては、上記(1)および(2)のどちらか一方のみを満たしさえすれば、オイル希釈を低減させ、排出ガスの増加、エンジンオイルの劣化およびスラッジの発生を防止する効果を発揮するが、(1)および(2)を同時に満たすことによってその優れた効果を更に高めることができる。
【0011】
本発明の筒内直接噴射式ガソリンエンジン用無鉛ガソリンは、四エチル鉛などのアルキル鉛化合物を実質的に含有しないガソリンであり、たとえ極微量の鉛化合物を含有する場合でも、その含有量はJIS K 2255「ガソリン中の鉛分試験方法」の適用区分下限値以下である。
【0012】
本発明の筒内直接噴射式ガソリンエンジン用無鉛ガソリンにおいて、オクタン価についてはなんら制限はないが、よりアンチノッキング性を高めるため、リサーチ法オクタン価(RON)が89以上、好ましくは90以上、より好ましくは90.5以上、最も好ましくは 91以上であることが望ましい。また、より高速走行中のアンチノック性を高めるために、モーター法オクタン価(MON)が80以上、好ましくは80.5以上、最も好ましくは81以上であることが望ましい。
ここで、リサーチ法オクタン価およびモ−タ−法オクタン価とは、それぞれ、JIS K 2280「オクタン価及びセタン価試験方法」により測定されるリサーチ法オクタン価およびモ−タ−法オクタン価を意味する。
【0013】
本発明の筒内直接噴射式ガソリンエンジン用無鉛ガソリンは、さらに下記のような蒸留性状を満たすことが望ましい。なお、ここでいう蒸留性状とは全てJIS K 2254「石油製品−蒸留試験方法」によって測定される値を表す。
10容量%留出温度(T10):35〜55℃
30容量%留出温度(T30):55〜75℃
50容量%留出温度(T50):75〜100℃
70容量%留出温度(T70):100〜130℃
蒸留終点 :130〜210℃
10の下限値は35℃、好ましくは40℃であることが望ましい。35℃に満たない場合はインジェクタ内でガソリンコーキングを生じる可能性がある。一方、T10の上限値は55℃、好ましくは50℃、より好ましくは48℃であることが望ましい。55℃を超える場合には、低温始動性に不具合を生じる可能性がある。
30の下限値は55℃、好ましくは60℃であることが望ましい。55℃に満たない場合は高温運転性に不具合を生じたりインジェクタ内でガソリンのコーキングを生じたりする可能性がある。一方、T30の上限値は75℃、好ましくは70℃、より好ましくは68℃であることが望ましい。75℃を超える場合には、低温運転性に不具合を生じる可能性がある。
50の下限値は75℃、好ましくは80℃であることが望ましい。75℃に満たない場合は低温運転性、常温運転性に不具合を生じる可能性がある。一方、T50の上限値は100℃、好ましくは95℃、より好ましくは93℃であることが望ましい。100℃を超える場合には、高温運転性に不具合を生じる可能性がある。
70の下限値は100℃であることが望ましい。一方、T70の上限値は130℃、好ましくは125℃、より好ましくは123℃、最も好ましくは120℃であることが望ましい。130℃を越える場合は常温運転性に不具合を生じる可能性がある。
蒸留終点の下限値は130℃であることが望ましい。一方、蒸留終点の上限値は、210℃、好ましくは200℃、より好ましくは195℃、最も好ましくは190℃であることが望ましい。終点が210℃を越える場合は常温運転性に不具合を生じる可能性がある。
【0014】
本発明の筒内直接噴射式ガソリンエンジン用無鉛ガソリンの蒸気圧にはなんら制限はないが、インジェクタ内でのガソリンコーキングの不具合が生じず、またエバポエミッションの量が抑えられることから、蒸気圧が70kPa以下、好ましくは65kPa以下、より好ましくは60kPa以下、最も好ましくは55kPa以下であることが望ましい。ここで言う蒸気圧とは、JIS K 2258「原油及び燃料油蒸気圧試験方法(リ−ド法)」により測定される蒸気圧(リード蒸気圧(RVP))を意味する。
【0015】
本発明の筒内直接噴射式ガソリンエンジン用無鉛ガソリンの密度(15℃)は、0.748g/cm 以下である。密度の下限値は0.73g/cmであることが好ましく、更に好ましくは0.735g/cmであり、0.73g/cmに満たない場合は燃費が悪化する可能性がある。一方、密度の上限値は0.748g/cmであり、この上限値を超える場合は加速性の悪化やプラグのくすぶりを生じる可能性がある。ここで、密度とは、JISK 2249「原油及び石油製品の密度試験方法並びに密度・質量・容量換算表」により測定される密度を意味する。
【0016】
本発明の筒内直接噴射式ガソリンエンジン用無鉛ガソリンの飽和分、オレフィン分および芳香族分の各含有量にはなんら制限はないが、
飽和分(V(P)) :50〜100容量%
オレフィン分(V(O)):0〜15容量%
芳香族分(V(Ar)) :0〜35容量%
であることが望ましい。
本発明の無鉛ガソリンのV(P)は、インジェクタ内でのガソリンのコーキング防止、およびプラグのくすぶりを低減させる、排出ガスのオゾン生成能を低く抑える、排出ガス中のベンゼン濃度を低減させる、すすを発生させないなどの観点から、50〜100容量%、好ましくは60〜100容量%、より好ましくは70〜100容量%であることが望ましい。
また、V(O)は、インジェクタ内でのガソリンのコーキング防止の観点から、0〜15容量%、好ましくは0〜10容量%、より好ましくは0〜7容量%、最も好ましくは0〜5容量%であることが望ましい。
さらに、V(Ar)は、プラグのくすぶりを低減させる、排出ガスのオゾン生成能を低く抑える、排出ガス中のベンゼン濃度を低減させる、すすを発生させないなどの観点から、0〜35容量%、好ましくは0〜30容量%、より好ましくは0〜25容量%、最も好ましくは0〜20容量%であることが望ましい。
上記のV(P)、V(O)およびV(Ar)は、全てJIS K 2536「石油製品−炭化水素タイプ試験方法」の蛍光指示薬吸着法により測定される値である。
【0017】
また、本発明の筒内直接噴射式ガソリンエンジン用無鉛ガソリンの各成分の含有量にはなんら制限はないが、以下のような条件を満たすことが望ましい。
Figure 0004034372
【0018】
上記のV(Bz)は、無鉛ガソリン全量基準のベンゼン含有量を示し、本発明ではその値が0〜1容量%、好ましくは0〜0.5容量%であることが望ましい。ベンゼンの含有量を0〜1容量%とすることによって、排出ガス中のベンゼン濃度を低く抑えることができる。
上記のV(Tol)およびV(C8A)は、それぞれ無鉛ガソリン全量基準のトルエン含有量および炭素数8の芳香族炭化水素化合物含有量を示し、本発明ではV(Tol)が0〜30容量%、好ましくは0〜20容量%、V(C8A)が0〜20容量%、好ましくは0〜15容量%にあることが望ましい。なお、炭素数8の芳香族炭化水素化合物には、エチルベンゼン、キシレン(全ての置換異性体を含む)等が含まれる。
上記のV(C9A)は、無鉛ガソリン全量基準の炭素数9の芳香族炭化水素化合物含有量を示し、本発明では排出ガスのオゾン生成能を低く抑えるために、その値は0〜5容量%、好ましくは0〜3容量%に抑えられることが望ましい。炭素数9の芳香族炭化水素には、n−プロピルベンゼン、イソプロピルベンゼン(クメン)、エチルメチルベンゼン(全ての置換異性体を含む)、トリメチルベンゼン(全ての置換異性体を含む)等が包含される。
上記のV(C10 +A)は、ガソリン全量基準の炭素数10以上の芳香族炭化水素化合物含有量を示し、本発明では排出ガスのオゾン生成能を低く抑えるために、その量が0〜3容量%、好ましくは0〜1容量%、より好ましくは0容量%に抑えられることが望ましい。炭素数10以上の芳香族炭化水素化合物には、ジエチルベンゼン(全ての置換異性体を含む)、ジメチルエチルベンゼン(全ての置換異性体を含む)、テトラメチルベンゼン(全ての置換異性体を含む)、n−ブチルメチルベンゼン(全ての置換異性体を含む)等が包含される。
【0019】
上記のV(MA)およびV(PA)は、それぞれガソリン全量を基準としたモノアルキル置換芳香族炭化水素化合物含有量(容量%)および2つ以上のアルキル基で置換された芳香族炭化水素化合物含有量(容量%)を示すが、本発明にあってはV(PA)が0であるか、またはV(PA)が0でない場合は、前者の含有量と後者の含有量の比、V(MA)/V(PA)が1以上、好ましくは1.5以上、より好ましくは2以上に維持されることが望ましい。
なお、上記したV(Bz)、V(Tol)、V(C8A)、V(C9A)、V(C10 +A)、V(C9 +)、V(MA)およびV(PA)は、いずれもJIS K2536「石油製品−炭化水素タイプ試験方法」のガスクロマトグラフ法で定量して得られる値である。
上記のV(C4)は、無鉛ガソリン全量を基準とした炭素数4の炭化水素化合物含有量を示す。本発明においては、エバポエミッションの量をより低く抑えられる点から、V(C4)が0〜10容量%、好ましくは0〜5容量%、より好ましくは0〜3容量%であることが望ましい。炭素数4の炭化水素化合物としては、n−ブタン、2−メチルブタン(イソブタン)、1−ブテン、2−ブテン、2−メチルプロペン等がある。
上記のV(C5)は、ガソリン全量を基準とした炭素数5の脂肪族炭化水素化合物含有量を示し、本発明ではその下限値が10容量%、好ましくは15容量%、上限値が35容量%、好ましくは30容量%の範囲にあることが望ましい。炭素数5の脂肪族炭化水素化合物の含有量を10容量%以上にすることで、常温運転性により優れた無鉛ガソリンが得られる。また、これを35容量%以下にすることで高温運転性により優れた無鉛ガソリンが得られる。そして、インジェクタ内でのガソリンのコーキング防止の観点から、炭素数5の脂肪族炭化水素化合物の中の不飽和炭化水素化合物の含有量(V(C5o))(容量%)が0であるか、あるいは炭素数5の脂肪族炭化水素化合物の中の飽和炭化水素化合物の含有量(V(C5p))(容量%)とV(C5o)との比、すなわち、V(C5p)/V(C5o)が1以上、好ましくは1.5以上、より好ましくは2以上、最も好ましくは3以上であることがさらに望ましい。炭素数5の飽和脂肪族炭化水素化合物には、n−ペンタン、2−メチルブタン(イソペンタン)、2,2−ジメチルプロパン(ネオペンタン)等が包含され、同じく不飽和脂肪族炭化水素化合物には、1−ペンテン、2−ペンテン、2−メチル−1−ブテン、2−メチル−2−ブテン、3−メチル−1−ブテン等が包含される。
【0020】
上記のV(C6)は、ガソリン全量を基準とした炭素数6の脂肪族炭化水素化合物の含有量を示し、本発明ではその下限値が10容量%、好ましくは15容量%、上限値が30容量%、好ましくは25容量%の範囲にあることが望ましい。炭素数6の脂肪族炭化水素化合物の含有量を10容量%以上にすることで、常温運転性により優れた無鉛ガソリンが得られる。また、これを30容量%以下にすることで高温運転性により優れた無鉛ガソリンが得られる。そして、インジェクタ内でのガソリンのコーキング防止の観点から、炭素数6の脂肪族炭化水素化合物の中の飽和炭化水素化合物の含有量(V(C6o))(容量%)が0であるか、或るいは炭素数6の脂肪族炭化水素化合物の中の飽和炭化水素化合物の含有量(V(C6p))(容量%)とV(C6o)との比、すなわち、V(C6p)/V(C6o)は2以上、好ましくは3以上、より好ましくは5以上、最も好ましくは10以上であることがさらに望ましい。炭素数6の飽和脂肪族炭化水素化合物としては、n−ヘキサン、2−メチルペンタン、3−メチルペンタン、2,2−ジメチルブタン、2,3−ジメチルブタン等があり、同じく不飽和脂肪族炭化水素化合物としては、1−ヘキセン、2−ヘキセン、3−ヘキセン、2−メチル−1−ペンテン、3−メチル−1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、2−メチル−2−ペンテン、3−メチル−2−ペンテン、4−メチル−2−ペンテン、2,3−ジメチル−1−ブテン、3,3−ジメチル−1−ブテン、2,3−ジメチル−2−ブテン等がある。
上記のV(C7+p)は、ガソリン全量を基準とした炭素数7以上の飽和脂肪族炭化水素化合物の含有量を示し、本発明ではその下限値が10容量%、好ましくは20容量%、上限値が50容量%、好ましくは45容量%の範囲にあることが望ましい。炭素数7以上の飽和脂肪族炭化水素化合物の含有量を10容量%以上にすることで、常温運転性により優れた無鉛ガソリンが得られ、これを50容量%以下にすることで高温運転性により優れた無鉛ガソリンが得られる。炭素数7以上の飽和脂肪族炭化水素化合物としては、n−ヘプタン、2−メチルヘキサン、3−メチルヘキサン、2,2−ジメチルペンタン、2,3−ジメチルペンタン、2,4−ジメチルペンタン、3,3−ジメチルペンタン、3−エチルペンタン、2,2,3−トリメチルブタン等ある。
なお、上記したV(C4)、V(C5)、V(C5p)、V(C5o)、V(C6)、V(C6 p)、V(C6o)およびV(C7+p)は、以下に示すガスクロマトグラフィー法により定量される値である。すなわち、カラムにはメチルシリコンのキャピラリーカラム、キャリアガスにはヘリウムまたは窒素を、検出器には水素イオン化検出器(FID)を用い、カラム長25〜50m、キャリアガス流量0.5〜1.5ml/min、分割比1:50〜1:250、注入口温度150〜250℃、初期カラム温度−10〜10℃、終期カラム温度150〜250℃、検出器温150〜250℃の条件で測定した値である。
【0021】
本発明の無鉛ガソリンにおいて、含酸素化合物の含有量はなんら制限はないが、無鉛ガソリン全量基準で酸素元素換算で0〜2.7質量%、好ましくは0〜2.0質量%であることが望ましい。2.7質量%を越える場合は、無鉛ガソリンの燃費が悪化し、また排出ガス中のNOxが増加する可能性がある。
ここで含酸素化合物とは、炭素数2〜4のアルコール類、炭素数4〜8のエーテル類などを指す。本発明の無鉛ガソリンに配合可能な含酸素化合物としては、エタノール、メチルターシャリーブチルエーテル(MTBE)、エチルターシャリーブチルエーテル、ターシャリーアミルメチルエーテル(TAME)、ターシャリーアミルエチルエーテルなどがあり、なかでもMTBE、TAMEが好ましく、最も好ましくはMTBEである。なお、メタノールは排出ガス中のアルデヒド濃度が高くなる可能性があり、腐食性もあるので好ましくない。
【0022】
本発明の筒内直接噴射式ガソリンエンジン用無鉛ガソリンは、硫黄分含有量になんら制限はないが、ガソリン全量基準で、50ppm以下、好ましくは30ppm以下、より好ましくは20ppm以下、最も好ましくは10ppm以下であることが望ましい。硫黄分含有量が50ppmを越える場合、排出ガス処理触媒の性能に悪影響を及ぼし、排出ガス中のNOx、CO、HCの濃度が高くなる可能性があり、またベンゼンの排出量も増加する可能性がある。
ここで、硫黄分とは、JIS K 2541「原油及び石油製品−硫黄分試験方法」により測定される硫黄分を意味している。
【0023】
本発明の筒内直接噴射式ガソリンエンジン用無鉛ガソリンは、JIS K 2261「石油製品−自動車ガソリン及び航空燃料油−実在ガム試験方法−噴射蒸発法」により測定した未洗実在ガムが、20mg/100ml以下であって、洗浄実在ガムが3mg/100ml以下、好ましくは1mg/100ml以下であることが望ましい。未洗実在ガムおよび洗浄実在ガムが上記の値を超えた場合は、燃料導入系統において析出物が生成したり、吸入弁が膠着する心配がある。
本発明の筒内直接噴射式ガソリンエンジン用無鉛ガソリンの、JIS K 2279「原油及び石油製品−発熱量試験方法及び計算による推定方法」により測定した総発熱量は、40000J/g以上、好ましくは45000J/g以上であることが望ましい。
本発明の筒内直接噴射式ガソリンエンジン用無鉛ガソリンの、JIS K 2287「ガソリン酸化安定度試験方法(誘導期間法)」によって測定した酸化安定度は、480分以上、好ましくは1440分以上であることが望ましい。酸化安定度が480分に満たない場合は、貯蔵中にガムが生成する可能性がある。
本発明の筒内直接噴射式ガソリンエンジン用無鉛ガソリンは、銅板腐食(50℃、3h)が1、好ましくは1aであることが望ましい。銅板腐食が1を越える場合は、燃料系統の導管が腐食する可能性がある。ここで、銅板腐食とは、JIS K 2513「石油製品−銅板腐食試験方法」(試験温度50℃、試験時間3時間)に準拠して測定されるものである。
【0024】
さらに、本発明の筒内直接噴射式ガソリンエンジン用無鉛ガソリンは、灯油混入量が0〜4容量%であることが望ましい。ここで、灯油混入量とは無鉛ガソリン全量基準での炭素数13〜14の炭化水素含有量(容量%)を表し、この量は以下に示すガスクロマトグラフィー法により定量して得られるものである。すなわち、カラムにはメチルシリコンのキャピラリーカラム、キャリアガスにはヘリウムまたは窒素を、検出器には水素イオン化検出器(FID)を用い、カラム長25〜50m、キャリアガス流量0.5〜1.5ml/min、分割比1:50〜1:250、注入口温度150〜250℃、初期カラム温度−10〜10℃、終期カラム温度150〜250℃、検出器温150〜250℃の条件で測定した値である。
【0025】
本発明の筒内直接噴射式ガソリンエンジン用無鉛ガソリンは任意の方法で製造することができる。この際用いられるガソリン基材としては、例えば、任意の性状を有する、原油を常圧蒸留して得られる軽質ナフサ;接触分解法、水素化分解法などで得られる分解ガソリン;接触改質法で得られる改質ガソリン;オレフィンの重合によって得られる重合ガソリン;イソブタンなどの炭化水素に低級オレフィンを付加(アルキル化)することによって得られるアルキレート;軽質ナフサを異性化装置でイソパラフィンに転化して得られる異性化ガソリン;脱n−パラフィン油;ブタン;芳香族炭化水素化合物;プロピレンを二量化し、続いてこれを水素化して得られるパラフィン留分などが挙げられる。
典型的な配合例を説明すると、本発明の筒内直接噴射式ガソリンエンジン用無鉛ガソリンは、例えば
(1)改質ガソリン:0〜70容量%
(2)改質ガソリンの軽質留分(沸点範囲:25〜120℃程度):0〜35容量%
(3)改質ガソリンの重質留分(沸点範囲:110℃〜200℃程度):0〜 45容量%
(4)分解ガソリン:0〜50容量%
(5)分解ガソリンの軽質留分(沸点範囲:25〜90℃程度):0〜45容量%
(6)アルキレート:0〜40容量%
(7)プロピレンを二量化し、続いてこれを水素化して得られるパラフィン留分:0〜30容量%
(8)異性化ガソリン:0〜30容量%
(9)MTBE:0〜15容量%
(10)軽質ナフサ:0〜10容量%
(11)ブタン:0〜10容量%
を調合することによって得られる。この場合、各調合基材の個々の配合量は、最終的に得られる無鉛ガソリンが、本発明の規定を満足するように、上に示した範囲から選択されることはもちろんである。
【0026】
また、本発明の筒内直接噴射式ガソリンエンジン用無鉛ガソリンを製造するにあたって、ベンゼンの含有量を低減させることが好ましい。この場合、その低減方法としては任意の方法を使用することができる。例えば、特にベンゼンは改質ガソリン中に多く含まれていることから、改質ガソリンの配合割合を少なくする方法、あるいは、
(1)改質ガソリンを蒸留してベンゼン留分を除去する
(2)改質ガソリン中のベンゼンをスルホラン等の溶剤を用いて抽出する
(3)改質ガソリン中のベンゼンを他の化合物に転化する
(A)ベンゼンを水素化しシクロヘキサン、メチルシクロペンタン等に転化する
(B)ベンゼンおよび炭素数9以上の芳香族炭化水素化合物とを反応させ、トルエン、キシレン、エチルベンゼン等に転化する
(C)ベンゼンを低級オレフィン(エチレン、プロピレン等)または低級アルコール(メタノール、エタノール等)を用いてアルキル化する
(4)接触改質装置の原料として、炭素数6の炭化水素化合物を蒸留して除去した脱硫重質ナフサを用いる
(5)接触改質装置の運転条件を変更する
などのいずれかの方法によって、改質ガソリン中のベンゼン濃度を低下させる処理を行い、これをガソリン基材として用いる方法などが、好適なものとして
挙げられる。
【0027】
筒内直接噴射式ガソリンエンジンでは、インジェクタが高温にさらされるため、インジェクタ内部でガソリンが変質してコーキングし、燃焼室内デポジット(CCD)が増加する可能性がある。本発明の筒内直接噴射式ガソリンエンジン用無鉛ガソリンとしては、インジェクタコーキングを防止し、CCDを低減させるために、コハク酸イミド、ポリアルキルアミン、ポリエーテルアミンなどの清浄分散剤を添加することが望ましい。このような清浄分散剤としては、空気中300℃熱分解をした場合に、残分が無いものが望ましい。上記した清浄分散剤を添加する場合、その添加量は無鉛ガソリン全量基準で1質量%以下、好ましくは0.1質量%以下であることが望ましい。
【0028】
本発明の筒内直接噴射式ガソリンエンジン用無鉛ガソリンには、必要に応じて、その他の公知の燃料油添加剤を添加することができる。この様な添加剤としては、具体的には例えばフェノール系、アミン系などの酸化防止剤;シッフ型化合物やチオアミド型化合物などの金属不活性化剤;有機リン系化合物などの表面着火防止剤;多価アルコールおよびそのエーテルなどの氷結防止剤;有機酸のアルカリ金属塩またはアルカリ土類金属塩、高級アルコール硫酸エステルなどの助燃剤;アニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、両性界面活性剤などの帯電防止剤;アゾ染料などの着色剤;アルケニルコハク酸エステルなどのさび止め剤;キリザニン、クマリンなどの識別剤;天然精油合成香料などの着臭剤等が挙げられる。これらの添加剤は、1種または2種以上を添加することができ、その合計添加量はガソリン全量基準で0.1質量%以下とすることが好ましい。
【0029】
【実施例】
以下に、実施例および比較例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの例によって何ら限定されるものではない。
まず、実施例、比較例で用いたガソリン基材(A〜J)の組成、性状を表1に示す。
【表1】
Figure 0004034372
【0030】
表1に示した各ガソリン基材(A〜J)を、表2の実施例1〜および比較例1〜3の各欄に示すような配合割合で混合し、各試料油を調製した。実施例、比較例の各試料油の組成、性状を表2に示す。これらの各試料油の評価をエンジン試験および車両試験について行い、その結果を表2の下欄に示した。なお、各試験方法は次ぎの通りである。
【0031】
エンジン試験
排気量2.0Lの筒内直接噴射式ガソリンエンジン単体を、油水温50℃、40km/h定常走行相当回転負荷条件で250hr運転し、試験後のエンジンオイルのガソリン希釈分および動粘度を測定した。
車両試験
上記エンジン試験で得られたエンジンオイルを、排気量1.8Lの車両に用いて、11モード(TRIAS 23−1991)に準拠して排出ガスを採取し、THC(Total HydroCarbon)排出量を測定した。
【0032】
【表2】
Figure 0004034372
【0033】
表2の結果からも明らかなように、本発明に係る実施例1〜の筒内直接噴射式ガソリンエンジン用無鉛ガソリンの場合は、いずれも比較例1〜3よりガソリン希釈量、各動粘度およびTHC排出量が低く、ガソリン希釈量やTHC排出量をより低減することができる。特に、90容量%留出温度が160℃以下であると共に、炭素数9以上の炭化水素化合物の含有量が無鉛ガソリン全量基準で0〜10容量%である場合(実施例1〜4)には、ガソリン希釈量、各動粘度およびTHC排出量を可及的に低減することができる。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、筒内直接噴射式ガソリンエンジンに最適な筒内直接噴射式ガソリンエンジン用無鉛ガソリンを得ることができる。

Claims (3)

  1. 90容量%留出温度が160℃以下であり、かつ密度(15℃)が0.748g/cm 以下である筒内直接噴射式ガソリンエンジン用無鉛ガソリン。
  2. 炭素数9以上の炭化水素化合物の含有量が無鉛ガソリン全量基準で0〜10容量%であり、かつ密度(15℃)が0.748g/cm 以下である筒内直接噴射式ガソリンエンジン用無鉛ガソリン。
  3. 50容量%留出温度が87℃以上である請求項1又は2に記載の無鉛ガソリン。
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