JP4027854B2 - 農用車輪 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、田植機やトラクタ等の農業機械に用いられる農用車輪に関し、特にゴム等の弾性材を用いた車輪の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、田植機やトラクタ等の農業機械の車輪として、ホイール部が円板状とされるディスクタイプの農用車輪が用いられる。
【0003】
図10は、従来における農用車輪の平面図およびX−X線における断面図である。
【0004】
図10に示すように、従来における農用車輪100は、円板状のホイール部材101と、ホイール部材101の外周部をゴム等の弾性材によって被覆する弾性輪部102とを一体成形することによって構成される。
【0005】
ホイール部材101は、農用車輪100を田植機等の機体の車軸に取り付けるための車軸取付部103をディスクの中心部に備え、ディスクの外周部を折曲して弾性輪を取り付けるための弾性輪取付部を形成している。
【0006】
また、図10の断面図に示すように、このホイール部材101は、車軸取付部103の外周端から機体の反対側に湾曲する第1コーナー105と、機体の反対側に延びる立ち上がり壁部104と、立ち上がり壁部104の外周端から弾性輪取付部の方向に湾曲する第2コーナー106とを介して、車軸取付部103から弾性輪取付部の近傍にかけて機体の反対側に張り出している。
【0007】
また、弾性輪部102は、このホイール部材101の外周に形成された弾性輪取付部を被覆するようにゴム等の弾性材を加硫接着することで形成される。
【0008】
ここで、車軸取付部103近傍の断面を拡大して図11に示す。
図11は、従来における農用車輪100の車軸取付部103近傍を拡大して示す断面斜視図である。
【0009】
図11に示すように、車軸取付部103は、中央に機体の車軸が嵌め合されるボス108を備え、そのボス108の外周にフラット部107を備えている。このフラット部107には、農用車輪100を機体のハブに固定するためのボルトを通すボルト孔109が設けられている。
【0010】
そして、車軸取付部103のフラット部107の外周端部から、第1コーナー105が機体の反対側方向へ湾曲し、立ち上がり壁部104を経て、第2コーナー106が弾性輪取付部の方向へ湾曲することによって、ホイール部材101が機体の反対側に張り出すようになっている。
【0011】
このように、農用車輪100のホイール部材101を機体の反対側に張り出す構成とすることで、ディスクの強度を向上させたり、走行時に泥が付着することを防止したりすることができる。
【0012】
なお、このようなホイール部材101が機体の反対側に張り出している構成を有する農用車輪は、例えば、特許文献1に開示されている。
【0013】
【特許文献1】
特開2001−30701号公報(図6)
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の農用車輪100の構成では、車軸取付部103近傍の強度面に問題を残してしまう。
【0015】
すなわち、上記従来の農用車輪100に、機体反対側から水平方向の負荷(図10に示す矢印G)がかかると、ホイール部材101の第1コーナー105および第2コーナー106に最も応力が集中するため、第1コーナー105または第2コーナー106の曲率が変わってしまい、農用車輪100が変形するおそれがある。
【0016】
また、農用車輪100の全体の強度を高めるために、ホイール部材101の機体反対側への張り出し部分に補強用のリブを配列すれば、その分、第1コーナー105および第2コーナー106に集中する応力が多大となるので、この第1コーナー105および第2コーナー106は、農用車輪100の全体の強度を向上させる妨げになっている。
【0017】
一方、ホイール部材101の板厚を増加させたり、ホイール部材101の材質を剛性の高いものに変更したりすることで、農用車輪100全体の強度向上を図ることは可能であるが、これらは、農用車輪100の製造コストや全体の重量まで増えてしまい、低コスト化および軽量化を実現することができない。
【0018】
そこで、本発明は、かかる問題点に鑑みなされたものであり、低コストで、かつ、重量を増加させることなく、車輪全体の強度を向上させた農用車輪を提供することを目的とする。
0019
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る農用車輪は、ディスク部材からなるホイール部と、弾性材で形成される環状の弾性輪体とから構成される農用車輪であって、前記ホイール部は、前記ホイール部の中心から放射状に配列され前記ホイール部の外周方向に延びる放射状リブと、前記ホイール部の中心に位置し、機体の車軸に取り付けられる車軸取付部と、前記車軸取付部から機体と反対側の方向に延びる立ち上がり部と、前記立ち上がり部において、隣り合う前記放射状リブの間に配列される第2リブとを備え、前記放射状リブと前記第2リブは、前記立ち上がり部に沿って屈曲していることを特徴とする。
【0020】
これによって、水平荷重の応力が集中する車軸取付部の弾性輪取付部側への湾曲部分(すなわち、上記第2コーナー)が補強されるので、コスト増および重量増を招くことなく、効果的に農用車輪全体の強度を向上させることができる。また、第2リブを備えることによって、さらに車軸取付部の弾性輪取付部側への湾曲部分の強度が増すので、強度に優れた農用車輪を実現することができる。
【0021】
また、前記車軸取付部は、前記機体の車軸の軸方向と垂直に交わる平面部を備え、前記放射状リブは、その終端が前記平面部に位置し、前記第2リブは、その終端が前記平面部に位置するのが好ましい。これによって、水平荷重の応力が集中する車軸取付部の立ち上がり部への湾曲部分(すなわち、上記第1コーナー)も補強されるので、低コストで、かつ、重量を増加させることなく、車輪全体の強度を向上させることができ、さらに強度に優れた農用車輪を実現することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に係る農用車輪について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
まず、本発明の実施の形態1に係る農用車輪について説明する。
【0023】
図1は、本実施の形態1に係る農用車輪の平面図およびA−A線における断面図である。
【0024】
この農用車輪10は、田植機やトラクタ等の農業機械の車軸に取付けられ、田や畑の耕盤と接地する車輪であり、鉄等の金属からなるホイール部材11とゴム等の弾性材からなる弾性輪部12とから構成される。
【0025】
ホイール部材11は、農用車輪10のホイールを構成する鉄等の金属製の円板であり、中央に農用車輪10を農業機械の車軸に取り付けるための車軸取付部13と、車軸取付部13から放射状に延びる放射状リブ14と、放射状リブ14に跨る環状の環状リブ15と、外周を折曲して形成した弾性輪取付部とを備えており、図1の断面図に示すように、車軸取付部13の外周端から機体の反対側へ湾曲し、機体反対側方向へ延びる立ち上がり壁部16の外周端から弾性輪取付部の方向へ湾曲することによって、車軸取付部13から弾性輪取付部近傍にかけて機体の反対側に張り出す構成になっている。
【0026】
車軸取付部13は、農業機械の機体の車軸に嵌合されるボスを備え、このボスの外周にフラット部18を備えたホイール部材11の中央部分である。
【0027】
フラット部18は、機体の車軸の軸方向と垂直に交わる、すなわち、機体のハブと平行な面であり、農用車輪10を機体のハブに固定するためのボルトを通すボルト孔が設けられている。そして、このフラット部18の外周端からホイール部材11は機体の反対側へ湾曲している。
【0028】
立ち上がり壁部16は、フラット部18の外周端から機体反対側方向へ延びるホイール部材11の立ち上がり部分である。そして、ホイール部材11は、この立ち上がり壁部16の外周端から弾性輪取付部の方向へ再び湾曲している。このようにして、ホイール部材11は機体の反対側方向へ張り出す構成になっている。
【0029】
放射状リブ14は、ホイール部材11の機体反対側への張り出し部分を補強するためのリブであり、車軸取付部13から農用車輪10の外周方向へ放射状に配列され、機体側に凹むようにホイール部材11を折り曲げることで形成される。
【0030】
また、環状リブ15は、放射状リブ14による補強をさらに強固にするためのリブであり、放射状リブ14に跨る円環状に形成され、放射状リブ14と同様に機体側に凹むようにホイール部材11を折り曲げることで形成される。
【0031】
そして、この放射状リブ14と環状リブ15とによって、農用車輪10のホイール部材11に所定の剛性および強度が与えられている。
【0032】
本実施の形態1に係る農用車輪10は、放射状リブ14の車軸取付部13側における終端部分に放射状リブ屈曲部17が形成されることによって、さらに農用車輪10全体の剛性および強度の向上が図られている。
【0033】
ここで、この放射状リブ14の車軸取付部13側における終端部分に形成される放射状リブ屈曲部17を説明するため、車軸取付部13近傍の断面図を拡大して図2に示す。
【0034】
図2は、本実施の形態1に係る農用車輪10の車軸取付部13近傍を拡大して示す断面斜視図である。
【0035】
図2に示すように、放射状リブ14の車軸取付部13側における終端部分には、立ち上がり壁部16上で屈曲する放射状リブ屈曲部17が形成されている。
【0036】
放射状リブ屈曲部17は、立ち上がり壁部16に沿って屈曲し、放射状リブ14の車軸取付部13側における終端を構成する部分であり、ホイール部材11の立ち上がり壁部16を折り曲げることで形成され、立ち上がり壁部16を補強する。
【0037】
そして、この放射状リブ屈曲部17は、立ち上がり壁部16上で車軸取付部13のフラット部18に向かって徐々に凹みを終焉させる構成になっている。
【0038】
このように、放射状リブ14および環状リブ15を形成することによって農用車輪10全体の強度を向上させつつ、立ち上がり壁部16まで放射状リブ14を延長させて放射状リブ屈曲部17を形成することによって、水平荷重の応力が集中する立ち上がり壁部16および立ち上がり壁部16の外周端の湾曲部分が補強されるので、本実施の形態1に係る農用車輪10は、ホイール部材11の板厚や材質を変更することなく、効果的に車輪全体の強度向上が図られている。
【0039】
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2に係る農用車輪について説明する。
本実施の形態2に係る農用車輪は、上記実施の形態1に係る農用車輪10と構成を略同一とするが、農用車輪の車軸取付部近傍における構造において上記農用車輪10と異なる。以下、この異なる点を中心に、図を用いて説明する。
【0040】
図3は、本実施の形態2に係る農用車輪の平面図およびB−B線における断面図である。
【0041】
この農用車輪20は、上記実施の形態1に係る農用車輪10と同様に、車軸取付部23と、放射状リブ24と、環状リブ25と、弾性輪取付部とを備えたホイール部材21と、ゴム等の弾性材からなる弾性輪部22とから構成される。
【0042】
そして、図3に示すように、放射状リブ24の車軸取付部23側における終端部分に形成される放射状リブ屈曲部27は、上記実施の形態1に係る農用車輪10の放射状リブ屈曲部17と異なり、車軸取付部23のフラット部28まで延長されている。
【0043】
この放射状リブ24の車軸取付部23側における終端部分に形成される放射状リブ屈曲部27を説明するために、車軸取付部23近傍の断面図を拡大して図4に示す。
【0044】
図4は、本実施の形態2に係る農用車輪20の車軸取付部23近傍を拡大して示す断面斜視図である。
【0045】
図4に示すように、放射状リブ24の車軸取付部23側における終端部分には、放射状リブ屈曲部27が形成されている。
【0046】
そして、この放射状リブ屈曲部27は、立ち上がり壁部26を越えて車軸取付部23のフラット部28まで延長され、車軸取付部23中央のボスに向かって徐々に凹みを終焉させる構成になっている。
【0047】
このように、放射状リブ24の車軸取付部23側における終端部分の放射状リブ屈曲部27を、立ち上がり壁部26を越えて車軸取付部23のフラット部28まで延長させて形成することによって、水平荷重の応力が集中する立ち上がり壁部26および立ち上がり壁部26の外周端の湾曲部分に加えて、フラット部28の外周端の湾曲部分まで補強されるので、本実施の形態2に係る農用車輪20は、車輪全体にわたる効果的な強度向上が施されることとなる。
【0048】
(実施の形態3)
続いて、本発明の実施の形態3に係る農用車輪について説明する。
本実施の形態3に係る農用車輪は、上記実施の形態1および2に係る農用車輪10等と構成を略同一とするが、農用車輪の車軸取付部近傍における構造において上記農用車輪10等と異なる。以下、この異なる点を中心に、図を用いて説明する。
【0049】
図5は、本実施の形態3に係る農用車輪の平面図およびC−C線における断面図である。
【0050】
この農用車輪30は、上記実施の形態1および2に係る農用車輪10等と同様に、車軸取付部33と、放射状リブ34と、環状リブ35と、弾性輪取付部とを備えたホイール部材31と、ゴム等の弾性材からなる弾性輪部32とから構成される。
そして、図5に示すように、放射状リブ34の車軸取付部33側における終端部分には、放射状リブ屈曲部37が形成されており、隣り合う放射状リブ屈曲部37の間に、屈曲リブ39が形成されている。
【0051】
ここで、この屈曲リブ39を説明するために、車軸取付部33近傍の断面図を拡大して図6に示す。
【0052】
図6は、本実施の形態3に係る農用車輪30の車軸取付部33近傍を拡大して示す断面斜視図である。
図6に示すように、放射状リブ34の車軸取付部33側における終端部分には、放射状リブ屈曲部37が形成されており、隣り合う放射状リブ屈曲部37の間に、立ち上がり壁部36上で屈曲する屈曲リブ39が形成されている。
【0053】
屈曲リブ39は、ホイール部材31の立ち上がり壁部36のうち、隣り合う放射状リブ屈曲部37の中間地点の立ち上がり壁部36を折り曲げて形成されるリブであり、立ち上がり壁部36を補強する。
【0054】
そして、この屈曲リブ39の車軸取付部33側における終端は、放射状リブ屈曲部37と同様に、立ち上がり壁部36上で車軸取付部33のフラット部38に向かって徐々に凹みを終焉させる構成になっている。一方、屈曲リブ39の弾性輪取付部側における終端は、立ち上がり壁部36の外周端から弾性輪取付部方向へ湾曲する部分で弾性輪取付部の方向へ徐々に凹みを終焉させる構成になっている。
【0055】
このように、隣り合う放射状リブ屈曲部37の間に、屈曲リブ39を形成することによって、水平荷重の応力が集中する立ち上がり壁部36および立ち上がり壁部36の外周端の湾曲部分が補強されるので、本実施の形態3に係る農用車輪30の全体強度は、優れたものとなる。
【0056】
(実施の形態4)
さらに、本発明の実施の形態4に係る農用車輪について説明する。
本実施の形態4に係る農用車輪は、上記実施の形態1、2および3に係る農用車輪10等と構成を略同一とするが、農用車輪の車軸取付部近傍における構造において上記農用車輪10等と異なる。以下、この異なる点を中心に、図を用いて説明する。
【0057】
図7は、本実施の形態4に係る農用車輪の平面図およびD−D線における断面図である。
【0058】
この農用車輪40は、上記実施の形態1、2および3に係る農用車輪10等と同様に、車軸取付部43と、放射状リブ44と、環状リブ45と、弾性輪取付部とを備えたホイール部材41と、ゴム等の弾性材からなる弾性輪部42とから構成される。
【0059】
そして、図7に示すように、放射状リブ44の車軸取付部43側における終端部分に形成される放射状リブ屈曲部47と、隣り合う放射状リブ屈曲部47の間に形成される屈曲リブ49は、上記実施の形態3と異なり、車軸取付部43のフラット部48まで延長されている。
【0060】
ここで、この放射状リブ44と屈曲リブ49を説明するために、車軸取付部43近傍の断面図を拡大して図8に示す。
図8は、本実施の形態4に係る農用車輪40の車軸取付部43近傍を拡大して示す断面斜視図である。
【0061】
図8に示すように、放射状リブ屈曲部47と屈曲リブ49は、立ち上がり壁部46を越えて車軸取付部43のフラット部48まで延長され、車軸取付部43中央のボスに向かって徐々に凹みを終焉させる構成になっている。
【0062】
このように、放射状リブ屈曲部47と屈曲リブ49とを、立ち上がり壁部46を越えて車軸取付部43のフラット部48まで延長させて形成することによって、水平荷重の応力が集中する立ち上がり壁部46および立ち上がり壁部46の外周端の湾曲部分に加えて、フラット部48の外周端の湾曲部分まで補強されるので、本実施の形態4に係る農用車輪40の全体強度は、さらに優れたものとなる。
【0063】
(実施の形態5)
さらに続いて、本発明の実施の形態5に係る農用車輪について説明する。
本実施の形態5に係る農用車輪は、上記実施の形態1〜4に係る農用車輪10等と構成を略同一とするが、ホイール部材の形状において上記農用車輪10等と異なる。以下、この異なる点を中心に、図を用いて説明する。
【0064】
図9は、本実施の形態5に係る農用車輪を輪切りにした断面図である。
この農用車輪50は、車軸取付部53と、放射状リブ54と、環状リブ55と、弾性輪取付部とを備えたホイール部材51と、ゴム等の弾性材からなる弾性輪部52とから構成される。また、図9における矢印Eは、機体の反対側方向(反機体側)を示し、矢印Fは、機体側方向を示している。
【0065】
ここで、ホイール部材51は、弾性輪部52との境界部分59において、弾性輪部52の幅方向反機体側に配置されている。
【0066】
そして、ホイール部材51は、境界部分59付近から反機体側へ屈曲し、車輪中央部、すなわち、車軸取付部53に向けて傾斜することなく、鉛直状に延びて、再び機体側へ屈曲しており、弾性輪部52の幅方向中央線(図9に示す一点鎖線)に略沿うように車軸取付部53を形成している。
【0067】
また、放射状リブ54も、ホイール部材51と同じく、車輪中央部に向けて傾斜することなく鉛直状に延びており、放射状リブ54の車軸取付部53側における終端は、立ち上がり壁部56まで延びて放射状リブ屈曲部57を形成している。
【0068】
このような構成のホイール部材51を備えた農用車輪においても、立ち上がり壁部56まで放射状リブ54を延長させて放射状リブ屈曲部57を形成することによって、水平荷重の応力が集中する立ち上がり壁部56および立ち上がり壁部56の外周端の湾曲部分が補強されるので、ホイール部材51の板厚や材質を変更せずに、効果的に車輪全体の強度向上を図ることができる。
【0069】
なお、このような構成のホイール部材51に、さらに隣り合う放射状リブ屈曲部57の間に屈曲リブを形成することによって、車輪全体のさらなる強度向上を図ることもできる。
【0070】
以上、本発明に係る農用車輪について各実施の形態に基づき説明したが、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではない。
【0071】
例えば、上記各実施の形態では、ホイール部材と弾性輪部とを一体成形した農用車輪を用いて説明しているが、ホイール部材と弾性輪部とを別体として、ボルトおよびナットで連結する分割タイプの農用車輪においても適用可能である。
【0072】
また、上記各実施の形態で説明に用いた図には、いずれも5本の放射状リブが示されているが、放射状リブの本数は、これに限られず、この数より少なくてもよいし、また、この数より多くてもよいことは言うまでもない。
【0073】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明に係る農用車輪によれば、水平荷重の応力が集中する車軸取付部近傍の湾曲部分が補強されるので、ホイール部材の板厚や材質を変更することなく、効果的に車輪全体の強度向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1に係る農用車輪の平面図およびA−A線における断面図である。
【図2】実施の形態1に係る農用車輪の車軸取付部近傍の斜視図である。
【図3】実施の形態2に係る農用車輪の平面図およびB−B線における断面図である。
【図4】実施の形態2に係る農用車輪の車軸取付部近傍の斜視図である。
【図5】実施の形態3に係る農用車輪の平面図およびC−C線における断面図である。
【図6】実施の形態3に係る農用車輪の車軸取付部近傍の斜視図である。
【図7】実施の形態4に係る農用車輪の平面図およびD−D線における断面図である。
【図8】実施の形態4に係る農用車輪の車軸取付部近傍の斜視図である。
【図9】実施の形態5に係る農用車輪の断面図である。
【図10】従来における農用車輪の平面図およびX−X線における断面図である。
【図11】従来における農用車輪の車軸取付部近傍の斜視図である。
【符号の説明】
10、20、30、40、50、100 農用車輪
11、21、31、41、51、101 ホイール部材
12、22、32、42、52、102 弾性輪部
13、23、33、43、53、103 車軸取付部
14、24、34、44、54 放射状リブ
15、25、35、45 環状リブ
16、26、36、46、56、104 立ち上がり壁部
17、27、37、47、57 放射状リブ屈曲部
18、28、38、48、107 フラット部
39、49 屈曲リブ
59 境界部分
105 第1コーナー
106 第2コーナー
108 ボス
109 ボルト孔

Claims (2)

  1. ディスク部材からなるホイール部と、弾性材で形成される環状の弾性輪体とから構成される農用車輪であって、
    前記ホイール部は、前記ホイール部の中心から放射状に配列され前記ホイール部の外周方向に延びる放射状リブと、
    前記ホイール部の中心に位置し、機体の車軸に取り付けられる車軸取付部と、
    前記車軸取付部から機体と反対側の方向に延びる立ち上がり部と
    前記立ち上がり部において、隣り合う前記放射状リブの間に配列される第2リブとを備え、
    前記放射状リブと前記第2リブは、前記立ち上がり部に沿って屈曲している
    ことを特徴とする農用車輪。
  2. 前記車軸取付部は、前記機体の車軸の軸方向と垂直に交わる平面部を備え、
    前記第2リブは、その終端が前記平面部に位置する
    ことを特徴とする請求項1記載の農用車輪。
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