JP2001030701A - 弾性体付き車輪 - Google Patents

弾性体付き車輪

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JP2001030701A
JP2001030701A JP11206162A JP20616299A JP2001030701A JP 2001030701 A JP2001030701 A JP 2001030701A JP 11206162 A JP11206162 A JP 11206162A JP 20616299 A JP20616299 A JP 20616299A JP 2001030701 A JP2001030701 A JP 2001030701A
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disk portion
disk
wheel
elastic
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JP11206162A
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Nobuo Shimizu
信夫 清水
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生産性が良好で、在庫量も抑えることのでき
る弾性体付き車輪を得る。 【解決手段】 弾性体付き車輪10は、機体12のハブ
14に取り付けられる第1ディスク部23と弾性体部2
2を備えた第2ディスク部21とで構成し、両者をボル
トナットで連結する。ハブ14の種類に合わせて弾性体
付き車輪を複数種類用意する必要は無く、第1ディスク
部23を複数種類用意すれば良い。このため、在庫量を
抑えることができる。第1ディスク部23は金属単体で
あるので、マスキングをすることなく高温焼付塗装を行
えるので高い耐久性が得られると共に塗装工程が簡単に
なる。また、第2ディスク部21は、安価な塗装で済み
塗装コストを低減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は弾性体付き車輪に係
り、特に、平板状のディスク部が直接車軸に取り付けら
れ泥濘地・水田走行用に使用される弾性体付き車輪に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、泥濘地・水田走行用に使用される
弾性体付き車輪においては、特開平8−2202号公報
及び特開平8−2203号公報に、車輪本体と車軸との
連結のために車軸方向に沿った円筒形状のボスを用いた
構成が開示されている。
【0003】この様な、弾性体付き車輪は、弾性体付き
車輪が、スポーク、ボス、パイプ状の芯金、補助板また
は、ボス、ディスク部、タイヤ(弾性体部)等の部品の
組み合わせになっている。
【0004】また、特開平7−164803号公報に
は、弾性体付き車輪が、ディスク部ホイール、パイプ状
の芯金、タイヤ(弾性体部)といった部品の組み合わせ
になっており、ディスク部ホイールの径方向内側部に形
成された平板状の取付部を、車軸のフランジにボルトで
直接固定したものが開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
各従来技術においては、弾性体付き車輪がいくつかの部
品によって組み立てられるために部品点数が多く、製造
単価が高くなると共に、いくつかの部品を組み合わせて
造る事から、各部品の組立て時に発生する組立て精度の
バラツキ、溶接により発生する熱による組立て品の精度
のバラツキが発生するとうい不具合がある。
【0006】そこで、ゴム以外の各金属部品を図10及
び図11に示すように金属板で一体成型したディスク部
100とすることが考えられる。
【0007】しかしながら、取り付ける機体12のハブ
14の形状によってディスク部100の形状を変更しな
ければならず、弾性体付き車輪の生産としてはハブの形
状にあった複数のスペックが必要となり、メーカー側及
び販売側では複数種類の完成した弾性体付き車輪を数多
く在庫しなければならないという問題がある。
【0008】また、各部品を金属板で一体成型した場
合、ディスク部の下地処理、弾性輪体部(弾性体部)と
ディスク部の一体成型、ディスク部塗装前処理、弾性輪
体部のマスキング、ディスク部塗装、低温焼付等による
塗料の乾燥等の複数の生産工程が必要とされ、塗装時の
マスキング、低温焼付(弾性輪体、即ち弾性体部がディ
スク部と一体化しているため、弾性体部の劣化を防止す
るため高温焼付を行えない。)などの生産上の制約も多
く、コストアップになる問題がある。
【0009】本発明は上記事実に考慮し、工場での生産
性が良好で、在庫量も抑えることのできる弾性体付き車
輪を得ることが目的である。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の弾性体付
き車輪は、機体へ装着される半径方向内側の第1ディス
ク部と、前記第1ディスク部の半径方向外側に設けられ
第1ディスク部とは別体とされた第2ディスク部とから
なるディスク部と、前記第2ディスク部の外周側に一体
成形された環状の弾性体部と、を有することを特徴とし
ている。
【0011】請求項1に記載の弾性体付き車輪は、機体
へ装着される半径方向内側の第1ディスク部と、第1デ
ィスク部の半径方向外側に設けられて第1ディスク部と
は別体とされると共に、環状の弾性体部を一体成形した
第2ディスク部とに分離可能である。したがって、第1
ディスク部を複数種類用意し、複数種類用意した第1デ
ィスク部の中から取り付ける機体のハブの形状に合った
ものを選択し、これを第2ディスク部に取り付けること
でハブの形状に合った弾性体付き車輪を得ることができ
る。
【0012】従来の弾性体付き車輪ではハブに合わせて
複数種類の弾性体付き車輪を用意するしか方法がなかっ
たが、本発明の弾性体付き車輪では、第1ディスク部を
複数種類ストックし、弾性体部を一体成形した第2ディ
スク部はある程度の数だけストックすれば良く、在庫量
を抑えることができる。
【0013】また、下記表1に示すように、本発明と従
来例とを比較すると、ディスク種が増えるにつれて本発
明ではディスク製造に係わる金型の種類の増加が従来例
よりも抑えられ、弾性体の製造(ディスク部との一体成
形)に関しては金型の種類は増加せず、本発明の弾性体
車輪を製造することによって製造工場での生産性が従来
より向上することになる。
【0014】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の弾性体付き車輪において、前記第1ディスク部の外周
縁が、前記弾性体部の内周縁近傍に配置されていること
を特徴としている。
【0015】請求項2に記載の弾性体付き車輪は、第1
ディスク部の外周縁が弾性体部の内周縁近傍に配置され
ている。
【0016】このため、第2ディスク部を機体側へ第1
ディスク部を機体外側に配置すれば第2ディスク部が第
1ディスク部で覆い隠されることになる。
【0017】したがって、第1ディスク部及び第2ディ
スク部を塗装する場合、第2ディスク部については厳密
なマスキングや耐久性のある塗装は不要になり、塗装の
コストを低く抑えることが可能となる。さらに、第1デ
ィスク部については、弾性体部を持っておらず、例えば
金属単体で形成できるので、マスキングを必要とせず高
温焼付塗装を施すことができる。このため、塗装工程が
簡単になり、また、泥との接触による塗装剥がれを抑え
ることが可能となって錆に強くなり耐久性が向上する。
【0018】請求項3に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載の弾性体付き車輪において、前記第1デ
ィスク部と前記第2ディスク部とは、前記第1ディスク
部の外周縁付近と、前記第2ディスク部の内周縁付近と
が軸方向に重ねられて締結手段により締結されているこ
とを特徴としている。
【0019】請求項3に記載の弾性体付き車輪では、第
1ディスク部と第2ディスク部とが、第1ディスク部の
外周縁付近と第2ディスク部の内周縁付近とを軸方向に
重ね、締結手段により締結することによって一体化され
る。このため、ディスク部の軸方向から締結作業を行う
ことができ、組立(又は分解)が容易になる。
【0020】請求項4に記載の発明は請求項1乃至請求
項3の何れか1項に記載の弾性体付き車輪において、前
記締結手段は、ボルトとナットであることを特徴として
いる。
【0021】請求項4に記載の弾性体付き車輪では、第
1ディスク部と第2ディスク部とがボルトとナットで締
結される。したがって、組付け作業も特に簡単に行え、
第1ディスク部と第2ディスク部とを容易に分解するこ
ともできる。
【0022】なお、本発明について補足すると、通常、
弾性体付き車輪は、通常白系の塗装がディスクに要求さ
れ、弾性体部は黒色のゴムで形成されるため、塗装前の
マスキングを厳密に行わないと、非常に見苦しい商品と
なってしまう。しかしながら、本発明のように第1ディ
スク部と、第2ディスク部とに分割することにより、第
2ディスク部を弾性体と近い色に塗装することが可能と
なり、マスキングが容易になる。
【0023】また、本発明と従来例とを比較すると、弾
性体付き車輪の種類が増えるつれて、金型の投資資金
額、タイヤ生産会社でのスペック、管理工数等に差が開
き、本発明のメリットが生かせる。
【0024】
【表1】
【0025】
【発明の実施の形態】[第1の実施形態]本発明の弾性
体付き車輪の第1実施形態を図1〜図7に従って説明す
る。
【0026】図1及び図2に示される如く、本実施形態
の弾性体付き車輪10は、田植え機等の機体12のハブ
14の端部14Aに、ボルト16とナット18等の締結
部材で取り付けられるディスク部20と、このディスク
部20の外周部に取り付けられた弾性体部22(外径D
0 、内径D6 。表2参照。)とで構成されている。
【0027】ディスク部20は、内径側の第1ディスク
部23と、第1ディスク部23とは別体とされた外径側
の第2ディスク部21とから構成されている。
【0028】第2ディスク部21は環状に形成されてお
り、外周側の弾性体取付部24には弾性体部(本実施形
態の弾性体はゴムであるが、他の弾性を有する材質であ
っても良い。)22が加硫によって一体成形されてい
る。
【0029】第1ディスク部23の外径D1 (表2参
照。)よりも第2ディスク部21の内径D2 (表2参
照。)は小さく設定されており、第1ディスク部23の
外周付近と第2ディスク部21の内周付近とは一定幅重
なっている。なお、図1に示されるように、第1ディス
ク部23は第2ディスク部21の機体外側(図1の紙面
右側)に配置されている。
【0030】第1ディスク部23及び第2ディスク部2
1には、複数のボルト挿通孔(図示せず。)が直径D3
(表2参照。)のピッチ円上に等間隔に形成されてお
り、これらのボルト挿通孔に挿入されたボルト(本実施
形態ではM8)26にナット(本実施形態ではM8)2
8を螺合して第2ディスク部21と第1ディスク部23
とを連結している。なお、ボルト26の頭部と第1ディ
スク部23との間及びナット28と第2ディスク部21
との間には、各々図示されないワシャーが介在してい
る。
【0031】本実施形態の第1ディスク部23は、平面
状の環状金属板(例えば、鋼板。なお、金属の代わりに
合成樹脂でも良く、強度的に見合うものであれば材質は
問わない。)からなり、ハブ14の端部14Aに取り付
けられた状態においてハブ14の軸心に対し垂直とな
る。
【0032】なお、第1ディスク部23には、中心にハ
ブ14の端部14Aに設けられた円形のボス14Bが嵌
合する円形のインロウ孔25(内径D4 。表2参照。)
が形成されており、その周囲にボルト16の挿通する複
数のボルト挿通孔30 直径D5 (表2参照。)のピッ
チ円上に等間隔に形成されている。
【0033】ハブ14の端部14Aと密着する第1ディ
スク部23の取付面23Aは、本実施形態では赤道31
よりも機体外側方向(図1の紙面右側)へ変位した位置
にある。
【0034】第2ディスク部21は弾性体部22の赤道
31を越えて延びる長さ持つと共に、第2ディスク部2
1における弾性体部22との境界部21Aは、弾性体部
22の機体反対側面22Aより弾性体部22の最大巾W
の5〜30%の長さ(タイヤ幅−ディスク段差)Lだけ
機体側(図1の紙面左側)に入り込んだ位置に配設され
ている。
【0035】第2ディスク部21も第1ディスク部23
と同様に金属板(例えば、鋼板。なお、金属の代わりに
合成樹脂でも良く、強度的に見合うものであれば材質は
問わない。)からなり、断面形状は開口部を機体外側方
向(図1の紙面右側)へ向けた略U字状に変曲された形
状となっており、外径側端部24Aはタイヤ径方向外側
に向かって終焉している。
【0036】図2に示される如く、弾性体部22の踏面
(外径側表面部)には、多数のラグ34が形成されてい
る。
【0037】図3に示される如く、これらのラグ34
は、赤道31付近から赤道31に対し垂直にトレッド3
2のタイヤ軸方向外側へ延び、左右互い違いに周方向等
間隔に配設されている。
【0038】また、ラグ34の赤道側端部34Aは、赤
道31上をタイヤ周方向に延びる突起としてのリブ36
につながっており、赤道31に対して同じ側の隣り合う
ラグ34とラグ34で囲まれた部位は溝部38となって
いる。
【0039】図4及び図5に示される如く、ラグ34は
赤道31(図3参照)に平行な面で切った断面形状がタ
イヤ軸方向上のどの断面においてもラグの中心線に対し
て左右対称の側壁傾斜面35が凹曲した山形となってい
る。
【0040】なお、ラグ34の踏面部34Bのタイヤ周
方向幅Lはリブ36と略同じ一定幅とされている。
【0041】また、ラグ34の周方向断面においてラグ
34の側壁傾斜面35の踏面側端部34Cのタイヤ軸心
を含む面Hに対する傾斜角度α1、α2がタイヤ軸方向
外側に向かうにしたがい漸減している(α1<α2)。 (作用)次に、本実施形態の作用を説明する。
【0042】本実施形態の弾性体付き車輪10において
は、ディスク部20の第1ディスク部23及び第2ディ
スク部21が各々金属板から出来上がっており、所謂プ
レス工程のみによって安価に精度良く大量生産可能であ
る。
【0043】ところで、一般的には、農業機械のメーカ
ーによってハブ14の形状が異なり、ハブ14に取り付
ける際のボルトの穴の数及び位置、ボルトの径なども異
なる。
【0044】しかしながら、本実施形態の弾性体付き車
輪10は、ハブ14に取り付ける第1ディスク部23と
弾性体部22の取付られた第2ディスク部21とを組付
ける構成としているので、取り付ける機体12のハブ1
4の形状に合わせた第2ディスク部21のみを複数種類
用意すれば良く、ハブ14の種類の合わせて弾性体付き
車輪を複数種類用意する必要がない。
【0045】また、本実施形態の場合、第1ディスク部
23は金属単体のためマスキングも不要であるし、塗装
も高温焼付が可能である。したがって、第1ディスク部
23においては耐久性のある塗装が得られる。一般的に
は、カチオン電着塗装を行えば、塗装の耐久力的にも十
分な品質が確保できる。
【0046】なお、第2ディスク部21と弾性体部22
とは従来同様の生産方式(加硫成形)で生産することが
でき、ハブ14の形状に拘らず同一仕様で生産すること
ができる。このため、加硫成形するモールドは1種類で
済む。
【0047】なお、本実施形態では、ボルト26とナッ
ト28を用いて第2ディスク部21と第1ディスク部2
3とを軸方向に組付けているため、組立が容易である。
【0048】なお、ボルト26とナット28の代わり
に、ビスやリベット等の他の締結手段を用いて第2ディ
スク部21と第1ディスク部23とを組付けても良い。
さらに、この組付けは、この弾性体付き車輪10の生産
工場だけでなく、使用する農業機械メーカーの組立ライ
ンにおいても、部品のディストリビューター、さらには
ユーザーサイドにおいても可能である。
【0049】また、本実施形態の弾性体付き車輪10に
おいては、ディスク部20の第2ディスク部21が、弾
性体部22の赤道31を越えて延びる長さを持つと共
に、第2ディスク部21における弾性体部22との境界
部21Aが、弾性体部22における機体反対側面22A
より弾性体部22の最大巾Wの5〜30%機体側に入り
込んだ位置に配設されているため、弾性体部22を第2
ディスク部21に強固に拘束することができると共に、
ディスク部20と泥との接触を低減できる。
【0050】この結果、ディスク部20の塗膜の早期剥
がれ、ディスク部20の錆の発生を防止できる。
【0051】なお、ディスク部20における弾性体部2
2との境界部21Aを、弾性体部22における機体反対
側面より弾性体部22の最大巾Wの5〜30%機体側に
入り込んだ位置に配設したのは、次の理由による。
【0052】即ち、ディスク部20における弾性体部2
2との境界部21Aを、弾性体部22における機体反対
側面より弾性体部22の最大巾Wの5%未満機体側に入
り込んだ位置に配設した場合には、圃場内等での走行
中、ディスク部20の機体反対側面が、常に土と接触す
ることになることから、その擦れによりディスク部20
の機体反対側面の摩耗が進行し、その結果、早期にディ
スク部20の機体反対側面の塗装が無くなり酸化が進行
し耐久性を阻害する。
【0053】また、ディスク部20における弾性体部2
2との境界部21Aを、弾性体部22における機体反対
側面より弾性体部22の最大巾Wの30%を超えて機体
側に入り込んだ位置に配設した場合には、弾性体部22
の機体反対側面22Aとディスク部20の機体反対側面
とのギャップが大きくなるため、ディスク部20の機体
反対側に泥が付着し易くなり、付着した泥が固まりとな
って落下するため、圃場内等を荒らすなどの問題を発生
する。
【0054】また、本実施形態の弾性体付き車輪10に
おいては、弾性体部22の踏面のラグパターンは、赤道
31上の左右ラグ間の距離の中心点P(図3参照)に対
して点対称であり、かつ、ラグ34のタイヤ周方向断面
が、図4及び図5に示される如く、回転方向に前後対称
である。
【0055】このため、左右の車輪は裏返すことによっ
て共用することができるので、左右の車輪を別々に準備
する必要が無いため、設備投資及び車輪の保管スペース
の負担が軽減されると共に、水田走行車用に左右を間違
えて装着する恐れも無くなる。
【0056】また、本実施形態の弾性体付き車輪10で
は、ラグ34の赤道側端部34Aが、タイヤ周方向に延
びるリブ36につながっているため、操舵時の耐横滑り
性や路面の起伏によるふらつきを防止でき、特に、前輪
では良好な直進性を得ることができる。
【0057】また、本実施形態の弾性体付き車輪10で
は、ラグ34の周方向断面において、ラグ34の側壁傾
斜面35の踏面側端部34Cのタイヤ軸心を含む面Hに
対する傾斜角度α1、α2がタイヤ軸方向外側に向かう
にしたがい漸減している(α1<α2)ため、溝部38
の底部での広さが赤道31からタイヤ軸方向外側に向か
うにしたがい広くなり、その結果、排土が円滑に行わ
れ、溝部に土が詰まり難く、トラクション性が向上す
る。
【0058】なお、本実施例では、ラグ34の傾斜面3
5が凹曲した山形とし、ラグ34の踏面部34Bのタイ
ヤ周方向幅Lを一定幅としたが、本発明はこれに限ら
ず、トレッドパターンは他の形状であっても良い。 [第2の実施形態]次に、本発明の弾性体付き車輪の第
2の実施形態を図6及び図7に従って説明する。
【0059】なお、第1の実施形態と同一部材について
は、同一符号を付してその説明を省略する。
【0060】図6及び図7に示される如く、本実施形態
における弾性体付き車輪10の第1ディスク部23は、
径方向中間部が機体外側方向(図6の紙面右側)に突出
しており、頂部23Bが弾性体部22の機体反対側面2
2Aを機体外側方向へ越えている。
【0061】図6に示される如く、本実施形態の第1デ
ィスク部23の取付面23Aは第1の実施形態とは異な
り赤道31上に配置されており、本実施形態の弾性体付
き車輪10は、第1の実施形態の弾性体付き車輪10と
は端部14Aの位置の異なる機体12に取り付けられ
る。
【0062】なお、本実施形態の弾性体付き車輪10
は、機体12との位置関係(幅方向)を合わせるために
第1ディスク部23の取付面23Aが赤道31上に配置
されているが、機体12との位置関係に関係なく第1デ
ィスク部23の取付面23Aの位置の異なるものに代え
ることによって、左右輪のトレッド幅を故意に変えたり
する事も可能である。
【0063】なお、その他の作用効果は第1の実施形態
と同様である。
【0064】また、各部の寸法は表2に示される通りで
ある。 [第3の実施形態]次に、本発明の弾性体付き車輪の第
3実施形態を図8及び図9に従って説明する。
【0065】なお、前述した実施形態と同一部材につい
ては、同一符号を付してその説明を省略する。
【0066】図8及び図9に示される如く、本実施形態
における弾性体付き車輪10は、、第1ディスク部23
の外径D1 を弾性体部22の内径D6 と同一寸法とした
ので、第2ディスク部21の機体外側方向(図6の紙面
右側)の面が第1ディスク部23により完全に覆われて
おり、第2ディスク部21が外側から人目に触れること
がない。また、第2ディスク部21の機体側(図6の紙
面左側)の側面は、弾性体部22の機体側の側面よりも
機体外側方向へ十分に離れているので、第2ディスク部
21と泥との接触は十分に低減できる。
【0067】したがって、第2ディスク部21の塗装に
ついては、厳密なマスキングや耐久性のある塗装を用い
る必要がなく(即ち、安価な塗装で良い。)、コストダ
ウンを図ることができる。
【0068】なお、その他の作用効果は第1の実施形態
と同様である。
【0069】また、各部の寸法は表2に示される通りで
ある。
【0070】
【表2】
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の弾
性体付き車輪は上記構成としたので、生産性が向上し、
在庫量も抑えることができる、という優れた効果を有す
る。
【0072】請求項2記載の弾性体付き車輪は上記構成
としたので、第2ディスク部については厳密なマスキン
グや耐久性のある塗装が不要になり、コストを低く抑え
ることが可能となる、という優れた効果を有する。
【0073】請求項3記載の弾性体付き車輪は上記構成
としたので、ディスク部の軸方向から締結作業を行うこ
とができ、組立(又は分解)が容易になる、という優れ
た効果を有する。
【0074】請求項4に記載の弾性体付き車輪は上記構
成としたので、組付け作業も特に簡単に行え、容易に分
解することもできる、という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2の1−1線に沿った断面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態の弾性体付き車輪を示
す側面図である。
【図3】本発明の第1実施形態の弾性体付き車輪のトレ
ッドパターンを示す平面図である。
【図4】図3の4−4線に沿った拡大断面図である。
【図5】図3の5−5線に沿った拡大断面図である。
【図6】図7の6−6線に沿った断面図である。
【図7】本発明の第2の実施形態の弾性体付き車輪を示
す側面図である。
【図8】図9の8−8線に沿った断面図である。
【図9】本発明の第3の実施形態の弾性体付き車輪を示
す側面図である。
【図10】比較例1に係る弾性体付き車輪の断面図であ
る。
【図11】比較例2に係る弾性体付き車輪の断面図であ
る。
【符号の説明】
10 弾性体付き車輪 20 ディスク部 21 第2ディスク部 22 弾性体部 23 第1ディスク部 26 ボルト(締結手段) 28 ナット(締結手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機体へ装着される半径方向内側の第1デ
    ィスク部と、前記第1ディスク部の半径方向外側に設け
    られ第1ディスク部とは別体とされた第2ディスク部と
    からなるディスク部と、 前記第2ディスク部の外周側に一体成形された環状の弾
    性体部と、 を有することを特徴とする弾性体付き車輪。
  2. 【請求項2】 前記第1ディスク部の外周縁が、前記弾
    性体部の内周縁近傍に配置されていることを特徴とする
    請求項1に記載の弾性体付き車輪。
  3. 【請求項3】 前記第1ディスク部と前記第2ディスク
    部とは、前記第1ディスク部の外周縁付近と、前記第2
    ディスク部の内周縁付近とが軸方向に重ねられて締結手
    段により締結されていることを特徴とする請求項1また
    は請求項2に記載の弾性体付き車輪。
  4. 【請求項4】 前記締結手段は、ボルトとナットである
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に
    記載の弾性体付き車輪。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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