JP3609201B2 - 農用車輪 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、畑地や水田等での作業に用いられる農用機械において適用可能な農用車輪に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
畑地で用いられる管理機等や、水田で用いられる田植え機、湛水直播機、防除機等の農用機械に対し、その農用車輪として用いられるものをタイヤ構造に着目して大別すると、空気入りタイプとゴム中実タイプ、そして図14に示すように金属パイプ製のリム200をゴム201で被覆した、いわゆるゴム焼き付けタイプの、3種がある。
空気入りタイプの農用車輪では、エア漏れやパンク等に対処する必要があり、管理がやや面倒である。また、ゴム中実タイプに比べ、ゴム焼き付けタイプの農用車輪では、軽量化、製造(加硫)の時間短縮化及び製造コストの低廉化が図れるという利点があるので、最近ではこのゴム焼き付けタイプの農用車輪が主流をなす傾向にある。
【0003】
このゴム焼き付けタイプの農用車輪は、ボス205と、該ボス205まわりに放射状に設けられる複数本のスポーク206と、これらスポーク206によってリング状に保持されるリム200と、該リム200をゴム201で被覆して形成さた弾性輪体207とを有し、該弾性輪体207まわりにラグ210が設けられた構成となっている。
この農用車輪の製造過程では、ボス205、スポーク206、リム200、及びスポーク206の補強板211を一体化した、鉄車213と呼ばれる段階のものを製作する場所(工場)と、この鉄車213に対してゴム201を焼き付ける場所(工場)と、完成した農用車輪を管理、販売する場所とは、それぞれ異なっているのが普通である。
【0004】
上記鉄車213(リム200)に対してゴム201の焼き付けを行う場合には、ショットブラスト等による油分や汚れ等の除去作業を行い、リム200等の所定箇所に接着剤を塗布し、その後、この鉄車213を加硫型へ装填するようにする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
農用車輪においては、軽量であり、製造が容易(短時間)且つ低廉に行えるということが重要な要素であるので、弾性輪体207としてのゴム使用量は、強度的に問題が生じない範囲で、可及的に少ないほうがよいということになる。
また農用車輪においては、作業走行時における泥や土等(以下、泥・土の一方又は双方を指す場合を区別せず、全て「泥土」と言うものとする)の付着・巻き上げをし難くする機能が重視される。すなわち、弾性輪体207が回転するときに耕盤上面へ抜け出た後、比較的低位のうちに泥土の切れ(離れ)をよくして、高位からの泥土の落下を無くすようにし、これによって耕盤に植え付けられた苗等が傷まないようにするものである。この機能は、主として、弾性輪体207における内周側の構造や形状によって左右される。
【0006】
このようなことから、農用車輪では、特に弾性輪体207の形状(リム200の被覆部分やラグ210等)において全ての方面で最適なものを決める作業が、重要な開発テーマとされている。
一方、農用車輪を製造する過程中の、ゴム焼き付け時においては、接着剤がボス205の車軸孔214内に流れ込んで、車軸への嵌め付けができない不良品になるのを防止するため、接着剤の塗布後、その養生のための待ち時間が必要であった。そのため、このことが農用車輪の製造を能率化するうえでネックとなっていた。
【0007】
ところで、農用車輪を、複数の農用機械メーカーへ部品として納入する場合、各農用機械メーカーでは農用機械のボディカラーが指定されているため、これに応じてボス205やスポーク206、及び補強板211の色も異ならせる必要がある。そのため、製作途中の鉄車213の段階で、これを複数の指定色ごとに、静電塗装(焼き付け塗装)等によって着色し、各色ごとに管理すると共に、これをその後、ゴム焼き付け段階、及び在庫・販売段階において、それぞれ色ごとに管理するという手間が必要になっていた。そのため、取り扱いが極めて面倒になるという問題があった。
【0008】
なお、このような管理上の面倒を解消するには、例えば、ボス205やスポーク206、及び補強板211に着色しないまま、リム200に対するゴム201の焼き付け(即ち、弾性輪体207の形成)を先に行っておき、例えば在庫・販売を行う場所へ移送した後で、必要に応じてボス205等を所定色に着色するという方法が考えられる。
すなわち、在庫・販売を行う場所だけで色別の管理を行うとするものである。しかし、この方法では、静電塗装を採用することができないという不具合が生じる。なぜなら、静電塗装は、塗装過程で被塗装品が高温化するので、これをボス205等の塗装方法として採用したとすると、弾性輪体207を形成しているゴム201が劣化してしまうためである。
【0009】
従って、塗装方法として、刷毛塗り又は吹き付けを採用せざるを得なくなり、そのために塗膜強度に劣り、且つ配色が制限される(粗悪イメージの強い黒系統にしかできない)という問題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、弾性輪体の形状として最適なものを開発し、また必要に応じて付加構造を採用することにより、第一に、農用車輪としての軽量化、製造(加硫)の時間縮化及び製造コストの低廉化を一層進めるようにし、また第二に、走行時における泥土の付着、巻き上げをし難くする機能を高められるようにし、更に第三に、各部品段階における製品流通上の面倒を解消させつつも、スポーク等における塗膜強度に優れ、且つ所望配色にした製品(農用車輪)とすることができる構造にした農用車輪を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明では、上記目的を達成するために、次の技術的手段を講じた。
即ち、本発明の農用車輪は、ボスと、該ボスまわりに放射状に設けられる複数本のスポークと、これらスポークによってリング状に保持されるリムと、該リムを弾性材で被覆して形成さた弾性輪体とを有し、該弾性輪体まわりにラグが設けられていることを基本構成としている。
そして、請求項1記載の本発明では、上記基本構成に加え、ラグは、弾性輪体の外周面に沿って突出する直進案内部と、該直進案内部の両側へ枝別れ状に張り出す翼部とを有し、該翼部が、回転方向後部に形成させた支え面と前部に形成させた蹴り面とで三角形状乃至台形状の側部張出部を有しており、該側部張出部には、弾性輪体の周方向に沿って開口する切欠部が形成されていることを特徴としている。
【0011】
このように側部張出部に対して切欠部を形成させているため、この切欠部に対応する容積分だけ、弾性材(ゴム)の使用量は確実に減少する。従って、農用車輪としての軽量化、製造(加硫)の時間縮化及び製造コストの低廉化が図れるようになる。
また、この切欠部は、走行時において側部張出部の縦方向の圧縮変形を可能にする。この作用は、ラグの翼部に対し、所定の剛性を保持させたままで、ある程度の可撓性は許容させるようになるので、泥土の切れを良好にするという利点に繋がる。
【0012】
なお、側部張出部は、弾性輪体の両側面に対し、その周方向に所定間隔で多数設けられているが、この全ての側部張出部に切欠部を形成させるようにしてもよいし、又は所定個数おきの側部張出部にだけ、切欠部を形成させるようにしてもよい。
また、1つの側部張出部に対して形成させる切欠部の個数は、1個でも複数個でもよい。
切欠部は、側部張出部の側面に形成された三角形状乃至台形状の凹部に対応する部位では該凹部を中間に挟み、また凹部が無い部位では直接的に、支え面側と蹴り面側とを連通させることが好ましい。
【0013】
このようにすると、側部張出部において、縦方向の圧縮変形を生じやすくできる利点がある。
請求項記載の本発明では、上記基本構成に加え、弾性輪体の内周部には、幅方向中心から両側方へ向けて径大となる排泥用勾配を有した傾斜面が設けられ、該傾斜面には、勾配基準線より凹んだ段差部が形成されていることを特徴としている。
このように弾性輪体の内周部の傾斜面に対して段差部を形成させているため、この段差部によって凹んだ容積分だけ、弾性材(ゴム)の使用量は確実に減少する。従って、農用車輪としての軽量化、製造(加硫)の時間縮化及び製造コストの低廉化が図れるようになる。
【0014】
また、傾斜面が段差部によって凸凹面になるため、耕盤への沈下時に、この凸凹面と泥土との接触間に空隙が生じる可能性が高くなる。このような空隙が生じた状態で傾斜面に付着した泥土は、少しの振動等でも簡単に剥離するようになる。すなわち、これによって泥土の切れがよくなり、高位からの泥土の落下を防止することができる。そのため、耕盤に植え付けられた苗等を傷めることが少なくなる。
段差部は、弾性輪体の周方向に連続した溝状に形成するのが好適である(請求項)。
【0015】
このようにすると、段差部によって凹まされる容積が大きくなるので、それだけ、更に弾性材(ゴム)の使用量を減らすことができる利点がある。また、付着泥土との間に空隙を生じさせ易くなるという利点がある。
請求項記載の本発明では、上記基本構成に加え、リムは、弾性輪体の幅の半分を占める幅に形成されていることを特徴としている。
なお、リムの幅が弾性輪体の幅を占める割合は、45%乃至55%とするのが好適である(請求項)。
【0016】
このようにすると、リムまわりの弾性材(ゴム)厚が薄くなるので、その分、弾性材(ゴム)の使用量は確実に減少する。従って、農用車輪としての軽量化、製造(加硫)の時間縮化及び製造コストの低廉化が図れるようになる。
なお、リムは、中空構造(即ち、パイプ)とするのが好適であるが、例えば軽量素材によって形成する場合等であれば、中実でもよい。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1乃至図3は、本発明に係る農用車輪1の第1実施形態を示している。
この農用車輪1は、基本構成として、ボス2と、このボス2まわりに放射状に設けられる複数本(図例では3本)のスポーク3と、これらスポーク3によってリング状に保持されるリム4と、このリム4をゴム等の弾性材によって被覆することで形成さた弾性輪体5とを有しており、また弾性輪体5のまわりには、ラグ6が設けられたものである。
【0018】
スポーク3及びリム4は金属製丸パイプにより形成されており、各スポーク3は、ボス2まわりで補強板7によって互いの開き角度が補強されている。
ラグ6は、図2に示すように弾性輪体5における外周領域(a)の幅方向中央部で、その周方向に沿って突出する直進案内部8と、この直進案内部8から弾性輪体5における側面領域(b)へ向けて左右交互で、且つ枝別れ状に張り出し形成された翼部9とを有している。
直進案内部8には所定間隔で凹部8aが形成されており、直進性及びエッジ効果が補助的に高められるようになっている。
【0019】
一方、翼部9は、農用車輪1の回転方向(矢符X参照:なお図1中の白抜き矢符Yは進行方向を示す)に対する後部側に支え面9aが、また前部側に蹴り面9bが、それぞれ形成されており、その全体として、側面形状が三角形状乃至台形状を呈する側部張出部10を構成するようになっている。この側部張出部10の側面部分には、三角形状乃至台形状を呈する凹部11が形成されている。
側部張出部10には、弾性輪体5の周方向に沿って開口する切欠部14が形成されている。この切欠部14は、側部張出部10の側面に形成された凹部11に対応する部位では、この凹部11を中間に挟むかたちで支え面9a側と蹴り面9b側とを連通させるようになっている。また、凹部11が無い部位、すなわち、側部張出部10の頂角部に近い厚肉で且つ最も剛性の高い部分では、直接的に支え面9a側と蹴り面9b側とを連通させるようになっている。
【0020】
このため、切欠部14に対応する容積分だけ、弾性材(ゴム)の使用量は確実に減少する。従って、農用車輪1としての軽量化、製造(加硫)の時間縮化及び製造コストの低廉化が図れるようになる。
なお、この切欠部14を形成させるうえでは、加硫型(図示略)において切欠部14に対応した突起(図示略)を設けることになる。このため、側部張出部10の加硫(従来では、この部分が厚肉であったために加硫に時間がかかった)において伝熱性が高くなり、加硫時間を短縮するえで、一層有益なものとなる。
【0021】
のみならず、この切欠部14は、走行時において側部張出部10の縦方向の圧縮変形を可能にする。この作用は、ラグ6の翼部9に対し、所定の剛性を保持させたままで、ある程度の可撓性は許容させる、ということに繋がる。そのため、泥土の切れが良好になるという利点が得られることになる。
なお、このような切欠部14の縦圧縮は、硬盤や舗装道路等を走行する際にあって、クッション性を高め、乗り心地を良好にするという利点をも奏することになる。
【0022】
図3に示すように上記弾性輪体5において、その内周部には、幅方向中心から両側方へ向けて徐々に径大となる排泥用勾配を有した傾斜面16が設けられている。従って、この弾性輪体5の断面形状は、側部張出部10を除いたかたちで扇状を呈するようになっている。
そして、上記傾斜面16には、勾配基準線Pよりも内側へ凹ますようにして、複数の段差部17が形成されている。各段差部17は、弾性輪体5の周方向に連続した溝状を成している。すなわち、傾斜面16は、各段差部17が形成されることによって凸凹面になっている。
【0023】
このように弾性輪体5は、傾斜面16が段差部17によって勾配基準線Pよりも凹まされた容積分だけ、弾性材(ゴム)の使用量が少なくなっているので、農用車輪1としての軽量化、製造(加硫)の時間縮化及び製造コストの低廉化が図れるものである。
また、弾性輪体5が耕盤中へ沈下した場合、傾斜面16と、ここに付着する泥土との接触間に、段差部17に対応した空隙が幾つも生じるようになる。すなわち、このような空隙を生じたままで傾斜面16に付着した泥土は、付着力に乏しく、少しの振動等が加わっただけでも簡単に剥離するようになる。また付着量自体も抑えられるし、例えば農用機械を停止させたときにおける付着泥土の乾燥も早い。
【0024】
従って、これらのことにより、泥土の切れは良好となり、弾性輪体5の高位からの泥土の落下が防止されるようになるので、この落下泥土によって耕盤に植え付けられた苗等が傷められるということは、殆ど無くなる。
更にこの第1実施形態の農用車輪1において、リム4は、弾性輪体5の幅に対して、その半分、好適例としては45%乃至55%、を占める幅に形成されている。具体的に言えば、弾性輪体5の幅寸法を95mmとするとき、リム4の直径は48.6mm(占有率は約51%)とした。なお、図3中に従来のリム206を二点鎖線で示しているように、従来のリム直径は、27.2mm又は31.8mm程度(弾性輪体5の幅に対する占有率は25%〜35%)であった。
【0025】
このような寸法関係にすることで、リム4のまわりを被覆した弾性材(ゴム)厚は当然に薄くなり、従ってその分、弾性輪体5としての弾性材(ゴム)の使用量は確実に減少することになる。そのため、農用車輪1としての軽量化、製造(加硫)の時間縮化及び製造コストの低廉化が図られるものである。
図4乃至図6は、本発明に係る農用車輪1の第2実施形態を示している。
この第2実施形態についても、農用車輪1の基本構成となる部分は第1実施形態と同じであり、ボス2、スポーク3、リム4、弾性輪体5を有している。また弾性輪体5のまわりにはラグ6が設けられている。なお、このラグ6は、図5に示すように第1実施形態とは異なるラグパターンを有しており、直進案内部8に相当する部分及び翼部9に相当する部分のいずれもが、ブロック状に形成されたものとなっている。
【0026】
また、この第2実施形態でも、弾性輪体5の幅に対してリム4の幅の占める割合を多くしてあり、弾性材使用量を少なくしてある。
この第2実施形態では、ボス2、スポーク3、及び補強板7が溶接により互いに一体化されていると共に、これとは別に、リム4に対して弾性材が被覆されたもの(即ち、弾性輪体5として独立したもの)が一体化されており、これら両者が、それぞれ略完成させられた後に、互いに適宜結合構造によって組み立てられた構成となっている。
【0027】
ボス2を核とする一体品において、各スポーク3における径方向外方の端部には、弾性輪体5の内周部に沿って部分円弧状にカーブした連結片部20が設けられている。この連結片部20は、図6に示すようにスポーク3の素材とされるパイプ材の先端部を扁平又は径小に絞り、この部分へ平板素材を溶接によって固定することで形成してある。
この連結片部20には、中央に1個の貫通孔21と、その両側に計2個の貫通孔22とが形成されている。
【0028】
このボス2を核とする一体品は、その全体が静電塗装等によって所定色(例えば、淡色系統等)に着色された状態で、色の異なるもの複数種が、製造準備されている。このように静電塗装が施せるため、塗膜強度に優れ、且つ所望の配色にできることは言うまでもない。
これに対し、図4に示すように弾性輪体5の独立品において、その内部に埋設のリム4には、スポーク3の連結片部20に対応する周方向の複数箇所から、その径方向内方へフランジ部24が突設されている。このフランジ部24は、突設形状が連結片部20と略同大・同形状となるように形成されており、連結片部20との接合時に両者が丁度重なり合うようになっている。このフランジ部21は、図6に示すようにリム4の所定箇所に、2枚合わせにした平板素材を溶接によって固定することで形成してある。
【0029】
このフランジ部24には、連結片部20における中央の貫通孔21に合致可能な貫通孔25と、その両側の貫通孔22に合致可能な貫通孔26とが、形成されている。
フランジ部24の形状について更に詳しく説明すると(図4参照)、弾性輪体5の径方向外方寄りの幅、即ち、リム4の内周面に溶接された根元部の幅W2 は、径方向内方寄りの幅W1 に比べて小さくなるように形成されている。このことは、フランジ部24として使用される平板素材を軽量化しているだけでなく、リム4に弾性材を焼き付ける場合に、フランジ部24の根元部での弾性材の切れ(成形性)をよくするのに役立っている。
【0030】
すなわち、もし、上記W2 をW1 と同じ寸法、又は大きな寸法にすると、フランジ部24の根元部では、加硫前の弾性材がリム4の内周部に沿って両側方へ流れるダレ現象を生じさせ、土手状の盛り上がり部を明確な形状として形成できなくなるおそれがあるためである。
なお、弾性輪体5を製造する(即ち、ゴム焼き付けを行う)に際しては、リム4及びフランジ部24の一体品のうち、少なくともフランジ部24を予め着色しておくのが好ましい。このときの色は、ボス2を核とする一体品と同じ色とするのが最も好ましいものではあるが、別段、これに限定されるものではない。なぜなら、上記したようにフランジ部24はその略全部が連結片部20によって隠されるようになるためである。また、着色の方法としては、静電塗装等でもよいし、刷毛塗りや吹き付け塗装でもよい。
【0031】
上記のようなボス2を核とする一体品と、弾性輪体5の独立品とは、それらの連結片部20及びフランジ部24を1対1対応で接合させた状態で、各々両側の貫通孔22,26相互を合致させ、これにリベット28を貫設することで、結合させるようになっている。
このような構成であるため、ボス2を核とする一体品と、弾性輪体5の独立品とは、それぞれ各別の場所(工場)で製作することが可能になる。そのため、少なくとも弾性輪体5を製造するに際しては、納入先にとらわれることなく共通仕様で大量生産を行う、ということができるようになる。従って、農用車輪1としての製造を、大幅に能率化することができる。
【0032】
また、例えば、ボス2を核とする一体品を製造するに際しても、納入先にとらわれることなく共通仕様で大量生産を行うことができる。この場合、農用車輪1の在庫・管理を行う場所へ、ボス2を核とする一体品と、弾性輪体5の独立品とを搬入し、ここでボス2を核とする一体品に静電塗装等によって納入先の指定色に基づいた所定色を着色させるようにし、その後、これら両者を組み立てればよい、ということになる。このようにすると、色別の管理は、農用車輪1の在庫・管理を行う場所だけで行えばよいことになり、流通上の面倒さは殆ど解消されたものとなる。
【0033】
なお、上記した弾性輪体5の製造時には、リム4だけを対象として接着剤の塗布及び弾性材の焼き付けを行うことができ、このとき、接着剤の養生は不要となる。なぜなら、リム4とボス2とが別体であり、接着剤がボス2の車軸孔2a(図4参照)内に流れ込む心配が全くないからである。従ってこのことも、農用車輪1の製造能率を高めるうえで有益である。
のみならず、このように弾性輪体5を製造する場合に用いる加硫型(図示略)として、スポーク3やボス2等を保持させる部分を必要としないので、この加硫型の構造を簡潔化できるという、副次的効果もある。
【0034】
図6に示したようにスポーク3の連結片部20は、弾性輪体5の周方向に沿って扁平化したものとなっているので、連結片部20とフランジ部24との接触面はフラット化され、その結合が容易且つ確実になっている。
また、連結片部20の厚み(弾性輪体5の周方向に直行する寸法)が扁平化によって薄くなっていることに伴い、これによって巻き上げられる泥土量を少なくできるという利点がある。すなわち、走行時に弾性輪体5の高位から泥土が落下することが防止されるので、耕盤に植え付けられた苗等が傷められるおそれも少なくなるものである。また、耕盤に対する走行抵抗を減らすうえでも有益となる。
【0035】
ところで、連結片部20及びフランジ部24に対し、それらの中央部に形成された貫通孔21,25を利用して、図7乃至図9に示すように隔壁体30を取り付けることが可能となっている。
なお、これら図7乃至図9に示した農用車輪1は第3実施形態であって、第2実施形態のものとは、弾性輪体5の内周側傾斜面16に、隔壁体30を嵌める環状内段部31が形成されている点のみが異なる。
この環状内段部31は、弾性輪体5の側面に対して隔壁体30の外周部が突出しないようになるので、隔壁体30が石等にぶつかって変形するのを防止できる利点がある。
【0036】
なお、この環状内段部31を設けることにより、弾性輪体5としての弾性材(ゴム)の使用量は減少するので、第1実施形態で説明したのと同様に、農用車輪1としての軽量化、製造(加硫)の時間縮化及び製造コストの低廉化が図れるようになる。特に、本実施形態では、環状内段部31を弾性輪体5の両側面に形成して、いずれの面に対しても隔壁体30を取り付けできるようにしてあるので、それだけ弾性材(ゴム)の使用量も一段と減少させることができる。
隔壁体30は、ボス部2を嵌める中央開口部33を有する円板状に形成されており、その外周部は、上記した弾性輪体5の環状内段部31内に嵌合可能な大きさに形成されている。また、隔壁体30の外周部寄りには、連結片部20やフランジ部24の中央貫通孔21,25と合致可能なねじ孔34が、バーリング処理又はナットの溶着構造等を伴って形成されている。
【0037】
従って、この隔壁体30を農用車輪1に取り付けるには、図8に示すように連結片部20及びフランジ部24に設けられた中央の貫通孔21,25に対し、その連結片部20側(隔壁体30を図示とは反対側へ取り付けるときにはフランジ部24側)からボルト36を挿通させ、このボルト36にスペーサカラー37を嵌め入れ、ボルト36の先端部を隔壁体30のねじ孔34へ螺合させるようにする。
なお、本実施形態では、補強のため、図7に示すようにボス2まわりに設けた補強板7にも貫通孔38を形成しておくと共に、隔壁板30にも、この貫通孔38に合致するねじ孔を形成し、これらをもボルト39によって結合させるようにした。
【0038】
また、本実施形態において、隔壁体30は円板状としたが、弾性輪体5の内周側へ連結片部20やフランジ部24が突出するのと同じ寸法で、弾性輪体5の内周全部に設けられるリング状(図示略)のものとすることができる。また、この隔壁体30は、全体として円形又はリング形を有する一体品とする場合でもよいし、連結片部20及びフランジ部24の各相互間に対応する扇状又は円弧帯状等の複数部品から成るものとする場合でもよい。
このようにして隔壁板30を取り付けると、例えば水田等を走行時において、スポーク3相互間を通って農用車輪1の内外を水流や泥土が行き来するのを、隔壁体30で防止することができる。そのため、この水流等により、耕盤に植え付けられた苗等が傷められるということはなくなる。
【0039】
また、スポーク3の相互間に泥土が詰まることも防止されるので、高位からの泥土落下をも防止でき、このことも耕盤に植え付けられた苗等を傷めないようにするうえで有益となる。
更に、図9に示すように農用機械42の前輪として用いられる農用車輪1へ隔壁体30を取り付けた場合には、農用機械42の旋回時に隔壁体30に泥土圧が作用し、この隔壁体30がかじの役目をして旋回力を高めるように作用するため、この点でも有益なものとなる。
【0040】
なお、言うまでもなく、隔壁体30は、作業に不必要とされるときには農用車輪1から外しておくことができる。この場合、連結片部20及びフランジ部24の貫通孔21,25や、補強板7の貫通孔38等に対しては、ゴムや樹脂等で形成した栓体(図示略)を嵌め付けて、泥詰まりを防止させるのが好ましい。
図10は、本発明に係る農用車輪1の第4実施形態を示している。この第4実施形態は、第2又は第3実施形態と略同じであるが、スポーク3に対して連結片部20を設ける構造について、唯一、差異がある。
【0041】
すなわち、この第4実施形態の連結片部20は、スポーク3の端部を扁平に潰し、且つ弾性輪体5の内周方向に沿って広幅に展延させるようにして、連結片部20を一体形成してある。ただ、この広幅化には自ずと限度があるので、この連結片部20に設ける貫通孔22や、フランジ部24に設ける貫通孔26の相互間隔を、やや狭くするのがよい。
図11及び図12は、本発明に係る農用車輪1の第5実施形態を示している。この第5実施形態は、第2乃至第4実施形態と略同じ構成を有したものであるが、ベースとなる農用車輪1のタイプが、ラグ6として台形ラグ45と羽根ラグ46とを有した後輪用のものとされている点において各実施形態と相違する。その他の構成及び作用については略同じである。
【0042】
図13は、本発明に係る農用車輪1の第6実施形態を示している。この第6実施形態は、第1実施形態の農用車輪1をベースとして、第2乃至第5実施形態と同じ構成(即ち、ボス2を核とした一体品の後付け可能構造)を併用実施したものである。
ところで、本発明は、上記各実施形態に限定されるものではなく、これら以外にも、各種の変更等が可能である。
【0043】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、ボス、スポーク、リム、弾性輪体を有し、弾性輪体まわりにラグが設けられているという基本構成を有した本発明の農用車輪にあって、請求項1記載の本発明では、ラグとして設けられた直進案内部と翼部とのうち、翼部によって構成された側部張出部に、弾性輪体の周方向に沿って開口する切欠部を形成してあるので、この切欠部に対応する容積分だけ、弾性材の使用量は確実に減少する。従って、農用車輪としての軽量化、製造(加硫)の時間縮化及び製造コストの低廉化が図れるようになる。
【0044】
また、この切欠部は、走行時において側部張出部の縦方向の圧縮変形を可能にし、これにより、ラグの翼部に所定の可撓性を許容させることになるので、泥土の切れを良好にするという利点にも繋がる。
なお、切欠部は、側部張出部の支え面側と蹴り面側とを連通させるように設ければ、縦方向の圧縮変形を生じやすくできる利点がある。
請求項記載の本発明では、弾性輪体の内周部に排泥用勾配を有した傾斜面を設け、この傾斜面に、勾配基準線より凹んだ段差部を形成させるようにしているので、段差部によって凹んだ容積分だけ、弾性材の使用量は確実に減少する。従って、農用車輪としての軽量化、製造(加硫)の時間縮化及び製造コストの低廉化が図れるようになる。
【0045】
また、傾斜面が段差部によって凸凹面になるため、耕盤への沈下時に、この凸凹面と泥土との接触間に空隙が生じ、傾斜面に付着した泥土が少しの振動等でも簡単に剥離するようになる。そのため、泥土の切れがよくなり、高位からの泥土の落下を防止することができるので、これによって耕盤に植え付けられた苗等を傷めることが少なくなる。
段差部を、弾性輪体の周方向に連続した溝状に形成すると(請求項)、段差部によって凹まされる容積が大きくなるので、それだけ、更に弾性材の使用量を減らすことができる。また、付着泥土との間に空隙を生じさせ易くなるという利点もある。
【0046】
請求項及び請求項記載の本発明では、リムを、弾性輪体の幅の半分を占める幅(45%乃至55%とするのが好適)にしているので、リムまわりの弾性材厚を薄くでき、その分、弾性材の使用量は確実に減少する。従って、農用車輪としての軽量化、製造(加硫)の時間縮化及び製造コストの低廉化が図れるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る農用車輪の第1実施形態を一部破砕して示す側面図である。
【図2】(a)は第1実施形態の農用車輪における外周面を示した平面図であり、(b)はこの外周面に隣接する側面の一部を展開的に示した図である。
【図3】図1のA−A線拡大断面図である。
【図4】本発明に係る農用車輪の第2実施形態を一部破砕して示す側面図である。
【図5】第2実施形態の農用車輪における外周面を示した平面図である。
【図6】図4のB−B線拡大断面図である。
【図7】本発明に係る農用車輪の第3実施形態を一部破砕して示す側面図であって、隔壁体を取り付けた状況を示している。
【図8】図7のC−C線拡大断面図である。
【図9】第3実施形態の農用車輪を前輪として農用機械に用いた場合の走行状況を模式的に示した平面図である。
【図10】本発明に係る農用車輪の第4実施形態を図6と比較し易く描いた正面断面図である。
【図11】本発明に係る農用車輪の第5実施形態を一部破砕して示す側面図である。
【図12】図11のD−D線拡大断面図である。
【図13】本発明に係る農用車輪の第6実施形態を一部破砕して示す側面図である。
【図14】従来の農用車輪を一部破砕して示す側面図である。
【符号の説明】
1 農用車輪
2 ボス
3 スポーク
4 リム
5 弾性輪体
6 ラグ
8 直進案内部
9 翼部
9a 支え面
9b 蹴り面
10 側部張出部
11 凹部
14 切欠部
16 傾斜面
17 段差部
20 連結片部
24 フランジ部
30 隔壁体
P 勾配基準線

Claims (5)

  1. ボス(2)と、該ボス(2)まわりに放射状に設けられる複数本のスポーク(3)と、これらスポーク(3)によってリング状に保持されるリム(4)と、該リム(4)を弾性材で被覆して形成さた弾性輪体(5)とを有し、該弾性輪体(5)まわりにラグ(6)が設けられた農用車輪において、
    前記ラグ(6)は、弾性輪体(5)の外周面に沿って突出する直進案内部(8)と、該直進案内部(8)の両側へ枝別れ状に張り出す翼部(9)とを有し、該翼部(9)が、回転方向後部に形成させた支え面(9a)と前部に形成させた蹴り面(9b)とで三角形状乃至台形状の側部張出部(10)を有しており、該側部張出部(10)には、弾性輪体(5)の周方向に沿って開口する切欠部(14)が、車輪の径方向に間隔をおいて複数個形成され、各切欠部(14)の車輪幅方向内方への深さは、径方向内方側の切欠部(14)よりも径方向外方側の切欠部(14)の方が、順次深くなり、
    前記切欠部(14)は、側部張出部(10)の側面に形成された三角形状乃至台形状の凹部(11)に対応する部位では該凹部(11)を中間に挟み、また凹部(11)が無い部位では直接的に、支え面(9a)側と蹴り面(9b)側とを連通させていることを特徴とする農用車輪。
  2. 前記弾性輪体(5)の内周部には、幅方向中心から両側方へ向けて径大となる排泥用勾配を有した傾斜面(16)が設けられ、該傾斜面(16)には、勾配基準線(P)より凹んだ段差部(17)が形成されていることを特徴とする請求項1記載の農用車輪。
  3. 前記段差部(17)は、弾性輪体(5)の周方向に連続した溝状に形成されていることを特徴とする請求項2記載の農用車輪。
  4. 前記リム(4)は、弾性輪体(5)の幅の半分を占める幅に形成されていることを特徴とする請求項1記載の農用車輪。
  5. 前記リム(4)の幅が弾性輪体(5)の幅を占める割合が、45%乃至55%とされていることを特徴とする請求項4記載の農用車輪。
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