JP2001001714A - 農用車輪 - Google Patents

農用車輪

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JP2001001714A
JP2001001714A JP11171394A JP17139499A JP2001001714A JP 2001001714 A JP2001001714 A JP 2001001714A JP 11171394 A JP11171394 A JP 11171394A JP 17139499 A JP17139499 A JP 17139499A JP 2001001714 A JP2001001714 A JP 2001001714A
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rim
peripheral surface
inner peripheral
elastic ring
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JP11171394A
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English (en)
Inventor
Koichi Nakajima
幸一 中島
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Ohtsu Tire and Rubber Co Ltd
Original Assignee
Ohtsu Tire and Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 弾性輪体3の内周面4aにおける泥土の持廻
りや同内周側の肉厚のバラツキ、ラグ6による牽引力低
下等の問題を解消できる農用車輪1を提供する。 【解決手段】 外周面に接地ラグ6を有している弾性輪
体3を、円環状のリム2を芯としてその全体に被覆して
なる農用車輪1において、前記リム2は断面三角形状を
呈するとともに、その一辺15が車軸方向に略平行とさ
れてリム2の外周面15Aを構成し、且つ他の二辺16
が、前記一辺15の左右端部から径方向内方に向かうに
従い左右方向内方に移行するような傾斜面とされてリム
の内周面16Aを構成しており、前記弾性輪体3の内周
面4aが、前記リム2の内周面16Aを構成する他の二
辺16に略沿った状態で形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乗用田植機、管理
機等の水田用や畑地用に利用される農用車輪に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来の農用車輪としては、図12に示す
ものが知られている。この農用車輪51は、ボス52を
中心として放射状に設けられたスポーク53の先端に、
断面円筒の丸パイプよりなる円環状のリム54を固着
し、このリム54を芯としてその全体をゴム等の弾性材
料よりなる弾性輪体55で被覆した所謂ゴム焼き付け型
の車輪とされており、この弾性輪体55の外周面におけ
る赤道上(左右方向中心上)には、径外方向に突出する
周方向リブ56が一体に形成され、このリブ56によっ
て直進性を向上するとともに、リブ56の左右側部には
周方向に間隔をおいて多数の接地ラグ57が左右千鳥状
に形成され、この接地ラグ57によって牽引力を確保す
るものとなっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の乗
用車輪51では、弾性輪体55の内周面55aが、左右
方向(車軸方向)外方に向かうに従って外周側(径方向
外側)に移行するような傾斜面に形成されており、その
ため、水田等の土表面下で弾性輪体55の内周面55a
に泥土が乗り上がったとしても、該内周面55aが土表
面から抜け出たときに泥土を持廻りすることなく好適に
滑り落とすことができ、これによって走行抵抗を少なく
するとともに泥土の堆積を防止できるものとなってい
た。
【0004】したがって、前記傾斜面55aは、その傾
斜角度を急にするほど上記効果が向上するものとなる
が、その反面、リム54が断面円筒状に形成されている
ことから同リム54の内周面54aから弾性輪体55の
内周面55aまでの肉厚が左右中央ほど厚くなり、その
左右外側部分との肉厚にバラツキを生じることとなって
おり、これは加硫斑を招来する原因になるとともに余分
なゴム量が多くなり、加硫工程の長時間化や材料コスト
増を招くこととなっていた。逆に、傾斜面の傾斜角度を
小さくすると、上記問題が多少回避できるものの、泥土
の持ち上げによって走行抵抗が大きくなったり、持廻り
した泥土が植付苗に被って該植付苗の痛めたりする原因
となる。
【0005】一方、リム54の外周面(リムの径方向外
面)54bは断面円弧状に形成されることとなるため、
地面からラグ57に加わる荷重、衝撃によって、該ラグ
57がリム外周面54bに沿って左右外側(矢示B方
向)に弾性変形し易くなり、これは衝撃力の緩和にはな
るものの牽引力の低下を招来し、リム54に対する弾性
輪体55の剥離を招く恐れがあった。本発明は、上記の
ような実情に鑑み、弾性輪体の内周面における泥土の持
廻りや同内周側の肉厚のバラツキ、ラグによる牽引力低
下等の問題を一挙に解消し得る農用車輪を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために以下の技術的手段を講じている。すなわ
ち、本発明に係る農用車輪は、外周面に接地ラグを有し
ている弾性輪体を、円環状のリムを芯としてその全体に
被覆してなる農用車輪において、前記リムは断面三角形
状を呈するとともに、その一辺が車軸方向に略平行とさ
れてリムの外周面を構成し、且つ他の二辺が、前記一辺
の左右端部から径方向内側に向かうに従い左右方向内側
に移行するような傾斜面とされてリムの内周面を構成し
ており、前記弾性輪体の内周面が、前記リムの内周面を
構成する他の二辺に略沿った状態で形成されていること
を特徴とするものである。
【0007】これによれば、断面三角形状の一辺が車軸
方向に略平行な状態でリムの外周面を構成することとな
るため、地面からの荷重を受けたラグが、略平坦となる
リムの外周面で支持されて左右方向外側に変形すること
が少なくなり、これによって牽引力の低下が防止できる
し、リムに対する弾性輪体の剥離を防止できるのであ
る。その一方で、リムの内周面が、断面三角形の他の二
辺によって傾斜面として構成され、この傾斜面に略沿っ
た状態で弾性輪体の内周面が形成されるので、泥土の持
廻りによる走行抵抗や泥詰まり等を防止しながら、弾性
輪体の内周側の肉厚を略均一に形成できるようになり、
余分な弾性材料を不要として加硫斑を少なくし、加硫時
間の短縮や材料コストの低減が可能となる。
【0008】前記リムとしては、左右対称の断面三角形
状に形成したり、左右非対称の断面三角形状に形成する
ことができるものであり、また、リムを中空形状に形成
することにより農用車輪の軽量化や材料コスト減が図れ
るものとなる。リムを中空形状とする場合には、板材の
プレス加工によって成形された左右の分割リム体を互い
に張り合わせることによってリムを構成し、この両分割
リム体の対向面間に中空部を形成するのが好ましい。こ
の場合、左右分割リム体の張り合わせによって、容易に
断面三角形状で中空のリムが形成できるようになる。
【0009】また、リムを中空形状で且つ左右対称の断
面三角形状に形成する場合には、板材のプレス加工によ
って同一形状に成形された左右分割リム体を互いに向き
を反転させた状態で張り合わせることによってリムを構
成し、この両分割リム体の対向面間に中空部を形成する
のが好ましい。これにより、左右分割リム体の張り合わ
せによって容易に左右対称の断面三角形状で中空のリム
が形成でき、左右分割リム体を互いに同一形状とするこ
とで部品種数の減少による製作コストの低減が可能とな
る。
【0010】ところで、上記の本発明では、断面三角形
状の一辺を車軸方向に略平行としてリムの外周面を構成
することによって、地面からの荷重を受けたラグの変形
を防止している関係上、衝撃力の緩和性能には若干劣
り、特に舗装道路等を走行した場合には走行振動が多少
大きくなるという欠点を有する。そのため本発明では、
このような事情に鑑み、弾性輪体に対して接地ラグの左
右方向外端面で開口する衝撃吸収用の孔を形成すること
で、衝撃を吸収して走行振動を抑制できるようにしてお
り、更に、孔を形成することで弾性輪体のゴム量を少な
くして加硫時間の短縮化や材料コストの低減をも可能と
している。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。本発明に係る農用車輪1は、図1
〜図3に示すように、円環状のリム2と、このリム2の
全体に被覆されるゴム等の弾性材料よりなる弾性輪体3
とを有して構成された所謂ゴム焼き付け型車輪とされて
おり、この弾性輪体3は、リム2の外側面全体を被覆す
る本体部4と、この本体部4の外周面から径方向外側へ
一体に突設された周方向リブ5と接地ラグ6とを有して
いる。
【0012】また、リム2の内周には、径方向内方に突
出する連結片7が設けられ、図4(a)に示すように、
この連結片7に形成した取付孔8を介してボルト等の連
結具によって円盤状等のホイール9が連結されるように
なっており、同ホイール9の中心部には、田植機等の車
軸に套嵌されるボス10が設けられるようになってい
る。前記周方向リブ5は、農用車輪1の赤道上(左右方
向中央;軸方向中央)に配置されていて、切欠部11を
間に挟んだ状態で周方向に多数形成され、農用車輪1の
直進性を確保するものとなっている。また、接地ラグ6
は、農用車輪1の牽引力を確保するものとして、リブ5
の左右側面から左右外方に延伸し、周方向に間隔をおい
て多数形成されており、リブを中央とした左右の接地ラ
グ6が互いに千鳥状に配置されるようになっている。
【0013】前記接地ラグ6は、側面視三角形状に形成
されており、車輪回転方向Aの前側の斜面を蹴り面6a
に、その反対斜面を支え面6bに構成し、この蹴り面6
aと支え面6bとの頂面部を接地面6cに構成してい
る。この接地面6cは、車輪回転方向Aに対して後退角
を有して左右に延伸するようになっている。前記蹴り面
6aと支え面6bとで囲まれるラグ6の側端面には凹部
13が形成されており、地面からラグ6に加わる衝撃を
前記凹部13によって吸収可能としているとともに、弾
性輪体3のゴム量を少なくして軽量化及び加硫時間の短
縮を可能としている。
【0014】なお、前記ラグ6は、弾性輪体3の本体部
4に対して左右方向外側に膨出されており、凹部13の
底面が本体部4の左右方向端部と略一致するように(凹
部13の径方向内側が本体部4の左右方向端部側に向け
て開放するように)形成されている。そのため、前記凹
部13に対して泥土が侵入した場合でも、開放部分から
容易に排出可能としてある。前記リム2は、断面中空形
状で且つ三角形状に形成されたものとなっており、その
一辺(外辺部)15が車軸方向に略平行としてリム2の
外周端に配設され、他の二辺(斜辺部)16が、車軸方
向に対して傾斜した状態、すなわち、前記外辺部15の
両端から径方向内方に向かうに従って左右方向内方に移
行するような傾斜状態でリム2の内周側に配設され、外
辺部15に対向する一頂角部17がリム2の内周端に配
置されるとともに、該一頂角部に前記連結片7が設けら
れるようになっている。
【0015】また、リム2は、両斜辺部16を互いに同
じ長さとした断面2等辺三角形(又は正三角形)とさ
れ、各斜辺部16の径内端は互いに車輪1の左右方向中
心で突き合わされており、よってリム2は、車輪1の左
右方向中心を中心とした左右対称形状とされている。す
なわち、前記リム2の外周面(径方向外面)15Aは、
車軸方向と略平行となる平坦面に形成され、リム2の内
周面(径方向内面)16Aは、互いに山形を形成する傾
斜面に形成されたものとなっている。
【0016】一方、弾性輪体3の本体部4は、その外形
がリム2の内外周面15A、16Aに略沿った断面三角
形状とされており、したがって、本体部4の外周側(径
方向外側)部分が該本体部4の最大幅部分となり、本体
部4の内周面4aは、リム2内周の傾斜面16Aに沿っ
た山形の傾斜面(泥土排出面)に形成されることとなっ
ている。そのため、水田等の圃場を走行したときに土表
面下で本体部4の内周面4aに泥土が乗り上がったとし
ても、これを持廻りすることなく即座に左右側方へ排出
することが可能となり、走行抵抗を少なくできると共に
農用車輪1への泥土の堆積を防止し、また、持廻りした
泥土を植付苗に被して痛めてしまうようなことも防止で
きるようになっている。
【0017】また、本体部4の内周面4aがリム2の傾
斜面16Aに沿った状態で形成されていることから、当
然にリム2の内周面16Aに対して略均一な肉厚で本体
部4が被覆されるようになっている。そのため、加硫斑
が少なくなって加硫時間を短縮化できるとともに、余分
なゴム量も少なくなることから軽量化及び材料コストの
低減も図れるようになっている。他方、リム2の外周面
15A(外辺部15)は車軸方向に略平行な平坦面に形
成され、更にこの平坦面(外周面)15Aは、当該リム
2の最大幅部分を構成して広い範囲でラグ6を内周側か
ら支持可能としていることから、地面からラグ6に荷重
が加わった際に、該ラグ6が左右方向外側に変形するよ
うなことが防止され、牽引力を確実に確保できるように
している。
【0018】また、リムの外周面15Aにかかる荷重
は、斜辺部16を介して直線的に連結片7側(ホイール
9側)に伝達できることから強度的に有利であり、荷重
を受けた斜辺部19は、その内径端を突き合わせること
で相互支持するように構成されている。前記リム2は、
図1に示すように、車軸方向に直交する方向で分割され
た形体を有する2部材(分割リム体)21A、21Bに
よって形成されている。すなわち、各分割リム体21
A,21Bは、金属製の板材をプレス加工することによ
って、断面三角形のうちの外辺部15の半分及び一斜辺
部16を屈曲形成しており、左右が互いに同一形状を呈
するものとなっている。
【0019】そして、左右分割リム体21A,21Bを
互いに向きを反転させた状態で突き合わせるとともに、
これらを溶接等によって固着することによって、両分割
リム体21A,21Bの対向面間に中空部18を有する
リム2を容易に形成できるようになっており、また、同
一形状の分割リム体21A,21Bを利用することで部
品の種類が少なくなることから、製造コストの低減が可
能であり、部品の管理も容易なものとなる。各分割リム
体21A,21Bは、それぞれの斜辺部16の径内端か
ら径方向内方に突出する分割連結片22A,22Bを一
体に屈曲成型しており、この分割連結片22A,22B
を互いにスポット溶接等で張り合わせることによって連
結片7を構成するものとなっている。すなわち、連結片
7は、リム2と一体に形成されることから、これらを別
々に形成する場合に比べて部品点数並びに組立工数の低
減が図れ、また板材よりなる分割連結片22A,22B
を張り合わせることによって連結片7としての強度が向
上されるとともに、各分割連結片22A,22Bの厚さ
を薄くできることから屈曲成形が容易となっている。
【0020】なお、分割リム体21A,21Bの各外辺
部15の先端(左右内端)には、両分割リム体21A,
21Bを張り合わせるための溶接を行い易くするため、
また、外辺部15の曲げ強度を向上するために、径外方
に屈曲、突出するリブ23を形成するのが好ましい。ま
た、このリブ23の存在によって弾性輪体3との接着面
積を広くできるとともに、リム2に対して弾性輪体3が
左右方向に剥離するようなことを防止できるようにな
る。また、連結片7は、図4(a)で示したように、リ
ム2の内周全体に沿って側面視リング状に形成されたも
のとなっているが、リム2の周方向に間隔をおいて部分
的に形成してもよい。また、図4(b)示すように、リ
ム2の内周部全体を塞ぐように円盤状に形成するととも
に、その中心部にボス10を設けることによって、連結
片7に代えてリム一体型のホイール19として構成して
もよく、このようにすることで組立工数減、部品点数減
が図れるものとなる。
【0021】前記弾性輪体3において、リム2よりも径
方向外側には、左右方向に貫通する孔25が形成されて
いる。この孔25は、その一端がラグ6の左右方向外端
面で開口するとともに、他端が周方向リブ5の反対側面
で開口するようになっており、特に舗装道路等を走行し
たときに、地面からの衝撃を孔25によって吸収するこ
とで振動の抑制を図るものとなっている。すなわち、前
記リム2は、その外周面15Aを幅広の平坦面に形成す
ることで接地ラグ6の変形を防止しているが、その反
面、地面からの衝撃をそのまま機体側へ伝達し易くなっ
ており、この点を補うかたちで衝撃吸収用の孔25を形
成することで、乗り心地の悪化を防止しているのであ
る。
【0022】また、孔25を形成することで弾性輪体3
のゴム量を少なくできることから、材料コストの低減、
加硫時間の短縮化が望めるものとなる。上記の衝撃吸収
用の孔25は、図5に示すような金型27を用いて成形
されるものとなっている。すなわち、弾性輪体3の成形
金型27において、接地ラグ6を成形するキャビティ2
8内に左右方向内方に突出する突起金型29を備え、該
突起金型29は、ラグ6側面の凹部13を成形する部位
29aと、衝撃吸収用の孔25を成形する部位29bと
を備えており、孔成形部位29bは、金型27の割型面
まで突出されていて、反対金型(合わせ型)の孔形成部
位29aと突き合わせることで貫通した孔25を成形可
能としている。
【0023】このような孔成形部位29bを備えた突起
金型29によって、加硫成形の際に弾性輪体3内部から
も加硫が進むことから加硫時間をより短縮できるものと
なる。前記孔成形部位29bの外周面は、若干先細り状
となるようにテーパー面に形成されており、これによっ
て型離れが良好になされて孔25を傷つけるようなこと
も少なくなり、走行中に孔25に泥土が侵入したとして
も、孔25内周に形成されるテーパー面によって好適に
排出できるようになっている。なお、前記テーパー面の
傾斜角度βを20°以上に設定すると弾性輪体3として
の剛性が低くなる恐れがあるため、0°<β<20°に
設定するのが好ましい。
【0024】また、図3に示すように、接地ラグ6は、
車輪回転方向Aに対して後退角を有していることから、
前記孔25もこの後退角に沿った傾斜角度αをもって成
形されるように孔成形部位29bを傾斜させて備えるの
が好ましく、これによって、孔25の周方向前後のラグ
6肉厚が均一に確保され、剛性を損なうようなことがな
いようにしている。上記のような衝撃吸収用の孔25
は、例えば、図6(a)に示すように、車輪径方向に複
数形成することもできるし、図6(b)に示すように、
角孔形状に形成することもできる。角孔形状に形成する
場合は、その角部にアールを施すことによって応力集中
を避けるようにするのが好ましい。
【0025】前記リム2は、図7及び図8に示すような
左右非対称の形状に形成することが可能である。両図に
示すリム2は、いずれも互いに異なる形状の左右分割リ
ム体21A,21Bを張り合わせることによって構成さ
れたものであり、図7に示すものは左右一方のリム体2
1Bの斜辺部16を曲率半径Rをもって左右方向外側に
若干弯曲したものとなっており、図8に示すものは、左
右一方の分割リム体21Bにおける外辺部15を他方よ
りも長く形成することで、同一方側の斜辺部16の車軸
方向に対する傾斜を他方よりも緩やかに形成したものと
なっている。
【0026】いずれにおいても、左右分割リム体21
A,21B間には中空部18が形成され、リム2内周面
16Aに沿ったかたちで弾性輪体3の内周面4aが形成
されたものとなっている。このように、リム2は板材の
プレス加工によって形成される左右分割リム体21A,
21Bを張り合わせることによって構成されていること
から、リム2を左右非対称形状に形成する場合であって
も、各分割リム体21A,21Bのプレス形状を変更す
ることによって容易に対応できるものとなる。
【0027】一方、図9に示すものは、リム2が左右対
称形状に形成されているのに対して、連結片7(若しく
はリム一体型ホイール19)が左右一方側にオフセット
した形状となっており、このようなオフセット形状に形
成する場合にも、分割連結片22A,22Bのプレス形
状を変更することによって容易に対応できるものとなっ
ている。なお、図9においては、衝撃吸収用の孔25
を、弾性輪体3を貫通しない有底孔に形成し、これを左
右一対形成したものとしている。
【0028】本発明は、上記実施形態に限ることなく適
宜設計変更可能であり、例えば、図10に示すように、
中空形状のリム2を一枚の板材を屈曲することによって
形成でき、この場合にも、連結片7(若しくはホイール
19)を一体に屈曲形成してもよい。また、図11
(a)に示すような中実形状としたり、同図(b)に示
すように左右分割リム体21A,21Bによって円形の
中空部18を備えたものとすることができる。また、リ
ム2と連結片7(若しくはホイール19)を一体に屈曲
成形したものに限らず、これらを別体として適宜溶接等
によって結合したものとしてもよい。
【0029】ホイール9は、ディスク型のものに限定さ
れるものではなく、スポーク型に形成して連結片7に連
結したものであっても良く、田植機等の車軸にフランジ
を備えている場合には、該フランジに対して直接的に連
結片7を連結するようにしてもよい。 [他の開示]図13は、他の開示として示す農用車輪6
1であり、この農用車輪61におけるリム62は、断面
円形状となっている点で本発明のリム2とは異なるもの
であるが、一枚の金属製板材を屈曲することによって中
空部63を有するリム62を形成した点で上記に説明し
た図10に示すものに対応している。
【0030】また、ホイール64に対して連結される連
結片65も、リム62と一体として板材の屈曲によって
形成されたものとなっており、これらを別々に形成して
溶接等で固着する場合に比べて、部品点数減、組立工数
減が図られるものとなっている。なお、前記連結片65
は、リム62の周方向に間隔をおいて複数(図例では等
間隔に3つ)設けられたものとなっており、この連結片
65を備えた部分では、図13(b)に示すように、左
右の分割連結片65A,65Bを互いにスポット溶接等
で張り合わせることでリム62を円筒状に形成し、連結
片65を備えない部分では、図13(c)に示すよう
に、リム62内周側の突き合わせ部分で溶接66するこ
とにより同リム62を断面円筒状に形成したものとなっ
ている。
【0031】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、断
面三角形状のリムの一辺が車軸方向に略平行な状態でリ
ム外周面を構成することから、地面からの荷重を受けた
ラグが、リムの外周面で支持されて左右方向外側に変形
することが少なくなり、牽引力を確実に確保できるもの
となる。その一方で、断面三角形状の他の二片が傾斜面
とされてリムの内周面を構成し、これに沿った状態で弾
性輪体の内周面が形成されることから、泥土の持廻りに
よる走行の抵抗や泥詰まり等を防止しながら、弾性輪体
の内周側の肉厚を略均一に形成でき、余分な弾性材料を
不要として加硫斑を少なくし、加硫時間の短縮並びに材
料コストの低減が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る農用車輪の断面図であ
る。
【図2】同農用車輪の部分側面図である。
【図3】同農用車輪の外周平面図(a部)及び一側面を
展開して示す側面図(b部)である。
【図4】リムの側面図である。
【図5】農用車輪の成形金型を示す断面図である。
【図6】農用車輪の他の形態を示す側面図である。
【図7】農用車輪の他の形態を示す断面図である。
【図8】農用車輪の他の形態を示す断面図である。
【図9】農用車輪の他の形態を示す断面図である。
【図10】農用車輪の他の形態を示す断面図である。
【図11】農用車輪の他の形態を示す断面図である。
【図12】従来の農用車輪を示す断面図である。
【図13】他の開示に係る農用車輪を示し、(a)は側
面図、(b)は(a)のD−D矢示図、(c)は(a)
のE−E矢示図である。
【符号の説明】
1 農用車輪 2 リム 3 弾性輪体 4 本体部 4a 弾性輪体の内周面 6 接地ラグ 15 外辺部 15A リムの外周面 16 斜辺部 16A リムの内周面 18 中空部 21A 分割リム体 21B 分割リム体 25 衝撃吸収用孔

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面に接地ラグを有している弾性輪体
    を、円環状のリムを芯としてその全体に被覆してなる農
    用車輪において、 前記リムは断面三角形状を呈するとともに、その一辺が
    車軸方向に略平行とされてリムの外周面を構成し、且つ
    他の二辺が、前記一辺の左右端部から径方向内側に向か
    うに従い左右方向内側に移行するような傾斜面とされて
    リムの内周面を構成しており、前記弾性輪体の内周面
    が、前記リムの内周面を構成する他の二辺に略沿った状
    態で形成されていることを特徴とする農用車輪。
  2. 【請求項2】 前記リムが、左右対称の断面三角形状に
    形成されていることを特徴とする請求項1に記載の農用
    車輪。
  3. 【請求項3】 前記リムが、左右非対称の断面三角形状
    に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の農
    用車輪。
  4. 【請求項4】 前記リムが、中空形状に形成されている
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の農用
    車輪。
  5. 【請求項5】 前記リムは、板材のプレス加工により成
    形された左右の分割リム体を互いに張り合わせることに
    よって構成されており、この両分割リム体の対向面間に
    中空部を形成していることを特徴とする請求項4に記載
    の農用車輪。
  6. 【請求項6】 前記リムは、板材のプレス加工によって
    同一形状に形成された左右分割リム体を互いに向きを反
    転させた状態で張り合わせることによって左右対称の断
    面三角形状に構成されており、この両分割リム体の対向
    面間に中空部を形成していることを特徴とする請求項1
    に記載の農用車輪。
  7. 【請求項7】 前記弾性輪体に対して、前記接地ラグの
    左右方向外端面で開口する衝撃吸収用の孔が形成されて
    いることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の
    農用車輪。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002316503A (ja) * 2001-04-24 2002-10-29 Ohtsu Tire & Rubber Co Ltd :The 農用車輪

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