JP4008903B2 - 農用車輪 - Google Patents
農用車輪 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4008903B2 JP4008903B2 JP2004227116A JP2004227116A JP4008903B2 JP 4008903 B2 JP4008903 B2 JP 4008903B2 JP 2004227116 A JP2004227116 A JP 2004227116A JP 2004227116 A JP2004227116 A JP 2004227116A JP 4008903 B2 JP4008903 B2 JP 4008903B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- joining
- disk component
- agricultural
- plate
- elastic ring
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Tires In General (AREA)
Description
この農用車輪のホイル部は、鉄製素材板をプレスすることにより円板形などの所定形状に形成されており、その外周部には例えば断面L字状等に折曲した部分が設けられている。この外周部の折曲部分は、そのまわりにゴム等の弾性材を被着(焼き付け等)して弾性輪体を形成させるところであり、この弾性輪体の中で芯材としての作用を奏する。
従来、このようにホイル部がディスクタイプとされた農用車輪において、ホイル部の強度を更に高めさせようとする場合には、同じ素材板を使用する中で(肉厚が分厚いものや材質が硬質のものへの変更はせずに・・・の意味)、板面形状に施す丘状隆起や放射状凸部の立体度合いを大きくさせたり、隆起形状や凸形状を変更させるといったことを行っていた。
また、ホイル部全体を一枚ものの大きな素材板からプレス加工により製作する方法では、素材ロスが多く発生するという不具合もあった。
なお、補強板を別途、取り付ける場合は、言うまでもなく補強板に関する材料コスト、製作コスト、手間、農用車輪としての重量化などにおいて不具合が多くでていた。
即ち、本発明に係る農用車輪は、ディスクタイプのホイル部とそのまわりにリング状に設けられた弾性輪体とを有する農用車輪であって、前記ホイル部は少なくとも2枚以上のディスク構成板が半径方向に延びる互いの接合リブを接合させることにより形成されており、前記接合リブは、前記ディスク構成板の半径方向に伸びる端縁が車軸方向に折曲されて形成され、その長さが、前記弾性輪体の径方向外方端から前記ディスク構成板における回転中心側端までの距離の50%以上である。
ィスク構成板相互を接合してできる接合ラインで強度が高まることになり、ホイル部全体としての強度アップになる。
この接合リブは、弾性輪体の径方向外方端からホイル部の回転中心部までの車輪径方向寸法に対する50%以上を占める寸法で、ホイル部の回転中心部から径方向外方へ向けて形成されるので、農用車輪の強度アップを図ることができる。
このような形状の接合リブは断面係数を高めるうえで極めて有効なものであり、しかもこの接合リブを設けた場合、ディスク構成板相互を接合してできる接合ラインでは接合リブ同士の面接合になり、極めて大きな強度アップになる。
この接合リブは、ホイル部の径方向外方側からホイル部の回転中心部へ向けて、折曲による突出高さが徐々に大きくなるように形成するのが好適である。
このようにすることで、農用車輪において走行中に最も応力集中が起こりやすいホイル部の回転中心部付近での強度アップが図られることになる。またこれを換言すれば、無用な補強を防止できることになるので、構造簡潔化や軽量化に有益となる。
また全てのディスク構成板は、互いに同じ形状とするのが好適である。このようにすることで、製造コストの低廉化が図れる。
前記ディスク構成板には、その板面に独立した開口部が形成されており、この開口部の開口周部に素材板の折曲による補強リブが形成されている。
このように開口部を形成し、その開口周部に素材板の折曲による補強リブを形成することにより、農用車輪の強度を一層高めることができる。また同時に、この開口部の形成に伴い、ディスク構成板の軽量化が図れることになる。
前記ディスク構成板は、前記接合リブの面接合が溶接により行われている。この接合方法が、最も作業性に優れ、また高強度が得られる。
図1乃至図4は、本発明に係る農用車輪の一実施形態を示している。この農用車輪1は、ディスクタイプのホイル部2と、このホイル部2のまわりにリング状に設けられた弾性
輪体3とを有している。
ホイル部2は鉄板などの金属板を素材として円板形で、且つその板面形状の略全域にわたる丘状隆起が付されることによって、円盤形に形成されたものであって、その円盤形の中心部には円筒材を串刺し状に取り付ける等して形成されたボス4が設けられている。このボス4により、この農用車輪1は農業機械の車軸(図示略)へ装着されるようになっている。即ち、このボス4がこの農用車輪1の回転中心部5とされる。
ホイル部2は、上記したように全体としては円盤形を呈しているが、この円盤形は複数枚のディスク構成板10を接合することによって形成されている。各ディスク構成板10相互は、ホイル部2の回転中心部5から径方向へ延びる接合ライン11で接合されるかたちとなっている。
各ディスク構成板10には、隣合うディスク構成板10と向き合う辺部に、接合ライン11での接合に用いられる接合リブ12が設けられている。従って、各接合ライン11では隣り合うディスク構成板10が接合リブ12同士を面接合した状態で接合され、ここに素材板が二重になった補強リブ13(図4参照)が形成されることになる。この接合リブ12同士の接合は溶接(ガス、アーク又はスポット)によって行われている。
この接合リブ12において、ホイル部2の回転中心部5から径方向外方へ向けた長さをLとおき、一方でこの農用車輪1における弾性輪体3の径方向外方端からホイル部2の回転中心部5までの車輪径方向寸法をrとおくとき、この接合リブ12は、上記Lとrとの関係がr≧0.5Lとなる範囲で形成されている。すなわち、接合リブ12の長さLは、農用車輪1の車輪径方向寸法rに対して50%以上を占める寸法とする。
なお、各ディスク構成板10には独立した開口部15が形成されている。図例の開口部15は、その開口形状がおむすび型とされ、一つのディスク構成板10に2個づつ設けられたものを示してある。
そしてこの開口部15には、その開口周部に素材板の折曲による補強リブ16が形成されている。そのため、この補強リブ16によっても、ディスク構成板10自体、及びホイル部2の全体として、その板面強度が一層高められている。また、開口部15が形成されている分は、ディスク構成板10としての軽量化に繋がっている。
となっているが、更に弾性輪体3の内部まで延びてこの弾性輪体3に埋設されるようになっている。この埋設される部分は断面L字状等に形成された折曲部20とされ、弾性輪体3にとってその芯部を形成している。
このような構成の農用車輪1では、ホイル部2において各ディスク構成板10を接合した接合ライン11での強度アップがなされているため、従来と同じ素材板を使用しつつもその強度向上が可能となっている。殊に、接合リブ12の形成やその形状に伴い、走行中に最も応力集中が起こりやすいホイル部2の回転中心部5の付近での強度アップが図られている。また開口部15の開口周部に設けた補強リブ16によっても更なる強度アップがなされている。これらのことから、極めて堅牢で丈夫なものとなっている。
例えば、ディスク構成板10の使用枚数(ホイル部2としての分割数)は3枚に限定されず、2枚又は4枚以上としてもよい。また各ディスク構成板10は、必ずしも同じ形状とする必要はない。
ホイル部2は円盤形とすることが限定されるものではなく、三角形や四角形、星形などの盤体として形成することもできるので、この場合のディスク構成板10についても扇形に限らず、それぞれのホイル部2の形状や分割数等に合わせて適宜形状に形成させることができる。
2 ホイル部
3 弾性輪体
5 回転中心部
10 ディスク構成板
11 接合ライン
12 接合リブ
15 開口部
16 補強リブ
20 折曲部
Claims (7)
- ディスクタイプのホイル部(2)とそのまわりにリング状に設けられた弾性輪体(3)とを有する農用車輪であって、
前記ホイル部(2)は少なくとも2枚以上のディスク構成板(10)が半径方向に延びる互いの接合リブ(12)を接合させることにより形成されており、
前記接合リブ(12)は、前記ディスク構成板(10)の半径方向に伸びる端縁が車軸方向に折曲されて形成され、その長さが、前記弾性輪体(3)の径方向外方端から前記ディスク構成板(10)における回転中心側端までの距離の50%以上である
ことを特徴とする農用車輪。 - 前記接合リブ(12)は、
前記ホイル部(2)の径方向外方側から回転中心部(5)へ向けて折曲による突出高さが徐々に大きくなるように形成されている
請求項1に記載の農用車輪。 - 前記ディスク構成板(10)は、
その全ての外周部が前記弾性輪体(3)まで届くものとされて扇形を呈して形成されている
請求項1又は請求項2記載の農用車輪。 - 全ての前記ディスク構成板(10)は、互いに同じ形状である
請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の農用車輪。 - 前記ディスク構成板(10)には、その板面に独立した開口部(15)が形成されており、
この開口部(15)の開口周部に素材板の折曲による補強リブ(16)が形成されている
請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の農用車輪。 - 前記ディスク構成板(10)にはその外周部に前記弾性輪体(3)の芯部を形成させる折曲部(20)が設けられている
請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の農用車輪。 - 前記ディスク構成板(10)は、前記接合リブ(12)の面接合が溶接により行われている
請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の農用車輪。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004227116A JP4008903B2 (ja) | 2004-08-03 | 2004-08-03 | 農用車輪 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004227116A JP4008903B2 (ja) | 2004-08-03 | 2004-08-03 | 農用車輪 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006044428A JP2006044428A (ja) | 2006-02-16 |
JP4008903B2 true JP4008903B2 (ja) | 2007-11-14 |
Family
ID=36023493
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004227116A Expired - Fee Related JP4008903B2 (ja) | 2004-08-03 | 2004-08-03 | 農用車輪 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4008903B2 (ja) |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5924561Y2 (ja) * | 1979-05-30 | 1984-07-20 | スズキ株式会社 | プレス形スポ−クホイ−ル |
CH669154A5 (de) * | 1986-03-14 | 1989-02-28 | Fischer Ag Georg | Scheibenrad. |
JPS63297101A (ja) * | 1987-05-29 | 1988-12-05 | Tadakore Kajiyama | 自転車 |
JP3628051B2 (ja) * | 1994-10-19 | 2005-03-09 | 株式会社クボタ | 水田管理作業用の車輪 |
KR100786619B1 (ko) * | 2000-03-13 | 2007-12-21 | 가부시키가이샤 브리지스톤 | 탄성 휠 |
JP3761471B2 (ja) * | 2002-02-01 | 2006-03-29 | 株式会社クボタ | 作業車の車輪 |
-
2004
- 2004-08-03 JP JP2004227116A patent/JP4008903B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2006044428A (ja) | 2006-02-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5394197B2 (ja) | 自動車用ホイールディスク | |
JP5612339B2 (ja) | 自動車用ホイール | |
CN102958707B (zh) | 车轮 | |
US20160167427A1 (en) | Wheel construction | |
EP2106927A1 (en) | Wheel Construction | |
JP7106713B2 (ja) | 組立式車両ホイール | |
JP2015533358A (ja) | 乗用車用車両ホイール | |
JP2019503932A5 (ja) | 組立式車両ホイール | |
JP5364691B2 (ja) | 農用車輪 | |
JP4008903B2 (ja) | 農用車輪 | |
JP2005507810A (ja) | フルフェース組立式車両ホイール及びその製造方法 | |
JPH0313082B2 (ja) | ||
JP6806744B2 (ja) | 車両用ホイール及び車両 | |
JP2000255201A (ja) | 農用車輪 | |
JP4008908B2 (ja) | 農用車輪用ディスク型ホイル及び農用車輪 | |
JP4027854B2 (ja) | 農用車輪 | |
JP5191281B2 (ja) | 農用車輪 | |
JP3990299B2 (ja) | 農用車輪のホイール | |
JP5036237B2 (ja) | 農用車輪 | |
JP4000091B2 (ja) | 農用車輪 | |
JP2004042903A (ja) | 農用車輪 | |
JP2001001714A (ja) | 農用車輪 | |
JP4717389B2 (ja) | 農用車輪 | |
JP4152975B2 (ja) | 農用車輪 | |
JP2000318407A (ja) | 車 輪 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070122 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070123 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070315 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070605 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070612 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070828 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070830 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100907 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100907 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110907 Year of fee payment: 4 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |