JP4014571B2 - 印刷はんだ検査装置 - Google Patents

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Description

本発明は、検査対象物である、はんだが印刷されたプリント基板に光を偏向走査させて変位量を測定して、その測定からはんだ等の形状を検査する印刷はんだ検査装置に係り、特に複数光を用いて偏向を効率良く行いながら検査できる技術に関する。
一般的に形状を測定するのに変位測定装置が用いられる。その変位測定装置としては、三角測量の原理に基づき、測定対象物の対象面の変位を測定するものが知られている(例えば、特許文献1)。図18は特許文献1のものを変形した変位測定装置の構成を示す斜視図である。図18に示す変位測定装置は、投光系51(光走査装置)と、受光系55とで略構成されている。
投光系51は、光源52、偏向器53、レンズ54で測定対象物60を照射するよう概略構成されている。光源52は、例えばレーザダイオード等で構成され、偏向器53に対しビームを出射する。偏向器53としては、図18の例では、ポリゴンミラーが採用されている。ポリゴンミラーは、円盤状の周囲に複数の鏡面部53aを有し、その回転によって光源52から入射されたビームを偏向させ、少なくとも測定対象物を含む所望の走査対象範囲(図19で示すH)を走査する。このポリゴンミラーからなる偏向器53では、一つの鏡面で1つのビームにより走査対象範囲を1回片道走査する。レンズ54は、偏向器53により扇形に走査されるビームを、平行になるように収束させる。
受光系55は、集光レンズアレイ56、結像レンズ57、受光素子58(PSD(Position Sensitive Detector))で構成されている。集光レンズアレイ56は、互いに等しい焦点距離f1(例えば20mm)を有する複数(図18では6個)の集光レンズ部56a〜56fが一列に並ぶように合成樹脂あるいはガラスで形成されている。各集光レンズ部56a〜56fは、その光軸に直交する面が球面状に形成され、測定光を光軸廻りに均等に絞り込むことができるレンズである。
結像レンズ57は、照射点Sの走査幅より大きい径を有し、集光レンズアレイ56からのビームを収束して、受光素子58の受光面58a上に結像させる。
このような変位測定装置は、測定対象物60のZ軸方向の変位量を偏向器53によるX軸方向に走査(主走査)されたビームで得る。この時、測定台61をY軸方向に移動させる(副走査)ことにより、X−Yの二次元の位置における各照射点SのZ方向の変位量を得ることができる。この結果、三次元の距離データを得られ、例えば、印刷されたはんだの形状の測定が可能となる。印刷はんだ検査装置は、このように測定したデータから形状を再生して、予め準備されたレファレンスの形状データとを比較して、良否判定を行っている。
そして、上述した従来の光走査装置(投光系51)では、図19(a)〜(c)に示すように、偏向器53としてのポリゴンミラーが、その回転に際して各鏡面部53aに入射されたビームを所望の走査対象範囲Hで走査する。
特開2000−97631号公報(段落〔0028〕−〔0033〕、図4)
しかしながら、上記変位測定装置では、1鏡面で走査対象範囲を1偏向走査(1主走査)を行っているが1つの鏡面部53aでの偏向角(1鏡面の回転で偏向できる角度の範囲)の全てを利用することができない。このため、図19(d),(e)に示すように、1つの鏡面部53aで偏向走査されるビームが、対象面60aに係る走査対象範囲Hから外れて、次の鏡面部53aによって偏向走査されるビームが次の走査対象範囲H内に至るまでの間隔が開き、ビームの走査が断続的になるという問題点があった。また、主走査毎に測定対象物の次の走査対象範囲へ副走査を行うが、その副走査の移動速度をビームの主走査速度に合わせて遅くせざるを得ないという問題があった。
これを解決する一つの方法に、ポリゴンミラーの鏡面を必要な偏光方向に合わせて細かくして多数備えるようにすることも考えられるが、ポリゴンミラーの製造上の精度に限界がある。しかも、所望の走査幅を得るためには、ポリゴンミラーの複数の鏡面部に一定の幅を持たせる必要があり、これを多面化すれば、偏向器のサイズが大きくなり、結果として装置のサイズアップになる。
本発明の目的は、偏向器による偏向角を有効利用することによって走査の効率を上げ、検査速度を改善した印刷はんだ検査装置を提供することである。そして、その偏向器の有効利用を図り、走査の効率をよくするための達成手段として、複数の光をそれぞれ異なる入射角で偏向器に入射させるようにする。例えば、上記のように1つの光で1つの鏡面で所定の走査対象範囲を主走査するときに鏡面の50%しか利用できない場合に、他の光を用いて残りの鏡面の50%を利用して走査対象範囲を主走査できるように、上記1つの光と異なった角度で偏向器へ入射させる。そしてその主走査する毎に副走査すれば検査装置全体としての効率をよくできる。
一方で、このように複数の光を使って走査効率を良くしようとすると、今度は、複数の光のもつ特性の差異により誤差がでてくる。例えば、1つの光による主走査の測定値と他の光の主走査による測定値との間で誤差がでてききて印刷はんだの形状検査に悪影響を及ぼす可能性がある。
そこで、本発明のさらなる目標は、測定の精度を維持しつつ、複数の光の走査による走査効率の改善、強いては検査速度の改善を図る技術の提供である。言い換えれば、複数の光で走査効率を改善しつつ、その複数の光の特性差による測定値への影響を防止する技術の提供である。
請求項1に記載の発明は、はんだが印刷されたプリント基板の所定の走査対象範囲に亘って光を出射して走査する投光部(3)と、前記プリント基板からの反射光を受光する受光部(8)とを有し、前記はんだの印刷状態を検査する印刷はんだ検査装置において、
前記投光部は、2本の光を出射する光発生部(1)と、前記2本の光を異なった入射角で受けて、前記対象範囲方向に偏向させて、前記プリント基板の前記走査対象範囲順次走査するN個の鏡面を有し、回転するポリゴンミラー(4)とを備え、
前記投光部は、該ポリゴンミラーの前記N個の各鏡面を回転する方向に2つの領域に分けて、前記2本の光をそれぞれ別個の前記領域に入射させることによって、該ポリンゴンミラーによって偏向された前記2本の光は交互に該ポリゴンミラーの1鏡面がその中心軸に対して占有する角度の半分の回転毎に順次に前記走査対象範囲を走査する構成を備えた。
請求項2に記載の発明は、はんだが印刷されたプリント基板の所定の走査対象範囲に亘って光を出射して走査する投光部(3)と、前記プリント基板からの反射光を受光する受光部(8)とを有し、前記はんだの印刷状態を検査する印刷はんだ検査装置において、
前記投光部は、M本の光を出射する光発生部(1)と、前記M本の光を異なった入射角で受けて、前記対象範囲方向に偏向させて、前記プリント基板の前記走査対象範囲を順次走査するN個の鏡面を有し、回転するポリゴンミラー(4)とを備え、
前記投光部は、該ポリゴンミラーの前記N個の各鏡面を回転する方向にM個の領域に分けて、前記M本の光をそれぞれ別個の前記領域に入射させることによって、該ポリンゴンミラーによって偏向された前記M本の光は交互に該ポリゴンミラーの360度/[NM]の回転毎に順次に前記走査対象範囲を走査する構成を備えた。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記ポリゴンミラーがほぼ360度/[NM]回転する毎に、前記投光部と前記プリント基板とを前記走査の方向と直交する方向に相対的に移動させることによって副走査を行う副走査部(104)と、前記受光部が、前記ポリゴンミラーによる主走査及び副走査部による副走査のタイミングに応じて出力する受光量及び受光位置に応じて出力する電気信号を基に、前記プリント基板上の印刷はんだの形状を再生する形状再生部(105)を備えた。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載の発明において、前記光発生部は、その出射するM本の光が、同一偏光方向であって、前記プリント基板の走査される面においてほぼ同一のパワーになるようにされている構成とした。
請求項に記載の発明は、請求項2又は3に記載の発明において、前記受光部から出力される電気信号から印刷はんだの形状を再生する形状再生部(105)と、走査されている光を検出してM個の光の各照射位置の違いからM本の光のいずれであるかを識別した信号を生成する走査光検出部(107)と、前記偏光器によりM本の光を順次投光されたときに、前記M本の光の特性の違いによる前記受光による受光量への影響を、予め補正用データを投光する光に対応して記憶しておき、前記受光部から前記形状再生部へ入力される前記電気信号の大きさ、前記走査光検出部からの前記識別した信号に対応する前記補正用データを読み出して補正させる補正部(108)とを備えた。
請求項6に記載の発明は、請求項2又は3に記載の発明において、前記受光部から出力される電気信号を所定のしきい値で比較して2値化して、2値化したデータから印刷はんだの形状を再生する形状再生部(105)と、走査されている光を検出してM個の光の各照射位置の違いからM本の光のいずれであるかを識別した信号を生成する走査光検出部(107)と、前記ポリゴンミラーによりM本の光を順次投光されたときに、前記M本の光の特性の違いによる前記受光器による受光量への影響を、予め補正用データを投光する光に対応して記憶しておき、前記しきい値を、前記走査光検出部からの前記識別した信号に対応する前記補正用データを読み出して補正させる補正部(108)とを備えた。
請求項1又は2に記載の発明によれば、偏向器であるポリゴンミラーが、2本又はM本の光を異なった入射角で受けて、順次走査する構成であるから、走査の速度は2倍又はM倍早くなる。
請求項3に記載の発明によれば、主走査毎に、副走査し、主走査をを効率良くできることから副走査の移動速度も早くして、印刷はんだの形状を再生できる構成なので、印刷はんだ検査装置全体の検査速度を改善できる。
請求項4に記載の発明によれば、前記光発生部が出射するM本の光は、同一偏光方向であって、前記プリント板の走査される面においてほぼ同一のパワーになるように構成されているので、検査対象である印刷はんだ面において、M本の光の特性の内、パワーと偏向による測定への影響を防止して精度よく測定できる。
請求項5又は6に記載の発明によれば、補正部により、前記M本の光の違いによる前記反射光への影響を、予め補正用データを投光する光に対応して記憶しておき、前記形状再生部へ入力される電気信号或いは2値化する際のしきい値を前記補正用データで補正する構成としたので、複数の光の違いによる検査への影響を防止できる。
以上説明したように、本発明に係る変位測定装置によれば、測定対象物に照射される2つの光(ビーム)を判別し、この判別結果に基づいて最適な補正データにより各種補正をビーム毎に行うことができる。
本発明は、複数の光(以下、光、或いはビームと言うことがあるが同じものである。)を用いて偏向器による走査の効率をよくして、印刷はんだの検査速度アップを図ろうという技術に関するするものである。先ず、[形態1]で、その発明の構成について説明し、次にその複数の光の光学的特性の差による測定値への悪影響を防止する技術について[形態2]及び[形態3]で説明する。形態1で説明する技術は、測定する前に複数の光の光学的特性の一致を図ろうという技術であり、形態2で説明する技術は、複数の光の光学的特性の違いを測定後に後発的に電気的に補正しようとする技術である。
[形態1]
図1は、本発明の構成(形態3の構成を含む)の機能を模式的に示す図である。図中の太い線は光路を示す線である。実際は、光はビームであるが、図1では、光路を理解するために単線で単純化して示している。
図1において、投光部3は、光発生部1、照射部2、偏向器4及び収束レンズ(fθレンズとも言われる。)5等で構成される。図1の光発生部1は、2つの光を出射する例を示す。光発生部1では、この例では、光源1aが1つのレーザ半導体(LD)を含んで構成され1つの光を出力し、その光を受けた分岐部1bが2つの光に分岐している。分岐部1bは、光の一部を通過して他の一部の光を反射するハーフミラーと、反射された他の一部の光(ビームAとなる)をさらに反射するミラーとを備えている。複数M本の光を出す場合は、分岐部1bがその数だけ必要になるか、光源をM個揃えても良い。
照射部2は、光発生部1からの2つの光をミラー2a、2bで受けて、ビームB及びビームAを互いにほぼ角度βで交差する角度で偏向器4に入射させる。偏向器4は、この例ではN角形の辺にN個の鏡面を配し回転可能に支持されているポリゴンミラーである。ここで、角度βはほぼ360度/Nである。
これらビームAとビームBの入射角、ポリゴンミラー、及びその回転角度との関係を説明する。偏向器4が、図1の実線の回転位置にあるとき、ビームAは、偏向器4の鏡面の端付近で反射し、反射したビームA(1)は、主走査の終点の位置(図1で収束レンズ5の下段)し、最終的には走査対象範囲H内の検査対象であるプリント基板10の一方側に投光されている。そのときビームBは、偏向器4の鏡面の中央付近で反射し、反射したビームB(1)は、主走査の開始点の位置(図1で収束レンズ5の上段)し、最終的には走査対象範囲であるプリント基板10の他方側に投光されている。ここで、ミラーを360度/2Nの角度だけ図1の回転方向に回転したとき、つまり図1で偏向器4が点線の位置に回転したとき、ビームAは、偏向器4の鏡面の中央付近で反射し、反射したビームA(2)(点線)は、主走査の開始点の位置(図1で収束レンズ5の上段)し、最終的には走査対象範囲であるプリント基板10の他方側に投光されている。そのときビームBは、偏向器4の鏡面の端付近で反射し、反射したビームB(2)(点線)は、主走査の終点に位置(図1で収束ミラー5の上段)し、最終的には走査対象範囲Hであるプリント基板10の一方側に投光されている。図1の偏向器4が実線の位置からβ/2回転して点線の位置にくるまでの間は、ビームB(1)からビームB(2)にかけて主走査方向に走査され、走査対象範囲Hにあるプリント基板10上を走査する。この間、ビームA(1)からビームA(2)にかけては、走査対象範囲H外を走査している。偏向器4の回転が図1の点線からさらにβ/2回転すると、今度は、ビームA(2)からビームA(1)にかけて走査対象範囲Hを走査し、ビームB(2)からビームB(1)にかけては走査対象範囲H外になる。上記ビームB(1)〜(2)の間の偏向角、ビームA(2)〜(1)の間の偏向角は、ほぼβである。上記のようにβ/2、つまり偏向器4の鏡面が中心軸に対して占有する角度βの半分で1主走査できる。さらに言い換えると1鏡面で2主走査できるので効率的である。
なお、上記説明で角度を説明するのに「ほぼ」と表現しているが、実際の角度は、主走査と次の主走査の間には副走査する必要があること、走査対象範囲Hに対して余裕のある走査をする必要があること等を考慮して決められるためである。図1の走査対象範囲Hは、検査対象物を少なくとも含む範囲である。一般的には、プリント板10を含むが、プリンント板が大きく、その中の一部に印刷はんだ箇所が搭載されているような場合は、その印刷はんだ箇所は走査対象範囲Hに含み、プリント板の一部が範囲外になることもある。
上記は、2つのビームで説明したが、M本(Mは2以上)のビームを使った場合は、ほぼ360度/NMの角度毎に主走査することが可能である。その場合は、M本のビームを互いに隣接する光同士の入射角度の差をほぼ360度/N)の(M―1)倍の角度にするとともに、それらのビームの入射の位置を、1鏡面を走査方向にM個に分割したそれぞれの領域に1つのビームが入るよう等間隔の位置にして入射することが必要になる。
収束レンズ5は、fθレンズで構成され、偏向器4によって扇状に走査されるビームA、Bを平行ビームにして、プリント基板上に投光する。
副走査部104は、前記偏向器4が1主走査する毎に、それがポリゴンミラーであれば、ほぼβ/2角度回転する毎に、投光部3と検査対象であるプリント基板10との関係を主走査する方向と直交する方向に相対的に移動させることによって、次に主走査する箇所をずらす。図1の副走査部104は、見やすいようにプリント基板10のところに設けられているが、プリント基板10を固定して投光部3や受光部8の方のセンサー関係を一体に構成して、そちらを動かす。なお、副走査部104は、プリント基板10を支持し、前記偏向器4が1走査する毎に、偏向器4によって主走査される方向とは直交する方向に移動するようにさせてもよい。
集光レンズアレイ6は、互いに等しい焦点距離を有する複数の小レンズを主走査方向に配列したものであって、その小レンズは、その光軸が直交する面が球面状にされ、プリント基板10からの反射光を光軸周りに均等に絞り込んで結像レンズ7へ入射させる。結像レンズ7は、受光部8の受光面に結像させる。
受光部8は、PSD(Position Sensitive Detector)であって、プリント基板10からの反射光を結象された位置及びその光量(パワー、或いは強度とも言われる。)を検出する。その検出して得られた光量(受光量)をその位置における受光量の大きさに応じた大きさをもつ電気信号として出力する(受光量や電気信号をまとめて、測定値と言うことがある。)。
形状再生部105は、データ変換部105aで、受光部8からの得られたアナログの電気信号を所定のしきい値と比較しすることによって2値化(「0、1」又は「L、H」)してデジタル的な信号に変換する。そして、その2値化した値からはんだ領域を抽出し、プリント基板10上の印刷はんだの形状についての面積、或いは体積等を求める。また、プリント基板10上の構造部分、例えば、はんだ部分、レジスト部分、パッド部分等に識別する。
又、上記データ変換部105aにおける2値化処理は、受光部8からの受光量(パワー)に基づいて、受光量の少ないはんだ箇所およびレジストギャップと、受光量の多いレジストおよび配線パターンとを区別するために、あるしきい値(パラメータとして記憶している。)をもって2値化する。
2値化によって抽出されたはんだおよびレジストギャップは、受光部8からの変位量に基づいて、基準の変位量を識別点として、その識別点以下の変位量の少ないレジストギャップを除去し、識別点以上のはんだのみの領域を抽出する。
この形状再生部105は、このように2値化された値により求められた上記レジストおよび配線パターンの領域における変位量の平均値を、高さの基準値として求める。そして、形状再生手段105は、上記はんだ領域における変位量と高さの基準値との差からはんだの高さを求め、その高さとはんだのみの領域(面積)からはんだの体積を算出する。
判定部106は、はんだ箇所の位置におけるはんだ量を表す面積或いは体積等のデータを予めレファレンスとして記憶しておき、、形状再生部105が算出した同一はんだ箇所における面積や体積と比較し、良否判定を行う。
測定制御部100は、全体を統一的に管理コントロールし、これにより主走査制御部101がミラー駆動部102に対して所定タイミングで制御する。ミラー駆動部102は、モータからなり偏向器4を回転させる。副走査制御部部103は、偏向器4が角度β/2の回転毎にタイミング信号を副走査部104に送ってプリント基板10を移動させ、て副走査させる。表示部109は、操作、入力、測定値の視認等を行うためのものである。
識別用ミラー9、走査光検出部107,補正部108は、ビームAとビームBの光学的特性の差異による測定結果への影響を無くすために補正するものであって、詳しくは[形態3]で後記するので、ここでは説明を省略する。
本発明では、投光部3において、偏向器4の1鏡面で角度β/2毎に回転して2回の主走査を行うことができるので、副走査部104の副走査の移動速度も2倍早くなり、全体として高速の検査が達成できた。例えば、実装のもので、偏向器4が15角形で15面の鏡面を有する装置で、1つの光源で鏡面の利用効率が43パーセントの効率であったものが86%にすることができた。
次に、投光部3における、一連の主走査についての動作を図12〜図17を用いてより詳細に説明する。これらの図では図1と違って、ハーフミラー2A及びミラー2Bによって、ビームAとビームBが作られている。図12において、ハーフミラー2Aによって偏向器(ポリゴンミラー)4に入射されたビームAは、走査対象の対象面10aに係る走査対象範囲H内にある。また、ミラー2Bによって偏向器4に入射されたビームBは、走査対象範囲Hから外れている。この場合には、ビームAの反射光が受光部8の受光面8aに結像される。
次いで、図13に示すように、偏向器4を徐々に(角度β/2以下)回転させることによってビームAが走査対象範囲H内を主走査される。この際、偏向器4によってビームBは走査対象範囲Hから外れて拡散されている。すなわち、引き続きビームAの反射光が受光部8の受光面8aに結像される。
次いで、図14に示すように、偏向器4の回転角度がほぼ角度β/2に近くなってくると、ビームAが走査対象範囲H内をさらに主走査されるが、偏向器4によってビームBは走査対象範囲Hの手前に照射される。
なお、図12において、走査対象範囲Hの奥側にて、ビームBが照射される光路に配された検出用ミラー9が、ビームBの照射光を反射させて走査光検出部107に向けて照射させる。走査光検出部107は、ビームBが走査対象範囲Hの奥側にあることが検知され、そのタイミングからビームBの主走査位置が認識できる。
次いで、図15に示すように、偏向器4のβ/2の角度以上の回転によりビームAが走査対象範囲Hから外れる。そして、副走査部104が、対象面10aを主走査する方向と直交する方向に移動させる。その新たな走査対象範囲H内をビームBが主走査する。そしてビームBの反射光が受光部8の受光面8aに結像される。
次いで、図16に示すように、偏向器4がさらに(β/2+Δα<β)の角度だけ回転することによって、ビームBで走査対象範囲H内が主走査される。この際、ビームAは、走査対象範囲Hから外れて拡散されている
次いで、図17に示すように、偏向器4の回転角度がβに近くになるにまでビームBが走査対象範囲H内をさらに主走査される。ビームAは、走査対象範囲Hの手前に照射される。
なお、図15において、走査対象範囲Hの奥側にて、ビームAの照射光が、検出用ミラー9によって反射されて、走査光検出部107に向けて照射されることにより、ビームAが走査対象範囲Hに奥側にあることが検知され、そのタイミングからの経時時間でビームAの走査位置が認識できる。以下、偏向器4の回転に伴って上記図12〜図17の動作が繰り返される(主走査と副走査とが繰り返される)。
上述した投光部3では、照射部2のハーフミラー2A及びミラー2Bにてほぼβだけ入射角の異なる2つのビームA,Bを出射し、偏向器4にて各ビームA,Bをそれぞれ偏向させて所望の走査対象範囲Hで走査し、収束レンズ5にて走査する各ビームA,Bを平行にする。これにより、偏向器4による一走査分の偏向動作中で一方のビームA(B)が走査対象範囲Hから外れるときに他方のビームB(A)が走査対象範囲H内で走査されるので、偏向器4の偏光角を有効に走査に利用できる。
図10は、図1を実装に合わせて表現した構成例である。照射手段2は、図12のものと同じである。照射手段2からから照射された2つの照射光が、異なる二つの入射角で偏向器4に出射される。各照射光は、偏向器4によりそれぞれ屈曲され、所定のストロークで走査される。走査された照射光は収束レンズ5に入射され、平行に移動するビームとなり、対象面10a上に照射点Sを形成する。照射光は照射点Sごとに反射又は散乱し、その反射,散乱光(測定光)は受光部8側へ入射する。
照射点Sは走査されて、集光レンズアレイ6の一端にある集光レンズ部6aに対向する位置に移動する。照射点Sからの測定光は、集光レンズ部6aによってほぼ平行なビームとなって収束する。収束された測定光は、結像レンズ7の光軸に対し角度のある状態で結像レンズ7に入射される。
結像レンズ部7は、集光レンズ部6aに入射された測定光の向きを変え、受光面8aの走査幅方向の一端側の位置に測定光を結像させる。照射点Sからの測定光は、側方(図10中X方向)からみても、集光レンズ部6aによってほぼ平行に収束され、結像レンズ部7によって受光部8の受光面8a上に結像される。
このため、受光部8の受光面8aには、照射点Sの高さに正確に対応した位置に点状の像K(結像点)が形成され、その位置に対応した電気信号(電流)が電極から出力される。そして、上記偏向器4によるプリント基板10上の照射点Sを走査することで、受光部8の受光面8aに結像される像Kの位置がプリント基板10の高さに応じて変わる。
このように、照射点Sが集光レンズ部6aに対向する範囲内で移動すると、受光面8a上の像Kの位置は、受光面8aの走主査幅Wの一端側から他端側に移動することになる。
そして、プリント基板10上の照射点Sの走査に伴って、照射点Sが高さ(Z)方向に移動すると、受光部8の受光面8a上の像Kがずれて,その位置に対応する電気信号が出力される。そして、この電気信号から移動した照射点Sの基準面からの高さが検出され、基の照射点Sの高さとの差(変位)が判る。これらは形状再生部105で処理される。
このようにして、プリント基板10のZ軸方向の変位量をX軸方向(主走査方向)に走査されたビームで得ることができる。また、副走査部104が投光部3及び受光部8等のセンサ部分をプリント基板10が支持されている測定台61に対してY軸方向(副走査方向)に移動させることにより、X−Y−Zの三次元の距離データを得ることができる。これらはデータは、形状再生部105で生成される。
[形態1における複数の光による影響]
ここで、投光部3が2つのビームで同一のプリント基板10の形状を測定しようとしたとき、2つのビームの光学的特性の違いが測定値に表れるので、形状の良否判定に影響することが問題となる。図2は、その2つのビームAとBによって測定したデータの影響を、プリント基板10上のレジスト部分、はんだ部、マット部分等の識別にどのように影響するかをモデル的に表したものである。図2(a)と(b)は、ビームAとBのそれぞれで測定されたデータであり、いずれの横軸もそれぞれの受光部8で受けた受光量(パワー)を表し、縦軸が同一受光量における度数を示すものである。このデータは、例えば、はんだ箇所、レジスト箇所、パッド箇所の識別に利用できるデータである。
図2(a)と(b)とでは、はんだ箇所、レジスト箇所、パッドの各部の位置がずれているが、これらの大きな理由は、ビームAとBとのパワーに違いがあることと、偏光が異なることであった。特に前者は、横軸位置を直接的にずらしてしまう。後者は、図2の受光量(強度)―度数で示される波形の形状に違いが出て、結果としてずれてしまう。したがって、上記形状再生部105で図2のようにはんだとレジストの識別点XAを設けて区別してはんだ箇所を抽出しようとしても、ビームAでは、識別できるが、ビームBでは、識別できない。図2は、ビームAだけ、或いはビームBだけで単純化して説明しているが、上記したように、実際は、ビームAとBとでは、交互に副走査毎に主走査され、それらが合成されて検査に利用されるので、より複雑な問題になる。
この2つのビームの光学的特性の違いによる検査への影響を防止する技術が、次に説明する形態2又は形態3で説明する技術である。
[形態2]
本形態2は、上記2つの光、例えばビームA及びビームBの光学的特性の差異を投光部3、特に光発生部1で無くそうというものである。特に、ここで対象とする光学的特性は、パワーと偏光である。図3に形態2の全体構成を示してあり、その内の形態2に特に関与する要部として、図1に対して、光発生部1に、ビームBをビームAと同じ偏光にするための偏光手段1dと、ビームAとBのパワーがプリント基板10の表面で同じになるよう調整するための可変手段1c(偏光機能も含む。)を備えている。これの詳細説明を図4を用いて行う。図5,図6は、その変形例である。
図4において、LD光源1aのビームは、パワーがaで、直交する偏光の成分、P成分又はS成分のみを有するものとする。LD光源1aからのビームは、コリメータレンズ1eによって平行光にされる。ここで可変手段1cはλ/2波長板(以下、λ/2波長板1cと言うことがある。)であってP成分又はS成分のみのビームをP成分とS成分の双方を有するビームにする。分岐手段1baは偏光ビームスプリッタであって、P成分を通過し、S成分を反射する。通過したP成分は、偏光手段1d(これもλ/2波長板で、以下、λ/2波長板1dと言うことがある。)でS成分に変更される。このような構成で、λ/2波長板1cの通過時のS成分とP成分のパワー比S/P=rとすると、分岐手段1baの通過(反射)後のビームA及びBのパワーは、次の式で示される。
ビームA(S成分):r×a/(1+r)
ビームB(P成分をλ/2波長板1dで変更したS成分):(1−q)×a/(1+r)
ここで、qは、λ/2波長板1dの損失である。
このような構成において、次のような調整を行う。
分岐手段1baの出力後のP成分をλ/2波長板1dを回転させてS成分のみに調整する。この調整は、λ/2波長板1dから反射されるP成分のパワーを測定して、その値が0になるように回転させることで行われる。
その後、λ/2波長板1cを回転させて比率rを可変して、プリント基板10の代わりにパワーメータを置いて、ビームAとBのパワーが同じになるように調整する。つまり、r=1−qになるように調整する。
なお、上記のようにプリント基板10の位置で、ビームAとBのパワーを同じくする理由は、途中介在するミラー1bb、偏向器4、収束レンズ5等の偏光特性によるロスがあるから、それを考慮した調整方法である。
図5は、図4の変形例であるが、図4の分岐手段1baの前にあったλ/2波長板1cを止め、λ/2波長板1fを分岐手段1ba後のビームA側に持ってきたものである。この場合、分岐手段1baは、偏光に関係なく単に分岐するもの、例えば、ハーフミラーでもよい。
図5の場合は、λ/2波長板1fとλ/2波長板1dとで分岐手段1baからそれぞれ受けたビームAとビームBをそれぞれS偏光に変換する。そのとき、いずれかパワーの少ない方、例えばビームBであれば、λ/2波長板1dを回転させてビームBの全てをS偏光にする。その後、λ/2波長板1fを回転させてビームAのパワーをプリント基板10の位置で測定して、ビームBと同じパワーになるように調整する。したがって、λ/2波長板1fは、分岐手段1baから受けたビームの一部をP偏光として反射してロスすることにより、パワーを調整することになる。
図6は、2つのLD光源1aa、1abを持った例を示す図である。LD光源1aa、1abそれぞれからの光は、それぞれコリメータレンズ1ea、1ebで平行光にされ、さらにλ/2波長板1d、1gによって、S偏光に変換されビームA、Bとして出力される。パワーの調整は、図4と同じように、パワーが少ない方がビームBであれば、λ/2波長板1dを回転させてビームBの全てをS偏光にし、λ/2波長板1gを回転させてビームAのパワーをプリント基板10の位置で測定して、ビームBと同じパワーになるように調整する。
上記の方法により、2つのビームのパワーと偏光にかかる差異を少なくすることができるので受光部8における測定値の差異も少なくなる。したがって、上記図2で説明したように、プリント基板10の各部の識別、或いは形状再生部105における面積、体積の算出誤差への影響を防止できる。
[形態3]
上記したように、2つの光で走査したときに、それらの光学的特性の差異による影響で測定値にも差異がでる可能性がある。形態3では、投光部3は、図1のままで、2つの光の光学的特性の差異による影響を測定値側で補正しようとする技術を説明する。その構成は、図1における構成の中で、識別用ミラー9、走査光検出部107,補正部108は、波形再生部105(データ変換部105aを含む)によって、例えば、ビームAとビームBの光学的特性の差異による影響を受けた測定結果を補正する構成としている。
なお、本出願人が、出願している特願2003−195006においても補正しているが、この場合の補正は、2つの光の光路の違いによる補正であり、本発明の場合は、2つの光が持っている特性に起因した補正である。
図1を用いて、補正の概要を説明し、その後に各部の詳細を説明する。図1の識別用ミラー9は、主走査の光が2つの光のうちいずれの光かを区別するためのものであり、主走査が走査対象範囲Hからわずかに外れた位置に配置され、少なくともいずか一方の光だけを走査光検出部107へ反射する。走査光検出部107は、識別用ミラー9からの反射光を受けて2値化し、例えばビームAによる走査時間をHとし、ビームBによる走査時間はLとするパルス状のタイミング信号を生成する。そして、補正部108は、走査光検出部107からの信号を受けて、主走査する光がビームA又はビームBに応じて、データ変換部105aに対して、受光部8から受けた電気信号を補正させるなり、或いは上記したデータ変換部105aにおける2値化する際に用いるしきい値を補正させるなりして、形状再生部105における処理結果にビームAとビームBによる差異を生じさせないようにする。
識別用ミラー9の例を図11に示す。図11では、識別用ミラー9は、検出用ミラー9a及びナイフエッジ9bで構成されている。図11(a)に示すように、片道走査される各ビームの終点側となる上記走査対象範囲Hの奥側に検出用ミラー9aが配されている。走査対象範囲Hから奥側に外れたビームは、検出用ミラー9aで折り返され、波形整形のためのナイフエッジ9bを前面に配置された走査光検出部(フォトダイオードを有する。)107に照射される。ナイフエッジ9bを設けることにより、走査光が横切るスピードにより電気信号に変換したときの信号波形(以下、タイミング信号という。)を急峻にすることができる。これにより、各ビームが走査対象範囲Hの奥側にあることが検知され、そのタイミング信号の時間位置に対応して走査が終了した各ビームを認識できる。なお、図11(b)に示すように、検出用ミラー9aを終点側に限らず、始点側に設置することも可能である。この場合では、各ビームが走査対象範囲Hの手前で検知される。つまりタイミング信号からは、走査を開始する各ビームを認識できる。
各ビームの検出をさらに詳しく説明するための図が図8a、図8b及び図9a、図9bである。偏向器4で偏光されるときの各ビームの位置は図8aに示すように幾らか走査方向にオフセットされており(ずれており)、この光が検出用ミラー9aで反射され、走査光検出部107内の受光手段107aで検出され、増幅手段107bで増幅される。そのときの検出用ミラー9aに出入りする各ビームの様子(図8aの一点鎖線で囲んだ部分)を示したのが図8bである。
図8bでは、ビームA及びBの照射位置による違いによって、検出用ミラー9aで反射されて受光手段107aにより受光される光の領域として、ビームAのみの領域F1、ビームA,Bの領域F2、ビームBのみの領域F3が存在することを示す。
そこで、受光手段107aとしては、2つの受光面を有している。この2つの受光面として、ビームAのみの領域F1からのビームAを受光している受光検出部107aa(不図示)、ビームA,Bの領域F2からのビームA,Bを受光している受光検出部107ab(不図示)で構成される。この組み合わせは上記に限ることなく、領域F1、F2、F3の光の任意の二組を検出できればよい。
走査光検出部107は、さらに受光検出部107aaと受光検出部107abとの出力から上記したビームAによる主走査かビームBによる主走査かを識別できるタイミング信号を生成する。図9aに、走査光検出部107で、受光検出部107aaからのビームAに基づくタイミング信号と受光検出部107abからのビームA,Bに基づくタイミング信号を受けて判別した結果、つまり走査する各ビームの識別結果を示す。図9bには、ビームA(領域F1)、とビームA、B(領域F2)を用いて判別したときの判別結果を示す。上記いずれの例でも、判別結果であるタイミング信号は、HレベルでビームBを示し、LレベルでビームAを示している。図9a,bの判別結果は、受光検出部107aaと受光検出部107abからの各タイミング信号を各種論理素子で構成した論理回路で生成できる。
補正部108は、走査光検出部107の出力を受けてビームAに対する測定値の補正、ビームBに対する測定値の補正指示を形状再生部105に対して行う。このとき、必ずしも両方の指示は必要なく、最小限、一方のビームに対する補正を指示すればよい。補正は、あくまで、一方のビームにおける測定値を他方のビームの測定値に合わせるためである。したがって、補正部108は、補正に必要な補正データを予め記憶する記憶手段108aを有している(図7)。
補正手段108が補正指示する主な内容は、次のものがある。上記では、「測定値を補正する。」と述べてきたが、下記のように、測定値には受光量、しきい値で2値化される値も測定値に含まれるものとする。
受光部8が受けた受光量の利得、オフセットを補正する。
図7にその補正する回路例を示す。
例えば、ビームAの受光量がビームBの受光量に比べ小さい場合は、補正手段108は、上記タイミング信号がLレベルの時間帯において、データ変換部105aに対して、データ変換する前に、ビームAのときの電気信号の増幅器Lの利得をビームB側の電気信号の利得に比べ受光量の差に応じて増大させる。つまり、図7において、タイミング信号のLレベルによりスイッチB(L側)を介して補正利得可変値Aを基に抵抗Rを可変して利得をあげる。
又、ビームAの受光量のその分布が、ビームBの受光量に比べ受光量の分布に比べて受光量が多い方へシフトしている場合は、図9bにおけるタイミング信号がLレベルの時間帯において、増幅器Lの入力に上記シフトにあったシフト量だけ下方へビームA側の電気信号の大きさをシフトさせる。つまり、図7において、タイミング信号のLレベルによりスイッチA(L側)を介して補正オフセット値Aを増幅器Lに与えて電気信号をオフセットする。この上記のような補正に必要な利得(図2の補正オフセット値A,B)、シフト量(図7の補正利得値A、B)は、図1においてプリント板10の代わりに基準となるプリント板を置いて、校正してみることにより、予め知ることができるので、その校正時の値に基づいて上記タイミング信号で読み出せるようにして記憶手段108aに記憶しておくことで達成できる。なお、上記の利得補正及びオフセット補正の双方を行うこともできる。
データ変換時の2値化のしきい値の補正。
データ変換部105aにおける上記データ変換時の2値化は一般に比較器で受光部8からの受光量の大きさに応じた電気信号としきい値と比較して行われる。しかしビームAとBの光学的特性、中でもパワーや偏光の違いにより、受光部8の受光量がビームAによる場合と、ビームBによる場合とで異なり、強いては、同じしきい値で2値化すると一方が2値化され、他方が2値化されない場合がでてくる。そのため、後の判定部106での判定結果によりミス判断がされかねない。そこで補正が必要になる。この補正の仕方は、図7で説明したオフセットと同じであり説明を省略する。なお、2値化の場合は、図7の増幅器Lが上記比較器として動作する。そして、抵抗Rが無限大にされ増幅器Lの利得は最大に設定される。
ここで、再び図2に戻って説明する。図2は、説明のためビームA又はビームB単体で測定した例であり、はんだとレジストの識別点が、XA―XBだけずれている。実際は、主走査、副走査毎にビームAとビームBが交互に測定され、それらがまとめられて形状が求められる。しかし、上記したように形状再生部105の入力時点で、図9bのタイミング信号に応じて、同じ対象であればビームAとビームBのそれぞれによる受光量(それに基づく電気信号の大きさ)の差がなくなるように補正がされるので、はんだとレジストの識別点をXA=XBとできるので、誤判定を防止できる。つまり、この後にはんだ箇所の面積、体積(形状)を計算するが、はんだ箇所のデータにレジストについてのデータが混在して誤った計算をすることを防止できる。
形態1についての機能ブロックを示す図である。 投光部の2つのビームの光学的特性の差異による検査装置への影響を説明する図である。 形態2についての機能ブロックを説明する図である。 形態2の光発生部の変形例を示す図である。 形態2の光発生部の変形例を示す図である。 形態2の光発生部の変形例を示す図である。 形態3における補正を説明する図である。 形態3における走査されるビームの検出の仕方を説明する図である。 形態3における走査されるビームの検出の仕方を説明する図である。 形態3においてビームを識別したタイミング信号の生成方法を説明する図である。 形態3においてビームを識別したタイミング信号の他の生成方法を説明する図である。 本発明の図1に係る形態1の他の例を示す図で、一連の動作を説明するための図である。 図10における2つビームの走査を説明するとともに、2つの光の検出を説明するための図である。。 図10の2つのビームによる走査を説明するための図である。 図10の2つのビームによる走査を説明するための図である。 図10の2つのビームによる走査を説明するための図である。 図10の2つのビームによる走査を説明するための図である。 図10の2つのビームによる走査を説明するための図である。 図10の2つのビームによる走査を説明するための図である。 従来技術の投光部の構成を示す斜視図である。 図18の投光部における走査を説明する図である。
符号の説明
3 投光部、 5 収束レンズ、 6 集光レンズアレイ、 7 結像レンズ、 9 識別用ミラー、 H 測定対象範囲、 S 照射点。

Claims (6)

  1. はんだが印刷されたプリント基板の所定の走査対象範囲に亘って光を出射して走査する投光部(3)と、前記プリント基板からの反射光を受光する受光部(8)とを有し、前記はんだの印刷状態を検査する印刷はんだ検査装置において、
    前記投光部は、2本の光を出射する光発生部(1)と、前記2本の光を異なった入射角で受けて、前記対象範囲方向に偏向させて、前記プリント基板の前記走査対象範囲順次走査するN個の鏡面を有し、回転するポリゴンミラー(4)とを備え、
    前記投光部は、該ポリゴンミラーの前記N個の各鏡面を回転する方向に2つの領域に分けて、前記2本の光をそれぞれ別個の前記領域に入射させ、該ポリンゴンミラーによって偏向された前記2本の光は交互に該ポリゴンミラーの1鏡面がその中心軸に対して占有する角度の半分の回転毎に順次に前記走査対象範囲を走査する構成を備えたことを特徴とする印刷はんだ検査装置。
  2. はんだが印刷されたプリント基板の所定の走査対象範囲に亘って光を出射して走査する投光部(3)と、前記プリント基板からの反射光を受光する受光部(8)とを有し、前記はんだの印刷状態を検査する印刷はんだ検査装置において、
    前記投光部は、M本の光を出射する光発生部(1)と、前記M本の光を異なった入射角で受けて、前記対象範囲方向に偏向させて、前記プリント基板の前記走査対象範囲を順次走査するN個の鏡面を有し、回転するポリゴンミラー(4)とを備え、
    前記投光部は、該ポリゴンミラーの前記N個の各鏡面を回転する方向にM個の領域に分けて、前記M本の光をそれぞれ別個の前記領域に入射させることによって、該ポリンゴンミラーによって偏向された前記M本の光は交互に該ポリゴンミラーの360度/[NM]の回転毎に順次に前記走査対象範囲を走査する構成を備えたことを特徴とする印刷はんだ検査装置。
  3. 前記ポリゴンミラーがほぼ360度/[NM]回転する毎に、前記投光部と前記プリント基板とを前記走査の方向と直交する方向に相対的に移動させることによって副走査を行う副走査部(104)と、前記受光部が、前記ポリゴンミラーによる主走査及び副走査部による副走査のタイミングに応じて出力する受光量及び受光位置に応じて出力する電気信号を基に、前記プリント基板上の印刷はんだの形状を再生する形状再生部(105)を備えた請求項2に記載の印刷はんだ検査装置。
  4. 前記光発生部は、その出射するM本の光が、同一偏光方向であって、前記プリント基板の走査される面においてほぼ同一のパワーになるようにされていることを特徴とする請求項2又は3に記載の印刷はんだ検査装置。
  5. 前記受光部から出力される電気信号から印刷はんだの形状を再生する形状再生部(105)と、M個の光の各照射位置の違いから走査されている光を検出してM本の光のいずれであるかを識別した信号を生成する走査光検出部(107)と、前記ポリゴンミラーによりM本の光を順次投光されたときに、前記M本の光の特性の違いによる前記受光による受光量への影響を、予め補正用データを投光する光に対応して記憶しておき、前記受光部から前記形状再生部へ入力される前記電気信号の大きさ、前記走査光検出部からの前記識別した信号に対応する前記補正用データを読み出して補正させる補正部(108)とを備えた請求項2又は3に記載の印刷はんだ検査装置。
  6. 前記受光部から出力される電気信号を所定のしきい値で比較して2値化して、2値化したデータから印刷はんだの形状を再生する形状再生部(105)と、M個の光の各照射位置の違いから走査されている光を検出してM本の光のいずれであるかを識別した信号を生成する走査光検出部(107)と、前記ポリゴンミラーによりM本の光を順次投光されたときに、前記M本の光の特性の違いによる前記受光器による受光量への影響を、予め補正用データを投光する光に対応して記憶しておき、前記しきい値を、前記走査光検出部からの前記識別した信号に対応する前記補正用データを読み出して補正させる補正部(108)とを備えた請求項2又は3に記載の印刷はんだ検査装置。
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