JP3978011B2 - ウエハ載置ステージ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、CVD、PVD、スパッタリング等の成膜装置やエッチング装置などの加工装置において、半導体ウエハ等の被吸着体を保持するウエハ載置ステージに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、半導体集積回路素子の製造工程には、半導体ウエハ(以下、単にウエハという)に薄膜を形成する成膜装置やエッチング加工を施すエッチング装置等の半導体製造装置が用いられており、このような半導体製造装置には半導体ウエハを保持するためにウエハ載置ステージが用いられている。
【0003】
図5に従来のウエハ載置ステージを備える半導体製造装置の概略断面図を示す。
【0004】
この半導体製造装置は、ウエハ載置ステージ51を真空処理室70内にOリング72を介して気密に設置したもので、ウエハ載置ステージ51は、セラミックス板状体52の上面を、ウエハWを載せる載置面53とし、セラミックス板状体52の下面に一対の静電吸着用電極54を備えた静電チャック部55と、上記セラミックス板状体52の下面側に接合された導電性ベース部材60とからなり、静電チャック部55に備える一対の静電吸着用電極54に直流電源74を電気的に接続し、両電極54間に正負の電圧を印加することにより静電気力を発現させ、ウエハWを載置面53に吸着固定するようになっていた。
【0005】
また、導電性ベース部材60の内部には冷却通路61が形成されており、静電チャック部55に吸着保持したウエハWに成膜やエッチング等の加工を施す際に発生する熱によってウエハWが所定の加工温度以上になることを防止するため、上記冷却通路61に熱媒体を流すことによって、ウエハWの熱を静電チャック部55から導電性ベース部材60に逃がすことによりウエハWの温度を所定の加工温度に保つようになっていた。
【0006】
そして、このような半導体製造装置を用いてウエハWに成膜やエッチング等の加工を施すには、上述したようにウエハ載置ステージ51にウエハWを吸着固定させた状態で真空処理室70の上方に備える対向電極71と、ウエハ載置ステージ51の導電性ベース部材60との間に、例えば13.56MHzの高周波を印加することで真空処理室70内にプラズマを発生させるとともに、真空処理室70内に成膜用ガスやエッチング用ガスを供給することにより、ウエハWに成膜加工やエッチング加工を施すようになっていた。なお、図中、73は対向電極71と導電性ベース部材60との間に高周波を印加するための高周波電源、75は静電チャック部55と導電性ベース部材60との接合部が腐食性ガスより直接曝されるのを保護する保護リングである。
【0007】
また、ウエハ載置ステージ51を構成する静電チャック部55と導電性ベース部材60は次のような手段によって接合することが提案されている。
【0008】
特開昭63−283037号公報には、図6に示すように、静電チャック部55の載置面53と反対側の表面に、静電吸着用電極54を覆うようにゴム状の有機系接着剤層56を介して、炭化珪素やアルミナ等のフィラーを混入して熱伝導性を高めたシリコンゴムあるいはフッ素ゴム等から成る厚さ0.2〜0.3mm程度の弾性絶縁体57を接着し、さらにこの弾性絶縁体57と導電性ベース部材60とをゴム状の有機系接着剤層56を介して接着した構造が提案されている。
【0009】
また、特開平5−347352号公報には、図7に示すように、静電チャック部55の載置面53と反対側の表面に、静電吸着用電極54を覆うようにポリイミド系樹脂からなる有機系接着剤層58を介して厚み25μm程度のポリイミドフィルムからなる絶縁性フィルム59を接着し、さらにこの絶縁性フィルム59と導電性ベース部材60とをポリイミド系樹脂からなる有機系接着剤層58を介して接着した構造が提案されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、特開昭63−283037号公報に開示された技術のように、弾性絶縁体57として厚みが0.2〜0.3mm程度のシリコンゴムやフッ素ゴムでは静電吸着用電極54と導電性ベース部材60との間の耐電圧が小さく弾性絶縁体58が破損し、静電気力やプラズマを発生させることができなくなるといった課題があった。
【0011】
また、弾性絶縁体57を形成するシリコンゴムやフッ素ゴムは、成膜用ガスやエッチング用ガス中に含まれているフッ素、酸素、塩素系の腐食性ガスと反応して低沸点化合物となり、徐々に揮発するのであるが、その際、弾性絶縁体57中に混入させていた炭化珪素やアルミナ等のフィラーが上記腐食性ガスと反応して不揮発性物質となり、パーティクルとしてウエハを汚染するといった課題もあった。
【0012】
一方、特開平5−347352号公報に開示された技術では、静電チャック部55と導電性ベース部材60との間に厚さ25μm程度の絶縁性フィルム59を介在させてあることから、静電吸着用電極54と導電性ベース部材60との間の充分な絶縁性は得られるものの、静電チャック部55と絶縁性フィルム59及び絶縁性フィルム59と導電性ベース部材60が共に高ヤング率のポリイミド系接着剤からなる有機系接着剤層58を介して接着されているため、ウエハ載置ステージ51に温度変化が生じると、静電チャック部55を形成するセラミック板状体52と導電性ベース部材60との間の熱膨張差により発生する応力によって静電チャック部55に反りが発生し、ウエハWを精度良く保持することができなくなるとともに、温度サイクルを繰り返すと、静電チャック部55と有機系接着剤層58との間に剥離が発生するといった課題があった。
【0013】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明は上記課題に鑑み、セラミック板状体の一方の主面を、ウエハを載せる載置面とし、他方の主面に静電吸着用電極を備えた静電チャック部と、上記セラミック板状体の他方の主面側に接合された導電性ベース部材とからなるウエハ載置ステージにおいて、上記セラミック板状体の他方の主面に、上記静電吸着用電極を覆うように厚みが5〜50μmで、かつヤング率が29.4MPa〜100GPaである第一の有機系接着剤層を介して厚みが5〜100μmのポリイミド製の絶縁性フィルムを接着し、上記静電吸着用電極上に位置する上記絶縁性フィルムの平面度を100μm以下とするとともに、上記絶縁性フィルムと上記導電性ベース部材とを厚みが50〜500μmで、かつヤング率が29.4MPa未満であるシリコン接着剤からなる第二の有機系接着剤層を介して接着したことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について説明する。
【0015】
図1は本発明のウエハ載置ステージを備える半導体製造装置を示す概略断面図である。
【0016】
この半導体製造装置は、真空処理室20内にOリング22を介してウエハ載置ステージ1を気密に設置したもので、ウエハ載置ステージ1は、静電チャック部5と、導電性ベース部材10とからなる。
【0017】
静電チャック5部は、セラミック板状体2の上面を、半導体ウエハ等のウエハWを載せる載置面3とするとともに、上記セラミック板状体2の下面に導体層よりなる一対の静電吸着用電極4を形成したものである。
【0018】
また、導電性ベース部材10は、アルミニウムや超鋼、あるいはこれらの金属とセラミック材料との複合材からなり、その内部には冷却通路11を有するとともに、静電吸着用電極4に接続されるリード線9を取り出すための貫通孔12を形成してある。
【0019】
そして、静電チャック部5の下面側には一対の静電吸着用電極4を覆うように、第一の有機系接着剤層6を介して絶縁性フィルム7を接着するとともに、この絶縁性フィルム7と導電性ベース部材10を第二の有機系接着剤8を介して接着することによりウエハ載置ステージ1を構成してあり、上記絶縁性フィルム7によって静電吸着用電極4と導電性ベース部材10との間の絶縁性を保つようになっている。
【0020】
そして、一対の静電吸着用電極4をそれぞれ直流電源24に接続し、電圧を印加するとウエハWと静電吸着用電極4の間に電位差が生じ、ウエハWを載置面3に吸着固定することができるようになっている。
【0021】
なお、13はウェハ載置ステージ1に形成されたリフトピン挿入穴であり、載置面3上にウエハWを載せたり、持ち上げるためのリフトピン26が突出可能に配置されている。
【0022】
また、ウェハ載置ステージ1の外周部には、有機系接着剤層6,8の露出面を包囲するように保護リング25を設置してあり、有機系接着剤層6,8の露出面がフッ素ガスや塩素ガス等の腐食性ガスやプラズマによって直接侵されるのを防止してある。
【0023】
さらに、真空処理室20の内部上方には導電性ベース部材10と対向する対向電極21を設置してあり、高周波電源23より両者の間に例えば13.56MHzの高周波を印加することで真空処理室20内にプラズマを発生させることができ、また、同時に直流電圧を印加することで、両者の間にバイアスをかけることができるようになっている。この時、プラズマに曝されることでウエハWに発生した熱は、静電チャック部5から導電性ベース部材10に伝わり、冷却通路11に流す熱媒体を介してウエハ載置ステージ1から外部に逃がし、載置面3上に吸着固定したウェハWを効率良く冷却するようになっている。
【0024】
また、図2に本発明のウエハ載置ステージ1の要部を説明するための断面図を示すように、載置面3にウエハWを吸着させるには、一対の静電吸着用電極4間に100〜3kVの電圧を印加する。このため導電性ベース部材10と静電吸着用電極4とは効率良く絶縁されていなければならない。ただし、静電吸着用電極4と導電性ベース部材10の間に絶縁体を塗布する方法では、塗布された絶縁体中に気泡などの欠陥が生じ易く、気泡を基点として絶縁破壊を起こすために信頼性の点で問題がある。その為、予めフィルム状に加工された絶縁耐力の大きな絶縁性フィルム7を用いることが重要である。
【0025】
絶縁性フィルム7の材質としては、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリアミドイミド、ポリエーテルスルフォンなど100℃以上の耐熱性を有し、絶縁耐圧が10kV/mm2以上あって、機械的強度及び剛性が大きいものが良く、これらの絶縁性フィルム7を用いれば、伸びが少なく、接着時の取り扱い時に伸びることもないため、平坦に接着できるので好ましい。
【0026】
ただし、絶縁性フィルム7の厚みTが5μm未満となると、一対の静電吸着用電極4間に100Vの電圧を印加した時、絶縁フィルム7が絶縁破壊する虞があり、また、絶縁性フィルム7の厚みTが100μmを超えると、セラミック板状体2との間の熱膨張差によって接着した際にセラミックス板状体2を変形させ、絶縁性フィルム7の平面度が悪くなる。しかも、厚みTが厚くなると熱伝達が悪くなり、ウエハWの冷却効率が低下させる虞がある。
【0027】
その為、絶縁性フィルム7の厚みTは5〜100μmとすることが良い。
【0028】
また、絶縁フィルム7を接着した後の静電吸着用電極4上に位置する絶縁性フィルム7の平面度は100μm以下とすることが好ましい。
【0029】
なぜなら、静電吸着用電極4上に位置する絶縁性フィルム7の平面度が100μmを超えると、第二の有機系接着剤層8を介して導電性ベース部材10を接着する際、絶縁性フィルム5上の凹んだ部分にエアーが溜まり易いため、接着不良を起こす虞があるからで、接着不良が発生すると、熱サイクルによって部分的に剥離し、最終的には剥がれてしまうからである。なお、好ましい絶縁性フィルム7の平面度は60μm以下である。
【0030】
また、第一の有機系接着剤層6の厚みSは5〜50μmとすることが良い。この理由は、有機系接着剤層6の厚みSが50μmを超えると、厚みSのバラツキが大きくなり、貼り付けた絶縁性フィルム7の平面度を100μm以下にすることが難しく、その結果、第二の有機系接着剤層8を介して導電性ベース部材10を接着する際、絶縁性フィルム5上の凹んだ部分にエアーが溜まり易いため、接着不良を起こす虞があるからで、接着不良が発生すると、熱サイクルによって部分的に剥離し、最終的には剥がれてしまうからである。また、有機系接着剤層6の厚みSが5μm未満となると、第一の有機系接着剤層6中に気泡が混入し易くなり、熱サイクルを繰り返すと、第一の有機系着剤層6が剥離するからである。
【0031】
さらに、第一の有機系接着剤層6のヤング率は29.4MPa〜100GPaとすることが良い。
【0032】
即ち、有機系接着剤層6のヤング率が29.4MPa未満となると、絶縁性フィルム7を接着した後、第二の有機系接着剤層8を接着する際、第一の有機系接着剤層6の剛性が小さいため、第二の有機系接着剤層8の厚みRのバラツキを抑えることが難しく、その結果、導電性ベース部材10から静電吸着用電極4までの距離のバラツキが大きくなるからであり、また、有機系接着剤層6のヤング率が100GPaを越えると、セラミック板状体2に絶縁性フィルム7を接着した際に両者の間の熱膨張差によって、セラミックス板状体2が変形し、絶縁性フィルム7の平面度が悪くなるからである。
【0033】
ところで、上述した特性を有する第一の有機系接着剤層6としては、エポキシ接着剤等を用いることができる。
【0034】
一方、本発明のウエハ載置ステージ1において第二の有機系接着剤層8は、導電性ベース部材10とセラミック板状体2との間の熱膨張差を吸収する機能を有し、熱サイクルが作用しても載置面3の平面度が変化し難く、かつ剥離を防止するようになっており、そのためには第二の有機系接着剤層8のヤング率を29.4MPa以下とするとともに、その厚みRを50〜500μmとすることが良い。
【0035】
即ち、第二の有機系接着剤層8のヤング率が29.4MPa以上になると、ウェハ載置ステージ1の温度が変わると載置面3の平面度が変化したり、第二の有機系接着剤層8の剥離が発生するからである。
【0036】
また、第二の有機系接着剤層8の厚みRが50μm未満となると、導電性ベース部材10とセラミック板状体2との間の熱膨張差を充分に吸収することができず、熱サイクルによってセラミック板状体2が変形することにより載置面3の平面度が変化するとともに、有機系接着剤層8が破断して部分的に剥がれたり、最終的には全面剥離してしまう虞があるからであり、逆に第二の有機系接着剤層8の厚みRが500μmを超えると、セラミック板状体2と導電性ベース部材10の間の熱伝達率が小さくなり、ウエハWの温度を直ちに下げることができないからであり、その結果、例えばエッチング加工においては、エッチング加工のパターンを形成しているレジスト膜の焼き付きが生じ、エッチング加工後にレジスト膜の剥離が行えなくなるなどの問題を生じるからである。
【0037】
ところで、上述した特性を有する第二の有機系接着剤層8としては、シリコン接着剤、ゴム系接着剤等を用いることができる。ただし、接着剤が縮合型の場合、加水分解にて硬化が進行するが、ウエハ載置ステージ1は接着面積が広いため、その中央まで加水分解が行われず、完全硬化させることができない。このような場合には、接着剤として熱硬化形を用いることが好ましく、熱によって接着面の全面で反応硬化させることができる。
【0038】
このような条件にて接合することにより静電チャック部5の静電吸着用電極4から導電性ベース部材10までの距離のバラツキを100μm以下とすることができ、静電チャック部5と導電性ベース部材10とを精度良く接合することができる。
【0039】
なお、本発明のウエハ載置ステージ1では、第一及び第二の有機系接着剤層6,8間の熱伝導性を高めるため、第一又は第二の有機系接着剤層6,8中に、炭化珪素、アルミナ、窒化アルミニウム等のフィラーを添加したり、第一及び第二の有機系接着剤層6,8の粘性や耐熱性を改善するために、炭酸ルシウム、シリカ、カーボン等のフィラーを添加しても良いが、これらの添加量が多くなり過ぎると、第一及び第二の有機系接着剤層6,8が腐食性ガスに曝されて揮発すると、パーティクルの原因となるため、1体積%以下の範囲で含有すれば良い。
【0040】
次に本発明のウェハ載置ステージ1の製造方法について説明する。
【0041】
先ず、静電チャック部5を製作するには、セラミック板状体2を用意し、その上下面をラップ加工を施して上面にウエハWを載せる載置面3を形成するとともに、下面を平面度80μm以下に仕上げる。ここで、セラミック板状体2の下面の平面度を80μmに仕上げるのは、静電吸着用電極4と導電性ベース部材10との距離のバラツキを100μm以下とするためである。
【0042】
次に、セラミック板状体2の下面に、蒸着法、スパッターリング法、CVD法、メッキ法等により図3に示すような半円状をした一対の静電吸着用電極4を形成して静電チャック部5を製作する。
【0043】
静電吸着用電極4の材料としては、セラミック板状体2を形成する材料の体積固有抵抗より小さい抵抗値であれば良く、Ni、Ti、Al、Au、Ag、Cuなどの金属やカーボンあるいはDLCを用いることができる。また、MoやAgを用いたロウ付けやメタライズにより形成しても構わない。
【0044】
ただし、静電吸着用電極4の厚みQは0.01〜100μmとすることが好ましい。即ち、静電吸着用電極4の厚みQが0.01μm未満では、内部抵抗が大きすぎ電極として用いることが難しいからであり、また、静電吸着用電極4の厚みQが100μmを超えると、一対の静電吸着用電極4の間に介在する第一の有機系接着剤層6中に気泡等の欠陥が発生し易くなるからである。なお、好ましい静電吸着用電極4の厚みQは0.1μm〜10μmである。
【0045】
一方、導電性ベース部材10を用意し、静電チャック部5との接合面の平面度を80μm以下に仕上げておく。この理由は、静電チャック部5の静電吸着用電極4から導電性ベース部材10までの距離のバラツキを100μm以下とするためである。
【0046】
次に、エポキシ接着剤等の第一の有機系接着剤を容器に入れ、2700Pa以下の減圧下で15分以上保持することにより接着剤の脱泡をした後、この接着剤をセラミック板状体2の中央に一文字に垂らし、厚み5〜100μmの絶縁性フィルム7を載せて絶縁性フィルム7の中央から徐々に密着させる。この時、ゴム製ローラーで絶縁性フィルム7の中央から外周へ接着剤を掃き出すように押さえ付けて密着させれば良い。
【0047】
次いで、絶縁性フィルム7上に厚み20mm、平面度10μmのアルミナ製定盤を載せ、さらに重しを載せた状態で、100℃の温度で約12時間程度加熱することにより接着剤を硬化させ、厚みが5〜50μmでかつヤング率が29.4MPa〜100GPaである第一の有機接着剤層6を介して絶縁フィルム7を接着し、静電吸着用電極4上に位置する絶縁フィルム7の平面度を100μm以下とする。
【0048】
なお、絶縁性フィルム7及び第一の有機系接着剤層6には透明又は半透明であるものを用いることが好ましく、このように透明又は半透明であるものを用いることにより第一の有機系接着剤層6中に残る気泡の有無を確認することができ、絶縁不良を効果的に防止することができる。
【0049】
しかる後、導電性ベース部材10の接着面にシリコン接着剤等の第二の有機接着剤をスクリーン印刷した後、絶縁フィルム7を貼り付けた静電チャック部5を載せ、静電チャック部5の載置面3に、厚み20mm、平面度10μmのアルミナ製定盤を載せ、平板状の重しを重ねて載せた状態で、2700Pa以下の真空中で15分以上保持することにより第二の有機接着剤の脱泡を行った後、100℃の温度で約12時間程度加熱して第二の接着剤を硬化させることにより、厚みが50〜500μmでかつヤング率が29.4MPa未満である第2の有機系接着剤層8を介して接着することにより図1に示すウエハ載置ステージ1を製作することができる。
【0050】
以上、本発明の実施形態について説明したが、上述した実施形態だけに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で改良や変更できることは言う迄もない。
【0051】
【実施例】
(実施例1)
図1に示すウエハ載置ステージ1の絶縁フィルム7の厚みTを異ならせた時の静電吸着用電極4から導電性ベース部材10までの距離のバラツキ、室温時及び加熱時の載置面3の平面度、冷却時の載置面3の温度、及び接合部の絶縁性について調べる実験を行った。
【0052】
先ず、出発原料として、主成分であるアルミナ粉末に対し、TiO2:6重量%とMgO:3重量%、SiO2:2重量%、CaO:3重量%の比率で配合した原料粉末をボールミルで混合粉砕したものに、バインダー、トルエン、及び酢酸ブチル等を加えてスラリーを製作した後、ドクターブレード法にて複数枚のグリーンシートを成形し、これらのグリーンシートを積層した後、還元雰囲気で1600℃の温度で2時間焼成することによりアルミナ質焼結体からなるセラミックスを製作し、その後、ダイヤモンド砥石にて外径198mm、厚み1mmに加工してセラミックス板状体2とした。
【0053】
次に、セラミックス板状体2の上面にラップ加工を施してウエハWの載置面3を形成するとともに、下面にもラップ加工を施してその平面度を80μmとした後、この下面に蒸着法にて図4に示すチタンからなる一対の静電吸着用電極4を約0.3μmの厚みQで形成した。
【0054】
次いで、粘度50Pa・sで、硬化後のヤング率が12GPaで、かつ伸び率6%のエポキシ接着剤を容器に入れ、2700Pa以下の減圧下で15分以上保持することにより接着剤の脱泡をした。その後、この接着剤を、セラミックス板状体2の下面中央に一文字に垂らし、厚みを表1のように異ならせたポリイミド製の絶縁性フィルム7を載せた後、ゴム製ローラーで絶縁性フィルム7の中央から外周へ接着剤を掃き出すように押さえ付けて密着させた後、厚み20mm、平面度10μmのアルミナ製定盤を絶縁フィルム7上に載せ、さらに重しを載せた状態で、温度100℃のオーブンで30分加熱し、接着剤を半硬化させた後、さらに温度100℃のオーブンで12時間加熱して接着剤を硬化させ、厚みが5〜50μmの第一の有機系接着剤層6を介して絶縁フィルム7を接着した。
【0055】
そして、この時の静電吸着用電極4上に位置する絶縁性フィルム7の平面度を測定した。
【0056】
次に、アルミニウム製の導電性ベース部材10の接着面における平面度を80μm以下とした後、この接着面に粘度が1300Pa・sで、硬化後のヤング率が3MPaである熱硬化性シリコン接着剤をスクリーン印刷した後、絶縁性フィルム7を備えた静電チャック部5を載せ、静電チャック部5の載置面3に、厚み20mm、平面度10μmのアルミナ製定盤を載せ、さらに平板状の重しを載せた状態で、2700Pa以下の真空中で15分以上保持することにより接着剤の脱泡をした。その後、温度100℃のオーブンで12時間加熱して接着剤を硬化させることにより厚みRが350μmである第二の有機系接着剤層8を介して絶縁フィルム7と導電性ベース部材10とを接着して試料としてのウエハ載置ステージ1を製作した。
【0057】
そして、製作したウェハ載置ステージ1の静電吸着用電極4から導電性ベース部材10までの距離のバラツキ及び載置面3の平面度をそれぞれ測定した。
【0058】
なお、載置面3の平面度の測定にあたっては京セラ製の平面度測定器ナノウェイにより測定し、また、ウェハ載置ステージ1の静電吸着用電極4から導電性ベース部材10までの距離のバラツキは、図4に示すように、ウエハ載置ステージ1を中央測定点を通る90度の2方向に切断し、外径測定点4箇所、及び中間測定点4箇所の合計8箇所の静電吸着用電極4から導電性ベース部材10までの距離を工具顕微鏡で測定し、最大と最小の差をバラツキとして測定した。
【0059】
また、ウエハ載置ステージ1の載置面3から50cm離した位置に500Wの赤外線ランプを配置し、ランプを加熱させて載置面3を50℃に加熱した時の載置面3の平面度を測定した。
【0060】
さらに、ウエハ載置ステージ1の載置面3を5時間加熱して載置面3の温度を70℃とした後、導電性ベース部材10の冷却通路11に温度20℃の水を6リットル/分の速度で通水し、5分後に載置面3の温度を表面温度計で測定し、冷却特性を調べた。
【0061】
次に、ウエハ載置ステージ1に静電気力とプラズマを発生させた時を想定し、導電性ベース部材10と静電吸着電極4との間に5kVの電圧を加えた時の絶縁性について調べる実験を行った。
【0062】
結果は表1に示す通りである。
【0063】
【表1】
【0064】
表1より判るように、絶縁性フィルム7の厚みTが3μmである試料No.1は、導電性ベース部材10と静電吸着電極4との間に5kVの電圧を加えたところ、絶縁性フィルム7が破損した。
【0065】
また、絶縁性フィルム7の厚みTが120μmである試料No.7は、冷却時の載置面3の温度が38.9℃と大きく、冷却速度に問題があった。
【0066】
これに対し、絶縁性フィルム7の厚みTが5〜100μmの範囲にある試料No.2〜6は、静電吸着用電極4から導電性ベース部材10までの距離のバラツキを60μm以下に抑えることができた。また、載置面3の平面度は12μm以下であった。
【0067】
また、加熱後の載置面3の平面度を見ると、変形が大きいもので24μmと2倍程度で済み、セラミック板状体2と導電性ベース部材10との間の熱膨張差による応力を効果的に吸収できることが判る。しかも、加熱後の冷却時には載置面3の温度を35℃以下にまで冷却することができ、静電チャック部5と導電性ベース部材10との間で優れた熱伝達特性が得られ、かつ導電性ベース部材10と静電吸着電極4との間に5kVの電圧を加えても絶縁フィルム7の破損はなく、十分な絶縁性を維持することができた。
(実施例2)
次に、絶縁性フィルム7の厚みTを25μmに固定し、第一の有機系接着剤を履き出す圧力を変えて第一の有機系接着剤層6の厚みSを異ならせる以外は実施例1と同様の条件にて製作したウエハ載置ステージ1を用い、静電吸着用電極4から導電性ベース部材10までの距離のバラツキ、室温時及び加熱時の載置面3の平面度、及び冷却時の載置面3の温度を実施例1と同じ条件で測定するとともに、さらに熱サイクルをかけた時の接合部の剥離の有無について調べる実験を行った。
【0068】
なお、熱サイクルをかけた時の接合部の剥離の有無については、製作したウェハ載置ステージ1を1℃/分の速度で加熱と冷却を繰り返し、−50〜150℃の冷熱サイクルを加えた。そして、50サイクル毎に第一及び第二の有機系接着剤層6,8を超音波探傷により観察し、剥がれの有無を確認した。
【0069】
結果は表2に示す通りである。
【0070】
【表2】
【0071】
表2により判るように、第一の有機系接着剤層6の厚みTが3μmである試料No.21は、厚みTが薄いために第一の有機系接着剤層6中に気泡が入り易く、この気泡が原因で熱サイクルを繰り返すと、200サイクルで第一の有機系接着剤層6が剥離した。
【0072】
また、第一の有機系接着剤層6の厚みTが50μmを超える試料No.26,27では、絶縁性フィルム7の平面度が100μmを超え、その結果、第二の有機系接着剤層8を介して導電性ベース部材10を接合しようとしても剥離し、ウエハ載置ステージ1を形成することができなかった。
【0073】
これに対し、第一の有機系接着剤層6の厚みTが5〜50μmの範囲にある試料No.22〜25は、静電吸着用電極4から導電性ベース部材10までの距離のバラツキを90μm以下に抑えることができ、その結果、載置面3の平面度を11μm以下とすることができた。
【0074】
また、加熱後の載置面3の平面度を見ると、変形が大きいもので21μmと小さく、セラミック板状体2と導電性ベース部材10との間の熱膨張差による応力を効果的に吸収できることが判る。しかも、加熱後の冷却時には載置面3の温度を35℃未満にまで冷却することができ、静電チャック部5と導電性ベース部材10との間で優れた熱伝達特性が得られた。
【0075】
さらに、熱サイクルを繰り返しても第一の有機系接着剤層6に剥離は見られる長期間にわたって使用することができた。
(実施例3)
次に、絶縁性フィルム7の厚みTを25μmとするとともに、第一の有機系接着剤6の厚みSを5〜50μmの範囲で設定し、第二の有機系接着剤8を履き出す圧力を変えて第ニの有機系接着剤層8の厚みRを異ならせる以外は実施例2と同様の条件にて製作したウエハ載置ステージ1を用いて実施例2と同様の実験を行った。
【0076】
結果は表3に示す通りである。
【0077】
【表3】
【0078】
表3により判るように、第二の有機系接着剤層8の厚みRが40μmである試料No.31は、セラミック板状体2と導電性ベース部材10との間の熱膨張差による応力を緩和することができないため、加熱後の載置面3の平面度が35μmと大きく変形していた。しかも、熱サイクルを加えると、50サイクル程度で第二の有機系接着剤層8の剥離が発生した。
【0079】
また、第ニの有機系接着剤層8の厚みRが500μmを超える試料No.38は、第二の有機系接着剤層8の厚みが厚いため、冷却後の載置面3の温度が41.9℃と大きく、冷却速度に問題があった。
【0080】
これに対し、第二の有機系接着剤層8の厚みRが50〜500μmの範囲にある試料No.32〜37は、静電吸着用電極4から導電性ベース部材10までの距離のバラツキを37μm以下に抑えることができ、その結果、載置面3の平面度を13μm以下とすることができた。
【0081】
また、加熱後の載置面3の平面度を見ると、変形が大きいもので26μmと小さく、セラミック板状体2と導電性ベース部材10との間の熱膨張差による応力を効果的に吸収できることが判る。しかも、加熱後の冷却時には載置面3の温度を33.7℃以下にまで冷却することができ、静電チャック部5と導電性ベース部材10との間で優れた熱伝達特性が得られた。
【0082】
さらに、熱サイクルを繰り返しても第二の有機系接着剤層8に剥離は見られる長期間にわたって使用することができた。
(実施例4)
次に、絶縁性フィルム7の厚みTを25μmとするとともに、第一の有機系接着剤層6の厚みSを5〜50μmの範囲で設定し、かつ第二の有機系接着剤層8の厚みを50〜500μmの範囲で設定し、第一の有機系接着剤層6のヤング率を異ならせる以外は実施例2と同様の条件にて製作したウエハ載置ステージ1を用いて実施例2と同様の実験を行った。
【0083】
結果は表4に示す通りである。
【0084】
【表4】
【0085】
表4より判るように、第一の有機系接着剤層6のヤング率が29.4MPa未満である試料No.41は、絶縁性フィルム7を接着した後、第二の有機系接着剤層8を接着する際、第一の有機系接着剤層6の剛性が小さいため、第二の有機系接着剤層8の厚みRのバラツキを抑えることが難しく、その結果、静電吸着用電極4から導電性ベース部材10までの距離のバラツキが81μmと大きかった。
【0086】
また、第一の有機系接着剤層6のヤング率が100GPaを越える試料No.46は、セラミック板状体2に絶縁性フィルム7を接着した際に両者の間の熱膨張差によって、セラミックス板状体2が変形し、絶縁性フィルム7の平面度が100μmを超えた。その結果、導電性ベース部材10を第二の有機系接着剤層8にて接合しようとしても剥離し、ウエハ載置ステージ1を製作することができなかった。
【0087】
これに対し、第一の有機系接着剤層6のヤング率が29.4MPa〜100GPaの範囲にある試料No.42〜45は、静電吸着用電極4から導電性ベース部材10までの距離のバラツキを64μm以下に抑えることができ、その結果、載置面3の平面度を11μm以下とすることができた。
【0088】
また、加熱後の載置面3の平面度を見ると、変形が大きいもので26μmと小さく、セラミック板状体2と導電性ベース部材10との間の熱膨張差による応力を効果的に吸収できることが判る。しかも、加熱後の冷却時には載置面3の温度を35℃以下にまで冷却することができ、静電チャック部5と導電性ベース部材10との間で優れた熱伝達特性が得られた。
【0089】
さらに、熱サイクルを繰り返しても第二の有機系接着剤層8に剥離は無く長期間にわたって使用することができた。
(実施例5)
次に、絶縁性フィルム7の厚みTを25μmとするとともに、第一の有機系接着剤層6のヤング率を12GPaとし、第一の有機系接着剤層6の厚みSを5〜50μmの範囲で設定し、かつ第二の有機系接着剤層8の厚みを50〜500μmの範囲で設定し、第二の有機系接着剤層8のヤング率を異ならせる以外は実施例2と同様の条件にて製作したウエハ載置ステージ1を用いて実施例2と同様の実験を行った。
【0090】
結果は表5に示す通りである。
【0091】
【表5】
【0092】
表5より判るように、第二の有機系接着剤層8のヤング率が29.4MPaを超える試料No.47では、セラミック板状体2と導電性ベース部材10との間の熱膨張差による応力を十分に緩和することができず、加熱時の載置面3の平面度が48μmと大きく変形した。しかも、熱サイクル試験において、50回の熱サイクルによって第二の有機系接着剤層8の剥離が発生した。
【0093】
これに対し、第二の有機系接着剤層8のヤング率が29.4MPa以下である試料No.48〜50は、静電吸着用電極4から導電性ベース部材10までの距離のバラツキを27μm以下に抑えることができ、その結果、載置面3の平面度を12μm以下とすることができた。
【0094】
また、加熱後の載置面3の平面度を見ると、変形が大きいもので20μmと小さく、セラミック板状体2と導電性ベース部材10との間の熱膨張差による応力を効果的に吸収できることが判る。しかも、加熱後の冷却時には載置面3の温度を35℃以下にまで冷却することができ、静電チャック部5と導電性ベース部材10との間で優れた熱伝達特性が得られた。
【0095】
さらに、熱サイクルを繰り返しても第二の有機系接着剤層8に剥離は見られる長期間にわたって使用することができた。
【0096】
尚、第二の有機系接着剤層8の厚みは、ウェハ載置ステージ1を評価後に作製後のウェハ載置ステージの中心を通る断面で切断し第二の有機系接着剤層8の中央と第二の有機系接着剤層8の外周から10mmの位置の5箇所について厚みを測定した。
【0097】
なお、第一の有機系接着剤層7の厚みは、セラミックス板状体2の中央と第一の有機系接着剤層7の外周から10mmの位置の5箇所について測定した。上記の絶縁フィルム7を接着した板状セラミック体全体厚みからセラミックス板状体の厚みと絶縁フィルム7であるポリイミドシートの厚みを差し引いて求めた。
【0098】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、セラミック板状体の一方の主面を、被吸着体を載せる載置面とし、他方の主面に静電吸着用電極を備えた静電チャック部と、上記セラミック板状体の他方の主面側に接合された導電性ベース部材とからなるウエハ載置ステージにおいて、上記セラミック板状体の他方の主面に、上記静電吸着用電極を覆うように厚みが5〜50μmで、かつヤング率が29.4MPa〜100GPaである第一の有機系接着剤層を介して厚みが5〜100μmのポリイミド製の絶縁性フィルムを接着し、上記静電吸着用電極上に位置する上記絶縁性フィルムの平面度を100μm以下とするとともに、上記絶縁性フィルムと上記導電性ベース部材とを厚みが50〜500μmで、かつヤング率が29.4MPa未満であるシリコン接着剤からなる第二の有機系接着剤層を介して接着したことによって、パーティクルを発生することがなく、熱サイクルによって接着剤層に作用する熱応力を大幅に低減することができるため、接着剤層に剥離や破断することを大幅に低減することができるとともに、静電チャック部と導電性ベース部材との間の十分な絶縁性を保つことができる。
【0099】
また、静電チャック部を導電性ベース部材に対して精度良く接合することができるとともに、熱サイクルが作用しても接合層の剥離を生じることがなく、載置面に載せたウエハを精度良く保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のウエハ載置ステージを備える半導体製造装置を示す概略断面図である。
【図2】本発明のウエハ載置ステージの要部を説明するための断面図である。
【図3】本発明のウエハ載置ステージに備える静電吸着用電極を示す平面図である。
【図4】実験において、ウエハ載置ステージにおける載置面の温度を測定するための測定点を示す平面図である。
【図5】従来のウエハ載置ステージを備える半導体製造装置を示す概略断面図である。
【図6】従来のウエハ載置ステージの一例を示す断面図である。
【図7】従来のウエハ載置ステージの他の例を示す断面図である。
【符号の説明】
1:ウエハ載置ステージ
2:セラミック板状体
3:載置面
4:静電吸着用電極
5:静電チャック部
6:第一の有機系接着剤層
7:絶縁性フィルム
8:第二の有機系接着剤層
9:リード線
10:導電性ベース部材
11:冷却通路
12:貫通孔
13:リフトピン挿入穴
20:真空処理室
21:対向電極
22:Oリング
23:高周波電源
24:直流電源
25:保護リング
26:リフトピン
W:ウエハ
Claims (1)
- セラミック板状体の一方の主面を、ウエハを載せる載置面とし、他方の主面に静電吸着用電極を備えた静電チャック部と、上記セラミック板状体の他方の主面側に接合された導電性ベース部材とからなるウエハ載置ステージにおいて、上記セラミック板状体の他方の主面に、上記静電吸着用電極を覆うように厚みが5〜50μmで、かつヤング率が29.4MPa〜100GPaである第一の有機系接着剤層を介して厚みが5〜100μmのポリイミド製の絶縁性フィルムを接着し、上記静電吸着用電極上に位置する上記絶縁性フィルムの平面度を100μm以下とするとともに、上記絶縁性フィルムと上記導電性ベース部材とを厚みが50〜500μmで、かつヤング率が29.4MPa未満であるシリコン接着剤からなる第二の有機系接着剤層を介して接着したことを特徴とするウエハ載置ステージ。
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