JP2001308165A - サセプタ及びその製造方法 - Google Patents

サセプタ及びその製造方法

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JP2001308165A
JP2001308165A JP2000118582A JP2000118582A JP2001308165A JP 2001308165 A JP2001308165 A JP 2001308165A JP 2000118582 A JP2000118582 A JP 2000118582A JP 2000118582 A JP2000118582 A JP 2000118582A JP 2001308165 A JP2001308165 A JP 2001308165A
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JP2000118582A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Inazumachi
浩 稲妻地
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Sumitomo Osaka Cement Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Osaka Cement Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐腐食性および耐プラズマ性に優れた電極内
蔵型サセプタを得る。 【解決手段】 載置板21及び支持板23を作製し、次
いでこの支持板21に固定孔26を形成し、次いで、こ
の固定孔26に給電用端子24を、支持板23を貫通す
るようにしてはめ込み、次いで、この支持板23上に、
給電用端子24に接するように、導電材層を形成して、
次いで、支持板上の、前記導電材層の形成領域以外の領
域に、前記載置板21と支持板23を構成する材料と同
一組成または主成分が同一の材料粉末からなる絶縁材層
27を形成し、次いで、前記導電材層と絶縁材層27を
介して支持板23と載置板21とを重ね合わせ、加圧下
にて熱処理することによりこれらを一体化すると共に、
前記導電材層からなる内部電極22を形成または配設し
て、電極内蔵型サセプタを製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サセプタ及びその
製造方法に関し、特に、耐腐食性、耐プラズマ性に優れ
た電極内蔵型のサセプタ、及び該サセプタを歩留まりよ
く廉価に製造することが可能なサセプタの製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、IC、LSI、VLSI等の半導
体の製造工程において使用されるドライエッチング装置
や、CVD装置等においては、エッチングやCVDによ
る成膜をウエハ毎に均一に行うため、半導体ウエハ、液
晶基板ガラス、プリント基板等の板状試料を、1枚ずつ
処理する枚葉化がすすんでいる。この枚葉化プロセスに
おいては、板状試料を1枚ずつ処理室内に保持するため
に、この板状試料をサセプタと称される試料台(台座)
に載置し、所定の処理を施している。このサセプタは、
プラズマ中での使用に耐え、かつ高温での使用に耐え得
る必要があることから、耐プラズマ性に優れ、熱伝導率
が大きいことが要求される。このようなサセプタとして
は、耐プラズマ性、熱伝導性に優れたセラミックス焼桔
体からなるサセプタが使用されている。
【0003】このようなサセプタには、その内部に電荷
を発生させて静電吸着力で板状試料を固定するための静
電チャック用電極、通電発熱させて板状試料を加熱する
ためのヒータ電極、高周波電力を通電してプラズマを発
生させてプラズマ処理するためのプラズマ発生用電極等
の内部電極を配設した電極内蔵型サセプタがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来、このような電極
内蔵型サセプタとしては、例えば、図3に示されるよう
な構造のものが知られている。図3に示すサセプタ5
は、板状試料を載置するための載置板1と、この載置板
1を支える支持板3と、前記載置板1と前記支持板3と
を接合一体化すると共に、内部電極とされる導電性接合
剤層2と、この導電性接合剤層2に接するように、前記
支持板3に埋設され、電流を導電性接合剤層2内に供給
する給電用端子4、4とからなる。前記載置板1は、絶
縁性セラミックス焼結体製の誘電体からなり、前記支持
板3は、絶縁性セラミックス焼結体製の盤状基体からな
り、前記導電性接合剤層2は、有機物または金属から構
成されている。
【0005】しかしながら、この種の電極内蔵型サセプ
タ5においては、上述のように、前記載置板1および支
持板3とが、異なる材料からなる導電性接合剤層2によ
り接合されるものであるので、載置板1と支持板3との
接合が不十分となり、これらの境界面から腐食性のガス
やプラズマが侵入し、内部電極2がガスやプラズマにさ
らされたり、載置板1と支持板3との接合界面が破壊さ
れるなどの虞があり、サセプタ5の耐腐食性、耐プラズ
マ性が充分でないという問題があった。このような問題
を解決するために、従来のサセプタ5の製造方法におい
ては、載置板1と支持板3との接合を確実とし、接合部
にガスやプラズマ等が侵入しないようにする必要があっ
た。
【0006】例えば、図4および図5に示されるよう
に、前記載置板11を、その側周縁部にリング状のフラ
ンジ11aを設け、これにより円盤状の凹部11bを設
ける構造とし、この載置板11の凹部11b内に、導電
性接合層12、および給電用端子14、14が埋設され
た支持板13を組み込む方法が考えられた。しかしなが
ら、このような方法においては、載置板11を上記の構
造の形状にするとともに、導電性接合層12および支持
板13を、載置板11の凹部11bに隙間なく、嵌合す
るような形状に設計しなくてはならず、そのために、サ
セプタ15の製造工程が煩雑になるという問題があっ
た。
【0007】本発明は前記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、載置板と支持板との接合面から、サ
セプタ内部に、腐食性のガスやプラズマ等の侵入がな
く、耐腐食性および耐プラズマ性に優れた電極内蔵型サ
セプタを得るとともに、このような電極内蔵型サセプタ
を容易に得ることができるサセプタの製造方法を得るこ
とである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
解決のため鋭意検討した結果、特定組成の材料により載
置板及び支持板を形成し、これらを加圧下で熱処理して
一体化するとともに、このときに、載置板と支持板との
境界部に絶縁層を介在させることによって、上記課題を
効率よく解決し得ることを知見し、本発明を完成するに
至った。即ち、第1の発明においては、板状試料を載置
するセラミックス焼結体製の載置板と、この載置板を支
持するセラミックス焼結体製の支持板と、これら載置板
と支持板との間に設けられ、外部と接しないように設け
られた内部電極と、この内部電極に接するように前記支
持板に貫通して設けられた給電用端子とからなり、前記
載置板と前記支持板とが、これらを構成する材料と同一
組成または主成分が同一の絶縁性材料により接合一体化
されてなることを特徴とする電極内蔵型サセプタを提供
する。
【0009】第2の発明においては、セラミックス焼結
体から板状の載置板及び支持板を作製し、次いでこの支
持板に固定孔を形成し、次いで、この固定孔に給電用端
子を、支持板を貫通するようにしてはめ込み、次いで、
この給電用端子を保持する支持板上に、給電用端子に接
するように、内部電極となる導電材層を形成し、次い
で、支持板上の、前記導電材層の形成部分以外の領域
に、前記載置板と支持板を構成する材料と同一組成また
は主成分が同一の材料粉末からなる絶縁材層を形成し、
次いで、前記導電材層と絶縁材層を介して支持板と載置
板とを重ね合わせ、加圧下にて熱処理することによりこ
れらを一体化すると共に、これらの支持板と載置板との
間に、前記導電材層からなる内部電極を形成または配設
することを特徴とする電極内蔵型サセプタの製造方法を
提供する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態を掲げ、
本発明を詳述する。なお、この発明の実施の形態は、特
に限定のない限り発明の内容を制限するものではない。
図1は、本発明のサセプタの一例を示したものである。
サセプタ25は、板状試料を載置する載置板21と、こ
の載置板21と一体化される支持板23と、この載置板
21と支持板23との間に形成された内部電極22と、
この内部電極22に通じ、前記支持板23内部に貫通す
るようにして設けられた給電用端子24、24とからな
る。そして、上記載置板21と上記支持板23とは、こ
れらを構成する材料と同一組成または主成分が同一の絶
縁材料によりなる絶縁材層(27)によって接合一体化
されてなるものである。
【0011】上記載置板21及び支持板23は、その重
ね合わせ面の形状を同じくし、ともに、アルミナ基焼結
体や窒化アルミニウム基焼結体などの絶縁性セラミック
ス焼結体からなるものである。前記のアルミナ基焼結体
や窒化アルミニウム基焼結体としては、特に限定される
ものではなく、一般に市販されているものでよい。ま
た、前記アルミナ基焼桔体や窒化アルミニウム基焼結体
は、焼結性や耐プラズマ性を向上させるために、イット
リア(Y23)、カルシア(CaO)、マグネシア(M
gO)、炭化珪素(SiC)、チタニア(TiO2)か
ら選択された1種または2種以上を合計で0.1〜1
0.0重量%含有するようにしてもよい。
【0012】前記絶縁材層(27)は、上記載置板21
と支持板22との境界部、すなわち内部電極22形成部
以外の外周部領域を接合するために設けられたものであ
り、上記載置板21及び支持板23と同一あるいは主成
分が同一の粉末絶縁材料からなるものである。ここに、
「主成分が同一の材料」とは、上記載置板21と上記支
持板23を構成する材料以外の材料の含有量が50重量
%以下である材料をいい、例えば、上記載置板21と上
記支持板23とが窒化アルミニウムで構成される場合、
窒化アルミニウム以外の成分が50重量%以下である材
料をいう。
【0013】上記内部電極22は、電荷を発生させて静
電吸着力で板状試料を固定するための静電チャック用電
極、通電発熱させて板状試料を加熱するためのヒータ電
極、高周波電力を通電してプラズマを発生させてプラズ
マ処理するためのプラズマ発生用電極等として用いられ
るもので、その用途によって、その形状や、大きさが適
宜調整される。この内部電極22は、アルミナ−タンタ
ルカーバイト複合導電性材料、アルミナ−タングステン
複合導電性材料、アルミナ−炭化珪素複合導電性材料、
窒化アルミニウム−タングステン複合導電性材料、窒化
アルミニウム−タンタル複合導電性材料等の導電性セラ
ミックス、またはタングステン、タンタル、モリブデン
等の高融点金属から形成されている。
【0014】上記給電用端子24,24は、内部電極2
2に電流を供給するために設けられたもので、その数、
形状、大きさ等は、内部電極22の形状と、態様(即ち
静電チャック用電極、ヒータ電極、プラズマ発生電極等
のいずれのタイプの内部電極22とするか)により決定
される。この給電用端子24は、上記の内部電極22を
形成している導電性セラミックス粉末を加圧焼結した複
合導電性焼結体からなるか、タンタル、モリブデン等の
高融点金属から形成されている。
【0015】次に、このようなサセプタ25の製造方法
を説明する。図2は、サセプタ25の製造工程を示した
ものである。まず、アルミナ基焼結体や窒化アルミニウ
ム基焼結体などの絶縁性セラミックス焼結体から板状の
載置板21及び支持板23を作製する。この場合、前記
絶縁性セラミックス焼結体の粉末を所望の形状に成型、
焼結することによって載置板21及び支持板23を得る
ことができる。このとき、好ましくは、載置板21の片
面(板状試料の載置面)を平坦度が10μm以下となる
ように研磨する。
【0016】次いで、上記支持板23に、予め給電用端
子24,24を組み込み保持するための固定孔26,2
6を形成する。この固定孔26,26の穿設方法は、特
に制限されるものでなく、例えば、ダイヤモンドドリル
による孔あけ加工法、レーザ加工法、放電加工法、超音
波加工法を用いて穿設することができる。また、その加
工精度は、通常の加工精度でよく、歩留まりはぼ100
%で加工できる。なお、固定孔26,26の穿設位置及
び数は、内部電極22の態様と形状より決定される。
【0017】次いで、給電用端子24を、上記支持体2
3の固定孔26に密着固定し得る大きさ、形状となるよ
うに作製する。給電用端子24の作製方法としては、給
電用端子24を複合導電性焼結体製とする場合には、導
電性セラミックス粉末を、所望の形状に成形して加圧焼
結する方法等があげられる。このとき、給電用端子24
に用いられる導電性セラミックス粉末は、サセプタ25
に形成される内部電極22と同様のものからなることが
好ましい。また、給電用端子24を金属製とする場合に
は、高融点金属を用い、研削法、粉末治金等の従来公知
の金属加工法などにより形成する。この給電用端子24
の加工精度は、後の加圧熱処理で再焼成して固定される
ので、日本工業規格(JIS)の標準公差レベルでクリ
アランスをもっていてもよい。
【0018】次に、作製した給電用端子24,24を、
支持板23の固定孔26,26に嵌め込む。次に、給電
用端子24,24が組み込まれた支持板23の表面の所
定領域に前記給電用端子24,24に接触するように、
上記の導電性セラミックス等の導電材料粉末を、エチル
アルコール等の有機溶媒に分散した内部電極形成用塗布
剤を塗布し、乾燥して内部電極形成層22’を形成す
る。このような塗布液の塗布方法としては、均一な厚さ
に塗布する必要があることから、スクリーン印刷法等を
用いることが望ましい。また、他の方法として、上記高
融点金属の蒸着膜等の薄膜を形成する方法や、上記の導
電性セラミックスや高融点金属の薄板を配設して内部電
極形成層22’とする方法等がある。これらの薄膜や薄
板を配設する場合には、これらと給電用端子24、24
と強固に接触させておく必要がある。
【0019】また、支持板23上の内部電極形成層2
2’を形成した領域以外の領域に、絶縁性、耐腐食性、
耐プラズマ性を向上させるために、上記載置板22と上
記支持板23とを構成する材料と同一組成または主成分
が同一の粉末材料を含む絶縁材層27を形成する。この
絶縁材層27を形成するには、例えば、上記載置板21
と上記支持板23とがアルミナ焼結体で形成されている
ときはアルミナ粉末をエチルアルコール等の有機溶媒に
分散した塗布剤、上記載置板21と上記支持板23とが
窒化アルミニウム焼結体で形成されているときは窒化ア
ルミニウム粉末をエチルアルコール等の有機溶媒に分散
した塗布剤を、上記所定部位にスクリーン印刷などで塗
布し、乾燥する。
【0020】次に、内部電極形成層22’及び絶縁材層
27を形成した支持板23上に、該内部電極形成層2
2’及び絶縁材層27を介して、載置板21を重ねた
後、これらを加圧下にて熱処理して一体化する。このよ
うな製造方法においては、前記支持板23と、前記載置
板21との間に、有機物や金蔵からなる接合剤を介在さ
せることなく、加圧下での熱処理のみで、載置板21と
支持板23との接合一体化を達成することができる。こ
のときの熱処理の条件としては、熱処理雰囲気は真空、
Ar、He、N2などの不活性雰囲気であるのが好まし
い。加圧力は5〜10MPaが望ましく、また、熱処理
温度は1600〜1850℃が望ましい。
【0021】そして、このとき、支持板23上に形成さ
れた内部電極形成層22’が導電性セラミックス粉末等
の導電材料からなる場合には、内部電極形成層22’は
焼成されて、複合導電性焼結体製の内部電極22とされ
る。また、上記支持板21及び載置板23は、上記絶縁
材層27を介して接合一体化される。また、上記給電用
端子24,24は、加圧下での熱処理で再焼成して支持
板23の固定孔26,26に固定される。
【0022】このようなサセプタの製造方法によれば、
載置板21と支持板23との接合面に、これらを構成す
る材料と同一組成または主成分が同一の絶縁性材料から
なる絶縁材層27が設けられて、この絶縁材層27によ
り、載置板21と支持板23とが接合一体化されため、
載置板21と支持板23との接合界面から、ガスやプラ
ズマ等がサセプタ25内部に侵入するなく、内部電極2
2がこれらにさらされることことない。よって、載置板
21と支持板23との接合界面が破壊されることなく、
また、内蔵された内部電極22が異常放電や破壊などを
起こすことがないので、サセプタ25の耐腐食性、耐プ
ラズマ性を向上させることができる。さらに、このよう
なサセプタ25の製造方法によれば、上記支持板23と
上記載置板21とが、絶縁材層27により良好に接合一
体化されるものであるので、従来のように、これらの形
状に特別な工夫を必要とせず、簡単な板状形状とするこ
とができるので、サセプタ25を歩留まりよく廉価に製
造することができる。
【0023】
【実施例】以下、本発明を実施例を示して詳しく説明す
る。 (実施例1)以下、内部電極22を静電チャック用電極
とした場合の実施例を掲げ、本発明を更に詳述する。 「給電用端子の作製」アルミナ粉末(平均粒径0.2μ
m、大明化学工業(株)製)40重量部、タンタルカー
バイト粉末(平均粒径1μm、日本新金属(株)製)6
0重量部、イソプロピルアルコール150重量部とを混
合し、更に遊星型ボールミルを用いて均一に分散させて
スラリーを得た。このスラリーから、アルコール分を、
吸引ろ過して除去し、乾燥してアルミナータンタルカー
バイト複合粉末を得た。次に、上記複合粉末を成型、焼
結し、直径2.5mm、長さ5mmの棒状アルミナータ
ンタルカーバイト複合導電性焼結体を得、これを給電用
端子24とした。焼結は温度1700℃、圧力20MP
aの条件でホットプレスによる加圧焼結を行った。焼結
後のアルミナータンタルカーバイト複合導電性焼結体の
相対密度は98%以上であった。
【0024】「支持板の作製」アルミナ粉末(平均拉径
0.2μm、大明化学工業(株)製)を成型、焼結し、
直径230mm、厚さ5mmの円盤状アルミナ焼結体
(支持板23)を得た。焼結時の条件は、上記給電用端
子24の作製時と同様とした。次いで、このアルミナ焼
結体に、給電用端子24,24を組み込み、固定するた
めの固定孔26,26を、ダイヤモンドドリルによって
孔あけ加工することにより穿設し、アルミナ焼結体製の
支持板23を得た。
【0025】「載置板の作製」上記アルミナ基焼結体製
の支持板23の作製方法に準じて、直径230mm、厚
さ5mmの円盤状アルミナ基焼結体を得た。次いで、こ
の円盤状アルミナ基焼結体の一面(板状試料の載置面)
を平坦度が10μm以下となるよう研摩し、アルミナ基
焼結体製の載置板21を得た。
【0026】「一体化」上記支持板23に穿設された前
記固定孔26,26に、前記の給電用端子24,24を
押し込み、組み込み固定した。次いで、図2−(b)に
示すように、この給電用端子24,24が組み込み固定
された支持板23上に、後の加圧下での熱処理工程で内
部電極22となるよう、40重量%のアルミナ粉末と6
0重量%のタンタルカーバイト粉末を含む、アルミナー
タンタルカーバイト複合導電性材料からなる塗布剤を、
スクリーン印刷法にて印刷塗布し、乾燥して、内部電極
形成層22’を形成した。次いで、支持板23上の上記
内部電極22形成領域以外の領域に、アルミナ粉末(平
均拉径0.2μm、大明化学工業(株)製)と、エチル
アルコールを含む塗布剤を、スクリーン印刷法にて印刷
塗布し、乾燥して、絶縁材層27を形成した。次いで、
図2−(c)に示すように、この内部電極形成層22’
(印刷面)及び絶縁材層27を挟み込むように、また、
前記載置板21の研摩面が上面となるように、前記支持
板23と載置板21とを重ね合わせて、ホットプレスに
て加圧下にて熱処理して一体化して実施例1のサセプタ
25を作製した。このときの加圧、熱処理条件は、温度
1750℃、圧力7.5MPaの条件にて行った。
【0027】「評価」このようにして作製されたサセプ
タ25の接合断面をSEM観察したところ、前記載置板
21と、前記支持板23と、前記給電用端子24,24
とは良好に接合されていた。また、この実施例としての
電極内蔵サセプタ25をCF4ガスとO2ガスとの混合ガ
スのプラズマ中に15時間曝した後、サセプタ25表面
の性状を目視観察し、また、サセプタ25の板状試料載
置面の表面粗さの変化、吸着力の変化を測定したとこ
ろ、表面性状に変化は認められず、また、表面粗さも殆
ど変化せず(試験前Ra=0.12μm、試験後Ra=
0.13μm)、吸着力も変化しない(試験前:0.0
3MPa、試験後0.03MPa)ことから、耐腐食
性、耐プラズマ性が極めて良好であることが判明した。
【0028】(比較例)上記の絶縁材層27を介在させ
なかった他は実施例に準じて、比較例としての電極内蔵
サセプタを作製した。この電極内蔵サセプタの耐腐食
性、耐プラズマ性を実施例に準じて試験したところ、接
合面が腐食して内部電極へのプラズマ侵入により異常放
電が起こり、耐腐食性、耐プラズマ性が劣ることが判明
した。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のサセプタ
によれば、載置板と支持板との接合面から、腐食性のガ
スやプラズマの侵入がないので、これらの接合界面が破
壊されることがなく、また内部電極が前記ガスやプラズ
マにさらされることがないので、耐腐食性、耐プラズマ
性に優れる。また、本発明のサセプタの製造方法によれ
ば、載置板と支持板との境界面に、絶縁材層を設けてこ
れらを接合一体化するものであるので、耐腐食性、耐プ
ラズマ性に優れたサセプタを容易に得ることができる。
また、載置板及び支持板を複雑な形状にする必要がな
く、単なる板状体とすることができるので、サセプタを
歩留まりよく、廉価に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のサセプタの一例を示す断面図であ
る。
【図2】 (a)(b)(c)本発明のサセプタの製造
方法の一例を示す工程図である。
【図3】 従来のサセプタの一例を示す断面図である。
【図4】 従来のサセプタの一例における載置板および
支持板の形状を示す断面図である。
【図5】 従来のサセプタの一例における載置板および
支持板の形状を示す断面図である。
【符号の説明】
21 載置板 22 内部電極 23 支持板 24 給電用端子 25 サセプタ 26 固定孔 27 絶縁材層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状試料を載置するセラミックス焼結体
    製の載置板と、この載置板を支持するセラミックス焼結
    体製の支持板と、これら載置板と支持板との間に設けら
    れ、外部と接しないように設けられた内部電極と、この
    内部電極に接するように前記支持板に貫通して設けられ
    た給電用端子とからなり、 前記載置板と前記支持板とが、これらを構成する材料と
    同一組成または主成分が同一の絶縁性材料により接合一
    体化されてなることを特徴とする電極内蔵型サセプタ。
  2. 【請求項2】 セラミックス焼結体から板状の載置板及
    び支持板を作製し、次いでこの支持板に固定孔を形成
    し、次いで、この固定孔に給電用端子を、支持板を貫通
    するようにしてはめ込み、次いで、この給電用端子を保
    持する支持板上に、給電用端子に接するように、内部電
    極となる導電材層を形成し、次いで、支持板上の、前記
    導電材層の形成部分以外の領域に、前記載置板と支持板
    を構成する材料と同一組成または主成分が同一の材料粉
    末からなる絶縁材層を形成し、次いで、前記導電材層と
    絶縁材層を介して支持板と載置板とを重ね合わせ、加圧
    下にて熱処理することによりこれらを一体化すると共
    に、これらの支持板と載置板との間に、前記導電材層か
    らなる内部電極を形成または配設することを特徴とする
    電極内蔵型サセプタの製造方法。
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