JP3974225B2 - ゴム変性芳香族ビニル系樹脂組成物の製造法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ゴム変性芳香族ビニル系樹脂と、スチレン系単位及び(メタ)アクリレート系単位を含む芳香族ビニル系樹脂とを含むゴム変性芳香族ビニル系樹脂組成物の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】
電気製品、電子機器、OA機器、通信機器等の分野においては、耐衝撃性、成形加工性等において優れた特性を有することから、ゴム変性スチレン系樹脂(HIPS)が幅広く使用されている。
また、近年、樹脂成形品をリサイクルしようとする要請が高まり、このために成形品表面の塗装を省略する傾向が進み、外観や耐傷付き性のような表面特性を向上させることについての要求が強くなっている。
【0003】
しかるに、HIPSは、耐衝撃性を得るためにスチレン系樹脂相中に粒子状のゴム状重合体を分散させているが、このゴム粒子が成形品表面の凹凸を引き起こし、これが成形品の表面光沢や耐傷付き性を低下させる原因になり、結果として外観や耐傷付き性が要求される用途への使用が制限されている。
【0004】
そこで、従来においても、外観改良のためにHIPSのゴム粒子径を小さくしたり、あるいは、粒子径分布を調節する等の方法が提案されている。
しかしながら、これらの方法では、耐衝撃性と剛性、外観とのバランスが不十分であり、更に決定的な問題としては、HIPSに耐傷付き性を付与することが不可能であるという根本的な問題があった。
【0005】
また、耐傷付き性を改良する手段として、有機ポリシロキサン等の潤滑剤を添加し、表面の滑り性を改良させる方法が提案されているが、この方法においても、耐傷付き性の改良効果は必ずしも十分ではなく、また、添加剤による外観不良や金型汚染を引き起こし易いという問題もある。
【0006】
更に、耐衝撃性と外観及び耐傷付き性を同時に改良する手段として、メタクリル樹脂のような耐傷付き性に優れた材料をABS樹脂に配合する方法も知られているが、ABS樹脂を使用するこの技術には、HIPSに比して成形加工性が著しく低下するという問題がある。
【0007】
また、特開平6−25507号公報には、粒子状に分散するゴム状弾性体を含有し、スチレン系単量体と(メタ)アクリレート系単量体の共重合体を連続相とする表面特性に優れたゴム変性スチレン系樹脂組成物(ゴム補強メタクリレート・スチレン共重合樹脂組成物)が開示されている。
【0008】
しかしながら、このゴム補強メタクリレート・スチレン共重合樹脂組成物においては、その表面特性、特に耐傷付き性を十分に改良するために多量の(メタ)アクリレート系単量体成分を共重合させる必要があるが、この(メタ)アクリレート系単量体成分を多量に共重合させると成形加工性が低下するという別の問題が生じる。そこで、この成形加工性を維持するためにマトリックス相のガラス転移温度を調整する必要が生じるが、そのためにはアクリル酸ブチル等を更に共重合する等の必要が生じ、このアクリル酸ブチル等を更に共重合させると、耐熱性が低下して成形品の実用範囲が狭まると共に、コストが高くなるという問題が生じる。
【0009】
更に、特開平6−157863号公報には、上記のゴム補強メタクリレート・スチレン共重合樹脂とHIPSとを特定の比率で混合して利用する方法も提案されている。
しかしながら、この方法においては、メタクリレート・スチレン共重合樹脂中にもゴム状弾性体が粒子状に分散しているため、耐傷付き性の改良効果に劣り、また、高い剛性を発現することも困難である。
【0010】
以上のように、従来の方法においては、安価なスチレン系樹脂を用いて、成形加工性や外観、耐傷付き性等の表面特性に優れ、更に、耐衝撃性と剛性のバランスにも優れた材料を得ることは困難であった。
【0011】
一方、ゴム変性スチレン系樹脂組成物の製造法として、特開昭63−221147号公報や特開平6−157863号公報の実施例に開示されているような重合完了後の2種以上の樹脂どうしを押出し機を用いて溶融混練する方法が知られている。
しかしながら、この方法は、製造工程が多くなって製造コストの面から必ずしも好ましいものとは言えない。
【0012】
特に、特開平6−157863号公報には、ゴム補強スチレン系樹脂とゴム補強ポリメタクリルスチレン系樹脂とを混合する方法として、▲1▼製造工程において重量終了後の反応液を混合する方法、▲2▼回収工程を出た溶融樹脂を混練する方法、▲3▼一方の樹脂の製造工程中に押出機等で溶融した他の樹脂を添加する方法等の特殊な混合方法が例示されている。しかしながら、これら何れの方法も、重合が完了した樹脂どうしを混合するものであり、マトリックス樹脂の構造を制御することは困難である。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明者らは、かかる現状に鑑みて鋭意検討した結果、ゴム変性芳香族ビニル系樹脂の製造過程において、その重合系中に特定の条件下で芳香族ビニル系単量体と(メタ)アクリレート系単量体とを共存させ、更に重合を継続させることにより、上記問題点を解決できることを見出し、本発明を完成した。
【0014】
従って、本発明の目的は、成形加工性や外観、耐傷付き性等の表面特性に優れ、更に、耐衝撃性と剛性のバランスに優れたゴム変性スチレン系樹脂組成物を簡便かつ経済的に製造することができるゴム変性スチレン系樹脂組成物の製造法を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明は、ゴム状重合体4〜13重量%、芳香族ビニル系単量体57〜95重量%、及び溶剤0〜30重量%からなる原料溶液を上記芳香族ビニル系単量体の転化率が30〜70%の範囲になるまで重合させた後、反応液中の芳香族ビニル系単量体と(メタ)アクリレート系単量体との重量比が80/20〜55/45となるように前記反応液中に(メタ)アクリレート系単量体又はこの(メタ)アクリレート系単量体を含有する単量体混合物を添加し、更に重合を継続してその反応液中の単量体の重合転化率が70%以上に達するまで重合した後に脱揮処理して未反応単量体及び溶剤等を除去するゴム変性芳香族ビニル系樹脂成分に中に分散するゴム状重合体の分散粒子の平均粒子径が0.4〜0.9μmの範囲にあるゴム変性芳香族ビニル系樹脂組成物の製造法である。
【0016】
また、本発明は、分散粒子としてゴム状重合体を含有するゴム変性芳香族ビニル系樹脂(A)と、スチレン系単位と(メタ)アクリレート系単位とを含有する芳香族ビニル系樹脂(B)とからなるゴム変性芳香族ビニル系樹脂組成物の製造法であり、ゴム状重合体4〜13重量%、芳香族ビニル系単量体57〜95重量%、及び溶剤0〜30重量%からなる原料溶液を、芳香族ビニル系単量体の転化率が30〜70%の範囲になるまで重合する第1の工程と、反応液中の芳香族ビニル系単量体と(メタ)アクリレート系単量体との重量比が80/20〜55/45となるように、前記第1の工程の反応液に(メタ)アクリレート系単量体又は(メタ)アクリレート系単量体を含有する単量体混合物を添加する第2の工程と、前記第2の工程の反応液を、その反応液中の単量体の重合転化率が70%以上に達するまで重合を継続する第3の工程と、前記第3の工程の反応液を脱揮処理してこの反応液中の未反応単量体及び溶剤等を除去する第4の工程とを有するゴム変性芳香族ビニル系樹脂成分に中に分散するゴム状重合体の分散粒子の平均粒子径が0.4〜0.9μmの範囲にあるゴム変性芳香族ビニル系樹脂組成物の製造法である。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のゴム変性芳香族ビニル樹脂組成物の製造に当たっては、先ず第1の工程として、ゴム状重合体、芳香族ビニル系単量体及び溶剤を所定の割合で含む原料溶液を、芳香族ビニル系単量体の転化率が30〜70%の範囲になるまで重合させる。
【0018】
ここで用いる芳香族ビニル系単量体としては、例えば、スチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン等が挙げられ、特に安価であることからスチレンが好適に用いられる。これらの芳香族ビニル系単量体はその1種を単独で用いることができるほか、2種以上を併用して使用することもできる。
この第1の工程で用いる原料溶液中の芳香族ビニル系単量体の割合は、通常50〜97重量%、好ましくは57〜95重量%であり、50重量%より少ないと剛性や耐熱性が低下するという問題があり、また、97重量%を超えると耐衝撃性が低下するという問題が生じる。
【0019】
また、使用するゴム状重合体としては、常温でゴム的性質を示すものであればよく、例えば、ポリブタジエン、スチレン−ブタジエン共重合体類、スチレン−ブタジエンブロック共重合体類、水添(部分水添)ポリブタジエン、水添(部分水添)スチレン−ブタジエン共重合体類、水添(部分水添)スチレン−ブタジエンブロック共重合体類、エチレン−プロピレン系共重合体類、エチレン−プロピレン−非共役ジエン三元共重合体類、イソプレン重合体類、スチレン−イソプレン共重合体類等が挙げられる。
この第1の工程で用いる原料溶液中のゴム状重合体の割合は、通常3〜20重量%、好ましくは4〜13重量%であり、3重量%より少ないと樹脂組成物中のゴム含有量が小さくなるために耐衝撃性が低下し、また、20重量%を超えると原料溶液の粘度が高くなって移送が困難になるという問題が生じる。
【0020】
これらのゴム状重合体の溶液粘度は、特に限定されるものではないが、25℃における5重量%スチレン溶液粘度が20〜100cpsの範囲、好ましくは25〜85cpsであるゴム状重合体が好ましい。使用するゴム状重合体の溶液粘度がこの範囲をはずれると、樹脂中に分散するゴム粒子径の大きさを調整するのが困難になる場合がある。
【0021】
また、この第1の工程で用いる原料溶液中には、エチルベンゼン、トルエン、メチルエチルケトン等の溶剤を通常30重量%以下、好ましくは25重量%以下の範囲で添加することができ、また、必要に応じて耐衝撃性の向上を目的として重合開始剤を通常0.2重量%以下、好ましくは0.1重量%以下の範囲で添加することができる。重合開始剤の添加は、第1の工程にのみ添加してもよいほか、第1及び第2の工程の両方に添加してもよい。
【0022】
この第1の工程では、耐傷付き性と耐衝撃性の物性バランスを満足するために、原料溶液を芳香族ビニル系単量体の転化率が30〜70%、好ましくは35〜60%の範囲になるまで重合させる。ここで、芳香族ビニル系単量体の転化率が30%より少ないと、必要な耐衝撃強度を達成し得なくなるという問題が生じ、また、70%を超えて重合すると、必要な耐傷付き性が得られないという問題が生じる。
【0023】
また、この第1の工程で原料溶液を芳香族ビニル系単量体の転化率が30%〜70%の範囲になるまで重合させる方法としては、特に限定されるものではなく、通常のゴム変性ポリスチレンの製造に用いられる公知の手法を用いることができる。一般的には、原料溶液を攪拌機付き反応器に供給し、100〜170℃の温度で重合させる。そしてこの際の重合方法としては、連続式であっても、あるいは回分式であってもよい。
【0024】
本発明の方法においては、上記第1の工程で原料溶液を芳香族ビニル系単量体の転化率が30〜70%の範囲になるまで重合させた後、第2の工程として、反応液中の芳香族ビニル系単量体と(メタ)アクリレート系単量体との重量比が85/15〜50/50、好ましくは80/20〜55/45となるように前記反応液中に(メタ)アクリレート系単量体又はこの(メタ)アクリレート系単量体を含有する単量体混合物を添加し、また、この際に必要に応じて更に溶剤を添加する。この際に、上記芳香族ビニル系単量体と(メタ)アクリレート系単量体との重量比が、85/15より高くなると耐傷付き性が悪化し、また、50/50より低くなると耐衝撃性が著しく低下する。
【0025】
ここで用いられる(メタ)アクリレート系単量体としては、例えば、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、ブチルメタクリレート、エチルアクリレート、ブチルアクリレート等が好適に挙げられる。特に、重合反応の制御性、耐傷付き性と剛性の改良効果から、メチルメタクリレートやメチルアクリレートが好適に用いられる。これらは単独で使用してもよく、また、2種以上を混合して使用してもよい。
【0026】
反応液中に(メタ)アクリレート系単量体又は(メタ)アクリレート系単量体を含有する単量体混合物を添加するに当たっては、(メタ)アクリレート系単量体のみを添加してもよく、また、この(メタ)アクリレート系単量体と共に芳香族ビニル系単量体を併用して添加してもよい。更に、必要に応じて前記エチルベンゼン等の溶媒も同時に添加してよい。
【0027】
反応液中に(メタ)アクリレート系単量体を添加する方法については、原料液中の芳香族ビニル系単量体の転化率が30〜70%の範囲にある段階でこれを添加できれば、特に限定されるものではなく、重合を回分式で行なう場合には直接に反応器中に添加すればよく、また、重合を連続式で行なう場合には、複数の反応器の移送配管に添加口を設けて底から添加してもよく、また、反応器中に直接添加してもよい。
【0028】
更に、本発明方法においては、第2の工程で反応液中の芳香族ビニル系単量体と(メタ)アクリレート系単量体との重量比が85/15〜50/50となるようにこの反応液中に(メタ)アクリレート系単量体を添加した後、第3の工程として更に重合を継続し、好ましくは反応液中の単量体の転化率が60%、より好ましくは70%を超えるまで重合を行なう。この際の転化率が60%未満であると、第2の工程で生成する芳香族ビニル−(メタ)アクリレート系共重合体の量が少なくなり、耐傷付き性の改良効果が不足する。
【0029】
本発明において、(メタ)アクリレート系単量体又は(メタ)アクリレート系単量体を含有する単量体混合物が添加されるまでは芳香族ビニル系重合体が生成し、添加された後には芳香族ビニル−(メタ)アクリレート系共重合体が生成する。ここで生成する芳香族ビニル−(メタ)アクリレート系共重合体と芳香族ビニル系重合体との比率は45/100以上、好ましくは60/100以上であることが好ましい。芳香族ビニル−(メタ)アクリレート系共重合体の比率が45/100より少ないと、耐傷付き性の改良効果が著しく低下する。
【0030】
このようにして(メタ)アクリレート系単量体の存在下での重合反応が終了した後、得られた重合反応液は常法により脱揮処理に付され、未反応単量体や溶剤等の揮発成分が分離除去され、目的のゴム変性芳香族ビニル系樹脂組成物が得られる。
【0031】
本発明方法により製造されるゴム変性芳香族ビニル系樹脂組成物の特徴は、ゴム変性芳香族ビニル系樹脂の連続相を形成する芳香族ビニル系重合体と芳香族ビニル−(メタ)アクリレート系共重合体とが半相溶状態で分散していることにある。ここで、両相の相溶状態は、公知の方法、すなわち酸化オスミウム及び酸化ルテニウムを用いた二段染色法により選択的に染色された試料を透過型電子顕微鏡で観察することにより容易に知ることができる(例えば、J. S. Trent, J. I. Scheinbeim and P. R. Couchman, Macromolecules, 16, 589 (1983)等)。
【0032】
本発明において、得られたゴム変性芳香族ビニル系樹脂組成物は、その10000倍に拡大された透過型電子顕微鏡写真像における芳香族ビニル系重合体相と芳香族ビニル−(メタ)アクリレート系共重合樹脂相との平均界面長さが1平方μm当たり2.5μm以上、より好ましくは3.0μm以上であることが好ましい。この界面の長さが2.5μm未満では、両相の相溶性が十分でないため、耐衝撃性が著しく低下する。
【0033】
更に、本発明方法により製造されたゴム変性芳香族ビニル系樹脂組成物において、ゴム変性芳香族ビニル系樹脂成分に中に分散するゴム状重合体の分散粒子の平均粒子径は、好ましくは0.4〜1.5μmの範囲であり、より好ましくは0.4〜0.9μmの範囲である。平均粒子径が0.4μm未満では耐衝撃性に不足し、また、1.5μmを越えると光沢等の外観が著しく低下する。
【0034】
なお、ここでいう平均粒子径は、樹脂を四酸化オスミウム染色し、超薄切片法により10000倍に拡大した電子顕微鏡写真を撮影し、この電子顕微鏡写真において、分散ゴム粒子1000個以上の粒子径を測定し、次式
平均粒子径=Σni Di 4 /Σni Di 3
(ni は粒子径Di のゴム状重合体粒子の個数)
より計算して求められる。
【0035】
本発明方法により製造されるゴム変性芳香族ビニル系樹脂組成物は、特に25℃における表面張力が19.0〜22.0dyne/cmであるシリコンオイルを0.005〜0.5重量%の範囲で含有させた際に、更に優れた耐衝撃性と剛性、外観のバランスを満足する。この目的で用いられる有機ポリシロキサンは、25℃における表面張力が19.0〜22.0dyne/cm、好ましくは19.8〜21.5dyne/cmの範囲にあることが望ましい。このような場合に、樹脂に対する有機ポリシロキサンの分散が最適となり、耐衝撃性向上効果が顕著になる。
【0036】
本発明方法で用いる有機ポリシロキサンについては、特に限定するものではないが、25℃で10〜1000センチストークスの粘度を有し、下記一般式
【化1】
(但し、R1 、R2 、R3 、R4 はアルキル基、フェニル基、アラルキル基等の有機基を示す) で表される構造単位の繰り返しを含む重合体であれば使用可能である。
【0037】
このような有機ポリシロキサンの具体例を示せば、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルエチルポリシロキサン等が挙げられる。これらの有機ポリシロキサンは、単独で用いても、また、2種以上を混合して用いてもよい。
【0038】
本発明のゴム変性芳香族ビニル系樹脂組成物の製造において、前記有機ポリシロキサンを添加する場合には、その製造工程の任意の段階で添加することができる。例えば、重合を行なう前の原料に対して添加してもよく、また、重合途中の溶液に添加してもよく、更に、重合終了後の造粒工程で添加してもよい。更に、有機ポリシロキサンとスチレン系樹脂又はゴム変性スチレン系樹脂を用いて高有機ポリシロキサン濃度のマスターペレットを製造し、混練機や成形機を用いて本発明のゴム変性スチレン系樹脂組成物に添加してもよい。
【0039】
本発明のゴム変性スチレン系樹脂組成物は、そのままでもHIPS樹脂やABS樹脂が多用されている用途に好適に用いることができるが、必要に応じて、HIPS樹脂で多用されている添加剤、例えば、酸化防止剤、熱安定剤、光安定剤、難燃剤、非イオン性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤、滑剤として流動パラフィン、高級脂肪酸、高級脂肪酸の金属塩、エチレンビス脂肪酸アマイド、アジピン酸、セバシン酸のジブチル又はジオクチルエステル等を添加して使用することもできる。
【0040】
【実施例】
次に、実施例及び比較例に基づいて本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例及び比較例によって何ら限定されるものではない。なお、本発明の実施例及び比較例において採用されている各種の物性試験法を以下に示す。
【0041】
▲1▼ ゴム含有量
ウィス法により求めた。
【0042】
▲2▼ ゴム粒子径の測定
樹脂の四酸化オスミウム染色を行い、超薄切片法により試料を作成して10000倍に拡大した電子顕微鏡写真を撮影し、この写真における分散ゴム粒子1000個以上の粒子径を測定して次式により平均粒子径を求めた。
平均粒子径(μm)=Σni Di 4 ÷Σni Di 3
(ここで、ni は粒子径Di のゴム状重合体粒子の個数を示す)
【0043】
▲3▼ IZ衝撃強度
JIS K6871(ノッチ付き)に準拠して測定した。
【0044】
▲4▼ 曲げ弾性率
ASTM D−790に準拠して求めた。
【0045】
▲5▼ 光沢
JIS K7105に準拠して求めた。
【0046】
▲6▼ 鉛筆引っかき値
JIS K5400に準拠して求めた。
【0047】
実施例1
スチレン88.5重量%とローシスポリブタジエンゴム11.5重量%との溶液100重量部に対し、エチルベンゼン15.6重量部とジターシャリブチルパーオキシシクロヘキサン0.015重量部を添加して溶解させ、原料溶液を調製した。
この原料溶液を一定の供給速度で第1の完全混合槽型反応器に連続的に供給して重合させた後、引き続き撹拌機付き塔型プラグフロー型反応器である第2の反応器に連続的に全量装入して重合させた。
【0048】
この第2の反応器出口のスチレンの重合転化率は44.8%であり、この反応液中には、スチレンとメタクリル酸メチルとの重量比が72.5/27.5となるように、メタクリル酸メチルを連続的に添加し、次いで、得られた混合液をスタティックミキサー式プラグフロー型反応器からなる第3の反応器に連続的に全量装入し重合を継続させた。
【0049】
この重合液を減圧下で脱揮処理して揮発性成分を除去した後に、流動パラフィン1重量部、ジメチルシリコーンオイル0.1重量部を添加してからペレット化した。
得られた樹脂のゴム含有量、平均ゴム粒子径、IZOD衝撃強度、曲げ弾性率、光沢値、及び鉛筆引っかき値を表1に示す。
【0050】
実施例2
スチレン93.5重量%とローシスポリブタジエンゴム6.5重量%との溶液100重量部に対し、エチルベンゼン16.5重量部とジターシャリブチルパーオキシシクロヘキサン0.015重量部を添加して溶解させ、原料溶液を調製した。
この原料溶液を一定の供給速度で第1の完全混合槽型反応器に連続的に供給して重合させた後、引き続き撹拌機付き塔型プラグフロー型反応器である第2の反応器に連続的に全量装入して重合させた。
【0051】
この第2の反応器出口のスチレンの重合転化率は35.0%であり、この反応液中には、スチレンとメタクリル酸メチルとの重量比が75.3/24.7となるように、メタクリル酸メチルを連続的に添加し、次いで、得られた混合液をスタティックミキサー式プラグフロー型反応器からなる第3の反応器に連続的に全量装入し重合を継続させた。
【0052】
この重合液を減圧下で脱揮処理して揮発性成分を除去した後に、流動パラフィン1重量部、ジメチルシリコーンオイル0.1重量部を添加してからペレット化した。
得られた樹脂のゴム含有量、平均ゴム粒子径、IZOD衝撃強度、曲げ弾性率、光沢値、及び鉛筆引っかき値を表1に示す。
【0053】
比較例1
第2の反応器出口でのスチレンの重合転化率を23.5%とし、この反応液中に、スチレンとメタクリル酸メチルとの重量比が79.1/20.9となるように、メタクリル酸メチルを連続的に添加した以外は、上記実施例1と同様に操作を行い、樹脂ペレットを得た。
得られた樹脂のゴム含有量、平均ゴム粒子径、IZOD衝撃強度、曲げ弾性率、光沢値、及び鉛筆引っかき値を表1に示す。
【0054】
比較例2
第2の反応器出口でのスチレンの重合転化率を39.5%とし、この反応液中に、スチレンとメタクリル酸メチルとの重量比が89.2/10.8となるように、メタクリル酸メチルを連続的に添加した以外は、上記実施例1と同様に操作を行い、樹脂ペレットを得た。
得られた樹脂のゴム含有量、平均ゴム粒子径、IZOD衝撃強度、曲げ弾性率、光沢値、及び鉛筆引っかき値を表1に示す。
【0055】
比較例3
第2の反応器出口でのスチレンの重合転化率を59.0%とし、この反応液中に、スチレンとメタクリル酸メチルとの重量比が42.5/57.5となるように、メタクリル酸メチルを連続的に添加した以外は、上記実施例1と同様に操作を行い、樹脂ペレットを得た。
得られた樹脂のゴム含有量、平均ゴム粒子径、IZOD衝撃強度、曲げ弾性率、光沢値、及び鉛筆引っかき値を表1に示す。
【0056】
【表1】
【0057】
【発明の効果】
本発明によれば、外観や耐傷付き性等の点で表面特性に優れているだけでなく、耐衝撃性と剛性のバランスにも優れたゴム変性芳香族ビニル系樹脂組成物を簡便にかつ経済的に製造することができる。
また、本発明により製造されたゴム変性芳香族ビニル系樹脂組成物は、塗装を施さなくても傷が付き難い材料であり、電気製品、電子機器、OA機器、通信機器等の分野において用いられる射出成形用材料等の用途に好適である。
Claims (2)
- ゴム状重合体4〜13重量%、芳香族ビニル系単量体57〜95重量%、及び溶剤0〜30重量%からなる原料溶液を上記芳香族ビニル系単量体の転化率が30〜70%の範囲になるまで重合させた後、反応液中の芳香族ビニル系単量体と(メタ)アクリレート系単量体との重量比が80/20〜55/45となるように前記反応液中に(メタ)アクリレート系単量体又はこの(メタ)アクリレート系単量体を含有する単量体混合物を添加し、更に重合を継続してその反応液中の単量体の重合転化率が70%以上に達するまで重合した後に脱揮処理して未反応単量体及び溶剤等を除去することを特徴とするゴム変性芳香族ビニル系樹脂成分に中に分散するゴム状重合体の分散粒子の平均粒子径が0.4〜0.9μmの範囲にあるゴム変性芳香族ビニル系樹脂組成物の製造法。
- 分散粒子としてゴム状重合体を含有するゴム変性芳香族ビニル系樹脂(A)と、スチレン系単位と(メタ)アクリレート系単位とを含有する芳香族ビニル系樹脂(B)とからなるゴム変性芳香族ビニル系樹脂組成物の製造法であり、ゴム状重合体4〜13重量%、芳香族ビニル系単量体57〜95重量%、及び溶剤0〜30重量%からなる原料溶液を、芳香族ビニル系単量体の転化率が30〜70%の範囲になるまで重合する第1の工程と、
反応液中の芳香族ビニル系単量体と(メタ)アクリレート系単量体との重量比が80/20〜55/45となるように、前記第1の工程の反応液に(メタ)アクリレート系単量体又は(メタ)アクリレート系単量体を含有する単量体混合物を添加する第2の工程と、
前記第2の工程の反応液を、その反応液中の単量体の重合転化率が70%以上に達するまで重合を継続する第3の工程と、
前記第3の工程の反応液を脱揮処理してこの反応液中の未反応単量体及び溶剤等を除去する第4の工程
とを有することを特徴とするゴム変性芳香族ビニル系樹脂成分に中に分散するゴム状重合体の分散粒子の平均粒子径が0.4〜0.9μmの範囲にあるゴム変性芳香族ビニル系樹脂組成物の製造法。
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