JPH09286885A - ゴム変性スチレン系樹脂組成物 - Google Patents
ゴム変性スチレン系樹脂組成物Info
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- JPH09286885A JPH09286885A JP10253196A JP10253196A JPH09286885A JP H09286885 A JPH09286885 A JP H09286885A JP 10253196 A JP10253196 A JP 10253196A JP 10253196 A JP10253196 A JP 10253196A JP H09286885 A JPH09286885 A JP H09286885A
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- resin composition
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 耐衝撃性と剛性に優れさらに優れた光沢を併
せ持つゴム変性スチレン系樹脂組成物を提供すること。 【解決手段】 ゴム変性スチレン系樹脂組成物におい
て、(a)この組成物中のゴム状重合体の含有量が3〜
20重量%、その分散粒子の平均粒子径が0.3〜1.
5μmであり、(b)この組成物中のトルエン不溶分の
25℃における膨潤指数が5〜15の範囲であり、かつ
(c)この組成物には有機ポリシロキサンとフッ素化合
物油を必須の含有成分として、有機ポリシロキサンがケ
イ素量で0.001〜0.1重量%及びフッ素化合物油
がフッ素量で0.0001〜0.02重量%含有してい
ることを特徴とする。 【効果】 有機ポリシロキサンとフッ素化合物油の併用
で耐衝撃性が顕著に向上する。
せ持つゴム変性スチレン系樹脂組成物を提供すること。 【解決手段】 ゴム変性スチレン系樹脂組成物におい
て、(a)この組成物中のゴム状重合体の含有量が3〜
20重量%、その分散粒子の平均粒子径が0.3〜1.
5μmであり、(b)この組成物中のトルエン不溶分の
25℃における膨潤指数が5〜15の範囲であり、かつ
(c)この組成物には有機ポリシロキサンとフッ素化合
物油を必須の含有成分として、有機ポリシロキサンがケ
イ素量で0.001〜0.1重量%及びフッ素化合物油
がフッ素量で0.0001〜0.02重量%含有してい
ることを特徴とする。 【効果】 有機ポリシロキサンとフッ素化合物油の併用
で耐衝撃性が顕著に向上する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴム状重合体を分
散粒子として含有するゴム変性スチレン系樹脂組成物に
関するものである。さらに詳しくは、耐衝撃性に著しく
優れ、しかも光沢に優れた、電気、電子、OA、通信機
器等の成形材料として有用なゴム変性スチレン系樹脂組
成物に関するものである。
散粒子として含有するゴム変性スチレン系樹脂組成物に
関するものである。さらに詳しくは、耐衝撃性に著しく
優れ、しかも光沢に優れた、電気、電子、OA、通信機
器等の成形材料として有用なゴム変性スチレン系樹脂組
成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】芳香族ビニル系樹脂の内スチレン系樹脂
は、安価で、成形性、剛性、透明性等に優れた樹脂とし
て、家庭用品、電気製品等の射出、押出、ブロー成形材
料として広く用いられている。そして、スチレン系樹脂
の耐衝撃性を改良するために粒子状に分散するゴム状重
合体を補強材として含有するゴム変性スチレン系樹脂
は、特に電気、電子、OA、通信機器等の分野において
幅広く使用されている。しかしながら、かかるゴム変性
スチレン系樹脂は、平均粒子径が2〜3μmの粒子状の
ゴム状重合体をスチレン系樹脂相中に分散含有させてい
るが、このゴム粒子が成形品表面の凹凸を引き起こし、
光沢に劣るため、外観を必要とする用途への使用が制限
されていた。
は、安価で、成形性、剛性、透明性等に優れた樹脂とし
て、家庭用品、電気製品等の射出、押出、ブロー成形材
料として広く用いられている。そして、スチレン系樹脂
の耐衝撃性を改良するために粒子状に分散するゴム状重
合体を補強材として含有するゴム変性スチレン系樹脂
は、特に電気、電子、OA、通信機器等の分野において
幅広く使用されている。しかしながら、かかるゴム変性
スチレン系樹脂は、平均粒子径が2〜3μmの粒子状の
ゴム状重合体をスチレン系樹脂相中に分散含有させてい
るが、このゴム粒子が成形品表面の凹凸を引き起こし、
光沢に劣るため、外観を必要とする用途への使用が制限
されていた。
【0003】近年、外観改良のために、ゴム状重合体の
使用量を減少させたり、ゴム状重合体の平均粒子径を小
さくしたり、粒子径分布を調節する等の方法が提案され
ている。しかしながら、かかる方法では耐衝撃性の低下
を招き、使用される用途範囲に制約を受けてしまう。こ
れに対し、耐衝撃性と光沢のバランスを改良する目的
で、ゴム粒子径を小さくし、有機ポリシロキサンを添加
し、さらに有機ポリシロキサンの分散状態を制御し耐衝
撃性を補償する方法(特公昭63−56,895号公
報)や弗素化合物油を添加し耐衝撃性を補償する方法
(特公平7−14,988号公報)が提案されている。
しかしながら、これらの方法による耐衝撃性の補償効果
も不十分であった。
使用量を減少させたり、ゴム状重合体の平均粒子径を小
さくしたり、粒子径分布を調節する等の方法が提案され
ている。しかしながら、かかる方法では耐衝撃性の低下
を招き、使用される用途範囲に制約を受けてしまう。こ
れに対し、耐衝撃性と光沢のバランスを改良する目的
で、ゴム粒子径を小さくし、有機ポリシロキサンを添加
し、さらに有機ポリシロキサンの分散状態を制御し耐衝
撃性を補償する方法(特公昭63−56,895号公
報)や弗素化合物油を添加し耐衝撃性を補償する方法
(特公平7−14,988号公報)が提案されている。
しかしながら、これらの方法による耐衝撃性の補償効果
も不十分であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、ゴム変
性スチレン系樹脂において、高い耐衝撃性と光沢に優れ
た材料の開発が望まれていた。従って本発明の目的は、
かかる欠点を克服し、著しく高い耐衝撃性と剛性に優
れ、さらに優れた光沢とを併せ持つ、ゴム変性スチレン
系樹脂組成物を提供することである。
性スチレン系樹脂において、高い耐衝撃性と光沢に優れ
た材料の開発が望まれていた。従って本発明の目的は、
かかる欠点を克服し、著しく高い耐衝撃性と剛性に優
れ、さらに優れた光沢とを併せ持つ、ゴム変性スチレン
系樹脂組成物を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明のゴム変性スチレン系樹脂組成物は、ゴム状重
合体を分散粒子として含有するゴム変性スチレン系樹脂
組成物において、(a)この組成物中のゴム状重合体の
含有量が3〜20重量%、その分散粒子の平均粒子径が
0.3〜1.5μmであり、(b)この組成物中のトル
エン不溶分の25℃における膨潤指数が5〜15の範囲
であり、かつ(c)この組成物には有機ポリシロキサン
とフッ素化合物油を必須の含有成分として、有機ポリシ
ロキサンがケイ素量で0.001〜0.1重量%及びフ
ッ素化合物油がフッ素量で0.0001〜0.02重量
%含有していることを特徴とするものである。
の本発明のゴム変性スチレン系樹脂組成物は、ゴム状重
合体を分散粒子として含有するゴム変性スチレン系樹脂
組成物において、(a)この組成物中のゴム状重合体の
含有量が3〜20重量%、その分散粒子の平均粒子径が
0.3〜1.5μmであり、(b)この組成物中のトル
エン不溶分の25℃における膨潤指数が5〜15の範囲
であり、かつ(c)この組成物には有機ポリシロキサン
とフッ素化合物油を必須の含有成分として、有機ポリシ
ロキサンがケイ素量で0.001〜0.1重量%及びフ
ッ素化合物油がフッ素量で0.0001〜0.02重量
%含有していることを特徴とするものである。
【0006】上記本発明において用いる有機ポリシロキ
サンとしては、特に25℃における表面張力が18〜2
5 dyne/cmの範囲にあるものから選ばれる少なくとも1
種以上であり、フッ素化合物油は、25℃における表面
張力が15〜25 dyne/cmの範囲にあるものから選ばれ
る少なくとも1種以上であることが好ましい。また上記
本発明において用いる有機ポリシロキサンに由来するケ
イ素量とフッ素化合物油に由来するフッ素量の重量比が
99:1〜60:40の割合で含有することが好まし
い。
サンとしては、特に25℃における表面張力が18〜2
5 dyne/cmの範囲にあるものから選ばれる少なくとも1
種以上であり、フッ素化合物油は、25℃における表面
張力が15〜25 dyne/cmの範囲にあるものから選ばれ
る少なくとも1種以上であることが好ましい。また上記
本発明において用いる有機ポリシロキサンに由来するケ
イ素量とフッ素化合物油に由来するフッ素量の重量比が
99:1〜60:40の割合で含有することが好まし
い。
【0007】さらに、上記本発明におけるゴム変性スチ
レン系樹脂は、ゴム状重合体の分散粒子の平均粒子径が
0.4〜0.8μmの範囲にあり、その粒子径分布が
1.45以下であって、かつ該組成物中に含有されてい
るトルエン不溶分とゴム成分の比率が2.5以下の範囲
にあることが好ましい。
レン系樹脂は、ゴム状重合体の分散粒子の平均粒子径が
0.4〜0.8μmの範囲にあり、その粒子径分布が
1.45以下であって、かつ該組成物中に含有されてい
るトルエン不溶分とゴム成分の比率が2.5以下の範囲
にあることが好ましい。
【0008】以下、本発明を更に詳細に説明する。本発
明のゴム変性スチレン系樹脂組成物を構成するゴム変性
スチレン系樹脂自体は、スチレン系単量体を主成分とし
てゴム状重合体の存在下に重合して得られたものであ
る。スチレン系単量体としては、例えばスチレン、α-
メチルスチレン、o-メチルスチレン、m-メチルスチレ
ン、p-メチルスチレン、ビニルエチルベンゼン、ビニル
キシレン等があげられ、特にスチレンが安価であること
から好適である。これらのスチレン系単量体は1種もし
くは2種以上併用して使用することもできる。
明のゴム変性スチレン系樹脂組成物を構成するゴム変性
スチレン系樹脂自体は、スチレン系単量体を主成分とし
てゴム状重合体の存在下に重合して得られたものであ
る。スチレン系単量体としては、例えばスチレン、α-
メチルスチレン、o-メチルスチレン、m-メチルスチレ
ン、p-メチルスチレン、ビニルエチルベンゼン、ビニル
キシレン等があげられ、特にスチレンが安価であること
から好適である。これらのスチレン系単量体は1種もし
くは2種以上併用して使用することもできる。
【0009】また、本発明においては、スチレン系単量
体に他の芳香族モノビニル化合物、メタクリル酸メチ
ル、メタクリル酸エチル、アクリル酸メチル、アクリル
酸エチル、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、メ
タクリル酸、アクリル酸、無水マレイン酸、フェニルマ
レイミド、あるいはハロゲン含有ビニル系単量体等の、
スチレン系単量体と共重合可能な単量体を少量添加して
もよい。その1種のみを添加してもよいし、2種以上を
組み合せて添加してもよいが、スチレン系単量体に対し
て、通常10重量%以下、好ましくは5重量%以下の割
合であることが望ましい。
体に他の芳香族モノビニル化合物、メタクリル酸メチ
ル、メタクリル酸エチル、アクリル酸メチル、アクリル
酸エチル、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、メ
タクリル酸、アクリル酸、無水マレイン酸、フェニルマ
レイミド、あるいはハロゲン含有ビニル系単量体等の、
スチレン系単量体と共重合可能な単量体を少量添加して
もよい。その1種のみを添加してもよいし、2種以上を
組み合せて添加してもよいが、スチレン系単量体に対し
て、通常10重量%以下、好ましくは5重量%以下の割
合であることが望ましい。
【0010】本発明で用いる粒子状に分散するゴム状重
合体としては、常温でゴム的性質を示すものであればよ
く、例えば、ポリブタジエン、スチレン−ブタジエン共
重合体類、スチレン−ブタジエンブロック共重合体類、
水添(部分水添)ポリブタジエン、水添(部分水添)ス
チレン−ブタジエン共重合体類、水添(部分水添)スチ
レン−ブタジエンブロック共重合体類、エチレン−プロ
ピレン系共重合体類、エチレン−プロピレン−非共役ジ
エン三元共重合体類、イソプレン重合体類、スチレン−
イソプレン共重合体類等である。これらのゴム状重合体
は、その1種のみを用いることもできるし、2種以上を
組み合わせて用いることもできる。
合体としては、常温でゴム的性質を示すものであればよ
く、例えば、ポリブタジエン、スチレン−ブタジエン共
重合体類、スチレン−ブタジエンブロック共重合体類、
水添(部分水添)ポリブタジエン、水添(部分水添)ス
チレン−ブタジエン共重合体類、水添(部分水添)スチ
レン−ブタジエンブロック共重合体類、エチレン−プロ
ピレン系共重合体類、エチレン−プロピレン−非共役ジ
エン三元共重合体類、イソプレン重合体類、スチレン−
イソプレン共重合体類等である。これらのゴム状重合体
は、その1種のみを用いることもできるし、2種以上を
組み合わせて用いることもできる。
【0011】本発明のゴム変性スチレン系樹脂組成物中
におけるゴム状重合体の含有量は、3〜20重量%であ
ることが必要である。3重量%未満では耐衝撃性が不十
分であり、20重量%を超えると剛性が実用的な範囲以
下に低下するため好ましくない。衝撃強度と剛性のバラ
ンスを考慮すると、6〜13重量%の範囲内にあること
がより好ましい。
におけるゴム状重合体の含有量は、3〜20重量%であ
ることが必要である。3重量%未満では耐衝撃性が不十
分であり、20重量%を超えると剛性が実用的な範囲以
下に低下するため好ましくない。衝撃強度と剛性のバラ
ンスを考慮すると、6〜13重量%の範囲内にあること
がより好ましい。
【0012】本発明のゴム変性スチレン系樹脂組成物に
おいては、ゴム状重合体の分散粒子の平均粒子径は0.
3〜1.5μmの範囲にあることが必要である。光沢を
より高くし、耐衝撃性と剛性のバランスをより優れたも
のとするには平均粒子径は0.4〜0.8μmの範囲に
あることが好ましい。平均粒子径が0.3μm未満では
耐衝撃性が低下し、1.5μmを越えると光沢と外観が
不良となり好ましくない。ここで言う平均粒子径とは、
樹脂を四酸化オスミウム染色し、超薄切片法により電子
顕微鏡写真を撮影する。10000倍に拡大した写真に
おいて、分散ゴム粒子1000個以上の粒子径を測定し
て次式により平均粒子径を求める。 平均粒子径=ΣniDi 4/ΣniDi 3 (ここで、niは粒子径Diのゴム状重合体粒子の個数)
おいては、ゴム状重合体の分散粒子の平均粒子径は0.
3〜1.5μmの範囲にあることが必要である。光沢を
より高くし、耐衝撃性と剛性のバランスをより優れたも
のとするには平均粒子径は0.4〜0.8μmの範囲に
あることが好ましい。平均粒子径が0.3μm未満では
耐衝撃性が低下し、1.5μmを越えると光沢と外観が
不良となり好ましくない。ここで言う平均粒子径とは、
樹脂を四酸化オスミウム染色し、超薄切片法により電子
顕微鏡写真を撮影する。10000倍に拡大した写真に
おいて、分散ゴム粒子1000個以上の粒子径を測定し
て次式により平均粒子径を求める。 平均粒子径=ΣniDi 4/ΣniDi 3 (ここで、niは粒子径Diのゴム状重合体粒子の個数)
【0013】本発明においては、組成物中のトルエン不
溶分の25℃における膨潤指数が5〜15の範囲にある
ことが必要である。耐衝撃性と光沢のバランスを考慮す
ると8〜12の範囲にあることが望ましい。トルエン不
溶分の膨潤指数が5未満では耐衝撃性が不足し、15を
越えると光沢が著しく低下する。
溶分の25℃における膨潤指数が5〜15の範囲にある
ことが必要である。耐衝撃性と光沢のバランスを考慮す
ると8〜12の範囲にあることが望ましい。トルエン不
溶分の膨潤指数が5未満では耐衝撃性が不足し、15を
越えると光沢が著しく低下する。
【0014】また、本発明においては、組成物中に有機
ポリシロキサンとフッ素化合物油の両者を必須の成分と
して含有することが必要である。有機ポリシロキサン単
独またはフッ素化合物油単独の含有では耐衝撃性の補償
効果が不十分である。両者を必須の成分として含有する
際には、有機ポリシロキサンとフッ素化合物油とが本質
的に非相溶で有り、ゴム変性スチレン系樹脂マトリック
ス中に異なった分散状態で存在し、それぞれの相乗作用
により著しく優れた耐衝撃性の補償効果を発現するもの
と推定される。
ポリシロキサンとフッ素化合物油の両者を必須の成分と
して含有することが必要である。有機ポリシロキサン単
独またはフッ素化合物油単独の含有では耐衝撃性の補償
効果が不十分である。両者を必須の成分として含有する
際には、有機ポリシロキサンとフッ素化合物油とが本質
的に非相溶で有り、ゴム変性スチレン系樹脂マトリック
ス中に異なった分散状態で存在し、それぞれの相乗作用
により著しく優れた耐衝撃性の補償効果を発現するもの
と推定される。
【0015】本発明で用いる有機ポリシロキサンは特に
限定されるものではないが、25℃で10〜1000セ
ンチストークスの粘度を有するもので、下記一般式 (ただし、R1、R2、R3、R4はアルキル基、フェニル
基、アラルキル基等の有機基を表わす。)で示される構
造単位のくり返しを含む重合体であれば使用可能であ
る。
限定されるものではないが、25℃で10〜1000セ
ンチストークスの粘度を有するもので、下記一般式 (ただし、R1、R2、R3、R4はアルキル基、フェニル
基、アラルキル基等の有機基を表わす。)で示される構
造単位のくり返しを含む重合体であれば使用可能であ
る。
【0016】本発明で用いる有機ポリシロキサンを例示
すれば、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリ
シロキサン、メチルエチルポリシロキサン、あるいはこ
れらの有機ポリシロキサンの末端あるいは分子鎖中に水
酸基、アルコキシ基、アミノ基、エポキシ基、カルボキ
シル基、ハロゲン基、アミド基、エステル基、ビニル基
を導入した有機ポリシロキサン等があげられる。これら
の有機ポリシロキサンは、単独で用いても二種以上を混
合して用いても良い。
すれば、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリ
シロキサン、メチルエチルポリシロキサン、あるいはこ
れらの有機ポリシロキサンの末端あるいは分子鎖中に水
酸基、アルコキシ基、アミノ基、エポキシ基、カルボキ
シル基、ハロゲン基、アミド基、エステル基、ビニル基
を導入した有機ポリシロキサン等があげられる。これら
の有機ポリシロキサンは、単独で用いても二種以上を混
合して用いても良い。
【0017】本発明において、有機ポリシロキサンはケ
イ素量として、樹脂組成物全量に対し0.001〜0.
1重量%の範囲内で含有されることが必要である。耐衝
撃性の補償効果の安定性を考慮するとその添加量は0.
01〜0.1重量%の範囲にあることが好ましい。0.
001重量%未満では、フッ素化合物油が共存しても耐
衝撃性の補償効果が不十分であり、0.1重量%を越え
ると成形品表面に有機ポリシロキサンがブリードアウト
し、光沢の低下をきたす。
イ素量として、樹脂組成物全量に対し0.001〜0.
1重量%の範囲内で含有されることが必要である。耐衝
撃性の補償効果の安定性を考慮するとその添加量は0.
01〜0.1重量%の範囲にあることが好ましい。0.
001重量%未満では、フッ素化合物油が共存しても耐
衝撃性の補償効果が不十分であり、0.1重量%を越え
ると成形品表面に有機ポリシロキサンがブリードアウト
し、光沢の低下をきたす。
【0018】また、本発明に用いるフッ素化合物油は特
に限定されるものではないが、常温で液状のもので有れ
ば良く、フルオロカーボン化合物油、パーフルオロポリ
エーテル、フルオロアルキルオリゴマー等が例示され
る。フッ素化合物油はフッ素量として、樹脂組成物全量
に対し0.0001〜0.02重量%含有されることが
必要である。耐衝撃性の補償効果の安定性を考慮すると
その添加量は0.0005〜0.02重量%の範囲にあ
ることが好ましい。0.0001重量%未満では、有機
ポリシロキサンが共存しても耐衝撃性の補償効果が不十
分であり、0.02重量%を越えると耐衝撃性の補償効
果が頭打ちになるばかりでなく、樹脂組成物のコストア
ップにつながり好ましくない。
に限定されるものではないが、常温で液状のもので有れ
ば良く、フルオロカーボン化合物油、パーフルオロポリ
エーテル、フルオロアルキルオリゴマー等が例示され
る。フッ素化合物油はフッ素量として、樹脂組成物全量
に対し0.0001〜0.02重量%含有されることが
必要である。耐衝撃性の補償効果の安定性を考慮すると
その添加量は0.0005〜0.02重量%の範囲にあ
ることが好ましい。0.0001重量%未満では、有機
ポリシロキサンが共存しても耐衝撃性の補償効果が不十
分であり、0.02重量%を越えると耐衝撃性の補償効
果が頭打ちになるばかりでなく、樹脂組成物のコストア
ップにつながり好ましくない。
【0019】本発明の樹脂組成物において、耐衝撃性の
補償効果をより一層向上させるためには、上記の有機ポ
リシロキサンが、25℃における表面張力が18.0〜
25.0 dyne/cm、好ましくは19.0〜22.0 dyn
e/cmの範囲にあるものから選ばれる少なくとも1種以上
であり、またフッ素化合物油が25℃における表面張力
が15.0〜25.0 dyne/cm、好ましくは17.0〜
23.0 dyne/cmの範囲にあるものから選ばれる少なく
とも1種以上であるものが好ましい。またこれら両者は
有機ポリシロキサンに由来するケイ素量とフッ素化合物
油に由来するフッ素量の重量比が99:1〜60:40
の範囲にあることがより好ましい。
補償効果をより一層向上させるためには、上記の有機ポ
リシロキサンが、25℃における表面張力が18.0〜
25.0 dyne/cm、好ましくは19.0〜22.0 dyn
e/cmの範囲にあるものから選ばれる少なくとも1種以上
であり、またフッ素化合物油が25℃における表面張力
が15.0〜25.0 dyne/cm、好ましくは17.0〜
23.0 dyne/cmの範囲にあるものから選ばれる少なく
とも1種以上であるものが好ましい。またこれら両者は
有機ポリシロキサンに由来するケイ素量とフッ素化合物
油に由来するフッ素量の重量比が99:1〜60:40
の範囲にあることがより好ましい。
【0020】さらに、本発明において、光沢と耐衝撃性
を著しく優れたものとするためには、ゴム状重合体分散
粒子の平均粒子径が0.4〜0.8μmの範囲にあり、
その粒子径分布が1.45以下の範囲であって、かつ該
組成物中に含有されているトルエン不溶分とゴム成分の
比率が2.5以下の範囲にあることがより好ましい。
を著しく優れたものとするためには、ゴム状重合体分散
粒子の平均粒子径が0.4〜0.8μmの範囲にあり、
その粒子径分布が1.45以下の範囲であって、かつ該
組成物中に含有されているトルエン不溶分とゴム成分の
比率が2.5以下の範囲にあることがより好ましい。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態である
ゴム変性スチレン系樹脂組成物の製造方法を説明する。
まず本発明のゴム状重合体を分散粒子として含有するゴ
ム変性スチレン系樹脂は、従来から公知の方法で製造す
ることができる。すなわち、ゴム状重合体をスチレン系
単量体、必要に応じ重合溶媒、重合開始剤からなる原料
溶液に溶解し、通常用いられるラジカル系触媒の存在
下、又は非存在下において、その原料溶液を攪拌機付き
反応器に供給し、重合を行う。重合温度はゴム変性スチ
レン系樹脂の流動性、生産性、反応器の除熱能力等を考
慮して決定することができる。分散粒子径は攪拌回転数
による制御等の公知の技術を用いて行うことができる。
重合終了後、未反応単量体、重合溶媒等を除去するた
め、真空下で処理を行い、ゴム変性スチレン系樹脂を得
る。
ゴム変性スチレン系樹脂組成物の製造方法を説明する。
まず本発明のゴム状重合体を分散粒子として含有するゴ
ム変性スチレン系樹脂は、従来から公知の方法で製造す
ることができる。すなわち、ゴム状重合体をスチレン系
単量体、必要に応じ重合溶媒、重合開始剤からなる原料
溶液に溶解し、通常用いられるラジカル系触媒の存在
下、又は非存在下において、その原料溶液を攪拌機付き
反応器に供給し、重合を行う。重合温度はゴム変性スチ
レン系樹脂の流動性、生産性、反応器の除熱能力等を考
慮して決定することができる。分散粒子径は攪拌回転数
による制御等の公知の技術を用いて行うことができる。
重合終了後、未反応単量体、重合溶媒等を除去するた
め、真空下で処理を行い、ゴム変性スチレン系樹脂を得
る。
【0022】本発明のゴム変性スチレン系樹脂組成物の
製造において、耐衝撃性向上剤としての有機ポリシロキ
サン及びフッ素化合物油の添加は、その製造工程の任意
の段階で添加することができる。例えば、ゴム変性スチ
レン系樹脂の重合を行なう前の原料に対して添加しても
良く、重合途中の重合液に添加しても良く、また、重合
終了後の造粒工程で添加しても良い。さらに、スチレン
系樹脂またはゴム変性スチレン系樹脂を用いて高濃度の
マスターペレットを製造し、混練機、成形機において添
加することもできる。
製造において、耐衝撃性向上剤としての有機ポリシロキ
サン及びフッ素化合物油の添加は、その製造工程の任意
の段階で添加することができる。例えば、ゴム変性スチ
レン系樹脂の重合を行なう前の原料に対して添加しても
良く、重合途中の重合液に添加しても良く、また、重合
終了後の造粒工程で添加しても良い。さらに、スチレン
系樹脂またはゴム変性スチレン系樹脂を用いて高濃度の
マスターペレットを製造し、混練機、成形機において添
加することもできる。
【0023】このようにして得られる本発明のゴム変性
スチレン系樹脂組成物は、このままでもHIPS樹脂、
ABS樹脂が多用されている用途に好適に用いることが
できるが、必要に応じHIPS樹脂で常用されている添
加剤、例えば、酸化防止剤、熱安定剤、光安定剤、難燃
剤、非イオン性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤、滑
剤として流動パラフィン、高級脂肪酸、高級脂肪酸の金
属塩、エチレンビス脂肪酸アマイド、アジピン酸、セバ
シン酸のジブチルまたはジオクチルエステル等を添加し
て使用することも可能である。
スチレン系樹脂組成物は、このままでもHIPS樹脂、
ABS樹脂が多用されている用途に好適に用いることが
できるが、必要に応じHIPS樹脂で常用されている添
加剤、例えば、酸化防止剤、熱安定剤、光安定剤、難燃
剤、非イオン性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤、滑
剤として流動パラフィン、高級脂肪酸、高級脂肪酸の金
属塩、エチレンビス脂肪酸アマイド、アジピン酸、セバ
シン酸のジブチルまたはジオクチルエステル等を添加し
て使用することも可能である。
【0024】
【実施例】次に実施例によって本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらの例によって何ら限定される
ものではない。なお本発明の実施例における物性試験法
を以下に記す。 (1)ゴム成分含有量 ウィス法により求めた。 (2)ゴム粒子径および粒子径分布の測定 樹脂組成物を四酸化オスミウム染色し、超薄切片法によ
り電子顕微鏡写真を撮影する。10000倍に拡大した
写真において、分散ゴム粒子1000個以上の粒子径を
測定して次式により重量平均粒子径を求める。 ・重量平均粒子径=ΣniDi 4÷ΣniDi 3 (ここでniは粒子径Diのゴム状重合体粒子の個数) また、粒子径分布は、同様に次式により数平均粒子径を
算出し、重量平均粒子径/数平均粒子径として求める。 ・数平均粒子径=ΣniDi 2÷ΣniDi
明するが、本発明はこれらの例によって何ら限定される
ものではない。なお本発明の実施例における物性試験法
を以下に記す。 (1)ゴム成分含有量 ウィス法により求めた。 (2)ゴム粒子径および粒子径分布の測定 樹脂組成物を四酸化オスミウム染色し、超薄切片法によ
り電子顕微鏡写真を撮影する。10000倍に拡大した
写真において、分散ゴム粒子1000個以上の粒子径を
測定して次式により重量平均粒子径を求める。 ・重量平均粒子径=ΣniDi 4÷ΣniDi 3 (ここでniは粒子径Diのゴム状重合体粒子の個数) また、粒子径分布は、同様に次式により数平均粒子径を
算出し、重量平均粒子径/数平均粒子径として求める。 ・数平均粒子径=ΣniDi 2÷ΣniDi
【0025】(3)トルエン不溶分(TI)及び膨潤指
数 ゴム変性樹脂組成物(1g)をトルエン(30ml)に
溶解させた後、遠心分離機(国産遠心器株式会社製H−
2000B)により、半径11.4cmのローターを用
いて、14000rpm、20℃で30分、遠心沈降さ
せ、上澄み液を除去し不溶分を分離する。トルエンに膨
潤した状態での重量(膨潤重量)を求めた後、不溶分を
乾燥させてトルエンを除去し、不溶分の重量を求める。 ・膨潤指数=膨潤重量÷乾燥重量 ・トルエン不溶分(重量%)=(トルエン不溶分の重量
/樹脂組成物の重量)×100
数 ゴム変性樹脂組成物(1g)をトルエン(30ml)に
溶解させた後、遠心分離機(国産遠心器株式会社製H−
2000B)により、半径11.4cmのローターを用
いて、14000rpm、20℃で30分、遠心沈降さ
せ、上澄み液を除去し不溶分を分離する。トルエンに膨
潤した状態での重量(膨潤重量)を求めた後、不溶分を
乾燥させてトルエンを除去し、不溶分の重量を求める。 ・膨潤指数=膨潤重量÷乾燥重量 ・トルエン不溶分(重量%)=(トルエン不溶分の重量
/樹脂組成物の重量)×100
【0026】(4)ケイ素含有量 ケイ素原子の原子吸光分析により求めた。 (5)フッ素含有量 JIS K2541に準拠し、ボンベ燃焼−イオンクロ
マトグラフ法により求めた。
マトグラフ法により求めた。
【0027】(6)IZ衝撃強度 JIS K6871(ノッチつき)に準拠して測定し
た。 (7)曲げ弾性率 ASTM D−790に準拠して求めた。 (8)光沢 JIS K7105に準拠して求めた。
た。 (7)曲げ弾性率 ASTM D−790に準拠して求めた。 (8)光沢 JIS K7105に準拠して求めた。
【0028】実施例1 スチレン90重量部、ローシスポリブタジエンゴム10
重量部を溶解した混合液100重量部に対して、エチル
ベンゼン22重量部とジターシャリブチルパーオキシシ
クロヘキサン0.015重量部を添加して溶解した原料
液を一定の供給速度(22L/hr)で第1の完全混合
槽型反応器に連続的に供給し110℃で重合した後、引
き続き撹拌機付き塔型プラグフロー型反応器である第2
の反応器に連続的に全量装入して重合した。第2の反応
器出口の重合温度は、140℃となるように調節した。
撹袢機の回転数は、第1、第2の反応器ともに150回
転/分とした。第1の反応器の出口では、ゴム状重合体
はまだ分散粒子化していない状態であり、第2の反応器
で撹拌しながら重合した結果、第2の反応器の出口では
重合液は分散粒子化が終了した状態であった。
重量部を溶解した混合液100重量部に対して、エチル
ベンゼン22重量部とジターシャリブチルパーオキシシ
クロヘキサン0.015重量部を添加して溶解した原料
液を一定の供給速度(22L/hr)で第1の完全混合
槽型反応器に連続的に供給し110℃で重合した後、引
き続き撹拌機付き塔型プラグフロー型反応器である第2
の反応器に連続的に全量装入して重合した。第2の反応
器出口の重合温度は、140℃となるように調節した。
撹袢機の回転数は、第1、第2の反応器ともに150回
転/分とした。第1の反応器の出口では、ゴム状重合体
はまだ分散粒子化していない状態であり、第2の反応器
で撹拌しながら重合した結果、第2の反応器の出口では
重合液は分散粒子化が終了した状態であった。
【0029】次いで、プラグフロー型反応器からなる第
3の反応器に上記重合液を連続的に全量装入し、出口重
合温度が160℃となるように調節して重合を継続して
スチレンの重合転化率85%になるまで重合を進行させ
た。この重合液をベント付き二軸押出機において230
℃の加熱処理を施しながら減圧下で揮発性成分を除去し
た後に、樹脂100重量部に対して25℃における表面
張力が20.9dyne/cmのジメチルポリシロキサ
ン0.0475重量部と25℃における表面張力が1
7.7dyne/cmのパーフルオロポリエーテル0.
0025重量部と流動パラフィン0.5重量部を添加し
てからペレット化した。各種分析値および物性測定値を
表1に示す。
3の反応器に上記重合液を連続的に全量装入し、出口重
合温度が160℃となるように調節して重合を継続して
スチレンの重合転化率85%になるまで重合を進行させ
た。この重合液をベント付き二軸押出機において230
℃の加熱処理を施しながら減圧下で揮発性成分を除去し
た後に、樹脂100重量部に対して25℃における表面
張力が20.9dyne/cmのジメチルポリシロキサ
ン0.0475重量部と25℃における表面張力が1
7.7dyne/cmのパーフルオロポリエーテル0.
0025重量部と流動パラフィン0.5重量部を添加し
てからペレット化した。各種分析値および物性測定値を
表1に示す。
【0030】実施例2 ジメチルポリシロキサンの添加量を0.049重量部
に、パーフルオロポリエーテルの添加量を0.001重
量部に変更したこと以外は実施例1と同様の操作を施し
て樹脂組成物を調整した。各種分析値および物性測定値
を表に示す。
に、パーフルオロポリエーテルの添加量を0.001重
量部に変更したこと以外は実施例1と同様の操作を施し
て樹脂組成物を調整した。各種分析値および物性測定値
を表に示す。
【0031】実施例3 ジメチルポリシロキサンの添加量を0.04重量部に、
パーフルオロポリエーテルの添加量を0.01重量部に
変更したこと以外は実施例1と同様の操作を施して樹脂
組成物を調整した。各種分析値および物性測定値を表に
示す。
パーフルオロポリエーテルの添加量を0.01重量部に
変更したこと以外は実施例1と同様の操作を施して樹脂
組成物を調整した。各種分析値および物性測定値を表に
示す。
【0032】実施例4 ジメチルポリシロキサンを25℃における表面張力が2
4.1dyne/cmのメチルフェニルポリシロキサン
に変更したこと以外は実施例1と同様の操作を施して樹
脂組成物を調整した。各種分析値および物性測定値を表
に示す。
4.1dyne/cmのメチルフェニルポリシロキサン
に変更したこと以外は実施例1と同様の操作を施して樹
脂組成物を調整した。各種分析値および物性測定値を表
に示す。
【0033】実施例5 パーフルオロポリエーテルを25℃における表面張力が
21.3dyne/cmのパーフルオロケロセンに変更
したこと以外は実施例4と同様の操作を施して樹脂組成
物を調整した。各種分析値および物性測定値を表に示
す。
21.3dyne/cmのパーフルオロケロセンに変更
したこと以外は実施例4と同様の操作を施して樹脂組成
物を調整した。各種分析値および物性測定値を表に示
す。
【0034】実施例6 重合終了後の重合液を210℃に加熱したベント付き二
軸押出機において減圧下で揮発性成分を除去したこと以
外は実施例1と同様の操作を施して樹脂組成物を調整し
た。各種分析値および物性測定値を表に示す。
軸押出機において減圧下で揮発性成分を除去したこと以
外は実施例1と同様の操作を施して樹脂組成物を調整し
た。各種分析値および物性測定値を表に示す。
【0035】実施例7 原料溶液をスチレン93重量部、ローシスポリブタジエ
ンゴム7重量部を溶解した混合液100重量部に対し
て、エチルベンゼン22重量部とジターシャリブチルパ
ーオキシシクロヘキサン0.015重量部を添加して溶
解したものに変更し、撹袢機の回転数を、第1の反応器
を150回転/分、第2の反応器を100回転/分とし
たこと以外は実施例1と同様の操作を施して樹脂組成物
を調整した。各種分析値および物性測定値を表に示す。
ンゴム7重量部を溶解した混合液100重量部に対し
て、エチルベンゼン22重量部とジターシャリブチルパ
ーオキシシクロヘキサン0.015重量部を添加して溶
解したものに変更し、撹袢機の回転数を、第1の反応器
を150回転/分、第2の反応器を100回転/分とし
たこと以外は実施例1と同様の操作を施して樹脂組成物
を調整した。各種分析値および物性測定値を表に示す。
【0036】比較例1 実施例1において、ジメチルポリシロキサンとパーフル
オロポリエーテルをともに添加せずに調整したゴム変性
ポリスチレン樹脂についての各種分析値および物性測定
値を表に示す。
オロポリエーテルをともに添加せずに調整したゴム変性
ポリスチレン樹脂についての各種分析値および物性測定
値を表に示す。
【0037】比較例2 実施例7において、ジメチルポリシロキサンとパーフル
オロポリエーテルをともに添加せずに調整したゴム変性
ポリスチレン樹脂についての各種分析値および物性測定
値を表に示す。
オロポリエーテルをともに添加せずに調整したゴム変性
ポリスチレン樹脂についての各種分析値および物性測定
値を表に示す。
【0038】比較例3 実施例1において、パーフルオロポリエーテルを添加せ
ず、ジメチルポリシロキサンのみを0.05重量部添加
して調整した樹脂組成物の各種分析値および物性測定値
を表に示す。
ず、ジメチルポリシロキサンのみを0.05重量部添加
して調整した樹脂組成物の各種分析値および物性測定値
を表に示す。
【0039】比較例4 実施例1において、ジメチルポリシロキサンを添加せ
ず、パーフルオロポリエーテルのみを0.0025重量
部添加して調整した樹脂組成物の各種分析値および物性
測定値を表に示す。
ず、パーフルオロポリエーテルのみを0.0025重量
部添加して調整した樹脂組成物の各種分析値および物性
測定値を表に示す。
【0040】比較例5 比較例4において、パーフルオロポリエーテルの添加量
を0.05重量部に変更して調整した樹脂組成物の各種
分析値および物性測定値を表に示す。
を0.05重量部に変更して調整した樹脂組成物の各種
分析値および物性測定値を表に示す。
【0041】比較例6 ジメチルポリシロキサンの添加量を0.9975重量部
に変更したこと以外は、実施例1と同様の操作を施して
樹脂組成物を調整した。各種分析値および物性測定値を
表に示す。
に変更したこと以外は、実施例1と同様の操作を施して
樹脂組成物を調整した。各種分析値および物性測定値を
表に示す。
【0042】比較例7 ジメチルポリシロキサンの添加量を0.05重量部に、
パーフルオロポリエーテルの添加量を0.1重量部に変
更したこと以外は実施例1と同様の操作を施して樹脂組
成物を調整した。各種分析値および物性測定値を表に示
す。
パーフルオロポリエーテルの添加量を0.1重量部に変
更したこと以外は実施例1と同様の操作を施して樹脂組
成物を調整した。各種分析値および物性測定値を表に示
す。
【0043】比較例8 原料溶液をスチレン98重量部、ローシスポリブタジエ
ンゴム2重量部を溶解した混合液100重量部に対し
て、エチルベンゼン22重量部とジターシャリブチルパ
ーオキシシクロヘキサン0.015重量部を添加して溶
解したものに変更し、撹袢機の回転数を、第1の反応器
を150回転/分、第2の反応器を100回転/分とし
たこと以外は実施例1と同様の操作を施して樹脂組成物
を調整した。各種分析値および物性測定値を表に示す。
ンゴム2重量部を溶解した混合液100重量部に対し
て、エチルベンゼン22重量部とジターシャリブチルパ
ーオキシシクロヘキサン0.015重量部を添加して溶
解したものに変更し、撹袢機の回転数を、第1の反応器
を150回転/分、第2の反応器を100回転/分とし
たこと以外は実施例1と同様の操作を施して樹脂組成物
を調整した。各種分析値および物性測定値を表に示す。
【0044】比較例9 原料溶液をスチレン80重量部、ローシスポリブタジエ
ンゴム20重量部を溶解した混合液100重量部に対し
て、エチルベンゼン22重量部とジターシャリブチルパ
ーオキシシクロヘキサン0.015重量部を添加して溶
解したものに変更し、撹袢機の回転数を、第1の反応器
を150回転/分、第2の反応器を200回転/分とし
たこと以外は実施例1と同様の操作を施して樹脂組成物
を調整した。各種分析値および物性測定値を表に示す。
ンゴム20重量部を溶解した混合液100重量部に対し
て、エチルベンゼン22重量部とジターシャリブチルパ
ーオキシシクロヘキサン0.015重量部を添加して溶
解したものに変更し、撹袢機の回転数を、第1の反応器
を150回転/分、第2の反応器を200回転/分とし
たこと以外は実施例1と同様の操作を施して樹脂組成物
を調整した。各種分析値および物性測定値を表に示す。
【0045】比較例10 第2の反応器の攪拌機の回転数を400回転/分に変更
したこと以外は、実施例1と同様の操作を施して樹脂組
成物を調整した。各種分析値および物性測定値を表に示
す。
したこと以外は、実施例1と同様の操作を施して樹脂組
成物を調整した。各種分析値および物性測定値を表に示
す。
【0046】比較例11 第2の反応器の攪拌機の回転数を60回転/分に変更し
たこと以外は、実施例1と同様の操作を施して樹脂組成
物を調整した。各種分析値および物性測定値を表に示
す。
たこと以外は、実施例1と同様の操作を施して樹脂組成
物を調整した。各種分析値および物性測定値を表に示
す。
【0047】比較例12 重合終了後の重合液を200℃に加熱したベント付き二
軸押出機において減圧下で揮発性成分を除去したこと以
外は実施例1と同様の操作を施して樹脂組成物を調整し
た。各種分析値および物性測定値を表に示す。
軸押出機において減圧下で揮発性成分を除去したこと以
外は実施例1と同様の操作を施して樹脂組成物を調整し
た。各種分析値および物性測定値を表に示す。
【0048】比較例13 重合終了後の重合液を270℃に加熱したベント付き二
軸押出機において減圧下で揮発性成分を除去したこと以
外は実施例1と同様の操作を施して樹脂組成物を調整し
た。各種分析値および物性測定値を表に示す。
軸押出機において減圧下で揮発性成分を除去したこと以
外は実施例1と同様の操作を施して樹脂組成物を調整し
た。各種分析値および物性測定値を表に示す。
【0049】
【表1】
【0050】
【発明の効果】本発明のゴム変性スチレン系樹脂組成物
は、特に高い耐衝撃性を有し、剛性率と光沢に優れ、電
気、電子、OA、通信機器等の成形材料として有用な樹
脂組成物である。
は、特に高い耐衝撃性を有し、剛性率と光沢に優れ、電
気、電子、OA、通信機器等の成形材料として有用な樹
脂組成物である。
Claims (4)
- 【請求項1】 ゴム状重合体を分散粒子として含有する
ゴム変性スチレン系樹脂組成物において、(a)この組
成物中のゴム状重合体の含有量が3〜20重量%、その
分散粒子の平均粒子径が0.3〜1.5μmであり、
(b)この組成物中のトルエン不溶分の25℃における
膨潤指数が5〜15の範囲であり、かつ(c)この組成
物には有機ポリシロキサンとフッ素化合物油を必須の含
有成分として、有機ポリシロキサンがケイ素量で0.0
01〜0.1重量%及びフッ素化合物油がフッ素量で
0.0001〜0.02重量%含有していることを特徴
とするゴム変性スチレン系樹脂組成物。 - 【請求項2】 有機ポリシロキサンは25℃における表
面張力が18〜25 dyne/cmの範囲にあるものから選ば
れる少なくとも1種以上であり、フッ素化合物油は25
℃における表面張力が15〜25 dyne/cmの範囲にある
ものから選ばれる少なくとも1種以上であることを特徴
とする請求項1記載のゴム変性スチレン系樹脂組成物。 - 【請求項3】 有機ポリシロキサンに由来するケイ素量
とフッ素化合物油に由来するフッ素量の重量比が99:
1〜60:40の割合で含有することを特徴とする請求
項1記載のゴム変性スチレン系樹脂組成物。 - 【請求項4】 ゴム状重合体の分散粒子の平均粒子径が
0.4〜0.8μmの範囲にあり、その粒子径分布が
1.45以下であって、かつ該組成物中に含有されてい
るトルエン不溶分とゴム成分の比率が2.5以下の範囲
にあることを特徴とする請求項1記載のゴム変性スチレ
ン系樹脂組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10253196A JPH09286885A (ja) | 1996-04-24 | 1996-04-24 | ゴム変性スチレン系樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10253196A JPH09286885A (ja) | 1996-04-24 | 1996-04-24 | ゴム変性スチレン系樹脂組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09286885A true JPH09286885A (ja) | 1997-11-04 |
Family
ID=14329892
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10253196A Withdrawn JPH09286885A (ja) | 1996-04-24 | 1996-04-24 | ゴム変性スチレン系樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09286885A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017002237A (ja) * | 2015-06-12 | 2017-01-05 | 東洋スチレン株式会社 | ゴム変性スチレン系樹脂組成物及びこれを用いてなる成形体 |
-
1996
- 1996-04-24 JP JP10253196A patent/JPH09286885A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017002237A (ja) * | 2015-06-12 | 2017-01-05 | 東洋スチレン株式会社 | ゴム変性スチレン系樹脂組成物及びこれを用いてなる成形体 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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